日本ハム(☆8対3★)ロッテ =リーグ戦13回戦(2024.07.02)・エスコンフィールド北海道=
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ロッテ
0100020003902
日本ハム
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勝利投手:金村 尚真(2勝4敗0S)
敗戦投手:メルセデス(2勝3敗0S)

本塁打
【ロッテ】髙部 瑛斗(1号・2回表ソロ),ソト(9号・6回表ソロ)
【日本ハム】郡司 裕也(7号・4回裏2ラン),上川畑 大悟(1号・5回裏2ラン)

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◆日本ハムは1点ビハインドの4回裏、郡司の2ランが飛び出し、逆転に成功する。4-3で迎えた7回には、石井の適時二塁打などで3点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・金村が6回3失点の好投で今季2勝目。敗れたロッテは、投手陣が振るわなかった。

◆日本ハムは同カードを「50周年シリーズ」と題し、選手は特別ユニホームで戦った。背番号は全選手が初代オーナーの故大社義規氏の番号である「100」をつけた。新庄剛志監督(52)は「慣れていますからね、縦じまは(笑い)。縦じまの方がスリムに見える」と、阪神時代に慣れ親しんだ縦じまユニホームに身を包み、開場時にはゲートに立ってハイタッチでファンを迎えた。ファーストピッチセレモニーにはファイターズ1勝目を挙げた三浦政基さん(74)、ファイターズ初リーグ優勝の立役者・柏原純一さん(72)、トレンディーエース・西崎幸広さん(60)、ミスターファイターズ・田中幸雄さん(56)、北海道移転初代選手会長の小笠原道大さん(50)、ファイターズ歴代最多の5度優勝に導いた田中賢介さん(43)が、それぞれ現役当時のユニホームを着て登場した。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)と球団OB・田中幸雄さん(56)の"伝説の抱擁"が時を経て帰ってきた。同カードは「50周年シリーズ」と題し、試合前のセレモニーには、ミスターファイターズと呼ばれた田中さんら球団レジェンドが来場。マウンド付近で迎えた新庄監督は両腕を大きく広げ、田中さんと抱き合った。今から20年前、2004年9月20日の日本ハム-ダイエー戦(札幌ドーム)。日本ハムは3点差を追いついた9回、なおも2死満塁で、打席は新庄現監督。初球、143キロの直球をとらえた打球は、左中間スタンドに消えた。劇的なサヨナラ満塁本塁打...となるはずだった。だが一、二塁間で一塁走者の田中さんと抱き合い、歓喜のあまり1回転。これが前方の走者を追い越したと判断され、アウトを宣告されてしまった。それでもシングルヒットとしてサヨナラ勝利は成立。幻のホームランとして歴史に刻まれた。当時の舞台・札幌ドームから、エスコンフィールドに場所は移ったが、2人はあのとき以来!? の熱い抱擁を交わした。

◆日本ハム池田隆英投手(29)が、今季初めて1軍に合流した。「やっと来られた感じはあるので、悔しさみたいのは晴らせればと思います。出番が来たら、最高のパフォーマンスを見せます」と意気込んだ。昨季は51試合に登板しチーム最多の25ホールドをマークしたが、今春のキャンプ終盤に右肘痛を発症し出遅れていた。キャンプ後は千葉・鎌ケ谷の2軍施設でリハビリに専念し、5月下旬に実戦復帰。2軍では5試合5イニングを投げ5安打6三振2失点、防御率1・80と安定した投球を披露し、復帰にこぎつけた。

◆超異例!指揮官が試合中に打席に立った。日本ハムはこの日から「50周年シリーズ」をスタートさせ、球団OBがイベントに集結した。5回裏終了時には、ハーフイニングセレモニーとして、OBの三沢今朝治さん(83)が捕手、高田繁さん(78)が投手としてセレモニーピッチを行った。 打席に立ったのはなんと新庄剛志監督(52)。メジャー帰りだった現役時代の新庄の獲得に尽力したのが、当時統括本部長だった三沢さん。そして入団年の04年からGMを務めたのが高田さんという縁があった。高田さんはセレモニー後、「球場がすばらしくてびっくり。北海道のみなさんは本当にあたたかい。今年はチャンスだと思うので結果を出して欲しい」とエールを送っていた。

◆日本ハムが"借金の危機"で踏みとどまった。5連敗で勝率5割に戻って迎えた一戦。2回に先制されたものの、4回に今季初めて4番で起用された郡司裕也捕手(26)の2ランで逆転し、その後もリードを守った。金村尚真投手(23)は6回9安打3失点で、先発再転向後初勝利。新庄剛志監督(52)が「開幕、スタートしたから」と、リスタートを強調した試合に勝ち、チームは連敗を5で止めた。この日は72試合のシーズン折り返し。貯金を持ってターンするのは、監督就任3年目で初めてとなった。

◆新庄ハムが球宴ジャック!日本野球機構(NPB)は2日、「マイナビオールスターゲーム2024」(23日=エスコンフィールド、24日=神宮)のファン投票最終結果を発表し、日本ハムからは球団最多だった78年、12年の8人を超えるパ・リーグ史上最多9人が選出された。DH以外で1位に名を連ね、三塁部門では今季から本格的に取り組む郡司裕也捕手(26)が選ばれ、ロッテ戦は"御礼"決勝弾を含む3安打3打点。シーズン折り返しとなる72試合目で連敗を5で止め、新庄体制3年目で初の貯金1ターンに貢献した。新庄チルドレンが、球宴に嵐を吹かす。かつて史上初の単独ホームスチールを決め、セ、パ両リーグでMVPを受賞した新庄監督自身も無類のお祭り好き。そんな指揮官が鍛え上げた9人の"お祭り男"が、晴れ舞台に立つ。「万波君が去年MVP取って、その前は清宮君で。今年はね、またさらに誰かファイターズの選手が取ってもらえたらね」と、3年連続のMVP受賞を期待した。栄誉の有力候補になりそうな男が、今季初4番で爆発した。中日から移籍2年目で初選出となった郡司が、1点を追う4回2死一塁で逆転の左越え7号2ランを放った。6回には中前打、7回には中前適時打と猛打賞に3打点と荒稼ぎだ。「ちょっと詰まりましたが、4番っぽい顔をしてたら打てました」。貴重な一打を、シュールなセリフで振り返った。スター性を感じさせる"成り上がり感"だ。昨年6月にトレードで加入。プロ初本塁打を含む3発放つと、今季はシーズン半分で早くも7号。本職は捕手も、今キャンプから挑戦した三塁で、夢舞台をつかんだ。球宴選出に「サード初心者みたいな感じの選手を投票で選んでくださったことに本当に感謝してます。ホームランを狙っていきたいです。もちろんMVP狙っていきたいですね」。指揮官の思いも背負い、予行演習のようなアーチを描いた。新庄監督は、最終発表前に郡司ら9人を集め「とにかく一生懸命ね、1つのゴロでも一生懸命全力疾走してね、選んでもらったファンのみんなにプレーを見せてほしい」とカツを入れた。さらにこの日は「できたらホームスチールをしてほしいな。オールスターはもう、何かこう、爪痕を残してほしいね」。イズムを継承した"愛弟子"たちが、真剣にファンを楽しませにいく。吉報直後の試合で連敗ストップ。新庄監督にとっては就任3年目でうれしい貯金1ターンとなった。「2度目の開幕戦勝利。今シーズンって72試合ですよね。で、開幕戦取れて良かったです」と満面の笑み。ノリノリの新庄ハムが、球宴ナインを中心に、巻き返しを図る。【永野高輔】

◆球宴に初選出された日本ハム上川畑大悟内野手(27)が御礼弾となる今季1号を放った。1点リードの5回1死二塁で、メルセデスの直球を右翼ブルペンに放り込んだ。22年6月29日西武戦以来、2年ぶりの1発。「久しぶりのホームランだったので、うれしさをかみしめながらグラウンドを1周しました」。二遊間でコンビを組んできた水野は負傷抹消中で、球宴に一緒に出場するのは絶望的。「そういう思いも背負ってプレー出来たらなと思います」と誓った。

◆日本ハム金村尚真投手(23)が6回9安打ながら3失点で粘り、5月の先発再転向後初勝利を挙げた。「なかなか勝てなくて自分でも苦しんだ。安心しました。野手に感謝です」。3回には無死満塁のピンチを背負ったが、ポランコを空振り三振、ソトを遊ゴロ併殺に仕留め、無失点で切り抜けたのも大きかった。「四球を出して走者をためているので、そこはもう1回見つめ直さないと」と反省も忘れなかった。

◆ファン投票での球宴初選出が決まった日本ハム田宮裕涼捕手(24)が複数安打をマークした。5回先頭で三塁前に絶妙なバント安打を決めると、8回にはダメ押しにつながる中前打。リーグ2位の打率を3割2分に上げたが、上をいくのがソフトバンク近藤。「近藤さんと深くちゃんとしゃべることができるのはオールスターくらいだと思うので、いろいろ聞いていきたいなって思っています」と、貪欲に吸収する。

◆ロッテは逆転負けでエスコンフィールドでは7連敗となった。1-0の3回、無死満塁の好機を生かせず無得点に終わった。吉井監督は「野球の流れは科学的には証明できないんですけど、ああいうふうになるとやっぱり分が悪くなりますよね」と話した。3日は今季2度目の登板となる田中晴が先発する。指揮官は「バッターとしっかり勝負してほしい。田中のピッチングをしてくれれば」と期待した。

◆6回の走塁で負傷交代したロッテ上田希由翔内野手(22)について、吉井理人監督(59)は「右ハム(太もも裏)の違和感です。1回抹消になると思います」と出場選手登録抹消を示唆した。上田は6回の第3打席で内野安打の後、足を引きずるしぐさを見せ代走が送られた。吉井監督は「大学の時からの古傷みたい。無理していけるかもしれないですけど、将来ある子なので1回しっかり治して、と思っています」と説明した。なお2回に先制本塁打を放ったが、7回の守備で左中間の打球を捕球しようとした際に岡と交錯した高部瑛斗外野手(26)についても「筋肉の腫れがあるって言っていたので明日はお休み。でも、そんなに大きなけがではないです」と、大事を取って3日は欠場させる方針を明かした。

◆日本ハム池田隆英投手(29)の目に涙が浮かんだ。右肘痛の影響で、この日ようやく今季初昇格し、8回に3番手で同初登板。高部を三振に仕留めるなど、3者凡退で抑えてベンチに戻ると、新庄剛志監督(52)に迎えられ目頭が熱くなった。「(監督からは)リハビリ中も何度か連絡もらったりした。しんどいなって思ってるときに連絡くれるので。なんとか戻っていい結果出したいなって思ってたので、今日こうやって結果出せてよかったです」と振り返った。昨季は51試合に登板も、上位争いを展開する今季は力になれずに苦しんできた。「(抑えて)ベンチを見たときに仲間...チームで戦ってるなって感じたし、申し訳ないなって思ってたので、ひとつピースになれてよかったです」。新庄監督も「僕もうるっときました」と明かしていた。」

◆日本ハムがシーズン折り返しとなる72試合目で、連敗を5で止めた。新庄剛志監督(52)は就任3年目にして、初の貯金1ターン。1年目借金18、昨年の借金6と比べても大きな飛躍だ。球宴ファン投票でも球団最多9人が選出された。試合後の新庄監督の一問一答は以下の通り。-2度目の"開幕戦"2度目の開幕戦、開幕勝利。今シーズンって72試合ですよね(笑い)。で、開幕戦取れてよかったです。はい。ドラマ大航海。スタート切れましたね。-打線つながりましたつながりましたね。今日はちょっと4番を郡司君にして。もう練習の時からね。いいバッティングしてるんで、ちょっと期待を込めて郡司君を4番にして。プレッシャーに。彼は強いですね。はい。明日ちょっと4番から下げようかなと(笑い)。うれしかったです。-上川畑選手もホームランねえ。めったに打てるホームランじゃないんで、もう今シーズンは今日だけでいいと思います。はい。-あと石井選手も今に抜てきして、即結果出し彼には飛ばす力があるんで、もう初球から、もうこの2年間ずっと、もう引っ張りなさいと。もういい力もってるんで、とにかくポイントを前にして引っ張る意識を持ちなさいっていうことを伝えて、ファームの方に行ってもらって。そしたらね、こっち来る前に2本ホームラン打って、その打ち方がものすごく良かったんで。すぐ呼んで、すぐスタメンで結果出してくれたんで、期待に応えてくれて、すごくうれしかったです。-金村選手も先発に転向して白星つきましたねついたけど、もっとできます。彼はもっと完封できる力を持ってるんで、褒めたくはないですね、まだ。はい。-課題みたいなものはどのあたりボールがちょっと高いっていうところの1発、っていうのはもったいないんで。あとは、僕はいつも投手陣には、バッターのタイミングをずらしてほしい。ピッチングフォームっていうのを心がけてくれたら、もっともっと簡単にね、勝てる投手になれるんで。はい。その辺はちょっと伝えていきたいなと思います。-池田投手が帰ってきましたね8回はどの点差でも池田くんに今日は任せようという気持ちで。彼はね、ベンチに帰ってきて涙流してましたけど、やっぱり自分がね、やらないといけないっていう気持ちが強いね、ピッチャーなんで。だから何か僕もそれを見てちょっと、うるっときましたね。はい。-池田投手は、田中投手が離脱するような形になってますけども、セットアッパーという形いや、今日はちょっとプレッシャーのある場面で8回任せて、明日からはちょっと、もっとプレッシャーのかかる場面で行かせようかな(笑い)と思ってます。彼ならできるんで。はい。-50周年シリーズがスタートしましたけども、レジェンドOBの皆さんにも素晴らしい勝利を届けられましたきょうね、たくさんのOB、レジェンドの方たちが来てくれて、その前で勝てたっていうのはね、この魂が勝たしてくれたと思います。はい。-今、着用されているユニホームの着心地はいかがですか(50周年記念シリーズ用ユニホームの新旧融合型の胸ロゴの中央付近を指し)この辺は僕が着てましたよね。僕の魂も入ってるっていうことで。はい。なんかやっぱこう、雰囲気変わりますよね。やっぱ、ユニホームが変わることによって、選手たちもね、ユニホームが変わることによって、なんかプレーもね、変わってくれてるんじゃないかなと思います。-そして、オールスター9人選出おめでとうございますここまで選ばれるとは本当思ってなくて。プロ野球選手になるのも、ものすごくね、大変なことで、そっからまたレギュラーを取るっていうのはもうさらに大変なことで、そこから全国のファンのみんなが選んでくれた、ファン投票でね、こう選ばれるっていう、もう本当に確率少ないじゃないですか。そこで9人ですか、こっからまたね、監督推薦でまた選んでもらえたらうれしいなと思うし。初めて出る選手は心の底から楽しんでほしいし、2回目、3回目に出てる選手はもう常に、もう常に5回、6回と出られるような選手になってもらって、できたらホームスチールをしてほしいなと思いますけどね(笑い)。思いますけどね。なんかね、もうオールスターはもう、なんかこう、爪痕を残してほしいし、一番やってほしくないことは、オールスターでお祭りなんで、こう照れながらやるっていうのは僕は嫌で。とにかく一生懸命ね、1つのゴロでも一生懸命全力疾走してね、選んでもらったファンのみんなにプレーを見せてほしいなと思います。-万波選手が130万票だったんですけど、その数字はどうですかいや、もう彼がね、勝ち取ったその票数なんで、少しは僕のおかげかなと思いますけど。はい。なんかね、MVP去年とって、その前は清宮君で、今年はね、またさらに誰かファイターズの選手が取ってもらえたらうれしいかなと。まあ(球宴に)僕が7回出て、優秀選手3回、MVP2回。うん、7回のうち5回。それぐらい目標にして、連続で賞をもらえるようにね。やっぱそれはね、大事なことなんで。でも、勝たないといけないですからね。はい。-今日はいい試合。特に守備で、上川畑選手とかもショートから三塁へ、中堅の五十幡君も好守で今日もね、金村君だったんで、そんなに点取られないかなと思って。五十幡君、上川畑君と石井君はちょっと使っていこうかなって思いますね。石井君がね、やっぱ振れるようになってきたんで。やっぱ長打が打てるセカンドって、ものすごく、なんか魅力あるし。足もね、遅くないし。楽しみですね。小技もできるんでね、2番で。はい。-郡司君も4番で勝負強い。今後は明日もキャッチャーは変わりますけど、この打順はちょっと面白いかなとは思うんですけど、やっぱピッチャーのね、相性とかもあるし、相性をあんまりこだわってはないんですけどね、打てなさすぎても嫌なんで、相性がね。今日はグワチョ(マルティネス)がメルセデスから、全く打ってなくて。タイミングが合わない。ダブルプレーとかなったら、ちょっと流れが向こうに行ってしまうかな、っていうところで、今日はお休みさせて。-マルティネスと清宮選手入れ替えながら、右左でそうっすね。調子戻ったら郡司君3番か5番のマルティネスは4番に戻していかないと。やっぱり今までね、この勢いを作ってくれた1人なんで。-田中正義投手に関しては今日に関しては、一番後ろは河野投手に決めていた杉浦君か河野君だったんですけど、前回の感じを見て、ちょっと杉浦君じゃないかな。ちょっと、体調悪いかなっていう感じだったんで、ピッチングとか言うよりも。-池田投手を池田君8回でもいいかなと。9回が河野君か杉浦君でいって。でも、田中君がね、そんな時間かかるような気もしないし、正義君もね。はい。ちょっとその辺はトレーナーの報告を受けながら。黒木君も早く投げさせたいですね。すごい。あの変化球投げてたんで。はい。で、あと、最後2点入ったら黒木君だった。1点だったんで。ほら、前回の楽天戦があったから。あのね。はい。"開幕戦"はちょっと勝ちいかないと。-オールスターの話に戻すんですけど、オールスターに出ることによって選手の成長に自信にはなりますよね。かなり。だって、オールスター選手ですからね。-監督自身も。そういうなんか自信をつけたようなことは僕はへこみましたね。ペットボトル事件。あれはもう2度と出たくないと思った(笑い)。もう出さないでくれと思った。ほんとにプロ野球の生活の中で1番の思い出はオールスターだから。しらんがなって。あんたたちが選んだやんって、心の底から思った。もう俺ね、沖縄の旅行、予約してたから。うん、知らんがな。まじであれだけはもう本当に屈辱でしたし、もう死んでも忘れきれない思い出です(笑い)。でもねえ、MVPをセ・リーグで1回、パ・リーグで1回取れたんで、それはうれしい思い出でした。-球宴に出る選手を監督室に呼び出したんですかみんな来てもらって。-一言ずつみんなにお前はこうだ、お前はこうだっていうような話はそうっす。-いつごろ3、4日前かな-みんなに同じこと言うわけじゃなくて、1人1人にみんなに、みんなに。さっきも言ったように「照れて野球すんな」。一生懸命やるのが一番で。よくほら、なんか笑いながら、へらへらへらやるんじゃなくて、もう試合のように。けん制もしていいし。大体けん制とかしないじゃないですかね。ああいうの、あんまり好きじゃないですよね。隙あれば、なんかこう、みんなが驚くようなプレー。僕は1歩遅らせてダイビングキャッチ。遅らせて遅らせて。-目立ったもん勝ちそうそう。-一生懸命に見せる一生懸命。で、大丸に行って、光るベルトを購入しに行ったっていう。で、川上憲伸君に、1球頭に投げてくれと。変身するから。で、そこで打たないといけないし。で、ツーベース打って。そういう小細工は。いや、活躍するもんと思ってるから、俺。-演出が全部できてるってことでそれをしないと活躍できないタイプだったんで。なんかね、うちの選手も小ネタを仕込もうかなって。オッケー?

◆ロッテ・田中晴也投手(20)がプロ初勝利を目指して3日の日本ハム戦(エスコン)に先発する。新潟・日本文理高から入団2年目の右腕は「自分の持っている力を100%出せるようにここまで準備をしてきました。初回からおもいっきり飛ばしていきたいと思っています」と力を込めた。186センチ、94キロと分厚い体をダイナミックに使った力感のないフォームから繰り出す最速151キロの直球が持ち味。今季は6月1日の阪神戦に先発でプロ初登板を果たし、勝ち負けはつかなかったが5回2安打無失点と好投をみせた。北海道に訪れるのも初めて。キャッチボールやダッシュなどで最終調整した田中晴は「ちなみに北海道に来るのも今回が人生初めてです。エスコンフィールドも初めて来ましたがめちゃくちゃ新しい感覚の球場だなと思いました。この球場に、しっかりとアジャストして投げたい」と見据えた。

◆初の舞台で力をみせた。ロッテ・高部が二回に今季1号ソロを放った。右肩痛の影響で今季2年ぶりに1軍復帰した背番号38にとって初めてとなるエスコンの自身初打席に大きな一発を描いた。「早い回で先制点を取ることができて良かった」二回はカウント2-1から日本ハム・金村の外角高め140キロのカットボールを一閃。今季110打席目にして初本塁打になった。六回にも投前に転がすセーフティーバントで出塁。守備でも一回に石井の中堅後方への大飛球を好捕しており、攻守で魅せた。頼もしい活躍をみせている。昨年3月に右肩を肉離れし、開幕を出遅れると、4月にも右肩を痛めるなど状態が上がらず。9月には胸郭出口症候群と診断され、右肩の第一肋骨切除術を受けてシーズン中の復帰はかなわなかった。「辛くて先も見えない感じがあって本当に途方もない感じでした」。悔しい思いを抱えながらも懸命にリハビリをこなし、今季5月18日の日本ハム戦で1軍復帰を果たした。ブランクを感じさせず試合前時点で31試合に出場し、打率・303と好調。2022年にはゴールデングラブ賞と盗塁王を獲得した韋駄天が、輝きを取り戻している。(森祥太郎)

◆日本ハムが連敗を5で止めた。0―1の四回に郡司の2ランで逆転し、五回に上川畑の2年ぶり本塁打となる2ラン、七回は石井の二塁打などで3点を加えた。金村が6回3失点で2勝目。ロッテは中盤から投手陣がつかまった。

◆日本ハムは2日、ロッテ13回戦(エスコン)に8―3で快勝し、連敗を5で止めた。球宴に三塁手部門で選出された郡司裕也内野手(26)が今季初の4番打者で7号2ランなど3安打3打点、二塁手部門で選出の上川畑大悟内野手(27)が1号2ランを含む2安打3打点と活躍。この3連戦は「ファイターズ50周年記念シリーズ」として開催される中で、新庄剛志監督(52)のもと花を咲かせた選手たちが祝砲を上げた。新庄監督が何度もガッツポーズを繰り出した。今季のチームスローガンに『大航海』を掲げるファイターズ。指揮官は前日にインスタグラムで「ドラマ『大航海』第2話」と記し、2度目の開幕と位置づけたシーズン折り返しの72試合目。連敗を5で止め「ドラマ大航海(第2話)のスタートが切れました」とほほ笑んだ。最大9あった貯金がなくなって迎えた試合。タクトがさえた。2月から本格的に取り組んだ三塁手で球宴に選出された郡司を今季初めて4番に起用すると、四回に逆転2ランを放つなど3安打3打点。二塁手で選ばれた上川畑は五回の1号2ランを含む2安打3打点。2人で8得点のうち、6得点を稼ぎ〝祝砲〟を上げた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
49203 0.710
(↑0.004)
-
(-)
71319
(+3)
175
(+2)
51
(+1)
50
(-)
0.263
(-)
2.210
(-)
2
(-)
ロッテ
35316 0.530
(↓0.008)
12.5
(↓1)
71238
(+3)
253
(+8)
36
(+2)
31
(-)
0.249
(-)
3.200
(↓0.08)
3
(-)
日本ハム
34335 0.507
(↑0.007)
14
(-)
71248
(+8)
239
(+3)
40
(+2)
54
(+1)
0.248
(↑0.002
2.870
(-)
4
(1↑)
ORIX
34382 0.472
(↑0.007)
16.5
(-)
69224
(+4)
228
(+1)
28
(+1)
31
(+1)
0.243
(↑0.001)
2.770
(↑0.03)
5
(1↓)
楽天
33372 0.471
(↓0.007)
16.5
(↓1)
71233
(+1)
287
(+4)
29
(-)
50
(-)
0.241
(-)
3.650
(↑0.01)
6
(-)
西武
23481 0.324
(↓0.005)
27
(↓1)
71162
(+2)
248
(+3)
32
(+1)
39
(+1)
0.203
(-)
3.080
(↓0.01)