中日(☆3対0★)DeNA =リーグ戦11回戦(2024.06.30)・バンテリンドーム=
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DeNA
0000000000500
中日
00000030X3900
勝利投手:齋藤 綱記(3勝1敗0S)
(セーブ:マルティネス(0勝2敗24S))
敗戦投手:徳山 壮磨(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆中日は0-0で迎えた7回裏、田中とカリステの適時打で3点を奪い、試合の均衡を破る。投げては、先発・松葉が5回無失点。その後は4人の継投で完封リレーを展開し、3番手・齋藤が今季3勝目を挙げた。敗れたDeNAは、打線が中盤までの好機を生かせなかった。

◆中日は6月15日からの得点が、0→2→1→1→2→1→1→1→1→1と、10試合連続で2点以下。連続2得点以下の記録は62年国鉄と93年巨人がマークした12試合があるが、中日では56年8月25日~9月9日の11試合が最長。今日も2点以下だと球団ワースト記録に並んでしまうが、初対戦となるDeNAケイを攻略できるか。

◆DeNAの中継ぎ陣が捕まり、連勝は3でストップした。先発ケイは6回まで4安打無失点と好投し、試合を作ったが、降板直後の両軍無得点の7回だった。2番手徳山が先頭の中日木下に右前打を浴びると、犠打で1死二塁。代打大島は三ゴロに打ち取るも、福永に左前打でつながれた。二盗で2死二、三塁とされ、田中に中前への2点適時二塁打で先制を許した。三浦監督から降板を告げられ、悔しそうな表情を浮かべてベンチに下がっていった。3番手の坂本も流れを止めきれず。3ボールから細川を申告敬遠して、2死一、二塁からカリステに適時二塁打を浴びた。直近3試合全てで5得点中だった打線は、中日の投手陣を前に沈黙。先発松葉から1回に2死一、二塁、2回に1死満塁とチャンスを作るも、決めきれず、5回3安打無失点に封じられた。6回以降も清水、斎藤、松山、ライデル・マルティネスにシャットアウトされ、5安打で今季7度目の完封負けを喫した。

◆中日は7回に3点を先制し、連敗を3で止めた。田中幹也内野手(23)の2点適時打で均衡を破ると、4番オルランド・カリステ内野手(32)の二塁打で3点目。2得点以下の連続試合も「10」でストップした。決勝打の田中は「絶対に決めてやるぞという気持ちで打席に立ちました。ストレートしか打てないと思っていたので狙ってました」と息をはずませた。ラッキー・セブンに呪縛を解いた。DeNA2番手徳山に対して、先頭木下が右前打で出塁。2死二塁となったが、1番福永が左前打を放ち、2死一、三塁と希望をつなぐ。福永が二盗を決め、2死二、三塁の場面で田中が中前にはじき返して2者が生還した。カリステの左二塁打で田中が3点目のホームにかえってきた。1956年に記録した11試合連続2得点以下の球団ワーストを回避した。DeNA先発ケイに苦しみ、6回までゼロ行進が続いた。重苦しいムードを7回に吹き飛ばした。立浪和義監督(54)は「守りのリズムで0点に抑えたからこそ、ワンチャンスをものにできたと思う。重苦しい雰囲気があったが、幹也のタイムリーで変わったので大きかった。2点よりも3点、4点と1点でも多い方がいい。カリステのタイムリーもよかった」と笑みを浮かべた。松葉(5回3安打無失点で連敗ストップへゲームメーク)「ゼロで帰ってきましたが、自分らしい投球と言える内容ではなかったと思います。味方の好プレーと木下の配球に助けられました」カリステ(7回に3点目の適時二塁打)「みんなが作ってくれた良い流れに乗ることができた。チームに貢献できてうれしいよ」

◆DeNA堀岡隼人投手(25)が支配下昇格から23日越しの移籍後初登板を果たした。3点を追う8回、先頭の中日石川昂に左前打も、後続を封じて1回無失点。ブルペン待機が続き、19日に2軍で調整登板してから中10日のマウンドに「(巨人時代と)また違うユニホームで試合に出られるうれしさがありました」とかみしめた。三浦監督も「感覚を取り戻しながら良い投球をしてくれたと思います」と話した。

◆序盤の拙攻が響いた。DeNAが今季7度目の完封負けを喫した。中日の先発松葉から1回に度会の四球と牧の安打で2死一、二塁と先制のチャンスを作るも宮崎が左飛に倒れた。2回はこの日最大のチャンスだった。佐野と大和の安打で1死一、二塁。投手のケイの送りバントの構えに、松葉の制球が乱れて四球。1死満塁のチャンスをもらったが、桑原が捕邪飛、度会が遊ゴロに倒れた。2回以降は立ち直った松葉に封じられ、6回からは中日のリリーフ陣に無失点に抑えられた。先発のケイは6回無失点と好投も、7回に2番手徳山が捕まり3失点。三浦大輔監督は「終わってみればですけど、特に2回、ケイが四球で満塁になったところで、もう一押しできてれば」と指摘した。連勝は3で止まったが、6月は13勝8敗。首位と3ゲーム差の2位という好位置で7月を迎える。

◆DeNAは30日、中日に完封負けで連勝は3で止まった。ドラフト1位・度会隆輝は七回の右飛など3打数無安打に終わった=バンテリンドームナゴヤ(撮影・中島信生)

◆中日が連敗を3で止めた。0―0の七回に田中の2点適時打とカリステの適時二塁打で3得点。5投手が無失点でつなぎ、3番手の斎藤が3勝目を挙げた。DeNAは序盤に松葉攻略のチャンスを逃したのが響き、連勝は3でストップ。

◆昨季限りで巨人を戦力外となり、今季からDeNAに加わった堀岡隼人投手(25)が、移籍後初登板を無失点で切り抜けた。0-3の八回から4番手で登板。安打と犠打で1死二塁とされたが、球威のある直球と得意のフォークボールを生かして後続を断った。8日に支配下契約選手となった右腕は「また違うユニホームで試合に出られるうれしさがあった」と実感を込めた。

◆5安打で今季7度目の零封負けを喫したDeNAは、とりわけ序盤の攻撃が振るわなかった。三浦大輔監督(50)は「特に二回。もう一押しできればというところ」と淡々と振り返った。一回は2死一、二塁で宮崎が左飛に倒れ、先制機を逃した。さらに二回は1死満塁の絶好機をつくったが、桑原が捕邪飛、続く新人の度会(ENEOS)が遊ゴロに打ち取られた。中日の先発は、4月の対戦で完投負けを許していた左腕の松葉だった。5回101球と投げさせたものの、相手の好守に阻まれる場面もあり、打ち崩せなかった。0-0で迎えた七回に救援陣が粘れず、連勝が3で止まった。6月は故障者が相次いだが、11日に1軍に復帰した度会らがカバー。7連勝を記録し、13勝8敗と大きく勝ち越した。三浦監督は「集中してやっていく」と勝負どころの夏場を見据えた。(鈴木智紘)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
37294 0.561
(↓0.008)
-
(-)
73207
(+2)
163
(+3)
31
(-)
39
(-)
0.236
(↑0.001)
2.050
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
36341 0.514
(↓0.008)
3
(-)
72242
(-)
242
(+3)
45
(-)
37
(-)
0.250
(↓0.001)
3.050
(-)
3
(1↑)
巨人
35345 0.507
(↑0.007)
3.5
(↑1)
69205
(+3)
195
(+2)
37
(-)
36
(-)
0.235
(↑0.001)
2.480
(-)
4
(1↓)
阪神
34345 0.500
(↓0.007)
4
(-)
70205
(+5)
200
(+6)
29
(+1)
23
(-)
0.221
(↑0.002)
2.220
(↓0.05)
5
(-)
ヤクルト
31374 0.456
(↑0.008)
7
(↑1)
71257
(+6)
248
(+5)
52
(+1)
35
(+1)
0.237
(↑0.001)
3.230
(↓0.02)
5
(-)
中日
31376 0.456
(↑0.008)
7
(↑1)
69171
(+3)
233
(-)
30
(-)
25
(+1)
0.231
(↑0.001
2.700
(↑0.04)