巨人(☆3対2★)広島 =リーグ戦10回戦(2024.06.28)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:高梨 雄平(2勝1敗0S)
敗戦投手:栗林 良吏(0勝2敗20S)

本塁打
【広島】堂林 翔太(1号・5回表ソロ)
【巨人】丸 佳浩(5号・10回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は1点を追う5回裏、吉川とヘルナンデスの適時打で逆転に成功する。その後同点を許すも、延長10回に丸のソロが飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・戸郷が7回1失点の好投。5番手・高梨が今季2勝目を挙げた。敗れた広島は、10回の好機であと一本が出なかった。

◆西武からトレード加入した巨人若林楽人外野手(26)が28日、出場選手登録された。東京ドームでの広島戦10回戦前に1軍に合流し、一塁ベース付近で走塁練習に励むなど試合に備えた。阿部監督、亀井外野守備・走塁コーチと走塁面について話し合った。「自分のできることを全力でやりたい。盗塁だったり、どこでも使われてもいい準備をしていきたい。1軍でプレーすることが大事だと思うので、遠慮することなく。いろんなことを見て学びながらやりたい」と話した。

◆俳優山田裕貴(33)が始球式で左打席に入り、力強い空振りで球場を盛り上げた。ネットフリックス映画「Ultraman Rising」で日本語吹替え版主人公サトウ・ケンの声優を務める。ウルトラマンであり、巨人所属のスター選手とのキャラクターにちなみ、始球式でマウンドではなく、左打席に入った。中日、広島で活躍した山田和利氏を父に持ち、自身も野球をしていただけに「自分が見たかった景色。夢のようだった。違う世界線では選手になれていますけど、自分ではなれなかった。夢のようだった」とかみしめた。バットは長野からプレゼントされた1本だった。東京ドームの雰囲気も「長野さんとはネプチューンの名倉さんの家でお会いしたことがあった。そういった縁があって、居やすかったです」と笑った。

◆/美しいフォロースルー\カープファンが待つレフトスタンドへ、打った瞬間確信堂林翔太が先制の第1号ホームラン???プロ野球(2024/6/28)??巨人×広島??Live on DAZN #DAZNプロ野球 pic.twitter.com/LOULn35HK8

◆広島小園海斗内野手(24)がファインプレーで先発床田を救った。0-0の3回1死二、三塁のピンチで打席には巨人の4番岡本和。2球目を打った岡本和の打球は、左翼方向への詰まった飛球に。これを追った遊撃小園が、背走しながら見事キャッチ。すぐさま体勢を立て直してカバーに入った三塁手田中へ送球。飛び出していた二塁走者ヘルナンデスにタッチしてダブルプレーが成立。小園の球際に強い守備が、巨人に先制点を与えなかった。巨人ファンからはため息が、広島ファンからは歓声が沸いたビッグプレーだった。

◆広島堂林翔太内野手(32)が、今季1号ソロを放った。0-0の5回、先頭打者で巨人戸郷の5球目のストレートをとらえた。左翼ポール際へ飛び込む貴重な先制ソロ。「床(先発床田)が頑張っているので先制することが出来てよかったです」と振り返った。15年目のベテランは今季開幕から4番を任されたが、打撃不振で5月初旬に2軍落ち。約1カ月の調整を経て戻ってきた。この日は「6番一塁」で先発し、価値ある1発で存在感を示した。

◆西武から巨人にトレードで加入した若林楽人外野手(26)が、移籍後初出場した。7回1死走者なしの場面で代打で出場。初球から2球連続フルスイングで空振りし、カウント1-2での5球目を右飛に打ち取られた。1軍初合流し初安打こそお預けとなったが「1軍でプレーすることが大事。遠慮することなく、でも優しく接していただいているのでいろんなことを見て学んでやりたい」と徐々に順応していく。

◆巨人がリードオフマンの一撃で、今季4度目のサヨナラ勝ちを決めた。9回に暴投で追いつかれるも、丸佳浩外野手(35)が古巣を沈めた。同点の延長10回1死、広島栗林から自身通算2本目のサヨナラ弾を右翼席に放り込んだ。勝負を決めた5号アーチを含む4安打の活躍で、打率を3割1分まで上昇させてリーグ首位打者へと躍り出た。巨人阿部監督(9回にバルドナードの暴投で一時同点に追いつかれ)「バルドナードは魔が差したのか。あれは多分、オリバー・カーンでも捕れなかったんじゃないかなと思います」

◆広島が痛恨のサヨナラ負けを喫した。5回に堂林翔太内野手(32)の今季1号ソロで先制したが、その裏に先発床田寛樹投手(29)が2失点し逆転された。1点を追う9回に相手の暴投で同点に追いつき、延長戦に持ち込んだが、10回に守護神栗林良吏投手(27)が巨人丸にサヨナラアーチを浴びた。新井貴浩監督(47)の一問一答は以下の通り。-最後はまあ、いつも言ってるように、しょうがないね、栗林でね。丸はちょっと今、手がつけられないような感じになってて。もうそこはしっかりと割り切って、また明日に備えたいです。-そういう中で、9回にしっかり追いついたっていうのもあるみんなね、いいゲームはできたと思いますね。しっかりと守ってね。ドウ(堂林)もいいホームランだったし、しっかり序盤守って、相手に流れを渡さずに。また明日ですね。-森浦、栗林の起用順は相手の打順などを見て?そう、それを見ながら、決めました。-床田もいいピッチングトコもね、今日もナイスピッチングです。ゲームをしっかり作ってくれた。いつもいつもナイスピッチングですね。

◆広島は延長戦に持ち込む粘りを見せたが、10回に栗林良吏投手(27)が巨人丸にサヨナラ弾を浴びた。新井監督は「しょうがないね、栗林でね。丸は今、ちょっと手がつけられないような感じなんで、そこは割り切って次に備えたい」とサバサバとした表情で振り返った。勝てば今季初めて貯金10の大台に乗るところだったが、今季4度目のサヨナラ負けで、連勝も3で止まった。指揮官は「いいゲームはできた。また明日ですね」と切り替えを強調した。▽広島栗林(延長10回に今季2度目のサヨナラ被弾)「コースに投げきれなかった。1発を警戒しなきゃいけないところで、2ボールのところでコースに投げられないとダメ。実力不足かなと思います」

◆巨人吉川尚輝内野手(29)が貴重な同点打を放った。1点を追う5回2死三塁で右中間へ大きな当たりを運び、適時三塁打で同点に追い付いた。次打者ヘルナンデスの遊撃内野安打で、一時勝ち越しの走者として生還し「なんとか同点に追いつきたい。その気持ちで振り抜きました。エリー(ヘルナンデス)も続いてくれると信じていた」と接戦を演じた。

◆巨人がリードオフマンの一撃で、今季4度目のサヨナラ勝ちを決めた。丸佳浩外野手(35)が古巣を沈めた。同点の延長10回1死、広島栗林から自身通算2本目のサヨナラ弾を右翼席に放り込んだ。勝負を決めた5号アーチを含む4安打の活躍で、打率を3割1分まで上昇させてリーグ首位打者へと躍り出た。丸が打った瞬間に打球を見上げた。両手に残る最高の感触で確信した。10回1死、広島栗林の144キロカットボールを完璧に捉えた。打球は右翼席に吸いこまれる5号ソロ。23年5月4日ヤクルト戦以来、通算2本目のサヨナラ弾。「完璧でした。監督が『はいつくばってでもやろう』と言っていた。形はどうであれ勝ててよかった」と仲間の手荒い祝福が心地よかった。トップバッターで結果を残し続ける。1番で打率は3割4分1厘、出塁率は4割1分7厘。心に刻む「1番打者論」がある。スコアラーのデータも参考に「その日の1人目のバッターは後ろのバッターにいい意味でも悪い意味でも影響を与える」。この日も1回に左前打で出塁し、打線を活性化。4安打の固め打ちで、最後はド派手に試合を決めた。思わずベンチを飛び出した阿部監督からも「1番に入ってチームを引っ張っていくんだという姿勢をすごく見せてくれていますし、好調をキープしてくれている。素晴らしい」とたたえられた。木々が色づき、イチョウが香る秋だった。シーズンオフも若手に交じりながら、ジャイアンツ球場での秋季練習に皆勤した。ベテランでただ1人。オフも体をいじめ続けるのは理由がある。「僕は体質的にね。期間が空くと関節が痛くなったりする。休むと体が戻るのにすごく時間がかかる。だから動き続けた方がストレスがないですよ」。生粋の練習の虫で、休むことを逆に嫌う。丸スタイルを貫き、結果を導き続けてきた。試合前には食堂で餅を五つ平らげる。うどんにトッピングするのが定番でエネルギーを蓄える。胃袋も元気な17年目の一撃で、サヨナラ負けの翌日にサヨナラ勝ちを決めた。「どんどん痺れる試合が増えてくる。こういう試合に勝っていくことでチームも強くなる」。スタメンを確約されない中で迎えた今季。日に日に存在感が増し続けている。【上田悠太】丸が延長10回、この試合4安打目となるサヨナラ本塁打。丸のサヨナラ弾は23年5月4日ヤクルト戦以来2本目。栗林には前日まで通算15打席で13打数0安打だったが、対戦初安打が劇的な1発となった。巨人でサヨナラ弾を含む4安打を記録したのは、88年7月7日中日戦(札幌円山)の原以来36年ぶり。原は延長11回に郭源治からサヨナラ本塁打を放ち、6打数4安打だった。▽巨人阿部監督(9回にバルドナードの暴投で一時同点に追いつかれ)「バルドナードは魔が差したのか。あれは多分、オリバー・カーンでも捕れなかったんじゃないかなと思います」▽巨人ヘルナンデス(5回に一時勝ち越しとなる適時内野安打など自身5度目の猛打賞)「どんな形であれ、チームに点をと思い全力で走りました」▽巨人戸郷(7回3安打1失点も通算50勝目ならず)「不用意な1発もありましたし、反省もある。ただ得点圏に走者を背負ってもゲッツーを取ったりとかいいピッチングができたのではないか。個人の成績は後で付いてくる。チームが勝って連勝を伸ばすのが一番」

◆巨人がリードオフマンの一撃で、今季4度目のサヨナラ勝ちを決めた。丸佳浩外野手(35)が古巣を沈めた。同点の延長10回1死、広島栗林から自身通算2本目のサヨナラ弾を右翼席に放り込んだ。勝負を決めた5号アーチを含む4安打の活躍で、打率を3割1分まで上昇させてリーグ首位打者へと躍り出た。丸がウルトラマンにちなんだ幼少期の思い出を明かした。ネットフリックス映画「Ultraman Rising ナイター」として開催されたゲームとあって、ウルトラマンの思い出について聞かれると「実はあるんですよ」とニヤリ。「ウルトラマンセブン。ウルトラホーク1号っていう戦闘機だったんですけど、それがα号、β号、γ号って分かれるんですよ。それを割り箸とはさみでつくってました」と流ちょうに打ち明けた。同映画は主人公がウルトラマンであり、巨人所属のスター選手というキャラクター設定。いつの時代も子どもらの心をわしづかみにするのはヒーローだ。この試合4安打で、打率3割1分となり首位打者に浮上した丸。何事も突き詰める姿勢は少年時代からずっと同じ。試合を決める一撃で、実写版のごとく丸がヒーローになった。

◆西武からトレードで巨人に加入した若林楽人外野手(26)が1軍に合流した。この日、出場選手登録された若林は、フリー打撃などで調整。走塁練習中には、阿部監督、亀井外野守備・走塁コーチと走塁について話し合う場面もあった。俊足強打の右打ちの外野手は「1軍でプレーすることが大事だと思うので、遠慮することなく、いろんなことを見て学びながらやりたい。どこでも使われてもいい準備をしていきたい」と語った。

◆首位・広島3連戦の初戦のマウンドに巨人・戸郷が上がった。「前回いい投球ができなかったので、その反省を踏まえてできれば」前回21日のヤクルト戦(東京ドーム)では6回3失点で4敗目。疲労が蓄積してくる夏場での戦いに向け、糖質系を多く摂取するなど、体調管理を徹底して調整した。登板前日の27日には「今年は小園に打たれている。得点圏の打率も高いですし、いいバッティングをしているので明日は4打席、抑えられればいい」と試合前までで打率・667(9打数6安打)と打ち込まれている同級生のへの警戒感を強めた。この日は、苦手意識のある4番・小園との対戦では、四回の第2打席まで無安打。五回に堂林に先制のソロこそ被弾したが、言葉通り、4番に座る左打者に仕事をさせなかった。この日は、Netflix提供の『Ultraman Rising』ナイターとして開催。開幕投手も務めた24歳は「小さい頃はたまにアニメで見ていた」と回想。一番印象に残っているフレーズには「シュワッチでしょ」とウルトラマンの掛け声を挙げた。ウルトラマンといえば、クライマックスで登場し、怪獣や宇宙人と戦うヒーロー。背番号20は、クライマックスでなく、オープニングから登場して、先発としての役割をしっかりと果たした。(樋口航)

◆巨人は2―2の延長十回1死から、丸のこの日4安打目となる5号ソロで試合を決めた。サヨナラ本塁打は自身2本目。好救援の高梨が2勝目を挙げた。広島は九回に追い付く粘りを見せたが、栗林が打たれ連勝が3で止まった。

◆巨人は首位・広島に先勝。1点リードの九回に守護神・バルドナードの暴投で同点を許したが、延長十回に丸佳浩外野手(35)が、この日4安打目となるサヨナラ5号ソロを放って勝利した。阿部慎之助監督(45)は開口一番に「いや~、我を失って飛び出してしまいました」と笑顔を浮かべた。5打数4安打の丸は打率・310で打率リーグトップに浮上。阿部監督は「ずっと1番に入ってチームを引っ張っていくんだという姿勢をすごく見せてくれていますし、ずっと好調をキープしてくれている。今年はすごく『らしさ』がある。打率も3割超えているし、出塁率もすごく高い。だからこそ1番に入れている」と賞賛した。また、八回には27日のDeNA戦(横浜)の延長十回に宮崎にサヨナラ弾を献上したケラーを投入。走者を出しながらも無失点に封じた。阿部監督はこの起用について「八回と九回はケラーとバルドナードで行こうというのは僕が決めた。連投した時は変えると思うけど、基本は八回ケラーで九回はバルで考えています」と新パターンを明かした。接戦をものにした指揮官は「投手陣で勝ってきた試合が多いですし。きょうは野手に救われた試合だったんじゃないですかね」とうなずいた。

◆巨人・丸佳浩外野手(35)が28日、広島10回戦(東京ドーム)の延長十回に右翼席へ5号ソロを放った。自身2本目のサヨナラ本塁打で、3-2での勝利に貢献した。5打数4安打で、リーグトップの打率・310に浮上。今季は1番打者として打線を引っ張る男の活躍で、チームは4位ながら、首位・広島とのゲーム差を3・5に縮めた。低めのボールを豪快に振り抜き、右拳を固く握った。一塁へ歩き出した丸の自信に満ちあふれた表情が、今季の復活ぶりを物語っていた。「(カウントが)2ボールだったので、四球は嫌かなと。ストライクゾーンに投げ込んでくるかなと思って強くいきました。本当に完璧でした」1点リードの九回に守護神バルドナードの暴投で追いつかれ、エース戸郷の白星が消える嫌な流れで2試合連続の延長戦へ。それでも好調の背番号8には関係なかった。広島の栗林を沈める一発はこの日4安打目。打率・310はサンタナ(ヤクルト)を抜いてリーグトップとなった。この日はNetflixのアニメ映画「Ultraman:Rising」とのコラボ開催。アニメやゲームなど〝サブカル系〟に詳しい35歳は、ウルトラマンとの思い出を聞かれると、「あるんですよ」とニヤリ。ウルトラセブンがお気に入りと紹介し、「ウルトラホーク1号という戦闘機がアルファ号、ガンマ号、ベータ号と(機体が)分かれるんですよ。それを小学校低学年の頃に割り箸とはさみで作った」と報道陣に熱弁。軽妙なトークも絶好調だった。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
36284 0.563
(↓0.008)
-
(-)
75203
(+2)
159
(+3)
30
(+1)
38
(-)
0.237
(↓0.001)
2.050
(↓0.01)
2
(-)
阪神
34325 0.515
(-)
3
(↑0.5)
72199
(-)
188
(-)
28
(-)
22
(-)
0.220
(-)
2.130
(-)
3
(-)
DeNA
35331 0.515
(↑0.008)
3
(↑1)
74237
(+5)
238
(+1)
42
(+1)
37
(-)
0.250
(-)
3.080
(↑0.03)
4
(-)
巨人
34335 0.507
(↑0.007)
3.5
(↑1)
71201
(+3)
191
(+2)
37
(+1)
36
(-)
0.234
(↑0.001
2.490
(↑0.01)
5
(-)
中日
30366 0.455
(↓0.007)
7
(-)
71167
(+1)
228
(+5)
30
(-)
24
(-)
0.230
(↓0.002)
2.710
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
29374 0.439
(-)
8
(↑0.5)
73245
(-)
242
(-)
50
(-)
33
(-)
0.235
(-)
3.250
(-)