1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0 | 0 |
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | X | 8 | 12 | 0 | 0 |
勝利投手:村上 頌樹(3勝5敗0S) 敗戦投手:梅津 晃大(1勝5敗0S) |
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◆阪神は両軍無得点で迎えた7回裏、大山、前川、佐藤輝の3者連続適時打で4点を先制する。続く8回には、森下の適時二塁打などで4点を加え、相手を突き放した。投げては、先発・村上が9回途中1失点の快投で今季3勝目。敗れた中日は、打線が1得点と振るわなかった。
◆阪神岡田彰布監督(66)がまた主力外しの断を下した。近本光司外野手(29)が今季初めてスタメンを外れた。ベンチスタートは昨年9月30日の広島戦以来。もし欠場となれば同24日中日戦以来。不動の1番打者として今年もスタート。6本塁打を放つなど勝負強い打撃が光ったが、主軸の不振や離脱が相次ぎ、3番や4番に回ることもあった。6月15日に本来の1番に戻ったが、7試合でわずか3安打と逆にどん底に。前日26日の中日戦は6打数無安打。延長12回でわずか1得点と苦しんだ打線に貢献できなかった。打率は2割5分2厘まで悪化した。島田海吏外野手(28)が「1番中堅」で今季2度目のスタメン。先発は村上頌樹投手(26)。雨天中止の影響もあって、開幕から務めてきた火曜日を初めて外れての登板。好投もありながら6試合、約2カ月も白星から遠ざかっている。気分一新で3勝目を狙う。
◆阪神岡田彰布監督(66)の積極タクトは実を結ばなかった。初回、先頭の島田海吏外野手(28)が四球で出塁。続く中野拓夢内野手(27)の初球、ベンチはヒットエンドランを仕掛けた。中野は遊撃の逆を突く中前打。理想通りに無死一、三塁とチャンスを広げた。そのあとが最悪だった。中日は1点やむなしの守備隊形をとっていたが、森下翔太外野手(23)はバットに当てることもできず空振り三振。頼みの4番・大山悠輔内野手(29)は遊ゴロ併殺打に倒れた。貧打にあえぐ阪神打線を象徴するような攻撃。ベンチの岡田監督も頭が痛そうな表情だった。
◆阪神佐藤輝明内野手(25)が、必死のヘッドスライディングも実らなかった。5回1死で梅津から左前への安打。打った佐藤輝は一塁を蹴り、思い切り二塁へと頭から突っ込んだ。左翼細川の好返球もあり、タイミングは完全にアウト。ただ、佐藤輝は二塁ベースのかなり手前でヘッドスライディング。そのため、1度減速し、二塁田中のタッチをかわすように右手でベースをタッチした。判定はアウト。これに佐藤輝がアピールし、岡田彰布監督(66)がリクエストを要求した。甲子園のビジョンには、田中が佐藤輝の胸部分にタッチする映像が映された。佐藤輝の右手が二塁ベースに届くのがやや早いように見えたため、甲子園の虎党が歓喜の声をあげた。それでも判定は覆らずにアウト。今度は「え~!」と不満の声がスタンドに充満した。佐藤輝も悔しそうな表情でベンチへと戻った。
◆/欲しかった、欲しかった?1点\復帰後5試合で4試合ヒット大山悠輔が先制タイムリー?プロ野球(2024/6/27)??阪神×中日??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #hanshin pic.twitter.com/0XcdNSZwy5
◆阪神中野拓夢内野手(27)が超積極走塁でチャンスを広げた。7回の先頭で二塁打を放った。続く森下翔太外野手(23)の投ゴロ処理を梅津がもたつくのを見て、思い切って三塁に頭から突っ込みセーフとなった。タイミングは危うかったが、相手が一瞬ボールを見失ったのを見逃さなかった。一、三塁となり、4番大山悠輔内野手(29)が左前に先制の適時打。この試合は初回から積極的な走塁が裏目に出るシーンが多かったが、終盤の重要な場面で、ついに足を生かした。
◆阪神が接戦を制し、4試合ぶりに勝利した。岡田彰布監督(66)は、監督通算700勝を達成。阪神の監督通算勝利数も512勝とし、藤本定義監督が持つ球団記録の514勝まで、2勝に迫った。チーム8得点は5月16日の中日戦で9得点を挙げて以来だ。26日は0-1で敗戦。前夜も1-1でドローと貧打にあえいでいた。今試合前まで5試合連続で2得点以下。その「2点の壁」を突破した。7回に一挙4得点。チーム65イニングぶりとなる1イニング複数得点だった。先陣を切ったのは4番大山悠輔内野手(29)だ。7回無死一、三塁で中日梅津から先制の左前適時打。これで均衡を破った。さらに一、二塁の場面で、前川右京外野手(21)が右翼への適時二塁打。そして二、三塁となり佐藤輝明内野手(25)が、左前への2点適時打を放ち突き放した。さらに8回にも4得点。森下翔太外野手(23)にも適時打が飛び出した。前川、佐藤輝はそろって3打点をマーク。久々に打線が火を噴いた。先発村上頌樹投手(26)は、4月30日広島戦以来となる3勝目。約2カ月ぶりの勝利となった。監督通算700勝=岡田監督(阪神) 27日の中日12回戦(甲子園)で今季34勝目を挙げて達成。プロ野球20人目。初勝利は04年4月2日の巨人1回戦(東京ドーム)。勝利数の内訳は阪神で512勝、オリックスで188勝。
◆阪神村上頌樹投手(26)が、プロ2度目の完封を逃すも、3勝目を挙げた。4月30日の広島戦で2勝目を挙げて以来、約2カ月ぶりの勝利。6試合勝ち星がついていなかったが、負の連鎖を止めた。プロ最多の133球の熱投。キャリアハイの1試合11奪三振で8回1/3を投げた。開幕から週の頭を任されてきたが、雨天中止の影響もあり木曜日のマウンドにシフト。昨年、岡田監督のもとで才能を開花させた右腕が、指揮官に監督通算700勝目をプレゼントした。完封を期待された9回は1死から3連打を浴びたところで降板。悔しそうな表情だったが、虎党からは拍手を送られた。阪神村上はプロ入り初の毎回奪三振をマークした。阪神投手の毎回奪三振は15年5月20日巨人戦の藤浪晋太郎以来で8人目(12度目)。このうち完投せずに記録したのは、81年6月8日巨人戦の江本孟紀(8回1/3)以来43年ぶりになる。また、村上の11奪三振は自己最多。これまでの1試合最多は23年4月22日、24年4月16日巨人戦(甲子園)での10奪三振だった。さらに、球数も24年5月14日中日戦(豊橋)での130球を上回り、自己最多の133球を投じた。監督通算700勝=岡田監督(阪神) 27日の中日12回戦(甲子園)で今季34勝目を挙げて達成。プロ野球20人目。初勝利は04年4月2日の巨人1回戦(東京ドーム)。勝利数の内訳は阪神で512勝、オリックスで188勝。
◆阪神打線が久しぶりに爆発した。両先発の投げ合いが続いたが7回に大山悠輔内野手(29)、前川右京外野手(21)、佐藤輝明内野手(25)の3連続適時打で4点を先制した。さらに8回も森下翔太外野手(23)の左越え適時二塁打、前川の中越え2点二塁打、佐藤輝の左犠飛と打線がつながりもう4点で計8得点をスコアボードに刻んだ。打線が低調だった6月は5得点が最高だったが、7得点した5月19日ヤクルト戦(甲子園)以来の猛攻となった。阪神が8得点で快勝。1試合8得点以上は5月16日中日戦(バンテリンドーム)での9得点以来。なお今季最多得点は、4月20日中日戦(甲子園)での15得点。阪神が7回に4得点。1イニング複数得点は65イニングぶりで、6月16日ソフトバンク戦の1回に前川の満塁本塁打で4得点を奪って以来。
◆阪神が接戦を制し、4試合ぶりに勝利した。岡田彰布監督(66)は、監督通算700勝を達成。阪神の監督通算勝利数も512勝とし、藤本定義監督が持つ球団記録の514勝まで、2勝に迫った。チーム8得点は5月16日の中日戦で9得点を挙げて以来だ。7回に一挙4得点し、チーム65イニングぶりとなる1イニング複数得点もマークした。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り。-終盤に一気に打線がつながったほんとに久しぶりなんでね。前の中日戦くらいかな。-先制打は4番の大山初回にね、久しぶりのチャンスで、1点でもとっとけば、だいぶ楽な展開になったと思うんだけど。あそこは打たないとね。4番だしね。-前川、佐藤輝と3者連続で続いたいやいやだから、左変えてくると思ったんだけど。前川にバントさせてもしょうがないしね。だから、ね、左ピッチャーでもね、打てるっていうのを、そういうのを見せてくれたんじゃないですか。-7だけではなく、8回にも得点。森下もタイムリーが出たまあ。ね(笑い)。初回もね、ボール球ばっかり振ってね。まあ、みんなにつられてね、そういうヒットが出たような感じだけど。それでもね、やっぱり1本出るとね、やっぱだいぶ違うと思うんで。-3~6番に打点がついたこんなん久しぶりでしょ。4人に(打点が)付くということは、4点以上取らなあかんからね。本当に久しぶりと思いますよ。-近本がスタメンを外れた。島田が3度出塁した。いやだから、初回も追い込まれた後にフォアボールを選んだりね。だから、そういう意味では(近本は)昨日もあまり内容良くなかったからね、今日1日休ませようかなと思って。島田がいい仕事をしましたね。後の盗塁はアウトになったけど、思い切っていった結果のアウトだから、こんなのは仕方ないことであって、1、2番に走ったりというのが出てくると、つながりというのが出てくると思いますよ。-村上は甲子園初完封を逃す形にはなった。ああ、ねえ、今日は球数も多かったけど、今日はもう完封と言っていたけど、1点取られたんでね、代えたんですけど、最後は雨の影響もあったかも分からないですね。-自己最多11奪三振7回くらいかな? 今日はだいぶ三振取ってるなと、安藤(投手)コーチと言ってたんだけど、自己最高ですか。ああそう。いい時のボールというか、今日無四球でしょ。コントロールもだいぶ戻ってきたなあていう話をね、ずっとしてましたけどね。-節目の通算700勝ああ、いや、それも全然忘れてましたけどね。-この点はいやいや、これはもう積み重ねなんで。長いことやってたらね、増えていくと思いますけどね。明日から神宮でヤクルト戦いやいや、久しぶりにいい流れだったんでね、これからね、ちょうど(シーズン)半分くらいでしょ、今日で。だから今日の形を続けていくことですね。
◆中日の連勝が止まり、首位とのゲーム差が今季最大「7」に広がった。先発梅津晃大投手(27)が6回まで3安打7奪三振無失点と好投したが、0-0の7回に突如乱調。先頭中野に二塁打を許し、続く森下の強襲の投ゴロを野選で、無死一、三塁に。続く大山に左前先制打を許しKOされた。打線も初回無死一、二塁の好機を得点に結びつけられず。3連戦を1勝1敗1分けとカード負け越し回避も、打線は各試合1得点止まり。今季甲子園では引き分けを挟み白星なしの4連敗となった。試合後の立浪和義監督(54)のコメントは以下の通り。-(自ら切り出し)「やっぱり昨日、今日と初回ですよね。初回にチャンス作って、点が取れなかったのが全てだと思う。梅津も6回までは完璧なピッチングで、先に点をあげられなかった。7回にピンチを作って、相手に4点を取られたけど。なかなか点が取れない状況で、特に(相手が)いいピッチャーは、どんなピッチャーでも立ち上がり不安なんでね。そこで点が取れなかったのが、この敗戦につながったと思う」-甲子園でまだ今年は勝ち星がない「苦手はもちろん作ってはいけないけど、ピッチャー陣が頑張ってくれている。昨日もそうですけど、頑張ってくれてるんで、ちょっと打つ方も奮起していかないと」▽中日梅津(7回に自らの野選も絡み3失点でKO)「(7回先頭中野の二塁打は)自分の失投、ミスから試合が崩れてしまうんだなと(痛感した)」
◆阪神が接戦を制し、4試合ぶりに勝利した。岡田彰布監督(66)は、監督通算700勝を達成。阪神の監督通算勝利数も512勝とし、藤本定義監督が持つ球団記録の514勝まで、2勝に迫った。チーム8得点は5月16日の中日戦で9得点を挙げて以来だ。7回に一挙4得点し、チーム65イニングぶりとなる1イニング複数得点もマークした。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り-2日前に言っていた復調気配がああ、まあ1日遅れたけどな。-中野も久しぶりにいや、みんな久しぶりやろ、そんなん。-これも今日だけのものにせず明日以降もいやいや、そら明日からよ、大事なんわな。-きっかけになりそうな予感いやいや、それは明日試合ないと分からんよ。そんなん、これで絶対打てるいう保証なんかないやん。またピッチャーも代わるしな、それは。-近本は昨日の状態を見ていやずっと悪かったからや。まあいい機会やったからな、うーん。-明日はスタメンに戻すいやそんなん分からへんよそんなん。ええ、これで外したら島田怒りよるやろ、そんなん当たり前やろ、だってこれはお前、そんなん、みんなプロなんやからさ、試合出てなんぼなわけやで。そこを脅かそうと思ってみんな練習してるわけやからさ。そんな簡単にな。-前川は昨日悔いが残るところもあったかもしれないがどういうこと? 悔しいって?-監督も「罰金や」とおっしゃっていたがあんなんで罰金取ってたら、今年なんぼ罰金とらなあかんか分からん。何を言うてんの、こっちが言うてないだけやないか、サインミスとか。-打つ前に前川に何か話していたいやいや、バントはない言うただけ。バントしたらまた森下飛び出すやろ。-佐藤輝は走塁ミスがあったがバットで取り返した。まあ、バットでって、それ普通じゃないの?そんなのは。今までが悪いからそないしてたまにヒット出てお前、それを続けていかなあかんいうことやんか、結局は、はっきり言うて、おーん。そんなん今日1日で終わったら一緒やからな、おーん。なあ、今日の感じでどういう感じで明日ゲームに挑むか、それが一番よ。もう今日勝ったことは終わってるんやから、こんなの。-村上に久々に勝ち星がついた。気持ち的にも変わってきそう。いやいや、そら勝ち星つくのが言うてる通るり先発は勝ち星やからなぁ、おーん。だからなあ、防御率を見てもあの防御率で3つも負け越しいうのはおかしいことやから、やっぱり打線の援護とかの兼ね合いでいうだけやから。やっぱり勝ち星がつくいうことが一番先発は大きいことやからね。-0-0の中でいい投球、今日はもうだから言うやん。去年のいい時の姿に戻ってるよ、はっきり言うて、おーん。だから今日の0-0は全然心配してなかったよ、おーん。
◆近本に代わる「1番中堅」で先発した、阪神島田海吏外野手(28)が輝いた。初回は2ストライクからボールを見極めて四球。3回は内野安打。8回には猛攻の口火を切る中前打で役割を果たした。1軍昇格後も出番は少なく、2軍戦との"親子ゲーム"を何度もこなして状態を維持した。「ダメならファームと思って、思い切ってやりました。必死に食らいついて結果的に勝利につながったのはうれしい」と笑顔だった。
◆阪神の3番森下翔太外野手(23)も乗り遅れなかった。3打席無安打で迎えた8回無死一、二塁、あと少しで本塁打の左越え二塁打。「大量得点はできたけど、序盤でもっと点を取れれば楽な展開でいけたと思う」。初回無死一、三塁。転がせば1点という場面で空振り三振に倒れた反省も忘れなかった。打撃は上昇中のようで「あまり欲は出さずにやっていきたいです」と気を引き締めた。
◆阪神富田蓮投手(22)が"緊急リリーフ"で最後を締めた。村上が完封、完投コースだったが9回に崩れ、1死一、二塁で出番が来た。宇佐見は3ボールから持ち直して空振り三振。龍空も二ゴロに。「あの場面で来るのは言われていたので、しっかり準備できていました。今年、雨の中で投げるのが初めてだったけどしっかり抑えられてよかったです」とホッとした表情だった。
◆阪神近本光司外野手(29)が今季初めてスタメンから外れ、欠場となった。欠場は昨年9月24日の中日戦以来。出場した直近7試合で3安打。打率は2割5分2厘に低下していた。試合後は「次出た時に、準備したところを出すだけ」とコメント。「チームが勝ったのがうれしかったです」と話し、クラブハウスへと向かった。
◆阪神岡田彰布監督(66)が近本光司外野手(29)を今年初めてスタメンから外した理由を語った。「いや、ずっと悪かったからや。まあいい機会やったからな」と試合後に明かした。「昨日もあまり内容良くなかったから、1日休ませようかなと思って。(代わりの)島田がいい仕事をしましたね。1、2番に走ったりというのが出てくると、つながりというのが出てくると思いますよ」と代役で2安打した島田海吏外野手(28)を称賛した。28日のヤクルト戦(神宮)以降については「そんなん分からへんよ。これで外したら島田怒りよるやろ。そんなん当たり前やろ。だってこれはお前、みんなプロなんやからさ。試合出てなんぼなわけやで。そこをおびやかそうと思って、みんな練習してるわけやからさ。そんな簡単にな」と、島田のスタメン続行の可能性についても触れた。近本のベンチスタートは昨年9月30日の広島戦以来。欠場は同24日中日戦以来。今季も不動の1番打者としてスタート。6本塁打を放つなど勝負強い打撃が光ったが、主軸の不振や離脱が相次ぎ、3番や4番に回ることもあった。今月15日に本来の1番に戻ったが、7試合でわずか3安打と逆にどん底に陥り、前日26日の中日戦は6打数無安打。打率は2割5分2厘まで悪化していた。
◆阪神の4試合ぶりの勝利は岡田彰布監督(66)のメモリアル勝利となった。本拠地で監督通算700勝を達成し、阪神の監督通算勝利数も512勝とし、藤本定義監督が持つ球団抱いた記録の514勝まで、あと2勝に迫った。チーム8得点は5月16日の中日戦で9得点を挙げて以来だ。お立ち台にはともに2安打3打点の前川右京外野手(21)と佐藤輝明内野手(25)、4月30日の広島戦以来約2カ月ぶりの3勝目を挙げた先発村上頌樹投手(26)の3人が上がった。ヒーローインタビューの一問一答は、以下の通り。-完封惜しかったですね村上 ヒーローに呼ばれてるのがちょっと恥ずかしいです。-村上投手の好投があっての勝利。降板は悔しいか村上 やっぱりいきたかったので、本当に悔しい登板になりました。-自己最多の11奪三振村上 多分そうです。そんなにとってたんですか。-11個目の三振をとってからは白い歯が見えたような村上 それは意識なかったです。-初回はピンチしのいだ村上 立ち上がりピンチなってしまって、しんどいかなと思っていたんですけど、梅野さんがうまくリードしてくれて、野手も守ってくれたので、ゼロを並べたのかなと思います。-7回には大山の適時打で1点入った村上 粘ってくれてよかったと思いましたし、打つだろうなと思いながら見てました。-高校の後輩の前川も適時打を放った村上 どこに打ったかは、あんまり見えていなかったので、皆さんの歓声で『ヒット打ったんや』と思いました。-後輩の打撃は頼もしいか村上 ・・。・はい(笑い)。-間がありましたが、2カ月ぶりの勝利に関しては村上 なかなか勝てなかったので、チームに迷惑かけていたので、やっと勝ててよかったです。-次の登板に向けて村上 また来週もいいピッチングできるようにやっていきたいので、応援よろしくお願いいたします。-前川、2点目の適時打は前川 監督に『引っ張ってこい』と言われたので、引っ張れてよかったです。-指示通りの打撃で前川 指示通り行けました。-指示通りの打撃でベンチに帰ってきてからは、岡田さんからは前川 うーん、いや、『ナイスバッティング』ぐらいです。-チームメートの祝福はありましたか前川 結構ありました。-村上が先発して、援護したいという気持ちは強かったのでは前川 それは特になかったんですけど、勝てるように必死に頑張りました。-村上も苦笑い。2本目の適時打は前川 (村上)頌樹さんが点を取られるかなと思ったので、もうちょっと取りたいと思いました。-次のゲームに向けていい試合になったのでは前川 ここ(お立ち台には)大山さんが今日のヒーローだったので、本当は。さっき譲ってくれたので、感謝したいと思います。感謝です。-7回無死二、三塁で適時打は2点が入ったあとの打席だったがどう入った佐藤輝 つないでもらったチャンスなので。打って絶対返すぞという思いでいきました。-走者をかえした佐藤輝 狙い通りのバッティングでした。-ファンの大声援を受けて佐藤輝 今日も途中で雨が降ってきましたけど、最後まで応援してくださる皆さんの声援が、すごい後押しになって頑張れています-明日以降ももちろん打ってもらえますか佐藤輝 打ちます!-最後は3人を代表して前川が明日以降への抱負を前川 今日、兄ちゃん誕生日だったので、おめでとう!明日からもまたチーム一丸となって頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。
◆阪神佐藤輝明内野手(25)が、完封目前で降板の決まった村上頌樹投手(26)にチョップをお見舞いするシーンに、ネット上のファンも沸いた。完封ペースだった右腕は9回に3連打で1点を失ったところで交代を告げられた。マウンドに内野陣が集まった際、佐藤輝は残念がる村上の頭にそーっと手を置くように優しくチョップ。佐藤輝は「すごくいいピッチングだったんですけど、すごい悔しそうにしていたので。ナイスピッチングという気持ちでチョップしました」と明かした。2人は同期入団の同学年。SNSでは「チョップの仕方が優しい」「愛のチョップ」とコメントが相次いだ。
◆阪神村上頌樹投手(26)に笑顔はない。約2カ月ぶりの3勝目。それでもお立ち台では完封を逃した悔しさをにじませた。「ちょっとヒーローに呼ばれているのが恥ずかしいです」9回1死から細川、石川昂、福永に3連打を許し、1点を失ったところで降板。8得点に守られ、完封を期待されて送り出された最終回だっただけに、表情がくもった。8回1/3を8安打1失点で、毎回となる11奪三振は自己最多。こちらも自己最多となる133球の熱投にも「ほんとに悔しい登板になりました」。昨季のリーグMVP右腕は納得できなかった。高みを目指しているから、そう思える。昨年の日本シリーズの第6戦で、当時オリックスの山本由伸(現ドジャース)に投げ負けた。オフの表彰式では隣同士になることもあった。圧倒的なオーラに「MVPにはなれたけど、僕なんてまだまだ...」と痛感。すでに8勝の才木に週頭火曜日のマウンドを譲ったが「まだまだ巻き返せる」と前を向く。木曜日の先発で4月30日広島戦以来、自身7試合ぶりの白星をつかんだ。勝てなかった約2カ月間、岡田監督の言葉が励みになった。負けが込んでも、投手コーチを通じて「そこまで悪いと思ってないから。また投げさせる」と背中を押してもらえた。「自信を持てました。結果で返していけるようにしないと」。そう胸に刻んだ。岡田監督のもとで才能を開花させた男が、監督通算700勝をプレゼントしてみせた。指揮官からは「去年の良い時に戻ってるよ、はっきり言うて。今日の0-0は全然心配してなかった」とたたえられた。お立ち台では智弁学園(奈良)の後輩前川に「頌樹さんが点を取られるかなと思ったので、もうちょっと取りたいと思いました」とイジられ笑顔。先輩は「打ってくれればなんでもいいです」と寛大だ。25日に誕生日を迎え、26歳初勝利。ここから逆襲する。【中野椋】阪神村上はプロ入り初の毎回奪三振をマークした。阪神投手の毎回奪三振は15年5月20日巨人戦の藤浪晋太郎以来で8人目(12度目)。このうち完投せずに記録したのは、81年6月8日巨人戦の江本孟紀(8回1/3)以来43年ぶりになる。また、村上の11奪三振は自己最多。これまでの1試合最多は23年4月22日中日戦(バンテリンドーム)、24年4月16日巨人戦(甲子園)での10奪三振だった。さらに、球数も24年5月14日中日戦(豊橋)での130球を上回り、自己最多の133球を投じた。▽阪神安藤投手コーチ(村上に)「これまでの投球と比べても今日は全部が良かった。最後は少しバテましたね。130超えて」
◆阪神佐藤輝明内野手(25)は全開が近そうだ。7回。大山、前川の適時打に続いて、三遊間を鋭く抜く2点打。好左腕斎藤からの巧打に「三遊間が空いていたので狙い通り。みんながつないでくれたので、よかったです」と、してやったりの表情だった。点が欲しかった5回。左中間への安打で果敢に二塁に頭から飛び込みアウト。痛い走塁死だったが、めげてはいられない。7回の1本に続いて、8回も左犠飛で打点を稼いだ。1試合3打点は3ランを放った4月21日以来。昇格後の初打点だった前日26日の適時三塁打に続くクラッチぶりだ。岡田監督は前日の試合後、サヨナラの好機で佐藤輝に回して点を奪いにいくプランだったことを明かしていた。その言葉こそが今の状態の良さを物語る。「もっと中軸で点を取って、勝ちたいと思います」。6番に座る「掃除屋」が頼もしい。
◆阪神中野拓夢内野手(27)が誕生日前夜に3安打をマークした。初回無死一塁ではランエンドヒットで初球を振り抜き、中前打で一、三塁に好機を拡大。7回は先頭で左中間二塁打を決め、この回一挙4得点を呼び込んだ。8回は無死一塁から右前打を放ち、再び一挙4得点をお膳立て。「昨日は『1、2番が出ない』と(指揮官に)言われてしまったので。今日はチャンスメークができて良かった」。4試合連続安打となり「いい状態をキープできるように」と言葉に力を込めた。
◆ついに打線がお目覚め!? 阪神が終盤に猛攻を決め、4試合ぶりの勝利を奪取した。近本光司外野手(29)を今季初めてスタメンから外した一戦。打線は7回裏、4番大山悠輔内野手(29)の先制打から3者連続適時打で一挙4得点。8回にも4点を奪い、5月16日の中日戦で9得点を挙げて以来の8得点を記録した。岡田彰布監督(66)はNPB史上20人目の監督通算700勝を達成。阪神の監督通算勝利数も512勝とし、藤本定義監督が持つ球団記録の514勝まで2勝に迫った。4試合ぶりの勝利が決まると、岡田監督は平田ヘッドコーチらと次々にねぎらいの握手を交わした。本拠地で到達した監督通算700勝。「ああ、全然忘れてましたけどね。長いことやってたらね、増えていくと思います」。節目を意にも介さぬ指揮官は、記念のボードを掲げると、照れくさそうに拍手を浴びた。主力外しの決断が野手陣の奮起を呼んだ。0-0のまま迎えた7回無死一、三塁。4番大山が中日梅津から左前適時打を放ち、やっと先制点が生まれた。「なんとか村上のために、どんな形でもと思っていた。それがいい結果になってよかった」。チームファーストの主砲に導かれるように、3連続適時打で一挙4得点。65イニングぶりとなる1イニング複数得点をマークすると、ついに打線が爆発した。8回にも3連続安打から4点を奪い、5月16日中日戦で9得点して以来の8得点。岡田監督も「ほんとに久しぶりなんでね」と振り返った。この日のスタメンに「1番近本」の文字はなかった。「ずっと悪かったからや。まあいい機会やったからな。今日1日休ませようかなと思って」。前夜6打数無安打に終わるなど不調の近本を、昨年9月30日広島戦以来のベンチスタートに決めた。代わって1番に入った島田は2安打1四球と貢献。機を見る目に狂いはなかった。大山の好調も、ずっと感じ取っていた。「フリーバッティング見ても、良くなってるいうの分かるやんか、はっきり」。試合前練習では、すみずみまで目を凝らす。いつも手にしているノックバットも大事な相棒。グラウンドをコツンコツンとつつきながら、コンディションを把握する。強く固められた土はイレギュラーするのでは? 前夜の雨を含めば、いつもとは違うはね方をするかもしれない。積み重ねてきた感覚が勝利への布石となる。久しぶりの猛打での快勝にも、岡田監督はすぐに勝負師の目つきを取り戻した。「そんなん今日1日で終わったら一緒やからな、おーん。もう今日勝ったことは終わってるんやから」。次戦はシーズン折り返し地点の72試合目。ここからも平然と勝利を積み重ねていくだけだ。【磯綾乃】監督通算700勝=岡田監督(阪神) 27日の中日12回戦(甲子園)で今季34勝目を挙げて達成。プロ野球20人目。初勝利は04年4月2日の巨人1回戦(東京ドーム)。勝利数の内訳は阪神で512勝、オリックスで188勝。
◆1イニング複数得点を呼ぶ男だ。阪神前川右京外野手(21)が長打2本で3打点と暴れた。0-0で迎えた7回。大山の左前適時打で先制し、なおも無死一、二塁。代わった2番手左腕、中日斎藤の139キロ高めの直球を振り抜き、右翼線へ適時二塁打。満員の虎党の大歓声に包まれながら塁上で大きく手をたたき、喜びを爆発させた。「スライダー1本で待っていて、真っすぐが来たので反応で打った感じです。あの打席は良かった」岡田監督の助言が効いた。打席に入る前にベンチで「引っ張ってこい」と指示された。指揮官のアドバイスを見事に体現し、この回4得点に貢献した。1イニング複数得点は6月16日ソフトバンク戦の1回以来、65イニングぶり。自身がプロ初の満塁弾を放ったイニング以来のビッグイニングを呼び込んだ。お立ち台では兄夏輝さんの23歳の誕生日を祝った。試合前にメッセージを送ったが、バックネット裏で観戦していた兄へ、お立ち台から直接「おめでとう」と祝福。尊敬する兄へ最高のプレゼントを送った。8回にも中越えの2点適時二塁打。「頌樹さんが点取られるかなと思ったので、もうちょっと(点を)取りたいと思いました」。お立ち台で共演した智弁学園の先輩、村上を笑顔でいじった。若き5番打者が打線を勢いづけている。【村松万里子】
◆阪神・森下翔太外野手(23)が試合前、三塁のポジションでノックを受けた。きわどい打球にダイビングキャッチを試み、体勢が崩されてもグラブから白球をこぼさなかった。本来のポジションは外野だが、丁寧な捕球動作を体に染みこませたいという首脳陣の方針により、練習では内野で動くことも多い。プロ2年目の今季は67試合に出場し、打率・237、6本塁打、29打点。攻守ともに、さらなるスキルアップへ必死だ。
◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は近本光司外野手(29)がベンチスタートとなった。今季は全70試合に出場し、フルイニング出場を続けていた。ここまで打率・252、6本塁打、24打点。交流戦では4番を務めることもあったが、6月は月間打率・167と不振に苦しみ、26日の同戦ではプロ初の6打数無安打と精彩を欠いていた。代わって「1番・中堅」には島田海吏外野手(28)が入った。阪神の先発は村上頌樹投手(26)。今季は開幕から火曜日の先発ローテを任されていた右腕だが、23日のDeNA戦(甲子園)が雨天中止になったことでローテが再編され、木曜日に変更となった。今季はここまで防御率2・12も、2勝5敗と負け越し、勝ち星は4月30日の広島戦(マツダ)までさかのぼる。打線の援護を信じ、久々の勝利へ腕を振る。
◆阪神・近本光司外野手(29)がスタメンを外れた。ベンチスタートは昨年9月30日の広島戦(マツダ)以来で当時はリーグ優勝を決めており、休養の意味合いを含めてのものだった。試合前練習では通常メニューをこなしていた。6月の月間打率・167と苦しむが、不振によるベンチスタートはプロ2年目の2020年7月21日の広島戦(甲子園)から同25日の中日戦(当時ナゴヤドーム)以来。新型コロナウイルス感染拡大の影響で6月開幕だったこの年は、開幕直後から状態が上がらず、6戦ぶりのスタメン復帰となった同年7月26日の中日戦で5打数4安打と躍動し、復調のきっかけをつかんでいた。
◆阪神の先発・村上頌樹投手(26)が初回のピンチを抑えた。一回先頭のカリステに右前打を浴びると、続く田中にも右前に運ばれて無死一、二塁のピンチを背負った。そして、今回の3連戦で8打数5安打と絶好調の板山。ファウルで粘る元虎戦士だったが、村上が150キロ直球で押し込み左飛に仕留めた。1死一、二塁となり、4番・細川はフォークで空振り三振。最後は石川昂を三ゴロに仕留め、立ち上がりのピンチを切り抜けた。
◆阪神・岡田彰布監督(66)が初回から積極的に動いた。近本に代えて「1番・中堅」で起用した島田が一回先頭で四球をもぎ取る。続く中野の初球。一走・島田が果敢にスタート。梅津の150キロ直球を中野がはじき返すと、打球は遊撃へ。ベースカバーに走った遊撃・龍空は逆を突かれた形となり、打球はグラブをはじいて中堅へと転々とした。島田は悠々、三塁へ。初回からエンドランを仕掛け、無死一、三塁の好機を演出した。しかし、3番・森下は空振り三振。4番・大山は痛恨の遊ゴロ併殺打に終わり、先制点を奪うことはできなかった。
◆阪神・佐藤輝明内野手(25)が気迫あるれるプレーを見せた。五回1死の第2打席。梅津のフォークを捉えると打球は左前へ。佐藤輝は迷わず二進した。ヘッドスライディングも判定はアウト。しかし、佐藤輝はベンチへセーフの猛アピール。岡田監督も苦笑いを浮かべながらリプレー検証を要求した。場内大型ビジョンにもその映像が流れると、阪神ファンは大歓声。しかし、審判団の判定は変わらず、場内からは「ええっー」と驚きの声が上がった。
◆阪神・大山悠輔内野手(29)が七回に先制の左前打を放った。先頭の中野が二塁打、森下の打球が相手投手の野選を誘い、無死一、三塁の絶好機で打席へ。梅津の132キロスライダーを引っ張った。打球は左前に弾む先制打。大山は一回1死一、三塁の好機で痛恨の遊ゴロ併殺。初回の悔しさをバットで晴らした。阪神はなおも無死一、二塁の好機で5番・前川が代わったばかりの左腕・斎藤から右翼線に適時二塁打。さらに佐藤輝が2試合連続打点となる2点左前打を放って4-0とリードを広げた。
◆猛虎打線が止まらない。阪神・森下翔太外野手(23)が八回無死一、二塁の好機で左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。田島の142キロシュートを一閃。打球は雨を切り裂き、左翼フェンスに直撃した。七回には4番・大山、5番・前川、6番・佐藤輝の3者連続タイムリーで一挙4得点。3番にも大きな打点がついた。森下が適時打を放つのは6月13日のオリックス戦(京セラ)以来だった。阪神打線は続く大山が四球で無死満塁。前川が中越えの2点二塁打を放ち、7-0と大きく突き放した。阪神の2桁安打は6月9日の西武戦(甲子園)以来12試合ぶり。
◆阪神は終盤に打線が爆発し、逃げ切った。0-0で迎えた七回無死一、三塁で大山が左前打を放って先制。続く前川が適時二塁打、佐藤輝が2点打と3者連続適時打で突き放した。八回には森下にも適時打、前川が2打席連続の適時打を放つなど4得点。9日の西武戦(甲子園)以来の2桁安打、5月16日の中日戦(バンテリンドーム)以来の8得点以上と久々に打線が目覚めた。先発の村上は一回無死一、二塁のピンチをしのぐと、回を重ねるごとに安定感を増し九回途中8安打1失点。完封こそならず、九回1死で降板したが、プロ最多11奪三振、こちらもプロ最多の133球の力投で4月30日の広島戦(マツダ)以来となる今季3勝目(5敗)をマークした。岡田監督は貧打に苦しむ打線を変えるべく、近本に代えて「1番・中堅」に島田を起用。その島田が2安打3出塁と応えた。岡田監督はこれで史上20人目となる監督通算700勝に到達。チームは連敗を2で止めた。
◆中日に勝利し、監督通算700勝を達成した阪神・岡田彰布監督=甲子園球場(撮影・松永渉平)
◆阪神・岡田彰布監督(66)がプロ野球20人目の700勝(606敗49分)に到達した。両軍無得点の七回無死一、三塁から大山悠輔内野手(29)、前川右京外野手(21)、佐藤輝明内野手(25)の3連続適時打で4点を奪った。八回は森下翔太外野手(23)の適時打などで4点を追加した。チームの8得点以上は32試合ぶり。村上頌樹投手(26)は連敗を「4」で止め、3勝目(5敗)。直近4試合で18打数1安打の近本光司外野手(29)は昨年9月30日広島戦(マツダ)以来のスタメン外で、同24日中日戦(バンテリンD)以来の欠場。虎将最多の514勝まで、あと2勝とした岡田監督の主な一問一答は以下の通り(成績=34勝32敗5分、観衆=4万2618人)。★テレビインタビュー編(抜粋)ーー節目の通算700勝「ああ、いや、それも全然忘れてましたけどね。これは積み重ねなんで。長いことやってたらね、増えて行くと思いますけどね」★囲み編ーー25日に言っていた復調気配が「ああ、まあ一日遅れたけどな」ーー中野は久しぶりに3安打「いや、みんな久しぶりやろ、そんなん」ーー28日以降も「いやいや、そら明日からよ、大事なんわな」ーーきっかけになる予感「それは明日試合ないと分からんよ。そんなん。これで絶対打てるいう保証なんかないやん。またピッチャーも代わるしな、それは」ーー近本は「いやずっと悪かったからや。まあいい機会やったからな、うーん」ーー28日はスタメンに戻す「そんなん分からへんよ、そんなん。ええ、これで外したら島田怒りよるやろ、そんなん当たり前やろ、だって、これはお前、そんなん、みんなプロなんやからさ、試合出てナンボなわけやで。そこをおびやかそうと思って、みんな練習してるわけやからさ。そんな簡単にな」ーー前川は26日の試合で悔いが残るところもあったかもしれないが「どういうこと? 悔しいって?」ーー「罰金や」とおっしゃっていたが「あんなんで罰金取ってたら、今年、ナンボ罰金取らなアカンか分からん。何を言うてんの、こっちが言うてないだけやないか、サインミスとか」ーー―打つ前に前川に何か話していた「バントはない言うただけ。バントしたら、また森下飛び出すやろ」ーー佐藤輝は走塁ミス(五回、左前打から二進狙うも憤死)があったがバットで取り返した「まあ、バットでって、それ普通じゃないの? そんなのは。今までが悪いから、そないしてたまにヒット出て、お前、それを続けて行かなアカンいうことやんか、結局は、はっきり言うて、おーん。そんなん今日一日で終わったら一緒やからな、おーん。今日の感じで、どういう感じで明日ゲームに挑むか、それが一番よ。もう今日勝ったことは終わってるんやから、こんなの」ーー村上に久々に勝ち星がついた。気持ち的にも変わってきそう「そら先発は勝ち星やからな。あの防御率で3つも負け越しいうのはおかしいことやから。打線の援護とかの兼ね合いでいうだけやから。勝ち星がつくことが一番先発は大きいことやからね」ーー0―0の中でいい投球「今日はもうだから言うやん。去年のいい時の姿に戻ってるよ、はっきり言うて。だから今日の0―0は全然心配してなかったよ、おーん」
◆阪神・岡田彰布監督(66)が史上20人目となる監督通算700勝を達成した。「1番・中堅」には6月打率・167の近本に代えて島田を起用。打線は9日の西武戦(甲子園)以来の2桁安打、5月16日の中日戦(バンテリンドーム)以来の8得点。先発した村上は九回途中8安打1失点。4月30日の広島戦(マツダ)以来の今季3勝目(5敗)を挙げた。主な選手のコメントは以下の通り(成績=34勝32敗5分け=観衆4万2618人)。打撃不振で欠場した近本 「次出たときにしっかり準備したところを出すだけだと思う。チームが勝ったのがうれしかったです」近本に代わって1番に入った島田 「ダメならファームやと思って思い切ってやりました」七回に先制打も一回に併殺打に倒れた大山 「でも初回に最低限というか、そこ、やっていたらもっと違う展開になったと思いますし。そこの反省しかないですけど」八回に二塁打の森下 「会心だったら入ってると思うんで、芯で捉えられてたんで今日の試合は。神宮だったら入ってるような打球だったかもしれないですけど、あんまり欲は出さずにやっていきたいなと思います」甲子園初完封目前で降板した村上 「ヒーローに呼ばれているのが恥ずかしいです」九回途中で村上からバトンを受けて試合を締めた富田 「今年、雨の中で投げるのが初めてだったので、ちょっとボール先行になってしまったんですけど、しっかりと抑えられてよかったと思います」3安打の中野 「1、2番の出塁が得点が増える鍵にもなると思いますし。今日は島田さんでしたけど、近本さんが戻ってきた時もしっかりと2人でチャンスメークして、チームにもっといい勢いを与えれるようにやりたいなと思います」2つ年上の兄・夏輝さんの誕生日に活躍した前川 「(試合前に)誕生日おめでとうって。いつも通りの感じです」五回に二塁憤死も、ヘッドスライディングで闘志をみせた佐藤輝 「シングルヒットと、ツーベースでは全然違うので、セーフになりたかったですけど」
◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(80)は大勝したものの、28日の試合が大事だと力説した。この試合だけで阪神打線が調子を取り戻したとは言えない。楽観的にはなれない。六回までの攻撃を見ると、今までと変化は見られなかった。中日側からみれば梅津が七回表の攻撃で代打が送られる可能性が出て、自分で勝手に「交代かな」とペースを乱した。その裏に二塁打を浴び、野選。中日には痛恨ミスだ。阪神からすれば相手がミスで好機を拡大してくれた。打席に立つケースで、考え得る一番簡単な場面で大山が打った。さらに余裕が出た場面で前川が二塁打で続き、気楽な場面で佐藤輝が追撃。打者にはおいしい場面の連続になった。まさしく中日のおかげ。八回は、勝ちパターンの投手ではない継投だから、阪神にすれば、ますます楽な形で打撃ができた。すべて、いい方向に進んだ試合になった。とはいえ、打線が復調するのは、こういう流れに乗ったとき。生かせなければ復調は遠のく。喜んでいる時間はない。本当の打線復調につなげられるかどうかは、次の試合以降の内容次第だ。
◆阪神・島田海吏外野手(28)が近本に代わって1番に入り、3打数2安打。一回は四球を選ぶなど、猛打に貢献した。以下、チーム内で「うなぎ」と呼ばれる島田の報道陣とのやりとり。--意識は「ダメならファームやと思って思い切ってやりました」--盗塁も仕掛けた「盗塁はやっぱり決めきりたかったですけど、今日は相手が1枚上手だったと思います。次回は決めたいなと思います」--球数を投げさせた「そうですね。1番バッターの仕事でもあると思いますし、投げさせようという風には思ってなかったですけど、なんとか食らいついていけたらなっていう風に打席でそれだけ考えてたので、それがそうやって投げさせられたっていう結果に繋がったのは、そういう気持ちがしっかり出たのかなっていうのはあるので、そういうのを継続させていきたいなとは思ってます」--初回ツーストライクと追い込まれてからしっかり4球見て四球に「そうですね、試合が始まって初球、手を出せたってところが今日一番大きかったんじゃないかなと思う。今日のファーストストライクってのは絶対に振ろうと決めていたんで、いつもそうってわけじゃないですけど、今日はそうやってやろうって決めたんで、それがいい打席の流れっていうか、自分の中でもいいリズムが作れたんじゃないかなっていうのはあります」(続けて)「今日の試合の臨み方っていうか、これダメだったらフーァムってちょっと強く思ってたんで、こういった気持ちで毎試合やっぱり試合に臨んでいかないといけないのって強く感じましたし、一日一日、一打席、一球を大事にこれからもやっていきたいなって思っています」--6月は何回か1、2軍の親子ゲームに出た。そのあたりの成果も出たのか「そうですね。行かせていただいたことはすごいありがたいですし、そういった打席の感覚っていうのも絶対今回につながっていると思うので。そこは行って良かったなと思います」--体のキツさは「いやいや、僕なんて全然出てないんで、そこは全然大丈夫なんですけど。でもこう、いつチャンスもらえるかわからないっていう中で、そういった準備っていうのをしっかりやっていかないといけないと思います。今日に関してはすごく、そういう準備もできてたので、引き続きその準備っていう面でも怠らずに、しっかりやりたい」--充実感は「あんまりチームのこと考えられるぐらいの余裕はないんで、今日本当に必死に食らいつくってことだけ考えてやってたんで、それが結果的に 勝利につながったところはうれしいですし、自分のできることっていうのを引き続きやっていくことがまた次につながるんじゃないかなと思うので、そこは大事にしたいと思います」
◆阪神・中野拓夢内野手(27)は5日の楽天戦(甲子園)以来、今季5度目の猛打賞で勝利に貢献した。「逆方向に(安打が)出ていますし、(調子が)徐々に上がっていきそうな感覚はある」。0-0の七回先頭で左中間への二塁打を放って口火を切ると、この回一挙4得点。一、八回にも安打で好機を演出し「1、2番の出塁が得点の鍵になると思う。2人でチャンスメークして、チームにいい勢いを与えられるように」と意気込んだ。
◆阪神・森下翔太外野手(23)が2週間ぶりの適時打を放った。4―0の八回無死一、二塁で、もう少しでスタンドインという左翼フェンス直撃の適時二塁打。5点目を加えた。「それまでの反省を生かしながら打席に立ちました。芯だったんですけど、ちょっとドライブ気味になってしまった」。岡田監督の指導もあり打撃練習に変化を加える中、13日のオリックス戦(京セラ)以来の適時打で勝利に貢献した。
◆8-1の九回1死一、二塁からマウンドに上がった阪神・富田蓮投手(22)は打者2人をピシャリと抑えてゲームを締めた。「あそこの場面で(出番が)くると言われていたので、しっかりと準備をしていった」。先発の村上が九回に1点を奪われた場面で登板。宇佐見を空振り三振、龍空の打球は投手強襲となったが、中野がさばいて無失点に切り抜けた。患部については「大丈夫です」と話して引き揚げた。
◆近本に代わって「1番・中堅」に入った島田海吏外野手(28)が躍動した。一回に四球で出塁し、三回に二塁内野安打、八回に中前打で計3出塁。「駄目ならファームやと思って、思い切ってやりました」と気迫を示した。5月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、約1カ月ぶりのスタメン。「いつチャンスがもらえるかわからない中で、すごく準備ができていた。引き続き準備面でも怠らずに、しっかりやりたい」と気を引き締めた。岡田監督は28日のヤクルト戦(神宮)以降のスタメンについて「これで外したら島田怒りよるやろ。そんなん当たり前やろ。みんなプロなんやからさ、試合出てナンボなわけやで」と継続を示唆した。
◆岡田監督の1次政権(2004―08年)でチーフ野手コーチなどを務めた九州産業大学付属九州産業(九州産)高=福岡=の野球部監督、吉竹春樹氏(63)が、通算700勝を達成した岡田彰布監督にお祝いメッセージを寄せた。通算700勝おめでとうございます。阪神は人気球団で、全国にファンがいて、負ければもうボロクソ言われて...。重圧の中ですごいなと、ただただ思うばかりです。今でもスポーツ新聞やテレビで、阪神の話題はチェックしています。ウチの高校の先生にも阪神ファンの方がいて(笑)。福岡でも、人気がありますね。昨年は日本一を達成して、連覇が懸かった今年は開幕から厳しい戦いをしているのは知っています。先日、岡田監督が森下に直接指導しているのも記事で読ませていただき、驚きました。監督がシーズン中に選手を直接指導するなんて、確かに前回率いていたときはなかったですから。よほど森下のバッティングが目に余ったのか...(笑)。それとも期待の裏返しか、真相はわかりませんが、66歳になっても野球への情熱は変わらない。いや、すごみを増しているような気がしました。継投のうまさは昔と同じですが、岩崎らリリーフ陣には連投をできるだけさせない。これには驚きました。でも、やはり優勝するためには打線の底上げに尽きるでしょう。昨年のように大山と佐藤輝が打線を引っ張っていかないと、連覇は厳しい。恐らく、コーチはかなり怒られているのでは...。前回の監督時代はそうでしたから。でも、今は岡田監督も丸くなった、と関係者を通じて聞きました。選手も若いし、どうすれば、彼らの実力を引き出せるか。岡田監督の頭の中は、そのことでいっぱいのはずです。実は、みずほペイペイドームでのソフトバンク戦を見に行く計画もありましたが、ちょっと体調を崩してしまって...。高校野球の夏の県大会(29日開幕)も近いし、いけませんでした。母校の監督をやって今年で6年目。春の県大会で4位になり、夏はダークホース的な存在。岡田監督に「監督として甲子園に行きます」と、いい報告ができればと思っています。次は阪神の監督通算勝利数でトップの514勝(藤本定義監督)まであと2勝に迫っていますが、もちろん通過点。日本シリーズは阪神とソフトバンクが対決するのを楽しみにしています。
◆これやんか!! 阪神は七回に今季2度目の3者連続タイムリーが飛び出すなど、12試合ぶりの2桁安打で中日に8―1で快勝。1分けを挟んだ連敗を2で止めた。岡田彰布監督(66)は今季初めて近本光司外野手(29)を先発から外したオーダーを組み、史上20人目となる監督通算700勝を達成した。指揮官の節目に花を添えた猛打をもっともっと見たい。これまでの鬱憤を晴らすかのように打線がつながった。久々の猛打で8得点。監督通算700勝の記念ボードを頭上に掲げた岡田監督に、歓喜のウオーターシャワーのような雨と虎党からの拍手が降り注ぐ。百戦錬磨の将がプロ野球の歴史に新たな1ページを加えた。「こんなん久しぶりでしょ。(3―6番の)4人に(打点が)つくということは、4点以上取らなあかんからね」覇気のない打線に度々苦言を呈してきた虎将が目を細めた。六回まで両チームゼロ行進も、七回に打線が目覚めて4得点。八回にも4点を加え、12試合ぶりの2桁安打となる12安打で快勝した。今季71試合目でここまで全試合フルイニング出場だった近本を先発から外した。26日の中日戦(甲子園)では自身初の6打数無安打など、不振が続く斬り込み隊長にも〝聖域〟はなかった。4月14日の中日戦(バンテリンドーム)では昨季から全試合で4番を託してきた大山を5番に降格させ、5月16日・中日戦(甲子園)ではその大山を先発からも外した。この日を含め昨季の優勝を支えた主力を外す大なたを振るった試合では3戦3勝。磨き続けてきた眼力、勝負勘をフル活用し、監督700勝目をつかみ取った。
◆阪神・平田勝男ヘッドコーチ(64)が冷や汗をかいた。試合前の打撃練習で島田の打球に襲われ、ヒヤリ。見事な体の切れで交わすと、いつものスマイルで周囲の笑いを誘った。近本に代わって1番を任された島田は2安打と活躍。平田ヘッドは〝身を挺した〟かいがあった!?
◆未勝利トンネルの出口は、雨降る甲子園にあった。阪神・村上頌樹投手(26)が8回?を8安打1失点。2カ月ぶりの勝利は自身への最高のプレゼントになった。「なかなか勝てなかったので、ファンのみなさんやチームに迷惑をかけていた。やっと勝ててよかったなと思いました」一回は先頭からの連打で無死一、二塁を背負ったが、クリーンアップを斬ってゼロ発進。その後はカーブでカウントを取りながら直球やフォークを交え、竜打線に立ちはだかった。九回先頭で板山のバットの空を切らせ、毎回で奪った三振は自己最多の11個に到達。ここから3連打で1点を返されて完封&完投は逃したが、4月30日の広島戦(マツダ)以来となる3勝目を手にした。
◆今季フルイニング出場を続けていた近本光司外野手(29)がスタメンを外れ、そのまま欠場した。4番も務めた6月は月間打率・167(78打数13安打)と低調だった。昨年9月24日の中日戦(バンテリンドーム)以来となる欠場で、試合後は「チームが勝ったのがうれしかった」と口にした。自身については「次出たときにしっかり準備したところを出すだけだと思うので」と語った。
◆気迫の〝暴走〟も、前夜の〝サインミス〟も、一回の凡打も、まとめて帳消しにした。猛虎打線復活の中心にこの男たちがいる。打って、打って、打った3者連続タイムリー。最後を締めた阪神・佐藤輝明内野手(25)が胸を張った。「つないでもらった好機だったので『絶対打ってランナーをかえすぞ』という気持ちでいきました!」大山、前川の連続タイムリーで2-0として迎えた七回無死二、三塁の好機。左腕・斎藤の140キロ直球を逆らわずはじき返した。「三遊間空いていたので狙い通りでした」。左前に運ぶ2点打は汚名返上の一打でもあった。五回1死の第2打席。左前打に迷わず二進した。アウトのタイミングだったが、身をよじりながらのヘッドスライディングで右手を懸命に伸ばした。サトテルのアピールに、岡田監督は苦笑いしながらリプレー検証を要求も判定は変わらなかった。「アウトになっちゃったので次はもっといい判断ができるようにしたい」。一度は空回りしてしまった勝利への執念を今度はバットに乗せた。ミスを取り返したのは佐藤輝だけではない。七回に先制打を放った大山は、一回1死一、三塁の好機で痛恨の遊ゴロ併殺に終わっていた。「初回に最低限やっていたらもっと違う展開になったと思います。そこの反省しかないです」大山に続いた前川だってそうだ。前夜26日の一戦で九回1死一塁で二塁打を放ったが、待球を指示していた岡田監督からは〝罰金ジョーク〟も飛び出した。この日、お立ち台に上がった前川は七回の舞台裏を明かす。
◆得点するのが、こんなに簡単だということをすっかり忘れていた。タイムリー! タイムリー! バンザ~イ! バンザ~イ! さあ、六甲おろしや!甲子園のマンモススタンドで歓喜を爆発させる虎党を見て、心の底から思うのだ。やっぱり野球は打って、点が入るから楽しいんだな...と。試合前、編集局に電話をしたら、当番デスク・川端亮平が出てきた。「ちょうど今、阪神の月間打率が2割を切ったのはいつ以来か、必死で調べてました。先輩、1966年のシーズンって覚えてますか?」覚えているわけがない。虎ソナ、まだ4歳。「後に2064安打を放った虎のレジェンド藤田平さんが市和歌山商から入団した年です」と言われて、思い出すはずもない。月間1割台! とんでもない貧打をクローズアップするには、十分過ぎるデータだ。その66年以来の危険水域に近づいていた。恐怖に駆られて川端は記録をさかのぼったらしい。「ただし、この苦労が無駄に終わることを心から祈ってますよ」とも付け加えていた。デスクの願いも、打率が下がることではなく、点がいっぱい入ることなのだ。川端の涙ぐましい努力を知っていたから、緻密な調査が実ってほしいと思った瞬間もあったが、やっぱり無駄になって乾杯だ。
◆岡田さんの監督通算700勝にふさわしい見事な勝利、さすが名将や!!ウソやろー!! と思わず目を疑いたくなるような貧打阪神の七、八回での打線大爆発の8得点!! 大山も前川も佐藤輝も3安打の中野も、そして近本に代わり1番に入り2安打1四球とチームに勢いをつけた島田も、今までのジメジメ打線から梅雨明け宣言してくれたと信じてええよね!!この梅雨を無理矢理にこじ開けた者こそ、「鳴かぬなら鳴かせてみせよう...」の700勝、岡田秀吉に他ならないのだ!! 一回先頭の島田が四球で出塁すると、すかさず中野の初球にエンドラン!! 三回には2死から内野安打で出塁した島田に、またまた初球に盗塁を敢行させたのだ。ベンチワークではないけど、五回に佐藤輝がレフト前ヒットで二塁を狙ってタッチアウト!! これも含め「攻めなかったら何も動かんわ!!」の岡田イズムがベンチに漂っていたのだろう!! それが打線爆発を生んだのだ!! この勝利はアレンパへの再スタートの号砲と見た!!
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
36 | 27 | 4 | 0.571 (↑0.006) | - (-) |
76 | 201 (+4) | 156 (+3) | 29 (+1) | 38 (-) |
0.238 (-) | 2.040 (↑0.03) |
2 (-) |
阪神 |
34 | 32 | 5 | 0.515 (↑0.007) | 3.5 (-) |
72 | 199 (+8) | 188 (+1) | 28 (-) | 22 (-) |
0.220 (↑0.002) | 2.130 (↑0.01) |
3 (1↑) |
DeNA |
34 | 33 | 1 | 0.507 (↑0.007) | 4 (-) |
75 | 232 (+5) | 237 (+4) | 41 (+3) | 37 (-) |
0.250 (↑0.001) | 3.110 (-) |
4 (2↓) |
巨人 |
33 | 33 | 5 | 0.500 (↓0.008) | 4.5 (↓1) |
72 | 198 (+4) | 189 (+5) | 36 (+2) | 36 (-) |
0.233 (↑0.001) | 2.500 (↓0.03) |
5 (-) |
中日 |
30 | 35 | 6 | 0.462 (↓0.007) | 7 (↓1) |
72 | 166 (+1) | 223 (+8) | 30 (-) | 24 (-) |
0.232 (-) | 2.700 (↓0.08) |
6 (-) |
ヤクルト |
29 | 37 | 4 | 0.439 (↓0.007) | 8.5 (↓1) |
73 | 245 (+3) | 242 (+4) | 50 (-) | 33 (-) |
0.235 (-) | 3.250 (-) |
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