オリックス(★1対5☆)ソフトバンク =リーグ戦9回戦(2024.06.26)・京セラドーム大阪=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
20000120051001
ORIX
1000000001401
勝利投手:大関 友久(5勝0敗0S)
敗戦投手:東 晃平(3勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】栗原 陵矢(6号・1回表2ラン)
【オリックス】太田 椋(2号・1回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約
◆ソフトバンクは初回、栗原の2ランで先制する。その後1点差で迎えた6回表に正木の適時打で加点すると、続く7回には栗原と近藤の適時打で2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・大関が8回1失点の快投で今季5勝目。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆「左大胸筋の筋損傷」から復活したオリックス宮城大弥投手(22)が、27日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)に先発する。5月8日楽天戦(秋田)以来50日ぶりの1軍戦復帰登板に「しっかり準備して、万全な状態でまず明日を迎えたいなと思います」と力を込めた。5月10日に出場選手登録を抹消され、リハビリ期間を経て6月19日の2軍中日戦(ナゴヤ)で実戦復帰。先発で3回を投げ2安打無失点と好投し、1軍に戻ってきた。長期離脱は初めてで「長いなっていう感じはしましたけど、まずは戻ってこれたことは良かったなと思います」と振り返った。27日は「オリ姫デー」の最終日。「たくさんのファンが増えてほしいです」と笑った。エースが復帰戦で快投を演じ、5位に沈むチームを救ってみせる。

◆オリックス井口和朋投手(30)が、出場選手登録を抹消された。球団は理由について「腰痛」と発表。現時点では病院に行く予定はないという。昨オフに日本ハムを戦力外となり、育成契約を結んでオリックスに入団。開幕直前に支配下選手登録を勝ち取った。今季は中継ぎとして20試合に登板し、1勝2敗、3ホールド、防御率3・80だった。

◆/隙なぁぁぁぁぁい!!!!\本日3安打3打点栗原陵矢が打ちまくる?#プロ野球(2024/6/26)??オリックス×ソフトバンク??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #Bs2024#sbhawks pic.twitter.com/7C7INg7FFg

◆ソフトバンクが敵地でオリックス戦に連勝し、7カード連続の勝ち越しを決めた。リーグ戦再開後は引き分けを挟んで4連勝。貯金は今季最多を更新する26となり、宿敵オリックスの自力優勝の可能性を消滅させた。初回に栗原陵矢内野手(27)が6号2ランを放ち試合を動かした。6回は無死一、三塁で正木智也外野手(24)が左前適時打。7回は近藤にも中前適時打が飛び出した。先発の大関友久投手(26)は太田に2号ソロを浴びたものの要所を締めて無傷5勝目を手にした。

◆オリックスが首位ソフトバンクに連敗を喫し、ついに自力Vの可能性が消滅した。ゲーム差は15・5まで開き、プロ野球の最大差逆転のデッドライン(63年西鉄)となる14・5ゲーム差を越えてしまった。出ばなをくじかれた。先発の東晃平投手(24)が初回に栗原に右中間への先制2ランを被弾。その裏に太田が左越え2号ソロで反撃したが、東は6回途中3失点で降板。中継ぎ陣も踏ん張れず、中盤以降で突き放され、終始流れを引き寄せることができなかった。リーグ4連覇を目指したシーズンだったが、まさかの誤算が続いた。投手陣では右の柱を期待された山下が本領を発揮できず、4月中旬から6月上旬まで2軍調整が続いた。左の柱で開幕投手を務めた宮城は「左大胸筋の筋損傷」で5月中旬から長期離脱を余儀なくされた。救援陣も守護神平野佳が「右肘の張り」で離脱し、3連覇に貢献した中継ぎの宇田川、山崎もコンディション不良でなかなか状態が上がらず、ファームでの調整が続いている。攻撃陣も春先から波に乗れなかった。広島からFA加入した西川が6月現在こそ好調だが、序盤は低空飛行が続いた。昨季首位打者の頓宮も不振で、1軍と2軍を行き来している。移籍2年目の森も4月は大苦戦。21年本塁打王の杉本も鳴りをひそめている。6月頭に今季初の大型連勝となる7連勝を飾ったが、時すでに遅し。ソフトバンクははるか先を突っ走っていた。メジャーに挑戦した山本と、日本ハムにFA移籍した山崎が昨季稼いだ「27勝分の穴」は大きかったと言わざるを得ない。恒例の「オリ姫デー」も年間2試合以上となった20年から5年連続で勝ち越しを逃してしまった。

◆オリックスが首位ソフトバンクに連敗を喫し、ついに自力Vの可能性が消滅した。ゲーム差は15・5まで開き、プロ野球の最大差逆転のデッドライン(63年西鉄)となる14・5ゲーム差を越えてしまった。オリックスは69試合目で今季の自力優勝の可能性が消滅した。首位ソフトバンクがオリックスとの残り16試合に全敗しても、他球団に全勝すれば105勝35敗3分けで勝率7割5分。オリックスは今季の残り74試合に全勝しても105勝36敗2分けで勝率7割4分5厘となり、ソフトバンクを下回るため。球団では15年に54試合目の5月31日に、16年は50試合目の6月2日に自力優勝が消滅した例がある。

◆3連覇チームがまさかの6月中に...。オリックスが首位ソフトバンクに連敗を喫し、ついに自力Vの可能性が消滅した。首位とのゲーム差は15・5まで拡大し、プロ野球の最大差逆転デッドライン(63年西鉄)の「14・5」を越えた。4点を追う8回の攻撃前に、ベンチ前での円陣で中嶋聡監督(55)がゲキを飛ばすも、チャンスで無得点に終わった。69試合目での自力V消滅を報道陣から伝えられた指揮官は「(シーズン)半分、終わってないですよ。ビックリするようなことを言わないでください」と懸命に前を向いた。リーグ4連覇を目指したシーズンは、まさかの誤算が多発した。投手陣では右の柱を期待された山下が本領を発揮できず、4月中旬から6月上旬まで2軍調整。左の柱で開幕投手を務めた宮城も故障で5月中旬から1カ月半も離脱した。救援陣も守護神平野佳が「右肘の張り」で離脱し、3連覇に貢献した宇田川、山崎も状態が上がってこない。攻撃陣も春先から波に乗れなかった。広島からFA加入した西川はようやく本領を発揮し始めたが、序盤は低空飛行が続いた。昨季首位打者の頓宮も不振で、1、2軍を行き来している。移籍2年目の森も4月は苦戦。21年本塁打王の杉本も試行錯誤の日々を送る。6月頭に今季初の大型連勝となる7連勝を飾ったが、ソフトバンクははるか先を突っ走っている。メジャーに挑戦した山本と日本ハムにFA移籍した山崎が昨季稼いだ「27勝分の穴」は大きかったと言わざるを得ない。残り74試合。死に物狂いで上位に食らいついていくしか道はない。【古財稜明】オリックス東(先発で6回途中3失点で4敗目)「初回にホームランを打たれてしまったところは反省しなければいけません」オリックス太田(2点を追う1回に左越えの2号ソロ)「しっかりと振り抜くことができました」

◆ソフトバンク栗原陵矢内野手(27)がいきなりの先制パンチでリーグ再開後の4連勝に導いた。初回だ。1死一塁。東のカウント2-0からの3球目。変化球にしっかり対応。右中間スタンドへ先制の6号2ランをたたき込んだ。「何とか先制点を取りたいと思っていたので、最高の結果になってよかった。まっすぐを待っていた中で、(変化球で)抜かれたが、足がしっかり粘ってくれました」。自画自賛の1発だった。2点差の7回には無死一塁から高島のカットボールを逆方向にはじき返し、左中間を破るタイムリー二塁打。先制弾に加え3打点の活躍だ。3回には一塁内安打も放ち今季3度目の猛打賞。打点も41に伸ばし、ロッテ・ソトと並びリーグ3位タイに浮上した。柳田が長期離脱。6月に入って「3番」に座る。山川、近藤との新クリーンアップ形成で打線けん引の責任は痛感している。「柳田さんが離脱して(3番は)難しいけど、自分なりに頑張ってやっている途中です」。柳田不在の穴はしっかり埋める覚悟だ。一昨年は左膝の大けがでシーズンを棒に振り、昨年も8月末に右手有鉤(ゆうこう)骨骨折で離脱。今季にかける思いは誰よりも強いはず。「これからも気を引き締めながらやっていきます」。新3番は「雪辱」の2文字を胸にシーズンを駆け抜ける覚悟だ。

◆ソフトバンクが敵地でオリックス戦に連勝し、7カード連続の勝ち越しを決めた。リーグ戦再開後は引き分けを挟んで4連勝。貯金は今季最多を更新する26となり、宿敵オリックスの自力優勝の可能性を消滅させた。小久保裕紀監督との一問一答は以下のとおり。-栗原が3安打3打点小久保監督 いいところでタイムリーが出てね。5回に追加点が欲しいところが入らずちょっと嫌な流れだったんですけど、(先発の)大関がよう頑張った。-2点リードの6回無死一、二塁ではルーキー広瀬にバント指示も失敗小久保監督 バントは成功せんやろうなと思いながら出している。それはまあちょっとね。この先3、4、5番が打てるならいいですけど、そうじゃなければ(バントは)絶対に必要。ゲームでミスしながら本気で練習に取り組んでやるしかうまくならない。これで慶応3人が全部バント失敗しているので、まあまあ。-6回に正木は右投手から適時打小久保監督 まあそら、(勝負どころだと)自分も分かってるでしょ。(相手先発が)右も左もずっとスタメンで出ているわけなので。

◆ソフトバンク大関友久投手(26)が8回4安打1失点の快投で、開幕から無傷の5勝目を手にした。中12日で今季最多まであと1球に迫る118球の熱投。負けない左腕に導かれ、チームは7カード連続の勝ち越しを決め、再び勝率7割を超えた。貯金は今季最多を更新する26。2リーグ制後最速タイとなる7月2日に優勝へのマジックが点灯する可能性が出てきた。息切れしながらも敵地で大関が仁王立ちを続けた。8回2死一、二塁のピンチでは「意思の疎通。配球の面で」と冷静に捕手海野とコミュニケーション。西野を遊ゴロに抑え、118球で仕事を終えた。「ちょっと後半は球速が落ちたんですけど、その中でもなんとか粘れたので良かったです」。失点は初回の太田のソロのみだった。今季は5勝0敗で負け知らず。「すごく順調に来ている証拠だと思います」。左腕の表情は明るく「何試合かは野手の方に負けを消してもらったりしての0敗なので」と謙虚な姿勢も忘れなかった。運との巡り合わせもありながら無傷を保ち「そこは大事に。できる限りこのまま続けていきたいなと思います」。大関は無敗にこだわっていくつもりだ。先発ローテーションに定着した22年以降、夏場に離脱を余儀なくされてきた。22年は左精巣がんの疑いがあったため、8月2日に手術。23年は体調不良などが重なり、8月~9月にかけては1カ月半ほど1軍登板がなかった。ローテーション完走への思いは強く「そういう気持ちはあります。夏にいろいろ、何かがあったとしても、しっかり乗り越えて1年間投げ続けていきたい」。ホークスの左腕エースを象徴する背番号「47」は心強く誓った。リーグ戦再開後は5試合で4勝1分と、こちらも負けなし。7カード連続の勝ち越しで独走態勢をキープした。小久保裕紀監督(52)は「(最後は)バテとったね。(直球は)140キロぐらいしか出なかった。でも8回までよう投げました。あとは海野がいいところ引き出してた」とバッテリーを称賛。投打がかみ合い、オリックスに敵地で連勝した。勝率7割到達は6月5日以来。67試合を消化したことを考えると驚異的な勝率だ。貯金は今季最多を更新する26。22年ヤクルトに並び、2リーグ制後最速となる7月2日にも優勝へのマジックが点灯する可能性が出てきた。タカの独り旅は終わりそうにない。【只松憲】

◆ソフトバンク大関友久投手(26)が8回4安打1失点の快投で、開幕から無傷の5勝目を手にした。中12日で今季最多まであと1球に迫る118球の熱投。負けない左腕に導かれ、チームは7カード連続の勝ち越しを決め、再び勝率7割を超えた。貯金は今季最多を更新する26。2リーグ制後最速タイとなる7月2日に優勝へのマジックが点灯する可能性が出てきた。ソフトバンクの優勝マジックが最短で7月2日に点灯する。条件はソフトバンクが5連勝、日本ハムと楽天がそれぞれ4連敗、ロッテがオリックスに3連敗して2日の日本ハム戦に勝利した場合。なお、2リーグ制後最速の優勝マジック点灯は22年ヤクルトの7月2日で、ソフトバンクが並ぶ可能性が出てきた。

◆オリックス・宮城大弥投手(22)が先発予定の10回戦に向けてショートダッシュなどで調整した。50日ぶりの1軍での先発を前に「しっかり準備して、万全な状態でまず明日を迎えたい」と意気込んだ。自身初の開幕投手を務めた高卒5年目の今季はここまで6試合で2勝4敗、防御率1・70。5月8日の楽天戦(秋田)で4回3失点(自責2)で敗戦投手となった後、10日に球団から左大胸筋の筋損傷の診断を受けたと発表され、登録を抹消された。ファームでリハビリを続け、今月11日にブルペン投球を再開。同19日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ球場)で実戦復帰し、3回無失点だった。ソフトバンク戦は今季2試合に登板し、1勝1敗、防御率2・35。開幕戦で対戦した相手との勝負に「しっかり抑えて、流れを持ってこれるような投球ができたらベストかなと思う」と力を込めた。登板する同戦が「オリ姫デー」として開催される最終戦となるだけに、オリメン投票で2位にランクインした左腕は「たくさんのファンが増えてほしい」と願った。

◆オリックス・太田椋内野手(23)が豪快な一発を放った。2点を先制された直後の一回裏、2死でソフトバンク先発・大関の3球目、カーブを完璧にとらえて左翼席に運んだ。「しっかりと振り抜くことができましたし、すぐに点を取り返すことができてよかったです!」太田は6月5日のDeNA戦(横浜)以来となる2号ソロ。試合前時点で6月の月間打率・290と好調の3番が序盤に早くも存在感を示した。

◆オリックスは打線が1得点にとどまり、完敗。首位・ソフトバンクとは今季最大の15・5ゲーム差に広がるとともに、自力優勝の可能性が消滅した。 先発の東が一回に栗原に先制2ランを被弾。六、七回にも東と救援陣が失点してリードを広げられた。打線が得点を挙げたのは一回の太田の2号ソロのみで二回以降はゼロ行進。九回も無得点で終わり、連敗を喫した。

◆ソフトバンクが1分けを挟み4連勝とした。大関は8回4安打1失点で無傷の5勝目。一回に栗原の2ランで先制し、3―1の七回は栗原の適時二塁打などで2点を加えた。オリックスは投打に振るわず、自力優勝の可能性が消えた。

◆オリ党の落胆と失望を含んだため息が京セラドームに充満した。オリックスは首位ソフトバンクとの直接対決で連敗し、今季69試合目で自力優勝の可能性が消滅。厳しい現実を突きつけられた中嶋監督は、最後まであきらめずに戦い抜く姿勢を示した。「(シーズンは)半分、終わってないですよ。もう(優勝の可能性が)ないんですか?」先発の東が栗原に先制2ランを浴びるも、その裏に太田がソロを放って1点差に。だが、先発大関の前に打線は二回以降、ゼロ行進が続いた。円陣を組み、気合を入れ直して臨んだ八回も2死一、二塁としたが、西野が凡退。追加点のホームが遠かった。2試合連続で2得点以下と火力不足の野手陣に指揮官は「必死さといいますか、粘りといいますか、それがあるようには見えない」と頭を抱えた。首位ソフトバンクとの差は今季最大の15・5ゲームに広がった。プロ野球史上最大の14・5ゲーム差から逆転優勝を果たした1963年の西鉄を超えるゲーム差となり、リーグ4連覇は極めて厳しい状況に追い込まれた。「チームで何とかするということを徹底しているはずなんですけど、それが見えないということは、やっぱり何か違うんだろうなと思う」交流戦では7連勝を記録するなどチームの状態は上向いたかのように見えたが、リーグ戦再開後は2勝3敗と黒星が先行。5位に沈んだままの中嶋オリックスが、シーズン折り返しを前に早くも正念場を迎えた。(織原祥平)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
45193 0.703
(↑0.005)
-
(-)
76293
(+5)
165
(+1)
47
(+1)
48
(-)
0.262
(-)
2.220
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
33296 0.532
(↑0.007)
11
(-)
75221
(+4)
237
(+1)
31
(+2)
29
(+1)
0.247
(↑0.001)
3.180
(↑0.03)
3
(-)
日本ハム
33305 0.524
(-)
11.5
(↓0.5)
75235
(+2)
214
(+2)
36
(-)
52
(+1)
0.247
(↓0.001)
2.760
(↑0.06)
4
(-)
楽天
32342 0.485
(↓0.007)
14
(↓1)
75228
(+1)
274
(+4)
28
(-)
48
(-)
0.242
(-)
3.720
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
31362 0.463
(↓0.007)
15.5
(↓1)
74209
(+1)
212
(+5)
25
(+1)
29
(-)
0.243
(↓0.001)
2.730
(↓0.03)
6
(-)
西武
21461 0.313
(-)
25.5
(↓0.5)
75151
(+2)
241
(+2)
29
(-)
32
(-)
0.201
(↓0.001)
3.140
(↑0.05)