西武(2対2)日本ハム =リーグ戦9回戦(2024.06.26)・埼玉県営大宮公園野球場=
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日本ハム
2000000000002810
西武
0200000000002420
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆日本ハムは初回、水谷の適時打と田宮の犠飛で2点を先制する。対する西武は2回裏、相手失策の間に1点を返すと、なおも無死一三塁から鈴木の内野ゴロの間に1点を挙げ、同点とした。その後は両軍の投手陣が得点を許さず、試合は規定により引き分けに終わった。

◆ルーキー左腕の西武武内夏暉が5月30日中日戦以来となる先発登板に臨む。同投手はここまで7試合を投げて黒星なしの4勝0敗。新人がデビューから無傷の5連勝をマークすれば、15年高木勇(巨人)以来。左投手では93年杉山(西武=6連勝)以来、31年ぶりの記録となる。日本ハムとはプロ入り後初めて対戦するが、白星を挙げて連勝記録を継続できるか。

◆巨人からトレードで加入した松原聖弥外野手(29)が1軍に合流した。試合前練習に参加。西武のチームTシャツに背番号「35」のシールを貼ったヘルメットで打撃練習などを行った。松原は24日に若林楽人外野手(26)との交換トレードが発表されていた。翌25日の入団会見では「まずレギュラーに近い存在になれるようにっていうのを最初の目標で頑張っていきたいです」と意気込んでいた。

◆日本ハム松本剛外野手(30)が胃腸炎のため、登録を抹消された。練習(2軍)は明日から再開の見込み。25日の西武戦を欠場しており、新庄剛志監督(52)は今後について「彼本人も悩んでたし、1回ちょっと疲れている体を休んでもらって。で、ファームの方で打席の感覚を10日間だけ行かして、また戻そうかなと」と、リフレッシュさせる意向を示していた。今季は61試合に出場し、打率2割4分9厘、1本塁打、11打点。14盗塁はチームトップの数字を残すなど、選手会長としてチームを引っ張ってきた。代わりに、開幕前に右手首を負傷して出遅れていた浅間大基外野手(28)が、今季初めて1軍昇格した。

◆巨人からトレードで加入した西武松原聖弥外野手(29)が出場選手登録され、背番号「35」のユニホームを身にまとい、「1番右翼」でスタメンに名を連ねた。24日に若林楽人外野手(26)との交換トレードが発表されていた。25日の入団会見では背番号入りのユニホームが間に合わず、背番号なしのユニホームで会見に臨んでいた。先発は新型コロナ感染で4日に出場選手登録を抹消されていたルーキー武内夏暉投手(22)で、5月30日の中日戦(バンテリンドーム)以来の登板となる。現在7試合に登板し、4勝0敗。新人がデビューから無傷の5連勝をマークすれば、15年高木勇(巨人)以来。左投手では93年杉山(西武=6連勝)以来、31年ぶりの記録となる。

◆巨人からトレードで加入した西武松原聖弥外野手(29)のスタメン起用にSNS上で盛り上がりを見せた。松原は24日に若林楽人外野手(26)との交換トレードが発表され、25日に入団会見。トレード発表から2日後となったこの日、出場選手登録され、「1番右翼」でスタメン起用された。背番号「35」も初お披露目された。「X」でも「松原スタメン」がトレンド入り。「楽しみしかない」「突撃松原」「1番が似合う」など、西武ファンを中心に多くの投稿が見られた。

◆西武のドラフト1位ルーキー武内夏暉投手(22)が31年ぶりの記録に挑む一戦は両チームともにミスの応酬となった。武内は立ち上がりに3連打で1点を先制されると、無死一、二塁からマルティネスの一塁へのインフィールドフライを一塁山村が落球。この間に二走浅間が三塁に進塁(進塁は山村の失策)し、田宮の犠飛で2点目を失った。2点を追う西武は2回、日本ハム先発福島の制球難に応じ、2者連続四球の好機をもらうと、外崎が犠打を試みるも2球ファウル。ヒッティングに切り替え、併殺かと思われた三ゴロを郡司が捕球できず(記録は失策)。1点を返し、鈴木の内野ゴロの間に同点に追いついた。一気にたたみかけたい西武だったが、1死一塁でカウント1-1から打者炭谷がエンドランを仕掛けるも空振り。一走鈴木が盗塁死となった。両チームともに攻守でミスが絶えず、2回終了までに45分以上が経過する試合となっている。武内は現在4勝0敗。新人がデビューから無傷の5連勝をマークすれば、15年高木勇(巨人)以来。左投手では93年杉山(西武=6連勝)以来、31年ぶりの記録となる。

◆今季2度目の大宮開催は、雨天による中断からわずか8分ほどで試合再開した。両チーム2点ずつを取り合って迎えた3回1死、トレードで加入した西武松原聖弥外野手(29)が打席に向かうと、突然の雨が一気に降り出した。マウンドとホームベース付近にはシートがかぶせられた。雨雲レーダーでは大宮周辺に雨雲が局地的に集中している。左翼芝生席に陣取った西武ファンからは「がんばれ松原」コールが起こった。わずか8分ほどで雨脚が弱まると、試合が再開した。西武先発は4勝0敗のルーキー武内夏暉投手(22)で、新人がデビューから無傷の5連勝をマークすれば、15年高木勇(巨人)以来。左投手では93年杉山(西武=6連勝)以来、31年ぶりの記録となる。

◆西武岸潤一郎外野手(27)にビッグプレーが飛び出した。「4番中堅」でスタメン出場すると、2-2の4回1死、日本ハム・レイエスの右中間への飛球をダイビングキャッチ。強く降りしきる雨で視界も遮られる中、先発のルーキー武内を救うビッグプレーとなった。勢いに乗った岸は直後の4回1死からの打席で、止めたバットに投球が当たり、打球が一塁の頭上を越えるチーム初ヒットを放った。岸のビッグプレーからの強運はネット上でも話題となり、「宝くじ買ったら当たる」「ファンタジー岸」「岸が好きだ」など多くの投稿が見られた。

◆31年ぶりの記録に挑む西武の武内夏暉投手(22)をヒヤリとするアクシデントが襲った。2-2で迎えた5回2死、日本ハム浅間を内角ツーシームで詰まらせると、打球は三塁へ転がった。だが、折れたバットが武内めがけて一直線。尻もちを突きながらこれを避け、直撃には至らなかったが、ヒヤリとするシーンだった。ルーキーの武内はここまで4勝0敗。新人がデビューから無傷の5連勝をマークすれば、15年高木勇(巨人)以来。左投手では93年杉山(西武=6連勝)以来、31年ぶりの記録となる。

◆/一瞬迷うも飛び込んだ\右中間のと真ん中岸潤一郎がダイビングキャッチ?プロ野球(2024/6/26)??西武×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #seibulions pic.twitter.com/7YEnkqX3k1

◆/輝きは増すばかり\彗星のごとく現れた交流戦MVP男水谷瞬が先制タイムリーヒット?プロ野球(2024/6/26)??西武×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #lovefighters pic.twitter.com/WciHXhsoPY

◆日本ハムが初対戦の難敵に先制パンチだ。1回先頭の万波が右中間二塁打で出塁。続く浅間は、カウント2ボール1ストライクから三塁へのバントヒットで無死一、三塁とチャンスを広げ、水谷が先制の右前適時打を放った。西武先発のルーキー武内は、ここまで7試合に先発し4勝0敗と、新人王の筆頭候補。武内相手に初回に得点したのは、この日の日本ハムが初めてで、試合開始から10分もたたずに先制点を奪った。ファウルの直後にバントヒットを決めた浅間は、胃腸炎で離脱した松本剛に代わって、今季初昇格で2番に入った。新庄監督からは「なんか『行くよ~』みたいな感じで」声をかけられたという。「剛さんがああいった形で抹消になってますけど、そこをしっかり自分が穴埋めというか...。プラスアルファ、自分のいいところを出せていけたら」。開幕直前に右手を負傷し出遅れたぶん、アピールチャンスは逃さない。

◆日本ハム先発の福島連投手(21)が、6回1安打2失点(自責0)と好投も、2勝目をつかむことはできなかった。初回に打線が2点を先制。2回に連続四球で無死一、二塁のピンチを招くと、味方のエラーと内野ゴロで、同点に追い付かれた。3回以降は1安打無失点と粘ったが、6回までに94球を擁しており、7回から河野に継投。福島は「得点を取ってもらったのに直後に流れを悪くしてしまい申し訳ないです。自分で出したランナーなので何とか抑えたかったですが、続けてフォアボールを出したことが反省です。中断後は切り替えて、テンポよく投げられたと思います」と振り返った。3月に支配下登録され、6月2日DeNA戦でプロ初勝利。前回登板の13日中日戦は4回6安打3失点KOされたが、この日は、2回に失点して以降は落ち着いた投球を披露した。

◆西武ジェフリー・ヤン投手が最大級のジャンプパフォーマンスを見せた。先発の武内が同点の8回2死二塁で降板。失点すれば4勝0敗の武内に黒星の可能性が浮上し、31年ぶりの左腕による無傷連勝記録もあわや消滅する場面だった。打席には打率パ・リーグ2位の田宮。2ストライクからの5球目に外角高めの直球で空を切らせた。息詰まる場面でベストボールで空振り三振を奪い、マウンド上でフルパワーで飛び上がった。SNS上でも話題となり、「大ジャンプ過ぎる」「やるヤン」「最高ヤン」など、西武ファンだけでなく、野球ファン全体が盛り上がった。

◆/半端ない跳躍力\満員のお客様の前でハイジャンプヤンがピンチで見事な火消し?プロ野球(2024/6/26)??西武×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #seibulions pic.twitter.com/dGfP4cz5QO

◆痛恨の走塁ミスでサヨナラの好機を逸した。2-2の延長10回2死一、二塁で滝沢が左前に安打を放った。これに三塁ベースコーチの阿部内野守備走塁コーチは、二走長谷川が三塁ベースを蹴ってからストップをかけた。左翼手水谷から三塁手郡司へ返球され、長谷川がベースに戻りきれずにタッチアウトとなった。

◆日本ハムが5度目の引き分けとなった。初回に2点を先制。2回に先発の福島蓮投手(21)が連続四球で無死一、二塁のピンチを招くと、味方のエラーと内野ゴロで、同点に追い付かれた。延長10回2死一、二塁のピンチで5番手の生田目が西武滝沢に左前打を許すも、二塁走者の長谷川が三塁を回ったところでストップ。帰塁しようとしたが、左翼水谷から三塁郡司への好返球で、アウトにした。同12回2死一、二塁のチャンスでは交流戦MVPの水谷瞬外野手(23)が空振り三振に倒れ、勝ち越すことができなかった。

◆西武のルーキー武内夏暉投手(22)が7回2/3を2失点と好投。勝敗つかずに、31年ぶりとなる新人左腕のデビューから無傷の5連勝は継続になった。立ち上がりに3連打で2点を失うも、その後は安定した投球で日本ハム打線を寄せ付けなかった。新型コロナ感染で、5月30日の中日戦(バンテリンドーム)以来の登板。「先制点を与えてしまったのは反省点。2回から修正して投げることができた」と振り返った。

◆/今日のスーパーヒーロー\背走キャッチでサヨナラ負けを防ぐ"DH解除"でついたレフト守備五十幡亮汰がスーパープレー?プロ野球(2024/6/26)??西武×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #lovefighters pic.twitter.com/cUgWy1euyU

◆日本ハムが粘って5度目の引き分けに持ち込んだ。延長12回2死一、二塁のピンチで、西武松原の左翼への打球は、前進守備だった途中出場の五十幡の頭を越えると思われたが、快足を飛ばし、背走しながらダイビングキャッチ。抜ければサヨナラ負けの場面だったが、新庄監督は「最後よう取ってくれた。ザ背面キャッチ。超スーパープレー」とたたえた。最下位西武相手の連敗を免れた。

◆巨人からトレードで加入した西武松原聖弥外野手(29)が移籍後初出場も、6打数0安打に終わった。この日、出場選手登録されると「1番右翼」でスタメン出場。背番号「35」のユニホームを身にまとった。第5打席まで無安打。引き分け目前の延長12回2死一、二塁での第6打席だった。日本ハム山本から左翼後方に大飛球を放つも、左翼手五十幡の超ファインプレーに阻まれた。「前進守備だったので抜けてくれという気持ちで走っていたのですが、捕られたので(アウトとしては)一緒」と淡々と話した。試合を振り返り「なかなか浮き足だっているというか、自分のスイングが今日はできていなかった。思い切ってやろうと思いましたが、空回りしてしまいました。また次切り替えて頑張ります」と話した。新天地での記念すべき初安打は出なかったが、西武ファンから割れんばかりの大歓声が送られ、「圧倒される部分はありました」と感謝した。松原は24日に若林楽人外野手(26)との交換トレードで巨人から移籍。翌25日の入団会見では「まずレギュラーに近い存在になれるようにっていうのを最初の目標で頑張っていきたいです」と意気込んでいた。

◆西武渡辺久信監督代行(58)が、延長10回の痛恨の走塁ミスに言及した。2-2の延長10回2死一、二塁で滝沢が左前に安打を放った。これに三塁ベースコーチの阿部内野守備走塁コーチは、二塁走者の長谷川が三塁ベースを蹴ってからストップをかけた。左翼水谷から三塁郡司へ返球され、長谷川がベースに戻りきれずにタッチアウトとなった。渡辺監督代行は判断は「難しいでしょうね」とした上で「ミスは出るものなので。あそこを(外野が)前進して、(二走長谷川が本塁へ)行けるかどうかっていうところで、ちょっと(三塁ベースコーチが判断を)引っ張ったのかなっていうところで、あれはもうしょうがない」と話した。

◆西武ドラフト1位ルーキー武内夏暉投手(22)の31年ぶりの記録達成は、次回登板に持ち越しとなった。日本ハム戦に先発。初回にいきなり2失点するも、その後は雨による中断から流れを引き寄せると、以降は粘りの投球で得点を許さなかった。同点の8回途中で降板し、勝敗はつかず。新人がデビューから無傷の5連勝をマークすれば、15年高木勇(巨人)以来。左投手では93年杉山(西武=6連勝)以来、31年ぶりの記録だったが、快挙達成はお預けとなった。武内がマウンド上で何度も口元をぬぐった。梅雨の湿気に包まれる中、立ち上がりは汗が頬を伝った。1回、万波に右翼フェンス直撃の二塁打を浴びるとさらに連打を浴び、あっという間に先制点を許した。山村の失策も絡んで、さらに1点を失った。初の大宮のマウンドでいきなり15分間、我慢の投球を強いられた。2回に味方打線が同点に追いついたが、序盤は安打を許しながら踏ん張った。ゲリラ豪雨が転機となった。3回の西武の攻撃中、滝のような雨で試合が中断した。雨も弱まり8分後には再開。武内がマウンドに向かうと、再び大粒の水が体を打った。だが、無傷のルーキーはここから投球が"滑り出した"。顔に流れる雨水を袖でぬぐいながら、4回をわずか3分、8球で初の3者凡退に仕留めた。天候が回復した5、6回も難なく3人で片付けた。勝負を分けるヤマ場では、ぬぐうものはもはやなかった。同点の7回2死一、二塁で、初回に二塁打を浴びた万波と激突。徹底して低めに投げ込みカウント2-2とし、ロジンバッグに手をやり、捕手炭谷のサインにうなずいた。外角低めにワンバウンドするチェンジアップで空振り三振。声を上げた後にグラブをたたいた。初回の2失点のまま同点の8回のマウンドにも上がり、2死二塁としたところで降板。ヤンが田宮を空振り三振に仕留め、黒星はなくなった。見えない敵にうなされていた。5月30日の中日戦後に新型コロナに感染。涼しい表情で腕を振る左腕が、38度以上の発熱に見舞われた。だが、グラウンドに戻るといつもの冷静ぶりが戻った。約1カ月ぶりのマウンドは梅雨真っ盛りとなったが、「ちょっと暑くなっていますね」とサラリ。この日も豪雨などで湿気をたっぷりまとった空気の中、ルーキーが時に熱く、時にクールにマウンドを守った。31年ぶりの快挙は次回に持ち越された。【黒須亮】

◆"北の鉄腕"が今季初ホールドをマークした。日本ハム宮西尚生投手(39)が、西武戦(大宮)の延長11回に7番手でマウンドへ。相手の中軸を13球で3者凡退に仕留め、今季3試合目にして初ホールドを記録した。17年連続ホールドをマークし、前人未到の400ホールドまで残り6。試合は両軍の投手陣が1歩も譲らず、2-2で引き分けた。出番は同点の延長11回にやってきた。背番号25が、さっそうと大宮のマウンドに立った。先頭の栗山を得意のスライダーで二直、続く4番岸をフルカウントから中飛、最後は山村を投ゴロに打ち取ると、かすかな笑みを浮かべてベンチへ引き上げた。宮西 前回は失敗したけど、投げさせてもらえているということはありがたいと思うし。何とか今日は結果が出て良かったなと思います。キャンプからずっと練習してきたチェンジアップを生かせたのも大きい。プロ17年目の今季は開幕2軍スタート。「自分の立場でくさった態度でファームでいたら、人として終わるなと。チャンスがなくてもしっかりやる。『人生が試されている時期』と先輩方にも言われた」。歯を食いしばった。今月初昇格したものの、18日阪神戦、21日楽天戦と、いずれもホールドを逃していた。「鎌ケ谷でやってきたように攻めていこう。シンプルな考え方で今日は投げられた。いつも通り大胆にいこうって」。発想の転換で本来の投球を取り戻した。今季から栗山CBOの発案で、2軍は"染髪禁止"となった。40歳のベテランも例外ではない。「鎌ケ谷の暑さで色は抜けてるけど、ちゃんと手本にならなアカンって」と照れくさそうに笑った左腕。400ホールドまで、残り6。「他のリリーフ陣たちも、ホールドっていうのはすごい応援してくれている」。周囲に背中を押されながら、17年目のシーズンが静かに幕を開けた。【中島宙恵】○...福島が2点リードの2回に無安打で2点を失った。連続四球で無死一、二塁のピンチを招き、味方の失策と内野ゴロで同点に追い付かれた。「続けてフォアボールを出したことが反省」。2勝目はつかむことはできなかったが3回以降は粘り6回1安打2失点(自責0)。今回は中10日で登板も新庄監督は「成長している。徐々に間隔を詰めていきながら投げさせたい1人ではありますね」と話した。○...胃腸炎で抹消された松本剛に代わり、今季初めて1軍昇格した浅間が即スタメン出場した。「しっかり自分が(松本の)穴埋めというか...。プラスアルファ、自分のいいところを出せていけたら」と臨み、初回無死二塁の今季初打席に三塁へバント安打を決めた。だが延長12回1死一、二塁の好機では空振り三振。新庄監督は「あそこで打たな。ああいう場面で回ってくることが、今日上がってきての一番のメインイベントなのにね」と振り返った。

◆日本ハムが粘って5度目の引き分けに持ち込んだ。延長12回2死一、二塁、西武松原の左翼への打球が、前進守備だった途中出場の五十幡の頭を越えると思われた。だが、五十幡は快足を飛ばし、背走しながらグラブの先でダイビングキャッチ。抜ければサヨナラ負けの場面だったが、好捕でチームを救った。新庄監督は「よう捕ったね。"ザ背面キャッチ"。あれはもう超一流のスーパープレーです」とたたえた。外野の名手だった新庄監督は「あの打球の高さだと後ろに走っていって。顔を上にして打球がくるのを待たないといけないんですよ。(打球が)見えたらグラブを出す捕り方しかできないんで」と説明。最下位西武相手の連敗を免れたが、首位ソフトバンクが勝利したため、ゲーム差は11・5に広がった。

◆巨人からトレードで西武に移籍した松原聖弥外野手(29)が出場選手登録即「1番・右翼」でスタメンに名を連ねた。25日の入団会見で、松原は「僕の理想としては1番。野球を始めた頃から任されることが多かった打順なので」と話していた。不振が続くチームの起爆剤となれるか。2021年に135試合の出場で打率・274、12本塁打をマークした左打者は「年齢的にもチームの中心に、引っ張っていけるような存在になりたい」と意気込んだ。

◆苦境が続くチームに、〝希望の星〟が帰ってきた。西武ドラフト1位・武内夏暉投手(22=国学院大)が5月30日の中日戦以来の1軍マウンドに上がった。「多少の不安はあるんですけど、以前と同じように恐れずに〝攻め〟の投球をしていけたらな、と思っています」開幕から無傷の4連勝。特に5月は4試合で3勝0敗、防御率0・63で球団新人最速となる月間MVPに輝いた。しかし、好事魔多し。新型コロナウイルスに感染して今月4日に出場選手登録を外れた。38度超の発熱とのどの痛みに苦しんだが、9日には練習再開。体重こそ90キロで変化はなかったが、「動き始めはやっぱり、体力が落ちているなって印象でした」と振り返り、短距離ダッシュなどを意識的に多く取り入れて体力の回復に努めた。19日のイースタン・リーグ、楽天戦(森林どり泉)で実戦復帰して、4回65球、4安打無失点と好投し、この日の1軍登板にGOサインが出た。しかし、〝病み上がり〟の影響か。一回にいきなり先頭から3連打を浴びるなど2失点。豊田投手コーチも「いつも試合の入りから逆球の多い投手ではあるが、初回はその逆球に強さがなく、スッと入ってくるところを簡単に合わせられた」と心配顔だったが、二回以降は尻上がりに調子を上げ、五回まで2失点のままで試合をつくった。

◆日本ハムの先発、福島蓮投手(23)は6回1安打2失点。勝ち負けは付かず、今季2勝目はお預けとなった。「得点を取ってもらったのに直後に流れを悪くしてしまい申し訳ないです」一回に2点の援護をもらったが二回に2失点。連続四球で無死二塁とされると郡司の失策で1点を返された。なおも1死一、三塁で鈴木の二塁への併殺打崩れの間に、2点目を奪われた。3年目右腕は「自分で出したランナーなので、何とか抑えたかったですが続けて四球を出したことが反省です」と悔やんだ。

◆両チームともに決定打が出ず、延長十二回で引き分けた。日本ハムが一回に水谷の適時打と田宮の犠飛で2点を先取。西武は二回に失策などで追い付いた。それ以降は両チームの投手陣が踏ん張り、得点を許さなかった。

◆「ザ・キャッチ」の再現だ!! 日本ハム・五十幡亮汰外野手(25)が延長十二回の左翼守備でチームを救った。2死一、二塁のサヨナラのピンチ。前寄りの守備位置から快足を飛ばしてフェンス際への松原の大飛球を追い、背後から頭上を越えた球を倒れ込みながらもグラブに収めた。「精いっぱいのプレー。球際で(練習の成果を)生かせた」と冷静に振り返った。1954年、米大リーグのワールドシリーズで中堅後方への大飛球に全速力で落下点に入って振り向くことなく捕球し、伝説のプレー「ザ・キャッチ」を生んだ故ウィリー・メイズ氏をほうふつさせるビッグプレー。落ちていればサヨナラ負けだっただけに、現役時代に10度、ゴールデングラブ賞を受賞した新庄監督は「よう捕ったね。ザ・背面キャッチ! 超一流のスーパープレー」とたたえた。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
45193 0.703
(↑0.005)
-
(-)
76293
(+5)
165
(+1)
47
(+1)
48
(-)
0.262
(-)
2.220
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
33296 0.532
(↑0.007)
11
(-)
75221
(+4)
237
(+1)
31
(+2)
29
(+1)
0.247
(↑0.001)
3.180
(↑0.03)
3
(-)
日本ハム
33305 0.524
(-)
11.5
(↓0.5)
75235
(+2)
214
(+2)
36
(-)
52
(+1)
0.247
(↓0.001)
2.760
(↑0.06)
4
(-)
楽天
32342 0.485
(↓0.007)
14
(↓1)
75228
(+1)
274
(+4)
28
(-)
48
(-)
0.242
(-)
3.720
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
31362 0.463
(↓0.007)
15.5
(↓1)
74209
(+1)
212
(+5)
25
(+1)
29
(-)
0.243
(↓0.001)
2.730
(↓0.03)
6
(-)
西武
21461 0.313
(-)
25.5
(↓0.5)
75151
(+2)
241
(+2)
29
(-)
32
(-)
0.201
(↓0.001)
3.140
(↑0.05)