阪神(-降雨のため試合中止-)DeNA =リーグ戦11回戦(2024.06.23)・阪神甲子園球場=
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◆阪神-DeNA11回戦の中止が発表された。甲子園球場は前夜から雨が降り続き、今後の予報も改善の見込みがなかった。阪神の選手は室内練習場で入念なウオーミングアップ、フリー打撃などで汗を流した。

◆DeNA戦(甲子園)が雨天中止になった阪神は23日、甲子園の室内練習場で全体練習を行った。交流戦後の19日に岡田彰布監督(66)から打撃フォームについて指導を受けていた森下翔太外野手(23)は、ティー打撃を入念に行い、フリー打撃では思い切りのいいスイングを繰り返した。そのさまを岡田監督はじっと見つめていた。森下は前日22日の同試合を欠場。代打でも登場しなかったのは5月16日の中日戦以来、約1カ月ぶりのことだった。野手陣は全員がフリー打撃に参加。不振から戦列復帰した大山悠輔内野手(29)も快音を響かせた。21日の復帰初戦で2安打、翌22日は5月3日以来の4号ソロに適時打。状態は明らかに上がっている。

◆阪神-DeNA戦11回戦は天候不良のため、午前11時40分に中止が発表された。西宮市はこの日、朝から降雨が続いていた。ここまで同カードは阪神5勝4敗1分。

◆阪神シェルドン・ノイジーと話し込む佐藤輝明=甲子園球場(撮影・林俊志)

◆DeNA・三浦監督はこの日の阪神戦に中10日で先発予定だったケイについて「スライドはしない」と説明した。自身3連勝中と好調の左腕は、次戦となる25日の巨人戦(ハードオフ新潟)の登板を見送る。この先も遠征が続くだけに、三浦監督は「今日戻って休む時間が増えた。プラスに変えていきたい」と前向きに語った。

◆DeNAは雨天のため今季初の中止となった。ドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=は室内練習場で精力的にバットを振り「しっかりと汗をかけた。明後日の巨人戦でフル回転できる準備ができた」と先を見据えた。11日の1軍復帰後は全8試合で安打を放ち、打率・412(34打数14安打)。2番で得点源の役割を果たしており「後ろにすごい打者がいる。与えられた任務をしっかりこなせるように」と口元を引き締めた。三浦監督は「(2軍で)自分を見つめ直す時間が取れた。心境の変化が大きい」と好調の要因を挙げた。25日の巨人戦は南場オーナーの出身地でもある新潟市のハードオフ新潟で行われる。度会にとって、巨人はプロ初の満塁本塁打を放った相手。「少しでも貢献できたと思える毎日にできたらいい。一日一善以上。もっともっとやりたい」と貪欲に語った。(鈴木智紘)

◆背中の張りを訴えていた阪神・岩崎優投手(33)が25日の中日戦(倉敷)からベンチ入りする。岡田彰布監督(66)は「きょうも(メンバーから)外す予定やった」と明かしながらも「だいぶん、投げとったな、強い球な。倉敷は大丈夫やと思うけどな」と語った。今季29試合に登板し、10セーブを挙げている岩崎は室内練習場でキャッチボールを行った後「もう大丈夫。通常通りという感じです」とコメント。状況に応じ、今季15試合に登板して防御率1・32の石井大智投手(26)の代役クローザーもありそうで、指揮官は「今(石井は)一番安定感があるし、三振が取れる。岩崎もこういう状態になったからな」と含みをもたせた。

◆10打席無安打の阪神・近本光司外野手(29)が25日の中日戦(倉敷)に向け「実際に、打つしかないので。打つしか調子は上がらないと思っている」。22日は4打数無安打で3三振。狙い球とは違う球種に対応できなかった。雨天中止となり、室内練習場での打撃練習でフォームを入念にチェックした。

◆阪神・森下翔太外野手(23)はティー打撃などに取り組んだ。19日に岡田監督から約1時間のフォーム指導を受け、「ヘッドを返す」という助言を体に染みこませるべく、振り込んだ。直近5試合の打率は・150。22日はスタメンを外され、そのまま欠場。指揮官から「ひどいなぁ」と言われていた。森下は「しっかりやれることをやる」と前を向いた。

◆午前中に中止が決まるなんてめったにない。グラウンドを覆っていたシートは、はがすのに時間がかかる黄色(盤石タイプ)ではなく、比較的短時間ではがせるグレー(簡易タイプ)。「阪神園芸、やる気満々!」と勝手に予想していただけに、拍子抜けだった。それだけ天気予報がよくないのか?勢いに乗る難敵DeNAと戦うのは「今」ではなく「シーズン終盤」と判断したのか?大慌てで取材に奔走するサブキャップ原田遼太郎以下、精鋭トラ番部隊を眺めながら、中止の理由を好き勝手に考えていた。トラ番にとって、中止決定は悪夢以外のナニモノでもないが、選手は意外に笑みが見える。昔から、プロ野球選手は雨天中止が大好きだ。中止の一報に歓声をあげる選手たちを何度も見てきた。どうせ、シーズン終盤に組み込まれるから、もう一度、試合をしなければいけないのに、なぜか中止を歓迎する。シーズン終盤に過酷な10何連戦になろうが、超過酷な2日連続ダブルヘッダーになろうが、昔から万歳するのがプロ野球選手。不思議だ。予備日が設定されていない、今年の阪神-DeNA。どの日に組み入れられ、どんな状況で両チームが対戦するのか? 今は誰にも分からない。混戦が続くセ・リーグ。大一番の可能性十分だ。ただし、大一番になるためには、やっぱり貧打は解消する必要がある。先日も、岡田監督が〝公開〟で森下を指導する超レアな光景が見られた。猛打で日本一に昇りつめた1985年。言わずと知れた、バース、掛布、岡田のクリーンアップが猛威を振るったシーズンだった。岡田は打ちまくっていた。あんなシーズンが毎年来るとは思わないが、それにしても、今年は打てなさすぎる。いま、岡田選手がいてくれたら...な~んて思ってしまう。

<セ・リーグ順位表推移>

順位 チーム名 勝数 負数 引分 勝率 首位差 残試合 得点 失点 本塁打 盗塁 打率 防御率
1
(-)
広島
33 27 4 0.550
(↓0.009)
-
(-)
79 189
(+1)
152
(+2)
27
(-)
38
(-)
0.237
(↓0.002)
2.140
(↓0.01)
2
(-)
阪神
33 31 4 0.516
(-)
2
(↑0.5)
75 190
(-)
185
(-)
28
(-)
21
(-)
0.219
(-)
2.190
(-)
3
(-)
DeNA
33 32 1 0.508
(-)
2.5
(↑0.5)
77 225
(-)
230
(-)
38
(-)
37
(-)
0.250
(-)
3.120
(-)
4
(-)
巨人
32 32 5 0.500
(↑0.008)
3
(↑1)
74 191
(+4)
182
(+3)
34
(+1)
35
(-)
0.232
(↑0.001)
2.470
(-)
5
(-)
ヤクルト
29 34 4 0.460
(↓0.008)
5.5
(-)
76 241
(+3)
230
(+4)
50
(+1)
33
(-)
0.238
(↓0.001)
3.280
(↓0.02)
5
(1↑)
中日
29 34 5 0.460
(↑0.008)
5.5
(↑1)
75 163
(+2)
214
(+1)
29
(-)
22
(-)
0.231
(-)
2.700
(↑0.02)