オリックス(☆4対1★)西武 =リーグ戦12回戦(2024.06.23)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:カスティーヨ(2勝3敗0S)
(セーブ:マチャド(2勝2敗9S))
敗戦投手:髙橋 光成(0勝8敗0S)

本塁打
【オリックス】セデーニョ(8号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆オリックスは2回裏、杉本の犠飛で先制に成功する。その後は、3回に紅林の犠飛、4回にはセデーニョのソロが飛び出すなど、小刻みに得点を重ねた。投げては、先発・カスティーヨが7回4安打1失点の好投で今季2勝目。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。

◆開幕7連敗中の西武高橋光成は立ち上がりの投球に注意。ここまで9試合先発して28失点だが、イニング別の失点を出すと、1回2点、2回5点、3回14点、4回1点、5回2点、6回3点、7回1点。序盤の1~3回に失点が偏っており、この間は防御率6・33と苦戦。1~3回を無失点に抑えた試合が1度もない。今日は序盤から完璧な投球を見せて連敗脱出の白星を挙げられるか。

◆試合前の君が代独唱を、アーティストのTAEKO(タエコ)が務めた。21年の日本レコード大賞新人賞を受賞し、天性の歌声で「和製ビヨンセ」との呼び声も高い。その歌唱力で、大勢の観客の前で堂々と歌い上げた。「結構、緊張しましたね。一瞬でした。私らしい歌声を届けられたと思います」と笑顔を見せた。京セラドーム大阪でのオリックス戦での君が代独唱は以前も経験。前回はまだメジャーデビュー前で「8年ぶりくらい」と振り返った。地元大阪出身で、同球場で野球観戦もしたことがあるという。「まだオリックスじゃなくて近鉄バファローズの時とかは、私はすごく小さくて、お兄ちゃんが野球をやっていたんで、来ていました。オリックスの大城選手はよく知っています。ケガして2軍ですけど、大城滉二推しです」と語った。6月5日には4thデジタルシングル「Lit baby」が配信されている。

◆試合は「大阪観光局DAY」として開催され、大阪観光局の溝畑宏理事長(63)が始球式を務めた。9年連続の大役をこなした。西武西川相手に投球はノーバウンドながら、高めに浮いた。「絶対にワンバウンドしないようにと思っていたんでリリースポイントを早めにした。左打者は昔、甲子園で当てたトラウマがある。力んじゃいましたね」と苦笑い。オリックス山岡のユニホームで登場の理由を「けがで苦しんでいた。去年会うことがあった時に『絶対に復活してオリックスの日本一に貢献したい』と言っていた。今、リハビリしているじゃないですか? 頑張れよという思いを込めて19番にしました」と明かした。さらに「(オリックスは)チームとしてもいい経営をして世界に誇れる。女性ファンが増えて外国人の観光客も来ている。日本だけじゃなくアジアを中心に世界を代表するようなコンテンツになると信じている」と続けた。投球後には、5月に育成から支配下登録された右腕の才木と再会。出身の大経大時代から親交があるという。「大学の野球部に激励に行ったんですよ。その時に。今、1軍で頑張っている。小木田君、山岡君、みんなけがから戻ってくればこのチームはホークスに負けない。これから残り試合で逆転できると信じています」とエールを送った。

◆西武高橋光成投手(27)が、今季最短の3回で降板となった。1回は無失点も、2回から乱れた。1死から森、セデーニョに連続四球、宗に死球を当て1死満塁のピンチとし、杉本に中犠飛を浴びて先制点を許した。3回には先頭の西野、太田に連続四球を与えると、1死一、三塁から紅林に中犠飛を打たれ2点目を失った。3回で打者15人に64球。許したヒットはわずかに1本だけだったが、5四死球2失点で、4回のマウンドに上がることはなかった。今季まだ白星がなく、前回登板の黒星で開幕から7連敗。オール先発での開幕7連敗は球団では初。1回から3回を無失点に抑えた試合が一度もなく、この日も序盤に失点し、降板することになった。

◆オリックスのドラフト6位ルーキー古田島成龍投手(24)が、初登板から22試合連続無失点のプロ野球タイ記録をマークした。広島栗林、楽天宮森と並んだ。3点リードの8回2死走者から登板し、代打山野辺を投ゴロに抑えた。

◆西武高橋光成投手(27)が球団ワーストとなる開幕8連敗を記録した。序盤でまだ2失点だったがマウンドを降りた。64球を投げ5四死球と制球が定まらず、今季最短の3回であえなく降板。「今日はストライクが入らず、ゾーンで勝負できなかったので、リズムをつくれなかった」と唇をかんだ。試合終了後には渡辺GM兼監督代行と話し合い、1軍復帰の期限を設けずに、出場選手登録を外れることが決まった。右肩の張りにより開幕には間に合わなかったが、昨年まで3年連続開幕投手を務めているエースは今季も期待されていた。しかしここまでの試合、前半からの失点が目立った。5月中旬に4連敗となると、通常よりも登板間隔を空けて中9日で同24日のオリックス戦に登板するなど、首脳陣も復調を願っていた。だがこの日も序盤から崩れた。同監督代行は「チーム的にもこれ以上投げさせられないなと思った」と交代を決断した。オフに体重を7キロ増の112キロまで増やした。直球の自己最速は158キロ。160キロを目標の1つにも掲げているが、この日の最速は154キロだった。変化球も浮き「打者と勝負できていない。自分と戦っているというか、メカニックも合ってないと思う」と口にした。右腕にとって大きな正念場を迎えている。【山崎純一】高橋が開幕8連敗。開幕8連敗以上は16年山井(中日)以来で、パ・リーグでは06年松崎(楽天)以来18年ぶり7人目。西武では64年安藤、72年高橋明の各7連敗があったが、開幕8連敗は球団史上初めて。なお、「開幕から」に限らない西武の連敗記録は22年隅田の10連敗。

◆オリックスが最下位西武に完勝し、恒例イベント「オリ姫デー」の最初のカードに勝ち越した。花を添えたのはドラフト6位ルーキーの古田島成龍(せいりゅう)投手(24=日本通運)だ。8回2死から代打山野辺を投ゴロに抑え、初登板から22試合連続無失点のプロ野球タイ記録を樹立。21年広島栗林、22年楽天宮森に並んだ。「素直にうれしい。早く投げたかった。そわそわしていました」マウンド度胸は抜群。気持ちが武器だ。抑えて感情をむき出しにし、優勝したようなガッツポーズを繰り出すことからSNS上では「古田島優勝」がファンの間でトレンドワード。メンタル面は日本通運時代から専門トレーナーに教わっている。「まずは自分を知るところから始める。自分と会話しているような感じ」と明かす。4月30日に第1子となる長女が誕生した。妻子とも関東に帰省しており、テレビ電話はするが、実際会えたのは数えるほど。「野球をとにかく頑張るしかない。家事も育児もできないので。妻がすごく頑張っているので示さないと」と新米パパは奮闘中だ。チームは主催公式戦の観客動員数が100万人に到達。34試合目は96年の37試合目を更新し、球団史上最速だ。古田島も初のお立ち台で歓声を浴びた。「投げる度にどんどん声援が届いている」とプロの世界に入ったことを実感する。次の3連戦は「オリ姫デー」第2カード。首位ソフトバンクを相手に、背番号97の右腕が記録更新でチームに貢献する。【大池和幸】ルーキー古田島が初登板の4月6日ロッテ戦から22試合連続無失点。連続試合無失点記録は21年平良(西武)の39試合だが、デビュー戦から22試合続けたのは、21年栗林(広島)22年宮森(楽天)に次ぎ3人目の最長タイ記録。古田島成龍(こたじま・せいりゅう)1999年(平11)6月29日生まれ、茨城県出身。長竿小の「河内サイクロンズ」で野球を始める。取手松陽、中央学院大、日本通運を経て、23年ドラフト6位でオリックス入団。175センチ、85キロ。右投げ左打ち。

◆オリックスのレアンドロ・セデーニョ外野手(25)が2点リードの4回に8号ソロで突き放した。中村祐の代わりばな、直球を左中間席へ。5月8日の楽天戦以来、46日ぶりの1発。「ホームランを含め、しばらく出てなかった安打が出たのでホッとしている」。打線の他の3点はすべて犠飛。計6安打4点と効率よく攻めた。中嶋監督は「フォアボールが絡んだのが一番大きい。そういう積み重ね」と振り返った。オリックス・カスティーヨ(7回1失点で2カ月ぶり2勝目)「真っすぐが良かった。各コーナーや低めに投げ分けることができたので、ゴロアウトや球数少なくというところにつながった」

◆オリックスは「9番・右翼」で杉本裕太郎外野手(33)が先発。9番で起用されるのは今季3度目。今季まだ1本塁打の大砲が下位打線で威力を発揮するか。

◆大阪観光局の溝畑宏理事長が始球式を行った。「大阪観光局Day」として開催。溝畑理事長は開幕から故障離脱している山岡の復活に祈りを込めて背番号「19」のバファローズのユニホームに身を包んで登場。西川に対してノーバウンド投球を披露し、渾身のガッツポーズを決めた。オリックスについて「絶対日本一になってほしい。チームとしていい経営をしている。世界に誇れるような。女性ファン、外国人の観光客も来ている。日本だけじゃなくアジアを中心の世界のコンテンツになると僕は信じている。世界に愛されるチームになる一歩につながるかと思い、力を入れて投げました」とパ・リーグ4連覇と日本一を目指すチームを激励した。

◆オリックスが2-0の四回、「7番・DH」のレアンドロ・セデーニョ内野手(25)が左中間越えソロ本塁打を放って3-0とした。四回先頭でこの回から登板した西武2番手・中村の高め直球をたたき、5月8日以来、1カ月半ぶりの8号本塁打。6月13日以来のスタメン起用に応えた。5月8日の楽天戦で2安打を放って以来となる快音。「最近ヒットが出ていなかったので、なんとかバットに当てようと思っていました。感触もよかったですし、追加点を取ることができてよかったです!」と声を弾ませた。オリックスは二回に1死満塁から杉本の犠飛で先制。三回には一、三塁から紅林の犠飛で追加点を奪うなど序盤から自軍のペースで試合を進めた。

◆先発した西武・高橋光成投手(27)は今季最短となる3回1安打2失点、5四死球で降板。今季10度目の登板でも初勝利を手にすることはできなかった。立ち上がりから制球が定まらず苦しいマウンドとなった。二回は1死から連続四球の後、宗に四球を与え満塁のピンチを招くと杉本の犠飛で先制を許した。続く三回も先頭から連続四球を与えると、1死一、三塁から紅林に犠飛を許し2点目を失い、この回をもって64球でマウンドを降りた。

◆西武・高橋光成投手(27)は今季最短となる3回1安打2失点で8敗目。10度目の登板でも初勝利を手にできず「チームを勢いに乗せることやチームの勢いに乗ることができず、申し訳ない気持ちです。いいテンポで投げることができず、高めに浮いたり引っ掛けたりと自分の思うような投球ができませんでした」と悔しさを口にした。立ち上がりから制球に苦しんだ。二回に1死から連続四球の後、宗に四球を与え満塁のピンチを招くと杉本の犠飛で先制を許した。続く三回も先頭から連続四球を与えると紅林の犠飛で2点を失い、この回をもって64球でマウンドを降りた。5四死球も今季ワーストなった。

◆オリックスが快勝した。カスティーヨが7回1失点で2勝目を挙げ、3番手の古田島はプロ野球タイ記録となるデビューから22試合連続無失点。打線は3本の犠飛とセデーニョのソロで小刻みに得点した。西武の高橋は開幕8連敗。

◆オリックスのドラフト6位新人の古田島成龍投手が23日、京セラドーム大阪で行われた西武12回戦の八回2死から登板して1人を抑え、初登板から22試合連続無失点のプロ野球記録に並んだ。2021年に栗林良吏(広島)、22年に宮森智志(楽天)が記録している。24歳の古田島は茨城・取手松陽高から中央学院大、日本通運を経て入団し、4月6日のロッテ戦でデビューした。

◆今季初勝利を狙った西武・高橋光成投手(27)は、5四死球と乱れて3回2失点で降板。2016年の自己ワーストに並ぶ8連敗を喫した。出場選手登録を外されることになったエースは再調整を告げられ、「まだシーズンは終わっていない。しっかりやっていきたい」と言葉を絞り出した。二、三回の失点は犠飛によるもので、安打ではなく制球難で自滅したとあって「打者と勝負できていない」と悩ましげに言った。開幕8連敗は16年の中日・山井大介以来8年ぶりで、西武(前身を含む)では1964年の安藤敏雄と72年の高橋明の各7連敗を抜く球団ワースト記録となった。渡辺監督代行は「ランナーの出し方も悪いし、簡単に犠飛を打たれてしまうところも粘りがない」と指摘した。

◆オリックスは今季主催試合の観客動員数が100万人を突破したと発表した。34試合目で、球団によると1996年の37試合目を上回り球団史上最速。

◆オリックスのドラフト6位・古田島成龍(せいりゅう)投手(24)=日本通運=が3点リードの八回2死から登板して1人を抑え、初登板から22試合連続無失点とし、2021年の広島・栗林良吏、22年の楽天・宮森智志の両投手の記録に並んだ。力のこもった5球を投げた。古田島が初登板から22試合連続無失点のプロ野球記録に並んだ。「1人にしか投げていないので、そこはあれですけど、本当に素直にうれしく思います」3点リードの八回2死から代打・山野辺を迎えた場面でマウンドへ。15日のヤクルト戦(京セラ)で1回を投げてから中7日での投球となったが、カウント2-2から外角直球でボテボテの投ゴロに仕留めて拳を握った。初登板の4月6日のロッテ戦(ZOZOマリン)から変わらず、両サイドに投げ分ける150キロ超の直球は威力十分。ここまで20回1/3で11本の安打を許しながらも、得点圏では被打率・105(19打数2安打)と粘りの好救援を続けている。中央学院大4年時にドラフト指名漏れを経験。だが、社会人の日本通運に入り1年目の2022年年からメンタルトレーニングを始めたことで、変わった。専門家の指導を仰いで「セルフトーク」(自分への語りかけ)や呼吸法で気持ちをコントロールする技術を身に着け「自分を客観的に見て落ち着かせ、冷静に投げることができるのは自分の強み」と自信を深めた。4月30日には第1子となる長女が誕生。「妻がすごく頑張っている。僕は家事も育児もできないので、野球をとにかく頑張るしかない」とプロの世界で生き抜く覚悟が決まった。パ・リーグ3連覇中のチームで、大勢のファンの前で投げられている喜びを、この先も投球で表現していく。「こんなにも素晴らしいところで投げられている。うれしい、楽しい。小さくまとまっていたら、投げられていない人にも失礼」チームは交流戦明け最初のカードで、最下位の西武にきっちりと勝ち越した。「自分たち中継ぎ陣はゼロで帰ってくることが答え。その仕事をこなすだけ」。自分を信じて、黙々と。チームのために、記録の更新を続ける。(上阪正人)

◆プロ初登板から22試合連続無失点でプロ野球記録に並んだオリックスのドラフト6位・古田島成龍投手(24)=日本通運=に、恩師の日本通運・沢村幸明監督(44)が祝福メッセージを寄せた。中央学院大でプレーしている姿を初めて見たときから「投げっぷりがよくて熱い気持ちを持っている投手」という印象でした。でも、当時は感情を出しすぎてしまうところも多かった。グラウンドだけでなく、ベンチとかでもはしゃいでいる感じで。社会人になってから人間的に成長してくれて、2年目にはエース格としてチームを引っ張ってくれる存在になってくれました。1年目だった2022年の都市対抗野球では、中継ぎ登板して打たれてしまいました(2回戦のセガサミー戦で六回に2番手で登板し、0回1/3を2失点)。大会後には「マウンドでどうしたらいいか分からない状態だった」ということも言っていましたけど、僕はベンチで「いい勉強をしたね」と声をかけたことはよく覚えています。あの大会では新型コロナから復帰したばかりだったことと彼のお父さんが病気だったこと、いろいろなことが重なっていました。肉体的にも、精神的にも辛かったと思いますが、あの経験がターニングポイントになったように思います。個人的にメンタルトレーニングをやり始めたり、ウエートトレーニングに励んだり。自分に何が足りないかを考えて主体的に取り組むようになり、どんどん成長していきました。彼の持ち味は回転のかかったストレートで押し込めること。プロで結果を残すことができているのも、真っすぐが通用しているという証拠でしょう。周りからはメンタルが強いと思われているかもしれないけど、実際はそう強くはない。緊張すると口数が多くなる。そんな古田島だけど、投げるたびに内容がよくなっているのが分かるし、マウンドでの表情も良い。オリックスというチームカラーも合っているのかなと思います。記録のこともあるけど、これからも変わらずに打者一人一人に一生懸命、腕を振ってほしい。抑えたときのガッツポーズは彼の持ち味でもあると思うし、若いうちはそれを続けていってほしいです。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
43193 0.694
(-)
-
(-)
78281
(+6)
162
(+6)
46
(+1)
47
(-)
0.261
(↓0.001)
2.240
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
33294 0.532
(↓0.009)
10
(↓0.5)
77233
(+2)
211
(+6)
36
(-)
51
(-)
0.249
(-)
2.840
(↓0.05)
3
(-)
ロッテ
31296 0.517
(-)
11
(-)
77207
(+6)
234
(+6)
28
(+1)
28
(+1)
0.244
(-)
3.250
(↓0.01)
4
(-)
楽天
32322 0.500
(↑0.008)
12
(↑0.5)
77225
(+6)
260
(+2)
28
(+1)
48
(-)
0.244
(↑0.001)
3.610
(↑0.04)
5
(-)
ORIX
31342 0.477
(↑0.008)
13.5
(↑0.5)
76206
(+4)
200
(+1)
24
(+1)
29
(-)
0.246
(-)
2.660
(↑0.03)
6
(-)
西武
20460 0.303
(↓0.005)
25
(↓0.5)
77148
(+1)
239
(+4)
29
(-)
31
(+1)
0.201
(↓0.001)
3.240
(-)