日本ハム(★2対6☆)楽天 =リーグ戦10回戦(2024.06.23)・エスコンフィールド北海道=
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楽天
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日本ハム
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勝利投手:藤井 聖(6勝1敗0S)
(セーブ:則本 昂大(1勝0敗17S))
敗戦投手:加藤 貴之(3勝5敗0S)

本塁打
【楽天】辰己 涼介(2号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆楽天は4回表、辰己のソロが飛び出し、先制に成功する。直後に同点とされるも、5回には小郷と村林の連続適時打などで3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・藤井が6回1失点の好投で今季6勝目。敗れた日本ハムは、先発・加藤貴が試合をつくれなかった。

◆楽天浅村栄斗内野手(33)がクリーンアップに復帰した。スタメンが発表され、「4番三塁」で出場する。開幕から4番や3番を打ってきたが、打撃不振から6月1日に6番に。DH制がない同4日からの阪神戦、中日戦はベンチスタートになっていた。同11日の巨人戦からは6番で出場していた。ただ、同戦で本塁打を放つなど、状態は上向き。前日まで5試合連続安打を記録しており、今カードの日本ハム戦は初戦から3安打、2安打と振れている。試合前、浅村の状態を問われた今江敏晃監督(40)は「一時よりは上がっている。アウトになる内容がよくなってきた」と、中堅方向への当たりが出始めたことを指摘していた。クリーンアップ復帰の可能性を問われると「皆さん、いつも見てるから。いい勘してますね」と言って、含み笑い。そのとおり、浅村を4番に戻し、今カード初勝利を狙う。

◆サンリオのキャラクター「ハローキティ」が試合前にファーストピッチを務めた。日本ハムのユニホーム姿でトコトコと登場。かわいらしく投じた1球は、コロコロと転がって捕手のミットに収まった。今カードは「ファイターズかわいいシリーズ」と銘打たれて開催。「KAWAII」を世界に発信する、サンリオのキャラクター「ハローキティ」と日本ハムが同じ50周年ということを記念したコラボ企画で来場が実現した。「ハローキティ」は今年4月に大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)が所属する大リーグ・ドジャースの本拠地ドジャースタジアムでも始球式を務めていた。

◆日本ハムの公式チアリーダー「ファイターズガール」と楽天の公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」が"きつねダンス"でコラボした。2回表終了時に、おなじみの曲がかかると元気よく両チームのチアが登場。ファイターズガールはもちろん、敵地へ遠征してきたエンジェルスメンバーもきつねの耳としっぽを装着。楽天のマスコットのクラッチーナも一緒に踊り、球場を盛り上げた。この日の試合はNHKで全国放送されており、きつねダンスも生中継された。SNSでも「きつねダンスANGELSバージョン」「クラッチーナちゃんのきつねダンスめんこいな」「NHK神だ!!ポリー姐さんとチーナちゃんのきつねダンス映してくださった!!」などの声とともに「きつねダンス...何かが足りない...桑原ーー!!」とエスコンフィールドでの交流戦で、きつねダンスパフォーマンスで爪痕を残したDeNA桑原を思い出すプロ野球ファンもいた。

◆楽天辰己涼介外野手(27)が休日のディズニー行きを予告した。4回先頭で、日本ハム加藤貴のスライダーを右翼席へ放り込む先制の2号ソロを放った。「しっかり打つことができました。明日、ディズニー行きます」と真顔でコメントした。25日からは、ZOZOマリンでロッテ2連戦。野手は24日は休みの予定となっている。敵地に近い千葉・浦安のディズニーランド(シー?)でリフレッシュするつもりかもしれない。

◆2位日本ハムが4位楽天に敗れ、3位ロッテと引き分けた首位ソフトバンクとのゲーム差が今季初めて2桁となった。1-1の5回に先発の加藤貴之投手(32)が4長短打を浴びて3点を勝ち越された。4点を追う9回は2死満塁として楽天のクローザー則本を引きずり出したが、最後はフランミル・レイエス外野手(28)が空振り三振に倒れた。首位ソフトバンクとのゲーム差は交流戦開幕前で「4・5」差だった。交流戦18試合を戦い終えると「9」差に開いた。そして、リーグ戦再開最初のカードで日本ハムは楽天に1勝1敗1分けで、ソフトバンクはロッテに2勝1分けで、さらに1差開いて「10」差となった。2桁ゲーム差からの逆転優勝で記憶に新しいのは、栗山監督時代に大谷を擁して日本一に輝いた16年シーズン。8年前は59試合目の時点で初めて首位とのゲーム差が2桁「10」となり、66試合目で最大ゲーム差「11・5」の3位だったが、そこから巻き返して首位を独走していたソフトバンクを逆転してリーグ制覇を果たした。今季の日本ハムも8年前のように、66試合を消化して首位ソフトバンクとは「10」差の2位。16年は同時期から球団記録の15連勝などで一気に巻き返したが、果たして今季は-。残りは77試合ある。

◆日本ハム矢沢宏太投手(23)の2軍降格が決まった。3点を追う展開の8回に3番手で登板。先頭打者に四球を与えたあと、楽天鈴木大、フランコに連打を浴びるなど決定的な2点を失った。新庄剛志監督(52)は「先頭(打者)のフォアボールがほんとに多いピッチャーなんで。あれを直してもらわないとね、使いづらいですよ」と話し、出場選手登録を抹消することを明かした。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)の"勘ピューター"が不発に終わった。「なんかしっくり来たんですよね、今日の打線は」と前夜に楽天藤井対策として1番から万波、マルティネス、水谷、レイエスを並べた超重量打線で臨むも2点のみ。先発加藤貴も要所を締められなかった。「行けると思いましたけどねぇ」と後ろ髪を引かれる敗戦で、首位ソフトバンクとは今季最大の「10」差となった。日本ハム加藤貴(5回4失点で5敗目)「先制点と追加点を与えてしまい、先発投手として役割を果たすことができませんでした」

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が繰り出した「超重量打線」がハマらなかった。10安打を放ちながら11残塁で2得点に終わった打線。指揮官は悔しい敗戦直後、自ら切り出した。新庄監督 昨日の夜に(楽天先発の)藤井君の映像を見ながら、照らし合わせながら打線組んで、なんかしっくり来たんですよね、今日の打線は。5回までに3、4点を取ってくれる想像で組んだんですけど、打てませんでしたねぇ。1番から万波、マルティネス、水谷、レイエスと重厚感あふれる打線を組んだ。その4人で5安打3四球と8度出塁したが、5回までに1得点。直感だけでなく、分析した上での「勘ピューター」発動だったが、この日は不発に終わった。先発加藤貴も要所を締められなかった。新庄監督は「全部、打たれたのは高かった。加藤君らしくないところ」と振り返ったが、序盤から打線の援護で加藤貴を盛りたてたかったのが当初のプラン。「まあ打線が先に点を取ってくれたらね、加藤君もいいピッチングをしてくれる投手なんで。先に取りたかったですね、点を」とかばった。これで3位ロッテと引き分けた首位ソフトバンクとは今季最大の「10」ゲーム差となった。まだ66試合目で、残りは77試合。日本一に輝いた8年前の16年シーズンは、同時期に「11・5」差をつけられたソフトバンクを最終的に逆転してリーグ制覇を果たした。シーズンは長い。まだ貯金も4つある。なんとか背中が見えているうちに、首位との距離を詰めていきたい。【木下大輔】

◆日本ハム郡司裕也捕手(26)がが2試合連続で適時内野安打を記録した。4回1死満塁で、一塁への打球がベースカバーの投手との競争となりセーフに。「きれいなの打ちたいですけどね」と苦笑いも、Hランプがつき、打点を挙げたのも事実。「普段から運を引き寄せる行動を心がけます。ごみを拾うとか、一時停止は思ったより倍止まるとか...」と、今後も「いいひと郡司」で徳を積む。日本ハム進藤(8回の守備から本拠地デビュー)「ピンチの場面だったので失点しないことだけ考えてました。(その裏の打席は空振り三振で)なんとか1本打ちたかったけど、切り替えてしっかりやっていきたいです」

◆守護神を引きずり出した日本ハムのファンは、1発同点を待っていた。6-2の9回、楽天はターリーが2死満塁を招き、則本昂大投手(33)が上がった。4番レイエスにフルカウント。フォークで空振りを狙う選択肢もあったが、ブレなかった。「自分のベストは真っすぐ。投げきれる自信もあった」。6球目、ちぎれるほど腕を振った。この日最速156キロをゾーンに放り込み、空を切らせた。雄たけびが敵地のため息を切り裂いた。雪辱の登板になった。2日前の交流戦明け初戦。1点リードの9回から投げ、2死を奪う。3人目、清宮に投ゴロを打たせた。勝った...と思った直後、一塁送球が山なりに高く浮いた。土壇場の悪送球から同点を許し、結局、延長12回で引き分けた。だが、落ち込む暇はなかった。「次の日がデーゲーム。ホテルに着いて、すぐ明日の準備。変わることなく、次の日も練習でやるべきことをやれた」と、ただ次戦に備えた。周りは心配し声をかけたが、杞憂(きゆう)だったかもしれない。青山投手コーチが「ミスと捉えるか、経験と捉えるかだ」と伝えると「早く同じシチュエーションになって欲しいです」と回答。「この1勝がってなることもある。この先、消えることはない」と苦い過去にも向き合うから、すぐにまたピンチを封じ込められた。今季17セーブ目で、リーグ戦再開後のチーム初勝利を守った。抑え転向1年目。「与えられた場所で結果を残すだけ。そこは先発も抑えも変わらないです」と表情を変えずに言ったが、最後は「へこたれないと思ってやってます」と笑った。負けない。【古川真弥】▽楽天今江監督(則本に)「先日(2日前)のこともあるし、抑えたのはいい自信になって、次もいい形で入っていけると思う。緊迫する場面で気持ちを入れて三振。非常に良かった」▽楽天太田(則本の最後の1球を受け)「則本さんの気持ちが勝ったと思います」

◆楽天が11安打6得点で快勝した。不振から一時はベンチスタートや6番に回った浅村栄斗内野手(33)が、5月31日以来の4番に復帰。2点勝ち越し直後の5回1死一、三塁で、きっちり犠飛を放った。「(スタメンから)外れて、一からというか、より丁寧にバッティングを見詰めるいい期間にしようと思っていました」と練習から丁寧なスイングを心がけ、復調につなげた。

◆楽天藤井聖投手(27)が6回6安打1失点(自責0)でリーグトップタイの6勝目を挙げた。2回以外は毎回走者を背負ったが、ゴロで併殺3つを奪う粘りの投球。真っすぐと変化球を丁寧に投げ、4回1死満塁のピンチも1点でくい止めた。規定投球回には達していない。それでも手にした6勝目に「もう野手の皆さんと、抑えてくれる中継ぎの皆さんのおかげ。しのびないです」と謙遜していた。

◆楽天辰己涼介外野手(27)が4回先頭で先制の2号ソロを放った。追い込まれながらも加藤貴のスライダーを右翼へ。「ホームランはたまたまですけど、浮いてきた球はしっかり捉えられたらと思っていました」と狙い通りのスイングだった。25日からのロッテ戦を前に、24日は練習も休み。「ディズニー行きます。明日はランドの方に」と、ZOZOマリンにほど近い夢の国でリフレッシュすることを宣言した。

◆恐縮しきりなのが、楽天藤井聖投手(27)らしかった。日本ハム打線を6回6安打1失点(自責0)に抑え、リーグトップタイの6勝目を挙げた。そのことを振られると「これは、もう野手の皆さんと、抑えてくれている中継ぎの皆さんのおかげなので。忍びないです」と、本当に申し訳なさそうだった。それでも、間違いなく勝利投手のピッチングだった。2回以外は毎回走者を背負っても、失点は4回の1点のみ。直球、変化球を丁寧に投げ、3回、5回、6回とゴロによる併殺を3つも稼いだ。「粘りというのが、真骨頂だと思うので。そこがまた出せたのは良かったです」と、この時ばかりは胸を張った。規定投球回に達していないため、新聞などの個人成績表に自分の名前はない。ただ、見てはいるという。「もちろん、気になりますけど、あまり気にしないようにしてます」と最後まで控えめに話した。このまま好投を続け、イニングも重ねれば「藤井聖」の名前が載る日は近い。【古川真弥】

◆楽天は藤井が3併殺を奪うなど打たせて取り、6回を失策絡みの1失点でリーグトップに並ぶ6勝目。1―1と追い付かれた直後の五回に小郷、村林の連続タイムリーなどで畳みかけて3点を勝ち越した。日本ハムは加藤貴が崩れた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
43193 0.694
(-)
-
(-)
78281
(+6)
162
(+6)
46
(+1)
47
(-)
0.261
(↓0.001)
2.240
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
33294 0.532
(↓0.009)
10
(↓0.5)
77233
(+2)
211
(+6)
36
(-)
51
(-)
0.249
(-)
2.840
(↓0.05)
3
(-)
ロッテ
31296 0.517
(-)
11
(-)
77207
(+6)
234
(+6)
28
(+1)
28
(+1)
0.244
(-)
3.250
(↓0.01)
4
(-)
楽天
32322 0.500
(↑0.008)
12
(↑0.5)
77225
(+6)
260
(+2)
28
(+1)
48
(-)
0.244
(↑0.001
3.610
(↑0.04)
5
(-)
ORIX
31342 0.477
(↑0.008)
13.5
(↑0.5)
76206
(+4)
200
(+1)
24
(+1)
29
(-)
0.246
(-)
2.660
(↑0.03)
6
(-)
西武
20460 0.303
(↓0.005)
25
(↓0.5)
77148
(+1)
239
(+4)
29
(-)
31
(+1)
0.201
(↓0.001)
3.240
(-)