中日(☆2対1★)広島 =リーグ戦10回戦(2024.06.23)・バンテリンドーム=
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広島
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中日
00100001X2710
勝利投手:松山 晋也(2勝2敗0S)
(セーブ:マルティネス(0勝2敗22S))
敗戦投手:島内 颯太郎(4勝4敗0S)
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◆中日は3回裏、板山の適時打で1点を先制する。その後同点とされるも、8回にはカリステの適時打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・松葉が6回1失点の好投。3番手・松山は今季2勝目を挙げた。敗れた広島は、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆中日は本拠地のバンテリンドームで通算999勝779敗63分けで、球場通算1000勝に王手をかけている。中日が同一球場で1000勝を挙げれば、ナゴヤ球場(1567勝1187敗119分け)に次いで2球場目になる。ちなみに、バンテリンドームでの1勝目は97年4月4日の横浜戦。この試合は現監督の立浪が先頭打者本塁打を放ち、先発の山本昌が8回2/3を2失点。3-2で勝利を挙げている。

◆広島末包昇大外野手(28)が試合前練習で別メニュー調整を行った。アップには参加せず、ウオーキングなどが中心。同外野手は22日の試合で4回守備で先頭田中の左飛をスライディングキャッチした際に左太もも裏に違和感を感じ、ベンチに下がり上本と交代した。この日はベンチ入りしたが、「今日1日様子を見て、治療してもらって、火曜日の試合(25日ヤクルト戦)に出られるように」と話した。末包は今年1月末に左膝を痛め出遅れ、5月8日に出場選手登録。22日の決勝6号2ランなど34試合、6本塁打、17打点、打率2割8分5厘の成績を残している。

◆中日村松開人内野手(23)が4回表の守備で左肩を脱臼して交代した。上本の三遊間への打球にダイビングして捕球した際に痛めた。試合後、立浪和義監督(54)は「今は(脱臼は)戻っているが、明日の炎症具合を見て」と今後の見通しを説明した。村松は2年目の今季、遊撃のポジションに定着。打率2割5分9厘で中日では細川と2人、規定打席をクリア。3回の第1打席では左前打で出塁、板山の適時打で先制のホームを踏んでいた。

◆中日が競り勝ってバンテリンドーム1000勝を決めた。1-1の8回、オルランド・カリステ内野手(32)が勝ち越し打を放ち、9回はライデル・マルティネス投手(27)が締めた。5カードぶりの勝ち越しで節目の勝利を手にした立浪和義監督(54)だが「非常に苦しい展開でした。もう少し点が入らないと」と渋い表情だった。苦しい試合だった。序盤、玉村を攻略しきれず得点は3回、板山の適時打による1点だけ。6回に追いつかれ、7回には投手交代が認められないというシーンも見られた。2番手の斎藤が2死一、三塁のピンチを迎えたところで大塚投手コーチがマウンドへ向かう。確認を終え、同コーチがファウルラインを越えた後に、立浪監督は交代を告げようと試みたがルール上、認められない。「投手コーチに意思がしっかり伝わっていなかった」と指揮官。ここは斎藤が上本を三振に仕留め、8回の勝ち越しにつなげる薄氷の勝利だった。1997年にナゴヤドームとして開場。4月4日の開幕横浜戦(現DeNA)で新時代の幕開けを告げる先頭打者アーチを放ったのが立浪監督だった。だがこのシーズンは広くなった本拠地に対応できず、最下位に沈んだ。機動力と守備重視に再編成し、99年リーグ優勝。その後も守り勝つ野球でリーグ優勝4度、07年に日本一とドーム野球で黄金時代を築いたが、11年のリーグ優勝を最後に長期低迷が続く。首位広島に勝ち越し、5・5ゲーム差。節目の勝利を低迷脱出のきっかけとしたい。

◆広島が5カードぶりに負け越した。6回は石原の犠飛で1-1の同点に追いついたが、3番手島内が8回先頭山本への四球からカリステに決勝打を許した。中日には3勝6敗1分けと負け越しており、リーグ戦再開後に足踏み。新井監督は「いい形は作れ、いい戦い方はできている。ウチだけじゃなく、連打で点が取れるゲームプランは考えにくい。自分たちの長所を生かしたい」と前を向いた。25日からは4カードぶりに地元に戻り、ヤクルトを迎え撃つ。広島島内(同点の8回に3番手で登板したが、カリステに決勝打を許して4敗)「僕の中ではそれ(先頭四球)が全てです。試合の中で修正できなかった」

◆中日松山晋也投手(24)がバースデー勝利を手にした。同点の8回に斎藤からバトンを受け3番手登板。2死一、二塁のピンチを背負ったが、矢野を1ボール2ストライクと追い込み、4球目140キロフォークで空振り三振に打ち取った。24回目の誕生日を迎えた試合前には両親にラインでメッセージを送った。「産んでくれてありがとうございます。これからもひたむきにやっていきます」。先輩斎藤の助言で昨季から始めた。左腕リリーフから「(誕生日は)お前の日だけど、僕は自分と両親に感謝したい。(両親に)出会えたことに感謝だし、お前が感謝するところはそっちなんじゃないか」とアドバイス。自らも納得して、文字に心を込めた。試合後にはマルティネスからウイニングボールを受け取り、初のお立ち台にも登壇。ヒーローの特典でもあるドアラ人形も受け取った。「(ウイニングボールは)1勝目があるので。ドアラを贈ります」。感謝の気持ちの詰まったぬいぐるみが、青森の実家にある1勝目の記念球の横に並べられる。

◆22日の中日9回戦の左翼守備でスライディングキャッチした際に左太もも裏を痛めた広島・末包昇大外野手(28)はベンチ入りしたが、スタメンからは外れた。試合前練習で脚の状態を確かめ、「張りはありますけど絶望的という感じではない。きょう1日様子をみて、治療してもらって、火曜日の試合に出られるようにしたい」と25日のヤクルト戦(マツダ)での復帰に意欲を示した。188センチ、112キロを誇る右の長距離砲は5月8日に今季初昇格すると試合前時点で34試合に出場し、チームトップの6本塁打、打率・285、17打点。小園とともに首位に立つチームの打線の中心を担っているだけに早期復帰が期待される。

◆中日が競り勝った。1―1の八回にカリステの適時打で勝ち越し、九回はマルティネスが締めた。八回のピンチで踏ん張った3番手の松山が2勝目。広島は八回に登板した島内が打たれた。打線は七、八回の好機であと一本を欠いた。

◆広島中継ぎの島内が勝ち越し打を浴びた。1―1の八回に3番手で登板すると、山本にいきなり四球。1死二塁でカリステに甘く入ったチェンジアップを左前に運ばれて失点した。4敗目を喫し「僕の中ではそれが全て」と先頭打者への四球を悔やんだ。チームの躍進を支えている救援陣の一人。「失敗が許されないところで投げさせてもらっている」と責任感を口にし「こういう試合を勝っていかないと」と話した。

◆1-1の八回に3番手で登板した広島・島内颯太郎投手(27)が決勝打を浴び、5カードぶりの負け越しとなった。1死二塁からカリステに変化球を左前へ運ばれた右腕は「先頭打者の四球を引きずった。失点が許されないところ。悔しい」とがっくり。それでも、ここまで33試合に登板し4勝4敗、リーグトップの22ホールドポイントとフル回転するだけに、新井貴浩監督(47)は「しっかりとまた切り替えて」と責めなかった。

◆中日の村松が左肩の脱臼のために途中交代した。四回の遊撃守備で、飛び込んでゴロを捕球した際に痛めた。「(けがの程度は)分からない。明日(24日)検査に行って、状態を見てからになる」と話した。

◆中日セットアッパーの松山が24歳の誕生日に2勝目を挙げた。1―1の八回に登板し、2死一、二塁のピンチを招く。ここで矢野をフォークボールで空振り三振に仕留めて踏ん張り、勝ち越しを呼び込んだ。2年目で初めてお立ち台に登場しファンから祝福の拍手を浴びて「もう最高です」と感慨を込めた。開幕当初の不振から立ち直り、ここまで31試合で防御率1・84、17ホールドと好成績。救援陣の柱となった若武者は「まだまだ成長できる」と貪欲に話した。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
33274 0.550
(↓0.009)
-
(-)
79189
(+1)
152
(+2)
27
(-)
38
(-)
0.237
(↓0.002)
2.140
(↓0.01)
2
(-)
阪神
33314 0.516
(-)
2
(↑0.5)
75190
(-)
185
(-)
28
(-)
21
(-)
0.219
(-)
2.190
(-)
3
(-)
DeNA
33321 0.508
(-)
2.5
(↑0.5)
77225
(-)
230
(-)
38
(-)
37
(-)
0.250
(-)
3.120
(-)
4
(-)
巨人
32325 0.500
(↑0.008)
3
(↑1)
74191
(+4)
182
(+3)
34
(+1)
35
(-)
0.232
(↑0.001)
2.470
(-)
5
(-)
ヤクルト
29344 0.460
(↓0.008)
5.5
(-)
76241
(+3)
230
(+4)
50
(+1)
33
(-)
0.238
(↓0.001)
3.280
(↓0.02)
5
(1↑)
中日
29345 0.460
(↑0.008)
5.5
(↑1)
75163
(+2)
214
(+1)
29
(-)
22
(-)
0.231
(-)
2.700
(↑0.02)