中日(★1対3☆)広島 =リーグ戦9回戦(2024.06.22)・バンテリンドーム=
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広島
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中日
0000000011300
勝利投手:大瀬良 大地(4勝0敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗20S))
敗戦投手:メヒア(3勝5敗0S)

本塁打
【広島】末包 昇大(6号・4回表2ラン)

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◆広島は4回表、末包の2ランが飛び出し、先制に成功する。そのまま迎えた9回には、矢野が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・大瀬良が7回3安打無失点の力投で今季4勝目。敗れた中日は、先発・メヒアが試合をつくるも、打線が援護できなかった。

◆広島大瀬良大地はここまで10試合先発して3勝0敗、防御率0・96を残し、5月31日ソフトバンク戦の2回から22イニング連続無失点中。広島投手の連続イニング無失点記録上位を出すと、(1)09年大竹(43回)(2)12年今村(34回)(3)91年佐々岡(30回)。大瀬良が8回以上を失点0で終えれば球団3傑入りする。

◆広島末包昇大外野手(28)が4回守備で途中交代した。4回先頭田中の左飛をスライディングキャッチした際に下肢を痛めた模様だ。ベンチに戻って治療に当たったが、グラウンドに戻らず、上本崇司内野手(33)と交代した。末包は「5番左翼」で先発出場し、交代する直前の4回1死一塁の第2打席では先制6号2ランを放っていた。

◆中日が広島戦の連勝を逃し、首位との差が再び6・5ゲーム差に広がった。先発メヒアが4回に2ランを浴び、ノーヒッター大瀬良に7回まで3安打。立浪和義監督(54)は「カットボールが鋭くなって、このところ調子がいいのはわかっていた。簡単に攻略できない投手ですが、あのホームランが非常に痛かった」と唇をかんだ。9回に連続四球と敵失で1点をもらったが、打線は沈黙した。4番細川、5番中田は無安打。「野球はやっぱりクリーンアップが打たないと点が入らないようにできている。打てるようになるまで我慢するしかない」。指揮官は苦しい胸のうちを明かした。借金もワーストタイの6に1日でUターン。その中の5つは本拠地での負け越しが占有しているのも気になる。「頭(初戦)を取って次の試合が取りきれていない。ふたつ勝てるようにやっていかないと借金も減っていかない。明日、切り替えてやっていきます」。立浪監督は首位広島を迎えての第3ラウンドに気合を込めた。▽中日メヒア(4回、末包に2ランを浴び5敗目)「前回の登板に比べたらコントロールよく投げることができた。でも、あの1球に泣かされた...。次、チャンスをもらえたら今日の反省を生かしてまた頑張るよ」

◆やったぜベイビー! 広島大瀬良大地投手(33)が7回3安打無失点の好投で開幕から無傷の4勝目をマークした。連続無失点を29イニングに伸ばし、17日に授かった第2子(長女)に贈るウイニングボールをゲットした。リーグトップの防御率は0・87にアップ。ベテラン右腕はチームの連敗も2で止め、2位阪神とのゲーム差を再び2・5に広げた。ノーノー右腕が堂々のピッチングで中日打線を手玉に取った。大瀬良が三塁を踏ませず、7回を3安打無失点。前夜完封負けのお返しをするように、スコアボードに0を並べ、チームの連敗も2で止めて会心の笑顔だ。唯一のピンチは末包の2ランで先制した直後の4回。先頭田中の左飛を好捕した末包が左足を痛めて負傷交代した。そのアクシデント直後に高橋周に13球粘られて歩かせ、続く細川にも死球を与えた。「間が空いたところで、(高橋)周平君に粘られて四球を出したけど、なんとか1個ずつアウトを積み重ねたいと切り替えて投げられた。あそこは点を与えてはいけない場面。アツさん(会沢)が引っ張ってくれた」。1死一、二塁。中田を今季から重用するシュートで二飛に打ち取り、ディカーソンは直球で遊ゴロに沈めた。交流戦明けの6月17日。自身の33歳の誕生日と同じ日に、第2子の長女を授かった。妻真由さんが臨月の時には、2歳の長男の育児にいそしんだ。「これから先はもう娘の誕生日になる。それはそれで幸せなこと」。娘の話題になると目尻は下がりっぱなし。これほどのモチベーションはない。初めてのプレゼントになるウイニングボールは、大事にバッグにしまった。昨オフ、3度目の右肘クリーニング手術を受けた。7日のロッテ戦(マツダスタジアム)では、史上90人目、球団史上5人目のノーヒットノーランを達成し、完全復活を印象づけた。連続無失点は29イニングに更新。防御率は両リーグ唯一の0点台を誇る。「そういうことが続いているから、周りが見えるようになったりとか、投げながら勉強できている部分もあるのかな」。33歳右腕は進化を止めず、腕を振り続ける。

◆広島の新助っ人、テイラー・ハーン投手(29)=前ロイヤルズ=が「NPB感染症特例」の対象選手として出場選手登録抹消となった。試合前に取材対応した新井貴浩監督(47)は「体調不良。きのう(21日)の練習時に体調が悪くなった。病院には行っている」と説明した。150キロ超の直球が持ち味の中継ぎ左腕のハーンは5月26日に今季初昇格し、同29日のオリックス戦(マツダ)でデビューを飾ると6試合連続無失点をマーク。ここまで6試合で6イニングを投げ、0勝0敗、1ホールド、1セーブ、防御率0・00と好投を続けていた。

◆広島・玉村昇悟投手(23)が試合前練習に参加し、2勝目を懸けて先発する23日の中日戦に向けてキャッチボールなどで調整した。中日戦は今季初、バンテリンドームは2022年5月以来となるが「良いイメージもないし、悪いイメージもない。まずは自分の投球に集中したい」とコメントした。前回登板15日の楽天戦(楽天モバイル)は6回8安打3失点で今季初勝利をマーク。ここまで4試合に先発し1勝2敗、防御率3・60でまずは連勝で星を五分に戻す。

◆広島は先発の大瀬良大地投手が7回3安打無失点で開幕から4連勝を挙げた。打線は四回に末包の2点本塁打で均衡を破り、九回に矢野の適時打で加点し逃げ切った。栗林は20セーブ目。中日は九回に相手ミスから1点を返すのがやっとだった。

◆広島の末包が四回に先制の6号2点本塁打を放った。1死一塁でメヒアの投じた初球の速球を左越えに運んだ。一回の好機では二飛に倒れたとあって「1打席目の悔しい凡打を取り返せた」とほっとしていた。だが、その裏の左翼守備で田中の飛球を滑り込んで捕球した時に左太もも裏を痛めて交代した。「強い張りがあった。(23日の出場は)経過を見てという感じ」と説明した。(共同)

◆パパは強しだ。広島・大瀬良大地投手(33)が三塁すら踏ませず、7回3安打零封で無傷の4勝目。自身の連続無失点イニングを「29」まで伸ばし、リーグ1位の防御率は0・87に到達した。「信じられない。全く意識していないけど、野手を信じて投げている結果がそれにつながっているのかなと思う」今季初対戦の中日に対し、多彩な変化球で的を絞らせなかった。2─0の四回1死から連続四死球で一、二塁を招いたが、中田を今季から多投しているシュートで二飛、ディカーソンを遊ゴロに仕留めて脱出。7回を110球で投げ切り、八回は島内、九回は栗林のリレーで逃げ切った。チームは今季中継ぎで6試合に登板し、無失点のハーンが体調不良により出場選手登録を抹消された。さらにこの日の四回に先制の6号2ランを放った末包が左太もも裏を痛めて交代。今月7日のロッテ戦(マツダ)で無安打無得点を達成した大瀬良が役目を果たして危機を脱し、新井監督は「マウンドで自信にあふれているし、頼もしいピッチング」とたたえた。2児のパパとしても奮闘する。今月17日の自身33歳の誕生日に広島県内の病院で第2子となる長女が誕生。5、6月は自身の登板に加え、出産を控える夫人へのサポートや、5月に2歳になった長男の育児と大忙しだったが、この日も快投でチームを勝利へ導いた。「(第2子が誕生して最初の登板は)重圧はあった。(ウイニングボールは娘に)届けます」チームは交流戦10勝8敗の5位で乗り切り、この日は接戦をモノにし、連敗を2で止めた。2位阪神とは2・5ゲーム差。ここ数年はけがに泣かされた右腕がチーム、家族の大黒柱となっている。(柏村翔)

◆広島・末包昇大外野手(28)が負傷交代した。「5番・左翼」で出場し、0─0の四回の打席で先制の6号2ランを放った直後の守備で先頭・田中の左飛をスライディングで好捕した際に左脚を痛めた。最後までベンチで試合を見届けた末包は「左ハムストリング(太もも裏)が張った感じ。僕は退く予定はなかったが、やめておこうとなった」と語り、新井監督は「病院には行かない。あしたの状態をみて判断したいと思う」と説明した。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
33264 0.559
(↑0.007)
-
(-)
80188
(+3)
150
(+1)
27
(+1)
38
(-)
0.239
(-)
2.130
(↑0.04)
2
(-)
阪神
33314 0.516
(↓0.008)
2.5
(↓1)
75190
(+2)
185
(+5)
28
(+1)
21
(-)
0.219
(-)
2.190
(-)
3
(-)
DeNA
33321 0.508
(↑0.008)
3
(-)
77225
(+5)
230
(+2)
38
(+1)
37
(+1)
0.250
(-)
3.120
(↑0.03)
4
(-)
巨人
31325 0.492
(↓0.008)
4
(↓1)
75187
(-)
179
(+3)
33
(-)
35
(-)
0.231
(↓0.001)
2.470
(↓0.01)
5
(-)
ヤクルト
29334 0.468
(↑0.009)
5.5
(-)
77238
(+3)
226
(-)
49
(+1)
33
(+1)
0.239
(-)
3.260
(↑0.05)
6
(1↓)
中日
28345 0.452
(↓0.007)
6.5
(↓1)
76161
(+1)
213
(+3)
29
(-)
22
(-)
0.231
(↓0.002)
2.720
(-)