1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 1 | 6 | 1 | 1 |
勝利投手:髙橋 宏斗(4勝0敗0S) (セーブ:マルティネス(0勝2敗21S)) 敗戦投手:床田 寛樹(7勝4敗0S) 本塁打 |
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◆中日が投手戦を制した。中日は3回裏、カリステのソロで先制する。投げては、先発・高橋宏が7回無失点7奪三振の好投。その後は松山、マルティネスの継投で完封リレーを展開し、高橋宏は今季4勝目を挙げた。敗れた広島は先発・床田が好投を見せるも、打線が好機を生かせなかった。
◆プロ入り4年目の中日高橋宏斗と、同8年目の広島床田寛樹は初の投げ合いになる。高橋宏は広島戦通算7試合で2勝2敗、防御率0・60、床田は中日戦通算11試合で4勝2敗、防御率2・88。互いに好相性の相手に対して、勝つのはどちらか。
◆中日高橋宏斗投手(21)が7回4安打無失点の好投で無傷の4連勝を飾った。首位広島との大事なリーグ戦再開ゲームを勝利に導きいた。連敗を止め、首位まで5・5ゲーム差と、チームを踏みとどまらせた。役割を果たした。7回1死二、三塁のピンチは代打松山を前進守備の遊撃村松のところにゴロを打たせ、本塁刺殺に成功。続く菊池はスプリットで空振り三振に仕留め、1点リードを守った。「あそこで今日の試合が決まると思ったので、フルの力を出しました」と笑みを浮かべた。安定感は抜群だ。交流戦は3試合を防御率0・47で乗り切った。フォーム修正で1カ月遅れの開幕となったが、これで8試合に登板して防御率0・49とつけ入るスキは与えない。「チームも最下位にいる。僕がここから勢いをつけて勝ちにつなげられるようにと思ってマウンドに上がりました。球速自体は出ていなかったが、それなりにいい投球はできたかなと思います」。価値ある白星に自然とほおが緩んだ。メンタル面は「試合の振り返りは3日、4日と引きずらないようにちゃんとします」と前向きな反省を繰り返す。体調面は良質な食事と睡眠時間の確保に努める。ドジャース山本由伸と2年続けて自主トレを共にして学んだ自己管理術が、4年目の成果につながっている。リスタートは完封リレーで白星を飾った。その先導役を務めた右腕に立浪和義監督(54)は「内容はよかったし、7回をよく踏ん張ってくれた」とねぎらいの言葉を残した。
◆広島が今季両リーグ最多となる12度目の完封負けを喫した。打線は3度の得点圏を得点につなげられず、今季中日には5敗全て完封負けで2勝5敗1分け。セ5球団で中日だけに負け越している。新井貴浩監督は「(中日とは)まだ対戦が残っている。そこは全然何とも思っていない」とコメント。防御率0点台の中日先発高橋宏から3度先頭打者安打を決めた打線には「いいところまで形は作れている。明日につなげたい」と前を向いた。▽広島床田(7回6安打1失点好投も4敗目)「今日はむちゃくちゃ(高橋宏との投手戦を)意識してやられた。次は意識しすぎないようにしたい」
◆広島・大瀬良大地投手(33)が今季自身初対戦となる22日の中日戦に向けキャッチボールなどで調整した。33歳の誕生日だった今月17日に第2子の長女が誕生。「しっかりゲームをつくって、チームに貢献できるようにやっていきたい」と意気込んだ。交流戦は7日のロッテ戦で無安打無得点を達成するなど3試合に先発し1勝0敗、防御率0・00。今季は10試合に先発し3勝0敗、防御率0・96と抜群の安定感を発揮している。
◆中日は3投手が無失点でつなぎ、三回にカリステの本塁打で挙げた1点を守り切った。高橋宏は7回を4安打、無四球7奪三振の好投で、無傷の4勝目をマークした。マルティネスは21セーブ目。広島は粘投の床田を援護できなかった。
◆粘る鯉を中日・高橋宏が鮮やかにさばいた。1─0の七回1死二、三塁で代打・松山を遊ゴロに片付けると、菊池には必殺のスプリットで空振り三振に仕留めた。「きょうは涌井さんの誕生日で(試合前)練習から負けられない雰囲気をつくられていた。良いピッチングができた」7回4安打無失点で今季初登板から無傷の4連勝。リーグ戦再開の一戦でチームの連敗を2で止めるとともに、尊敬する先輩投手の涌井の38歳の誕生日を快投で祝った。セ・リーグ首位の広島打線に対し今季は2試合で計14回無失点と抜群の相性を誇る。同カードは2022年は3試合1勝1敗、防御率0・47、23年は3試合1勝1敗、同0・95と圧倒。立浪監督は「よく踏ん張ってくれた」とたたえた。高橋宏-松山-マルティネスの零封リレーで、借金を5に減らした。交流戦は7勝11敗の11位と低迷したが、まだ70試合以上もある。「最下位の責任は僕にもある」という若きエースが逆襲の先頭に立つ。(柏村翔)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
32 | 26 | 4 | 0.552 (↓0.009) | - (-) |
81 | 185 (-) | 149 (+1) | 26 (-) | 38 (+2) |
0.239 (↓0.001) | 2.170 (↑0.01) |
2 (-) |
阪神 |
33 | 30 | 4 | 0.524 (↑0.008) | 1.5 (↑1) |
76 | 188 (+1) | 180 (-) | 27 (-) | 21 (-) |
0.219 (↓0.001) | 2.190 (↑0.03) |
3 (1↑) |
DeNA |
32 | 32 | 1 | 0.500 (↓0.008) | 3 (-) |
78 | 220 (-) | 228 (+1) | 37 (-) | 36 (-) |
0.250 (-) | 3.150 (↑0.03) |
4 (1↓) |
巨人 |
31 | 31 | 5 | 0.500 (↓0.008) | 3 (-) |
76 | 187 (+2) | 176 (+4) | 33 (-) | 35 (-) |
0.232 (-) | 2.460 (↓0.03) |
5 (-) |
ヤクルト |
28 | 33 | 4 | 0.459 (↑0.009) | 5.5 (↑1) |
78 | 235 (+4) | 226 (+2) | 48 (+1) | 32 (-) |
0.239 (↑0.001) | 3.310 (↑0.02) |
5 (-) |
中日 |
28 | 33 | 5 | 0.459 (↑0.009) | 5.5 (↑1) |
77 | 160 (+1) | 210 (-) | 29 (+1) | 22 (-) |
0.233 (-) | 2.720 (↑0.04) |
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