ソフトバンク(★1対4☆)阪神 =交流戦3回戦(2024.06.16)・みずほPayPayドーム福岡=
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阪神
4000000004411
ソフトバンク
0000001001501
勝利投手:才木 浩人(8勝1敗0S)
(セーブ:岩崎 優(2勝3敗10S))
敗戦投手:石川 柊太(2勝2敗0S)

本塁打
【阪神】前川 右京(2号・1回表満塁)
【ソフトバンク】近藤 健介(10号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆阪神は1回表、前川のグランドスラムが飛び出し、幸先良く先制に成功する。投げては、先発・才木が7回1失点9奪三振の力投。その後は桐敷、岩崎の継投でリードを守り、才木は今季8勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、先発・石川が精彩を欠き、打線も振るわなかった。

◆「日本生命セ・パ交流戦」は16日、最終戦が行われる。ともに12勝5敗で同率首位のソフトバンクは阪神と、楽天は広島と対戦する。同じ勝率(ともに勝ち、ともに引き分け、ともに負け)で日程を終えた場合、優勝の行方は得失点率差(TQB)の争いとなる。交流戦順位決定方式 勝率1位球団が優勝。勝率が並んだ場合は(1)勝利数(2)直接対戦成績(3)得失点率差(TQB)(4)自責点率差(5)チーム打率(6)23年交流戦順位で決める。TQB トータル・クオリティー・バランスの略。1イニング平均得点から1イニング平均失点を引き、小数点第3位まで出す。計算式は(得点÷攻撃イニング)-(失点÷守備イニング)。昨年はDeNA、ソフトバンク、巨人、オリックスの4球団が最終11勝7敗で並び、DeNAが交流戦で初めてTQBによって優勝した。15日現在のTQBはソフトバンクが+.138、楽天が+.128でソフトバンクが有利。

◆3タテ阻止へ、阪神佐藤輝明内野手(25)が2戦連続で「4番三塁」で先発出場する。14日まで4番に座った近本も2戦連続で「1番中堅」に名を連ねた。またこの日、15日のソフトバンク戦で9回に死球を受けた木浪が、左肩甲骨骨折で出場選手登録を抹消。代わって「8番遊撃」には小幡が入った。

◆交流戦優勝がかかっているソフトバンクが初回に痛恨の4失点を喫した。先発の石川柊太投手(32)が1死から四死球で一、二塁のピンチを招くと、4番佐藤輝に右前打。満塁となり5番前川に先制のグランドスラムを献上した。試合前時点で交流戦は楽天と並び首位。勝率、勝利数ともに同じで、この日の結果が両チームとも勝利、引き分け、負けならば得失点率差(TQB)で優勝が決まる。仙台では楽天が5点を先制。一方で福岡ではソフトバンクが4点を先制された。立ち上がりからTQBにおいても厳しい状況に立たされた。

◆阪神糸原健斗内野手(31)への死球に、左翼席の阪神ファンからブーイングが起こった。初回に前川の先制満塁弾が生まれた直後、1イニング2つ目の死球だった。相手先発石川は、初回1死から中野に対してユニホームをかすめる死球を与えており、3番渡辺にも体付近スレスレのボールで四球を与えていた。前日15日には木浪が背中への死球を与えられ、左肩甲骨を骨折。この日、出場選手登録を抹消されていた。

◆阪神は前川右京外野手(21)の2号満塁弾で初回に先制した。「5番左翼」で先発。初回、1死満塁でソフトバンク先発石川柊太投手(32)の3球目、内角の直球を右翼ポール際に運んだ。打った瞬間、右腕を突き上げる会心の当たりだった。「みんながつないでくれたチャンスでしたし、何とか先制点の欲しい場面だったので打つことができて良かったです」5月31日ロッテ戦(ZOZOマリン)でのプロ初本塁打以来、出場13試合ぶり。同一カード3連敗阻止へ、若虎が豪快アーチを決めた。

◆阪神森下翔太外野手(23)が、ファインプレーで先発才木を盛りたてた。4-0で迎えた2回1死から、中村晃に右前打を許した直後だった。続く甲斐の打球は、右翼ファウルゾーンへ大きく飛んだ。打球は、フィールドに位置する観客席へ飛び込みそうになるも、森下がフェンスから体を乗り出し、手を目いっぱい伸ばしてキャッチ。見事にグラブに収まった。打球を放った甲斐も、打席で悔しそうな表情を浮かべていた。

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◆阪神才木浩人投手(25)が交流戦では約6年ぶりとなる失点を喫した。6回まで無失点を重ねてきた中、4点リードの7回。先頭の5番近藤に直球を捉えられ、右中間スタンドへ運ばれた。昨季から交流戦では無失点投球を継続しており、連続無失点イニングは「44」で止まった。右肘トミー・ジョン手術を行う前となる、18年6月17日楽天戦以来の失点となった。

◆阪神才木浩人投手(25)が7回5安打1失点の好投で、12球団トップの8勝目を挙げて3タテを阻止した。この日首位広島が敗れたため、ゲーム差は3に縮まった。初回に大きな1発が出た。1死から中野の死球と盗塁、渡辺の四球、佐藤輝の右前打でつくった1死満塁の好機。打席に立った前川右京外野手(21)が、ソフトバンク先発石川の3球目、内角直球を右翼スタンドポール際に運んだ。プロ初の満塁本塁打は打った瞬間、右腕を突き上げる会心の当たりだった。援護を受けた才木は、スコアボードにスイスイと0を並べていった。初回先頭の周東の一塁への打球はベースに直撃し、大きくはねて内野安打に。アンラッキーな当たりも、後続3人を危なげなく打ち取ると、2回から無失点投球。6回には3連続三振と圧倒した。7回先頭の近藤に10号ソロを浴びたが、そこまで5月19日ヤクルト戦(甲子園)の2回から数えて35回1/3で無失点を継続。両リーグ分立後、球団4位の記録となった。パ・リーグ首位独走中のソフトバンク相手に3タテは阻止。阪神は18日に交流戦最終戦となる日本ハム戦(甲子園)に臨む。

◆ソフトバンクが19年以来5年ぶりの交流戦優勝を逃した。この日は最終戦。首位で並んでいた楽天が広島に勝利し、ソフトバンクは阪神に敗れた。先発の石川柊太投手(32)が1回、四死球絡みで先制の満塁本塁打を浴びた。初回から重い4点がのしかかり、主導権を握れなかった。7回に近藤健介外野手(30)が10号ソロを放ったが、反撃は実らなかった。優勝こそ逃したが、交流戦の最終成績は12勝6敗の貯金6で終えた。5月30日の巨人戦では三森大貴内野手(25)が右手人さし指を骨折し、翌31日の広島戦で柳田悠岐外野手(35)が「右半腱様筋損傷」の大けがを負った。主力の離脱後はチーム一丸となり、ルーキー広瀬や高卒4年目の笹川にプロ初安打、初打点、初本塁打が飛び出した。さらにリーグ戦でも依然、首位を独走中。仕切り直して、リーグ戦再開となる21日ロッテ戦(北九州)に向かう。

◆ソフトバンクが19年以来5年ぶりの交流戦優勝を逃した。この日は最終戦。首位で並んでいた楽天が広島に勝利し、ソフトバンクは阪神に敗れた。試合後の小久保裕紀監督(52)の一問一答は以下の通り。-初回の満塁被弾が重かった小久保監督 そうね。才木は阪神で1番防御率がいいピッチャーやしね。なかなか...。独特なフォームというか、球というかね。なかなか3、4打席で合わせるのは難しいでしょうね。-先発石川は中継ぎなど、さまざまな役回りをこなしてきた小久保監督 勝つために、彼の良さを生かすためにっていう中で中継ぎロングに入りながらスポットで先発を伝えながらやっているのでね。またこの後はどうするかは考えます。-交流戦は12勝6敗で終了小久保監督 優勝の可能性まできたのは、ちょっと自分の中では想定外だった。最低5割という中でやってきましたんでね。これで一区切り。4日間ゆっくり休んで、中盤戦に入りたいと思います。-柳田が離脱し、山川はノーアーチでも貯金ができた要因は小久保監督 まぁやっぱり投手陣と、あとは近藤の活躍。栗原も状態が上がってきているので、そのあたりがね。誰かが悪くても誰かがカバーすれば打線として成り立つと思う。そういうのがうまくいったと思います。ピッチャー陣が安定しているのが一番の理由だと思います。-広瀬や笹川など、若手の活躍は明るい材料小久保監督 そうですね。(広瀬は)セカンドはチャンスなんでね。人生初の6連戦で多分今日はへろへろやったと思うんですけど。アマチュアとの1番の違いは体力。プロは143試合っていう中で今回は初めての経験をさせた。多分体はバリバリだと思います。それを乗り越えて。-母校の青学大が全日本大学野球選手権で早大に勝利し、2年連続の優勝小久保監督 (阪神岡田監督との)監督対決は負けましたけど、母校対決は勝ちました。

◆ソフトバンク石川柊太投手(32)が2軍で再調整することが決まった。試合後、倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター(49)が「開幕当初のパフォーマンスからすると落ちているので、再調整してもらいます」と明言した。石川は1回に満塁本塁打を浴びるなど、5回4失点で今季2敗目。交流戦優勝に向けての一戦だったが、立ち上がりから重い4点を背負った。同コーチは「明日、登録抹消します。(2軍では)先発です。大事な戦力であることには変わりないので、早く復調してもらためにも1回ファームで地に足をつけて調整してもらうという風に判断しました」と判断理由を語った。

◆阪神才木浩人投手(25)が7回5安打1失点の好投で、12球団トップの8勝目を挙げた。チームは3タテを阻止し、この日首位広島が敗れたため、ゲーム差は3に縮まった。初回1死満塁で前川右京外野手(21)が、プロ初の満塁本塁打。岡田彰布監督(66)も「やっぱり大きいよなあ」とねぎらい「左の時でも先発したりな。今がレギュラーポジション取る、そういう過程じゃないか」と評価した。阪神岡田監督の一問一答配下の通り。-前川が初回になあ、やっぱり大きいよなあ。満塁いうたらな。昨日と逆になるからなあ。攻めようがなくなってくるからなあ。結局は。ソロやったら、まだあれやけど。-石川が2回以降立ち直っただけに大きかったそうやなあ。あんまり先発してないやろ、あれ。なあ。-最近は強い打球がいやいやまあ、ずっと1本とか、ヒットもでとったしな。まあそんなに状態良くないと思うけどな。やっぱりクリーンアップ据えたらな、ああいうときに1本な。そら4打席で1本出るのがあん時かランナーいてない時かで大違いやからな。-ソフトバンクの笹川、広瀬のように若い選手が打てば勢いつくいや、向こうは8番、9番やないか。こっちはクリーンアップでな、ポイントゲッターになるからな。-本人にとっても良い1本にそうやなあ、やっとな左の時でも先発したりな。そういう形で徐々にポジションとれるようにな。今がレギュラーポジション取る、そういう過程じゃないか。左ピッチャーとか対応したり、ある程度できてきたら自信もつくやろうし、守備にしてもな。-チームの歴史でも高卒3年目でレギュラー狙える選手は少ないまあな、おーん。そらお前、1人でも誰か出てこんとあかんわ。おんなじようなメンバーではやっぱりな、なかなか勝てへんから。-才木はもうなあ、ちょっと今までがな、0-0で後半までいくような展開ばっかりやから、そんな4点入ったから気が抜けるいうかな、それだけ言うたんや、ピッチングコーチに、それだけ注意せえよ言うて。安心してしまうな、あるかも分からんし、今までがもうそんな、緊迫したイニングばっかり投げとるから。ピッチングコーチにそれだけ注意せえよ言うて。安心してしまうな、そういうのもあるかも分からんしな。そんなんもう緊迫したイニングばっかり投げとるから。-その中でも四球も出さずにそうや、コントロールようなったからなあ、やっぱり。-たっぷり休めたのもあるが、桐敷や岩崎も好投おおそうやなあ。久しぶりやろ、1週間ぶりか、なあ。まあ、またちょっと休めるやん。-木浪が心配おーん。いや心配っていうか、骨折してるんやもん、しゃあない、それはもう。心配もくそも、それはもう抹消や。-小幡にはこのチャンスに頑張ってもらわないとまあチャンスや小幡はなあ。-ソフトバンク小久保監督が、監督対決に負けたけど母校は勝ったと(全日本大学野球選手権決勝で、青学大が早大に2-1で勝利)ふふっ。もったいないのう、最後も。

◆阪神前川右京外野手(21)が自身初の満塁弾でパ・リーグ首位独走中のソフトバンクへ3タテ阻止に成功した。この日首位広島が敗れたため、ゲーム差は3に縮まった。初回に大きな1発が出た。1死から中野の死球と盗塁、渡辺の四球、佐藤輝の右前打で1死満塁の好機に前川は、ソフトバンク先発石川の3球目、内角直球を右翼スタンドポール際に運んだ。阪神は18日に交流戦最終戦となる日本ハム戦(甲子園)に臨む。前川のヒーローインタビューは以下の通り。-ナイスバッティング「ありがとうございます」-プロ初の満塁弾「最近、先制点を取れていなかったので、何としても点を取ろうと思って、打席に入りました」-初回に大チャンス「落ち着け、落ち着けと思いながら、自分でメンタルコントロールができたので、よかったかなと思います」-感触は「打った瞬間、いったと思ったのでうれしかったです」-今季は開幕スタメンで始まった1年だった「本当に1日、1日、必死に、絶対勝つという気持ちを持って頑張っています」-今日は父の日「母の日はプレゼントを渡したんですけど、父の日は渡していないんで、これをプレゼントにしたいなと思います」-タイガースファンへ「3日間、ありがとうございました。これからも応援よろしくお願いします」

◆ソフトバンクが、19年以来5年ぶり9度目の交流戦優勝を逃した。阪神に敗れ、楽天に初Vを譲った。それでも主軸の柳田悠岐外野手(35)が負傷離脱した中、12勝6敗の貯金6でフィニッシュ。リーグ戦では2位の日本ハムに8・5ゲーム差をつけ、依然独走中だ。小久保裕紀監督(52)も「優勝の可能性まできたのは想定外だった」と前向きに総括。新戦力も得て、21日ロッテ戦(北九州)から始まるパの戦いに備える。試合開始直後、重すぎる4点がのしかかった。1回1死満塁。先発の石川が、阪神前川にグランドスラムを献上した。今季は4点以上のビハインドからの逆転勝利は、ない。立ち上がりから劣勢を強いられ、得点は近藤の10号ソロのみに終わった。同一カード3連勝とはならず。首位タイだった楽天が勝ち、ソフトバンクは交流戦優勝を逃した。試合後、小久保監督は前向きに交流戦を総括した。「優勝の可能性まできたのは、ちょっと自分の中では想定外だった。最低5割という中でやってきましたのでね」それもそのはず。5月30日の巨人戦で、三森が右手人さし指を骨折。翌31日の広島戦では主砲柳田が「右半腱様筋損傷」の大けがを負った。大黒柱を失い、さらに4番の山川は全18試合でノーアーチ。そんな苦境に立たされながらも最終成績は12勝6敗で、貯金6を積み上げることができた。勝因は「ピッチャー陣が安定しているのが一番の理由」と監督は説明した。大きな収穫もあった。交流戦で1軍昇格したドラフト3位の広瀬と高卒4年目の笹川がプロ初安打、初打点、初本塁打まで飛び出す活躍ぶり。広瀬に関しては直近5試合で打率3割7分5厘の奮闘だ。指揮官も「セカンドはチャンスなんでね」とうなずく。プロ初の6連戦も経験させ「アマチュアとの一番の違いは体力。多分、体はバリバリだと思います。それを乗り越えて」と期待した。交流戦開幕前は2位の日本ハムと4・5ゲーム差だった。3週間の戦いを終え、8・5ゲーム差に。再びパ・リーグ独走態勢に入った。リーグ戦の再開は21日ロッテ戦。小久保監督は「これで一区切り。4日間ゆっくり休んで中盤戦に入りたいと思います」と手綱を締め、4年ぶりのリーグ優勝を見据えた。【只松憲】○...近藤が2戦連発となる10号ソロを放った。7回の先頭打席で才木のカウント3-1からの直球を右中間テラス席に運んだ。「しっかりと自分のスイングができました。何とかここから逆転できるようにしたい」と逆転への願いを込めてダイヤモンドを回ったが、チームは敗戦。2年連続の2ケタ本塁打到達も、勝利にはつながらなかった。

◆阪神佐藤輝明内野手(25)が2戦連続の「4番三塁」で先発し、マルチ安打の活躍を見せた。初回1死から中野が死球、渡辺が四球で回ってきた打席。ソフトバンク石川の8球目、低め直球をはじき返した。「引っ張れたので良かった」。鋭い打球は右翼へ飛び満塁と好機を拡大。前川の満塁本塁打につなげた。3回2死で迎えた第2打席では、石川の外のフォークを捉えて中越え二塁打。「うまく落ちる球に対応できた」と右腕から2打数2安打をマーク。ともに「ももいろクローバーZ」のファンとして知られており、これがオープン戦含め通算6度目のモノノフ対決。佐藤輝本人は「はい。自分は特に気にしてないですけど」と振り返ったが、ここまで13打数8安打2打点、打率6割1分5厘の好相性。今回も軍配が上がった。前日15日には4月14日中日戦(バンテリンドーム)以来となる4番でスタメン出場。今季3度目となったこの試合で2戦連続で長打を放った。前夜の試合中は一時打率1割台に沈んだが、現在2割1分と持ちこたえた。主軸の大山が2軍調整中の今、4番を任されたが「特に意識はしてないです」とマイペースを貫く。この日はバットだけでなく、守備でも存在感が光った。8回2死、今宮のバウンドの高い打球にうまく合わせ、ランニングスロー。「しっかりさばけたので良かった」と好守でも勝利に貢献した。交流戦も残り1試合。主砲のバットで連勝を飾ってリーグ戦に戻る。【磯綾乃】

◆アッパレだ。プロ3年目の阪神前川右京外野手(21)が自身初のグランドスラムを放った。「日本生命セ・パ交流戦」のソフトバンク戦で「5番左翼」で出場。初回に右翼へ今季2号となる放物線を描いた。高卒3年目以内の満塁本塁打は球団では92年新庄剛志以来。「父の日」の一戦で、連敗を止める特大の決勝アーチだ。チームは首位広島が敗れたため、ゲーム差は3に縮まり、1日で2位に再浮上した。前川はバットを美しく宙へと投げ、そのまま右腕を突き上げた。その間に振り切った打球はあっという間に右翼席に吸い込まれた。これがプロ初の満塁弾。中野、渡辺、佐藤輝。笑顔の先輩たちに迎えられて生還すると、21歳の若武者は白い歯をこぼした。「最近、先制点を取れていなかったので、何としても点取ろうと思って打席に入りました。打った瞬間、いったと思ったのでうれしかったです」完ぺきだった。初回、1死から四死球で一、二塁の好機。4番佐藤輝が右前打で続き、満塁の好機を迎えた。「落ち着け、落ち着けと思いながら、自分でメンタルコントロールできました」。ソフトバンク先発石川の3球目、147キロ直球をフルスイングだ。5月31日ロッテ戦(ZOZOマリン)でのプロ初本塁打以来、出場13試合ぶりの2号。球団の高卒3年目以内の満塁本塁打は、現日本ハム監督の92年新庄剛志以来32年ぶりとなった。「高校生以来かな」という満塁アーチが決勝打。岡田彰布監督(66)も成長株の活躍に「今がレギュラーポジション取る、そういう過程じゃないか?」と目を細めた。家族の節目に快音を響かせる孝行息子だ。父、栄二さん(52)の誕生日だった5月16日の中日戦(バンテリンドーム)では安打を放った。この日の「父の日」もきっちり結果を残し、お立ち台では「母の日はプレゼント渡したんですけど、父の日は...渡していないので、これをプレゼントにしたい」とニヤリ。さらに試合後、こまめに連絡をくれるという父へ「もうちょっとメリハリをつけて連絡してほしいです」とまさかの注文で笑いまで誘った。チームの連敗は2で止まり、パ・リーグ首位独走中のソフトバンク相手に3タテを阻止。交流戦最終戦となる18日の日本ハム戦へ向け、甲子園に戻る。スターへの階段を上る背番号58は「今日のことは忘れて、またセンター中心に低い打球を打っていきたい」と気を引き締める。これからも勝利に導く一打を追求し続ける。【村松万里子】

◆アッパレだ。プロ3年目の阪神前川右京外野手(21)が自身初のグランドスラムを放った。「日本生命セ・パ交流戦」のソフトバンク戦で「5番左翼」で出場。初回に右翼へ今季2号となる放物線を描いた。高卒3年目以内の満塁本塁打は球団では92年新庄剛志以来。「父の日」の一戦で、連敗を止める特大の決勝アーチだ。チームは首位広島が敗れたため、ゲーム差は3に縮まり、1日で2位に再浮上した。阪神選手の満塁本塁打は、今季5月11日DeNA戦近本以来今季2本目。交流戦では、18年6月2日西武戦の糸井以来。また初回に限ると、20年10月31日DeNA戦での陽川以来となった。高卒3年目以内での満塁本塁打は、92年8月16日中日戦で3年目の新庄が打って以来、球団32年ぶり。阪神は前川の満塁本塁打による4得点のみで勝った。これは23年9月13日巨人戦3回の佐藤輝の満弾で4-0と勝利して以来。初回の満塁本塁打による4得点だけでの白星は、1リーグ時代を含め球団初となった。

◆アッパレだ。プロ3年目の阪神前川右京外野手(21)が自身初のグランドスラムを放った。「日本生命セ・パ交流戦」のソフトバンク戦で「5番左翼」で出場。初回に右翼へ今季2号となる放物線を描いた。高卒3年目以内の満塁本塁打は球団では92年新庄剛志以来。「父の日」の一戦で、連敗を止める特大の決勝アーチだ。チームは首位広島が敗れたため、ゲーム差は3に縮まり、1日で2位に再浮上した。前川の父・栄二さんもテレビで観戦していた。プロ初の満塁弾に「右京らしい1発で良かった。勝利の1打になってくれてうれしい。最高です」と感激。今季はこれまで前川の21歳の誕生日だった5月18日のヤクルト戦や、3安打を放った9日西武戦を甲子園で観戦しており、「今度はお立ち台に上がる姿を生で見てみたいです」と楽しみにした。高卒3年目で躍動する息子へ「ケガせんとファンに愛される選手に育ってほしい。そしてチームに貢献してほしいですね」とエールを送った。

◆阪神才木浩人投手(25)が「父の日」に12球団単独トップ8勝目を挙げた。初回から淡々と無失点投球を継続。先頭打者に出塁を許しても、後続を断ち切った。7回に5番近藤からソロ本塁打を浴びたが、これが5月19日ヤクルト戦以来4試合ぶりの失点。連続無失点イニングを「35回1/3」まで伸ばし、2リーグ分立後では球団4位の記録となった。才木の連続イニング無失点は、35回1/3で終わった。これは阪神では2リーグ分立後4位。65年バッキー、70年村山ら往年の大エースの34イニングを超えた。なおプロ野球最長は、58年金田正一(国鉄)の64イニング1/3。また才木の交流戦に限っての連続イニング無失点は、23年6月4日ロッテ戦からの44イニングで終わった。

◆阪神木浪聖也内野手(30)が16日、左肩甲骨骨折のため出場選手登録を抹消された。前日15日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)の9回先頭で、左腕ヘルナンデスの抜けたボールが背中に直撃。試合後に福岡市内の病院で診断を受けた。この日はチームとともに球場入りしたが、全体練習には参加せず、別メニューで調整した。試合前には帰阪する際に「全然大丈夫だと思ったんですけど、折れていた。それでもやるつもりでしたけど、しっかり治すようにします」と素直な思いを吐露。「みんな自分のことに集中してほしいので、自分は自分のことを考えていきたい」とチームを思った。過去には16年に巨人小林誠が19日で実戦復帰した例もあるが、ここまで60試合に出場してきた遊撃手の痛い離脱。岡田監督は「いや心配というか、骨折してるんやもん、しゃあない、それはもう抹消や」と説明した。

◆お父さん、いつもありがとう!阪神才木浩人投手(25)が「父の日」に12球団単独トップ8勝目を挙げた。初回から淡々と無失点投球を継続。先頭打者に出塁を許しても、後続を断ち切った。7回に5番近藤からソロ本塁打を浴びたが、これが5月19日ヤクルト戦以来4試合ぶりの失点。連続無失点イニングを「35回1/3」まで伸ばし、2リーグ分立後では球団4位の記録となった。才木の父昭義さん(63)も「父の日」の好投に喜んだ。息子からの招待を受け、母久子さんとともに観戦。以前から「1回行きたかった」という、みずほペイペイドームに初めて訪れた。「今日はいい投球だったんじゃないですか。三振も多かったし。ホームランは残念やったけどね。父の日にこんな投球が見られて、ありがとうございますという感じですね」と笑顔で感謝をこめた。

◆お父さん、いつもありがとう!阪神才木浩人投手(25)が「父の日」に12球団単独トップ8勝目を挙げた。初回から淡々と無失点投球を継続。先頭打者に出塁を許しても、後続を断ち切った。7回に5番近藤からソロ本塁打を浴びたが、これが5月19日ヤクルト戦以来4試合ぶりの失点。連続無失点イニングを「35回1/3」まで伸ばし、2リーグ分立後では球団4位の記録となった。才木は交流戦に強い。普段は投手も打席に立つセ・リーグだが、パ・リーグ本拠地試合では投球のみに集中できる。そのメリットを右腕はひしひしと感じとっている。「自分のことに集中できるから、ピッチングに集中できるんです。打席でチャンスだと、やっぱり打ってやろうと力んだりするじゃないですか。打てなかった時には『うわ打てんかった...』みたいな。(打撃がない分)やるべきことに、しっかり入れるんです」打者としてチャンスで回った際には、結果も期待される。だが気持ちが先走り、投球に影響が出ては本末転倒。さまざまなことを考えなければならない中、全集中でピッチングに臨むことができる。今季は交流戦で3勝を挙げたが、ZOZOマリン、みずほペイペイドームで2勝。もちろん、バットを握れば役割をまっとうすることに変わりはないが、打席に立たない交流戦の敵地は特別でもある。【阪神担当=波部俊之介】

◆お父さん、いつもありがとう!阪神才木浩人投手(25)が「父の日」に12球団単独トップ8勝目を挙げた。初回から淡々と無失点投球を継続。先頭打者に出塁を許しても、後続を断ち切った。7回に5番近藤からソロ本塁打を浴びたが、これが5月19日ヤクルト戦以来4試合ぶりの失点。連続無失点イニングを「35回1/3」まで伸ばし、2リーグ分立後では球団4位の記録となった。「初回に先制点をもらって、そこからずっとゼロを重ねられたので。そこは良かったかなと思います」チームはソフトバンクに2連敗を喫していた中で、今季5度目の連敗ストップとなった。強力打線を相手にしても、「連敗ストッパー」の快投は変わらない。9三振を奪い、7回5安打1失点。奪三振数71は巨人戸郷と並び、セ・リーグトップとなった。この日は両親を球場に招待。父昭義さん(63)が見守る前で、最高の親孝行を果たした。学生時代から野球に打ち込んだ中、父はいつも野球に絡めてさまざまなことを教えてくれた。幼い頃に箸の持ち方を教えられた際は「そんなフォームしてたら、打たれへんやろ」。英語の勉強に苦戦した中学時代は「これならやる気出るやろ」とエクセルでお手製の「野球英単語帳」を製作。意外とスペルの難しい野球用語を200個近く集め、興味を持たせながら教えてくれた。スポーツ経験は少ないなか、野球一筋の人生を後方から支え続けてくれた自慢の父親だ。「母の日」の5月12日DeNA戦にも、1-0での9回完封勝利。両親それぞれへの感謝の白星を挙げた。家族の前での1勝に孝行息子は「良かったです」と照れ笑いだ。今季の交流戦登板を3戦3勝で締めくくった右腕。セ・リーグ相手にも日曜日の快投を続けてみせる。【波部俊之介】

◆7日ぶりに登板した阪神岩崎が10セーブ目を挙げた。3点リードの最終回にマウンドへ。先頭の栗原の打球を一塁手渡辺がスライディングキャッチすると、山川は遊ゴロ。近藤には四球を与えたが、最後は中村晃を空振り三振に仕留めた。前回9日西武戦(甲子園)から連続セーブ。「続けていけるように頑張ります」と次を見据えた。

◆阪神桐敷が7日西武戦(甲子園)以来の登板で、1回を完璧に抑えた。才木の後を受けて8回にマウンドへ。先頭の広瀬を3球で三ゴロに仕留めると、代打佐藤直を初球で中飛。最後は今宮を三ゴロに仕留め、わずか7球で仕事を終えた。「久々の登板だったので緊張しましたけど、球数少なくいけましたし、あとはチカさん(近本)のプレーに助けられました」と味方に感謝していた。

◆阪神森下が好守備で先発才木をもり立てた。2回1死一塁で、甲斐の飛球はファウルゾーンに近い観客席に飛び込みそうになるも、フェンスから体を乗り出して見事キャッチ。「打てなくても、ああいうところでピッチャーをカバーできれば、流れが行きづらくなると思う。守備面ももっともっと向上できるように」。バットでは4回1死でソフトバンク石川の初球を捉え、左翼フェンス直撃の安打を放った。

◆阪神梅野がこの日も才木を好リードした。「先制点を取れたんで、逆に押すとこは押して、慎重に行くとこは慎重に行ってという、そのメリハリの中で結構できた」と充実感。近藤には7回に10号ソロを浴びたが「ちょっと嫌な雰囲気のところをカバーして、その後抑えられたのが一番でかいですけど、ほんとナイスピッチングでした」と3戦連続で白星がついた右腕をねぎらった。

◆阪神・木浪聖也内野手(30)が出場選手登録を抹消された。木浪は30歳の誕生日を迎えた15日の同戦で九回、左肩甲骨付近に死球を受けて途中交代となった。この日はチーム本隊とともに球場入りしたが全体練習に姿を見せず、別メニュー調整したとみられる。

◆交流戦が18試合制となった2015年以降ではワーストタイの11敗を喫している阪神は、才木浩人投手(25)に連敗ストップを託す。リーグトップタイの7勝をマークする右腕は今季全試合日曜日に先発しており、5度連敗を止めてきた。交流戦でもここまで2試合17イニングで失点ゼロ。昨年も防御率0・00で投げ切った交流男が今週もチームを救う。15日の試合で死球を受けて登録抹消となった木浪に代わり、小幡竜平内野手(23)が「8番・遊撃」で出場する。4番は2回戦に続いて佐藤輝明内野手(25)。

◆阪神・木浪聖也内野手(30)が左肩甲骨骨折で離脱することになり、試合前に取材に応じた。「折れていたので、しっかり治したいと思います」。30歳の誕生日を迎えた15日の2回戦の九回、左肩甲骨付近に死球を受けて途中交代。試合後に福岡市内の病院を受診し、骨折と診断された。この日はチーム本隊とともに球場入りしたが全体練習に参加せず治療を行い、試合前に出場選手登録を抹消されていた。「(試合直後は)全然大丈夫だと思ったんですけど、折れていたので、それでも(試合を)やるつもりでしたけど。しっかり治したいと思います」と心境を語った。

◆阪神が前川右京外野手(21)の満塁本塁打で先制した。連敗の重苦しい空気を一掃する一打だった。一回、1死となって先発の石川から中野が死球、渡辺も四球で一、二塁と好機をもらうと、佐藤輝も右前打で続いて1死満塁となる。そして2試合続いて5番に入った前川がカウント1-1から3球目の直球を一閃。打った瞬間、確信するように右手を突き上げた。打球は右翼スタンドに飛び込む2号満塁弾。連敗ストップへ、若虎が大きな仕事を果たした。

◆阪神が前川右京外野手(21)の満塁本塁打で先制した。連敗の重苦しい空気を一掃する一打だった。一回、1死となって先発の石川から中野が死球、渡辺も四球で一、二塁と好機をもらうと、佐藤輝も右前打で続いて1死満塁となる。そして2試合続いて5番に入った前川がカウント1-1から3球目の直球を一閃。打った瞬間、確信するように右手を突き上げた。打球は右翼スタンドに飛び込む2号満塁弾。連敗ストップへ、若虎が大きな仕事を果たし、「打ったのはストレート。みんなが繋いでくれたチャンスでしたし、何とか先制点の欲しい場面だったので打つことができて良かったです」とコメントした。

◆阪神・森下翔太外野手(23)が好捕で先発・才木を盛り立てた。4-0の二回1死一塁から、甲斐が打ち上げた打球が右翼ファウルグラウンドに上がった。森下はダッシュでフェンス際まで詰め寄ると、最後はジャンプで身を乗り出してキャッチ。この日は打順が7番に落ちての出場だったが、フェンスを恐れない守備で存在感を発揮した。

◆阪神の才木浩人投手(25)がソフトバンク・近藤健介外野手(30)にソロ本塁打を浴びた。4-0の七回先頭でこの日3度目の対戦。3-1とバッティングカウントになって高めの直球を右翼スタンドへ運ばれた。第2打席にも右翼フェンス直撃の安打を浴びており、2打席連続での痛打。才木はマウンドで膝に手をついて悔しがった。昨年から続く交流戦無失点もストップとなった。それでも後続を片付けて3点リードを保った。

◆先発した阪神・才木浩人投手(25)は7回1失点で降板した。強力ソフトバンク打線も力でねじ伏せた。一回は1死二塁と得点圏に走者を背負うも、栗原、山川をいずれも直球でフライアウト。六回には今宮、栗原、山川など中軸を三者連続三振に取るなど9奪三振の好投。七回に近藤にソロを浴びて交流戦無失点はストップしたが、リーグトップの8勝目、交流戦トップタイの3勝目の権利を持ってマウンドを降りた。「初回に先制してもらって楽な展開で投げることができたので、野手のみなさんに感謝です。球数が少し多くなってしまったことと、ホームランを打たれてしまったことが悔やまれますが、なんとか粘りながら試合を作ることができたんじゃないかなと思います」とコメントした。

◆阪神が連敗を2で止めた。一回、四死球と安打で1死満塁のチャンスを作ると、前川右京外野手(21)にプロ初となる満塁本塁打が飛び出す。カード3戦目で初めての先制に成功し、この4点を先発・才木浩人投手(25)が守った。七回に近藤にソロを浴びて1点を失ったものの、9奪三振と8つのフライアウトで強力ソフトバンク打線をねじ伏せた。八回は桐敷拓馬投手(24)が無失点リリーフ、九回に登板した岩崎優投手(32)も無失点に抑えて2桁10セーブ目をマーク。同一カード3連敗を阻止し、再び貯金1とした。

◆二回1死一塁、ソフトバンク・甲斐拓也の邪飛を好捕する阪神・森下翔太=みずほペイペイドーム(撮影・安部光翁)

◆阪神がカード3連敗を阻止。一回、石川柊太投手(32)を攻め、四死球と安打のフルベースから前川右京外野手(21)がプロ2号を満塁本塁打で記録した。才木浩人投手(25)は7回無四球1失点で自身8連勝。交流戦の連続無失点は44イニングで止まったが、自己最多タイで、両リーグトップの8勝目(1敗)をマークした。才木の連敗ストップ投球は今季5度目。九回は岩崎優投手(32)が締めて、10セーブ目。2戦連続で「4番」の佐藤輝明内野手(25)は復帰した7日の西武戦(甲子園)以来の1試合2安打。チームは18日の日本ハム戦(甲子園)で交流戦ラストゲームを迎える。岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=31勝30敗4分、観衆=4万142人)。ーー前川が一回に「なあ、やっぱ大きいよなあ。満塁いうたらな。昨日と逆になるからなあ。攻めようがなくなって来るからなあ。結局は。ソロやったら、まだアレやけど」ーー石川が二回以降は立ち直っただけに「そうやなあ。あんまり先発してないやろ、アレ」ーー前川は最近は強い打球が「いやいやまあ、ずっと1本とか、ヒットも出とったしな。まあそんなに状態良くないと思うけどな。やっぱりクリーンアップ据えたらな、ああいう時にに1本な。そら4打席で1本出るのがあん時かランナーいてない時かで大違いやからな」ーーソフトバンクの笹川、広瀬のような若い選手が打てば勢いつく「いや、向こうは8番、9番やないか。こっちはクリーンアップでな、ポイントゲッターになるからな」ーー本人にとっても良い1本に「そうやなあ、やっとな左の時でも先発したりな。そういう形で徐々にポジション取れるようにな。今がレギュラーポジション取る、そういう過程じゃないか。左ピッチャーとか対応したり、ある程度出来たたら自信もつくやろうし、守備にしてもな」ーーチームの歴史でも高卒3年目でレギュラー狙える選手は少ない「まあな、おーん。そらお前、一人でも誰か出てこんとアカンわ。おんなじようなメンバーではやっぱりな、なかなか勝てへんから」ーー才木は「今までが0-0で後半まで行くような展開ばっかりやから、そんな4点入ったから気が抜けるいうかな、それだけ言うたんや、ピッチングコーチに、それだけ注意せえよ言うて。安心してしまうな...あるかも分からんし、今までが緊迫したイニングばっかり投げとるから」ーーその中で無四球だった「そうや、コントロールようなったからなあ、やっぱり」ーー桐敷や岩崎も好投「そうやなあ。久しぶりやろ、1週間ぶりか、なあ。またちょっと休めるやん」ーー木浪が心配「心配っていうか、骨折してるんやもん、しゃあない、それはもう。心配もくそも、それはもう抹消や」ーー小幡は頑張ってもらわないと「まあチャンスや小幡はなあ」ーー小久保監督が監督対決に負けたけど母校は勝ったと「ふふっ。もったいないのう、最後も」(大学選手権の決勝は小久保監督の母校・青学大と岡田監督の母校・早大の一戦。早大は九回無死一塁の好機生かせず、1ー2の逆転負け)

◆阪神が連敗を「2」で止めた。一回、石川柊太投手(32)を攻め、四死球と安打のフルベースから前川右京外野手(21)がプロ2号を満塁本塁打で記録した。才木浩人投手(25)は7回無四球1失点で自身8連勝。交流戦の連続無失点は44イニングで止まったが、自己最多タイの8勝目(1敗)をマークした。才木の連敗ストップ投球は今季5度目。九回は岩崎優投手(32)が締めて、10セーブ目。2戦連続で「4番」の佐藤輝明内野手(25)は復帰した7日の西武戦(甲子園)以来の1試合2安打。主な選手のコメントは以下の通り(成績=31勝30敗4分、観衆=4万142人)。二回1死一塁、ソフトバンク・甲斐の右邪飛を好捕した森下翔太 「打てなくてもピッチャーをカバーできれば、あっちに流れが行きづらくなると思うので」一回の前川の満塁弾に才木浩人 「いきなり4点が、多分めっちゃ久々やったんで。逆にちょっと難しいなって感じやったんですけど2安打の佐藤輝明 「(一回の右前打は)引っ張れたので良かった」八回を締めた桐敷拓馬 「ゼロで3人でザキさんに流れを持っていけたので、よかったです」10セーブ目に岩崎優 「続けていけるように頑張ります」

◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(80)は一回に満塁本塁打を放った阪神・前川右京外野手(21)を絶賛した。前川の存在の大きさをチーム内外に知らしめる満塁本塁打だった。先発が左腕だから、とスタメンを外す時期は過ぎた。右だろうが左だろうが、少し調子を落としたとしてもスタメンで使い続けてほしい。魅力はパンチ力と広角に打てる能力。強い球を投げるパ・リーグ投手に戸惑うことなく、スイングができていた。最大の長所は状況に応じた対応力だ。たとえば1死三塁。この場面で三振をすれば点は入らない。次の打者はプレッシャーがかかる。前川は体勢を崩してでもバットに当てられる。内野ゴロで1点を取る野球ができれば、得点力はアップするだろう。現状の打撃陣の状態を考えれば、前川の5番固定がベストだ。得点圏に走者がいる場面で回ってくることが多い。5番が打てば、大量得点へとつなが。21日からの甲子園でのDeNA3連戦からリーグ戦が再開される。このタイミングで2軍調整の大山も1軍に戻ってくるだろうが、ポイントゲッターは前川だ。4番・大山、5番・前川、6番・佐藤輝のオーダーで巻き返しを期待したい。

◆阪神がカード3連敗を阻止。一回、石川柊太投手(32)を攻め、四死球と安打のフルベースから前川右京外野手(21)がプロ2号を満塁本塁打で記録した。前川の主な一問一答は以下の通り。★ヒーローインタビュー編ーーナイスバッティング「ありがとうございます」ーープロ初の満塁弾「最近、先制点を取れていなかったので、何としても点取ろうと思って打席に入りました」ーー初回に大チャンス「落ち着け、落ち着けと思いながら、自分でメンタルコントロールできたんで、良かったかなと思います」ーー開幕スタメンで始まった1年「本当に一日、一日、必死に絶対勝つという気持ちを持って頑張っています」ーー今日は父の日「母の日はプレゼント渡したんですけど、父の日は渡していないんで、これをプレゼントにしたいなと思います」★囲み編ーーあの打席の意識「点を取りたいなと思ってたんで、何とか点を取れるように外野まで持って行きたいなと思ってました」ーー手応えは「打った瞬間に行ったと思ったんで、嬉しかったです」ーー真っすぐを待っていた「真っすぐ待って、早めにタイミング取るようにしてました」ーーバット投げは「自然です(苦笑い)」ーー満塁ホームランはいつ以来「たぶん高校以来です」ーー満塁本塁打は格別なものか「嬉しかったです」ーー先制点に対する意識は「ミーティングでも、今日言われてたんで、チャンスだったんで打てて良かったかなと思います」ーー父の日の思い出「ああ。思い出しかないです」ーーどのような存在「結構連絡をマメにくれるんで、もうちょっとメリハリをつけて連絡してほしいです」ーー母の日は何をプレゼント「ものに残るものばっかりだったんで、今回は消耗品みたいな。食べ物とかを送りました」ーー落ち着きは去年の経験が大きい「大きいと思います」ーーそれが生きている「まだまだこれからだと思うんで、今日のことは忘れて、またセンター中心に低い打球を打っていきたいなと思います」ーーチームのためにという考え方も成長「いい結果に繋がってるんで、色んなメンタルの持ち方があると思うんで。これからも勉強して試合に臨みたいなと思います」

◆15日の2回戦の九回に背中付近に死球を受けた阪神・木浪聖也内野手(30)が一夜明け、「左肩甲骨骨折」で登録を抹消され、試合前練習後に帰阪した。主な一問一答は以下の通り。ーー骨折「折れていたので、しっかり治したいなと思います」ーー見通しは「見通しですか。どうなんですかね。自分でもまだわからないので、しっかり早く治るようにやりたいと思います」ーー現状、どれくらい動けるのか「それもまだトレーナーといろいろ相談してやる段階ですし、今日も動いていないので、どれくらいできるかも、まだわかっていない状態です。とりあえず、やれることをやって早く治すことが一番だと思います」ーー痛みは「うーん、自分では...想像に任せます」ーー15日の試合後は大丈夫と「全然大丈夫だと思ったんですけど、折れていたので、それでもやるつもりでしたけど、しっかり治したいと思います」ーーチームメートとは「うーん、今はみんなも試合に向かっていってるので、自分が抹消します、なんてあんまり言えないっていうか。自分のことに集中してほしいので。自分は自分のことを考えてやっていきたいと思います」

◆ソフトバンクの近藤が七回に2試合連発の本塁打となるソロを放ち、自身初の2年連続2桁本塁打に乗せた。昨季26発で本塁打王に輝いた左打者は「しっかりと自分のスイングができた」と手応えを示した。0―4と劣勢な展開でも集中力を切らさず、過去3試合無失点だった才木の速球を右中間へ引っ張った。12日に負傷した右手は「徐々には良くなってきている」といい、影響を感じさせない奮闘ぶりだ。交流戦は16日を終えてトップタイの14打点とけん引した。(共同)

◆阪神がカード3連敗を阻止。才木浩人投手(25)は7回無四球で、近藤健介外野手(30)に浴びたソロによる1失点で自身8連勝。交流戦の連続無失点は44イニングで止まったが、自己最多タイで、両リーグトップの8勝目(1敗)をマークした。今季5度目の連敗ストップ投球となった才木の一問一答は以下の通り。ーー試合を振り返って「初回に先制点もらって、そこからずっと0を重ねてたんで。そこは良かったかなと思います。最後だけもったいないなっていう点の取られ方。取られ方っていうか、普通にホームランを打たれましたけど。ああいうのはちょっとなくしていきたいなと思うので。ああいうバッターに初球からちゃんと勝負できるように、これからやっていけたらいいかなと思います」ーー粘りというのは良くない感覚があった?「良くないというか、まあまあ先頭が塁に出たりとかっていう展開がずっと続いてたんで。今日はこういう日やなみたいな感じで思ってたんで。そこをなんとか0で、0でっていうような展開でいけたのはよかったですね」ーーカウントが悪くなっても四球を出さなかった「そこは良かったと思います。フォアボールがないっていうのはすごいいことだと思うんで。そういうのは継続していければいいと思います」ーー初回の4点は気分的にも違った?「そうっすね、まあなんか初回いきなり4点というのが、多分めっちゃ久々やったんで。逆にちょっと難しいなって感じやったんですけど。まあまあ、そこはもう0-0と思っては行ってましたけど。やっぱり、なんかどっかでちょっと4点あるしみたいな感じで思っちゃってたんで。そこはメンタル的に難しいとこやったなっていう感じですけど。まあまあ、でもそんな中、0でいけたっていうのはでかかったですかね」ーーホームランの後も三振でズルズル行かなかった「そうですね。まあ、あそこからね。ちょっとなんかズルズル行きそうやなみたいな感じはあったんですけど。ちゃんと、その後後ろ3人で切れたっていうのはよかったですね」ーー今日は父の日。ご家族も来られた「良かったです」ーー父とやりとりは?「あんましないです」ーーどういう存在?「どういう存在って難しいな。どういう存在...父です」ーー野球の話はしない「あんましないですね」

◆阪神・岩崎優投手(32)が4-1の九回を締め、3年連続2桁セーブをマークした。クリーンアップとの対戦となったが栗原を一ゴロ、山川を遊ゴロ。近藤に四球を与えたが、中村晃を空振り三振に斬り、「続けていけるように頑張ります」と話した。9日の西武戦(甲子園)以来の登板で通算76セーブとし、球団単独5位に浮上。「どんな流れでも抑えていけるように」と話した。

◆阪神・梅野隆太郎捕手(32)は才木浩人投手(25)を好リード。「先制点が取れたので、押すところは押す、慎重に行くところは慎重にとメリハリができた。単調にならなかったことが一番よかった」とうなずいた。17日に33歳の誕生日を迎える扇の要に試合後、地元・福岡のファンから一足早いバースデーソングのプレゼント。熱い声援を胸に、また新たな一年を戦う。

◆阪神・森下翔太外野手(23)は4月14日の中日戦(バンテリン)以来今季2度目の「7番」。二回1死一塁で甲斐の飛球を、ファウルゾーンに張り出した「コカ・コーラシート」に身を乗り出しながらキャッチ。「打てなくても、ああいうところでピッチャーをカバーできれば流れが行きづらくなる」と胸を張った。バットでも第2打席に痛烈な左前打。「3敗しないのは大きい。交流戦もあと1試合ですけど、最後勝てるようにしたい」と力を込めた。

◆2番手で登板した阪神・桐敷拓馬投手(24)が好投した。4―1の八回、7日の西武戦(甲子園)以来9日ぶりのマウンドへ。D3位・広瀬(慶大)を三ゴロ、代打・佐藤直を中飛、今宮は三ゴロと3人斬りで反撃を許さなかった。これでリーグ2位タイの17ホールドを記録。「緊張しましたけど、球数少なくいけた。ゼロでザキさん(岩崎)に流れを持っていけたのでよかった」とうなずいた。

◆阪神・小幡竜平内野手(23)が「左肩甲骨骨折」で離脱した木浪聖也内野手(30)に代わって「8番・遊撃」で11試合ぶりのスタメン。3打数無安打に終わったが「出るからには自分がやるべきことをしっかりやって貢献できたら」と力を込めた。ここまで打率・171で先発は9試合にとどまっていたが、選手層の厚さが試される。岡田監督も「まあチャンスや。小幡はなあ」と期待を寄せた。

◆交流戦9度目の優勝を逃したソフトバンク・小久保裕紀監督(52)はサバサバしていた。「最後まで優勝の可能性があっただけでも、想定外です」慣れないセ・リーグとの戦い、DH制のない戦いに「五分でいい」と勝敗ラインを設定していた。ところが12勝6敗で、チームの貯金も22にまで伸ばした。納得の表情だ。「投手陣が頑張ってくれました。3週連続6連戦を乗り切ったことも大きい」交流戦前に1度しかなかった6連戦。日程に恵まれたホークスとしては、今季最大の難所も越えたことになる。もちろん、本音は勝って締めくくりたかったはず。「監督対決は負けましたが、母校対決は勝ちましたので」。岡田監督の母校・早大を、自身の母校・青学大が破って大学選手権連覇。いい話題を持ち出して、笑顔でリーグ戦再開に目を向けていた。(上田雅昭)

◆ソフトバンク・近藤健介外野手(30)が七回に2試合連発の本塁打を放ち、自身初の2年連続2桁本塁打に乗せた。昨季26発で本塁打王の「しっかりと自分のスイングができた」と手応えを示した。11日の試合で右手を負傷して、痛みをこらえての出場が続いており、ベンチに凱旋してのハイタッチも左手のみ。それでも小久保監督は「かなり状態は回復している。4日間、休んで...」とリーグ戦再開後のフル回転を期待していた。

◆この一発を待ってました! 阪神は4-1でソフトバンクに快勝して連敗を止め、2位タイに浮上。一回に「5番・左翼」の前川右京外野手(21)が自身初の満塁本塁打を放ち、〝スミ4〟で白星をもぎ取った。高卒3年目の若虎が父の日に豪快なグランドスラム。最高の親孝行じゃありませんか~。スタンドインを確信し、右の拳を強く突き上げる。前川の一打に福岡の虎党も狂喜乱舞。プロ初となるド派手なグランドスラムに、若虎の喜びがはじけた。「なんとか点を取れるように外野まで持っていきたいと思っていた。もう犠牲フライでも何でもよかった。打った瞬間に行ったと思ったので、うれしかったです」2試合連続、今季6度目の「5番」での出場。若きクリーンアップが初回に勝利を決定づけた。先発の石川の立ち上がりを攻め、2四死球と安打で1死満塁となって打席へ。「真っすぐを待って、早めにタイミングを取るようにした」と3球目の直球を一閃した。白球は打球速度171キロで飛び出し、右翼スタンドに突き刺さった。「ホームランを打てると思っていなかったので、びっくりした」。自身も驚きの一発で4点を刻み、ナインに出迎えられた。5月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来となるプロ2号は、球団では1992年8月16日に新庄剛志(現日本ハム監督)が放って以来となる高卒3年目での満塁弾だった。この日は「父の日」。最高の結果を栄二さんに届けた。父のことを聞かれると「結構連絡をマメにくれるので、もうちょっとメリハリをつけて連絡してほしい」と照れながら子供のような笑顔で話す。ヒーローインタビューでは「母の日はプレゼントを渡したんですけど、父の日は渡していないので、これをプレゼントにしたい」と、大観衆の前で盛大に今年の贈り物を発表した。

◆この一発を待ってました! 阪神は4-1でソフトバンクに快勝して連敗を止め、2位タイに浮上。一回に「5番・左翼」の前川右京外野手(21)が自身初の満塁本塁打を放ち、〝スミ4〟で白星をもぎ取った。高卒3年目の若虎が父の日に豪快なグランドスラム。最高の親孝行じゃありませんか~。博多から届いた最高のプレゼントに声が弾む。前川の父・栄二さん(52)は愛息が放ったプロ初のグランドスラムをほめたたえた。「右京らしい一発でした。勝利の一打になってくれて本当にうれしいです」三重県津市の自宅でテレビ観戦。プロ1号本塁打が飛び出した5月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、父の本音が漏れた。「勝ってほしかった...」。あのときチームはサヨナラ負け。今度は正真正銘、勝利に貢献する一発を放った息子が誇らしい。「最高ですね。こんな父の日になるとは思ってなかったもんで」栄二さんは今年、息子から買ってもらった靴を履き、足しげく球場を訪れている。前川の誕生日だった5月18日のヤクルト戦も甲子園で雄姿を見守った。「バースデーソングをファンの方に歌っていただいているのを見ました。本人も『気持ちよかった』と感謝していましたけど、僕も今年一番感動しました」。3安打を放った6月9日の西武戦も甲子園へ。着実に成長を続ける息子に、栄二さんはもうひとつ〝父の日のプレゼント〟をお願いした。「甲子園で3本ヒットを打ったときは、最後、ライトに打球を捕られてヒーローインタビューに出られなかったみたいで。今度はお立ち台に上がる姿を生で見てみたいですね。それも父の日のプレゼントということで」敵地みずほペイペイドームに響いた右京のヒーローインタビュー。次は父の目の前で-。〝今年一番〟を更新する感動の瞬間を待っている。

◆両親が見守る球場で、阪神・才木浩人投手(25)が最高の〝父孝行〟を果たした。強力ソフトバンク打線に立ちはだかる最強の壁となり、バットに次々と空を切らせる。前川の満塁弾に応え、父の日の快投で自己最多に並ぶ8勝目をつかんだ。「初回いきなり4点というのが、多分めっちゃ久々やったんで。逆にちょっと難しいなって感じやったんですけど。そんな中、ゼロでいけたのはデカかったですね」前川の満塁弾で投げる前に4点差がついて迎えた先発マウンド。最初の3イニングはいずれも1死までに走者を許し「今日はこういう日やな、みたいな感じで思っていた」と割り切って、粘りのマインドで投げた。六回は2番から始まる好打順も、今宮を直球で、栗原と山川をフォークで空振り三振。交流戦優勝を狙う鷹打線を制圧した。

◆〝新4番〟が復調気配を漂わせ、博多の虎党をどっとわかせた。2試合連続で「4番・三塁」でスタメン出場した阪神・佐藤輝明内野手(25)が、今月7日以来、今季7度目の複数安打で連敗ストップに貢献した。「引っ張れたのでよかった」力強くうなずいたのは、一回1死一、二塁でソフトバンク先発・石川の直球を捉えて右前打で満塁とし、続く前川の満塁弾につなげた場面だ。三回2死では外角へのフォークを弾き返し、左中間への二塁打でチャンスメーク。「うまく落ちる球に対応できた」と胸を張った。石川は自身と同じく人気アイドルグループ、ももいろクローバーZの大ファン。4年連続となった通称〝モノノフ〟対決は通算9打数6安打1打点と圧倒しているが、左の大砲は「自分は特に気にしてないですけど」と冷静だった。大山が2軍調整を続ける中、岡田監督の打線のテコ入れで14日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)から4番を務め、2試合連続安打。主砲がHランプを灯せば、得点力アップにもつながる。佐藤輝は打順については「いや、特に意識はしてないです」と淡々と話し、大阪への帰路についた。集中力を研ぎ澄ませ、勝利だけを追い求める。(新里公章)

◆「うきょ~~!」午後2時13分、大阪・湊町の編集局内に甲高い声が響き渡った。眺めていた新聞を置いて、いったい誰が?と思って窓際からのぞいてみると、声の主は編集総括席にいた局次長兼整理部長の政道高史。こちらが声をかけるまでもなく「うきょ~! 負けても1面は、うきょ~!」と一回にプロ初の満塁本塁打を放った前川に大興奮していた。すぐに電話の受話器を取って東京の総括と打ち合わせ。「いやぁ、阪神がもし勝ったらの話ですよ、勝ったらですよ、えぇ...勝ったら...」と言いながらニッコニコ。最高気温30度超えの猛暑日が続く。連日の虎の貧打を見せつけられていただけに編集局内も白星に飢えてカラカラだったのだ。試合前、みずほペイペイドームの一塁ベンチ付近でモーレツに張り切っていたのが上田雅昭。1990年代の虎の暗黒時代を取材していたベテランだ。上田の自慢?は「優勝原稿を書いたことがない」こと。阪神はもちろん、近鉄もオリックスも...フシギと上田が担当を外れると俄然強くなる。

◆父の日に右京が満塁ホームラン、そして浩人が7回1失点の好投で、勝利をプレゼントしてくれるなんて...。とーちゃんはうれしいぞ~(涙)今日まで君たち息子を見守ってきて、良かったよ~! えっ、お前、前川や才木の父親でも何でもねーだろって? アハハ...何言ってんの、『虎党は一家』。よって、俺は2人のとーちゃんでいいのだ!!この1勝は大きい!! 交流戦はまだ日本ハムと1試合残っているけど、最悪負けても31勝31敗(4分け)の5割で、気持ちも新たに新開幕戦でセ・リーグの戦いに挑めるのだ!! いや、そんな弱気でど~すんの! 終わり良ければ全て良し。絶対、新庄日本ハムを倒したるわ!!そーだよ、そもそもこの阪神の交流戦のもたつきは全て、5月29日のメンバー表交換の時の新庄監督の阪神ユニホームから調子を狂わされたのだ!!よーし、猛虎ナイン逆襲や!! 練習のとき、全員で日本ハムのユニホームを着て相手をのんだれー!!最後に、楽天今江監督交流戦Vオメデトウ!! キャンプの時「楽天は戦力的に厳しいけど何か見せてよ!!」と激励(?)したけど、キッチリとインパクトを今江鷲は残したよ、お見事!!

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1350 0.722
(↑0.016)
-
(-)
067
(+5)
47
(+3)
10
(+1)
12
(+1)
0.253
(↓0.002)
2.290
(↓0.04)
2
(1↓)
ソフトバンク
1260 0.667
(↓0.039)
1
(↓1)
066
(+1)
49
(+4)
11
(+1)
13
(+2)
0.253
(↓0.006)
2.610
(↓0.09)
3
(-)
DeNA
1170 0.611
(↑0.023)
2
(-)
072
(+5)
57
(-)
16
(+1)
6
(-)
0.264
(-)
2.820
(↑0.17)
4
(2↑)
ヤクルト
972 0.563
(↑0.03)
3
(-)
070
(+5)
67
(+4)
15
(-)
12
(+4)
0.241
(↑0.002)
3.520
(↓0.02)
5
(2↓)
ORIX
1080 0.556
(↓0.032)
3
(↓1)
054
(+4)
47
(+5)
4
(-)
10
(+2)
0.254
(↑0.004)
2.390
(↓0.1)
5
(2↓)
広島
1080 0.556
(↓0.032)
3
(↓1)
055
(+3)
42
(+5)
6
(-)
12
(-)
0.234
(↑0.001)
1.850
(↓0.08)
7
(-)
巨人
891 0.471
(-)
4.5
(↓0.5)
072
(+3)
54
(+3)
12
(+2)
10
(-)
0.241
(↓0.004)
2.780
(↑0.04)
8
(-)
日本ハム
791 0.438
(-)
5
(↓0.5)
164
(+3)
52
(+3)
14
(+1)
6
(+1)
0.275
(-)
2.730
(↑0.04)
8
(2↑)
ロッテ
792 0.438
(↑0.038)
5
(-)
057
(+7)
79
(+2)
6
(+1)
10
(+3)
0.248
(↑0.006)
4.060
(↑0.18)
10
(1↓)
中日
7110 0.389
(↓0.023)
6
(↓1)
033
(+2)
62
(+7)
8
(-)
9
(-)
0.214
(↓0.004)
2.560
(↓0.16)
11
(-)
阪神
6110 0.353
(↑0.04)
6.5
(-)
136
(+4)
51
(+1)
4
(+1)
6
(+1)
0.215
(↓0.004)
2.480
(↑0.09)
12
(-)
西武
4140 0.222
(↓0.013)
9
(↓1)
025
(-)
64
(+5)
5
(-)
7
(-)
0.171
(↓0.002)
3.230
(↓0.11)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
32254 0.561
(↓0.01)
-
(-)
82185
(+3)
148
(+5)
26
(-)
36
(-)
0.240
(↑0.001)
2.180
(↓0.01)
2
(2↑)
阪神
31304 0.508
(↑0.008)
3
(↑1)
78185
(+4)
179
(+1)
27
(+1)
21
(+1)
0.221
(↓0.001)
2.250
(↑0.02)
2
(-)
巨人
31305 0.508
(-)
3
(↑0.5)
77185
(+3)
172
(+3)
33
(+2)
35
(-)
0.232
(↓0.001)
2.430
(↑0.01)
4
(1↓)
DeNA
32311 0.508
(↑0.008)
3
(↑1)
79220
(+5)
227
(-)
37
(+1)
36
(-)
0.250
(-)
3.180
(↑0.05)
5
(1↑)
ヤクルト
27334 0.450
(↑0.009)
6.5
(↑1)
79231
(+5)
224
(+4)
47
(-)
32
(+4)
0.238
(-)
3.330
(↓0.01)
5
(-)
中日
27335 0.450
(↓0.008)
6.5
(-)
78159
(+2)
210
(+7)
28
(-)
22
(-)
0.233
(↓0.001)
2.760
(↓0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
41192 0.683
(↓0.012)
-
(-)
81263
(+1)
151
(+4)
42
(+1)
47
(+2)
0.259
(↓0.002)
2.220
(↓0.03)
2
(-)
日本ハム
32273 0.542
(-)
8.5
(↑0.5)
81216
(+3)
192
(+3)
35
(+1)
50
(+1)
0.250
(-)
2.750
(↑0.02)
3
(-)
ロッテ
31275 0.534
(↑0.008)
9
(↑1)
80196
(+7)
216
(+2)
27
(+1)
26
(+3)
0.244
(↑0.002)
3.140
(↑0.03)
4
(-)
楽天
31311 0.500
(↑0.008)
11
(↑1)
80208
(+5)
244
(+3)
24
(+1)
43
(+1)
0.241
(-)
3.570
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
29332 0.468
(↓0.007)
13
(-)
79198
(+4)
195
(+5)
21
(-)
29
(+2)
0.247
(↑0.001)
2.710
(↓0.02)
6
(-)
西武
19440 0.302
(↓0.004)
23.5
(-)
80143
(-)
231
(+5)
28
(-)
30
(-)
0.202
(↓0.001)
3.270
(↓0.02)