日本ハム(★0対2☆)巨人 =交流戦2回戦(2024.06.15)・エスコンフィールド北海道=
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巨人
00000000221001
日本ハム
0000000000500
勝利投手:グリフィン(2勝2敗0S)
(セーブ:バルドナード(1勝2敗7S))
敗戦投手:金村 尚真(1勝3敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(11号・9回表2ラン)

  DAZN
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◆巨人が投手戦を制した。巨人は両軍無得点のまま迎えた9回表、岡本和の2ランで先制する。投げては、先発・グリフィンが9回途中無失点9奪三振の快投。最後は2番手・バルドナードが締め、グリフィンは今季2勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、先発・金村が力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(28)が、1軍に合流した。5月13日に登録抹消されており、約1カ月ぶり。エスコンフィールドの雰囲気に「1時間前ぐらいに球場に来たので、まだ詳しいことはわかんないんですけど。ただ、同じチームメートと同じ試合をするってとこだけは変わらないので、そこだけはしっかり注力していきたいな」とニコニコしながら話した。練習中には新庄剛志監督(52)から「よく戻ってきてくれた」と声をかけられた。レイエスは「歓迎の言葉をいただいたのと、あんまりこうプレッシャーを与えないように『エスコンではなくて(2軍本拠地の千葉)鎌ケ谷だと思ってプレーしてほしい』と気遣っていただいた」と話した。2軍降格前は26試合に出場し打率2割1分1厘、2本塁打。5月に2軍での再調整を指示した新庄監督は「(今後)レイエスがキーポイントになってくるからね。一生懸命プレーしてくれるし、1回ファームの方でリラックスしてもらって余裕を持って打席に入ってくれたら」と話していた。レイエスは2軍で17試合に出場し、打率3割4分、4本塁打と調子を戻していた。

◆巨人フォスター・グリフィン投手(28)が3月30日以来となる2勝目をつかんだ。日本ハム打線を9回2死まで5安打無失点の好投。あと1人のところでの降板に「球数的にも交代は妥当だったが、もう1アウト取りたかった」と少しだけ悔やんだ。今季は右脇腹痛で離脱するなど、タフなシーズンを過ごしてきた。右足を上げて制止させるフォームに改良し「バランスが良くなった」と納得顔で振り返った。

◆待ち焦がれていた感触だった。巨人岡本和真内野手(27)が一振りで決めた。9回無死一塁、日本ハム金村の高め145キロ直球に体をねじってフルスイングした。「(外野を)抜けてくれるかなと思ったが、本塁打になってくれてよかったです」と左中間席に飛び込む決勝の11号2ランを振り返った。ベンチに戻ると、阿部監督、長野、坂本から頭を下げられ、最敬礼で迎えられた。6月に入ってからは、44打数8安打、打率1割8分2厘、ノーアーチに苦しんでいた。5月30日ソフトバンク戦以来、14試合62打席ぶりの1発だった。試合前練習のフリー打撃直前に、バックヤードの打撃ケージにこもった。阿南マネジャーに投げてもらい正面ティーを繰り返した。「何でもやらないとダメでしょ」。素手で振ったり、バットを短く持ったりしながら、吉川らほかの選手のバットも借りながら、感覚を調整した。昨季の11試合を超えるブランク弾を最高の局面で生み出した。交流戦最終戦となる16日日本ハム戦に勝てば、6連敗もあった交流戦を勝率5割で乗り切れる。「続けていけるように。また打てるように頑張りたい」と岡本和。4番が打って交流戦を締めくくる。【上田悠太】▽巨人阿部監督(岡本和の決勝2ランに)「入ってくれって祈っていました。チームにとっても大きいし、非常にナイスバッティングだったと思います」

◆日本ハム水谷瞬外野手(23)の連続試合安打が「15」で止まった。絶好調だった巨人グリフィンに4打数無安打。6回2死二塁では低めの変化球を左翼フェンス際まで運んだが、萩尾が好捕。「(守備位置が)前に出ていたらオーバーだったかもしれないけど向こうの作戦にハマった。それが野球ですよね」。結果を受け止めた。快進撃は小休止。史上初の交流戦全試合安打はならずも「止まるもんだと思っていたんで」と動揺はない。9回の攻撃中には右膝裏に違和感を覚えた。二進後に大事を取って交代。試合後はアイシングなどを行った。16日の出場は患部の様子を見てから判断される見込みだが、昨季まで指導を受けたソフトバンク小久保監督の言葉がよみがえる。「『痛かろうが何しようが行けって言われたら行くのがプロ野球選手』だと。ほんとにダメだったら鎌ケ谷へ帰ります(笑い)」。ようやくつかんだ大ブレークチャンス。また1つずつ結果を積み上げていく。

◆あこがれの巨人戦初登板で勝利をつかむことはできなかった。日本ハム金村尚真投手(23)が、「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦に先発。8回まで無失点と好投も、9回無死一塁で岡本和に左中間席へ決勝2ランを浴びた。自己最長8回0/3、同最多110球を投げ9安打2失点も、先発再転向後の初勝利はお預けとなった。首位ソフトバンクとのゲーム差は、今季最大の9に広がった。金村にとっては悔しい1球となった。9回無死一塁、岡本和に投じた初球が甘く入った。真ん中高めのツーシームを捉えられ、左中間スタンドへ運ばれた。「田宮もしっかりインコースに構えてましたし、そこに投げきれてないのが僕の責任。あそこで自分のベストを出せなかったのは、もう本当に悔しい」。球界を代表するスラッガーは、失投を逃してはくれなかった。前回登板の8日ヤクルト戦も、4回に内角へ構えた田宮のミットから外れ、甘く入った球をサンタナに捉えられ3ランを浴び、序盤の好投をふいにした。「インコースにいかないといけない時にどうしても甘く入ってしまう。(投手コーチの武田)久さんは結構インコースとか投げていたので、聞いたりして次の登板までに直せれば」。その武田コーチは「まずは練習でそれなりに投げられる技術をつけて。後はどれだけ試合で勇気を持って投げていけるか」。今後も"久流弱点克服ゼミ"で修正を図る。幼少期、ファンだった巨人戦初登板。沖縄・豊見城出身で、何度も巨人の那覇キャンプに通った。登板前には最も覚えている選手に「若い時の坂本さん。対戦できるなんて、すごいなと思います」と胸躍らせていた。2回2死での初対戦は149キロの外角低め直球で3球三振。7回1死満塁のピンチでも、三塁併殺に打ち取った。「いいバッターがたくさんいる中で本当に1人1人大切に勝負しました」。夢のマウンドで得た糧を、成長につなげる。【永野高輔】○...田宮が「ゆあビーム」発動で金村を援護も、勝利にはつながらなかった。8回無死一塁の守備。巨人泉口のバントを捕球し、矢のような二塁送球で一塁走者を刺し、ピンチの芽をつんだ。「バントだったので狙ってはいたんですけど、ちょうど近くに転がったので思い切っていきました」。5回の打席では左翼線へ二塁打を放ったが、2点を追う9回2死一、二塁の好機では、三飛に倒れ最後の打者となった。○...約1カ月ぶりに1軍復帰したレイエスは悔しいリスタートとなった。「6番DH」でスタメンも3打数無安打。「今日はグリフィンも金村もすごく好投していたので、それに尽きる」。ファームでは打率3割4分、4本塁打と結果を残して戻ってきた。「状態は悪くない。(16日以降も)同じ気持ちで、同じ準備をして、同じような形で試合に入れれば」と前を向いた。

◆お茶目なベテランコンビとスタジアムカメラの〝交流〟が試合前の球場を盛り上げた。巨人の練習風景を幅86メートルの特大ビジョンに映し出すカメラが長野の姿を捉えると、39歳は「どこからだろう?」とつぶやき、横にいた坂本とキョロキョロ。長野が「あそこだ!」とカメラを指差すと2人で満面の笑みを浮かべ、両手を振って大はしゃぎ。両軍のファンから温かい笑いが起きた。

◆巨人は0―0の九回に岡本和真内野手の2ランで均衡を破った。グリフィンはストライク先行で要所を抑え、8回2/3を5安打無失点で2勝目。九回のピンチはバルドナードがしのいだ。日本ハムは好投した金村を援護できなかった。

◆巨人は接戦をものにして2連勝。阿部慎之助監督(45)は「ドキドキしたね」と胸をなでおろした。0-0の九回に4番・岡本和が決勝の11号2ラン。その裏、完封を狙ったグリフィンが2死一、二塁のピンチを招き、交代した守護神・バルドナードが田宮を三飛に打ち取って逃げ切った。試合を決めた岡本和の一発には「入ってくれ!って祈っていました。すごくチームにとっても大きいし、非常にナイスバッティングだった」とねぎらった。主砲がダイヤモンドを一周してベンチ戻った際はベンチで脱帽し、深くお辞儀して出迎え、岡本和を笑わせた。九回2死一塁でマルティネスのゴロをさばいた遊撃手のD4位・泉口(NTT西日本)が三遊間寄りのゴロをさばいて一塁へショートバウンドで送球。精いっぱいのプレーだったが、好守のルーキーだけに求められる精度も高く、指揮官は「最後アウトを取って欲しかったね。まあ、ああいう痺れた中でやらなくちゃいけないから。あれが精いっぱいだったかどうか分からないけど、泉口がちょっと体動いてなかったから。ああいうのも良い経験」と笑顔を浮かべながら、さらなる成長に期待した。

◆巨人の守護神、アルベルト・バルドナード投手(31)が助っ人仲間とチームを救った。2-0の九回、完封勝利目前だったグリフィンが九回2死一、二塁で無念の降板。大ピンチでバトンを受けたバルドナードは「グリフィンが本当にいい投球をしていた。この試合は絶対負けられないという思いで投げた」と左打者の田宮に粘られながらも、10球目のスライダーで三飛に打ち取った。バルドナードは11日の楽天戦(楽天モバイルパーク)の九回に登板し、制球難に陥って2点リードを守れず逆転サヨナラを許した。それだけに、この日は自身にとっても大きな登板となった。「グリフィンも前回、思うような結果が出ていなかった。野球をやってればそういうときもある。『そこから学んで次に良い結果を出せば問題ないよ』と話しました。今日、グリフィンも勝って本当にうれしい」とともに昨季から日本でプレーする助っ人仲間の勝利を喜んだ。

◆日本ハムの金村は打線の援護がなく、力投が報われなかった。七回無死満塁を切り抜けるなど、終盤までゼロを並べたが、九回無死一塁で岡本和へのツーシームが甘くなり痛恨の一発を浴びた。「ベストを出せなかったのが悔しい」と肩を落とした。自身初の完封も視野に入る内容だったが、1球に泣いた。新庄監督は球団を通じて「何とか金村君に勝ちを付けさせたかった」とコメントした。

◆日本ハムの水谷が4打数無安打に終わり、交流戦の初戦から始まった連続試合安打が15で止まった。的を絞らせないグリフィンの投球に苦しめられた。「止まるものだと思っていた」と記録については気にする様子はなかった。九回の走塁の際に、右膝裏の違和感を訴え代走が送られた。痛みはないようで「大事ではない。あした(16日)は出してもらえるなら」と語った。

◆4番打者が打てば勝つ!!巨人は15日、日本ハム2回戦(エスコン)に2-0で勝利。不動の4番・岡本和真内野手(27)が九回に決勝の11号2ランを放ち、リーグ2位浮上に導いた。チームが13日まで6連敗を喫した間、主砲はわずか1安打。14試合ぶりの一発で貯金1をもたらした。4番打者の意地と風格を物語る豪快なスイングだった。0-0の九回、岡本和が左中間席へ11号2ランをたたき込んだ。「(外野の間を)抜けてくれるかなと思ったので、ホームランになって良かった」八回まで無得点に抑えられた右腕、金村が投じた初球の直球に自慢のパワーをぶつけた。ベンチに戻ると、阿部監督と坂本が帽子を取って深くお辞儀して出迎え。岡本和が14試合ぶりのアーチでチームに貯金1をもたらし、セ・リーグ2位浮上に導いた。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
1250 0.706
(↑0.018)
-
(↓1)
165
(+6)
45
(+2)
10
(+2)
11
(+1)
0.259
(↓0.002)
2.520
(↑0.04)
1
(-)
楽天
1250 0.706
(↓0.044)
0
(-)
162
(+3)
44
(+4)
9
(-)
11
(+1)
0.255
(↑0.001)
2.250
(↓0.11)
3
(1↑)
DeNA
1070 0.588
(↑0.025)
2
(↑1)
167
(+4)
57
(-)
15
(+1)
6
(-)
0.264
(↑0.004)
2.990
(↑0.19)
3
(1↑)
ORIX
1070 0.588
(↑0.025)
2
(↑1)
150
(+9)
42
(+3)
4
(+1)
8
(+2)
0.250
(↑0.017)
2.290
(↓0.04)
3
(1↑)
広島
1070 0.588
(↑0.025)
2
(↑1)
152
(+4)
37
(+3)
6
(-)
12
(+1)
0.233
(↑0.004)
1.770
(↓0.08)
6
(3↓)
ヤクルト
872 0.533
(↓0.038)
3
(-)
165
(+3)
63
(+9)
15
(-)
8
(-)
0.239
(↑0.007)
3.500
(↓0.38)
7
(1↑)
巨人
890 0.471
(↑0.033)
4
(↑1)
169
(+2)
51
(-)
10
(+1)
10
(-)
0.245
(↑0.003
2.820
(↑0.17)
8
(1↓)
日本ハム
790 0.438
(↓0.029)
4.5
(-)
261
(-)
49
(+2)
13
(-)
5
(-)
0.275
(↓0.008)
2.770
(↑0.05)
9
(1↓)
中日
7100 0.412
(↓0.026)
5
(-)
131
(-)
55
(+10)
8
(-)
9
(-)
0.218
(↓0.004)
2.400
(↓0.36)
10
(-)
ロッテ
692 0.400
(↑0.043)
5
(↑1)
150
(+10)
77
(-)
5
(+1)
7
(+1)
0.242
(↑0.012)
4.240
(↑0.26)
11
(-)
阪神
5110 0.313
(↓0.02)
6.5
(-)
232
(+2)
50
(+6)
3
(-)
5
(+1)
0.219
(↑0.001)
2.570
(↓0.11)
12
(-)
西武
4130 0.235
(↓0.015)
8
(-)
125
(-)
59
(+4)
5
(-)
7
(-)
0.173
(↑0.003)
3.120
(↑0.01)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
32244 0.571
(↑0.007)
-
(-)
83182
(+4)
143
(+3)
26
(-)
36
(+1)
0.239
(↑0.001)
2.170
(↓0.02)
2
(1↑)
巨人
31304 0.508
(↑0.008)
3.5
(-)
78182
(+2)
169
(-)
31
(+1)
35
(-)
0.233
(↑0.001
2.440
(↑0.04)
3
(1↑)
DeNA
31311 0.500
(↑0.008)
4
(-)
80215
(+4)
227
(-)
36
(+1)
36
(-)
0.250
(↑0.002)
3.230
(↑0.05)
4
(2↓)
阪神
30304 0.500
(↓0.008)
4
(↓1)
79181
(+2)
178
(+6)
26
(-)
20
(+1)
0.222
(-)
2.270
(↓0.03)
5
(-)
中日
27325 0.458
(↓0.008)
6.5
(↓1)
79157
(-)
203
(+10)
28
(-)
22
(-)
0.234
(↓0.002)
2.720
(↓0.09)
6
(-)
ヤクルト
26334 0.441
(↓0.007)
7.5
(↓1)
80226
(+3)
220
(+9)
47
(-)
28
(-)
0.238
(↑0.002)
3.320
(↓0.1)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
41182 0.695
(↑0.005)
-
(-)
82262
(+6)
147
(+2)
41
(+2)
45
(+1)
0.261
(-)
2.190
(-)
2
(-)
日本ハム
32272 0.542
(↓0.01)
9
(↓1)
82213
(-)
189
(+2)
34
(-)
49
(-)
0.250
(↓0.001)
2.770
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
30275 0.526
(↑0.008)
10
(-)
81189
(+10)
214
(-)
26
(+1)
23
(+1)
0.242
(↑0.003)
3.170
(↑0.06)
4
(-)
楽天
30311 0.492
(↓0.008)
12
(↓1)
81203
(+3)
241
(+4)
23
(-)
42
(+1)
0.241
(-)
3.580
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
29322 0.475
(↑0.008)
13
(-)
80194
(+9)
190
(+3)
21
(+1)
27
(+2)
0.246
(↑0.005)
2.690
(↓0.01)
6
(-)
西武
19430 0.306
(↓0.005)
23.5
(↓1)
81143
(-)
226
(+4)
28
(-)
30
(-)
0.203
(-)
3.250
(-)