楽天(★0対1☆)広島 =交流戦1回戦(2024.06.14)・楽天モバイルパーク宮城=
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広島
000000000011510
楽天
0000000000001010
勝利投手:森浦 大輔(1勝0敗0S)
(セーブ:ハーン(0勝0敗1S))
敗戦投手:宋 家豪(1勝2敗0S)
  DAZN
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◆広島が接戦を制した。広島は0-0で迎えた延長11回表、1死三塁から矢野が犠飛を放ち、試合の均衡を破る。投げては、先発・大瀬良が7回無失点の好投。6番手・ハーンが来日初セーブを挙げた。敗れた楽天は、打線が相手を上回る10安打を放つも、つながりを欠いた。

◆7日のロッテ戦でノーヒットノーランを達成した広島大瀬良大地が先発登板。広島選手のノーヒットノーランは65、68、72年外木場、71年藤本、99年佐々岡、12年前田健に次ぎ5人目、7度目だったが、達成した投手の次戦結果を調べると、勝利投手1人、敗戦投手1人、勝敗なし4人。白星を挙げたのは72年外木場しかいない。外木場は4月29日巨人戦でノーヒットノーランを達成し、中3日で5月3日ヤクルト戦に先発。9回を3失点に抑え完投勝利をマークしている。

◆楽天は早川隆久投手(25)の力投も実らず、延長11回の末に広島に敗れた。9回終了時点で球数は104球。左腕が延長戦のマウンドに上がるとスタンドから早川コールが起こった。「後押しになりました。絶対勝ちたい、満員御礼だったので勝利を届けたいという気持ちで投げました。(太田)光さんのリードを信じてうまくできたと思います」。117球で10回を4安打11奪三振無失点。10回は自己最長で、楽天の投手が10回まで投げたのは12年の田中将以来、12年ぶり。2ケタ奪三振も自身初となった。前週ノーヒットノーランを達成した広島大瀬良と、投手戦を繰り広げた早川に打線が応えられなかった。3回、8回、延長10回と3度の満塁機で凡退。10安打しながら無得点で、残塁は14を数えた。4連勝を逃し、今江監督は「早川は非常に粘り強く、いい球を投げてくれた。あと1本が今日はなかなか出なかった」。15日に交流戦初優勝を決めるには、広島に勝ってソフトバンクが阪神に引き分け以下、または広島に引き分けてソフトバンク負けが条件になる。本拠地初勝利がかかる、ドラフト1位左腕の古謝に先発を託す。【鎌田良美】

◆広島が若手の活躍で好調楽天との延長戦を制した。11回のサヨナラ機。新井監督は代打の切り札・松山がベンチに控える中、「何とかしてみろと思って見ていました」と矢野に託した。カウント2-1からのツーシームを右翼へ打ち上げ、三塁走者を迎え入れる決勝犠飛を放った。連勝で2年連続交流戦勝率5割以上を決め、貯金は今季最多タイの7。2位阪神とのゲーム差を今季最大の3に広げた。打線は10回まで先発早川の前に三塁を踏むことすらできず、延長戦は11回に突入した。先頭二俣が追い込まれながら2番手・宋の外角球に食らいついて右前打とすると、1番秋山は犠打。二塁へ進んだ代走羽月は、矢野の2球目にモーションを完璧に盗んだ。「自分の中でバチッときたので、ここやと思ってスタートを切ったらちょうど(合った)という感じでした」。代走の切り札として、首脳陣からフリースチールの特権を与えられている信頼に応えた。投手陣も楽天打線に2桁10安打を浴びながら、本塁を踏ませなかった。先発大瀬良は3回1死満塁のピンチを含め無失点でしのぎ、中継ぎ陣も8回、10回と2度満塁を招いたが、踏ん張った。2戦連続ゼロ封勝利。新井監督は「"戦いながら強くなっていく"と言っているけど、本当に若い選手が成長してくれているなと感じるゲームでした」と選手たちへの賛辞を惜しまなかった。【前原淳】▽広島矢野(延長11回に決勝犠飛)「何かことを起こしたら、(三走)羽月だったらかえって来られると思った。しっかり目付けだけを設定して入った」▽広島ハーン(来日初セーブ)「とにかく攻めて行くことを考えている。できることなら3球でアウトを一つ取っていくという気持ちで投げているのがいい結果につながっているのかな」

◆延長11回に代走羽月が三盗を決めた直後に矢野が右翼への決勝犠飛を打ち上げ、好調楽天との熱戦を制した。前回無安打無失点の先発大瀬良は序盤に5安打を浴びるも無失点でしのぎ、7回無失点。中継ぎ陣も楽天の攻撃を無失点にしのいだ。均衡を破った直後の11回裏を抑えたハーンに来日初セーブが付いた。チームは連勝で昨季に続き、2年連続で交流戦勝率5割以上を決めた。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-最後は足を絡めた攻撃で決勝点新井監督 若い選手が食らいついて、もぎ取った1点だったと思います。マティ(二俣)も追い込まれながらよく食らいついたし、アキ(秋山)もしっかり送ってくれた。あそこで羽月もよくスタートを切ったし、矢野もね。あの難しいボールを犠牲フライまで運んでくれた。いつも「戦いながら強くなっていく、成長していく」と言っているけど、本当に若い選手が成長してくれているなと感じるゲームでした。-無死一塁となった時点で、二塁から三盗という作戦があったようにもみえた新井監督 もちろん、もちろん。こちらは「隙があったら行け」と言っている。でも、あの場面でスタートを切って決めた羽月の準備、勇気というのが素晴らしかったと思います。-11回無死一塁から秋山選手の犠打で得点圏に走者を進めても、矢野選手への代打松山を送らなかった新井監督 もちろん。こちらとしては「何とかしてみろ」と思って見ていました。なんとかしましたね。成長していますよ、素晴らしい。-矢野選手の最近の状態もあるか新井監督 もちろん、そういうのもあるし、こういうしびれる場面を経験してもらいたいというのもあった。-投手陣も無失点に踏ん張った新井監督 まずは大地よね。相手もいいピッチャーで、試合前から絶対にロースコアになると思っていた。ビジターだし、とにかく先に点を与えたくないなと思っていた。そこを大地が今日も期待通りのピッチングをしてくれた。アツ(会沢)もナイスリードだった。大地の後にいったピッチャーも、みんなしっかり踏ん張ってくれて、ゼロでつないでくれた。だから今日、1ー0で勝てたんだと思う。本当にピッチャー陣も素晴らしかった。

◆広島大瀬良大地投手が交流戦防御率0点で終えた。前回のロッテ戦ではノーヒットノーランを達成。この日は3回までに5安打を浴びるも踏ん張った。3回は1死から3連打で1死満塁。渡辺佳を一ゴロ、浅村を見逃し三振に切って脱出。7回7安打無失点で、交流戦は3戦23イニング自責点ゼロ(1失点)。「ゼロを積み重ねていった結果だと思うので良かったなと思います。継続できるように積み上げていきたい」。シーズン防御率も0・96となり、0点台に突入した。

◆広島が接戦を制した。0―0の延長十一回に二俣の安打を足場に1死三塁と攻め、矢野の犠飛で均衡を破った。守っては6投手による無失点リレーで、森浦に2年ぶりの勝ち星。楽天は早川の10回無失点の力投に打線が応えられなかった。

◆楽天は延長十一回の末に黒星を喫し、交流戦初優勝はマジック2のまま足踏み。今江監督は前を向いた。「しっかり気持ちを切り替えて、明日(15日)の目の前の試合をしっかりと戦っていきたい」5勝目を目指して先発した早川が10回4安打無失点。奪った三振は自己初の2桁となる11を数えた。直球は最速148キロを計測し、117球の快投を「全体的にバランスよく投げられたのは(太田)光さんのリードのおかげ」と感謝した。一方で打線は10安打を放って、3度の満塁の好機であと一本が出ず。指揮官は「早川に何とか勝ちを付けたかったが、援護できなかった」と悔しさをにじませた。試合中に交流戦2位のソフトバンクが勝ったため、楽天が勝利しても優勝は持ち越しとなっていた。残り2試合、負けられない戦いが続く。(広岡浩二)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1240 0.750
(↓0.05)
-
(-)
259
(-)
40
(+1)
9
(-)
10
(-)
0.254
(↓0.001)
2.140
(↑0.11)
2
(-)
ソフトバンク
1150 0.688
(↑0.021)
1
(↑1)
259
(+2)
43
(-)
8
(+1)
10
(+1)
0.261
(↓0.002)
2.560
(↑0.17)
3
(1↑)
ヤクルト
862 0.571
(↑0.033)
3
(↑1)
262
(+5)
54
(+3)
15
(+1)
8
(-)
0.232
(↑0.001)
3.120
(↑0.01)
4
(1↑)
DeNA
970 0.563
(↑0.03)
3
(↑1)
263
(+5)
57
(+1)
14
(-)
6
(-)
0.260
(↑0.002)
3.180
(↑0.14)
4
(1↓)
ORIX
970 0.563
(↓0.037)
3
(-)
241
(+3)
39
(+5)
3
(+1)
6
(-)
0.233
(↑0.008)
2.250
(↓0.12)
4
(1↑)
広島
970 0.563
(↑0.03)
3
(↑1)
248
(+1)
34
(-)
6
(-)
11
(+1)
0.229
(↓0.006)
1.690
(↑0.14)
7
(-)
日本ハム
780 0.467
(↓0.033)
4.5
(-)
361
(+2)
47
(+7)
13
(+2)
5
(-)
0.283
(↓0.009)
2.820
(↓0.16)
8
(-)
巨人
790 0.438
(↑0.038)
5
(↑1)
267
(+7)
51
(+2)
9
(+2)
10
(+2)
0.242
(↑0.002)
2.990
(↑0.07)
8
(-)
中日
790 0.438
(↑0.038)
5
(↑1)
231
(+4)
45
(+3)
8
(-)
9
(+2)
0.222
(↑0.001)
2.040
(↑0.02)
10
(-)
ロッテ
592 0.357
(↓0.028)
6
(-)
240
(+3)
77
(+4)
4
(-)
6
(-)
0.230
(↑0.003)
4.500
(↑0.13)
11
(-)
阪神
5100 0.333
(↓0.024)
6.5
(-)
330
(-)
44
(+2)
3
(-)
4
(+2)
0.218
(-)
2.460
(↑0.01)
12
(-)
西武
4120 0.250
(↓0.017)
8
(-)
225
(+1)
55
(+5)
5
(-)
7
(+3)
0.170
(↑0.001)
3.130
(↓0.06)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
31244 0.564
(↑0.008)
-
(-)
84178
(+1)
140
(-)
26
(-)
35
(+1)
0.238
(↓0.002)
2.150
(↑0.05)
2
(-)
阪神
30294 0.508
(↓0.009)
3
(↓1)
80179
(-)
172
(+2)
26
(-)
19
(+2)
0.222
(-)
2.240
(-)
3
(-)
巨人
30304 0.500
(↑0.008)
3.5
(-)
79180
(+7)
169
(+2)
30
(+2)
35
(+2)
0.232
(-)
2.480
(-)
4
(-)
DeNA
30311 0.492
(↑0.009)
4
(-)
81211
(+5)
227
(+1)
35
(-)
36
(-)
0.248
(-)
3.280
(↑0.04)
5
(-)
中日
27315 0.466
(↑0.01)
5.5
(-)
80157
(+4)
193
(+3)
28
(-)
22
(+2)
0.236
(-)
2.630
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
26324 0.448
(↑0.009)
6.5
(-)
81223
(+5)
211
(+3)
47
(+1)
28
(-)
0.236
(-)
3.220
(-)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
40182 0.690
(↑0.006)
-
(-)
83256
(+2)
145
(-)
39
(+1)
44
(+1)
0.261
(↓0.001)
2.190
(↑0.04)
2
(-)
日本ハム
32262 0.552
(↓0.009)
8
(↓1)
83213
(+2)
187
(+7)
34
(+2)
49
(-)
0.251
(↓0.002)
2.780
(↓0.04)
3
(-)
ロッテ
29275 0.518
(↓0.009)
10
(↓1)
82179
(+3)
214
(+4)
25
(-)
22
(-)
0.239
(↑0.001)
3.230
(↑0.01)
4
(-)
楽天
30301 0.500
(↓0.008)
11
(↓1)
82200
(-)
237
(+1)
23
(-)
41
(-)
0.241
(-)
3.570
(↑0.06)
5
(-)
ORIX
28322 0.467
(↓0.008)
13
(↓1)
81185
(+3)
187
(+5)
20
(+1)
25
(-)
0.241
(↑0.002)
2.680
(↓0.02)
6
(-)
西武
19420 0.311
(↓0.006)
22.5
(↓1)
82143
(+1)
222
(+5)
28
(-)
30
(+3)
0.203
(-)
3.250
(↓0.01)