楽天(☆3対0★)巨人 =交流戦3回戦(2024.06.13)・楽天モバイルパーク宮城=
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巨人
0000000000310
楽天
00010020X3800
勝利投手:藤井 聖(5勝1敗0S)
(セーブ:則本 昂大(1勝0敗16S))
敗戦投手:井上 温大(2勝4敗0S)
  DAZN
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◆楽天は0-0で迎えた4回裏、フランコの適時打が飛び出し、先制に成功する。そのまま迎えた7回には、辰己の適時打などで2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・藤井が5回3安打無失点の好投で今季5勝目。敗れた巨人は、打線が3安打無得点と沈黙した。

◆楽天は現在4連勝中の藤井聖が先発。藤井の今季交流戦は5月30日DeNA戦○、6月6日阪神戦○で、ここまで2戦2勝。交流戦がシーズン18試合制となった15年以降、先発で3勝以上した楽天の投手は16年則本、18年古川、21年滝中の3人いるが、藤井も続けるか。また18試合制以前を見ても、交流戦でシーズン3勝以上した楽天の左投手は過去におらず、球団左腕では初の記録になる。

◆巨人萩尾匡也外野手(23)が攻守で光った。1軍再昇格し、即「8番左翼」でスタメン出場。3回1死から右中間への二塁打をマークすると、5回1死からも三塁内野安打で2安打を放った。「チームが負けている状況だったので、思い切っていくだけだと思った」と躍動した。左翼守備でもアピールした。5回無死から小深田の左中間への打球に、落下点へ一直線に走った。1度はグラブからボールがこぼれるも、「根性でとった感じ」と地面に落ちる前に再びもぎ取った。「守備でミスをすると萎縮してしまう。ファームでも練習から気を抜かないようにやっていた。よかったなと思います」と振り返った。

◆巨人が泥沼の6連敗に沈んだ。楽天に3タテを食らい、4月8日以来の借金生活となった。2回、4回、5回と3度の併殺が痛かった。攻撃の歯車がかみ合わず、散発3安打で今季11度目の完封負け。阿部監督は「うまくいかないときはこんなもんですね。取れるアウトを取れなかったりとか、そしたら勝てない」と敗戦を受け止めた。この日は2軍から昇格させた萩尾、増田陸を即スタメンで起用した。5回無死、萩尾が小深田の左中間の打球をダイビングで好捕。必死のプレーで逆境からの脱却を試みた。14日からは交流戦最終カード日本ハム戦に臨む。指揮官は「とにかくまず連敗を止めること。それを目標にやるのと、最後は勝ち越してなんとか終わりたいなと思います」と話した。まず1勝。負の連鎖を断ち切る1勝を目指す。

◆楽天マイケル・フランコ内野手(31)が先制の殊勲打を放った。4回2死一、三塁で迎えた第2打席。1ボールから巨人の先発左腕、井上の外角133キロを引っ張り、中前へ運んだ。「甘い球がきたらいこうと思っていたから、いいバッティングができてよかったよ。藤井も頑張っていて、先に点を取ってあげたかったからね」。無失点投球を続けていた藤井も拍手を送った。大砲がいるわけでも、大エースがいるわけでもない。11試合連続で4番に座る鈴木大と、5番渡辺佳は今季本塁打ゼロだ。だが2回も4回もこの2人が安打で出て、つなぎ、チャンスメークした。今江敏晃監督が「とにかくうちのチームの象徴」という粘りでコツコツつくった得点機を、下位に控える助っ人がここぞでかえした。14日にも交流戦初優勝が決まる。「暑いのが一番好き」と笑うフランコが、まだまだ夏を熱くする。

◆14日にも初Vに手が届く。楽天が13日、「日本生命セ・パ交流戦」巨人3回戦(楽天モバイルパーク)で快勝し、今季2度目の同一カード3連勝を決めた。先発の藤井聖投手(27)が体調不良にも負けず、5回を3安打無失点に抑えてチームトップの5勝目。救援陣も好リリーフで0封リレーを見せた。今季60試合目で初の貯金1。14日に広島に勝ち、ソフトバンクが阪神に敗れるか引き分け、広島戦に引き分けてもソフトバンク黒星なら、球団創設20年目で初の交流戦優勝が決まる。藤井が5回77球を投げきった。「(捕手の)太田が5人くらいに見えて。それはウソですけど。結構ふらふらしたんですけど、気合で乗り切りました」。2日前まで39度2分と発熱していた。平熱に戻ったが、投球中も手がしびれるなど万全とはいえないコンディションだった。粘った。打者3人で抑えたのは初回だけ。走者を背負っても2回、4回、5回と3度併殺に仕留めてピンチを脱した。神奈川県出身だが元は大の高橋由伸ファン。「ずっと巨人が好きでした。自分が好きだったチームを倒せるっていうのは、すごい感慨深いものがあります」。モチベーションはもう1つ。自身が所属していた社会人野球のENEOSがこの日、都市対抗野球の本選出場を決めた。同期が先発していた。「僕も頑張らなきゃなって」。体調が優れないことはコーチ陣に隠してマウンドに上がった。同一シーズンの交流戦3勝は、球団の左腕史上初めてとなった。ブルペン陣も力投を引き継いだ。連戦を考慮して勝ちパターンの宋を休ませたが渡辺翔、鈴木翔、酒居、則本がスコアボードにゼロを並べた。今江監督は「なかなか点が入らない中でも丁寧に投げてくれた。継投で完封できたのはバッテリーで勝ったようなもの」とたたえた。開幕から借金生活が続いてきたが、60試合目で初の勝ち越し。「貯金はすぐ減ってしまうので、しっかり使い方を考えていきたい」と言った。14日にも交流戦初優勝が決まる。同監督は"あれ"を意識しない。「見ないです。(頭上を指さし)ここらへんに(優勝が)あるのかもしれないですけど、僕はしっかり前だけ見てます。とにかく一戦必勝。うちのチームはいつこけるか、いつまた大波がくるか分からないので」。まだ3試合ある。地に足をつけた先に頂がある。【鎌田良美】楽天が17年以来2度目の対巨人3連戦3連勝。交流戦を12勝3敗とし、今日14日にも初Vが決まる。14日のV条件は楽天が広島に○、ソフトバンクが阪神に△か●。楽天△でもソフトバンク●なら優勝となる。交流戦優勝の可能性を残すのは楽天、ソフトバンク、オリックスの3球団。22年はヤクルト、23年はDeNAが優勝しており、3年ぶりにパ・リーグ球団の優勝が確定した。

◆5連敗中の巨人は先発を大幅に入れ替えた。この日出場選手登録された萩尾匡也外野手(23)、増田陸内野手(23)がスタメンに名を連ねた。長野久義外野手(39)は「6番・DH」で3試合ぶりに先発する。

◆今季ここまで5勝の巨人・戸郷が14日の日本ハム戦(エスコン)に先発する。同球場のマウンドに初めて立つ右腕は「いい球場だと聞いているので楽しみ」としたが、同学年の万波の名前も挙げつつ「(相手打線の)打撃はすごく良くなってきている。状態のいい選手も多いと思うので注意しながら」と警戒した。

◆楽天が3連勝で今季初めて勝ち数を先行させた。藤井が5回無失点でチーム単独トップの5勝目。四回にフランコが先制打を放ち、七回は辰己の適時打と押し出し四球で加点した。本拠地・楽天モバイルパークが大歓声に包まれた。来日2年目のフランコが、先制打を中前に弾き返した。「甘い球が来たら振ろうと思っていた。いいバッティングができてよかった。味方先発の藤井が頑張っているから先に点を取ってあげたかった」0-0の四回2死一、三塁。巨人先発・井上の2球目、133キロのやや外角寄りのフォークボールを仕留めた。ベンチから見守った今江監督は、思わず目尻を下げた。交流戦初優勝に向けてファンの期待は高まるばかり。今江監督は「意識をしている選手はいると思うが、僕は本当に目の前の試合を戦うだけ」と口元を引き締めた。昨季、本拠地でのシーズン最終戦-。勝てば3位に浮上し、クライマックスシリーズ進出という大一番に敗れた。当時、打撃コーチだった今江監督は、「試合前のミーティングなど、特別なことをしすぎて選手たちが意識した」と苦い経験を肝に銘じ、平常心を強調した。監督に就任し、迎えた1年目。開幕戦の試合前も、あえてミーティングを行わなかった。「自分もいろいろ試して〝ニンジン作戦〟をしたけど、大体いい結果につながらなかった」。今江楽天は自然体で臨んでいる。

◆巨人は今季ワーストを更新する6連敗。借金1となり、4月8日以来、約2カ月ぶりの借金生活に突入した。阿部慎之助監督(45)は「取れるアウトを取れなかったりとか、そしたら勝てない」と肩を落とした。3併殺を記録した攻撃面については「うまくいかないときはこんなもんだよな」と嘆いた。一方、この日1軍昇格即スタメン起用で「8番・左翼」に入り、2安打と左中間の打球をダイビングキャッチする好守を披露した萩尾については「明るい材料が1つ見つかった」と語った。交流戦は14日からのエスコンでの日本ハム3連戦を残すのみ。「とにかくまず連敗を止めること。それを目標にやるのと、最後は勝ち越してなんとか終わりたい」と指揮官は前を向いた。

◆楽天が3連勝で今季初めて勝ち数を先行させた。藤井が5回無失点でチーム単独トップの5勝目。四回にフランコが先制打を放ち、七回は辰己の適時打と押し出し四球で加点した。早ければ14日にも優勝する可能性がある楽天に関連するデータBOXは以下の通り。?交流戦優勝の可能性を残すのは楽天、ソフトバンク、オリックスの3球団。楽天は早ければ14日に優勝が決まる。条件は楽天が広島戦に勝利し、ソフトバンクが阪神戦に引き分けか負け。楽天が引き分けの場合は、ソフトバンクが負けると優勝が決まる。?楽天が巨人相手にシーズン3勝以上したのは2006年(4勝2敗)、17年(3勝)に次いで7年ぶり3度目。?先発の藤井が交流戦3勝目。楽天の投手が交流戦でシーズン3勝以上したのは、21年の滝中瞭太(3勝)以来3年ぶりで左投手では初。

◆楽天は13日、巨人最終戦(楽天モバイルパーク)に3-0で勝利し、交流戦首位を堅守。3連勝で今季初めて貯金を1とした。先発の藤井聖(まさる)投手(27)が5回無失点の好投でチーム単独トップの5勝目を挙げた。14日に楽天が広島に勝ち、ソフトバンクが阪神に引き分けか負け、あるいは楽天が引き分けでソフトバンクが負ければ、球団創設20年目の節目で初の交流戦優勝が決まる。交流戦初優勝がカウントダウンに突入した。巨人に3連戦3連勝を飾り、今季初の貯金1。今江監督は想定外の快進撃に、自然と笑みがこぼれた。「もちろん、貯金ができたことは非常にうれしい。貯金はすぐ減ってしまうので、しっかりと使い方を考えていきたい」病み上がりの藤井が5回3安打無失点。「2日ぐらい前まで、熱が39・2度ぐらいあった。フラフラしていたけど、気合と根性で投げた」。走者を背負うも3併殺打などで要所を締めた。責任感の強い27歳は、登板回避を避けるために首脳陣に体調不良を報告しなかった。マウンド上で指がしびれ、何度か手を振る場面も。指揮官は五回終了時、投手交代を告げる際に、石山球審から「(藤井は)体調が悪いよね」と気付かれていたほどだ。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1230 0.800
(↑0.014)
-
(-)
359
(+3)
39
(-)
9
(-)
10
(+1)
0.255
(↑0.001
2.250
(↑0.17)
2
(-)
ソフトバンク
1050 0.667
(↑0.024)
2
(-)
357
(+6)
43
(+3)
7
(-)
9
(+1)
0.263
(↑0.006)
2.730
(↓0.02)
3
(1↓)
ORIX
960 0.600
(↓0.043)
3
(↓1)
338
(-)
34
(+5)
2
(-)
6
(-)
0.225
(↓0.003)
2.130
(↓0.2)
4
(-)
ヤクルト
762 0.538
(↓0.045)
4
(↓1)
357
(+3)
51
(+6)
14
(+1)
8
(+1)
0.231
(-)
3.130
(↓0.16)
5
(-)
DeNA
870 0.533
(↑0.033)
4
(-)
358
(+3)
56
(+1)
14
(+2)
6
(+1)
0.258
(↑0.003)
3.320
(↑0.17)
5
(-)
広島
870 0.533
(↑0.033)
4
(-)
347
(+5)
34
(-)
6
(-)
10
(+1)
0.235
(↑0.009)
1.830
(↑0.13)
7
(-)
日本ハム
770 0.500
(↑0.038)
4.5
(-)
459
(+9)
40
(+4)
11
(-)
5
(+2)
0.292
(↑0.004)
2.660
(↓0.1)
8
(-)
巨人
690 0.400
(↓0.029)
6
(↓1)
360
(-)
49
(+3)
7
(-)
8
(-)
0.240
(↓0.007)
3.060
(↑0.12)
8
(-)
中日
690 0.400
(↓0.029)
6
(↓1)
327
(+4)
42
(+9)
8
(+2)
7
(-)
0.221
(↑0.007)
2.060
(↓0.23)
10
(-)
ロッテ
582 0.385
(↓0.032)
6
(↓1)
337
(+1)
73
(+3)
4
(-)
6
(-)
0.227
(↑0.003)
4.630
(↑0.12)
11
(-)
阪神
590 0.357
(↑0.049)
6.5
(-)
430
(+5)
42
(-)
3
(+1)
2
(-)
0.218
(↑0.001)
2.470
(↑0.19)
12
(-)
西武
4110 0.267
(↓0.019)
8
(↓1)
324
(-)
50
(+5)
5
(-)
4
(-)
0.169
(↓0.007)
3.070
(↓0.14)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
30244 0.556
(↑0.009)
-
(-)
85177
(+5)
140
(-)
26
(-)
34
(+1)
0.240
(↑0.002)
2.200
(↑0.04)
2
(-)
阪神
30284 0.517
(↑0.008)
2
(-)
81179
(+5)
170
(-)
26
(+1)
17
(-)
0.222
(-)
2.240
(↑0.03)
3
(-)
巨人
29304 0.492
(↓0.008)
3.5
(↓1)
80173
(-)
167
(+3)
28
(-)
33
(-)
0.232
(↓0.001)
2.480
(↑0.02)
4
(-)
DeNA
29311 0.483
(↑0.008)
4
(-)
82206
(+3)
226
(+1)
35
(+2)
36
(+1)
0.248
(↑0.001)
3.320
(↑0.04)
5
(-)
中日
26315 0.456
(↓0.008)
5.5
(↓1)
81153
(+4)
190
(+9)
28
(+2)
20
(-)
0.236
(↑0.002)
2.650
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
25324 0.439
(↓0.007)
6.5
(↓1)
82218
(+3)
208
(+6)
46
(+1)
28
(+1)
0.236
(-)
3.220
(↓0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
39182 0.684
(↑0.005)
-
(-)
84254
(+6)
145
(+3)
38
(-)
43
(+1)
0.262
(↑0.002)
2.230
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
32252 0.561
(↑0.007)
7
(-)
84211
(+9)
180
(+4)
32
(-)
49
(+2)
0.253
(↑0.002)
2.740
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
29265 0.527
(↓0.01)
9
(↓1)
83176
(+1)
210
(+3)
25
(-)
22
(-)
0.238
(-)
3.240
(-)
4
(-)
楽天
30291 0.508
(↑0.008)
10
(-)
83200
(+3)
236
(-)
23
(-)
41
(+1)
0.241
(-)
3.630
(↑0.06)
5
(-)
ORIX
28312 0.475
(↓0.008)
12
(↓1)
82182
(-)
182
(+5)
19
(-)
25
(-)
0.239
(↓0.001)
2.660
(↓0.04)
6
(-)
西武
19410 0.317
(↓0.005)
21.5
(↓1)
83142
(-)
217
(+5)
28
(-)
27
(-)
0.203
(↓0.002)
3.240
(↓0.03)