西武(☆5対0★)広島 =交流戦2回戦(2024.06.12)・ベルーナドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
0000000000400
西武
00005000X5710
勝利投手:隅田 知一郎(4勝5敗0S)
敗戦投手:森下 暢仁(5勝3敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 広島戦チケット予約
◆西武は0-0で迎えた5回裏、元山の適時打で先制に成功する。なおも続く好機で西川の適時三塁打が飛び出すなど、打者一巡の猛攻でこの回5点を挙げた。投げては、先発・隅田が9回4安打無失点の完封で今季4勝目。敗れた広島は先発・森下が5回に崩れ、打線も精彩を欠いた。

◆広島森下暢仁の今季交流戦は15イニングで自責点0。あと3イニング投げれば交流戦規定投球回に到達する。規定投球回以上で防御率0・00となれば、23年高橋宏(中日)才木(阪神)に次いで6人目。また、ここまで与えた四死球は5月29日オリックス戦の1個だけ。規定投球回以上で四死球0は過去におらず、最少四死球は22年佐々木朗(ロッテ)ら7人の1個。この7人は全員自責点があり、防御率0・00と最少四死球を同時にマークすると交流戦初の記録となる。

◆大の西武ファンで知られるモデルで女優の新川優愛(30)がセレモニアルピッチを行った。2024年にちなんで背番号24のユニホームで登場。縫い目がハートの形になっている特製ボールを左腕から投じた。わずかに届かず、ワンバウンドして捕手柘植のミットへ。「何とかキャッチしてもらえたのでよかったです。でもやっぱ悔しくて、もっとしっかり飛ばしたかった。伸びしろがあるっていう意味で、85点。サイドスローとかもできたら。もっと練習して(アンダースローの)与座選手みたいに下から上がってくるような球を投げられるように。...あんま言うとね、次呼んでもらった時に、自分の首を絞めることになるかもしれないんですけど」と笑顔で振り返った。西武は11日時点で、2カ月連続の8連敗。前夜も仕事から帰宅した後、試合の映像を見直したと言い「今年はやっぱり悔しいというか。昨日も結構きついものがあったんですけど、でもどんな時でもライオンズが好きだし、ライオンズの選手の皆さんがやってくれる野球が好きだから、何があってもどんな年でもずっと"青炎"を送ります!」とエールを送った。

◆連続無失点投球を続けていた広島先発の森下暢仁投手(26)が、今季ワーストの5回5失点で3敗目を喫した。4回まで1安打投球も、5回に暗転。2死三塁から元山に先制打を許すと、さらに3本の適時打を含む4安打を浴びた。24イニングぶりに喫した失点は大量5失点。ビッグイニングに「点を取られたところでもう少し粘り強く投げられたら」と猛省した。打線は西武隅田の前に4安打無得点。今季11度目のゼロ封負けとなった。▽広島新井監督(マダックスを許した打線に)「こちらも森下で先制点をというプランで入ったけど、いい投手にいい投球をされた」

◆広島が今季11度目のゼロ封負けを喫し、交流戦勝率5割に逆戻りとなった。先発森下は4回まで1安打投球も、5回に打者一巡の猛攻を受け、6安打で5失点。3敗目を喫した。打線は3回まで毎回得点圏に走者を進めながら先制点を奪えず、大量ビハインドの中盤以降は追い上げムードもつくれなかった。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-得点圏に進めた序盤3回までに1点を取れていれば新井監督 相手もいい投手なので、なかなかポンポン打てるとは思っていない。こちらも森下で先制点を、というプランで入ったけど、いい投手にいい投球をされたと思います。-森下投手について新井監督 森下もいつもいつもナイスピッチングで、点を取られる時はある。相手バッターがうまく対応していたなと見えました。また期間が空くので、しっかり休んでまた次の登板に備えてもらいたいと思います。-1度、出場選手登録を抹消するということか新井監督 そうだね。交流戦の予備日があるからね。1回抹消して、しっかりと休んでまた次の登板に備えてもらいたい。-西武隅田投手は制球アバウトだったと思うが新井監督 彼は四隅のコントロールというより奥行きで勝負するピッチャーだから、やっぱりあのチェンジアップはなかなか見られない。すごいチェンジアップなので、今日は左バッターに行ってもらった感じかな。特に対戦が少ない中で、あの球を捉えていくのは厳しいと思う。その中でストライク先行でいいピッチングをされたなと思います。-2回は末包選手が二塁でけん制死新井監督 隅田くんはけん制がものすごくうまい。気は抜いていなかったと思うけど、何かあったら次(の塁に)行ってやろうとリードをしっかり取っていたので。あれを最初からリードを狭くしてアウトにならない安パイなところでリードしていたら、間一髪のところでホームにかえられなくなる。ホームにかえろうと、攻めてリードをいっぱい取っていかないと。だから、そこは何てことはない。

◆西武元山飛優内野手(25)が均衡を破った。5回2死三塁、広島森下の4球目をすくって中前へ。本塁打を除くとチーム36回ぶりの適時打で先制に成功した。「昨日の悔しさと今日にかける思いが出た。ほえずにはいられなかったのが本心です」と力強くガッツポーズ。連敗を8で止める決勝打となった。前日11日、失策後にベンチに下げられた。チームは12球団最速で40敗に到達。最後の打者となった源田はしばらく一塁から立ち上がれなかった。好投した今井に、ロッカーで「ごめんな」と謝る主将の姿を見た元山は、深夜日付が変わるまで1人、室内練習場でバットを振り続けた。試合前、渡辺GM兼監督代行が「今日はお前が頑張れ」とグータッチしてくれた。円陣では4日に昇格したベテラン栗山が「1軍に戻ってきてからまだ1勝もしてない。勝たせてくれ」と切なる言葉を届けた。広島森下は大学日本代表時代から仲が良く、好投手であることは身に染みて分かっていた。スタメン起用に、森下打ちで応えた。打線はつながり、この回打者一巡の6安打5得点。1回で複数得点したのは4日のヤクルト戦(神宮)以来、7試合ぶり。元山は「1人1人、熱い気持ちを持って準備している。それが今日、結果になってよかった」と胸をなで下ろした。【鎌田良美】▽西武渡辺GM兼監督代行(連敗ストップに)「ひとつ勝っただけで大手を振って喜べないんですけど、この勝ちが選手にどういういい流れを与えるかというところで、明日もしっかりやっていきたい」▽西武源田(前夜の悔しい敗戦から一夜明けて連敗ストップ)「まずは勝てて良かった。今日はあそこ(5回)で一気につながったんでよかったです。明日が一番大事。勝てるように頑張ります」

◆西武隅田知一郎投手(24)が99球で広島打線を完封し"マダックス"達成で4勝目を挙げた。球団では88年の松沼博久氏以来、36年ぶりの快挙。昨年8月の日本ハム戦以来、自身2度目の完封で、本拠地では初めてとなった。直球で押し、8回終了時点で84球。9回に2安打されて「最終回ちょっと球数意識したんですけど、連打されて無理なんじゃないかなと思いました」と吐露。最後は小園を3球三振でぎりぎり達成。「(勝利球は)記念にします」と笑った。西武隅田が99球、日本ハム伊藤が98球で、それぞれ初めて100球未満の完封をマークした。西武の100球未満完封は88年9月1日の松沼博久(阪急戦で99球)以来。日本ハムでは22年4月19日の加藤貴之(楽天戦で90球)以来だった。1日に2人が100球未満の完封勝利を記録したのは、66年7月3日に石岡康三(サンケイ)が広島を99球、渡辺泰輔(南海)が東京を90球で完封して以来、58年ぶり。マダックス 100球未満での完封を意味する造語。大リーグのブレーブスなどで通算355勝を挙げ、殿堂入りしたグレグ・マダックスは、通算35完封のうち13度を100球未満で達成。抜群の制球力で「精密機械」と呼ばれた。

◆8連敗中の西武が0-0の五回に打者一巡の猛攻でビッグイニングを作って、一挙5点を先制した。2死三塁から元山飛優内野手(25)が、広島・森下のカットボールを中前にはじき返し「早い段階でいい流れを作りたかった」と先制点をたたきだした。なおも2死一、二塁から打席に入った西川が右中間の破る2点二塁打。「みなさんがつないでくれたチャンスだったので、なんとしてでも打ってやろうと気持ちで打席に入りました」と続くと、その後も中村剛、陽川の適時打が飛びだし5-0とリードを広げた。

◆(日本生命セ・パ交流戦、日本ハム7-0中日、2回戦、1勝1敗、12日、エスコン)西武・隅田知一郎投手(24)が99球、日本ハム・伊藤大海投手(26)が98球でとも完封勝利。100球未満で9回完封勝利を挙げたのは、西武では1988年9月1日の松沼博久(99球、対阪急)以来36年ぶり。日本ハムでは2022年4月19日の加藤貴之(90球、対楽天)以来2年ぶり。同じ日に2人が達成したのは、1966年7月3日のサンケイ・石岡康三(99球、対広島)と南海・渡辺泰輔(90球、対東京)以来58年ぶり。

◆西武打線が五回に打者一巡の猛攻で一挙5点を挙げ、隅田を援護した。先頭・滝沢が左前打で出塁すると2死三塁から元山が中前先制打。前日は一塁への送球エラーで途中交代を告げられたが、その借りをバットで返し「早い段階でいい流れを作りたかった」とうなずいた。渡辺監督代行は「元山が気持ちで打ってくれたヒットだった」とたたえた。

◆一夜に2投手が「マダックス」達成だ!! 西武・隅田知一郎(ちひろ)投手(24)は12日、広島2回戦(ベルーナ)で4安打に抑え、今季初完封で4勝目をマーク。100球未満の完封を指すマダックスを99球で成し遂げ、チームの連敗を8で止めた。日本ハム・伊藤大海投手(26)は中日2回戦(エスコン)で98球を投げて今季初完封し、5勝目をマーク。同じ日に2人が達成したのは58年ぶりとなった。渾身の99球目。隅田は九回2死一、二塁で小園を空振り三振に仕留め、今季初完封を果たした。チーム8連敗中の重苦しい雰囲気を払拭し、バッテリーを組んだ同期入団の古賀と抱き合って喜んだ。「絶対に勝つぞ、やり返すぞという気持ちでマウンドに上がった。今日はストレートが走っていた」二回1死一塁から、けん制悪送球で進塁を許したが、2死二塁から素早いけん制でアウトに。尻上がりに調子を上げ、5点の援護をもらった六回以降はテンポアップ。七回は7球、八回は6球で三者凡退に仕留め、83球で九回のマウンドへ向かった。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1130 0.786
(↑0.017)
-
(-)
456
(+5)
39
(+4)
9
(+1)
9
(+3)
0.254
(↑0.002)
2.420
(↓0.05)
2
(-)
ソフトバンク
950 0.643
(↓0.049)
2
(↓1)
451
(+3)
40
(+9)
7
(+1)
8
(-)
0.257
(↓0.003)
2.710
(↓0.49)
2
(1↑)
ORIX
950 0.643
(↑0.028)
2
(-)
438
(+4)
29
(-)
2
(-)
6
(-)
0.228
(↑0.001)
1.930
(↑0.15)
4
(-)
ヤクルト
752 0.583
(↑0.038)
3
(-)
454
(+9)
45
(+3)
13
(+3)
7
(-)
0.231
(↑0.008)
2.970
(-)
5
(1↑)
DeNA
770 0.500
(↑0.038)
4
(-)
455
(+13)
55
(+3)
12
(+1)
5
(+1)
0.255
(↑0.012)
3.490
(↑0.12)
5
(-)
広島
770 0.500
(↓0.038)
4
(↓1)
442
(-)
34
(+5)
6
(-)
9
(-)
0.226
(↓0.006)
1.960
(↓0.25)
7
(3↑)
日本ハム
670 0.462
(↑0.045)
4.5
(-)
550
(+7)
36
(-)
11
(+2)
3
(-)
0.288
(↑0.007)
2.560
(↑0.22)
8
(2↓)
巨人
680 0.429
(↓0.033)
5
(↓1)
460
(+4)
46
(+5)
7
(-)
8
(-)
0.247
(↑0.003)
3.180
(↓0.16)
8
(2↓)
中日
680 0.429
(↓0.033)
5
(↓1)
423
(-)
33
(+7)
6
(-)
7
(-)
0.214
(↓0.008)
1.830
(↓0.4)
10
(1↓)
ロッテ
572 0.417
(↓0.038)
5
(↓1)
436
(+3)
70
(+13)
4
(-)
6
(-)
0.224
(↑0.002)
4.750
(↓0.56)
11
(-)
阪神
490 0.308
(↓0.025)
6.5
(↓1)
525
(-)
42
(+4)
2
(-)
2
(-)
0.217
(↓0.007)
2.660
(↓0.13)
12
(-)
西武
4100 0.286
(↑0.055)
7
(-)
424
(+5)
45
(-)
5
(-)
4
(-)
0.176
(↑0.004
2.930
(↑0.23)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
29244 0.547
(↓0.011)
-
(-)
86172
(-)
140
(+5)
26
(-)
33
(-)
0.238
(↓0.002)
2.240
(↓0.06)
2
(-)
阪神
29284 0.509
(↓0.009)
2
(-)
82174
(-)
170
(+4)
25
(-)
17
(-)
0.222
(↓0.001)
2.270
(↓0.03)
3
(-)
巨人
29294 0.500
(↓0.009)
2.5
(-)
81173
(+4)
164
(+5)
28
(-)
33
(-)
0.233
(↑0.001)
2.500
(↓0.04)
4
(1↑)
DeNA
28311 0.475
(↑0.009)
4
(↑1)
83203
(+13)
225
(+3)
33
(+1)
35
(+1)
0.247
(↑0.003)
3.360
(↑0.02)
5
(1↓)
中日
26305 0.464
(↓0.009)
4.5
(-)
82149
(-)
181
(+7)
26
(-)
20
(-)
0.234
(↓0.002)
2.610
(↓0.08)
6
(-)
ヤクルト
25314 0.446
(↑0.01)
5.5
(↑1)
83215
(+9)
202
(+3)
45
(+3)
27
(-)
0.236
(↑0.002)
3.190
(-)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
38182 0.679
(↓0.012)
-
(-)
85248
(+3)
142
(+9)
38
(+1)
42
(-)
0.260
(↓0.001)
2.210
(↓0.11)
2
(1↑)
日本ハム
31252 0.554
(↑0.009)
7
(↑1)
85202
(+7)
176
(-)
32
(+2)
47
(-)
0.251
(↑0.002)
2.720
(↑0.05)
3
(1↓)
ロッテ
29255 0.537
(↓0.01)
8
(-)
84175
(+3)
207
(+13)
25
(-)
22
(-)
0.238
(-)
3.240
(↓0.15)
4
(-)
楽天
29291 0.500
(↑0.009)
10
(↑1)
84197
(+5)
236
(+4)
23
(+1)
40
(+3)
0.241
(↑0.001)
3.690
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
28302 0.483
(↑0.009)
11
(↑1)
83182
(+4)
177
(-)
19
(-)
25
(-)
0.240
(-)
2.620
(↑0.05)
6
(-)
西武
19400 0.322
(↑0.012)
20.5
(↑1)
84142
(+5)
212
(-)
28
(-)
27
(-)
0.205
(-)
3.210
(↑0.05)