楽天(☆7対6★)巨人 =交流戦1回戦(2024.06.11)・楽天モバイルパーク宮城=
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巨人
0303000006813
楽天
002000023X71211
勝利投手:津留﨑 大成(1勝0敗0S)
敗戦投手:バルドナード(1勝2敗6S)

本塁打
【巨人】岸田 行倫(2号・2回表2ラン),泉口 友汰(1号・2回表ソロ),丸 佳浩(4号・4回表3ラン)
【楽天】浅村 栄斗(5号・8回裏2ラン)

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◆楽天が逆転勝ち。楽天は4点を追う8回裏、浅村の2ランで2点差に迫る。続く9回には、代打・阿部の押し出し四球で1点差とすると、なおも続く好機で小郷が2点適時二塁打を放ち、サヨナラ勝利を収めた。投げては、4番手・津留崎が自身4年ぶりの白星。敗れた巨人は、4番手・バルドナードが誤算だった。

◆巨人が通算1万1000号を12球団最速で達成した。岸田行倫捕手(27)が2回2死一塁の場面で、左越え本塁打を放ち大きな節目に到達。チームにとって今季26本目、岸田にとっては今季2号、通算5発目がメモリアルアーチとなった。「早い回に(先発山崎)伊織を援護できてよかったです。チーム1万1000号という特別な1本を打つことができてうれしい」と振り返った。球団1号は36年7月15日タイガース戦(山本球場)で、中島治康が若林忠志から記録して始まり、球団創設90周年での達成となった。巨人の記念本塁打1号中島治康36年7月15日@山本若林(タイガース)500号青田昇50年6月8日@衣笠小林恒(松竹)1000号土屋正孝56年4月29日@川崎杉川(大洋)2000号王貞治65年5月7日@後楽園佐藤進(国鉄)3000号王貞治72年6月9日@甲子園江夏(阪神)4000号柳田真宏78年9月10日広島松原(広島)5000号槙原寛己85年6月28日@甲子園工藤(阪神)6000号駒田徳広92年8月17日@神宮高野(ヤクルト)7000号二岡智宏99年8月31日@東京ドーム川上(中日)8000号ローズ04年7月25日@横浜斎藤(横浜)9000号ラミレス10月5月9日@新潟ランドルフ(横浜)10000号中井大介17年9月26日@東京ドーム岩橋(ヤクルト)11000号岸田行倫24年6月11日@楽天モバイルパークポンセ(楽天)

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◆巨人ドラフト4位の泉口友汰内野手(25)がデビューから81打席目でプロ1号ソロを放った。2回2死、楽天ポンセの149キロ直球を左翼席に運んだ。前打者岸田の球団通算1万1000号のメモリアル弾に続く2者連続アーチでリードを3点に広げた。念願のプロ1号&球団通算1万1001号に「会心の当たりでした。プロ一番の打撃ができて良かったです。両親に感謝の気持ちを伝えたいです」と振り返った。

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◆巨人吉川尚輝内野手(29)が胸部付近を強打した。4回1死、楽天渡辺佳の打球に横っ跳びで飛びついた。打球はグラブに入りかけたが、こぼれ落ちた。着地で胸部から地面に落ちて、グラウンドに座り込みながら苦悶(くもん)を浮かべた。慌ててトレーナーが駆けつけるも大事には至らず。そのままプレーを続行した。

◆楽天が劇的サヨナラ勝利で交流戦単独首位を守った。9回に試合をひっくり返した。2点を追う1死満塁から代打阿部が押し出し四球を選び1点差。なおも2死満塁、1番小郷裕哉外野手(27)が、カウント2-2から150キロ直球を右中間に運び自身初のサヨナラ打。お立ち台では「僕、サヨナラヒット初めてなんで最高です」と叫び、右中間へ決めた2点二塁打を喜んだ。小郷は5日阪神戦で決勝2ランを放ち、8日中日戦では決勝満塁弾と神がかった活躍を見せている。最後の打席は「前のコブさん(小深田)が三振してしまって、いつも助けてもらってるので、自分が絶対に決めてやるという気持ちで打席に入りました」と振り返った。「外野が前にいたんで、手応えもあったんで、打った瞬間抜けたなと思いました」と話した。7試合ぶりにスタメン復帰した浅村は反撃の1発を決めた。「6番DH」で出場。8回無死一塁、1ストライクから巨人西舘の151キロ直球を捉え、左翼席に5号2ランをたたき込んだ。5月10日西武戦(ベルーナドーム)以来25試合ぶりの1発。主軸が劣勢の場面で輝き、交流戦首位をキープした。【山田愛斗】

◆巨人ドラフト4位の泉口友汰内野手(25)がデビューから81打席目でプロ1号を放った。2回2死、楽天ポンセの149キロ直球を右翼席に運んだ。前打者岸田の球団通算1万1000号のメモリアル弾に続く2者連続アーチに「会心の当たりでした。真っすぐ割り切っていきました。プロに入って一番の打撃ができたと思います。両親に感謝の気持ちを伝えたいです」と喜んだ。大阪桐蔭の先輩、浅村の前で門出の1発。「(大阪桐蔭の)歴代ナンバーワンショートだと思う。その先輩の前で打てたのは良かったんですが、試合に負けてしまった。勝ちにつなげられるようなバッティングをこれからしていきたい」と先を見据えた。

◆巨人のメモリアルアーチは空砲に終わった。楽天戦で今季4度目のサヨナラ負けを喫した。2回2死一塁、岸田行倫捕手(27)が、ポンセから2号先制2ランを放ち、12球団最速となる球団通算1万1000号に到達。ルーキー泉口の2者連続となるプロ初本塁打、4回の丸の3ランと今季初の1試合3本塁打で最大4点差をつけたが、リリーフ陣が崩れ、今季ワーストタイの4連敗に沈んだ。メモリアルな祝砲を伏兵のバットが打ち上げた。2回2死一塁。岸田が3球目の150キロ直球に快音を響かせた。両手に残る感触をかみしめながら、西日に照らされる左翼席に吸いこまれていく打球を見つめた。「特別な1本を打つことができてうれしい」。ベンチに戻って、節目の1発だと知った。今季2号、通算5号のアーチが、プロ野球史上初の球団通算1万1000本塁打となった。6日ロッテ戦で大城卓が王手をかけてから3試合の足踏みを経て、たどり着いた節目だった。「結果的にそういう風になってよかった」と歴史に名を刻んだ。熱き魂が乗り移ったのかもしれない。試合前、昨季まで巨人でプレーした「熱男」こと松田宣浩氏と再会した。昨年10月1日ヤクルト戦、熱男の引退試合で2号ソロを放ち、"代役熱男"のパフォーマンスを決めたのが岸田だった。当時の話で盛り上がり、気持ちを高め、ゲームに入った。昨季2本塁打のうち、もう1本は6月30日阪神戦の代打サヨナラ本塁打。「チャンスは多くない。与えられた役割で結果を」と自分に言い聞かせる。出場機会は限られるからこそ準備に悔いは残さない。その心得が、勝負強さを生む。「スタメン50試合」を目標に掲げた今季。すでに24試合でスタメン出場を重ねる。3月には「今年は顔の方の調子もいい(笑い)。顔もしっかり売って、全国に、いや世界に売っていきたいと思っています」と話していた声出し番長。堅実に仕事をこなしつつ、時に何かでっかいインパクトのある仕事をかます。ただ、チームは今季4度目のサヨナラ負けで4連敗。胸中は複雑だ。「負けてしまったら意味はないので。勝ち切れるように」と強調。捕手として負けたことが、何よりも悔しかった。【上田悠太】2回の岸田の2号が巨人通算1万1000本目の本塁打となった。チーム1号は36年7月15日に中島が若林(タイガース)から記録。1万1000本に到達したチームは初めてで、現在チーム本塁打2位の西武には1385本の大差をつけている。▽巨人阿部監督(守護神バルドナードが9回に2点差をひっくり返されて今季4度目のサヨナラ負けで4連敗)「みんな必死にやっている。うちは抑えがいっているんだから、やるかやられるか。今日はやられたけど、とにかく明日、切り替えていきます」▽巨人丸(4回2死一、二塁から4号3ラン)「追い込まれてたんで、難しく考えずにゾーン近辺を食らいついていくしかなかったんで。そんな中でうまく打てたなと思います」

◆神様、仏様、小郷様-。楽天小郷(おごう)裕哉外野手(27)が「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦で、プロ初の逆転サヨナラ打を放った。1点を追う9回2死満塁から右中間に殊勲の2点二塁打。交流戦3度目の決勝打と勝負強さを発揮した。1番打者なのに、交流戦の打点王&得点王だ。チームは交流戦10勝3敗で単独首位をキープ。交流戦の勝ち越しを早々に決めた。交流戦の打点王 過去19人(10年が2人)の打点王は、ほとんどが3~5番のクリーンアップで出場。クリーンアップ以外の打順でも出場していた打点王は13年松田(ソフトバンク=4番14試合、5番4試合、6番6試合)19年中村(西武=5番3試合、6番15試合)21年レアード(ロッテ=4番6試合、5番8試合、6番4試合)の3人だけ。ここまで交流戦の小郷は全試合1番で、クリーンアップで出場せずに打点王になれば初めて。

◆巨人のメモリアルアーチは空砲に終わった。「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦で今季4度目のサヨナラ負けを喫した。2回2死一塁、岸田行倫捕手(27)が、ポンセから2号先制2ランを放ち、12球団最速となる球団通算1万1000号に到達。ルーキー泉口の2者連続となるプロ初本塁打、4回の丸の3ランと今季初の1試合3本塁打で最大4点差をつけたが、リリーフ陣が崩れ、今季ワーストタイの4連敗に沈んだ。伏兵のバットから飛び出た1発が、祝砲になるはずだった。2回2死一塁、岸田が楽天ポンセの150キロ直球を捉えた。西日に照らされる左翼席に吸いこまれていった打球が、眠っていた打線を呼び起こした。前カードのオリックス3連戦では3試合でわずか1得点。球団通算1万1000号のメモリアル弾が呼び水となり、続く泉口がプロ1号で2者連続アーチ。4回には丸が4号3ランで突き放したはずだった。8回までに6点の援護を受け、4点差で先発山崎伊から継投に入った。中4日で登板した2番手の西舘が無死一塁から浅村に2ランを浴びて2点差に追い上げられた。3人目の高梨は2四球も踏ん張り、2点のリードを保ったまま9回のバルドナードにつないだ。チーム最多の26試合目の登板となった助っ人左腕は、制球が乱れた。1死一塁から3連続四球。押し出しで1点差となり、2死満塁から小郷に痛恨の2点適時打を浴びて万事休す。手中に収めかけた白星は、黒星に変わった。今季4度目のサヨナラ負けで同ワーストタイの4連敗。阿部監督は「みんな必死にやっている。うちは抑えが行っているんだから、やるか、やられるか。今日はやられたけど、とにかく明日、切り替えて行きます」と、ブルペンを支えてきたリリーフ陣を責めようとはしなかった。ベンチに戻ってからメモリアル弾を知った岸田は「特別な1本を打つことができてうれしい」と今季2号、プロ通算5号に目を丸くした。あと1死のところで勝利に届かず「負けてしまったら意味はないので。勝ち切れるように」。節目の1発が教訓としてチームに刻まれた。【為田聡史】

◆神様、仏様、小郷様-。楽天小郷(おごう)裕哉外野手(27)が「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦で、プロ初の逆転サヨナラ打を放った。1点を追う9回2死満塁から右中間に殊勲の2点二塁打。交流戦3度目の決勝打と勝負強さを発揮した。1番打者なのに、交流戦の打点王&得点王だ。チームは交流戦10勝3敗で単独首位をキープ。交流戦の勝ち越しを早々に決めた。神がかっている男・小郷が、また決めた。3時間33分の熱戦に終止符を打ち、豪快にヘルメットを投げ歓喜した。5-6の9回2死満塁。カウント2-2から巨人バルドナードの150キロ直球を右中間にはじき返した。「越えてくれ」。祈るように快足を飛ばし、プロ初の逆転サヨナラ打。二塁に到達すると、チームメートから手荒い祝福を受けた。「初めてサヨナラ打を打ったんで。この展開で勝てたのは本当にでかいと思います」とうなずいた。試合前のミーティングで、川島打撃コーチが「短期決戦のように戦おう」とゲキを飛ばした。先発ポンセが4回までに3発を浴び、6失点の大乱調。だが、ナインは誰1人諦めていなかった。4点を追う8回に浅村が反撃の2ラン。小郷は「浅村さんのホームランで球場の雰囲気も変わって。あそこから、なんか負けてるんですけど、いけそうな感じがあって」。頭には勝つイメージしか湧かなかった。5日阪神戦(甲子園)では1-2の9回2死から逆転2ランを放ち、勝利を確信していた虎党を黙らせた。8日中日戦(バンテリンドーム)でもプロ初の満塁弾で、ドラフト1位古謝の初勝利をアシストした。交流戦13試合を終え、決勝打は3度。「活躍して名前を知ってほしいっていう思いでやってます」。いたずらっぽく笑い「おごう」を世に広める野望を口にした。交流戦の得点圏打率は驚異の5割3分8厘で、打率は3割1分5厘。13打点と11得点は、いずれも12球団トップだ。9番小深田も打率2割9分8厘と好調で、小深田が出て、1番小郷がかえすという流れが、楽天打線の得点パターンになっている。交流戦首位をきっちり守った。2位ソフトバンクに1差をつけ残り5試合。「一戦も負けるつもりはないんで、しっかり全部勝てるように」。チームを救う大活躍でMVPも見えてきた背番号51は「優勝したら近づくと思うんで、頑張りたい」。乗りに乗っている6年目が、スターへの階段を上り始めた。【山田愛斗】けども、まさか本当に打つとは思っていなかった。この交流戦で彼は本当にいいところで打ってますし、一皮も二皮もむけたような勝負強さを持ってますし、とにかく驚きました」○...主砲浅村が復活の5号2ランで、球場の雰囲気を一変させた。2-6の8回無死一塁、1ストライクから巨人西舘の151キロ直球を左翼席にたたき込んだ。5月10日西武戦(ベルーナドーム)以来、25試合ぶりの1発。打撃不振で7試合ぶりにスタメン復帰した一戦で結果を残し「何かしらでしっかり貢献できるように、あとは自分の力を信じて、いつもと同じ気持ちで(試合に)入りました」と振り返った。

◆巨人のメモリアルアーチは空砲に終わった。「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦で今季4度目のサヨナラ負けを喫した。2回2死一塁、岸田行倫捕手(27)が、ポンセから2号先制2ランを放ち、12球団最速となる球団通算1万1000号に到達。ルーキー泉口の2者連続となるプロ初本塁打、4回の丸の3ランと今季初の1試合3本塁打で最大4点差をつけたが、リリーフ陣が崩れ、今季ワーストタイの4連敗に沈んだ。堅実に仕事をこなしつつ、時に何か大きな仕事をかます。岸田はうまく現場の空気を感じつつ、場を盛り上げる。3月7日、関西燦燦会の壇上で言った。「今年は顔の方の調子もいい(笑い)。顔もしっかり売って、全国に、いや世界に売っていきたいと思います」。財界人たちを笑いに包んだ。ユニホームを着ると、繰り返す言葉がある。「チャンスは多くない。与えられた役割で結果を」。客観的に自分を見て、控え捕手の立場と自覚する。出場機会は限られるからこそ準備に対して、悔いは残さないようことを心がける。その姿勢が何かを起こす。昨季は2本のアーチをかけた。1本目は6月30日阪神戦の代打サヨナラ。2本目は松田宣浩氏の引退試合だった10月1日ヤクルト戦。代役で派手に"熱男"のパフォーマンスを決めた。この日の試合前は、松田氏に再会し、その当時のトークで盛り上がった後、試合に入った。熱い魂が再びバットに乗り移り、歴史的な1本を刻んだ。【巨人担当=上田悠太】

◆巨人・岸田行倫捕手(27)が先制2号2ランを放ち、球団通算1万1000号を記録した。0|0の二回2死一塁。楽天・ポンセが投じた150キロの速球を捉え、左翼席にかっ飛ばした。5月14日のDeNA戦(富山)以来の一発が、12球団最速での球団通算1万1000号のメモリアルアーチとなった。続くドラフト4位・泉口友汰内野手(25)?NTT西日本?も右翼席へ2者連続となるプロ1号ソロをマーク。前カードのオリックス戦(東京ドーム)では3試合合計でわずか1得点と沈黙していた打線だったが、一発攻勢で3点を先取した。

◆本来の力を発揮していない楽天・浅村栄斗内野手(33)が「6番・DH」で、2日のヤクルト戦(楽天モバイルパーク)以来、7試合ぶりに先発出場を果たした。「いつも通り準備して臨むだけです」0-3、二回1死走者なしの1打席目は空振り三振。2-6、四回先頭で回ってきた2打席目は遊ゴロに倒れ、打率は・209に下がった。4日から阪神3連戦(甲子園)、7日から中日3連戦(バンテリンドーム)はベンチスタート。計6試合は代打で登場し、連続試合出場の記録は継続している。今江監督は「(浅村にとって)いい一週間になったと思う。ここからまたスタメンに戻って、本来のリズムをしっかり取り戻して、自分のパフォーマンスを出してもらいたい」と期待を寄せた。2015年8月8日から続く連続試合出場は、パ・リーグ記録を更新中。指揮官は「もちろんチームが一番だが、彼が積み上げてきたとてつもない記録なので。それを簡単に途切れさせるのは違うと思う。今までたくさんの人に支えられて、この記録があると思うので」と明かした。(広岡浩二)

◆巨人・高梨雄平投手(31)が古巣斬りの好救援を見せた。4ー6と迫られた八回1死一塁で3番手として登板。先頭の小深田を見逃し三振に仕留めた後、2者連続四球を与えて2死満塁のピンチを背負ったが、辰巳の遊ゴロに仕留めた。高梨は、2020年のシーズン途中にトレードで楽天から巨人に移籍。3年間所属した古巣の本拠地では、2022年6月以来、2年ぶりの〝凱旋〟登板だったが、しっかりと無失点に封じた。

◆楽天が逆転サヨナラ勝ち。2―6の八回に浅村の2ランで詰め寄ると、九回に代打阿部が押し出し四球を選んで1点差とし、2死満塁から小郷の2点二塁打で試合を決めた。巨人は3本塁打でリードしたが、救援陣が乱調で4連敗。

◆巨人は交流戦首位の楽天にサヨナラ負けを喫し、4連敗となった。6ー4の九回に登板した守護神・バルドナードが誤算だった。先頭の鈴木大に左前打で出塁を許すと、1死から3者連続四球と乱調。5ー6とされた2死満塁で小郷にサヨナラタイムリーを浴びた。この日は、岸田の球団通算1万1000号となる2号2ランで先制。泉口、丸にもアーチが飛び出すなど、今季初の1試合3本塁打で6点を挙げたが、終盤に投手陣が踏ん張れなかった。阿部監督は「みんな必死にやっている。うちは抑えがいっているんだから。やるかやられるか。今日はやられたけど、とにかく明日切り替えていきます」と前を向いて球場をあとにした。

◆楽天が逆転サヨナラ勝ち。2―6の八回に浅村の2ランで詰め寄ると、九回に代打阿部が押し出し四球を選んで1点差とし、2死満塁から小郷の2点二塁打で試合を決めた。?楽天が九回に小郷の2点二塁打で逆転サヨナラ勝ち。楽天のサヨナラ勝ちは5月31日のヤクルト戦(○5-3、九回=フランコの本塁打、福島)に次いで今季4度目。逆転勝ちは今季15度目で、ソフトバンクの17度に次いで両リーグで2番目に多い。?巨人戦のサヨナラ勝ちは2015年5月31日(○4-3、十回=中川大志の本塁打)以来9年ぶり4度目。巨人戦で最大4点差から逆転したのは、10年5月21日(六回表終了0-4→最終5-4、九回=鉄平の単打)以来14年ぶり2度目。

◆楽天は11日、巨人1回戦(楽天モバイルパーク)に7-6で逆転サヨナラ勝ちを飾り、交流戦の首位をキープ。九回に押し出し四球で1点差とし、2死満塁から小郷裕哉外野手(27)の2点二塁打で試合を決めた。今季の逆転勝ちはソフトバンクの17度に次いで12球団で2番目の15度。真骨頂を発揮した〝逆転イーグルス〟が初の交流戦王者に突き進む。勝利を告げる打球が右中間に伸びた。小郷がプロ初のサヨナラ打となる2点二塁打。今季4度目のサヨナラ勝ちに楽天モバイルパーク宮城のスタンドはお祭り騒ぎ。ヒーローは水をかけられ、手荒い祝福を受けた。「最後は腹をくくって打った。外野手が前進守備だったので越えてくれと思いながら走った。サヨナラヒットは初めてなので最高です」4―6の九回に1点差に追い上げ、なお2死満塁で打席に入ると、追い込まれながらも左腕バルドナードの150キロの速球を力強く捉えて右中間を破った。終盤まで続いた劣勢を覆しての劇的勝利で、交流戦単独首位を死守した。小郷は打席に入る前、鈴木大から球筋などの情報を入念に伝えられ「お前ならいける!」と背中を押された。あと一人で敗戦の場面でも「割り切って勝負できた」と、プレッシャーを打破した。

◆勝利目前で悲劇が待っていた。巨人は2点リードの九回、守護神のバルドナードが2安打3四球の大乱調で逆転サヨナラ負け。4連敗となった阿部慎之助監督(45)は、悔しさを押し殺して口を開いた。「みんな必死にやっているし。やるか、やられるか。きょうはやられたけど、とにかく明日、切り替えていきます」ここまで6セーブのバルドナードが平常心を失った。1死一塁から3連続四球。際どいコースをボールと判定される場面が続き、制球難で腕の振りが鈍った。最後は小郷に真ん中の直球を右中間深くへ、はじき返された。打線が今季初の1試合3本塁打(岸田、泉口、丸)と奮起しただけに、勝って勢いに乗りたい試合だった。12日の第2戦に敗れれば、交流戦優勝の可能性が消滅する。(谷川直之)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1030 0.769
(↑0.019)
-
(-)
551
(+7)
35
(+6)
8
(+1)
6
(-)
0.252
(↑0.006
2.370
(↓0.05)
2
(-)
ソフトバンク
940 0.692
(↑0.025)
1
(-)
548
(+4)
31
(+2)
6
(-)
8
(-)
0.260
(-)
2.220
(↑0.02)
3
(1↑)
ORIX
850 0.615
(↑0.032)
2
(-)
534
(+4)
29
(-)
2
(-)
6
(-)
0.227
(↑0.009)
2.080
(↑0.17)
4
(1↓)
ヤクルト
652 0.545
(↓0.055)
3
(↓1)
545
(+2)
42
(+4)
10
(-)
7
(-)
0.223
(↓0.002)
2.970
(↓0.12)
5
(-)
広島
760 0.538
(↑0.038)
3
(-)
542
(+2)
29
(+1)
6
(+1)
9
(+3)
0.232
(↓0.001)
1.710
(↑0.06)
6
(3↑)
DeNA
670 0.462
(↑0.045)
4
(-)
542
(+4)
52
(-)
11
(-)
4
(+1)
0.243
(↓0.005)
3.610
(↑0.31)
6
(1↓)
巨人
670 0.462
(↓0.038)
4
(↓1)
556
(+6)
41
(+7)
7
(+3)
8
(+1)
0.244
(↓0.002)
3.020
(↓0.25)
6
(3↑)
中日
670 0.462
(↑0.045)
4
(-)
523
(+4)
26
(-)
6
(+2)
7
(-)
0.222
(↑0.001)
1.430
(↑0.12)
9
(2↓)
ロッテ
562 0.455
(↓0.045)
4
(↓1)
533
(-)
57
(+4)
4
(-)
6
(-)
0.222
(↓0.007)
4.190
(↑0.02)
10
(2↓)
日本ハム
570 0.417
(↓0.038)
4.5
(↓1)
643
(-)
36
(+4)
9
(-)
3
(-)
0.281
(↓0.01)
2.780
(↓0.12)
11
(-)
阪神
480 0.333
(↓0.031)
5.5
(↓1)
625
(-)
38
(+4)
2
(-)
2
(-)
0.224
(↓0.002)
2.530
(↓0.16)
12
(-)
西武
3100 0.231
(↓0.019)
7
(↓1)
519
(+1)
45
(+2)
5
(+1)
4
(+1)
0.172
(-)
3.160
(↑0.1)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
29234 0.558
(↑0.009)
-
(-)
87172
(+2)
135
(+1)
26
(+1)
33
(+3)
0.240
(-)
2.180
(↑0.02)
2
(-)
阪神
29274 0.518
(↓0.009)
2
(↓1)
83174
(-)
166
(+4)
25
(-)
17
(-)
0.223
(-)
2.240
(↓0.03)
3
(-)
巨人
29284 0.509
(↓0.009)
2.5
(↓1)
82169
(+6)
159
(+7)
28
(+3)
33
(+1)
0.232
(-)
2.460
(↓0.06)
4
(-)
中日
26295 0.473
(↑0.01)
4.5
(-)
83149
(+4)
174
(-)
26
(+2)
20
(-)
0.236
(↓0.001)
2.530
(↑0.04)
5
(-)
DeNA
27311 0.466
(↑0.01)
5
(-)
84190
(+4)
222
(-)
32
(-)
34
(+1)
0.244
(↓0.001)
3.380
(↑0.06)
6
(-)
ヤクルト
24314 0.436
(↓0.008)
6.5
(↓1)
84206
(+2)
199
(+4)
42
(-)
27
(-)
0.234
(↓0.001)
3.190
(↓0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
38172 0.691
(↑0.006)
-
(-)
86245
(+4)
133
(+2)
37
(-)
42
(-)
0.261
(-)
2.100
(-)
2
(-)
ロッテ
29245 0.547
(↓0.011)
8
(↓1)
85172
(-)
194
(+4)
25
(-)
22
(-)
0.238
(↓0.002)
3.090
(↓0.02)
3
(-)
日本ハム
30252 0.545
(↓0.011)
8
(↓1)
86195
(-)
176
(+4)
30
(-)
47
(-)
0.249
(↓0.002)
2.770
(↓0.03)
4
(-)
楽天
28291 0.491
(↑0.009)
11
(-)
85192
(+7)
232
(+6)
22
(+1)
37
(-)
0.240
(↑0.002
3.700
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
27302 0.474
(↑0.01)
12
(-)
84178
(+4)
177
(-)
19
(-)
25
(-)
0.240
(↑0.001)
2.670
(↑0.04)
6
(-)
西武
18400 0.310
(↓0.006)
21.5
(↓1)
85137
(+1)
212
(+2)
28
(+1)
27
(+1)
0.205
(↓0.001)
3.260
(↑0.02)