1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 6 | 1 | 0 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:佐藤 一磨(1勝0敗0S) (セーブ:マチャド(2勝1敗7S)) 敗戦投手:菅野 智之(5勝1敗0S) |

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◆オリックスが5連勝。オリックスは初回、西川の適時二塁打などで2点を先制する。そのまま迎えた3回表には、再び西川の適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・佐藤が5回1安打無失点の好投でプロ初勝利。敗れた巨人は、打線が振るわなかった。
◆巨人は7日東、8日斎藤と初対戦の投手に苦戦し、オリックスに2試合連続完封負け。巨人の連続完封負けは3試合が最多で、60年8月28~30日、09年4月26~29日、12年4月5~7日の3度ある。今日も無得点に抑えられると、12年ぶり4度目の球団ワースト記録になってしまう。オリックスの先発は今日も初顔となる佐藤一磨だが、巨人打線は攻略できるか。
◆巨人丸佳浩外野手(34)が試合前に通算1000得点の連盟表彰を受けた。6月1日西武戦でプロ野球史47人目の記録を達成。初得点は10年9月29日横浜戦だった。プロ17年目で節目にたどり着いていた。
◆オリックス西川龍馬外野手(29)が3戦連続先制打を放った。1回1死一、二塁から巨人菅野の直球をとらえ、右中間を破る適時二塁打。「今日も(初回から)得点圏のチャンスだったので、なんとか仕事ができてよかったです」とコメントした。対菅野は昨季まで打率4割と好相性。3回の第2打席でも1死一塁から右翼線へ適時二塁打。2打席連続タイムリーで、プロ初登板初先発の佐藤一磨投手(23)を援護した。西川は前日まで3戦連続で決勝打をマークしている。
◆8日に支配下登録されたばかりのオリックス佐藤一磨投手(23)が、プロ初登板初先発した。19年育成ドラフト1位で入団して5年目、ついに1軍マウンドを踏んだ左腕は、最速148キロのストレートにフォークやスライダーなど変化球を駆使。1回1死二塁、3回2死三塁などのピンチをしのいだ。投げ合った相手は巨人のエース菅野。神奈川出身だけに、子どものころ東京ドームでよく観戦したという。「(菅野は自分が)ちっちゃいころからの大エースなので。投げ合えるなんてとても光栄なことなので、頑張って勝ちたいと思います」と話していた。両親の見守る前で、岡本和や坂本ら巨人の打者を次々と打ち取り、5回73球を投げ、1安打3奪三振2四球無失点。味方打線に3点の援護をもらい、勝ち投手の権利を持って降板した。「マウンドに上がる前まではとても緊張していたんですが、ゲームに入ってからはいつもと同じように投げることができたと思います。(1軍のマウンドで)今の自分の力は出し切れたのかなと思いますし、すごいバッター達との対戦の中でもしっかりと勝負していくことができたところはよかったです」と振り返った。勝利投手になれば、育成ドラフト出身の初登板勝利は5人目で、オリックスでは初となる。佐藤一磨(さとう・かずま)2001年(平13)4月16日生まれ、神奈川県出身。横浜隼人から19年育成ドラフト1位でオリックス入団。チームのドラフト同期は宮城、紅林ら。23年は2軍で8勝を挙げ最多勝を獲得。今季も9試合で4勝2敗、防御率1・99の好成績を挙げ、8日に支配下登録された。190センチ、97キロ、左投げ左打ち。背番号93。
◆オリックス佐藤一磨投手(23)が、プロ初登板初先発で初勝利を挙げた。19年育成ドラフト1位で入団して5年目、8日に支配下登録されたばかりの左腕が、ついに1軍マウンドを踏んだ。最速148キロのストレートにフォークやスライダーなど変化球を駆使。1回1死二塁、3回2死三塁などのピンチをしのいだ。両親の見守る前で、岡本和や坂本ら巨人の打者を次々と打ち取り、5回73球を投げ、1安打3奪三振2四球無失点。味方打線に3点の援護をもらい、勝ち投手の権利を持って降板した。「マウンドに上がる前まではとても緊張していたんですが、ゲームに入ってからはいつもと同じように投げることができたと思います。(1軍のマウンドで)今の自分の力は出し切れたのかなと思いますし、すごいバッター達との対戦の中でもしっかりと勝負していくことができたところはよかったです」と振り返った。育成ドラフト出身の初登板勝利は23年の巨人松井以来5人目で、オリックスでは初となった。佐藤一磨(さとう・かずま)2001年(平13)4月16日生まれ、神奈川県出身。横浜隼人から19年育成ドラフト1位でオリックス入団。チームのドラフト同期は宮城、紅林ら。23年は2軍で8勝を挙げ最多勝を獲得。今季も9試合で4勝2敗、防御率1・99の好成績を挙げ、8日に支配下登録された。190センチ、97キロ、左投げ左打ち。背番号93。19年育成ドラフトで入団した5年目の佐藤がプロ初登板初勝利。オリックスの初登板勝利は22年椋木以来。5年目での初登板勝利は最も遅く、03年石堂(ヤクルト)に次いで21年ぶり2人目。また、育成ドラフトで入団した投手の初登板勝利は23年松井(巨人)以来5人目。オリックスは前日8日も斎藤がプロ初勝利。オリックスで初勝利が2試合続けて誕生したのは、13年5月8日ソフトバンク戦の松葉、9日ソフトバンク戦の佐藤達以来11年ぶり。巨人が2試合続けてプロ初勝利を献上するのは18年4月7日ヤクルト戦の風張、8日ヤクルト戦の中尾以来になる。
◆巨人が2日連続でプロ初勝利を献上し、今季の交流戦初の同一カード3連敗を喫した。交流戦は3カード連続で勝ち越してきたが、6勝6敗で貯金0になり、リーグ順位も3位に転落した。前日に支配下登録されたばかりのオリックス佐藤一磨投手(23)に対して、5回までヘルナンデスの二塁打1本に封じられた。巨人先発の菅野智之投手は西川に2本の適時二塁打を浴びるなど、6回4安打3失点で降板。6回に坂本勇人の犠飛で26イニングぶりの得点を挙げたが、反撃も届かなかった。8日の同戦ではオリックス斎藤響介投手(19)に5回まで1安打無得点に抑えられ、プロ初勝利となる白星を許した。巨人が同一カードで2日連続プロ初勝利を献上するのは、18年4月7日のヤクルト風張蓮、同8日の中尾輝以来、6年ぶりとなった。
◆8日に支配下登録されたばかりのオリックス佐藤一磨投手(23)が、プロ初登板初先発で5回無失点の好投を見せ、初勝利を挙げた。育成ドラフト出身では5人目の初登板勝利となった。佐藤のヒーローインタビューは以下の通り。-この大歓声、どう聞こえていますか。「もうすごいびっくりしてます、はい」-まずは昨日支配下選手として登録されて初めての1軍マウンドでした。東京ドームのマウンド、どのように準備をして臨んだんですか。「もう前日からすごい緊張してて、ちっちゃいころから見てるマウンドだったんで、そこはすごく楽しみに全力で準備しました」-実際マウンドに上って対峙(たいじ)した巨人打線。試合中はどんな思いでしたか。「もう1人1人必死で全力で1球1球投げました」-試合前にはベンチでノートをご覧になっていたと思うんですが、あれは何を見ていらっしゃったんですか?「相手バッターの傾向とか、そういうのをしっかり見て、頭に入れてマウンドに上がりました」-5回1安打無失点の好投をして、その後ベンチからはどんな思いでリリーフ陣の踏ん張りを見ていましたか「ホッとしたのが一番で、あとは勝ったらいいなっていう風に思って待ってました」-そして見事に初勝利をつかみ取りました。初勝利の記念のボールは今ポケットに。こちらはどうしますか。「家族が見に来てるので家族に渡したいと思います」-今日はスタンドにご家族がいらっしゃってます。一言ご家族にメッセージをお願いいたします。「少し時間がかかってしまいましたが、関東で勝てていいところ見せられてよかったと思います」-佐藤選手の活躍でチームは今シーズン初の5連勝です。レフトスタンドを中心にお集まりのバファローズファンに関しても一言メッセージをお願いします。「本当にすごい声援を送っていただいたので、ものすごく力になりましたし、勝ててよかったです。応援ありがとうございます」
◆オリックス佐藤一磨投手(23)が4年少々の育成契約の下積みを経て、ついに1軍の舞台に立った。母校の横浜隼人(神奈川)・水谷哲也監督(59)は「よくここまで我慢して。オリックスさんもよく我慢してくださって。本当に感謝しています。とにかく実直な男。本人の実直さがそうさせたのかなと思っています」と、感慨深そうに話した。この日は三重県内に遠征しての練習試合中のため、東京ドームでは観戦できなかった。支配下登録の吉報を受け、この日の好投を信じていた。水谷監督は「実直な男です。体が大きい分、時間もかかる。でも言われたことを本当にとにかくコツコツとやれる男。それに尽きます。やり続ければ大きな成果が出ることも実証してくれたと思います」と教え子をたたえ「あとはこちらは楽しませてもらうだけ。1日でも長く横浜隼人の関係者を喜ばせてほしいです」と笑っていた。また、横浜隼人野球部顧問の榊原秀樹氏(58)はこの日、東京ドームで観戦。「感動しました。完全アウェーの空気の中で、よく頑張りました」と興奮の声色で話した。佐藤は中学時代は大和シニアでプレーした。「外野と投手、少し中途半端な感じだったけど楽しみだな」と将来性に着目。それでも高校入学後になかなか体重が増えず「やめたい」と一度だけ弱音を漏らしたこともあったという。そんな努力も知っているだけに「本当に4年間、よく頑張った。球団にも4年間も(育成で)残してもらって、本当に感謝です」と感慨深げ。「現役の高校生たちにもいい励みになったと思います」と喜んでいた。【金子真仁】
◆オリックス佐藤一磨投手(23)が4年少々の育成契約の下積みを経て、ついに1軍の舞台に立った。横浜スタジアムで撮影した1枚の写真が印象的だ。約5年前、横浜隼人(神奈川)時代に行われた横浜商大高との"引退試合"だ。県内でも特に野球部員数の多い両校は、夏の大会でベンチ入りできない3年生が大勢いる。彼らが「高校野球を頑張ってきた成果」を出す舞台としてもう20年以上、行われている。6月27日の引退試合の時点で、すでに佐藤が背番号1で夏のメンバーに選ばれることは決定的だった。横浜スタジアムのベンチには物理的に何十人も入れない。引退試合はスタンドから応援した。ただ、感極まったのか。途中からベンチに参入した。仲間の肩を抱いて大声を出し、食い入るように全てのプレーを見ていた。表情や所作が、その純粋な性格を物語っていた。高校時代の佐藤と会話をしたのは、引退試合の時とあと1回だけ。だから驚かされた。育成選手でのオリックス入団が決まった、翌年1月のNPB新人研修。ロッテ佐々木朗希投手や、アマチュア野球担当として面識のあった選手たちとあいさつを交わした。会場内で突然大きな人影が動いて、私の前で立ち止まった。「横浜隼人高校から入団しました佐藤一磨です。あの時はお世話になりました」。青春のほんの一瞬に交点があっただけの相手に、わざわざあいさつに駆け寄り、立ち止まってお辞儀してくれるなんて。横浜隼人のグラウンドでは今も「こんにちは、ありがとうございます」と野球部員から来客への真心が響く。礼儀を徹底して仕込まれる高校とはいえ、佐藤の姿はグッと来た。私たちのやりとりを当時から早くも有名だったルーキーたちが見ていた記憶がある。翌年以降、ロッテ担当や西武担当として毎年2月、オリックスのキャンプ地の宮崎・清武に行った。行くたびに佐藤が「お久しぶりです!」とわざわざ声をかけに来てくれるから、2年目以降は互いに探すようになった。身長はとても高いのに、腰はとても低い。若くして誠実で純粋な姿に、自然と人が集まる。母校の水谷哲也監督(59)は「地球とボールとご縁はまるい」とよく口にする。縁の輪を大事にしてきた若者の、長い下積みを経てのプロ初勝利。スタンドで父が深々とお辞儀をする姿が、テレビに映った。【金子真仁】
◆オリックス西川龍馬外野手(29)が4試合連続の勝利打点をマークした。1回1死一、二塁から右中間を破る適時二塁打。先制打は3戦連続だ。3回1死一塁では右翼線へ適時二塁打。いずれも昨季まで対戦打率4割という好相性の巨人菅野から放った。「今日も(初回から)得点圏のチャンスだったので、なんとか仕事ができてよかったです」と西川。4試合連続V打は、球団では13年9月の李大浩以来11年ぶり。勝負強い打撃で今季初の5連勝に貢献した。西川が6日DeNA戦から4試合続けて勝利打点(V打)をマーク。4試合連続V打は17年6月6~9日柳田(ソフトバンク)以来で、オリックスでは13年9月14~21日李大浩以来11年ぶり。また、巨人との3連戦ですべてV打は、84年6月5~7日大島(中日)99年9月3~5日ペタジーニ(ヤクルト)13年4月26~28日バレンティン(ヤクルト)に次ぎ4人目。過去3人はいずれも自身の本拠地での3連戦で、ビジターの3連戦で記録したのは西川が初めてだ。
◆巨人菅野智之投手(34)が天敵・西川に2本の適時二塁打を浴び、開幕6連勝とはならなかった。対戦成績が通算65打数26安打の打率4割だった左打者に、1回1死一、二塁からは右中間を突破され先制点を許した。3回1死一塁からも右翼線に運ばれ3点目を奪われた。6回4安打3失点で今季初黒星を喫し「さすがにいいバッター。3点目がもったいなかった。今まではうまくいき過ぎ。もう1回仕切り直して」と次へ切り替えた。
◆巨人が2日連続で若き投手に屈した。オリックス佐藤に5回まで1安打に封じられ、プロ初勝利を献上。前日8日の19歳斎藤に続き、2試合連続でプロ初白星を許すのは、18年のヤクルト風張、中尾以来6年ぶりとなった。交流戦に入って初の同一カード3連敗。阿部監督は1回に2失点した菅野について「なかなか点入らないから、なんとか先に取られないように慎重になりすぎたかな。それだけね、今のチーム状況を感じて投げてくれてたんで」と言った。前日まで20イニング連続無得点で迎えた一戦。6回に坂本の犠飛で26イニングぶりの得点を奪ったが、反撃も1点止まり。2本の適時二塁打を放った相手4番に「西川君1人にやられちゃった感じだね」と言った指揮官は、自軍の岡本和にも言及。1回2死三塁で中飛に倒れるなど、3連戦で計10打数無安打だった。「4番が打てば、勝つ。これが野球だと思うし。ちょっと迷いとかもあるのかなぁと思いながら見てるんだけど。何とか割り切ってやってほしい。僕も含めてみんなで切り替えていくしかないかなと思います」。セ・リーグで唯一の黒星を喫し、3位に後退。11日から楽天、日本ハムとのビジター6連戦に向かう。
◆オリックス佐藤一磨投手(23)が、巨人戦でプロ初登板初先発し、5回無失点の好投で初勝利を挙げた。育成ドラフト出身では5人目の初登板勝利だった。8日に支配下登録されたばかりの左腕は、背番号「93」のユニホームで躍動した。同じ育成出身の東から「どんどん打者に向かっていけ」と助言をもらった通り、190センチの長身から、最速148キロの直球に、カーブやフォークなどの変化球をまじえ「もう1人1人必死で、全力で1球1球投げました」。巨人打線を5回1安打無失点に封じ、5回で降板。大役を終えると、ベンチでチームの勝利を願った。巡ってきたチャンスを生かした。1年目は腰痛に苦しみ、昨季は2軍の最多勝を獲得したものの、支配下登録されるまでに5年を要した。神奈川ですし店を営む両親には電話で吉報を伝え、遠征に合わせ実家にも帰って直接報告もした。抑えのマチャドから受け取ったウイニングボールは、見守った両親ら「家族に渡します」と笑顔を見せた。前日8日の斎藤に続き、2試合連続で初勝利投手が誕生した。宮城や山下、平野佳ら離脱者が続出している投手陣に現れた孝行息子に、中嶋監督も目を細めた。佐藤が新人だった20年、指揮官は2軍監督だった。2軍ソフトバンク戦で初回に6失点した姿なども見ているだけに「本当によく成長してくれました」と感慨深げに振り返った。チームは今季初の5連勝で借金4。若い力の台頭は離脱中の選手にも「早く帰ってこいというメッセージに。今いる選手にも刺激なるに」と指揮官。巻き返しへ、23歳左腕も重要なピースになりそうだ。【高垣誠】佐藤一磨(さとう・かずま)2001年(平13)4月16日生まれ、神奈川県出身。横浜隼人から19年育成ドラフト1位でオリックス入団。チームのドラフト同期は宮城、紅林ら。23年は2軍で8勝を挙げ最多勝を獲得。今季も9試合で4勝2敗、防御率1・99の好成績を挙げ、8日に支配下登録された。190センチ、97キロ、左投げ左打ち。背番号93。19年育成ドラフトで入団した5年目の佐藤がプロ初登板初勝利。オリックスの初登板勝利は22年椋木以来。5年目での初登板勝利は最も遅く、03年石堂(ヤクルト)に次いで21年ぶり2人目。また、育成ドラフトで入団した投手の初登板勝利は23年松井(巨人)以来5人目。オリックスは前日8日も斎藤がプロ初勝利。オリックスで初勝利が2試合続けて誕生したのは、13年5月8日ソフトバンク戦の松葉、9日ソフトバンク戦の佐藤達以来11年ぶり。巨人が2試合続けてプロ初勝利を献上するのは18年4月7日ヤクルト戦の風張、8日ヤクルト戦の中尾以来になる。
◆巨人は長野久義外野手(39)が「6番・左翼」で5月29日のソフトバンク戦(東京ドーム)以来、10試合ぶりに先発する。
◆オリックス・西川龍馬外野手(29)が4試合連続の適時打を放ち、先制した。一回1死から安打と四球で一、二塁とし、西川が巨人先発の菅野の直球を右中間にはじき返した。なおも二、三塁で紅林が右翼への犠飛で加点した。西川はこれで8試合連続安打&4試合連続打点と絶好調。昨季の対戦打率が・667(3打数2安打)だった菅野から出鼻をくじくタイムリーで勢いづけた。
◆プロ初登板のオリックス・佐藤一磨投手(23)が5回1安打無失点と好投。勝利投手の権利を持って降板した。一回1死でヘルナンデスに二塁打を許すも、動じなかった。吉川を二ゴロ、岡本和を中飛に仕留めて危機を脱した。三、四回にはそれぞれ先頭打者に四球を与えたが、後続を断って3点のリードを守った。5年目の佐藤は8日に支配下登録されたばかり。佐藤がこのまま勝利投手すれば、育成ドラフト出身のプロ初登板初勝利はNPB史上5人目。球団では初の快挙となる。
◆巨人・坂本勇人内野手(35)が0-3の六回1死満塁から左犠飛を放ち、26イニングぶりの得点を挙げた。6日のロッテ戦(東京ドーム)の六回に3得点を記録して以降得点から遠ざかっており、直近は2戦連続零敗を喫していた。しかし、後続なく反撃は1点止まりだった。
◆オリックスは新戦力の活躍で5連勝。今季初の同一カード3連勝を飾った。打線は一回に西川の4試合連続適時打で先制し、紅林の犠飛で加点。三回にも再び西川がタイムリーを放ってリードを広げた。8日に支配下選手登録された5年目左腕の佐藤一磨は5回無失点でプロ初勝利。育成ドラフト出身がプロ初登板で初勝利はNPB史上5人目の快挙となった。
◆巨人は同一カード3連敗を喫した。一回1死一、二塁から4番・西川に右中間へ3試合連続となる先制二塁打を浴び、阿部慎之助監督(45)は「西川くんに一人にやられたかなという感じ」と肩を落とした。2試合連続無得点だったが、この日は七回に坂本の犠飛で26イニングぶりの得点を挙げた。チームはリーグ3位に転落。指揮官は「明日リフレッシュして、来週アウェーになりますけどいい1週間にしたいので。僕も含めてみんなで切り替えていくしかないかなと思います」と前を向いた。
◆無傷の5勝を挙げていた巨人・菅野智之投手(34)が6回3失点で今季初黒星を喫した。今カード好調の西川に一回1死一、二塁から右中間へ二塁打を浴び、「絶対に先制点を与えてはいけないという気持ちが強すぎて裏目に出てしまった」と悔やんだ。阿部監督は「なかなか点が入らないから、なんとかしようと慎重になりすぎたかな」と右腕の思いをくんだ。
◆8日に支配下選手登録されたオリックスの5年目左腕、佐藤一磨投手(23)は5回無失点でプロ初勝利を挙げた。?育成ドラフト出身で今季5年目のオリックス・佐藤がプロ初登板勝利。育成ドラフト出身投手の初登板勝利は昨年5月21日の巨人・松井颯(先発、対中日、1年目)以来5人目で、オリックスの投手では初。?プロ5年目での初登板勝利は2003年9月7日のヤクルト・石堂克利(先発、対中日)と並んで最も遅い年数。?2リーグ制(1950年)以降、外国人投手を除いて、巨人相手にプロ初登板勝利を飾ったのは、15年7月1日の広島・薮田和樹(先発)以来9年ぶり16人目で、パ・リーグ投手では初。?西川(一回に先制二塁打)の4試合連続勝利打点は17年のソフトバンク・柳田悠岐(6月6日のヤクルト戦-9日の阪神戦)以来7年ぶり。オリックスでは13年の李大浩(9月14日の楽天戦-21日の西武戦)以来11年ぶり。日本選手では阪急時代の73年の長池徳二(6月5日の日拓戦-9日の近鉄戦)以来51年ぶり。
◆真新しい背番号93をつけたオリックスの5年目左腕・佐藤一磨投手(23)が球団初の育成枠出身のプロ初登板勝利を達成した。「一人一人、必死で、全力で投げました!」190センチの大型左腕。140キロ台後半の直球にカーブ、フォークなどの変化球を交えて巨人打線を翻弄した。3―0の四回には先頭の吉川に四球を与えたが、岡本和らを冷静に打ち取り、拳を握った。8日に支配下となり、この日は5回1安打無失点。2軍監督としてもプロ入りから見てきた中嶋監督は「本当によく投げた。それ以外にない」と感慨深げだった。「ずっときつかった」。努力を重ねてきた。神奈川・横浜隼人高2年までは大学進学を希望。高校の野球部の監督になるのが夢だった。それでも素質を見抜いていた水谷哲也監督や父・大磨(だいま)さんらから「大学はいくつになっても行ける。プロの経験をしてからでも高校の監督になれる」と勧められ、プロを志すようになった。背番号001でスタート。鉄人からの激励が力になった。神奈川・藤沢市内ですし店の「二代目笑楽」を経営する父は店を持つ前に、1993~99年に放送されたフジテレビ系の人気番組「料理の鉄人」に出演していた道場六三郎さんに弟子入り。5年間修行していた経歴を持つ。この日、スタンドで観戦していた父に巨匠は「頑張れよ」とメッセージを送った。それを〝受け取った〟23歳左腕はチームを5連勝に導いた。「支配下になったからにはチームのために1勝でも多く貢献できるように」ウイニングボールは両親にプレゼントした。一磨の名が示すように一にこだわる人生。研鑽(けんさん)を積み重ねて鉄人への道を歩んでいく。(織原祥平)
◆巨人は打線が沈黙し、今季3度目の同一カード3連敗。阪神と入れ替わり3位に転落した。オリックスの4番・西川に3試合連続で先制打を浴びるなど、試合の主導権を握れず阿部慎之助監督(45)は「西川君、一人にやられちゃったかな」と振り返った。ここまで2試合連続で無得点の打線は、この日も元気がなかった。プロ初登板の先発左腕・佐藤の前に五回まで1安打。六回に2番手・鈴木から坂本の左犠飛で26イニングぶりに得点したが、次の1点が遠かった。3連戦合計でチームは10安打1得点。4番に座る岡本和は10打数無安打と鳴りを潜めた。指揮官は「4番が打てば勝つ。これが野球」と主砲の奮起に期待しつつ、「来週はアウェー(での6連戦)になるけど、いい1週間にしたい。僕も含めてみんなで切り替えていくしかない」と前を向いた。(樋口航)

<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
9 | 3 | 0 | 0.750 (↓0.068) | - (-) |
6 | 44 (+1) | 29 (+3) | 7 (+1) | 6 (+1) |
0.246 (↓0.004) | 2.320 (↓0.09) |
2 (-) |
ソフトバンク |
8 | 4 | 0 | 0.667 (↓0.06) | 1 (-) |
6 | 44 (+5) | 29 (+8) | 6 (+1) | 8 (-) |
0.260 (↑0.005) | 2.240 (↓0.54) |
3 (-) |
ヤクルト |
6 | 4 | 2 | 0.600 (↑0.044) | 2 (↑1) |
6 | 43 (+1) | 38 (-) | 10 (-) | 7 (+1) |
0.225 (↓0.003) | 2.850 (↑0.26) |
4 (1↑) |
ORIX |
7 | 5 | 0 | 0.583 (↑0.038) | 2 (↑1) |
6 | 30 (+4) | 29 (+1) | 2 (-) | 6 (-) |
0.218 (↓0.001) | 2.250 (↑0.11) |
5 (-) |
巨人 |
6 | 6 | 0 | 0.500 (↓0.045) | 3 (-) |
6 | 50 (+1) | 34 (+4) | 4 (-) | 7 (-) |
0.246 (↓0.008) | 2.770 (↓0.11) |
5 (3↑) |
広島 |
6 | 6 | 0 | 0.500 (↑0.045) | 3 (↑1) |
6 | 40 (+4) | 28 (+1) | 5 (-) | 6 (-) |
0.233 (↑0.011) | 1.770 (↑0.07) |
7 (4↓) |
ロッテ |
5 | 5 | 2 | 0.500 (↓0.056) | 3 (-) |
6 | 33 (+1) | 53 (+4) | 4 (-) | 6 (+2) |
0.229 (↓0.01) | 4.210 (↓0.02) |
8 (1↓) |
日本ハム |
5 | 6 | 0 | 0.455 (↓0.045) | 3.5 (-) |
7 | 43 (-) | 32 (+1) | 9 (-) | 3 (+1) |
0.291 (↓0.005) | 2.660 (↑0.24) |
9 (-) |
DeNA |
5 | 7 | 0 | 0.417 (↑0.053) | 4 (↑1) |
6 | 38 (+8) | 52 (+5) | 11 (+2) | 3 (-) |
0.248 (↑0.006) | 3.920 (↑0.08) |
9 (-) |
中日 |
5 | 7 | 0 | 0.417 (↑0.053) | 4 (↑1) |
6 | 19 (+3) | 26 (+1) | 4 (-) | 7 (+1) |
0.221 (↑0.006) | 1.550 (↑0.04) |
11 (-) |
阪神 |
4 | 7 | 0 | 0.364 (↑0.064) | 4.5 (↑1) |
7 | 25 (+3) | 34 (-) | 2 (-) | 2 (-) |
0.226 (↑0.01) | 2.370 (↑0.23) |
12 (-) |
西武 |
3 | 9 | 0 | 0.250 (↓0.023) | 6 (-) |
6 | 18 (-) | 43 (+3) | 4 (-) | 3 (-) |
0.172 (↓0.009) | 3.260 (-) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
28 | 23 | 4 | 0.549 (↑0.009) | - (-) |
88 | 170 (+4) | 134 (+1) | 25 (-) | 30 (-) |
0.240 (↑0.002) | 2.200 (↑0.03) |
2 (1↑) |
阪神 |
29 | 26 | 4 | 0.527 (↑0.008) | 1 (-) |
84 | 174 (+3) | 162 (-) | 25 (-) | 17 (-) |
0.223 (↑0.001) | 2.210 (↑0.03) |
3 (1↓) |
巨人 |
29 | 27 | 4 | 0.518 (↓0.009) | 1.5 (↓1) |
83 | 163 (+1) | 152 (+4) | 25 (-) | 32 (-) |
0.232 (↓0.002) | 2.400 (↓0.03) |
4 (-) |
中日 |
25 | 29 | 5 | 0.463 (↑0.01) | 4.5 (-) |
84 | 145 (+3) | 174 (+1) | 24 (-) | 20 (+1) |
0.237 (↑0.001) | 2.570 (↑0.03) |
5 (-) |
DeNA |
26 | 31 | 1 | 0.456 (↑0.01) | 5 (-) |
85 | 186 (+8) | 222 (+5) | 32 (+2) | 33 (-) |
0.245 (↑0.001) | 3.440 (↑0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
24 | 30 | 4 | 0.444 (↑0.01) | 5.5 (-) |
85 | 204 (+1) | 195 (-) | 42 (-) | 27 (+1) |
0.235 (-) | 3.170 (↑0.06) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
37 | 17 | 2 | 0.685 (↓0.013) | - (-) |
87 | 241 (+5) | 131 (+8) | 37 (+1) | 42 (-) |
0.261 (↑0.001) | 2.100 (↓0.11) |
2 (-) |
ロッテ |
29 | 23 | 5 | 0.558 (↓0.011) | 7 (-) |
86 | 172 (+1) | 190 (+4) | 25 (-) | 22 (+2) |
0.240 (↓0.002) | 3.070 (↓0.02) |
3 (-) |
日本ハム |
30 | 24 | 2 | 0.556 (↓0.01) | 7 (-) |
87 | 195 (-) | 172 (+1) | 30 (-) | 47 (+1) |
0.251 (-) | 2.740 (↑0.05) |
4 (-) |
楽天 |
27 | 29 | 1 | 0.482 (↓0.009) | 11 (-) |
86 | 185 (+1) | 226 (+3) | 21 (+1) | 37 (+1) |
0.238 (↓0.001) | 3.720 (-) |
5 (-) |
ORIX |
26 | 30 | 2 | 0.464 (↑0.009) | 12 (↑1) |
85 | 174 (+4) | 177 (+1) | 19 (-) | 25 (-) |
0.239 (-) | 2.710 (↑0.03) |
6 (-) |
西武 |
18 | 39 | 0 | 0.316 (↓0.005) | 20.5 (-) |
86 | 136 (-) | 210 (+3) | 27 (-) | 26 (-) |
0.206 (↓0.002) | 3.280 (-) |
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