広島(☆4対1★)ロッテ =交流戦3回戦(2024.06.09)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ロッテ
0000001001310
広島
00001003X41110
勝利投手:島内 颯太郎(4勝3敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗17S))
敗戦投手:澤田 圭佑(2勝1敗0S)
  DAZN
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◆広島は0-0で迎えた5回裏、1死一三塁から菊池のスクイズで先制に成功する。その後同点とされるも、8回には代打・松山と秋山の適時打で3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、4番手・島内が今季4勝目。敗れたロッテは、3番手・澤田が誤算だった。

◆7日に支配下登録を果たした広島の佐藤啓介内野手(23)が、堂林翔太内野手(32)とともに出場選手登録された。佐藤は「8番一塁」でスタメン出場。1軍昇格後すぐに出番が回ってきた。試合前は室内で打撃練習などを行い、新井貴浩監督(47)が見守る前でファーストミットでノックも受けた。デビューへ向けては「率直にやってやるぞという気持ちだけ。出るからにはしっかりと自分のやってきたことを出したいなと思いますし、ありのままの自分の姿を出せればいいかなと思います」と気持ちを高ぶらせた。

◆広島佐藤啓介内野手(23)の1軍デビュー戦は3打席無安打に終わった。7日に支配下登録され、この日1軍に初昇格。「8番一塁」でスタメン出場となった。2回1死一塁でプロ初打席を迎えると場内からは拍手が起こった。初球をスイングして投手へのゴロだったが、メルセデスが二塁へ悪送球して"初出塁"となった。4回の第2打席は空振り三振。1-0の6回には2死三塁から打席が回ったが遊撃への小フライに倒れた。直後の守備からは交代し、3打席でノーヒット。プロ初安打はお預けとなったが、持ち前の力強いスイングは見せた。

◆ロッテは2カード連続の負け越しとなった。打線は3安打と振るわず吉井監督は「相手のピッチャーの調子どうのこうのよりも、うちのバッターたちの調子が悪すぎる」と話した。「明日1日休んで急に変わるか分からないですけど。何人かメンバー入れ替えたいなと思っている」と示唆した。勝てば監督通算100勝だったが、次戦以降に持ち越し。千葉に戻り、本拠地で節目を飾る。▽ロッテ・メルセデス(6回6安打1失点と粘投)「5回に自分のミスがあって失点につながってしまったが、なんとか6回まで試合を作ることはできた」

◆試合を決めたのは広島で球団最年長38歳の松山竜平外野手だった。同点の8回に代打で登場し、左中間への決勝二塁打。約1カ月ぶりというお立ち台では「最高です。いやもう本当に苦しかったんで。落ちてくれて本当に良かったです」と喜びに浸った。この日も勝負どころで起用された。1-1の8回。1死一、二塁からロッテ3番手沢田の高め150キロを逆方向へと運んだ。中堅手高部がダイビングキャッチを試みるも届かず、左中間へと弾んだ。「ちょっと詰まってたんでなんとか落ちてくれって思って、良かったですね」。二塁上では両手でガッツポーズを作り、喜びを爆発させた。代打では今季リーグトップの7安打目だが、適時打は5月10日中日戦以来。同戦から同28日オリックス戦まで安打も出ず、「やっぱり僕も人間なんで、さすがにあんだけ出なかったらちょっと苦しかった」と当時の心境も明かした。プロ17年目。「ダメだったら次と開き直ってやるしかない。それでダメだったら終わりだと思っている。それぐらい覚悟を持ってやっている」と1打席1打席に勝負をかけている。松山の適時打に続き、36歳秋山もダメ押しの2点打を放ち、「松(松山)さんが打ってくれたからだいぶ気楽に入れた。最後1本出て良かった」と表情を緩ませた。ベテラン勢の活躍に新井監督も「まっちゃん(松山)にしてもアキ(秋山)にしても、よく打ってくれた」とたたえた。頼れるベテランが勝負強さを取り戻し、首位キープへ導いた。【林亮佑】

◆7日に支配下登録された広島球団初の国立大出身(静岡大)ルーキー、佐藤啓介内野手(23)が1軍デビューした。「8番一塁」で昇格即先発。3打数無安打に終わったが、持ち前の力強いスイングを見せた。「歓声は聞こえていましたし、なんとか1本出したいと思っていた。悔しい結果を反省して次に打てるように練習したい」と前を向いた。試合前の練習では新井監督から冗談交じりで「ついていく先輩は間違えるな」と珍指令も受けていた。

◆広島先発アドゥワが6回無失点と好投した。3回までパーフェクトピッチング。0-0の5回は1死三塁と先制のピンチも、冷静に後続を断った。6回2安打無失点に「最少失点でゲームをつくることだけを考えていた。自分の役割を果たせたのかなと思う」と今季自身初の無失点投球に手応え十分だった。白星こそつかなかったが、新井監督も「今日もナイスピッチングだった」とねぎらった。

◆広島が終盤の集中打で接戦を制した。1―1の八回に石原、矢野の連打で1死一、二塁とし、代打松山の適時二塁打と秋山の2点適時打で3点を勝ち越した。八回のピンチをしのいだ島内が4勝目。ロッテは好機を生かせなかった。

◆ロッテは散発3安打で、2カード連続の負け越しとなった。6月はチーム打率・178と打線が疲れ気味。吉井理人監督(59)は「相手のピッチャーの調子動向よりもうちのバッターが本当に調子が悪すぎる。明日一日休んで急に変わるかはわからないですけど」と頭を抱えた。勝負どころで打てなかった。1点を追う七回は1死満塁から代打・岡の左犠飛で同点に追いついたが、勝ち越すことはできず。八回は1死二塁のチャンスを作ったが、ソトが投ゴロ、代打・愛斗は四球で粘ったが、佐藤は遊飛に終わった。その裏の八回の広島の攻撃で3番手の沢田が捉えられて3失点。接戦をものにすることができなかった。先発のメルセデスは6回6安打1失点と好投。助っ人左腕は「五回に自分のミスがあって失点に繋がってしまったが、なんとか六回まで試合を作ることはできた」とうなずいた。しかし、またも打線の援護がなく2勝目はお預けとなった。

◆中堅手・高部のダイビングキャッチも届かない。左中間に打球が抜けると、大歓声がわき起こった。広島・松山竜平外野手(38)の決勝打で首位の座をキープ。約1カ月ぶりのお立ち台ではおなじみのセリフを叫んだ。「鹿児島のばあちゃん、天国のじいちゃん、俺、やったよー!」降雨の影響で、15分遅れの午後1時45分から試合が始まった。代打での出番は1─1の八回1死一、二塁。沢田の直球を振り抜いた。二塁へ到達した球団最年長38歳は思わず感情を爆発させた。激戦をモノにした。五回に菊池のスクイズで先制したが、七回に救援陣がつかまり、追いつかれた。八回には松山に続き秋山にも2点打が飛び出し、新井監督は「松ちゃんにしても、アキにしてもよく打ってくれた」と最敬礼だ。5月30日には広島OBでクリケット選手に転向した木村昇吾さん(44)がクリケットバットをチームに寄付した。大谷(ドジャース)が調整で使ったことで話題となっている打撃面が平たいバットは木村さんによると「面でしっかり捉えるという形をつくるには最適」だという。松山はティー打撃で導入。5月4日のDeNA戦(マツダ)以来の決勝打に結びつけ「効果があったということにしておきましょう」とうなずいた。チームはロッテに7年ぶりのカード勝ち越しをした。交流戦を6勝6敗に戻し、西武、楽天をそれぞれ3試合残すのみ。7日の第1戦では大瀬良が無安打無得点を達成。自慢の投手陣に松山の勝負強さが加われば、首位を死守できる。(柏村翔)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
930 0.750
(↓0.068)
-
(-)
644
(+1)
29
(+3)
7
(+1)
6
(+1)
0.246
(↓0.004)
2.320
(↓0.09)
2
(-)
ソフトバンク
840 0.667
(↓0.06)
1
(-)
644
(+5)
29
(+8)
6
(+1)
8
(-)
0.260
(↑0.005)
2.240
(↓0.54)
3
(-)
ヤクルト
642 0.600
(↑0.044)
2
(↑1)
643
(+1)
38
(-)
10
(-)
7
(+1)
0.225
(↓0.003)
2.850
(↑0.26)
4
(1↑)
ORIX
750 0.583
(↑0.038)
2
(↑1)
630
(+4)
29
(+1)
2
(-)
6
(-)
0.218
(↓0.001)
2.250
(↑0.11)
5
(-)
巨人
660 0.500
(↓0.045)
3
(-)
650
(+1)
34
(+4)
4
(-)
7
(-)
0.246
(↓0.008)
2.770
(↓0.11)
5
(3↑)
広島
660 0.500
(↑0.045)
3
(↑1)
640
(+4)
28
(+1)
5
(-)
6
(-)
0.233
(↑0.011
1.770
(↑0.07)
7
(4↓)
ロッテ
552 0.500
(↓0.056)
3
(-)
633
(+1)
53
(+4)
4
(-)
6
(+2)
0.229
(↓0.01)
4.210
(↓0.02)
8
(1↓)
日本ハム
560 0.455
(↓0.045)
3.5
(-)
743
(-)
32
(+1)
9
(-)
3
(+1)
0.291
(↓0.005)
2.660
(↑0.24)
9
(-)
DeNA
570 0.417
(↑0.053)
4
(↑1)
638
(+8)
52
(+5)
11
(+2)
3
(-)
0.248
(↑0.006)
3.920
(↑0.08)
9
(-)
中日
570 0.417
(↑0.053)
4
(↑1)
619
(+3)
26
(+1)
4
(-)
7
(+1)
0.221
(↑0.006)
1.550
(↑0.04)
11
(-)
阪神
470 0.364
(↑0.064)
4.5
(↑1)
725
(+3)
34
(-)
2
(-)
2
(-)
0.226
(↑0.01)
2.370
(↑0.23)
12
(-)
西武
390 0.250
(↓0.023)
6
(-)
618
(-)
43
(+3)
4
(-)
3
(-)
0.172
(↓0.009)
3.260
(-)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
28234 0.549
(↑0.009)
-
(-)
88170
(+4)
134
(+1)
25
(-)
30
(-)
0.240
(↑0.002
2.200
(↑0.03)
2
(1↑)
阪神
29264 0.527
(↑0.008)
1
(-)
84174
(+3)
162
(-)
25
(-)
17
(-)
0.223
(↑0.001)
2.210
(↑0.03)
3
(1↓)
巨人
29274 0.518
(↓0.009)
1.5
(↓1)
83163
(+1)
152
(+4)
25
(-)
32
(-)
0.232
(↓0.002)
2.400
(↓0.03)
4
(-)
中日
25295 0.463
(↑0.01)
4.5
(-)
84145
(+3)
174
(+1)
24
(-)
20
(+1)
0.237
(↑0.001)
2.570
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
26311 0.456
(↑0.01)
5
(-)
85186
(+8)
222
(+5)
32
(+2)
33
(-)
0.245
(↑0.001)
3.440
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
24304 0.444
(↑0.01)
5.5
(-)
85204
(+1)
195
(-)
42
(-)
27
(+1)
0.235
(-)
3.170
(↑0.06)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
37172 0.685
(↓0.013)
-
(-)
87241
(+5)
131
(+8)
37
(+1)
42
(-)
0.261
(↑0.001)
2.100
(↓0.11)
2
(-)
ロッテ
29235 0.558
(↓0.011)
7
(-)
86172
(+1)
190
(+4)
25
(-)
22
(+2)
0.240
(↓0.002)
3.070
(↓0.02)
3
(-)
日本ハム
30242 0.556
(↓0.01)
7
(-)
87195
(-)
172
(+1)
30
(-)
47
(+1)
0.251
(-)
2.740
(↑0.05)
4
(-)
楽天
27291 0.482
(↓0.009)
11
(-)
86185
(+1)
226
(+3)
21
(+1)
37
(+1)
0.238
(↓0.001)
3.720
(-)
5
(-)
ORIX
26302 0.464
(↑0.009)
12
(↑1)
85174
(+4)
177
(+1)
19
(-)
25
(-)
0.239
(-)
2.710
(↑0.03)
6
(-)
西武
18390 0.316
(↓0.005)
20.5
(-)
86136
(-)
210
(+3)
27
(-)
26
(-)
0.206
(↓0.002)
3.280
(-)