ヤクルト(☆6対3★)日本ハム =交流戦2回戦(2024.06.08)・明治神宮野球場=
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日本ハム
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ヤクルト
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勝利投手:サイスニード(1勝2敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(1勝0敗2S))
敗戦投手:金村 尚真(1勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(7号・3回表ソロ)
【ヤクルト】サンタナ(9号・4回裏3ラン),松本 直樹(1号・7回裏3ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトは1点を追う4回裏、サンタナの3ランで逆転に成功する。そのまま迎えた7回には松本直の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・サイスニードが6回1失点の好投で今季初勝利。敗れた日本ハムは投手陣が一発に泣き、打線もつながりを欠いた。

◆日本ハム先発金村尚真投手(23)が、立ち上がりから4者連続三振を奪った。全て左打者からだった。1番西川を直球3球で見逃し三振を奪うと、続く丸山をスプリットで、長岡をカットボールで空振り三振に仕留めた。2回は先頭村上に対し、カウント2-2から外角低めに沈む130キロのチェンジアップでタイミングを完全に外し、空を切らせた。登板前日7日には、村上との対戦について「日本を代表するバッターなので、自分の力がどれだけ通じるかを試してみたいと思います」と話していた。5番サンタナは中飛で連続三振は4でストップしたが、先発転向後初白星を狙う一戦で上々のスタートを切った。金村がリズムを作った直後、3回1死から1番万波に先制ソロが飛び出した。SNS上でも話題となり「大大大エース」「今日も安定感抜群」「支配的な投球」などの投稿が見られた。

◆日本ハム万波中正外野手(24)が、ファンキーなサングラスをかけて3回に先制7号ソロを放った。1ストライクからの2球目。ヤクルト先発のサイスニードが投じた137キロのスライダーを左翼席へ運んだ。「(日本ハム先発で同学年の)金村が、めちゃめちゃ良いピッチングをしているので、援護したいと思っていました。先制点を取れてよかったです」とコメントした。この日は快晴のデーゲーム。試合前練習から万波が装着していたサングラスは、メガネの縁が茶系のおしゃれなカラー。さらに丸みを帯びたフレームで、あまりプロ野球選手が着用していないデザインだった。7号ソロを放ってダイヤモンドを1周後は、水谷が目のあたりに両手でマルをつくって"サングラス・セレブレーション"でお出迎え。ベンチへ戻った後も、伏見が試しにかけてみるなど同僚も興味津々。SNSでも「万波のサングラス、スター感あるわ」「万波のグラサン姿がだいぶファンキーだな」「万波のサングラス、スポーツ用に見えないけどホームラン打ってるからすごい」など話題となった。

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◆日本ハム先発金村尚真投手(23)が、痛恨の1発で先発転向後初勝利はまたしても持ち越しとなった。先発転向から5試合目となったこの日、序盤は完璧な投球を披露した。初回、1番西川から3者連続三振の滑り出し。2回先頭の村上からも空振り三振を奪い、4者連続三振をマークした。サンタナを中飛に打ち取り連続三振はストップしたが、3回まで完全投球でヤクルト打線を寄せつけなかった。だが、1点リードの4回に1球に泣いた。先頭の西川にこの試合初安打となる内野安打を許すと、2死二塁から村上を四球で歩かせ、セ・リーグ打率トップ、本塁打、打点3位のサンタナを迎えた。低めのスライダーを2球見極められてからの3球目、内角を狙った149キロの直球が真ん中に入り、右中間席へ痛恨の9号逆転3ランを被弾。その後は立ち直ったが、7回2死一塁から代打野村が送られ、降板となった。6回を80球、3安打1四球3失点6奪三振のピッチング。「4回の2死後にフォアボールを出してしまい、そこから甘いボールをホームランにされてしまったことが悔やまれます」と振り返った。金村は今季開幕からセットアッパーを務めていたが5月8日ソフトバンク戦(みずほペイペイ)から先発転向。2軍で先発調整は行わずに、1軍で徐々に球数とイニング数を重ねてきた。前回登板の5月31日DeNA戦(エスコン)では、自己最多の117球で同最長の8回(自責2)までマウンドを守った。

◆日本ハム投手陣が四球絡みの2発を浴び、ヤクルトに敗れた。先発の金村尚真投手(23)は1点リードの4回、2死二塁からヤクルト村上に対し、一塁が空いてることもあり、内角の際どいコースを突くも四球で2死一、二塁のピンチ。続くサンタナにもボールが先行し、2ボールから内角を狙った直球が真ん中に入り、痛恨の逆転3ランを被弾した。7回には2番手の畔柳亨丞投手(21)が、連続四球から松本直に試合を決定づける3ランを浴びた。新庄剛志監督(52)は7回の3ランについて、「1発はいいんですけど、その前の、いつも言うフォアボール。そこなんすよ。7回の3点がね、嫌なね、点の取られ方で。(畔柳は)反省してるでしょう」と試合を振り返った。この日は3位ロッテが広島に勝利したため、勝率の差で日本ハムがゲーム差なしの3位に転落。翌8日は3カードぶりの勝ち越しを目指す一戦となる。指揮官は「(ファンの)皆さんも1勝1敗で明日ね。楽しみにまた球場に来てくれると思うので。こういう(点を)取って取られての試合をね、見せて。で、ウチが勝つっていう試合を見せます」と前を向いた。

◆先発10試合目でやっと白星をつかんだ。ヤクルト・サイスニードは、勝ち試合を締めた守護神田口と肩を抱き合った。「とてもうれしい。とてもいい勝ち方だった。とてもいい1日だったと思います」。今季の12球団開幕投手の中で"最遅"の初勝利となった。最少失点で援護を待った。失点は3回に日本ハム万波に許したソロ1発のみ。4回には1死一塁から盗塁を試みた松本剛を追いかけてタッチアウト。趣味は狩猟の助っ人がハンターの俊敏さをのぞかせた。オフを過ごすアラスカに比べると最高気温28度の神宮は「メッチャアツイ」。「頭部が一番熱がこもるので涼しくしてきました」と2日前に散髪し、6回97球を投げきった。前回の楽天戦も、前々回の中日戦も、勝利投手の権利を持って降板しながら救援陣が追いつかれた。「最後のアウトまで心配な感情で見守りました」と正直に吐露したが、腐らずに自分の役割に徹してきた。「30分だけ喜んで、それ以降はまた次の先発に向けて調整したいと思います」。待望の1勝が付いても、真摯(しんし)な姿勢は全く変わらない。▽ヤクルト高津監督(サイスニードの今季初勝利に)「うちの外国人はみんなそうですけど、一生懸命やるので。何かにあたったり、練習の手を抜いたりとか絶対しないので。神様が見ているんじゃないですか」▽ヤクルト松本直(2年ぶりの1号3ランでダメ押し。バッテリーを組むサイスニードを攻守で援護)「サイちゃん、なかなか勝ちが付いてなかったんで追加点がほしいなと思っていた。(試合後に)グッジョブって言われてハグしました」

◆唯一無二の"マングラス弾"が飛び出した。日本ハム万波中正外野手(24)が「日本生命セ・パ交流戦」のヤクルト戦(神宮)の3回に先制7号ソロを放った。この日は人工芝の屋外デーゲーム対策で個性あふれるサングラスを装着。9試合ぶりのアーチも含めて2試合連続の3安打と視界に打撃の悩みもクリアにした。チームは逆転負けで再び2位の座をロッテに明け渡したが、背番号66の急上昇が敗戦の中で光明となった。万波は神宮の打席に立っていた。おしゃれなサングラスを装着して。「もちろん、ちょっと狙ってますからね」。SNSでは「万波のサングラス」がトレンド入り。プロ野球では、あまり見かけないタイプの太めのフレーム。ゴーグルタイプも多いが、グラス部分は丸い。派手な配色。カジュアルなアイテムでファンをざわつかせた。昨年末に手に入れた。「パッと目に付いて」とスポーツ用サングラスの大手、オークリー社製の一品を衝動買い。市販なら約3万円台とみられる。「今のところ(誰とも)被ってはなさそうですね」。狙い通りに球界では唯一無二のファッションだ。普段はプレー中にサングラスは装着しない。この日は特別。「人工芝の照り返しが結構きつい。やむを得ない場合って感じです」。きっちり結果も残した。初回先頭で左翼フェンス直撃の二塁打。3回は左翼席へ先制7号ソロを放った。「うまく(バットに)引っかかった。思っているより飛んだのは、体の使い方がだいぶ良くなってきてるなっていう証拠にも感じる。かなり良いホームランだった」。8回にも右前打で2試合連続の猛打賞となった。これで6試合連続安打。6月は7試合出場で30打数12安打、打率4割。「ようやくヒットも続いてきた。四球が選べてないのが気がかりですけど、感覚として明らかに良くなってきたのは今シーズン初めて。今が一番いい」。モヤモヤしていた打撃の状態もクリアになってきた万波の、本領発揮はここからだ。【木下大輔】○...金村が1発に泣いた。3回まで4者連続三振を奪うなど完全投球を見せたが、1点リードの4回に内野安打と四球でピンチを招くと、サンタナに痛恨の逆転3ランを浴びた。6回3安打6奪三振で、痛打されたのはこの1発のみだった。先発再転向後初の白星に向けて、「あそこで抑えるか抑えないかの力の違いが出た。この経験を生かして次もいい投球ができれば」と、悔しさを糧にする。○...水谷が適時打を含む2安打1打点で、10試合連続安打を記録した。試合前には新庄監督から送球指導を受けるなど、攻守に存在感を増している。交流戦打率トップの5割1分4厘など、"打撃3冠"も狙えるが「そんなにうまいこといかないのが野球だと思うので。1日1日を大事にやっていくだけかなと思います」と謙虚な姿勢を見せた。

◆「1番・右翼」で先発出場の日本ハム・万波中正外野手(24)が0ー0の三回、先制の7号ソロ。5月29日の阪神戦(甲子園)以来、出場9試合ぶりの一発を放った。「(自軍先発の)金村がめちゃめちゃ良いピッチングをしているので援護したいと思っていました」。1ストライクからヤクルト先発右腕、サイスニードの甘く入ったスライダーを一閃。左翼席へ運び「先制点を取れてよかったです」と振り返った。

◆ヤクルトの助っ人砲、ドミンゴ・サンタナ外野手(31)が2試合連発となる逆転の9号3ランをマークした。0ー1の四回2死一、二塁で迎えた第2打席。カウント2ー0から日本ハムの先発、金村が投じた149キロの直球をたたき、右中間席に運んだ。サンタナは球団を通じて「バッティングカウントだったので甘い球は積極的にいこうと思っていました。一発で仕留めることができてよかったです」とコメントした。

◆「8番・捕手」で先発出場したヤクルト・松本直樹捕手(30)が今季1号となる3ランをマークした。3ー1の七回1死一、二塁で迎えた第3打席。畔柳が投じた直球を引っ張り、左翼席に運んだ。2022年4月7日の中日戦(神宮)以来、約2年ぶりの一発で、貴重な追加点を挙げ、「投手陣がみんな頑張っているので、何とかもう1点という気持ちで打席に入りました。最高の結果になってくれました」とコメントした。

◆ヤクルトが快勝した。0―1の四回にサンタナの2戦連発となる3ランで逆転し、七回に松本直の3ランで突き放した。サイスニードが6回1失点で今季初勝利を挙げた。日本ハムは投手陣が四球で走者をため一発を浴びた。

◆今季初勝利のヤクルト・サイスニード(右)はスタンドの歓声に一礼した。左は田口麗斗(撮影・尾崎修二)

◆ヤクルト・ヤクルト・サイスニード投手(31)が6回1失点の好投で今季初勝利(2敗)を挙げた。打線は、1点を追う四回、ドミンゴ・サンタナ外野手(31)が2試合連発となる9号3ランで逆転。さらに松本直樹捕手(30)が今季1号となる3ランを放ち突き放した。以下、サイスニードのヒーローインタビュー。--今季自身初勝利「とても嬉しいです。接戦だったんですけど、いい守備もありましたし、松本捕手がいいリードをしてくれて勝つことができた」--松本捕手のリードはどこがよかった「ここ数試合、彼とバッテリーを組むようになって、お互いを知りながら、探りながら、彼も今すごい成長してると思いますので、引き続き頑張ってリードしてくれたと思ってます」--伊藤コーチから『今日はアラスカより気温は高いだろうが頑張って投げて欲しい』という声があったんですが、今日は暑かった「(日本語で)メッチャアツイ」--ファンに向けて「(日本語で)ショウリダイスキ」

◆ヤクルト・ヤクルト・サイスニード投手(31)が6回1失点の好投で今季初勝利(2敗)を挙げた。打線は、1点を追う四回、ドミンゴ・サンタナ外野手(31)が2試合連発となる9号3ランで逆転。さらに松本直樹捕手(30)が今季1号となる3ランを放ち突き放した。以下、松本のヒーローインタビュー。--勝利の歓声を受けて「途中でちょっとヒヤヒヤしてたんですけど、勝ててよかったと思います」--どんなことを心がけてリードした「(サイスニードは)真っすぐが強いピッチャーなんで、そのまっすぐを生かしながら、度々首振られた時は、『ああ、なるほどな』と。2人でベンチで話しながらできたなと思います」--六回にマルティネスに四球を与えた時にサイスニードに声をかけにいった「サイちゃん(サイスニード)すっごい怒ってたんで『リラックス』っていいにいきました」--2年ぶり通算4本目の本塁打「打った時に外野の頭を越えるかなって思った。サイちゃんに勝ちがついてなかったんで、追加点ほしいなってベンチで思ってたんで、自分が打ててよかった」

◆チームは逆転負けを喫したものの、「1番・右翼」で先発出場の日本ハム・万波中正外野手(24)が7号ソロを含む、猛打賞(1試合3安打以上)をマーク。前夜に続く2試合連続猛打賞の活躍で存在感を放った。第1打席で幸先よく左越え二塁打を放ち、迎えた第2打席。1ストライクからヤクルト先発右腕、サイスニードの甘く入ったスライダーを左翼席へ運び「体の使い方がだいぶ良くなってきている。かなりいいホームランだった」とうなずいた。八回の第4打席では右前打。2試合連続の猛打賞で連続試合安打を6とした。照り返しの強い神宮のデーゲーム。打撃の際は球の見え方など、感覚が微妙に変わることから普段はサングラスを装着しないが、この日は「思ったより、まぶしくてつけました。できたらつけたくないんですけど、やむを得ない場合って感じです」と打席内でも装着。昨年の年末に購入したというファッショナブルなオークリー社製のサングラスを身に付け、快音を響かせ「今日はあんまり違和感がなかった」と汗を拭った。(加藤次郎)

◆ヤクルト・サイスニード投手(31)が6回1失点の好投で今季初勝利(2敗)を挙げた。開幕投手では〝12球団最遅〟の1勝目だった。打線は1点を追う四回にドミンゴ・サンタナ外野手(31)が2試合連発となる9号3ラン。さらに松本直樹捕手(30)が2022年4月7日以来約2年ぶりで、今季1号となる3ランを放って突き放した。高津臣吾監督(55)の一問一答は以下の通り。ーーサイスニードが待望の今季初勝利を挙げた「そうですね、特別悪いわけじゃなかったけど、これまでなかなか勝ち運に、勝ちに恵まれなくて、どうしてもと言うとあれですけど、一つ勝ち星をつけてあげたいなとずっと思っていた。今日(8日)のミーティングでも言わせてもらったんですけど、その通りになって良かったです」ーー投球内容は「やっぱり、こう、ここまで勝っていないというのも、気にしていたのかもしれないけど、初回から力を入れていっていたみたいで、最後、結構ばてたらしいですけど。でも、あそこまで1点で抑えてくれたので、今日、勝つことができたんじゃないですかね」ーー勝てなくても、腐らずに。そういう姿勢があった「うちの外国人はみんなそうなんですけど、一生懸命やるので。何かにあたったりとか、それで練習の手を抜いたりとか、絶対にしないので。神様が見ているんじゃないですか」ーー打線はサンタナが逆転3ラン「やっぱり、ホームランと四球は威力あるなと思って、見ていました。もちろん、3ラン、3ランですからね。なかなかチャンスがあったわけでもない、たくさんヒットを打ったわけでもないですけど、四球でつないで、ホームランで仕留めるというね。大きな2つのイニングでしたね」ーー松本直も先発起用のチャンスを生かした「たまに打つんだよ、あいつ(笑)。当たったみたいな。でも、思い切りがいいときはいいし、三振をすることもありますけど、そうやって飛ばす力もあるので。まさか、ホームランを打つとは思っていなかったけど。思い切りのいいバッティングだった。マスクをかぶっても、勝ちにつなげたし、非常にいい1日だったと思います」ーー1勝1敗で第3戦へ「もちろん、明日(9日)も勝ちたいですし、今週のいい締めくくりをしたいと思っているので、勝ちたいですね」

◆チーム全員が待っていた1勝だ。次々と仲間が駆け寄り、ヒーローと熱い抱擁を交わした。ヤクルト・サイスニード投手(31)が6回5安打1失点で今季初勝利。開幕投手では〝12球団最遅〟の1勝目だった。10登板目で待望の白星がつき、日本語で叫んだ。「ショウリ、ダイスキー!!」五回を除いて毎回走者を出したが、崩れない。強気に打者の内角を突く投球で万波のソロによる1点のみに抑えた。オフは極寒の米アラスカ州で過ごす右腕。伊藤コーチが「アラスカと比べると気温が高いが、熱い気持ちで投げてほしい」と願う中、最高気温27度の神宮で熱投し「メッチャ、アツイ」とおどけた。今季はここまで4度、勝ち投手の権利を持って降板したが、救援陣が打たれる不運もあり、白星が遠かった。「勝利に飢えている」と闘争心をむき出しにする一方で、練習中は冷静。吉村ら若手から助言を求めると、親身になって答えた。「チームでレベルアップするために、僕の経験を伝えることは大事」。チーム思いの熱い心を持つ。自身が降板後に逆転された試合でも、悔しさをこらえて声を出し、チームを鼓舞する姿を仲間も見てきた。バッテリーを組んだ松本直が「チームのためにっていうのがすごく見える。何とか勝ちをつけたい」と話せば、西川も「白星をつけたいとめちゃくちゃ思っていた」。この日は西川や山田が好守を連発して、サイスニードをもり立てた。来日4年目の助っ人右腕は「長く勝っていないとハングリー精神が増して、1勝に対する貪欲さが出てきた。30分だけ喜んで、以降は次の先発に向けて調整したい」。勝って兜の緒を締めた。(武田千怜)

◆うれしいときも、苦しいときも常に隣で支えてくれた。ヤクルト・サイスニードにとって同学年の妻・ハナさんは、何にも代えがたい存在。「何か特別な言葉をかけられることはないけど、ずっと一緒にいるから、寄り添ってくれるだけでいいんだ」と感謝する。出会いは大学1年時の2011年。2年時に交際を始め、14年11月に結婚した。学生結婚は「アメリカでもそんなに一般的ではないよ」というが「頭がいいし、ユーモアのセンスがあるし、一緒にいて楽しい」と生涯ともに歩むことを決めた。マイナー選手からのメジャー昇格、日本球界への挑戦。どんな困難も全て2人で乗り越えてきた糟糠の妻だ。休養日は東京都内を散策したり、カフェでのんびりしたりすることがルーティン。昨年は遠征先の大阪城を訪れたり、名古屋にある「リニア・鉄道館」に行くなど日本での思い出も毎年増やしている。勝てない時期も真摯(しんし)に取材対応をしてくれた心優しい助っ人。記事について話が及ぶと、「見出しは『彼女がいなければ僕もいない』にしてくれよ」と笑顔で注文された。実は同学年のスニード、おめでとう。(ヤクルト担当キャップ・赤尾裕希)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
920 0.818
(↑0.018)
-
(-)
743
(+7)
26
(+2)
6
(+1)
5
(-)
0.250
(↑0.001)
2.230
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
830 0.727
(↑0.027)
1
(-)
739
(+5)
21
(+3)
5
(+1)
8
(-)
0.255
(↑0.008)
1.700
(↓0.02)
3
(4↑)
ロッテ
542 0.556
(↑0.056)
3
(-)
732
(+3)
49
(+1)
4
(-)
4
(+1)
0.239
(↑0.001)
4.190
(↑0.41)
3
(4↑)
ヤクルト
542 0.556
(↑0.056)
3
(-)
742
(+6)
38
(+3)
10
(+2)
6
(-)
0.228
(↓0.007)
3.110
(↑0.21)
5
(2↓)
巨人
650 0.545
(↓0.055)
3
(↓1)
749
(-)
30
(+5)
4
(-)
7
(-)
0.254
(↓0.011)
2.660
(↓0.23)
5
(-)
ORIX
650 0.545
(↑0.045)
3
(-)
726
(+5)
28
(-)
2
(-)
6
(+1)
0.219
(↑0.01)
2.360
(↑0.24)
7
(3↓)
日本ハム
550 0.500
(↓0.056)
3.5
(↓1)
843
(+3)
31
(+6)
9
(+1)
2
(-)
0.296
(↓0.002)
2.900
(↓0.38)
8
(3↓)
広島
560 0.455
(↓0.045)
4
(↓1)
736
(+1)
27
(+3)
5
(-)
6
(+1)
0.222
(↓0.011)
1.840
(↑0.09)
9
(-)
DeNA
470 0.364
(↓0.036)
5
(↓1)
730
(+3)
47
(+5)
9
(+1)
3
(+1)
0.242
(↓0.006)
4.000
(↓0.1)
9
(-)
中日
470 0.364
(↓0.036)
5
(↓1)
716
(+2)
25
(+7)
4
(+1)
6
(-)
0.215
(↑0.011)
1.590
(↓0.42)
11
(1↑)
阪神
370 0.300
(↑0.078)
5.5
(-)
822
(+4)
34
(+1)
2
(-)
2
(-)
0.216
(↑0.012)
2.600
(↑0.17)
12
(1↓)
西武
380 0.273
(↓0.027)
6
(↓1)
718
(+1)
40
(+4)
4
(-)
3
(-)
0.181
(↓0.003)
3.260
(↓0.12)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
27234 0.540
(↓0.011)
-
(-)
89166
(+1)
133
(+3)
25
(-)
30
(+1)
0.238
(↓0.002)
2.230
(↑0.02)
2
(-)
巨人
29264 0.527
(↓0.01)
0.5
(-)
84162
(-)
148
(+5)
25
(-)
32
(-)
0.234
(↓0.002)
2.370
(↓0.05)
3
(-)
阪神
28264 0.519
(↑0.01)
1
(↑1)
85171
(+4)
162
(+1)
25
(-)
17
(-)
0.222
(↑0.002)
2.240
(↑0.02)
4
(-)
中日
24295 0.453
(↓0.009)
4.5
(-)
85142
(+2)
173
(+7)
24
(+1)
19
(-)
0.236
(↑0.002)
2.600
(↓0.06)
5
(-)
DeNA
25311 0.446
(↓0.009)
5
(-)
86178
(+3)
217
(+5)
30
(+1)
33
(+1)
0.244
(↓0.001)
3.450
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
23304 0.434
(↑0.011)
5.5
(↑1)
86203
(+6)
195
(+3)
42
(+2)
26
(-)
0.235
(↓0.002)
3.230
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
37162 0.698
(↑0.006)
-
(-)
88236
(+5)
123
(+3)
36
(+1)
42
(-)
0.260
(↑0.001)
1.990
(-)
2
(1↑)
ロッテ
29225 0.569
(↑0.009)
7
(-)
87171
(+3)
186
(+1)
25
(-)
20
(+1)
0.242
(-)
3.050
(↑0.05)
3
(1↓)
日本ハム
30232 0.566
(↓0.011)
7
(↓1)
88195
(+3)
171
(+6)
30
(+1)
46
(-)
0.251
(↑0.001
2.790
(↓0.07)
4
(-)
楽天
27281 0.491
(↑0.01)
11
(-)
87184
(+7)
223
(+2)
20
(+1)
36
(-)
0.239
(-)
3.720
(↑0.03)
5
(-)
ORIX
25302 0.455
(↑0.011)
13
(-)
86170
(+5)
176
(-)
19
(-)
25
(+1)
0.239
(↑0.001)
2.740
(↑0.05)
6
(-)
西武
18380 0.321
(↓0.006)
20.5
(↓1)
87136
(+1)
207
(+4)
27
(-)
26
(-)
0.208
(↓0.001)
3.280
(↓0.02)