広島(★1対3☆)ロッテ =交流戦2回戦(2024.06.08)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ロッテ
0000210003910
広島
0100000001320
勝利投手:佐々木 千隼(5勝2敗0S)
(セーブ:益田 直也(1勝2敗9S))
敗戦投手:玉村 昇悟(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆ロッテは1点を追う5回表、2死二三塁から相手失策の間に走者2人が生還し、逆転に成功する。続く6回には佐藤が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・佐々木が6回1失点9奪三振の好投で今季5勝目。敗れた広島は、打線がわずか3安打と沈黙した。

◆広島玉村昇悟がマツダスタジアムで今季初登板。玉村は同球場では22年から負け知らずで現在5連勝中。マツダスタジアムでの連勝記録は16~18年九里(広島)の11連勝があるが、左投手で6連勝以上は15、16年に各8連勝のジョンソン(広島)と、09~10年に6連勝の能見(阪神)だけ。同学年の佐々木との投げ合いで、球団日本人左腕初のマツダ6連勝となるか。

◆広島大瀬良大地投手(32)がノーヒットノーランから一夜明けて、喜びをかみしめた。多数の祝福メッセージが届き、「そういったところで実感みたいなものは感じました。ドラフトでかかったときの数くらいは連絡もらったんじゃないかなと思います」と13年にドラフト1位で指名を受けたときのような反響だと笑顔で振り返った。元同僚からも祝福を受け、球団で前回達成した前田健太投手(36=現タイガース)からは「おめでとう」と連絡が入った。昨年まで2年間在籍したマクブルームからも連絡があったといい、「見ててくれたんだなと。カープのことを気にしてくれているんだなとすごくうれしかった」と笑った。ウイニングボールは息子に渡った。「帰ったら息子は寝ていたので、朝渡したら投げて遊んでいました」とすでにおもちゃになっていると明かした。球団では外木場義郎、藤本和宏、佐々岡真司、前田健太に次ぐ5人目のノーヒッター。「先輩方に肩を並べたとはまだまだ思えないですけど、これから並べられるように進んでいきたい」と気を引き締めた。また、09年に開場したマツダスタジアムでは初の快挙となったことには「非常にうれしく思うし、ありがたいなと思います」と改めて喜びに浸った。

◆ロッテの佐々木朗希投手(22)は上半身の疲労回復遅れで中14日での登板となった。初のマツダスタジアムで90球を投げ、6回3安打9奪三振1失点で勝ち投手の権利を得てマウンドを降りた。この日の最速は157キロだった。2回、1死から広島矢野の振り逃げ、石原の中前打で一、二塁。佐々木は続く玉村の送りバントを捕球したが、一塁への送球が高くなり、判定はセーフに。一塁ベースカバーに入った小川が体勢を崩している間に二塁走者の矢野に先制のホームインを許した。この後、リクエストにより一塁はアウトに覆った。2回以外は毎回奪三振で、危なげない投球でマウンドを後に託した。「久しぶりの登板となりましたけど、何とかリードを守って、最低限の仕事は出来たかなと思います」と振り返った。5回に相手失策で逆転、6回にも2死二塁から佐藤が中前適時打を放ち追加点を入れた。女房役の佐藤は「朗希が頑張っているので、1点でも多く点を取りたかった。タイムリーになってくれて良かった」と振り返った。

◆広島玉村昇悟投手(23)が自責0で同級生のロッテ佐々木朗希に投げ負けた。1-0の5回2死二、三塁から三塁手羽月がライナーを捕球できず適時失策。2者が生還して逆転を許した。「最後打たれた球もやっぱり高かった。あそこを低めに投げておけばもうちょっと結果が変わったのかな」と反省。5回4安打2失点(自責0)で黒星を喫し、球団日本人左腕初のマツダスタジアム6連勝も逃した。▽広島新井監督(6回3安打1失点に抑えられたロッテ佐々木に対して)「真っすぐの力もフォークの切れもそうですし、やっぱりスペシャルなピッチャーだなと思いました。若い選手はまたさらなる成長につなげてほしい」▽広島羽月(1点リードの5回に三塁守備で適時失策し逆転許す)「僕のせいで今日は負けた。もう1回やり直して、信頼をまた得ていきたい。玉村に申し訳ないという気持ちしかない」

◆フレッシュな右腕が前夜の悪夢を振り払った。ロッテ佐々木朗希投手(22)が中14日の先発マウンドで、6回9奪三振1失点の安定した投球を見せた。今季5勝目を挙げるとともに、前日ノーヒットノーランで敗れたチームに白星をもたらした。上半身の疲労回復遅れのため、交流戦開幕の5月28日に今季初めて出場選手登録を抹消された。「別に疲れてはなくて、体の感覚が良くはない中で、トレーナーと首脳陣の判断。体のコンディションを整えること、それだけをやりました」。抹消期間中は、基本的には1軍に帯同し、必要とあれば2軍でもコンディションを整えるなどしてきた。2回に自身の送球ミスから先制を許したが、本来の佐々木に近い投球だった。160キロを超える直球こそなかったが、それでも毎回奪三振、さらに4回以降は先頭打者をすべて3球三振で圧倒した。奪った三振9つは、自慢の剛速球ではなくすべて変化球。「時と場合によって。たまたまな部分もあると思います」と控えめだった。復帰登板、さらに初のマツダスタジアムでも落ち着いていた。「マウンドにアジャストするまでは力の入れ方とか気を付けないと暴れてしまう。なるべくストライクゾーンで勝負しながら、打たれてもいいかなと思って投げた」と、気持ちを整理してマウンドに上がった。小野コーチも「苦戦するかなと思ったんですけど、初回の入りからしっかりと順応をしてくれていた」と久々の先発での入り方を高く評価した。チームの連敗を止め、順位も再び2位に押し上げた。「勝ち負けは野手も関わってくることなので、野手が点を取ってくれて勝てただけ。その中で自分のできるピッチングはできた」。勢いを再び呼び込むため、復帰したチーム思いの右腕はこれからも全力で腕を振る。【星夏穂】益田が今季9セーブ目で、通算227セーブ。通算最多セーブは岩瀬(中日)の407セーブだが、ロッテでは小林雅の227セーブに並んで球団最多となった。

◆7日のロッテ戦で史上90人目の無安打無得点を達成した広島・大瀬良大地投手(32)が一夜明けて地元広島のテレビ局のインタビューに応じた。前夜は「1時ぐらいにはベットに入ったんですけど寝付けなかった。(睡眠は)4時間ぐらいですかね」と語り、スマートフォンには「ドラフトでかかった時ぐらい」連絡が殺到したという。多数の祝福のメッセージの中には元広島で現在も親交が続く前田健太(タイガース)や昨季まで広島に所属したマクブルームのものもあったという。「カープのことを見ててくれているんだなと思ってすごくうれしかった」とほほ笑んだ。勝利球はこの日の朝に妻と5月に2歳になった長男にプレゼントした。「帰ったら息子は寝ていたんで、朝渡したらボールを投げて遊んでいた」とさっそく〝投球〟をしていたことを明かした。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が、5月28日に上半身の疲労の回復遅れで出場選手登録を抹消されてからの復帰を果たし、6回90球を投げ3安打1失点に抑えた。最速は157キロだった。初めてのマツダスタジアムだったが、徐々にマウンドにもアジャストしていき調子を上げていった。二回は1死一、二塁から自らのバント処理で悪送球となった間に、二塁走者が生還して先制点を献上したが、その後は落ち着いた投球。決め球のフォークボールもさえて、毎回の9三振を奪った。佐々木は「久しぶりの登板となりましたけど、何とかリードを守って、最低限の仕事は出来たかなと思います」と球団を通じて振り返った。佐々木は試合前時点で今季8試合に登板し4勝2敗、防御率2・18。前回5月24日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)では7回119球を投げ、5安打1失点で勝利投手となっていた。開幕から6登板は160キロ台が2球にとどまっていたが、直近2試合では今季最速162キロを計測するなど160キロ台は計24球も計測。最速165キロの剛腕が出力を上げていた。中14日での登板に、佐々木は「広島で投げるのは初めてなので、とにかくいつも通りの投球を心がけて、長いイニングを投げられるよう頑張ります!」と意気込んでいた。

◆ロッテは佐々木が速球を軸に6回を3安打9奪三振、自責点なしの1失点と好投し5勝目を挙げた。打線は0―1の五回に失策で逆転し、六回は佐藤の適時打で加点した。広島は3安打で打線がつながらず、連勝が3で止まった。

◆広島は昨年も黒星を付けられたロッテの佐々木を攻略できなかった。新井監督は「スペシャルな投手。連打は難しい。足を絡めて」と考え、走力を買って羽月を「2番・三塁」で先発起用したが、はまらなかった。羽月は救援との対戦も含め4打席全て三振。守備では1点リードの五回2死二、三塁で打球を後逸し、逆転を許した。攻守に精彩を欠き「僕のせいで負けた。(先発の)玉村に申し訳ない。もう一回やり直し、信頼を得ていきたい」と必死に切り替えた。新井監督は「使っているのは自分。しっかり練習して、次に備えてもらいたい」と責めることはなかった。

◆7日に大瀬良が無安打無得点で勝利した勢いは続かず、広島は逆転負けで連勝が3で止まった。1点リードの五回2死二、三塁では三塁・羽月がライナーを後逸し2者が生還。新井貴浩監督(47)は「慣れないポジションで使っているのは自分」とかばった。佐々木に対しては6回3安打で1点しか奪えず昨年に続き白星を献上。将は「真っすぐの力、フォークの切れもそう。スペシャルな投手」と脱帽した。

◆令和の怪物が帰ってきた!! ロッテ・佐々木朗希投手(22)が8日、「日本生命セ・パ交流戦」の広島2回戦(マツダ)で6回3安打1失点(自責点0)と好投し、チームトップの5勝目を手にした。疲労回復遅れを理由に1試合登板を回避し、5月24日のソフトバンク戦以来の先発登板。初めてのマツダスタジアムのマウンドも苦にせず9三振を奪って3-1の勝利に貢献し、チームを再びリーグ2位に浮上させた。試合終了の瞬間、喜ぶナインのもとに駆け寄った。佐々木は上半身の疲労回復遅れのため中14日で登板。初のマツダスタジアムで毎回の9三振を奪って5勝目を手にし、表情を緩ませた。「何とか勝ちにつながる投球ができた。初めて広島で投げるのですごく楽しみでしたし、その中で勝ててよかった」二回に自らのバント処理での悪送球で先制を許したが、その後は修正した。165キロを誇る最速は157キロにとどまった一方、フォークボールが効果的で、三回以降は1安打だけ。6回で90球を投げて3安打、自責点なしの1失点と好投した。4勝目を挙げた5月24日のソフトバンク戦から4日後の28日に出場選手登録を外れた。「少し出力が上がって疲れがたまった」と小野投手コーチ。開幕から6試合で計2球にとどまっていた160キロ台の速球を、抹消される前の2試合で計24球も投げ込んだ。

◆佐々木は苦い経験を糧にした。初登板のマツダスタジアム。マウンドはメジャーリーグ仕様となっており、一般的な日本の球場よりも硬い。小野投手コーチは「投げた選手たちの話では、マツダはどちらかというとエスコンに近い傾斜だと思う」と特徴を挙げた。佐々木が初めてエスコンフィールド北海道で投げた5月10日の日本ハム戦では、六回途中で自己ワーストタイの5失点。そのため、小野コーチは「(マツダでも)苦戦するかな」と予想したが、しっかり対応。佐々木は「マウンドにアジャストするまでは、力の入れ方を気を付けないと(球が)暴れてしまう。なるべくストライクゾーンで勝負しながら、打たれてもいいかなと思って投げた」と振り返った。(ロッテ担当・森祥太郎)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
920 0.818
(↑0.018)
-
(-)
743
(+7)
26
(+2)
6
(+1)
5
(-)
0.250
(↑0.001)
2.230
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
830 0.727
(↑0.027)
1
(-)
739
(+5)
21
(+3)
5
(+1)
8
(-)
0.255
(↑0.008)
1.700
(↓0.02)
3
(4↑)
ロッテ
542 0.556
(↑0.056)
3
(-)
732
(+3)
49
(+1)
4
(-)
4
(+1)
0.239
(↑0.001
4.190
(↑0.41)
3
(4↑)
ヤクルト
542 0.556
(↑0.056)
3
(-)
742
(+6)
38
(+3)
10
(+2)
6
(-)
0.228
(↓0.007)
3.110
(↑0.21)
5
(2↓)
巨人
650 0.545
(↓0.055)
3
(↓1)
749
(-)
30
(+5)
4
(-)
7
(-)
0.254
(↓0.011)
2.660
(↓0.23)
5
(-)
ORIX
650 0.545
(↑0.045)
3
(-)
726
(+5)
28
(-)
2
(-)
6
(+1)
0.219
(↑0.01)
2.360
(↑0.24)
7
(3↓)
日本ハム
550 0.500
(↓0.056)
3.5
(↓1)
843
(+3)
31
(+6)
9
(+1)
2
(-)
0.296
(↓0.002)
2.900
(↓0.38)
8
(3↓)
広島
560 0.455
(↓0.045)
4
(↓1)
736
(+1)
27
(+3)
5
(-)
6
(+1)
0.222
(↓0.011)
1.840
(↑0.09)
9
(-)
DeNA
470 0.364
(↓0.036)
5
(↓1)
730
(+3)
47
(+5)
9
(+1)
3
(+1)
0.242
(↓0.006)
4.000
(↓0.1)
9
(-)
中日
470 0.364
(↓0.036)
5
(↓1)
716
(+2)
25
(+7)
4
(+1)
6
(-)
0.215
(↑0.011)
1.590
(↓0.42)
11
(1↑)
阪神
370 0.300
(↑0.078)
5.5
(-)
822
(+4)
34
(+1)
2
(-)
2
(-)
0.216
(↑0.012)
2.600
(↑0.17)
12
(1↓)
西武
380 0.273
(↓0.027)
6
(↓1)
718
(+1)
40
(+4)
4
(-)
3
(-)
0.181
(↓0.003)
3.260
(↓0.12)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
27234 0.540
(↓0.011)
-
(-)
89166
(+1)
133
(+3)
25
(-)
30
(+1)
0.238
(↓0.002)
2.230
(↑0.02)
2
(-)
巨人
29264 0.527
(↓0.01)
0.5
(-)
84162
(-)
148
(+5)
25
(-)
32
(-)
0.234
(↓0.002)
2.370
(↓0.05)
3
(-)
阪神
28264 0.519
(↑0.01)
1
(↑1)
85171
(+4)
162
(+1)
25
(-)
17
(-)
0.222
(↑0.002)
2.240
(↑0.02)
4
(-)
中日
24295 0.453
(↓0.009)
4.5
(-)
85142
(+2)
173
(+7)
24
(+1)
19
(-)
0.236
(↑0.002)
2.600
(↓0.06)
5
(-)
DeNA
25311 0.446
(↓0.009)
5
(-)
86178
(+3)
217
(+5)
30
(+1)
33
(+1)
0.244
(↓0.001)
3.450
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
23304 0.434
(↑0.011)
5.5
(↑1)
86203
(+6)
195
(+3)
42
(+2)
26
(-)
0.235
(↓0.002)
3.230
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
37162 0.698
(↑0.006)
-
(-)
88236
(+5)
123
(+3)
36
(+1)
42
(-)
0.260
(↑0.001)
1.990
(-)
2
(1↑)
ロッテ
29225 0.569
(↑0.009)
7
(-)
87171
(+3)
186
(+1)
25
(-)
20
(+1)
0.242
(-)
3.050
(↑0.05)
3
(1↓)
日本ハム
30232 0.566
(↓0.011)
7
(↓1)
88195
(+3)
171
(+6)
30
(+1)
46
(-)
0.251
(↑0.001)
2.790
(↓0.07)
4
(-)
楽天
27281 0.491
(↑0.01)
11
(-)
87184
(+7)
223
(+2)
20
(+1)
36
(-)
0.239
(-)
3.720
(↑0.03)
5
(-)
ORIX
25302 0.455
(↑0.011)
13
(-)
86170
(+5)
176
(-)
19
(-)
25
(+1)
0.239
(↑0.001)
2.740
(↑0.05)
6
(-)
西武
18380 0.321
(↓0.006)
20.5
(↓1)
87136
(+1)
207
(+4)
27
(-)
26
(-)
0.208
(↓0.001)
3.280
(↓0.02)