中日(★0対2☆)楽天 =交流戦1回戦(2024.06.07)・バンテリンドーム=
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楽天
1100000002600
中日
0000000000800
勝利投手:早川 隆久(4勝3敗0S)
(セーブ:則本 昂大(1勝0敗14S))
敗戦投手:涌井 秀章(2勝4敗0S)
  DAZN
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◆楽天は初回、辰己の内野ゴロの間に1点を挙げ、先制に成功する。続く2回表には、阿部の適時打が飛び出し、リードを2点に広げた。投げては、先発・早川が7回無失点7奪三振の好投で今季4勝目。敗れた中日は、打線が8安打を放つも、無得点とつながりを欠いた。

◆中日立浪和義監督(54)はPL学園の後輩となる楽天・今江敏晃監督(40)との初対決で零封負けを喫した。先発涌井が先制を許し、打線は早川にあと1本が出なかった。後輩に白星を献上した指揮官は「チャンスは数回あって1本出なかった。固くなっているのかわからないが、もう少し積極的にやっていけるように。そこしかないと思います」と巻き返しを誓った。チャンスは作った。2回無死一、二塁は6番ビシエドが二ゴロ併殺。4回2死二、三塁もビシエドが三振に倒れた。6回2死一、二塁。三たびビシエドに回り、ここは死球で満塁となったが、代打中田の痛烈なゴロを三塁手の鈴木大に処理された。早川には昨年の7回無得点に続き、これで14イニング0行進。最後まであと1本が出なかった。

◆楽天早川隆久投手が交流戦首位の座を守った。7回6安打無失点7奪三振で6試合連続クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)。ルーキー時代から2年間同僚で兄貴的存在だった、中日涌井との投げ合いを制した。「ピッチャーという目線で投げ合えたのはすごい自分の中で経験になりました」。チームトップタイの4勝目を挙げた。再三のピンチを踏ん張った。2-0の4回2死二、三塁でビシエドを内角低めチェンジアップで空振り三振。6回2死満塁では代打中田を三塁鈴木大の好守に助けられながら三ゴロに。打席では5回に涌井からプロ2安打目となる左前打を放った。チームは今季2度目の4連勝で最大9あった借金を2まで減らした。8日はドラフト1位古謝が初勝利をかけてプロ2度目の先発を迎える。早川は「前回は(チームが)連敗でずっといって、今回は連勝でというのは気にせず、彼らしく投げてほしい」。ドラ1の先輩としてエールを送った。

◆"マスター"こと楽天阿部寿樹内野手(34)が、7年間在籍した古巣中日から恩返し打を放った。1-0の2回無死二塁。カウント1-2から涌井の146キロ直球を右翼線へはじき返した。代名詞の流し打ちで適時打を運び「ランナーが二塁にいたんで進めようっていう。落ちてくれて良かったです」。阿部は22年11月に涌井との交換トレードで楽天に入団。くしくもトレード相手からの一打となった。バンテリンドームの竜党から大歓声を浴びた。スタメン発表時や打席に入った際には拍手を送られ「ほんとにありがたいですね」と感謝。5月17日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来、出場6試合ぶりの安打に「うまいこといかなかったので、続けられるように頑張ります」と気を引き締めた。今江監督は貴重な追加点を奪った阿部について「もちろん、1本打つのが大変な世界で、チームのことを考えてバッティングをしながら、いい結果が出たと思うので、本当にいい仕事をしてくれたと思います」と評価した。チームは今季2度目の4連勝を飾り、8勝2敗で交流戦首位をキープ。阿部の一打が大きな1勝をたぐり寄せた。【山田愛斗】

◆中日は加藤匠馬捕手(32)が「8番・捕手」で今季15試合目の先発出場。(前夜のソフトバンク戦(バンテリンドーム)では、代走から途中出場し、八回の打席で貴重な追加点となる2点二塁打を放って勝利に貢献した。立浪和義監督(54)からも「しょっちゅうじゃなくとも、たまには打ってくれないと困る選手。リードを含め、打つ方でも頑張ってほしい」とハッパをかけられ、強肩を含め扇の要として期待は大きい。

◆一回に楽天が1点を先制した。プレーボール直後、先頭の小郷裕哉外野手(27)が中日先発・涌井の初球を狙い打ち、右翼フェンス上部に直撃する二塁打で出塁。小郷は続く村林一輝内野手(26)の一塁ゴロで三進すると、辰巳涼介外野手(27)の遊ゴロの間に本塁に生還した。阪神を3タテして名古屋に乗り込んだチームは、先発の早川隆久投手(25)を援護する1点を幸先よく奪った。

◆楽天が1-0の二回に「6番・左翼」で先発した阿部寿樹内野手(34)がライトへタイムリーを放って追加点をあげた。一昨年まで中日に在籍した阿部は無死一塁の場面で中日ファンからも拍手を受けて第1打席に立つと、交換トレードの相手だった中日先発・涌井と対峙。3球目が暴投となり無死二塁となった4球目に内角直球を逆方向へ押っ付けた打球が右翼線方向の広いエリアに落ちた。二走・フランコを悠々と迎え入れるタイムリーで2-0。4月27日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来久々に放ったタイムリーでチームを勢いづけた。

◆今季10度目の先発マウンドに臨んだ中日・涌井秀章投手(37)は移籍後、初の対戦となった古巣の楽天戦で六回まで2失点と序盤でビハインドを背負った。一回、先頭の小郷に初球を狙われ、右翼フェンス直撃の二塁打を許す。村林の一ゴロで1死三塁。さらに辰己の遊ゴロの間にあっさり1点を献上した。二回にも先頭のフランコを中前打で出塁させると、暴投で二進を許して無死二塁を招く。ここで一昨年オフの交換トレードの相手・阿部に右翼線付近に落ちるタイムリーを浴びた。三回からは先頭を抑えて4イニング連続でゼロを並べるなど立ち直った。だからこそ、立ち上がりのつまずきが課題として浮き彫りとなった。4月24日の巨人戦(東京D)を最後に白星から1カ月半遠ざかっている。5月以降登板した6試合で、マウンドに上がっている間に味方の援護点は「0、0、1、0、1、0」。20年目のベテラン右腕に試練のときが続く。(上阪正人)

◆中日は相手を上回る8安打を放ちながら得点を奪えず、今季9度目の零封負け。先発した涌井秀章投手(37)は一回に先頭の小郷に許した二塁打から1点を失うと、二回には無死二塁から阿部に右翼線へのタイムリーを浴びた。その後は粘って七回まで投げて2失点で降板したが、打線の援護を得られず4敗目(2勝)を喫した。

◆楽天の早川が要所を締める投球で7回を無失点とし、4勝目を手にした。則本が14セーブ目で、チームは4連勝。打線は一回に内野ゴロの間に先制し、二回に阿部の適時打で加点した。中日は好機を生かせず涌井を援護できなかった。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
820 0.800
(↑0.022)
-
(-)
836
(+2)
24
(-)
5
(-)
5
(-)
0.249
(↓0.006)
2.250
(↑0.27)
2
(-)
ソフトバンク
730 0.700
(↑0.033)
1
(-)
834
(+10)
18
(+1)
4
(+1)
8
(+2)
0.247
(↑0.016)
1.680
(↑0.07)
3
(1↓)
巨人
640 0.600
(↓0.067)
2
(↓1)
849
(-)
25
(+2)
4
(-)
7
(-)
0.265
(↓0.018)
2.430
(↑0.04)
4
(2↑)
日本ハム
540 0.556
(↑0.056)
2.5
(-)
940
(+5)
25
(+4)
8
(+2)
2
(+1)
0.298
(↑0.003)
2.520
(↓0.11)
5
(2↑)
ORIX
550 0.500
(↑0.056)
3
(-)
821
(+2)
28
(-)
2
(+1)
5
(-)
0.209
(↓0.005)
2.600
(↑0.29)
5
(2↑)
広島
550 0.500
(↑0.056)
3
(-)
835
(+4)
24
(-)
5
(-)
5
(+2)
0.233
(↓0.005)
1.930
(↑0.22)
7
(3↓)
ロッテ
442 0.500
(↓0.071)
3
(↓1)
829
(-)
48
(+4)
4
(-)
3
(-)
0.238
(↓0.019)
4.600
(↑0.01)
7
(3↓)
ヤクルト
442 0.500
(↓0.071)
3
(↓1)
836
(+4)
35
(+5)
8
(+1)
6
(+1)
0.235
(↑0.002)
3.320
(↓0.1)
9
(2↓)
DeNA
460 0.400
(↓0.044)
4
(↓1)
827
(+1)
42
(+10)
8
(+1)
2
(-)
0.248
(↓0.005)
3.900
(↓0.7)
9
(2↓)
中日
460 0.400
(↓0.044)
4
(↓1)
814
(-)
18
(+2)
3
(-)
6
(+1)
0.204
(↑0.004
1.170
(↓0.09)
11
(-)
西武
370 0.300
(↓0.033)
5
(↓1)
817
(+1)
36
(+5)
4
(-)
3
(+1)
0.184
(↑0.005)
3.140
(↑0.09)
12
(-)
阪神
270 0.222
(↑0.097)
5.5
(-)
918
(+5)
33
(+1)
2
(-)
2
(-)
0.204
(↑0.007)
2.770
(↑0.22)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
広島
27224 0.551
(↑0.009)
-
(↓0.5)
90165
(+4)
130
(-)
25
(-)
29
(+2)
0.240
(↓0.001)
2.250
(↑0.04)
2
(1↓)
巨人
29254 0.537
(↓0.01)
0.5
(↑0.5)
85162
(-)
143
(+2)
25
(-)
32
(-)
0.236
(↓0.002)
2.320
(↑0.01)
3
(-)
阪神
27264 0.509
(↑0.009)
2
(↑0.5)
86167
(+5)
161
(+1)
25
(-)
17
(-)
0.220
(↑0.001)
2.260
(↑0.03)
4
(-)
中日
24285 0.462
(↓0.009)
4.5
(↓0.5)
86140
(-)
166
(+2)
23
(-)
19
(+1)
0.234
(-)
2.540
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
25301 0.455
(↓0.008)
5
(↓0.5)
87175
(+1)
212
(+10)
29
(+1)
32
(-)
0.245
(↓0.001)
3.420
(↓0.12)
6
(-)
ヤクルト
22304 0.423
(↓0.008)
6.5
(↓0.5)
87197
(+4)
192
(+5)
40
(+1)
26
(+1)
0.237
(-)
3.270
(↓0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
36162 0.692
(↑0.006)
-
(-)
89231
(+10)
120
(+1)
35
(+1)
42
(+2)
0.259
(↑0.003)
1.990
(↑0.02)
2
(1↑)
日本ハム
30222 0.577
(↑0.008)
6
(-)
89192
(+5)
165
(+4)
29
(+2)
46
(+1)
0.250
(↑0.001)
2.720
(↓0.01)
3
(1↓)
ロッテ
28225 0.560
(↓0.011)
7
(↓1)
88168
(-)
185
(+4)
25
(-)
19
(-)
0.242
(↓0.003)
3.100
(↓0.02)
4
(-)
楽天
26281 0.481
(↑0.009)
11
(-)
88177
(+2)
221
(-)
19
(-)
36
(-)
0.239
(-)
3.750
(↑0.08)
5
(-)
ORIX
24302 0.444
(↑0.01)
13
(-)
87165
(+2)
176
(-)
19
(+1)
24
(-)
0.238
(↓0.001)
2.790
(↑0.05)
6
(-)
西武
18370 0.327
(↓0.006)
19.5
(↓1)
88135
(+1)
203
(+5)
27
(-)
26
(+1)
0.209
(↑0.001)
3.260
(↑0.02)