中日(☆3対0★)ソフトバンク =交流戦3回戦(2024.06.06)・バンテリンドーム=
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ソフトバンク
0000000000700
中日
00010002X3801
勝利投手:柳 裕也(4勝3敗0S)
(セーブ:マルティネス(0勝2敗18S))
敗戦投手:石川 柊太(2勝1敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(1号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日は0-0で迎えた4回裏、ビシエドの今季1号ソロで先制する。そのまま迎えた8回には、加藤匠の適時二塁打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・柳が6回途中4安打無失点で今季4勝目。敗れたソフトバンクは、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆中日柳裕也は本拠地のバンテリンドームで22年9月6日広島戦から9連敗中。中日投手の同球場での連敗としては97~98年落合の8連敗を抜いて最多となっている。52年のフランチャイズ制後、中日投手の本拠地球場連敗は75~80年土屋がナゴヤ球場で記録した10連敗が最多。柳が今日も敗れると、土屋の球団ワースト記録に並んでしまう。過去、柳はバンテリンドームのソフトバンク戦に2試合登板して2勝。相性の良いカードで連敗を止められるか。

◆中日は球団公式マスコットのドアラが5日に続き、体調不良で、この日の出演を見送ることを公式ホームページで発表した。ドアラは、4日からのソフトバンク3連戦を全戦欠場することになった。ドアラは6日にブログを更新。盟友のヤクルト公式マスコット、つば九郎からお見舞いのドリンク「ヤクルト1000」が届けられたことを報告。また5日にはマスコット交流でバンテリンドームで出演するソフトバンク公式マスコット、ハリーホークから、ドアラの等身大、モニュメントとの記念写真を送られたこともつづっていた。チームは7日から楽天3連戦(バンテリンドーム)が控え、関係者によると楽天戦中の出場へ向け調整しているという。

◆ソフトバンク東浜巨投手(33)がアクシデントに見舞われ、3回5安打無失点で降板した。0-0の3回2死。中日3番福永が放ったライナー性の打球が右腰付近に直撃した。両手を地面につけ、しばらく起き上がることができなかった。三塁ベンチからトレーナー、倉野1軍投手コーチもかけつけた。そのままトレーナーに寄り添い、治療のためベンチに引き揚げた。数分後、再びマウンドに戻って続投。続く4番細川に中前打で2死一、二塁とされるも、最後はディカーソンを3球三振に仕留めた。だが、4回から2番手の石川に交代を告げられた。

◆中日柳裕也投手(30)が1点リードの6回途中無失点で、勝ち投手の権利を持ち降板した。6回2死一塁から2番手登板した藤嶋が山川にヒットを許したが、後続を打ち取った。柳は本拠地バンテリンドームで22年9月6日広島戦から9連敗中。中日投手の同球場での連敗としては97~98年落合(現2軍投手兼育成コーチ)の8連敗を抜いて最多となっている。52年のフランチャイズ制後、中日投手の本拠地球場での連敗記録は75~80年に土屋がナゴヤ球場で記録した10連敗が最多だ。これまで柳はバンテリンドームでのソフトバンク戦では2試合登板して2勝している。

◆中日が2リーグ分立後の球団通算5000勝を達成した。巨人、ソフトバンク、西武に次いで4番目で、セ・リーグでは2番目での達成になった。中日の通算成績は5000勝4660敗341分け、勝率5割1分8厘。セ・リーグでの1勝目は50年3月10日阪神戦(下関)の第1戦で挙げている。中日は5日に2リーグ分立後の通算1万試合に到達したが、ソフトバンク戦連敗で足踏みしていた。

◆ソフトバンクがまさかのアクシデントに見舞われ、勝機を逃した。先発東浜が今季最短の3回を5安打無失点で降板。0-0の3回2死。中日福永のライナー性の打球が右臀部(でんぶ)に直撃した。負傷箇所を抑え、しばらく立ち上がることができず。1度治療のため、ベンチへ下がり、数分後に再びマウンドへ。続投でこの回を無失点に抑えた。試合後、小久保監督は「骨じゃなかったみたい。ほんとドキドキしていた」と軽傷を強調した。「来週も6連戦なんで。それを考えたら投げさせて悪くなるよりは」。指揮官の判断で4回から石川にスイッチ。先頭のビシエドに先制ソロを浴びるも、3回1失点と緊急登板にも最少失点でしのいだ。倉野1軍投手コーチは「大きな役割を果たしてくれた」。東浜については「(来週以降の先発に)いけると思っています。今のところ」と中6日での先発に支障はない見込みだ。チームは5連勝で止まるも、2位ロッテと6ゲーム差のままで首位をキープ。交流戦は首位陥落となったが「まだあるんで。明日からまた新たな3連戦なので」と小久保監督。気持ちを切り替え、7日からの敵地DeNA3連戦に臨む。【佐藤究】

◆ソフトバンクがまさかのアクシデントに見舞われ、勝機を逃した。先発東浜が今季最短の3回を5安打無失点で降板。0-0の3回2死。中日福永のライナー性の打球が右臀部(でんぶ)に直撃した。小久保監督の一問一答は以下の通り。-広瀬は(6回に)守備で好プレー小久保監督 あのプレーは良かったですね。いいピッチャーきたらそんなに連打は続かないのでね。あんな守備見せてくれたらなかなか。今日は打つ方はあれでしたけど、素晴らしいですね。-長谷川は先頭四球から2失点小久保監督 そうね。今日初めてじゃないですか。今まで点取られてなかったでしょ? そんな日もあります。長いシーズン。-近藤は3打数2安打小久保監督 素晴らしいです。-中日3連戦2勝1敗で勝ち越したことは大きい小久保監督 もちろん、もちろん。お互いプロでやっててね。そんなん全部が全部3連勝できるわけないんで。

◆中日柳裕也投手(30)が自らの本拠地連敗を9で止め、2リーグ分立後、巨人に続くセ・リーグ2番目の通算5000勝に導いた。「この5000勝のために2年間勝ってなかったので、計算通りです」。柳は22年8月28日阪神戦で白星を挙げて以来、バンテリンドームで9連敗中だった。お立ち台では16試合、648日ぶりの本拠地勝利で笑いを取った。5回先頭の横浜高の先輩近藤に二塁打を許したが後続を打ち取り5回まで2安打無失点。6回2死から3番栗原に右前打を許し、2打席2三振の主砲山川を迎えると交代を告げられた。「6回投げきりたかった」。報道陣に囲まれると本音が口をついた。今季は初の開幕投手を務め、4勝3敗、防御率3・06ながら、序盤KOもあり、7回到達は3回。連敗を止めた右腕に立浪監督も「7回までベンチの信頼を得て投げられる投球を次はやって欲しい」と辛口コメントを送った。チームの看板右腕は次戦で指揮官のゲキへの回答を示すはずだ。

◆中日は前日の試合でスタメンだった中田翔内野手(35)が控えに回り、「6番・一塁」でD・ビシエド内野手(35)が出場する。前の2試合でベンチ入りメンバーを外れた田中幹也内野手(23)が「8番・二塁」で3試合ぶりにスタメン復帰となる。

◆ソフトバンクは一回、1番・中堅で2試合連続スタメン出場の佐藤直樹外野手(25)が好プレーで先発・東浜巨投手(32)を救った。東浜が1死から岡林の一塁内野安打と福永の左前打を許して一、二塁のピンチを迎えた。ここでA・ディカーソン外野手(34)が力強い飛球を左中間に放ったが、この打球に佐藤直が快足を飛ばして追いつき、グラブを伸ばして好捕。レフトスタンドに陣取ったソフトバンクの応援団が一気に沸き返るファインプレーで、ピンチを切り抜けた。2019年のドラフト1位は昨オフに戦力外となり、育成で再契約。今季春からウエスタン・リーグで打撃をアピールし、6月1日に支配下登録を勝ち取った。守備範囲の広さを武器にレギュラー定着を狙う。

◆ソフトバンク先発の東浜巨投手(32)が三回、打球直撃のアクシデントに見舞われた。2死から福永の強烈なピッチャー返しのライナー打球が右腰付近に当たった。転がった打球を拾うことができず、投手強襲の内野安打に。東浜は片膝をついた状態でしばらく立ち上がることができず、場内からどよめきが起こった。いったんベンチに下がり、数分間の治療を施した後、再びマウンドへ。スタンドから拍手が起こった中、投球を再開した。

◆中日は四回、「6番・一塁」で先発したD・ビシエド内野手(35)が右越えに今季1号となる先制ソロを放った。この回からマウンドに上がったソフトバンク2番手・石川の2球目、146キロ直球を逆方向にたたいた。舞い上がった打球が右翼フェンスを越えた。チーム5試合ぶりとなる先制打に、スタンドの竜党ファンは沸き返った。

◆中日・柳裕也投手(30)は六回2死まで投げて4安打無失点だった。140キロ台中盤の直球にチェンジアップに縦のスライダー、フォークボールなど変化球とのコンビネーションで打者を攻め、ソフトバンク4番の山川から2三振を奪うなど気合のこもった投球をみせ、五回までスコアボードにゼロを並べ続けた。1点リードの六回に先頭の佐藤直を右前打で出塁させたが、今宮を二ゴロ併殺打に打ち取り2死。だが、続く栗原に右前打で再び出塁を許したところで降板。藤嶋健人投手(26)の救援を仰いだ。藤嶋は一、三塁とピンチを招いたが、近藤を一直に抑えてリリーフに成功。78球での降板となった柳は「最後のイニングは投げ切りたかったです。宇佐見さんが良いリードをしてくれました」と振り返り、ベンチで戦況を見守った。

◆中日は八回に加藤匠馬捕手(32)がセンターオーバーの2点二塁打を放って3-0とリードを広げた。先頭の四球から尾田剛樹外野手(23)の盗塁、D・ビシエド内野手(35)が申告敬遠で歩くなどして得た2死一、二塁。加藤がソフトバンク長谷川の初球をたたいた打球が中堅手の頭を超えた。2者をかえす二塁打で待望の追加点を奪った。

◆中日はソフトバンクを零封して3戦ぶりに勝利。1950年の2リーグ制以降の球団通算5000勝目となった。四回にD・ビシエド内野手(35)が今季1号ソロを放って先制。八回には途中出場の加藤匠馬捕手(32)がセンターオーバーの2点二塁打を放ってリードを広げた。先発の柳裕也投手(30)は5回?を無失点で4勝目を挙げた。

◆中日が無失点リレー。四回にビシエドのソロで均衡を破り、八回は加藤匠の2点二塁打で加点した。柳が六回途中まで無失点の好投で4勝目を挙げた。マルティネスは18セーブ目。ソフトバンクは好機を生かせず連勝が5で止まった。

◆愛称の「エルタンケ」(戦車)に見合ったパワフルな一打が久々に飛び出した。打球が右翼フェンスを越えると、中日・ビシエドはヘルメットのつばの部分に2本の指を添えてポーズを決めた。「しっかり捉えて角度的に良かったし、行くと思った。うれしかった」四回先頭で先制の1号ソロ。自身今季37打席目で出た待望のアーチで2リーグ制以降の球団通算5000勝目に導いた。昨年、国内フリーエージェント権の取得条件を満たし9年目の今季は日本人選手扱いとなった。初めて開幕2軍スタートとなったが「自分でコントロールできないことは考えすぎず、チャンスが来たときに自分の力を出せるよう準備しようという気持ちでやっていた」と腐らず調整に努めた。5月途中に昇格し、今季から加入の中田と一塁で併用となっているが「日本に9年いる間に、今までの中田さんの姿を知っている。素晴らしい打者として見て学んでいる」と競合相手へのリスペクトも忘れない。ファームにいた期間中にソフトバンクのD3位・広瀬(慶大)に「自分のモデルを使いたいとのことだったので」と快くバットをプレゼントし、今回の対戦でもう1本あげた。人柄の良さもチームを引っ張る魅力の一つだ。(上阪正人)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
720 0.778
(↑0.028)
-
(-)
934
(+4)
24
(+1)
5
(-)
5
(-)
0.255
(↓0.016)
2.520
(↑0.21)
2
(1↓)
ソフトバンク
630 0.667
(↓0.083)
1
(↓1)
924
(-)
17
(+3)
3
(-)
6
(-)
0.231
(↓0.001)
1.750
(↓0.18)
2
(2↑)
巨人
630 0.667
(↑0.042)
1
(-)
949
(+7)
23
(+4)
4
(+1)
7
(+1)
0.283
(↓0.002)
2.470
(↓0.18)
4
(1↓)
ロッテ
432 0.571
(↓0.096)
2
(↓1)
929
(+4)
44
(+7)
4
(-)
3
(-)
0.257
(↑0.001)
4.610
(↓0.23)
4
(3↑)
ヤクルト
432 0.571
(↑0.071)
2
(-)
932
(+3)
30
(+1)
7
(+1)
5
(-)
0.233
(-)
3.220
(↑0.28)
6
(1↓)
日本ハム
440 0.500
(↓0.071)
2.5
(↓1)
1035
(+1)
21
(+3)
6
(-)
1
(-)
0.295
(↓0.012)
2.410
(↓0.12)
7
(1↓)
DeNA
450 0.444
(↓0.056)
3
(↓1)
926
(+1)
32
(+3)
7
(-)
2
(-)
0.253
(↓0.003)
3.200
(↑0.16)
7
(1↑)
ORIX
450 0.444
(↑0.069)
3
(-)
919
(+3)
28
(+1)
1
(-)
5
(-)
0.214
(↓0.004)
2.890
(↑0.24)
7
(1↑)
広島
450 0.444
(↑0.069)
3
(-)
931
(+3)
24
(+1)
5
(+1)
3
(-)
0.238
(-)
2.150
(↑0.14)
7
(1↑)
中日
450 0.444
(↑0.069)
3
(-)
914
(+3)
16
(-)
3
(+1)
5
(+1)
0.200
(↑0.006
1.080
(↑0.13)
11
(3↓)
西武
360 0.333
(↓0.042)
4
(↓1)
916
(+1)
31
(+3)
4
(-)
2
(-)
0.179
(↓0.009)
3.230
(↓0.02)
12
(-)
阪神
170 0.125
(↓0.018)
5.5
(↓1)
1013
(+1)
32
(+4)
2
(-)
2
(-)
0.197
(↓0.009)
2.990
(↑0.13)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
29244 0.547
(↑0.009)
-
(-)
86162
(+7)
141
(+4)
25
(+1)
32
(+1)
0.238
(-)
2.330
(↓0.03)
2
(-)
広島
26224 0.542
(↑0.01)
0.5
(-)
91161
(+3)
130
(+1)
25
(+1)
27
(-)
0.241
(-)
2.290
(↑0.03)
3
(-)
阪神
26264 0.500
(↓0.01)
2.5
(↓1)
87162
(+1)
160
(+4)
25
(-)
17
(-)
0.219
(↓0.002)
2.290
(-)
4
(1↑)
中日
24275 0.471
(↑0.011)
4
(-)
87140
(+3)
164
(-)
23
(+1)
18
(+1)
0.234
(-)
2.550
(↑0.04)
5
(1↓)
DeNA
25291 0.463
(↓0.009)
4.5
(↓1)
88174
(+1)
202
(+3)
28
(-)
32
(-)
0.246
(-)
3.300
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
22294 0.431
(↑0.011)
6
(-)
88193
(+3)
187
(+1)
39
(+1)
25
(-)
0.237
(-)
3.250
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
35162 0.686
(↓0.014)
-
(-)
90221
(-)
119
(+3)
34
(-)
40
(-)
0.256
(↓0.001)
2.010
(↓0.03)
2
(-)
ロッテ
28215 0.571
(↓0.012)
6
(-)
89168
(+4)
181
(+7)
25
(-)
19
(-)
0.245
(-)
3.080
(↓0.06)
3
(-)
日本ハム
29222 0.569
(↓0.011)
6
(-)
90187
(+1)
161
(+3)
27
(-)
45
(-)
0.249
(↓0.001)
2.710
(↓0.01)
4
(-)
楽天
25281 0.472
(↑0.01)
11
(↑1)
89175
(+4)
221
(+1)
19
(-)
36
(-)
0.239
(↓0.002)
3.830
(↑0.05)
5
(-)
ORIX
23302 0.434
(↑0.011)
13
(↑1)
88163
(+3)
176
(+1)
18
(-)
24
(-)
0.239
(↓0.001)
2.840
(↑0.04)
6
(-)
西武
18360 0.333
(↓0.007)
18.5
(-)
89134
(+1)
198
(+3)
27
(-)
25
(-)
0.208
(↓0.002)
3.280
(-)