広島(★0対5☆)日本ハム =交流戦1回戦(2024.06.04)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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日本ハム
00021101051410
広島
0000000000610
勝利投手:北山 亘基(4勝1敗0S)
敗戦投手:床田 寛樹(6勝3敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムは4回表、田宮と万波の連続適時打で2点を先制する。続く5回には、郡司の適時打で1点を加え、試合を優位に進めた。投げては、先発・北山が5回2安打無失点。その後は5人の継投で完封リレーを展開し、北山は今季4勝目を挙げた。敗れた広島は、打線が振るわなかった。

◆広島は現在4連勝中の床田寛樹が先発。床田は19、23年にも4連勝したことがあるが5連勝は1度もなく、自身の連勝記録を更新できるか。広島の日本人左腕で5連勝すると、03年に8連勝した高橋以来21年ぶりになる。床田の今季の対左右別被打率を見ると、対左は2割7分8厘ながら、対右は1割8分3厘と抑えている。日本ハム打線の中心となる万波、マルティネス、松本剛、郡司ら右打者を今日も抑え、自身初の5連勝を飾れるか。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が理想の球宴を思い描いた。今季の「マイナビオールスターゲーム2024」は、7月23日に本拠地エスコン、翌24日に神宮で開催される。本拠地開催効果もあってか、ファン投票中間発表ではDH以外で日本ハムの選手が独占している。指揮官は愛弟子達の「球宴ジャック」に喜びながらも、「喜び全開の喜びじゃない。これが例えば東京ドーム、神宮、広島(マツダスタジアム)とかのオールスターでファイターズの選手が今の選び方されてた、もう俺は死んでも良い。あるじゃないですか、本拠地だからっていう。エスコンじゃなかったらどうなのかなって、見てみたかったのはあります」と、新庄監督ならではの言い回しで話した。球宴でお得意のサプライズを行う可能性を問われると、「ないないないない」と完全否定。昨季は最下位だったため、コーチとしてのベンチ入りも認められていない。それでも「ファイターズの選手がいっぱい(のオールスターに)出ている姿も球場で見たいですけど、見に行くっていってもスタンドからでしょ? ベンチ入ったろうかな。スーツで」と冗談を飛ばした。この日からセ・リーグ2位を走る広島との3連戦。「今日は楽しいですね。口ずさみます。勝~ち勝~ち勝っち勝ち」と、広島が得点した際にファンが合唱する「宮島さん」を口ずさむなど、試合前から上機嫌だった。

◆ストラックアウトが効いた? 日本ハム北山亘基投手(25)が5回2安打無失点で4勝目を挙げた。交流戦の打撃対策で訪れたバッティングセンターで、打撃5回券をゲットするために臨んだ、併設のストラックアウトで指の感覚を"プチ調整"。今季最多タイの貯金9を、もたらした。発端は2軍調整中、なかなか機会がない打撃の感覚をつかむために向かった千葉県内のバッティングセンター。9枚中8枚当てると5回打撃券をもらえるストラックアウトで、リラックスしながら腕を振った。本来の目的だった打撃は2打数無安打も投球で生き「真剣に頑張るのも当然ですけど、遊び心というか軽い気持ちで。良い意味で楽観的に、という意味では良かったのかな」と振り返った。2四球も要所を締める投球に新庄監督も「ストラックアウトが良かったんじゃない? 毎日バッティングセンター行かせようかな」とジョークをかますが、実は気持ち良く投げさせるための"魔法"もかけていた。登板前に「フォアボール何十個出してもいいから、とにかく抑えてくれ」と、あえて甘めのゲキで送り出した。北山は「そう言ってもらえて(四球を出しても)、切り替えて次に向かって集中できた」と感謝した。ロッテが敗れたため、5月30日以来5日ぶりに2位に再浮上。球宴ファン投票は9部門で1位を占めるが、その中に北山は、いない。"オールスター"以外の選手でも結果を残す厚い選手層で、5差につけるタカの背を追いかける。【永野高輔】

◆守護神の座から配置転換となった日本ハム田中正義投手(29)が、4点リードの6回にマウンドに上がり、新たな船出を切った。田中正は開幕から守護神を務めてきたが、5月31日、6月1日のDeNA戦と2試合連続で1点リードの9回にソロを被弾。6月1日の試合後、新庄監督が「(直球の)ホップ成分が足りてない。修正してもらうために、ちょっとポジションを変更してね。良くなったらまた戻す」と一時的な配置転換を明言していた。この日は、先発北山に次ぐ2番手として登板。先頭の2番野間はフォークで三ゴロ、続く小園を高めの147キロ直球で中飛、末包を真ん中低めの直球で中飛に打ち取り、わずか5球で3者凡退とした。

◆日本ハムが広島に完勝し、2連勝で貯金を今季最多タイの9に戻した。4回に田宮と万波の適時打で2点を先制。5回以降も得点を重ね、14安打で5点を奪った。守っては約3週間ぶりの先発となった北山が、5回無失点で4勝目。6回から登板した田中正、ザバラ、河野ら救援陣も広島打線に得点を許さず、今季10度目の完封勝利を飾った。

◆広島が今季10度目のゼロ封負けで5連敗となった。発床田が中盤に失点を重ねると、攻撃陣も沈黙。3回2死一、三塁は小園が、7回2死一、二塁は代打松山が凡退。9回1死満塁もいずれも代打の宇草と林が連続三振に倒れた。新井監督は「結果的に点を取れなかったので、また自分が考えたい。ちょっとしたところの歯車がかみ合えばと思っています」と前を向いた。▽広島床田(7回4失点で3敗目)「ストライクを取りにいきすぎたのと、変化球が多かったかな。1巡目はストライク先行で早く打たせることができていたので、変えずにいこうと思ったら逆にやられちゃった」

◆広島が今季10度目のゼロ封負けで5連敗を喫した。先発床田は3回まで完全投球の立ち上がりも、中盤に失点を重ねた。7回4失点(自責3)で3敗目。再三の好機を生かせず、打線は走者を出しても本塁が遠かった。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-床田投手は相手打者のアプローチが良かった新井監督 相手が各打者振れているというのもあるんだけど、いいアプローチをされたなというふうに見えました。-2アウトからの失点が多かった新井監督 そこはね。トコ(床田)は毎回ゲームをつくってくれているので、こういう日もある。今日は相手のアプローチが良かったと思います。また次に備えてもらいたいと思います。-日本ハム北山投手の印象新井監督 真っすぐが強いよね。あと高めの直球がふけ気味になって(伸びる)。真っすぐがいいピッチャー。結果的に点を取れなかったので、また自分が考えたい。-末包選手を4番に新井監督 相手のピッチャーと今のうちの打者を考えた時に今日は1個上がってもらって。キク(菊池)も前のカードの状態も内容も良かったし、ランナーがいるところでいってもらいたいなというイメージで打順を変えました。-5連敗新井監督 しっかり反省して、また切り替えて明日の試合に臨みたいと思います。-やっぱり交流戦は難しい新井監督 どうなんですかね。私は別に難しいとは感じないですけどね。ちょっとしたところの歯車がかみ合えばと思っています。

◆絶賛売り出し中の日本ハム田宮裕涼捕手(23)が「日本生命セ・パ交流戦」の広島戦で攻守に大活躍だ。打っては広島先発の床田寛樹投手(29)から4回に先制の適時打。守っては、強肩から「ゆあビーム」を繰り出し二盗を阻止するなど、今季10度目のシャットアウトゲームに貢献した。2試合連続、今季6度目の3安打猛打賞で、打率は3割5分とパ・リーグ首位をキープ。得点圏打率、盗塁阻止率でもリーグトップの"3冠"に君臨する。かわいい顔を引き締めて、一番遠いボールにバットを出した。両チーム無得点の4回2死二、三塁。フルカウントから床田が決めにいった外角低め、141キロ直球を華麗に左前に流し打った。これが決勝点となり、チームの貯金は今季最多タイの9に戻った。昨季11勝を挙げた好左腕からの貴重な一打に「本当に良いピッチャーなんで。なんとか打とうと思って」と、声を弾ませた。続く6回はあっさり中前打。9回2死、右腕河野との対戦では渋いアプローチを見せた。フルカウントから広島バッテリーが3球連続で選択した内角直球を、全て三塁側へカットした。10球目の内角フォークを、腰を引きながら打ち返し、俊足を生かして内野安打とした。2試合連続、今季6度目の3安打猛打賞に「ずっと同じ動き、同じスイングがしっかりできているからだと思います」。絶好調の要因はシンプルだ。昨季まで、高卒4年目の22年に記録した14試合出場が最多だった。今季は既に43試合に出場。必然的に直面する疲労には"秘技"で対応している。「もう疲れてるかどうかもわからない状況なんで、『疲れてるかわからない作戦』で頑張ってます」。チームのアイドル的存在には、疲れなど「わからない」のだ。新庄監督は「俺、捕手はあんまり褒めたくないんすよ。『てんぐ』になられたら怖いんで。もう、今のままずっと、打つ前にリードをしっかりしてもらわないと」。あくまでも、守り勝つ野球。捕手の起用は打力のみで判断していない。4回には盗塁阻止率リーグトップの「ゆあビーム」で二盗を阻止した。首位打者争いも、得点圏打率もリーグ1位を維持。オールスターゲームファン投票では、捕手部門1位を独走し続ける。球宴への思いを問われると表情が緩んだが、2秒我慢し「出られるように頑張ります」。田宮は「てんぐ」にならない。【黒須亮】

◆日本ハム・新庄剛志監督(52)が試合前に「マイナビオールスターゲーム2024」(7月23日=エスコン、同24日=神宮)のファン投票中間発表で日本ハム勢が全10部門中、指名打者(DH)を除く9部門でトップに立ったことについて言及した。「うれしいですよ」と声を張った。ただその上で「けど喜びが全開の喜びじゃない。(開催地が本拠地の)エスコンだから。これが例えば神宮、広島とかでファイターズの選手が今の選ばれ方をしていたら、俺はもう死んでいい」と〝新庄節〟を炸裂させた。「エスコンじゃなかったらどうなのかなって。(本拠地・エスコンで開催されない場合を)見てみたかったのはあります」と続けた。

◆リーグトップの打率・341(試合前時点)を誇る日本ハム・田宮裕涼捕手(23)が0-0の四回2死二、三塁で左前適時打をマーク。連勝でリーグ2位浮上を狙うチームに先制点をもたらした。「チャンスでまわってきたので何としても1点を取りたいと思って打席に入りました」しぼみかけた好機をものにした。1死二、三塁で4番のマルティネスが二直に倒れ、2死二、三塁。左打席に立った田宮がフルカウントから広島先発左腕、床田の141キロの直球を鮮やかに左前へ運び「追い込まれていましたが、うまく食らいついてはじき返すことができました」とうなずいた。2019年に千葉・成田高からドラフト6位で日本ハムに入団。捕手には珍しい50メートル走6秒00の俊足と広角に打ち分けるバットコントロールが武器だ。プロ6年目の今季は自身初の開幕マスクを経験。3日に発表された「マイナビオールスターゲーム」(7月23日=エスコン、同24日=神宮)のファン投票中間発表では捕手部門で2位のオリックス・森に20万票以上の差をつけて1位に立つなどブレークのシーズンを送っている。「自分の数字は高い数字でありたいと思っている。(現在)首位打者とかは関係なく、もっと高みを目指してやっていきたい」と田宮。成長曲線を描く左打者が広島でも存在感を示した。

◆日本ハムが快勝した。0―0の四回に田宮と万波の連続適時打で2点を先取し、五回は郡司の適時二塁打で加点した。無失点リレーを見せ、先発の北山が5回2安打に抑えて4勝目。広島は今季初の5連敗で、床田は7回4失点だった。

◆日本ハムは4日、「日本生命セ・パ交流戦」の広島1回戦(マツダ)に5-0で快勝した。打率トップの田宮裕涼(ゆあ)捕手(23)が「5番・捕手」で先発出場し、四回の先制打を含む3安打1打点と活躍。今季6度目の猛打賞(1試合3安打以上)で打線を引っ張り、チームを2位に浮上させた。自慢のバットコントロールは広島でも健在だった。リーグ打率トップの田宮が、3安打1打点の活躍で打線を牽引(けんいん)。四回2死二、三塁、左前適時打を放ち、チームに先制点をもたらした。「チャンスで回ってきたので、何とか食らいついていこうと思っていきました」フルカウントから相手先発左腕、床田の141キロの直球を鮮やかに左前へ運び「自分のいいスイングをすることができた」と胸を張った。六回に中前打、九回に遊撃への内野安打を放ち、2試合連続で今季6度目となる猛打賞をマークした。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
520 0.714
(↑0.047)
-
(-)
1119
(+3)
13
(+2)
3
(-)
6
(+1)
0.232
(↑0.017)
1.650
(↓0.05)
1
(1↑)
巨人
520 0.714
(↑0.047)
0
(-)
1139
(+18)
15
(+2)
3
(+1)
5
(-)
0.293
(↑0.048)
2.060
(-)
1
(1↑)
楽天
520 0.714
(↑0.047)
0
(-)
1127
(+3)
21
(+1)
4
(-)
5
(-)
0.260
(↑0.014)
3.000
(↑0.45)
4
(1↑)
日本ハム
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(-)
1234
(+5)
12
(-)
6
(-)
1
(-)
0.323
(↑0.008
1.960
(↑0.39)
5
(4↓)
ロッテ
322 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
1121
(+2)
34
(+18)
3
(-)
2
(-)
0.264
(↓0.014)
4.570
(↓2.13)
6
(-)
DeNA
430 0.571
(↑0.071)
1
(-)
1124
(+3)
27
(+1)
6
(-)
1
(-)
0.255
(↑0.004)
3.560
(↑0.62)
7
(1↓)
中日
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
1110
(+2)
11
(+3)
2
(-)
4
(+1)
0.195
(↑0.005)
1.230
(↓0.12)
7
(1↓)
西武
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
1113
(+3)
21
(+4)
4
(+2)
1
(-)
0.185
(-)
2.610
(↓0.06)
9
(2↑)
ヤクルト
232 0.400
(↑0.15)
2
(-)
1122
(+4)
27
(+3)
4
(-)
4
(+1)
0.227
(↓0.009)
3.730
(↑0.2)
10
(1↓)
ORIX
250 0.286
(↓0.047)
3
(↓1)
1114
(+1)
26
(+3)
0
(-)
5
(-)
0.224
(↓0.006)
3.430
(↑0.01)
10
(1↓)
広島
250 0.286
(↓0.047)
3
(↓1)
1122
(-)
23
(+5)
3
(-)
3
(-)
0.236
(↓0.008)
2.630
(↓0.24)
12
(-)
阪神
150 0.167
(↓0.033)
3.5
(↓1)
1210
(+1)
25
(+3)
2
(-)
2
(-)
0.200
(↓0.005)
3.140
(↑0.09)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
28234 0.549
(↑0.009)
-
(-)
88152
(+18)
133
(+2)
24
(+1)
30
(-)
0.238
(↑0.007)
2.270
(-)
2
(-)
広島
24224 0.522
(↓0.011)
1.5
(↓1)
93152
(-)
129
(+5)
23
(-)
27
(-)
0.241
(↓0.001)
2.360
(↓0.03)
3
(-)
阪神
26244 0.520
(↓0.011)
1.5
(↓1)
89159
(+1)
153
(+3)
25
(-)
17
(-)
0.220
(↓0.001)
2.280
(↓0.01)
4
(1↑)
DeNA
25271 0.481
(↑0.01)
3.5
(-)
90172
(+3)
197
(+1)
27
(-)
31
(-)
0.246
(↑0.001)
3.350
(↑0.07)
5
(1↓)
中日
23265 0.469
(↓0.01)
4
(↓1)
89136
(+2)
159
(+3)
22
(-)
17
(+1)
0.235
(-)
2.620
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
20294 0.408
(↑0.012)
7
(-)
90183
(+4)
184
(+3)
36
(-)
24
(+1)
0.236
(↓0.001)
3.320
(↑0.01)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
34152 0.694
(↑0.006)
-
(-)
92216
(+3)
115
(+2)
34
(-)
40
(+1)
0.257
(↑0.001)
2.000
(-)
2
(1↑)
日本ハム
29202 0.592
(↑0.009)
5
(-)
92186
(+5)
152
(-)
27
(-)
45
(-)
0.251
(↑0.003
2.670
(↑0.05)
3
(1↓)
ロッテ
27205 0.574
(↓0.013)
6
(↓1)
91160
(+2)
171
(+18)
24
(-)
18
(-)
0.246
(↓0.001)
3.020
(↓0.3)
4
(-)
楽天
23281 0.451
(↑0.011)
12
(-)
91168
(+3)
218
(+1)
18
(-)
36
(-)
0.239
(↑0.002)
3.940
(↑0.06)
5
(-)
ORIX
21302 0.412
(↓0.008)
14
(↓1)
90158
(+1)
174
(+3)
17
(-)
24
(-)
0.241
(↓0.001)
2.910
(-)
6
(-)
西武
18340 0.346
(↓0.007)
17.5
(↓1)
91131
(+3)
188
(+4)
27
(+2)
24
(-)
0.210
(↓0.001)
3.200
(-)