オリックス(★1対2☆)中日 =交流戦3回戦(2024.06.02)・京セラドーム大阪=
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 123456789101112
中日
0000000100012811
ORIX
00000010000011000
勝利投手:梅野 雄吾(1勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(0勝1敗17S))
敗戦投手:阿部 翔太(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】ディカーソン(3号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆中日が延長戦を制した。中日は1点を先制された直後の8回表、ディカーソンのソロで同点とする。そのまま迎えた12回には、中田の適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、7番手・梅野が移籍後初勝利。敗れたオリックスは、打線が8回までにあった再三の好機を生かしきれなかった。

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◆中日は、延長12回に中田翔内野手(35)が決勝の適時二塁打を放ち、連勝でセ・リーグ5000勝に王手をかけた。左膝に自打球を当てた影響で3試合ぶりにスタメン復帰した主砲が、最後に存在感を示した。5月11日広島戦以来の打点は値千金となった。1-1で迎えた延長12回2死二塁。後がない場面で、会心の一打が出た。左翼線に打球がはずむ。まだ残る左膝の痛みをこらえながら二塁ベースに到達すると、ガッツポーズを繰り出した。「それまでふがいない打撃をしてしまったのでね。最後に決められてよかったです」。5番DHで先発出場したが、この打席まで4打席で無安打2三振。10回無死一塁では二ゴロ併殺に倒れるなど苦しい打席が続いていたが、最後の最後に結果を出した。5月30日の西武戦で自打球を当てた左膝は、まだ万全ではない。「痛みはもちろんある。自分のできる範囲で1日1日全力でやれればいい。投手陣のみんながすごく頑張ってくれている。こうやって2つ勝てたのはよかった」。パ・リーグ覇者のオリックスとの3連戦は、主砲の一打で勝ち越した。リーグ4位に浮上した立浪和義監督(54)も「(中田は)本当にいいところで打ってくれた。今日は投手が本当によく踏ん張ってくれた。そこに尽きると思います」と笑みを浮かべた。

◆オリックスが延長戦の末、中日に競り負けた。4カード連続の負け越しで、借金は再び今季最多の8。首位ソフトバンクとは今季最大の13ゲーム差と開いた。走者は再三出した。序盤だけでなく、7回は1点を先制した後の2死満塁。8回も2死満塁の好機を逃すと、9回以降は1人も走者を出せず、1-1の12回に阿部が決勝打を浴びた。残塁11の数字が重苦しい試合内容を示す。中嶋監督は「(バントなどが)出来てないからこういう苦しいゲームになっている」と指摘。宮城ら主力に離脱者が多く、古田島ら若手も奮闘しているが「若い投手も(楽な展開で投げさせるなど)打線が育てないといけない面もある。もうちょっと頑張ってもらいたい」と打線の奮起をうながした。4日からは敵地でDeNA、巨人と6連戦。NPBで借金9からの優勝は過去にない。デッドラインを目前にした厳しい戦いが続く。

◆中日は中田翔内野手(35)が「5番・DH」で3戦ぶりにスタメン出場する。前日の試合では八回1死二塁で代打で登場して二飛から併殺を喫した。「6番・一塁」でダヤン・ビシエド内野手(35)が出場。中田とビシエドが同時に先発するのは今季初となる。

◆中日が三回に先制機を残念な形で逃した。2死からラストバッター・岡林勇希外野手(22)が左前打を放って出塁。続く村松開人内野手(23)が一、二塁間を破る右前打を放って2死一、三塁と広げたが、田中幹也内野手(23)の打席でカウント1-2から三走・岡林が投球前のタイミングで本塁に向かって飛び出し、三塁間に挟まれタッチアウト。無念の盗塁死となりチャンスが潰えた。前日の試合では八回1死二塁の場面で走者として、代打・中田翔内野手(35)の二塁手の後方に上がった二飛から二塁ベースに戻れず併殺を喫する打球判断のミスがあった。走塁面での課題が浮き彫りとなっている。

◆中日は0-0の四回、二塁を守る田中幹也内野手(23)のファインプレーがピンチを救った。1死から中川に中前打で出塁を許し、さらに盗塁で2死二塁とされた場面。打席の宗の当たりは田中の頭上を襲う際どいライナーとなったが、田中が後方に下がりながらジャンプ一番、左腕を伸ばしてキャッチ。先発の梅津晃大投手(27)を好守で助けた。

◆オリックス・若月健矢捕手(28)がチーム25イニングぶりの適時打を放った。0―0で迎えた七回に宗、頓宮の連打でチャンス演出。西野はバント失敗の捕邪飛に倒れたが、若月が甘く入ったスライダーを捉えて左前へ。待望のタイムリーで先制した。若月自身も12打席ぶりの快音だった。福田は二塁内野安打、西川は四球で続いて2死満塁。ここで太田は見逃し三振に倒れて追加点を挙げることができなかった。

◆中日の先発・梅津晃大投手(27)が七回無死一、二塁のピンチを招いて降板した。六回まで無失点の投球を続けていた中、0-0の七回、先頭の宗に左前に運ばれ出塁を許すと、頓宮にも左前打を許して無死一、二塁。打席に西野を迎えたところで左腕・斎藤綱記投手(27)への交代を告げられマウンドを降りた。代わった斎藤は西野をバント失敗の捕邪飛に打ち取り1死としたが、若月に左前に抜ける適時打を許して1-0と均衡を破られた。さらに福田の二塁内野安打などで2死二、三塁とされると、西川に四球で満塁。3番手で登板した藤嶋健人投手(26)は太田を見逃し三振に仕留めて火消しした。梅津は5月16日の阪神戦(バンテリン)で4回途中6失点で喫し、翌日に2軍降格。再昇格して臨んだこの日、二回に自己最速の157キロをマークするなど球威十分で相手先発の曽谷と途中まで投手戦を演じたが、終盤に入って連打から無念の失点を喫する形となった。

◆中日は0-1で1点を追う八回、アレックス・ディカーソン外野手(34)が右越えに今季3号となる同点ソロ本塁打を放って試合を振りだしに戻した。1死走者なしで立った第3打席。この回からマウンドに上がった本田の初球、真ん中付近の直球を豪快に振り抜くと、高々と上がった打球が右翼席に飛び込んだ。5月28日の西武戦(バンテリン)でソロを放って以来、5試合ぶりのアーチ。七回に先制を許した直後に追いつく貴重な一打で存在感を示した。

◆中田が1-1で迎えた延長十二回に勝ち越し打を放った。先頭の田中幹也内野手(23)が右前打を放って福永が犠打、細川が中飛で迎えた1死二塁。阿部の2球目、外角カットボールを引っ張った打球がレフトの頭上を越えて左翼フェンス手前に到達。二走の田中を悠々と迎え入れて勝ち越しに成功した。5月30日の西武戦(バンテリン)での打席で左ひざ付近に自打球を当て、オリックスとの第1戦、第2戦ではスタメンを外れていたが、「5番・DH」で3戦ぶりにスタメン出場。前の4打席では凡退が続いたが、勝負どころできっちり結果を出した。

◆オリックスは最後に力尽き、2試合連続の逆転負けで4カード連続の負け越しとなった。先発の曽谷は7回無失点と好投。七回裏に若月がチーム25イニングぶりのタイムリーで先制したが、八回に登板した2番手・本田がディカーソンに同点ソロを浴びた。オリックスは2桁安打を放ち、4度の得点圏のチャンスを作りながらも決め手を欠いた。追加点が奪えないまま迎えた延長の十二回に登板した阿部が2死二塁とされ、中田に決勝打を浴びた。

◆中日が4時間9分に及ぶ延長戦の末にオリックスに競り勝ち、2カードぶりにカード勝ち越しを決めた。1-1の延長十二回、2死二塁で中田翔内野手(35)が左翼手の頭上を越える勝ち越しの適時打を放った。先発の梅津晃大投手(27)は六回まで無失点に抑え、七回無死まで投げて1失点と好投。1-1となった八回以降は清水達也投手(24)、松山晋也投手(23)、橋本侑樹投手(26)、梅野雄吾投手(25)、ライデル・マルティネス投手(27)がゼロを並べ続けた。

◆中日が競り勝った。八回にディカーソンのソロで同点とし、延長十二回に中田が勝ち越しの適時二塁打を放った。追い付いた後は小刻みな継投で得点を許さなかった。7番手で出た梅野が移籍後初勝利。オリックスは拙攻が響いた。

◆敵地ながら三塁側や左翼席を埋めた竜党ファンのボルテージが、中日・中田翔内野手(35)の一打で最高潮に達した。延長十二回、4時間を超える接戦を決めたのはスラッガーらしい豪快な一振りだ。「自分が打てると思ったボールを自分のスイングするだけと心がけていた」1-1の延長十二回2死二塁。それまでの4打席で2三振や併殺打だった中田は阿部の2球目、外角カットボールをきっちり仕留めた。二塁走者を悠々と生還させるレフトオーバーの二塁打。5月30日の西武戦(バンテリン)で左膝付近に自打球を当てた影響から、2戦続けて控えに回っていた男が、3戦ぶりにスタメン出場した試合で最後に結果を出した。先発の梅津をはじめ8人の投手が12イニングを1失点でつないでチームは2カードぶりの勝ち越し。「投手が頑張ってくれて、2つ勝ったのはよかった」と打線の中軸として責任を果たし、大きく息をついた。自打球で痛めた患部の状態は決して万全ではない。「痛みはもちろんある。腫れも若干ある。まだ3日ぐらいしか経っていない。自分のできる範囲で一日一日全力でできれば」勝負どころで頼りになるのは、やはり経験豊富なベテランのバットだ。(上阪正人)

◆10安打1得点、11残塁が惨状を物語る。オリックスは2試合連続の逆転負けで、中嶋政権ではワーストの4カード連続負け越し。中嶋監督はこの3連戦で計4得点の打撃陣に奮起を求めた。「若い投手陣が頑張っている。育てるのは打線。もう少し楽に投げさせないと」先発した2年目左腕の曽谷は7回零封。4番手で登板したD6位・古田島(日本通運)は17試合連続無失点と好投した一方、打線は七回に若月がチーム25イニングぶりの適時打を放つのが精いっぱい。九回以降は4イニング連続で三者凡退と淡白だった。首位ソフトバンクとは中嶋政権で最大の13ゲーム差。指揮官は「切り替えが大事になる」と力を込めた。上がり目を信じて全力で戦うしかない。(織原祥平)

◆オリックス・阿部翔太投手(31)が2軍に降格することが2日、分かった。同日の中日戦(京セラ)の延長十二回に登板し、?回1失点で敗戦投手となった。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
312 0.750
(↓0.25)
-
(-)
1219
(-)
16
(+1)
3
(-)
2
(-)
0.278
(↓0.015)
2.440
(↑0.26)
2
(1↑)
ソフトバンク
420 0.667
(↑0.067)
0
(↓1)
1216
(+5)
11
(+3)
3
(+2)
5
(+1)
0.215
(↑0.007)
1.600
(↓0.24)
2
(1↑)
巨人
420 0.667
(↑0.067)
0
(↓1)
1221
(+7)
13
(+1)
2
(-)
5
(+1)
0.245
(↑0.028)
2.060
(↑0.21)
2
(-)
楽天
420 0.667
(↓0.133)
0
(-)
1224
(-)
20
(+4)
4
(-)
5
(-)
0.246
(↓0.004)
3.450
(↓0.45)
5
(2↑)
日本ハム
320 0.600
(↑0.1)
0.5
(↓1)
1329
(+9)
12
(+2)
6
(+2)
1
(-)
0.315
(↑0.018)
2.350
(↑0.08)
6
(3↓)
DeNA
330 0.500
(↓0.1)
1
(-)
1221
(+2)
26
(+9)
6
(-)
1
(-)
0.251
(↓0.007)
4.180
(↓0.88)
6
(2↑)
中日
330 0.500
(↑0.1)
1
(↑1)
128
(+2)
8
(+1)
2
(+1)
3
(-)
0.190
(↑0.002
1.110
(↑0.1)
6
(3↓)
西武
330 0.500
(↓0.1)
1
(-)
1210
(+1)
17
(+7)
2
(-)
1
(-)
0.185
(↓0.006)
2.550
(↓0.91)
9
(1↓)
ORIX
240 0.333
(↓0.067)
2
(-)
1213
(+1)
23
(+2)
0
(-)
5
(+4)
0.230
(↑0.001
3.440
(↑0.54)
9
(1↓)
広島
240 0.333
(↓0.067)
2
(-)
1222
(+3)
18
(+5)
3
(+1)
3
(-)
0.244
(↓0.004)
2.390
(↓0.51)
11
(-)
ヤクルト
132 0.250
(↑0.25)
2
(↑1)
1218
(+4)
24
(-)
4
(+1)
3
(-)
0.236
(↑0.012)
3.930
(↑0.44)
12
(1↓)
阪神
140 0.200
(↑0.2)
2.5
(↑1)
139
(+1)
22
(-)
2
(+1)
2
(-)
0.205
(↓0.016)
3.230
(↑0.76)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
27234 0.540
(↑0.009)
-
(↓0.5)
89134
(+7)
131
(+1)
23
(-)
30
(+1)
0.231
(↑0.003)
2.270
(↑0.03)
2
(1↓)
広島
24214 0.533
(↓0.012)
0.5
(↑0.5)
94152
(+3)
124
(+5)
23
(+1)
27
(-)
0.242
(↓0.001)
2.330
(↓0.05)
3
(-)
阪神
26234 0.531
(↑0.01)
0.5
(↓0.5)
90158
(+1)
150
(-)
25
(+1)
17
(-)
0.221
(↓0.002)
2.270
(↑0.04)
4
(1↑)
中日
23255 0.479
(↑0.011)
3
(↑0.5)
90134
(+2)
156
(+1)
22
(+1)
16
(-)
0.235
(↓0.001)
2.630
(↑0.05)
5
(1↓)
DeNA
24271 0.471
(↓0.009)
3.5
(↓0.5)
91169
(+2)
196
(+9)
27
(-)
31
(-)
0.245
(↓0.001)
3.420
(↓0.1)
6
(-)
ヤクルト
19294 0.396
(↑0.013)
7
(↑0.5)
91179
(+4)
181
(-)
36
(+1)
23
(-)
0.237
(↑0.001)
3.330
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
33152 0.688
(↑0.007)
-
(-)
93213
(+5)
113
(+3)
34
(+2)
39
(+1)
0.256
(-)
2.000
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
27195 0.587
(↓0.013)
5
(↓1)
92158
(-)
153
(+1)
24
(-)
18
(-)
0.247
(↓0.001)
2.720
(↑0.04)
3
(-)
日本ハム
28202 0.583
(↑0.009)
5
(-)
93181
(+9)
152
(+2)
27
(+2)
45
(-)
0.248
(↑0.003)
2.720
(↑0.02)
4
(-)
楽天
22281 0.440
(↓0.009)
12
(↓1)
92165
(-)
217
(+4)
18
(-)
36
(-)
0.237
(↓0.001)
4.000
(↓0.03)
5
(-)
ORIX
21292 0.420
(↓0.009)
13
(↓1)
91157
(+1)
171
(+2)
17
(-)
24
(+4)
0.242
(↓0.001)
2.910
(↑0.03)
6
(-)
西武
18330 0.353
(↓0.007)
16.5
(↓1)
92128
(+1)
184
(+7)
25
(-)
24
(-)
0.211
(↓0.001)
3.200
(↓0.07)