楽天(☆8対2★)ヤクルト =交流戦2回戦(2024.06.01)・楽天モバイルパーク宮城=
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ヤクルト
0001000012520
楽天
00300050X8901
勝利投手:松井 裕樹(1勝0敗0S)
敗戦投手:ヤフーレ(4勝5敗0S)

本塁打
【楽天】村林 一輝(3号・3回裏3ラン)

  DAZN
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◆楽天が4連勝。楽天は3回裏、村林の3ランで先制に成功する。その後3-1となって迎えた7回には、村林と辰己の適時打などで5点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・松井が6回2安打1失点の好投で今季初勝利。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆開幕3戦3勝の好スタートを切ったヤクルトのヤフーレだが、5月は登板3試合すべて黒星。3試合はいずれもクオリティースタート(先発6回以上で3自責点以下)を達成して防御率1・74の好内容だったが、登板時は22イニングで無得点と、全く援護に恵まれなかった。3、4月には28イニングで24点の大量援護を受けていたが、月が変わって打線の援護も復活するか。

◆楽天村林一輝内野手が強烈な一撃をぶちかました。0-0の3回1死。9番小深田が四球を選び、1番小郷が左前打で一、二塁と好機を広げる。仕上げは2番村林。1ボールからヤクルト・ヤフーレの変化球をすくい上げた。「たくさんのお客さんの声援が力になりました。いいところで打ててよかったです」と左翼席に先制の3号3ランを叩き込んだ。昨季の自己最多2本を50試合目で早くも更新した。今季3度目のサヨナラで3連勝した前夜は、9回1死から小深田、小郷の連打で一、二塁とし、村林の代打の代打フランコが逆転3ラン。この日も「コブオゴ」コンビのチャンスメークから1発が飛び出した。試合前時点でチーム本塁打はオリックスと並びパ・リーグ最少タイの17本だったが、村林の1発で18本としてリーグ5位に。5月29日DeNA戦から4試合連続のチーム本塁打となった。

◆ヤクルトが、2引き分けを挟み、5連敗目を喫した。これで7試合勝ち星から遠ざかる状況。高津監督は「足りない部分はいっぱいあるな。僕ももちろんそうだけども。そうだね。らしさがないかな。思い切ってやればいい。別に失敗してもいいし、不安がることないし、恐れることなし。思い切ってやればいい。それが僕の采配にもあるかもしれないし、選手の動きにもあるかもしれないし。思い切りが足りないかな」と言った。歯車がかみ合わない。0-0の3回に先発ヤフーレが、楽天村林に3号3ランを被弾。2点ビハインドの7回は先頭から簡単に2死を奪うも単打と敬遠で一、二塁となり、再び村林に中前へ適時打を許した。2番手・丸山翔もつかまり、この回だけで5失点。高津監督は「いろんなものが出たかなと思いますね」とため息をもらした。交流戦5試合を終えて未勝利。「いつも勝ちたいと思ってやっています。でも、下向いててもしょうがないんでね。前も言いましたけど、上向くときは必ず来ると思う。僕はそう信じているので。強がりじゃないですけども、そう信じてないと神様にこっちを振り向いてもらえないと思って、もう毎日毎日、全力で一生懸命、何ができるかっていうことを考えながら戦うのみだと思いますね」。「下を向きがち」な選手には「あまりいいものではない。見せかけでもいいですから、しっかり胸張って。できなくてもいいですから、思い切ってスイングするとか、腕振って相手を抑えに行くとか、すごいピンチでもね」と求めた。「言葉は古いですけど、闘争心とか、忍耐力とか、我慢強さとか、そういうのは非常にこういう時は大事なんじゃないかな」。切り替えていくしかない。

◆楽天村林一輝内野手(26)が先制3ラン含む4打点と大暴れした。0-0の3回1死一、二塁。1ボールからの変化球をすくい上げ、左翼席に自己最多を更新する3号本塁打を運んだ。「ほんまにホームランバッターじゃないんで、後ろにすごいバッターがたくさんいるんで、なんとかつなぐって感じです」と強調。7回にも中前適時打で追加点をもたらし、勝利を決定づけた。

◆被災地に勝利を届けた。今季初先発した3年目の楽天松井友飛投手(24)が、プロ2勝目を挙げ、今季初の4連勝と2カード連続勝ち越しに貢献した。石川県穴水町出身の右腕は、元日の能登半島地震からちょうど5カ月のこの日、6回2安打1失点。「1軍でまたチャンスをもらえて、先発して1発目で結果を出せて自信になりますし、これからが大事なので、次の登板に向けて頑張りたい」。昨年5月4日ロッテ戦以来、394日ぶりの白星を喜んだ。安定した投球を披露した。4回にヤクルト青木に適時打を浴びるも、最少失点で切り抜けた。6回は先頭山田を左飛、続く長岡を投ゴロ、最後は4番村上を空振り三振に仕留めて降板。内角をうまく使いながら低めに制球し、2番手で4回2/3を5失点と炎上した5月22日ソフトバンク戦から、きっちり修正した。故郷に思いをはせた。1月に帰省した際に大地震に遭遇。「今日が5カ月たった日というのは自分でも分かっていたので、本当に能登の人たちのためにもしっかり頑張ろう」と腕を振った。この日は母が観戦。「初勝利の時も来てたので、2勝目を見せることができて良かった」。親孝行の快投劇だった。【山田愛斗】

◆楽天が今季初の4連勝と2カード連続勝ち越しを決めた。打線は3回に村林の3号先制3ランで先制。7回には村林、辰己の連続適時打などで一挙5点で、ヤクルトを突き放した。投げては今季初先発の松井が6回2安打1失点5奪三振と好投。交流戦で好スタートを切り、今江敏晃監督(40)は「もう本当に新境地にいっているので、また次の新境地にいけるように頑張ります」と力を込めた。打線を大胆に組み替えた。鈴木大を20年9月9日以来の4番、渡辺佳を22年5月31日以来の5番、不調の浅村は西武時代の16年8月11日以来となる6番で起用した。浅村は無安打も、鈴木大は1安打、渡辺佳は2安打と一定の成果はあった。攻撃は相手の失策も生かしながら9安打で8得点を挙げた。今江監督は「手応えというか、うちのチームはつないでつないでという打線」とした上で「浅村の状態がなかなか上がらなくて。その後ろを打っている(鈴木)大地と(渡辺)佳明はすごくいい形で打っているので、打線の流れを考えながら浅村の状態を戻してほしいという思いだった」と打線改造の狙いを説明した。松井は初先発できっちりゲームメークした。指揮官は「しっかり自分の力強い持ち味の球を投げ込みながら、粘りながら、最少失点で仕事を果たしてくれたと思います」とたたえた。

◆声援に笑顔で応えた。ヤクルト・嶋ヘッド兼バッテリーコーチにとって仙台は、プロ野球生活をスタートさせた思い出の地。2007―19年の13年間現役生活を送った球場に足を踏み入れ「懐かしい場所ではありますね」と感慨に浸った。ヤクルトファンはもちろん、楽天のユニホームを着たファンからも「嶋さーん!!」と声をかけられ「本当にありがたいことだし、うれしい」。ただ、現在は高津監督を支える立場。「ヤクルトの勝つ姿を見せるだけ」と言葉に力を込めた。

◆楽天が4連勝とした。先発松井は球が力強く6回2安打1失点で今季初勝利。打線は三回に村林の3点本塁打で先制し、七回に村林、辰己の連続適時打などで5得点と突き放した。ヤフーレが崩れたヤクルトは5連敗(2分けを挟む)。

◆ヤクルトは青木が0―3の四回に適時二塁打と気を吐いた。松井の速球を左越えへ運び「しっかり押し込むことができた」。これで交流戦通算327安打とし、早大で同期生だった鳥谷(阪神、ロッテ)の最多記録333安打に近づいた。チームは5月24日に5連敗を止めた後、翌25日から2分けを挟んで5連敗。青木も左翼守備で七回、失点につながる失策を記録し「もう切り替えていくしかない。自分たちを信じてやっていくしかない」と自らに言い聞かせるように話した。

◆負の流れはいつ止まるのか。セ・リーグ最下位のヤクルトは、2分けを挟んで今季2度目の5連敗。借金は最多の11に膨らんだ。交流戦5試合で勝利がない状況だが、高津臣吾監督(55)は懸命に前を向いた。「下を向いていてもしようがない。上向くときは必ず来ると思う。強がりじゃないけど、そう信じていないと神様にこっちを振り向いてもらえないと思って、毎日毎日全力で一生懸命、何ができるかを考えながら戦うのみ」先発のヤフーレが三回、村林に先制3ランを被弾。その後は立て直したが、七回2死から2番手・丸山翔も含めて一挙5点を失った。打線も三回無死二塁という先制の好機を生かせず。指揮官はナインに向け「思い切ってやればいい」と求めた。2日の楽天戦での連敗ストップを、今季初勝利を目指す球界最年長の44歳左腕・石川に託す。「彼が流れを変えてくれますよ。なんとかしますよ」。ベテランの好投に期待した。(赤尾裕希)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
302 1.000
(-)
-
(-)
1319
(+3)
15
(+2)
3
(-)
2
(+1)
0.293
(↓0.025)
2.700
(↑0.3)
2
(-)
楽天
410 0.800
(↑0.05)
0
(-)
1324
(+8)
16
(+2)
4
(+1)
5
(+2)
0.250
(↑0.002
3.000
(↑0.27)
3
(2↑)
DeNA
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1319
(+4)
17
(+3)
6
(+2)
1
(+1)
0.258
(-)
3.300
(↑0.08)
3
(2↑)
ソフトバンク
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1311
(+2)
8
(-)
1
(-)
4
(+2)
0.208
(↓0.004)
1.360
(↑0.33)
3
(1↓)
巨人
320 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
1314
(+3)
12
(+4)
2
(-)
4
(-)
0.217
(↓0.001)
2.270
(↓0.42)
3
(2↑)
西武
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
139
(+4)
10
(+3)
2
(+1)
1
(+1)
0.191
(↑0.015)
1.640
(↓0.35)
7
(3↓)
日本ハム
220 0.500
(↓0.167)
1.5
(↓1)
1420
(+3)
10
(+4)
4
(+1)
1
(-)
0.297
(↓0.016)
2.430
(↓0.5)
8
(3↓)
ORIX
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1312
(+1)
21
(+2)
0
(-)
1
(-)
0.229
(↓0.003)
3.980
(↑0.52)
8
(3↓)
広島
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1319
(-)
13
(+2)
2
(-)
3
(-)
0.248
(↓0.021)
1.880
(↑0.43)
8
(2↑)
中日
230 0.400
(↑0.15)
2
(-)
136
(+2)
7
(+1)
1
(-)
3
(-)
0.188
(↑0.035)
1.210
(↑0.05)
11
(-)
ヤクルト
032 0.000
(-)
3
(↓1)
1314
(+2)
24
(+8)
3
(-)
3
(-)
0.224
(↓0.012)
4.370
(↓0.51)
11
(-)
阪神
040 0.000
(-)
3.5
(↓1)
148
(+2)
22
(+3)
1
(-)
2
(+2)
0.221
(↓0.022)
3.990
(↑0.56)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
24204 0.545
(↓0.013)
-
(-)
95149
(-)
119
(+2)
22
(-)
27
(-)
0.243
(↓0.001)
2.280
(↑0.04)
2
(-)
巨人
26234 0.531
(↓0.011)
0.5
(-)
90127
(+3)
130
(+4)
23
(-)
29
(-)
0.228
(-)
2.300
(↓0.04)
3
(-)
阪神
25234 0.521
(↓0.011)
1
(-)
91157
(+2)
150
(+3)
24
(-)
17
(+2)
0.223
(↓0.001)
2.310
(-)
4
(-)
DeNA
24261 0.480
(↑0.011)
3
(↑1)
92167
(+4)
187
(+3)
27
(+2)
31
(+1)
0.246
(↑0.001)
3.320
(-)
5
(-)
中日
22255 0.468
(↑0.011)
3.5
(↑1)
91132
(+2)
155
(+1)
21
(-)
16
(-)
0.236
(↑0.002)
2.680
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
18294 0.383
(↓0.008)
7.5
(-)
92175
(+2)
181
(+8)
35
(-)
23
(-)
0.236
(↓0.001)
3.370
(↓0.07)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
32152 0.681
(↑0.007)
-
(-)
94208
(+2)
110
(-)
32
(-)
38
(+2)
0.256
(↓0.001)
1.990
(↑0.04)
2
(-)
ロッテ
27185 0.600
(↑0.009)
4
(-)
93158
(+3)
152
(+2)
24
(-)
18
(+1)
0.248
(↓0.001)
2.760
(↑0.03)
3
(-)
日本ハム
27202 0.574
(↓0.013)
5
(↓1)
94172
(+3)
150
(+4)
25
(+1)
45
(-)
0.245
(-)
2.740
(↓0.03)
4
(-)
楽天
22271 0.449
(↑0.011)
11
(-)
93165
(+8)
213
(+2)
18
(+1)
36
(+2)
0.238
(↑0.001
3.970
(↑0.04)
5
(1↓)
ORIX
21282 0.429
(↓0.009)
12
(↓1)
92156
(+1)
169
(+2)
17
(-)
20
(-)
0.243
(-)
2.940
(↑0.02)
6
(-)
西武
18320 0.360
(↑0.013)
15.5
(-)
93127
(+4)
177
(+3)
25
(+1)
24
(+1)
0.212
(↑0.001)
3.130
(-)