◆オリックスがサヨナラ勝利。オリックスは1点を追う6回裏、太田の犠飛で同点とする。そのまま迎えた9回には、1死一三塁から宗が犠飛を放ち、試合を決めた。投げては、3番手・マチャドが今季2勝目。敗れた中日は、先発・涌井が好投を見せるも、打線が振るわなかった。

◆オリックス森友哉捕手（28）にアクシデントが発生した。4回無死一塁の打席で三塁へのゴロを放ち、一塁へ全力疾走する途中でスピードを緩め、併殺打となった。足を痛めたのかトレーナーに付き添われてベンチに下がり、次の5回の守備から若月と交代した。

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◆中日が今季2度目のサヨナラ負けで3連敗となった。9回、松山が1死一、三塁からオリックス宗に犠飛を許した。立浪和義監督（54）は「初回のチャンスですね、きょうは」と1回1死満塁を逃した場面を敗因にあげた。2回、失策につけ込み24イニングぶりの得点で先制したものの終わってみれば2安打と沈黙。6回1死満塁もあと1本が出なかった。「打線がいま、こういう状態なので点を取っていかないと、それだけです」と声を絞り出した。

◆中日中田翔内野手（35）がオリックス1回戦を欠場した。30日西武戦（バンテリンドーム）で、自打球を左膝に当てた影響によるもの。立浪監督は「代打では待機していたが、また明日、様子を見て」と説明した。

◆オリックス主力に相次ぐアクシデントだ。5月31日の中日1回戦（京セラドーム大阪）で、森友哉捕手（28）が右太もも裏の強い張りを訴えて途中交代。4回無死一塁の打席で三塁へのゴロを放ち、一塁へ全力疾走する途中で発生した。試合後は「明日病院に行ってですね」と話した。また紅林弘太郎内野手（22）は8回の守備から宜保に交代。体調不良で5月29日の広島戦（マツダスタジアム）を欠場したが、その影響とみられる。中嶋監督は「4、5（番）が途中で代わるというのが、ちょっと何とも」と顔をしかめた。開幕から宮城、平野佳、小木田、山岡ら主力に故障が続出している。▽オリックス杉本（不振による降格から1カ月ぶりの1軍復帰で2安打）「強く振ることを意識して打席に入りました。ちょっとホッとしています。悔いのない打席を1打席でも多く送れるようにしていきたい」▽オリックス・カスティーヨ（7回2安打1失点、自責なしの好投）「最少失点でしのいでゲームメークできて良かった」▽オリックス宜保（紅林に代わって途中出場。9回先頭で安打から二盗と失策で三進し、宗の犠飛でサヨナラ生還）「とりあえずやるべきことをやろうと。あまり変な感情を入れずに」

◆口とあごに立派なひげを蓄えたオリックス宗佑磨内野手（27）が今季2度目のサヨナラ打だ。ワイルドなひげの選手にスポットを当てるイ「オリ髭（ひげ）デー」にふさわしい幕切れ。チームは4度目のサヨナラ勝ちで連勝を決め、背番号6はお立ち台で「サイコーで～す！！」と張り上げた。1－1で迎えた9回。1死三塁から前打者の頓宮が敬遠で歩かされた。「この野郎」と少し怒りを覚えたが、冷静にアプローチ。中日松山から左翼へきっちりと犠飛を放った。すぐに頓宮に抱え上げられた。「対戦したことない投手。一番速いボールに合わせて。打ったのはフォークだったけど、頭を整理して打席に立てた」。前3カードは札幌、埼玉、広島と遠征続き。12日ぶりのホームで大きな歓声を浴びた。女性ファン向け「オリ姫デー」をもじってつくられたイベント。宗はファンの「オリ髭投票」で現在2軍のゴンザレスに次ぐ2位。スタンドに付けひげのファンも多数おり「ビジョンで見ていました」。手入れはほどほどながら、交流戦直前には髪の毛を刈った。先駆けて丸刈りにした紅林に勧められた。「僕はおしゃれ坊主。アイツはただの坊主ですけど、年数の違いで」と笑った。ホームの試合前には自家用車の中でリラックス。時には怪談を聞きながら、少しずつスイッチを入れるのが宗の流儀だ。4番森と5番紅林が途中交代するアクシデント。そんな試合を勝利で飾った。他にも故障者が多数。宗は「夏が近づくにつれ、体の疲労とかいろいろある。全員でカバーして」とチームの思いを代弁した。一丸で乗り越える。【大池和幸】

◆オリックス主力に相次ぐアクシデントだ。5月31日の中日1回戦（京セラドーム大阪）で、森友哉捕手（28）が右太もも裏の強い張りを訴えて途中交代。また紅林弘太郎内野手（22）は8回の守備から宜保に交代。体調不良で5月29日の広島戦（マツダスタジアム）を欠場したが、その影響とみられる。中嶋監督は「途中から代わった選手が頑張ってくれたんですけどね。まあ普通だったら代わらないですけど。いろんな事が起こっております。明日は元気に来てくれるのかな...みんな」と語った。開幕から宮城、平野佳、小木田、山岡ら主力に故障が続出している。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】オリ髭（ひげ）デーに宗佑磨がサヨナラ犠飛！ファンのオリ髭投票で2位に入った宗がイベント当日の試合で口とあごのひげ同様に渋い活躍を見せ、ファンを魅了しました！

◆オリックス・杉本裕太郎外野手（３３）、安達了一内野手（３６）、小田裕也外野手（３４）、福永奨捕手（２４）が１軍に合流した。杉本は不振で５月１日に登録抹消。ウエスタン・リーグでは１３試合の出場で、打率・２８２だった。

◆両軍のスターティングメンバーが発表された。この日昇格したばかりのオリックス・杉本裕太郎外野手（３３）が「９番・右翼」で先発する。試合前時点で今季１５試合の出場で０本塁打、打率・１７８。また福田周平外野手（３１）は体調不良でベンチメンバーから外れた。

◆オリックス・森友哉にアクシデントが発生した。四回無死一塁で三ゴロを放ち、併殺に凡退。一塁へ走塁した際に右太もも裏に強い張りを感じたという。一塁を通過したところで足を止め、トレーナーが駆け付けたが、自力で歩いてベンチへ。そのまま五回の守備で交代となった。今季はここまで４８試合に出場し、１本塁打１８打点、打率・２４７。打線の軸を担う男が長期離脱となれば、巻き返しを期すチームにとっては大きな痛手だ。

◆オリックスは宗の決勝犠飛で今季４度目のサヨナラ勝利をおさめた。四回に森が走塁時に右太もも裏に張りを感じ、途中交代。主力不在の中、ナインは終盤に執念を見せた。九回に途中出場の宜保が左前打。西川の打席で二盗し、敵失も絡んで無死三塁。その後、１死一、三塁で宗が左翼へ飛ばし、試合を決めた。

◆オリックスの森が四回に内野ゴロを打った際の走塁で右太もも裏に強い張りを訴え、直後の守備で交代した。中嶋監督は「普通だったら代わっていない」と説明した。

◆オリ党の歓声とともに白球が外野まで飛んでいく。サヨナラ勝利に導いたオリックス・宗は、頓宮に抱きかかえられながら笑みを浮かべた。主力の森を欠いたチームの窮地を救った。「ゲッツーだけは避けたいところだったので、外野に飛ばそうと思っていた」１－１の九回、左前打で出塁した途中出場の宜保が二盗と敵失で三塁まで進塁。頓宮は相手バッテリーに勝負を避けられて申告敬遠で１死一、三塁となり、宗のハートは熱く燃えた。「この野郎と思った」。初球の直球を落ち着いてはじき返して決勝犠飛。５月１９日の楽天戦（京セラ）以来、今季２度目のサヨナラ打で勝敗を決した。四回、京セラドームに不穏な空気が流れた。森が内野ゴロを打った際の走塁で右太もも裏に強い張りを訴え、直後の守備で交代。中嶋監督は「普通だったら代わっていない」と説明した。森は開幕から不振が続いていたが５月に復調。月間打率は・３０７と調子を上げていただけに、離脱となれば大きな痛手だ。八回には２９日の広島戦（マツダ）を体調不良で欠場していた紅林も体調が芳しくなかったため、ベンチに退いた。投手陣も宮城、山下、平野佳らをけがで欠いている。それでも、宗が「夏が近づいてくるにつれ、体の疲労とかいろいろあると思う。そうなった時は全員でカバーして。（交流戦を）しっかり勝ち抜いて後半戦につなげられるように頑張っていきたい」と語れば、中嶋監督も「だいぶ苦しいことになったのかなと思いますけど、いる選手全員でやっていきたい」と一丸で戦う姿勢を示した。連勝したチームは交流戦２勝２敗。借金６だが、逆襲する時間はまだ残っている。この日見せた宗の執念がチームの結束をさらに高めるはずだ。（織原祥平）