日本ハム(★3対4☆)DeNA =交流戦1回戦(2024.05.31)・エスコンフィールド北海道=
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DeNA
01010000114812
日本ハム
000110010031002
勝利投手:森原 康平(1勝1敗12S)
(セーブ:ウィック(0勝0敗1S))
敗戦投手:河野 竜生(1勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】筒香 嘉智(4号・4回表ソロ),オースティン(3号・9回表ソロ)
【日本ハム】郡司 裕也(5号・4回裏ソロ),水野 達稀(3号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは1点ビハインドで迎えた9回表、オースティンのソロが飛び出し、土壇場で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長10回には、森敬が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・森原が今季初勝利。敗れた日本ハムは、救援陣が踏ん張りきれなかった。

◆日本ハム清水優心捕手(28)が今季初めて1軍に昇格した。10年目シーズンは開幕2軍スタートとなっていたが、イースタン・リーグでは37試合出場で打率はリーグトップの3割2分1厘で2本塁打、13打点。また、出塁率4割2分4厘で長打率4割6分4厘はともにリーグトップで、出塁率と長打率を足したOPSももちろんリーグトップの8割8分9厘と打撃は好調を維持。守備では本職の捕手(22試合)だけでなく、一塁手(9試合)、三塁手(3試合)としても出場していた。これで1軍の捕手陣は5人となるが、アリエル・マルティネス捕手(28)は一塁手、郡司裕也捕手(26)は三塁手として主に出場中。捕手としては田宮裕涼捕手(23)と伏見寅威捕手(34)が併用されている。5月14日西武戦(エスコンフィールド)では打撃好調の田宮がDH起用され、捕手4人同時スタメンで控え捕手がいない状況での試合もあった。全体的に打撃好調な選手がそろう捕手陣に清水が加わることで、各選手の起用の幅が広がりそうだ。

◆DeNAファンがエスコンフィールドに大集合した。三塁側の席はベンチ上から2階席、3階席、4階席までびっしり青一色に染まった。左翼スタンドも合わせて多くのスペースを陣取ったDeNAファンが大声援を送って選手の背中を押した。SNSでは「横浜ファン多すぎて草」「Denaファンめっちゃエスコンに来てるなすごい」「DeNAファンの声量エグい」「エスコンめちゃくちゃベイファンおるやんw」などの投稿が見られた。

◆日本ハムのドラフト3位ルーキー、宮崎一樹外野手(22)がプロ初打席初安打を放った。この日から1軍昇格。試合前に新庄剛志監督(52)が公表した通り「7番左翼」でスタメン出場すると、1点を追う2回2死一塁、カウント1-1からDeNA先発東の外角低め、129キロのカットボールを捉えた。バットを折りながら右前に運び、2死一、二塁とチャンスを広げた。チーム最初のヒットとなる右前打に宮崎は「打ったのはチェンジアップ。まずはホッとしています。どんな形でもヒットを打ちたいと思って打席に入りました」と振り返った。起用した新庄監督は、打った瞬間ばんざい。記念球は、この日、宮崎とともに1軍昇格した清水が受け取り、指揮官に渡した。

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◆DeNA筒香嘉智外野手(32)が、7試合ぶりの4号ソロを豪快に決めた。4回先頭、日本ハム金村に追い込まれながらも内角寄りの150キロ直球を仕留めた。軽々と右翼席に運び、リードを2点に広げた。ベンチに戻ると、この日1軍復帰したベンチスタートの牧とハイタッチし、ベンチで笑顔を浮かべた。筒香は「打ったのはストレート。追い込まれていたので強くコンタクトすることを意識していました。結果的に本塁打になり、東を援護できてよかったです!」と振り返った。これが22日ヤクルト戦(神宮)以来の4号アーチ。初見参のエスコンフィールドでの初安打が初本塁打。多くのDeNAファンが集結した北海道に放物線を描いた。

◆DeNAがボーク判定に泣いた。同点の8回、3番手山崎が日本ハム先頭・マルティネスに中前打を許すと、代走で俊足・五十幡が送られた。山崎は一走を気にしてけん制の偽投をするも、投手板を外さずに偽投したとして、三塁塁審からボーク判定。三浦監督は自らグラウンドに出て抗議したが、判定は覆らなかった。無死二塁で試合再開直後、松本剛の犠打を山崎が一塁へ悪送球。ミスが重なり、勝ち越し点を献上した。

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◆DeNAタイラー・オースティン内野手(32)が土壇場でチームを救った。1点を追う9回1死、日本ハム守護神・田中と対戦。1ボールから2球目の147キロ直球を芯で捉えた。右中間席へとライナーで運ぶ確信の3号ソロ。同点に追い付く起死回生の一打でベンチも多くのファンが詰めかけた三塁側スタンドも総立ち。8回にボークと悪送球で勝ち越された重たいムードを払拭した。オースティンは「グッドスイングができました! 強くコンタクトすることを意識し、結果ホームランになって良かったです」と笑顔で振り返った。

◆日本ハムが3連勝を逃し、交流戦初黒星を喫した。19年7月27日以来1770日ぶりの貯金10も、お預けとなった。競り負けた。4回までに2点リードされるも、4回に郡司の左中間5号ソロ、5回に水野の右越え3号ソロで同点に追いついた。さらに8回無死一塁、DeNA山崎のボークで代走五十幡が二進。続く松本剛の送りバントをDeNA宮崎が悪送球する間に、五十幡が勝ち越しの生還を果たしたが、試合は簡単には終わらなかった。9回表に守護神田中正がDeNAオースティンに同点ソロを浴び追いつかれた。さらに延長10回2死一、二塁、4番手河野がDeNA森敬に中前適時打を許し、勝ち越された。先発の金村尚真投手(23)は自己最長8回、自己最多117球を投げ5安打2失点と粘投も、今季先発初勝利を手にすることができなかった。

◆DeNA蝦名達夫外野手(26)がアクシデントに見舞われた。同点の延長10回2死二塁。勝ち越しのチャンスで打席に入った。日本ハム河野のスライダーが右膝付近を直撃。打席内で崩れ落ち、のたうち回りながら苦悶(くもん)の表情を浮かべた。両肩を支えられ、右足を引きずりながらベンチ裏に治療へ下がるも、数分後には治療を終えて軽快にジョギングしながら一塁ベースへ向かっていった。すると直後の2死一、二塁、森敬がセンスあふれる中前への当たりを放つ。二塁走者・梶原が俊足を飛ばして本塁生還。延長10回に貴重な勝ち越し打を放ち、二塁ベース上でM1王者でDeNAファンのお笑いコンビ「令和ロマン」から伝授された「俺ー」ポーズを披露した。

◆決めたのは...俺ー! DeNA森敬斗内野手(22)が値千金の決勝打で連敗をストップした。延長10回2死一、二塁。「打ったら人生2度目のヒーローだな」。歓喜のイメージは描けていた。日本ハム左腕・河野のカットボールを巧みに中前へ。一塁ベース上で感情を抑え、振り向きざまに両手の親指を自分の顔に向ける「俺ー!」ポーズを決めた。「高校の時からガッツポーズとかあまり好きではなくて。まだ試合は終わってないので」と気を引き締めつつ、喜びに浸った。ポーズはDeNAファンで交流戦の応援隊長でもあるお笑いコンビ「令和ロマン」から、チーム全体に伝授されたもの。交流戦最初のカードとなった5月28日からの楽天戦でも筒香、山本らも披露していた。ベンチでも塁上でも"乱発"する22歳は「割としっくりきてます」とご満悦だった。初のエスコンフィールドを楽しみ尽くした。「入った瞬間、スケールが大きすぎてびっくり。ここで活躍できたらどんなに幸せなことだろうと思って今日頑張りました」と妄想を現実にした。自身初の決勝打でチームの連敗を止め、今季延長戦初白星。ヒーローは俺、森敬斗だ。【小早川宗一郎】▽DeNAオースティン(1点を追う9回1死、日本ハム田中から同点の3号ソロ)「グッドスイングができました! 強くコンタクトすることを意識し、結果ホームランになって良かった」▽DeNA牧(右太もも裏の肉離れから最短10日で1軍復帰し、8回1死に代打で遊ゴロ)「全然気にすることなくできた。自分も次は勝利に貢献できるように頑張りたい」

◆日本ハムのドラフト3位・宮崎一樹外野手(22)が、「日本生命セ・パ交流戦」のDeNA戦でデビューし、初打席で初安打を放った。チームは勝利目前の9回に守護神・田中正が同点弾を浴び、10回に河野が勝ち越しを許して交流戦初黒星。4月19日以来42日ぶりに3位転落も、期待のルーキーが新庄剛志監督(52)の期待に応え、プロとしての一歩を踏み出した。1軍初合流の宮崎がいきなり結果を出した。「7番左翼」で出場すると、1点を追う2回2死一塁、カウント1-1から昨季セ・リーグ最高勝率、最多勝のDeNA東の外角低め、129キロのチェンジアップを捉えた。バットを折りながら右前に運んだ。「まずはホッとしています。どんな形でもヒットを打ちたいと思って打席に入りました。鎌ケ谷でやってきたことができました」。記念球は、回収した新庄監督から渡され「どうしようか決めてなかったですけど、両親にあげます」と笑顔で話した。シーズン終盤を見据えた指揮官の思惑もあった。新庄監督は91年9月10日の巨人戦に代打で出場し、香田勲男から初打席初安打初打点を挙げた。当時の佐々木恭介打撃コーチから「まっすぐを狙っていけ」と言われたが「いやです。カーブ狙います」と応え有言実行。勝負強さは1軍に出てこそ磨かれる。「若いうちに1軍の舞台で経験することが成長につながるし、層も厚くなる。この長いシーズン、層を厚くしとかないと」。優秀な若手は積極的に抜てきし、底上げにつなげる。2、3打席目は凡退し、8回1死二塁では代打を送られた宮崎は「そういった場面でも任せてもらえるバッターになれるように」。1つの結果におごることなく、さらなる高みを目指す。【永野高輔】

◆日本ハムは、勝利目前の9回に守護神・田中正が同点弾を浴び、10回に河野が勝ち越しを許して交流戦初黒星。4月19日以来42日ぶりに3位転落となった。貯金10の壁を越えられなかった。手痛い逆転負けで交流戦初黒星となった新庄剛志監督は「郡司君ホームラン、水野君ホームランで、いいゲームでしたけどねぇ~」と悔しがった。2点を先行されたが、4回に郡司が5号ソロ、5回は水野が3号ソロを放って同点とした。8回には相手のミスに乗じて1点を勝ち越したが、信頼する守護神の田中正とセットアッパーの河野が崩れてしまった。ただ、大きな収穫もあった。6連戦が続く交流戦に備えてセットアッパーから先発へ転向させた金村が8回2失点。「次は完投、完封、いってくれる気はしますけどね」と、4月に打った布石に手応えを感じる好投だった。「明日、明後日と勝てば全然問題ない」と力強く言い切れるのも、5月も13勝10敗1分けと3、4月に続いて勝ち越して終われた現状があるから。戦力を充実させながら、6月も貯金を積み重ねる。

◆先発再転向後4戦目となった日本ハム金村尚真投手(23)が、自己最長8回、同最多117球を投げ5安打2失点と粘投した。DeNA筒香には4回先頭で左越えソロを浴びたが、ほかの2打席はいずれも三振。「すごくいい打者っていうのも、もちろん分かってます。最後ああやってカット(ボール)で見逃し三振を取れたので良かった」と手応えも感じ取っていた。

◆日本ハム水野達稀内野手が5回2死から右越え3号ソロを放った。「(同学年の先発)金村に『たまには打て』と言われていたので、打つことができて良かったです」。5月30日阪神戦後、新庄監督がSNSに「今のチームがこの位置にいるのは本当に水野君の守備 ダメ押しのタイムリーを打ってくれる活躍には感謝しかない」と投稿。チームは敗れ空砲となったが、9試合連続安打、直近5試合6打点と期待に応え続けている。

◆日本ハム郡司裕也捕手が2点を追う4回に5号ソロを放った。DeNA東から左中間へ運んだ会心の打球に「ぐんぐん伸びてくれました。やっと良い当たりがヒットになりました」。12試合ぶりに飛び出した「はんげき郡司」のアーチもあって、8回には一度試合をひっくり返したが、延長戦にもつれて敗戦。試合後は悔しそうな表情で球場を後にした。

◆日本ハムが2試合連続でDeNAに競り負け、今季5度目のカード負け越しとなった。2点を追う4回2死、アリエル・マルティネス捕手(28)の左越え6号ソロで1点差に詰め、7回2死一、二塁で代打の水谷瞬外野手(23)が左前適時打を放ち追いつくも、9回1死から3番手で登板の田中正がDeNA牧に中越えソロを浴び、勝ち越された。先発の加藤貴之投手(31)は同点に追いついた7回まで100球を投げ、8安打8三振3失点と粘投も、4勝目をつかむことはできなかった。

◆日本ハムが2試合連続でDeNAに競り負け、今季4度目のカード負け越しとなった。9回1死から3番手で登板の守護神田中正義投手(29)がDeNA牧に中越えソロを浴び、勝ち越された。田中正はこれで5月24日楽天戦から、登板3試合連続失点。新庄剛志監督(52)は、今後の配置転換を明言した。「正義君はバッターに対するピッチングフォームがワンパターンでタイミング取りやすくなっている。ただ単にバッターに打ちやすいボールになっているから。その辺の工夫とホップ成分がちょっと足りてない。ちょっとポジションを変更してね。良くなったらまた戻すって形に」と話した。その上で「(9回は)バッターによって。日替わり? そうすね。それでやっていこうかと。勝つためにやっているので。3回目は変わってくれると期待してね。気持ちの面で。で打たれてしまって。そうするしかないすね」と加えた。具体的な修正ポイントについても言及。「まっすぐと変化球の腕の振りも変わっているし。その辺はピッチングコーチと相談してもらって。いろいろ話し合って。いいときの正義君に戻るまではちょっと」。本来の姿を取り戻すまで、起用法を微調整する。

◆日本ハム「5番・DH」でスタメン出場した田宮裕涼捕手(23)が首位打者に浮上した。4打数1安打で規定打席に到達し、打率3割2分8厘2毛とし、3割2分7厘6毛のソフトバンク近藤を僅差で抜き、パ・リーグ打率トップに立った。チームは連敗したが、売り出し中の6年目がついに打率トップに立った。

◆日本ハム先発の加藤貴之投手(32)は同点に追いついた7回まで100球を投げ、8安打8三振3失点と粘投も、4勝目をつかむことはできなかった。8奪三振は今季登板10試合目で最多。打たせてとるタイプだが、違った一面も披露した。「負けていたし自分の力を出せるように頑張った」。5回以降3イニング連続3者凡退で「自分が打たれての失点だったので、あれ以上はと思った」と振り返った。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が、田中正義投手(29)を一時的に守護神から外すことを決断した。「日本生命セ・パ交流戦」のDeNA戦(エスコンフィールド)で、同点の9回から登板した田中正は牧に決勝ソロを浴びた。指揮官は登板3試合連続失点となった右腕を配置転換し、当面は日替わり守護神で臨むことを明かした。チームは2試合連続の1点差負けで、4カードぶりの負け越しも決まった。新庄監督は試合後、報道陣からの質問を聞く前に、守護神の配置転換について自ら説明した。新庄監督 正義君の投球フォームがちょっとワンパターンで(打者が)タイミングを取りやすくなっている。ただ単に打者が打ちやすいボールになっているからその辺の工夫と(直球の)ホップ成分が足りていないところを修正してもらうために、ちょっとポジションを変更して、良くなったらまた戻すっていう形。3-3の9回に登板した田中正は、牧に外角低めの151キロ直球をスタンドに運ばれた。セーブ失敗した5月24日楽天戦と同31日DeNA戦に続く失点で、決断せざるを得なかった。新庄監督 勝つためにやっているので。(連続失点から)3回目は気持ちの面でも変わるのを期待して、でも打たれてしまったんで、そうするしかない。配置転換先は「考えます」と明言を避けたが、1軍で復調のきっかけをつかんでもらうつもりだ。新庄監督 真っすぐと変化球の腕の振りも変わっている。ピッチングコーチと相談してもらって、いい時の正義君に戻るまでは...。当面は「バッターによって」と日替わり守護神で臨む。正守護神の座は空けたまま、田中正の"守護神奪還"を待つ考え。田中正は「昨日、今日とチームがいい流れで、こういう形になったので申し訳ないです。もう1回しっかり整理して、1個1個やっていくしかない」と話した。これでDeNAには交流戦がなかった20年を除いて18年から6季連続で負け越しとなった。新庄監督は「シーズン中はいろんなことありますよ。連勝する時もあれば、今日みたいな試合(もある)。こういうセリフが出ないように、明日からやっていきます」と話し、球場を後にした。【木下大輔】

◆「9番・遊撃」で先発出場の日本ハム・水野達稀内野手(23)が1ー2の五回、同点に追い付く3号ソロを放った。五回2死で迎えた第2打席。カウント2ー1からDeNA先発左腕、東の直球をたたいた。高い弾道で舞い上がった飛球は右翼席に着弾。試合を振り出しに戻し「(自軍先発で同学年の)金村に『たまには打て』といわれていたので打つことができてよかったです」とちゃめっ気たっぷりに振り返った。

◆DeNA・徳山壮磨投手(24)が2―2の七回に2番手で登板。先頭から2者連続三振を奪うなど、1回を無失点に抑える力投を見せた。早大出身の右腕。2死一、三塁のピンチで打席には2学年上の慶大出身、3番の郡司を迎えた。カウント1―1から最後はフォークで二ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けガッツポーズ。翌日の6月1日から神宮で行われる母校の優勝がかかった大一番を前に、徳山が〝早慶戦〟を制した。

◆DeNA・山崎康晃投手(31)が2―2の八回に3番手で登板。ボークとバント処理での悪送球で勝ち越し点を許した。マルティネスに中前打を浴び、代走の五十幡が送られ無死一塁。ここで山崎が、一塁へ偽投をした際にボークが宣告された。三浦監督がベンチを飛び出し審判団に確認したが、判定は変わらず。三塁塁審の岩下は場内に「ただいま、投手板を外さずに偽投をしましたのでボーク」と説明した。無死二塁となり、続く松本の投犠打を山崎が一塁へ悪送球。二走が一気に生還した。それでも、後続は3人で抑え追加点は許さず。直後の九回にオースティンが同点弾を放った。

◆DeNAが逆転勝ちした。2―3の九回にオースティンのソロ本塁打で追い付き、延長十回に森敬の適時打で勝ち越した。4番手の森原が今季初勝利でウィックは来日初セーブ。日本ハムは金村が好投したが、田中正ら救援陣が崩れた。

◆DeNA・森敬斗の適時打で生還するDeNA・梶原昂希(撮影・三浦幸太郎)

◆DeNA・山崎康晃投手(31)が八回無死一塁で、一塁へ偽投をした際にボークが宣告された。三塁塁審の岩下は「投手板を外さずに偽投をしましたのでボーク」と説明した。審判団に確認へ行った三浦監督は試合後「(投手板を)外れていないという説明だった。本人も(一塁へ)投げる意思なく外しているし、1回目(直前の偽投)と全く変わりないと判断した」と語り、意見書を提出したことを明かした。

◆日本ハムは延長戦の末、3-4で接戦を落とし、3位に転落した。交流戦初黒星を喫し、今季最多の貯金「10」はお預け。新庄剛志監督(52)は開口一番「いいゲームでしたけどねぇ」。その上で「今までこれ(接戦)を勝ち取ってきたので明日は何とかやり返したい」と気持ちを切り替えた。先発の金村は「要所を締められたし、よかった部分がたくさんあった」と自己最多117球を投げ、8回5安打2失点と好投。勝利投手の権利を持って降板したが、抑えの田中正が九回、オースティンに同点弾を被弾。延長十回は3番手の河野が森に決勝の中前適時打を浴びた。指揮官はいずれも1週間ぶりの登板となった両投手に「間隔の問題で空き過ぎていたところもある。次投げるときにビビって投げるか。この悔しさを糧に『抑えたろう』という気持ちで投げるか、そこの問題」と奮起を求めた。(加藤次郎)

◆右太もも裏の肉離れで離脱したDeNA・牧秀悟内野手(26)が1軍に復帰。大歓声が送られる中で、八回1死無走者で代打で出場し「すごいうれしかった。北海道ですけど、すごい後押しが大きくて感動した」と振り返った。遊ゴロに倒れたが、一塁へ全力疾走を見せ「一本出ればよかったですけど、まずはこうして復帰できてよかった。(患部は)もう全然、気にすることなくできている」と語った。

◆米球界から5年ぶりに古巣復帰した筒香が四回に右翼席へ4号ソロを放ち、初上陸のエスコンで初安打初打点をマークした。金村の150キロを捉え、5月22日のヤクルト戦以来8試合ぶり、交流戦では渡米前の2019年6月20日の日本ハム戦以来となる一発に「追い込まれていたので、強くコンタクトすることを意識していた」と振り返った。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ロッテ
202 1.000
(-)
-
(↓0.5)
1416
(+5)
13
(+4)
3
(-)
1
(+1)
0.318
(↑0.008)
3.000
(↓0.21)
2
(1↑)
巨人
310 0.750
(↑0.083)
0
(↓0.5)
1411
(+4)
8
(+1)
2
(-)
4
(+1)
0.218
(↑0.034)
1.850
(↑0.25)
2
(1↑)
楽天
310 0.750
(↑0.083)
0
(↓0.5)
1416
(+5)
14
(+3)
3
(+1)
3
(+1)
0.248
(↑0.015)
3.270
(↑0.86)
4
(3↓)
日本ハム
210 0.667
(↓0.333)
0.5
(↑0.5)
1517
(+3)
6
(+4)
3
(+2)
1
(-)
0.313
(↓0.02)
1.930
(↓0.93)
5
(2↑)
DeNA
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑0.5)
1415
(+4)
14
(+3)
4
(+2)
0
(-)
0.258
(↓0.012)
3.380
(↑0.63)
5
(2↑)
ソフトバンク
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑0.5)
149
(+2)
8
(+1)
1
(-)
2
(+1)
0.212
(↑0.008)
1.690
(↑0.22)
5
(2↑)
ORIX
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑0.5)
1411
(+2)
19
(+1)
0
(-)
1
(+1)
0.232
(↑0.008)
4.500
(↑1.62)
5
(2↓)
広島
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓0.5)
1419
(+1)
11
(+2)
2
(+1)
3
(+2)
0.269
(↓0.038)
2.310
(↑0.36)
5
(2↓)
西武
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓0.5)
145
(+1)
7
(+4)
1
(+1)
0
(-)
0.176
(↓0.024)
1.290
(↓0.94)
10
(3↓)
中日
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓0.5)
144
(+1)
6
(+2)
1
(-)
3
(+2)
0.153
(↓0.029)
1.260
(↑0.07)
11
(-)
ヤクルト
022 0.000
(-)
2
(↓0.5)
1412
(+3)
16
(+5)
3
(-)
3
(+2)
0.236
(↑0.015)
3.860
(↓0.45)
11
(-)
阪神
030 0.000
(-)
2.5
(↓0.5)
156
(+4)
19
(+5)
1
(+1)
0
(-)
0.243
(↑0.04)
4.550
(↑0.45)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
24194 0.558
(↓0.013)
-
(-)
96149
(+1)
117
(+2)
22
(+1)
27
(+2)
0.244
(↓0.002)
2.320
(↑0.02)
2
(1↑)
巨人
26224 0.542
(↑0.01)
0.5
(↓1)
91124
(+4)
126
(+1)
23
(-)
29
(+1)
0.228
(↑0.002)
2.260
(↑0.03)
3
(1↓)
阪神
25224 0.532
(↓0.011)
1
(-)
92155
(+4)
147
(+5)
24
(+1)
15
(-)
0.224
(↑0.002)
2.310
(↓0.03)
4
(1↑)
DeNA
23261 0.469
(↑0.011)
4
(↑1)
93163
(+4)
184
(+3)
25
(+2)
30
(-)
0.245
(↓0.001)
3.320
(↑0.04)
5
(1↓)
中日
21255 0.457
(↓0.01)
4.5
(-)
92130
(+1)
154
(+2)
21
(-)
16
(+2)
0.234
(↓0.003)
2.710
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
18284 0.391
(↓0.009)
7.5
(-)
93173
(+3)
173
(+5)
35
(-)
23
(+2)
0.237
(↑0.001)
3.300
(↓0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
31152 0.674
(↑0.007)
-
(-)
95206
(+2)
110
(+1)
32
(-)
36
(+1)
0.257
(-)
2.030
(↑0.02)
2
(1↑)
ロッテ
26185 0.591
(↑0.01)
4
(-)
94155
(+5)
150
(+4)
24
(-)
17
(+1)
0.249
(↑0.002)
2.790
(↓0.02)
3
(1↓)
日本ハム
27192 0.587
(↓0.013)
4
(↓1)
95169
(+3)
146
(+4)
24
(+2)
45
(-)
0.245
(-)
2.710
(↓0.02)
4
(-)
ORIX
21272 0.438
(↑0.012)
11
(-)
93155
(+2)
167
(+1)
17
(-)
20
(+1)
0.243
(-)
2.960
(↑0.07)
4
(-)
楽天
21271 0.438
(↑0.012)
11
(-)
94157
(+5)
211
(+3)
17
(+1)
34
(+1)
0.237
(↑0.001)
4.010
(↑0.06)
6
(-)
西武
17320 0.347
(↓0.007)
15.5
(↓1)
94123
(+1)
174
(+4)
24
(+1)
23
(-)
0.211
(↓0.002)
3.130
(↓0.02)