阪神(★0対6☆)日本ハム =交流戦2回戦(2024.05.30)・阪神甲子園球場=
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日本ハム
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阪神
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勝利投手:山﨑 福也(6勝1敗0S)
敗戦投手:西 勇輝(2勝2敗0S)
  DAZN
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◆投打のかみ合った日本ハムが勝利。日本ハムは0-0で迎えた4回表、無死一三塁から山崎福也の適時打で先制する。さらに水野が2点適時打を放つなど、この回一挙4点を挙げた。投げては、先発・山崎福也が7回3安打無失点の力投で今季6勝目。敗れた阪神は、守備の乱れで痛い失点を喫し、打線もつながりを欠いた。

◆日本ハムの先発投手は山崎福也だが、バッティングにも注目したい。同選手の交流戦通算打撃成績は通算24試合出場して22打数6安打の打率2割7分3厘。15、18年に1本ずつ打ち、21年から1→1→2本と3年連続で安打を記録中だ。パ・リーグの投手が交流戦で4年以上続けて安打を記録したのは、07~11年杉内(5年連続=ソフトバンク)と05~08年西口(西武)の2人だけ。今年の交流戦でも安打を打って2人の記録に続けるか。

◆今季から新加入した日本ハムのアニュラス・ザバラ投手(27)が初昇格した。ニックネームは「火を投げるという意味の"ランサ・ジャマ"」という最速162キロ超の右腕はストレートが自慢のドミニカン。開幕1軍は逃したが、イースタン・リーグでは16試合登板で1勝1敗4セーブ、防御率2・16という成績を残してきた。代わりにブライアン・ロドリゲス投手(32)が抹消となった。前夜は背番号63で「新庄監督」と名前が入った特注の阪神ユニホームを着てメンバー表交換にサプライズ登場した新庄剛志監督(52)が昨年12月に「とにかくボールがめちゃくちゃ速い! マックス162キロ超? それだけで期待できるね。多少コントロールがアバウトでも、日本だと押し切れちゃうかも」と期待した助っ人右腕が甲子園で火の玉ボールを披露するか、注目だ。

◆前夜は甲子園で極秘サプライズを成功させた日本ハム新庄剛志監督(52)は、この日の試合前練習はいつものパーカースタイルでグラウンド入りした。それでもスタンドからの熱視線は変わらない。本能のままにシャッターをパチリと押すファンの「なんで敵の監督やのに撮らなあかんのや」という"嘆き声"も聞こえるほどだった。新庄監督はこの日もショート付近にトンボをかけた後に、かつての定位置のセンターへ。この日から昇格したザバラには「思う存分、暴れてくれ。ただ、ボールは暴れないようにね」とユーモアたっぷりに声をかけた。

◆両軍のスタメンが発表された。オリックス時代にチームメートだった阪神西勇輝投手(33)と日本ハム山崎福也投手(31)の投げ合いでスタートする。山崎は日大三時代の3年春のセンバツで準優勝し、打者としても大会最多タイの13安打をマークと打者としても要注意。「6番投手」で先発出場する。阪神は7試合連続3得点以下の打線が奮起したい。「3番左翼」で小野寺暖外野手(26)が今季初スタメンする。

◆ハイタッチは実現しなかった。試合前のメンバー表交換。日本ハム新庄剛志監督(52)が少し頭を下げながら、何ごとか阪神岡田彰布監督(66)に話しかけた。岡田監督はほほえみながら、軽くうなずいた。その後、新庄監督は審判団と順番にハイタッチ。最後は岡田監督の番だったが、新庄監督は"強要"はせず。岡田監督は白い歯を見せるだけで、ハイタッチはせずに自軍ベンチに戻った。ファンも大注目。固唾(かたず)をのんで見守っていた。メンバー表交換が終わると、笑いと、どよめき、拍手が起きた。前日29日には新庄監督が阪神のユニホームで登場。現役だったころの背番号63でメンバー表交換を行い、岡田監督は笑いながらも困惑していた。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が、投手の山崎福也(31)を6番に据えた。雨天中止となった28日阪神戦で指揮官は、打撃が得意で昨季まで交流戦3年連続安打、通算打率2割7分3厘の山崎を「7番・投手」で起用して「(8番伏見)トライ君で送って(9番)水野君で返して」と想定していた。スライド登板に向け「別に6番でもいい(笑い)。彼は(高校時代の夢の1つが)『日本ハムの3番を打ちたい』って知っていたんで、めっちゃ迷った」と話していた。山崎の打順は当初より1つ上がったが、7番伏見、8番水野と3人の並びは28日と同様で、9番に細川が入った。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が深々と頭を下げ、阪神岡田彰布監督(66)と両手で握手した。試合前のメンバー表交換。この日は阪神のユニホームではなく、ちゃんと日本ハムのビジター用ユニホームを着用して登場した新庄監督は、笑顔で迎えた岡田監督に平身低頭で近づいたが、しっかり握手に応じてもらった。ここで終わらないのが怒られるのを承知でパフォーマンスもやってしまう新庄監督だ。4人の審判団とはパ・リーグでもやっているハイタッチを敢行。その姿に場内も沸いた。1人、2人とハイタッチをしていって残るは...と見つめた先には、その光景を苦笑いで見ていた岡田監督。ただ、敵将の体はもう一塁側ベンチを向いて歩き出しており、新庄監督も追うことはなく笑顔できびすを返し、三塁側ベンチへ戻った。

◆日本ハム山崎福也投手(31)が「6番・投手」でスタメン出場し、第1打席でオリックス時代のチームメート、阪神先発西勇から四球を選び、ベンチに向かって右手を挙げ、ガッツポーズした。2回1死一塁で迎えた第1打席、1ボールからの2球目、チェンジアップを振ってファウル。カウント2-1から外角のシュートを空振り、続く5球目の外角低めシュートを見逃しフルカウントとすると、低めに外れた6球目を見送り、四球を選んだ。

◆阪神バッテリーが新庄日本ハムの意表を突く足攻を冷静に封じた。2回1死一、二塁の守備。打者伏見寅威(34)の初球に、二塁走者の松本剛外野手(30)がするするとリードを広げて、三塁にスタート。モーションを盗んだようにも見えたが、捕手の梅野隆太郎(32)は三塁に素早いストライク送球。間一髪でアウトにした。新庄剛志監督(52)率いる日本ハムはバリエーション豊富な走塁も大きな武器としている。

◆阪神が前日と同じようなミスで失点した。4回、1点を先制され、なお無死一、二塁で日本ハム伏見寅威捕手(34)が投手前にバント。三塁封殺を狙った西勇輝投手(33)の送球は大きく浮いて、左翼ファウルグラウンドに転がり、1点を失った。記録は野選と失策。打者には犠打がついた。阪神は前日にも木浪聖也内野手(29)が本塁への野選&悪送球で一気に2点を失っていた。

◆日本ハム山崎福也投手(31)が交流戦4年連続安打を放った。「6番・投手」でスタメン出場し、第2打席で中前先制打を放った。4回無死一、三塁、1ストライクから、阪神先発西勇の2球目、外角高めのストレートをきれいに中前に運び、右手を挙げながら走りだした。三塁走者のマルティネスが悠々と先制の生還を果たし、新庄剛志監督(52)らベンチのメンバーが両手を挙げ、喜んだ。パ・リーグの投手が4年続けて安打を記録したのは07~11年杉内(5年連続=ソフトバンク)、05~08年西口(西武)に続き3人目になる。大量4点の口火となる貴重なタイムリーに山崎は「あまり覚えていないですが、来た球をヒットにしようと思って打ちました」と振り返った。

◆阪神西勇輝投手(33)が、後輩からの手痛い一打で先制点を許した。0-0の4回無死一、三塁。投手ながら6番に入った山崎福を迎えた。オリックス時代には4年間ともに在籍した後輩。1ストライクから141キロ速球を捉えられ、中前適時打を浴びた。西勇は16日中日戦(バンテリンドーム)から無失点投球が続いていた中、11イニングぶりの失点。直後の無死一、二塁では伏見の犠打を処理。三塁を刺しに狙ったが、これが暴投となり2点目も許した。その後は8番水野にも適時打を浴びるなど、この回一挙5安打4失点。今季最多の失点数を喫した。

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◆薄暮の甲子園で、阪神の選手が飛球を見失うシーンがあった。4回1死一塁の守備。日本ハム万波中正外野手(24)が高々と三塁ファウルゾーンに飛球を打ち上げた。三塁の渡辺諒内野手(29)が追いかけたが、途中で両手を広げて「見失った」ジェスチャー。ともに追いかけていた遊撃の木浪聖也内野手(29)が渡辺のアクションに気付き、落下点に入ってキャッチした。時刻は午後7時。完全には日が暮れておらず、高く上がった打球が見えにくい時間帯だった。

◆阪神西勇輝投手(33)が今季最短となる4回7安打4失点(自責点2)で降板した。3回までは無失点投球を継続。0-0のまま4回だった。無死一、三塁から6番投手の山崎福也に中前適時打で先制点を献上。その後も自身の暴投や8番水野の適時打などで追加点を許し、1イニングで一挙5安打4失点を喫した。今季ワースト失点での降板。4点ビハインドのまま、5回からは2番手浜地真澄投手(25)がマウンドに上がった。

◆阪神富田蓮投手(22)が日本ハム打線に3回1安打無失点でリベンジを果たした。6点ビハインドの6回に登板。1番から始まる打順で先頭の万波を空振り三振。2番水谷には左前打を浴びたが、3番郡司を左飛、4番マルティネスを三ゴロで打ち取った。7、8回も回またぎで登板。2イニング連続で3者凡退に仕留め、無失点で切り抜けた。富田にとって日本ハム戦はプロ初先発を果たした昨季6月9日(エスコンフィールド)以来、2度目。同戦では3回5安打3失点(自責2)でプロ初黒星を喫しており、約1年越しのリベンジとなった。

◆今季最多4万2614人の観客の前で、阪神が苦しんでいる。2つの適時失策に貧打と低空飛行が続いている。観客は5月26日巨人戦(甲子園)を4万2613人を上回って今季最多となった。しかし、守乱に貧打が続き、大きなため息が何度も漏れた。4回には西勇輝投手(33)がバント処理で三塁封殺を狙ったが悪送球。先制点を献上すると、5回には渡辺諒内野手(29)もゴロをファンブルして追加点を許すなど2つの適時失策で流れを渡した。打線も日本ハム山崎福也投手(31)の前に7回までわずか3安打。4回には適時安打も許すなど投打でリズムに乗せた。

◆もはや「新庄劇場」ではなく「福也劇場」だった。先発した日本ハム山崎福也投手(31)が、新庄監督の6番起用に満点回答した。2回の第1打席は四球を選んでガッツポーズ。4回無死一、三塁では遊撃の頭を越す、鮮やかな先制適時打。「あまり覚えていないですが、来た球をヒットにしようと思って打ちました」。打席が回るたびに甲子園をどよめかせた力強い打力は野手陣にも伝染。4回は打者一巡で4点を奪った。これで交流戦では4年連続安打。4回の先制打がプロ通算7安打目だが、プロ入り後に印象深い安打も甲子園で放っていた。「甲子園でアルカンタラ選手の真っすぐを左中間に打ったやつですかね」。オリックス時代の21年6月3日の阪神戦。先発して2回までに3失点も5回に左中間へ二塁打。勝ち負けは付かなかったがチームは勝利した。ただ、この日は先制打に7回まで無失点。3年前よりも投打で躍動した。雨天中止となった28日は7番投手を予定していた新庄監督も「打球の質が、めちゃくちゃいい。ヘッドの使い方が、むちゃくちゃうまい」とかねて評価していた山崎の打撃。1番上げた6番起用がサプライズではないことは、楽しそうにプレーする背番号18の姿が証明していた。【木下大輔】

◆阪神の三塁手、渡辺諒内野手(29)が適時失策をおかした。5回2死三塁で、水野達稀内野手(23)の正面へのゴロをはじいて、手痛い6点目を与えた。不規則な回転がかかった打球ではあったが、痛恨の失策となった。今月15日に、佐藤輝明内野手(25)に代わって昇格。手堅いプレーで守備面の貢献度も高かったが、ついに今季初失策がついた。

◆阪神が今季2度目となる3連敗を喫した。前回4月10日から13日の3連敗は引き分けを挟んでのもので、3試合連続黒星は今季初となった。新庄剛志監督(52)率いる日本ハムに2年連続の負け越しが決定。今季最多4万2614人が入った甲子園のファンの期待に応えることができなかった。新庄采配にやられた。相手先発の山崎福也投手(31)が6番で起用された。4回無死一、三塁では西勇輝投手(33)が山崎に中前適時打を浴び、先制点を献上。交流戦で相手投手に勝利打点をあげられるのは球団初の屈辱となった。西勇にとっては、オリックス時代に4年間ともに戦った後輩に痛い一打を浴びた。4回には西勇、5回には渡辺諒内野手(29)が適時失策を犯し、追加点を与えた。1試合で複数適時失策は今季初。ミスも続き、チームは5回までに6失点した。西勇は今季最短となる4回7安打4失点(自責2)で降板した。前夜も2-8の完敗。この日も打線の反撃は乏しく、交流戦は初戦から2連敗となった。

◆日本ハムが岡田阪神に2年連続で勝ち越し、交流戦2連勝で、19年7月31日楽天戦以来1765日ぶりに、貯金を9に伸ばした。4回無死一、三塁、先発投手の6番山崎福也(31)が、阪神先発西勇から先制の中前打を放つと、無死一、二塁から伏見が送りバント。西勇の野選と悪送球の間に、1点を追加した。さらに無死二、三塁から8番水野の右前適時打で2点を加え、一気に4点をたたき出した。「6番・投手」で出場し4年連続安打、2年連続打点を挙げた山崎は「あまり覚えていないですが、来た球をヒットにしようと思って打ちました」と振り返った。先発の山崎は、ピッチングもテンポ良くアウトを重ね7回102球を投げ、3安打無失点、8三振と好投。リーグ単独トップの6勝目を挙げた。山崎が4回に自ら先制点となる決勝打を放って6勝目。山崎はオリックスでの昨季も、6月16日ヤクルト戦で先制点となる決勝打で白星を挙げており、2年連続で勝利打点(V打)をマーク。交流戦でV打を2度も記録した投手は山崎が初めてだ。パ・リーグの投手が2年連続でV打を記録するのは、71~74年山田(阪急)以来50年ぶり。ちなみに、日本ハム時代の大谷は登板試合でのV打が13、16年の各1度で、2年連続ではなかった。山崎は「6番投手」で先発。6番で先発した投手は、16年5月29日楽天戦の大谷以来。大谷は他に1番1度、4番1度、5番5度で、先発登板試合の1~6番が8度あった。

◆阪神が4安打完封負けで、今季2度目となる3連敗を喫した。前回4月10日から13日の3連敗は引き分けを挟んでのもので、3試合連続黒星は今季初となった。新庄剛志監督(52)率いる日本ハムに2年連続の負け越しが決定。今季最多4万2614人が入った甲子園のファンの期待に応えることができなかった。岡田彰布監督(66)の一問一答は以下の通り。-西勇はバント処理が「そんな慌てんでええのにのお。序盤やのに」-1つずつアウトが鉄則「いやいや別に、シフトも何もひいてないわけやからさ」-打線が調子よくなく、投手にも焦りが「そらだって最少点で抑えていかなあかんわけやから」-西勇の状態は「まあ、でも普通やないか」-打線は先頭打者が5回出た。つながりも...「つながりって、何本(安打が)出たんや。つながるわけないやんか」-西勇は投手に打たれるのは誤算「ボール高かったよ。なあ」-昨日も今日も同じ選手に「うん、水谷か。打たれすぎやな、あれ」-対策はしてる「そらしとるやろ。それは俺に聞くなよ。ちゃんと担当の人がおるんやから。俺が全部せなあかんの?」-つながりが見つかるまでは「いやつながりってヒット何本打ってんねん。そんなつながりじゃないやんか、どうやってつながんのお前」

◆阪神が今季2度目となる3連敗を喫した。前回4月10日から13日の3連敗は引き分けを挟んでのもので、3試合連続黒星は今季初となった。新庄剛志監督(52)率いる日本ハムに2年連続の負け越しが決定。今季最多4万2614人が入った甲子園のファンの期待に応えることができなかった。新庄采配にやられた。相手先発の山崎福也投手(31)が6番で起用された。4回無死一、三塁では西勇輝投手(33)が山崎に中前適時打を浴び、先制点を献上。交流戦で相手投手に勝利打点をあげられるのは球団初の屈辱となった。阪神の3連敗は今季2度目。4月10日広島戦~同13日中日戦以来だが、このときは1分けを挟んでいた。3試合連続の敗戦は今季初だ。なお5月は10勝12敗1分けとなり、月間負け越しが決まった。交流戦の初戦から2戦連続敗戦は5度目で10、12、13、18年以来。過去4度のうち交流戦で勝ち越したのは13年の12勝11敗1分けのみで、残る3度は負け越している。日本ハム先発投手山崎に4回に喫した先制打が、そのまま決勝打となった。05年に導入された交流戦で、相手投手に勝利打点を許したのは球団初の屈辱だ。

◆日本ハムが岡田阪神に2年連続で勝ち越し、交流戦2連勝で、19年7月31日楽天戦以来1765日ぶりに、貯金を9に伸ばした。新庄監督が試合前のメンバー表交換の際、阪神岡田監督から"セ・リーグ斬り"を託された。前夜はタテジマ姿で球場を沸かせたが、この日はきちんとビジター用ユニホームを着用して登場。岡田監督に「昨日、記念撮影ありがとうございました」と感謝を伝えると「お前、あんなパフォーマンスせんでも勝てるチームや」と言われ感動したという。「ありがとうございます。セ・リーグをコテンパンにやっつけておきますね」と伝えると、岡田監督から「それ、ほんま頼むで」と声をかけられ、両手で握手を交わした。

◆阪神糸原健斗内野手が13日ぶりにHランプをともした。8回の先頭で代打で登場。粘った末の7球目、山本拓の直球を完璧にとらえ、ライナーで左前に運んだ。安打は先発出場した17日以来。その後、2度のスタメンで当たりがなかったが、久しぶりの代打で結果を出した。しぶとく点を取るために、左の代打の切り札の活躍は不可欠。「頑張ります」と短く話して引き揚げた。

◆阪神近本光司外野手(29)はイニング先頭で2度出塁したが、実らなかった。まずは初回に鮮やかな左前打。4試合連続で安打をマークした。6回は四球を選んだが、ともに2~4番が凡退し、一塁にクギ付けとなった。打線がつながりを欠く状況について「その時の状況でその時の役割がある。その状況に立った人がしっかりその仕事をするだけだと思う」とシンプルに語った。

◆阪神漆原大晟投手が1回無失点で追加点を与えなかった。6点ビハインドの9回に登板。先頭の2番水谷に左前打を許したが、直後の3番郡司を投ゴロ併殺。この日2安打の4番マルティネスは二ゴロで抑えた。8日広島戦(甲子園)から登板7試合連続無失点。防御率は1・10と安定感を維持している。「毎回、ゼロで帰ってくることを意識しているので。抑えられてよかった」と振り返った。

◆日本ハムが岡田阪神に2年連続で勝ち越し、交流戦2連勝で、19年7月31日楽天戦以来1765日ぶりに、貯金を9に伸ばした。4回無死一、三塁、「6番・投手」で先発の6番山崎福也(31)が、阪神先発西勇から先制の中前打を放ち、4年連続安打、2年連続打点を挙げた。山崎は「あまり覚えていないですが、来た球をヒットにしようと思って打ちました」と振り返った。投球ではピッチングもテンポ良く、アウトを重ね7回102球を投げ、3安打無失点、8三振と好投。リーグ単独トップの6勝目を挙げた。山崎が4回に自ら先制点となる決勝打を放って6勝目。山崎はオリックスでの昨季も、6月16日ヤクルト戦で先制点となる決勝打で白星を挙げており、2年連続で勝利打点(V打)をマーク。交流戦でV打を2度も記録した投手は山崎が初めてだ。パ・リーグの投手が2年連続でV打を記録するのは、71~74年山田(阪急)以来50年ぶり。ちなみに、日本ハム時代の大谷は登板試合でのV打が13、16年の各1度で、2年連続ではなかった。山崎は「6番投手」で先発。6番で先発した投手は、16年5月29日楽天戦の大谷以来。大谷は他に1番1度、4番1度、5番5度で、先発登板試合の1~6番が8度あった。

◆阪神富田蓮(22)が3回1安打無失点と好リリーフをみせた。6点ビハインドの6回から3番手で登板。「まず先頭を抑えることを意識した」。万波を力のある高め142キロで空振り三振。水谷には左前打を許したが、そこから8者連続で打ち取った。「僕は積み重ねだと思う。任されたところで、自分のできることをしていきたい」と力を込めた。

◆またも新庄劇場で主役の座を譲った。阪神が「日本生命セ・パ交流戦」で初戦から2連敗を喫し、今季初の3戦連続敗戦となった。日本ハム新庄監督が繰り出した「6番投手・山崎」に先制決勝打となる適時打を許し、今季初の複数適時失策と守りも乱れた。打線も今季6度目の完封負けで8戦連続3得点以下と浮上の兆しが見えない。今季最多4万2614人が入った甲子園で屈辱の完敗となった虎。浮上のきっかけが欲しい。無情にも打球は中堅近本の前にはずんだ。4回無死一、三塁。日本ハムの「6番投手」山崎にやられた。西勇が中前適時打を浴び、先制点を献上。交流戦で相手投手に勝利打点をあげられたのは、球団初の屈辱だ。投手に痛打を浴び、岡田監督は「ボール高かったよ」とチクリ。今季最多4万2614人が入った甲子園が、ため息に包まれた。負の連鎖は簡単に止めることができない。さらに無死一、二塁で、西勇が伏見の犠打を三塁へ悪送球(記録は犠打野選と失策)。2点目を献上し、傷口を広げた。岡田監督は「そんな慌てんでええのにのお。序盤やのに。(バント)シフトも何も敷いてないわけやからさ」と嘆き節。5回2死三塁では三塁渡辺が打球をファンブルし、走者の生還を許した。1試合で複数の適時失策は今季初。これでチーム失策数は30となり、DeNAと並んでリーグワーストとなった。8つの適時失策はリーグ最多と致命的だ。打線は8試合連続3得点以下とエンジンがかからない。ゼロ封負けは今季6度目。「つながりって、何本(安打が)出たんや? つながるわけないやんか」と指揮官。「そんな、つながりじゃないやんか、どうやってつながんの、お前」と繰り返した。3番に抜てきした小野寺が3三振。4安打しか出なければ、なすすべもない。新庄采配にもやられた。前夜は1番、この日は2番の水谷が2戦で7安打と大暴れ。岡田監督は「水谷か。打たれすぎやな、あれ」。対策について問われると「そらしとるんやろ。それは俺に聞くなよ。ちゃんと担当の人がおるんやから。俺が全部せなあかんの?」と一蹴した。「6番山崎」も機能し、やりたいようにやられた。今季2度目となる3連敗で、3試合連続黒星は今季初となった。日本ハムには2年連続となる負け越しが決まり、交流戦は初戦から連敗スタート。昨季19勝5敗と快進撃を披露した5月は1試合を残し、月間負け越しが決まった。首位広島が敗れ、ゲーム差は1のまま。一方で3位巨人には0・5差に迫られた。31日からの千葉遠征で巻き返す。【中野椋】

◆阪神西勇輝(33)がオリックス時代の同僚たちに敗れた。4年間チームメートだった日本ハム山崎とは初の投げ合い。日大三(東京)時代の3年センバツで大会最多タイ13安打の後輩にバットでやられた。1打席目は四球を許し、0-0の4回無死一、三塁にこの日2度目の対戦を迎えた。「警戒しないはずはないですし、バッターと思って勝負した」。気合を入れたが、中前にはじき返され先制点を献上した。続く一、二塁ではバッテリーを組んでいた伏見と対戦。投前へのバントを自ら処理して三塁封殺を狙ったが、野選と悪送球で追加点を献上。「自分のミスですね」と悔やんだ。この回限りでマウンドを降り、阪神移籍後の交流戦では最短の4回7安打4失点。「流れが悪い中でなんとか長いイニングと思っていたけど、結果としてできなかったので、来週に向けてしっかり調整したい」と次回登板へ切り替えた。

◆「3番左翼」で今季初スタメンに抜てきされた阪神小野寺暖外野手が、3打席連続の空振り三振に沈んだ。28日に再昇格後、この日が初出場。ただ、日本ハムの先発山崎相手に手も足も出なかった。「何とかしたかった。また次もしチャンスがあれば、結果を出せるように練習するしかないです」。守備では5回にマルティネスの左翼フェンス直撃の打球を素早く処理し、二塁進塁を阻止。6回には郡司の左翼フェンス際の打球を好捕するなど、好プレー連発で存在感を示した。

◆阪神森下翔太外野手(23)がマルチ安打で希望の光となった。5月8日の広島戦(甲子園)以来、17試合ぶりに打順を6番に下げた一戦。チームが4安打で今季6度目の完封負けを喫した中、5回に左翼線二塁打、7回に左前打を放ち、今季最多の観客を沸かせた。「試合の中でも打席の中で課題を持ちながら、修正しながらやっている。ダメな期間をなるべく短くして、良い方向に持っていければ、状態は高い位置で保たれると思うので、継続してやっていきたい」前日29日は4打数1安打2三振に倒れ、3番から6番に降格。それでも「上位を打てればいいですけど、自分の昨日の打席内容とかを見て、打順が変わったと思う」と冷静に分析。自らの打撃を貫いた。まずは6点を追う5回だ。4回まで日本ハム山崎を前にチームは1安打。先頭で5球目、137キロ低め直球を振りぬき、痛烈な打球で三塁線を抜いた。これで4試合連続安打。7回にも1死からカウント1-2で外角低めの変化球を左前に引っ張った。それでも満足はしない。「チームが勝たないと自分が打ってもあまり意味がない。勝てるような一打を明日以降出せるように」と言葉に力を込めた。31日からは敵地でロッテ3連戦。「野手が頑張って点を取れれば、ピッチャーも楽になる。そういう形で頑張っていきたい」。好調の背番号1が勝利への一打を誓った。【村松万里子】

◆「新庄劇場」ならぬ「福也劇場」で、会心の甲子園2連勝だ。「日本生命セ・パ交流戦」で日本ハム山崎福也投手(31)が「6番投手」で先発し、投打にわたって聖地で暴れ回った。打っては4回に決勝打となる先制打、投げては7回3安打無失点の快投でハーラートップの6勝目。新庄剛志監督(52)が悩んで決めた打順に完璧に応えて、チームは岡田阪神に2年連続で勝ち越し決定。貯金は今季最多9となり、首位ソフトバンクとのゲーム差を3に縮めた。楽しくてしょうがない。見ているみんなも笑顔になるのが「福也劇場」だ。2回の第1打席。山崎は「シンプルにうれしかった」とウキウキで打席に立った。四球を選ぶと「みんなが盛り上がっていたので、それに乗って自分も」とガッツポーズ。さらに甲子園をどよめかせたのは4回の先制打。「絶対に打ってやろうと。狙い球はなくて来たボールを打とう、それだけでした」と自らを援護した。 注目された打順は6番だった。雨天中止となった28日は「7番投手」を予定していた新庄監督は「5か6で迷って、今はみんな調子いいから6の方が打点を付けてくれそうな気がして」と勘ピューターを発動させて1つ繰り上げたという。球場到着時に打順を知った山崎は「やってやるぞ、とテンション上がりました」と投打二刀流のスイッチをオン。期待に応えて見せた。 日大三では10年春のセンバツで大会最多安打をマーク。プロ入り後の印象深い安打も甲子園で放ったものだ。「アルカンタラ選手の真っすぐを左中間に打ったやつですかね」。オリックス時代の21年6月3日の阪神戦。先発して2回までに3失点も5回に左中間へ二塁打。勝ち負けはつかなかったがチームは勝利した。ただ、この日は自らの打点でチームも自身も白星。また聖地で思い出深い記憶を刻んだ。 次週は6月4日からの広島3連戦(マツダスタジアム)で先発予定で、再び打席に立つ。ただ、新庄監督は6番山崎は「甲子園の雰囲気で楽しそうに野球をやる福也君が、なんかやってくれそうな気がして今日(30日)だけ6番にした。次からは9番にするって決めていた」と明かした。それでも山崎に落胆はない。「移籍してきて、勝ち続けることがチーム、(統轄本部長の)吉村さんへの恩返しになる。しっかり勝つことだけにこだわって、やっていきます」。次も投打でフル回転してチームを勝利に導く。【木下大輔】

◆日本ハム水野達稀内野手が8試合連続安打、今季4度目の複数打点を挙げ、2連勝に貢献した。2点リードの4回無死二、三塁、阪神西勇の内角スライダーを捉え、右前に2点適時打。この回、口火になった山崎の先制打など打者9人の攻撃につなげ「(山崎)福也さんがお手本を見せてくれたので、僕も何とか打てました」と謙虚に振り返った。

◆日本ハム来日1年目のザバラが甲子園で160キロの火の玉デビューを果たした。この日から初昇格。2軍でクイックもしっかり練習してきた助っ人右腕は「もちろん今も威力と速さは健在」と、9回にマウンドに上がり、森下への初球に160キロを計測し、3者凡退に抑えた。火の玉を意味する愛称「ランサ・ジャマ」が実力の一端を示した。

◆日本ハム水谷瞬外野手がプロ初の4安打をマークした。29日の3安打に続いて大爆発。「1日1本の気持ちでやっている。無駄にできる打席はないって思って試合に入った結果」と振り返った。ただ、心配なことも1つ。24日の楽天戦からこの日までに5本のバットを折って残りは5本。29日に新庄監督から「あと5本折ったらファームねって(笑い)。だから、芯にあてればいい」とゲキを飛ばされた水谷は「やばいっす」と苦笑いした。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が、現役時代を過ごした思い出の聖地で、昨季日本一の岡田阪神にカード勝ち越しを決めた。「日本生命セ・パ交流戦」の阪神戦(甲子園)は、「6番投手」で起用した山崎の先制打など、新庄オーダーが大当たり。19年7月31日以来1765日ぶりに貯金を9に伸ばし、首位ソフトバンクとのゲーム差を3に縮めた。もう「せこせこ野球」だけじゃない。昨季日本一相手に2戦連続2桁安打で、今季9度目の零封勝ちだ。新庄監督は「気持ち良かったあ」。4回無死一、三塁では6番で起用した投手の山崎が先制打を放つと、8番伏見がバントでつなぎ(記録は犠打野選)、水野の右前打で追加点を挙げた。28日に予言していた下位打線での得点経過に「もう...もういいもう...当たらんでいい」と自身が驚いた。阪神ユニホームでのサプライズオーダー交換から一夜、この日は自軍ユニホームを着用し"王道"メンバー表交換。岡田監督に「きのうは記念撮影ありがとうございました」とお礼を言うと、敵将から「あんなパフォーマンスせんでも勝てるチームや」と賛辞をもらった。「うれしいっすね。相手チームこそファイターズの野球をすごく分かると思うんで。さらに突っ走っていこうかなと思いますけど。せこせこ野球も加えながら」。小技も大技も使いこなせる試合運びが、名将に認められた。罰金対策にも"せこさ"と大胆さをダブルで備えた。現役最終年06年の阪神戦では古巣ユニホームを着てノックを受けヒルマン監督にしかられており、この日は「吉村(統轄本部長)さんがいたら避けるように、隠れてました」。その上で「ルールブックには書いてないし、本当に(罰金)あるのかなあ。でもあったらあったで財布にはいつも77万円入れてるから」。いつ何が起きてもいいように、用意周到だった。交流戦終了時点で、首位ソフトバンクとゲーム差2まで詰めておきたいと掲げていたが、早くも3差。この日の試合前、岡田監督には「セ・リーグをコテンパンにやっつけておきますね」と約束したが、31日からの本拠地DeNA戦を挟み、翌週はセ・リーグ首位の広島3連戦。鷹の背を追いながら、さりげなく大好きな虎の浮上を、アシストしていく。【永野高輔】▽日本ハム水谷(前夜は1番で3安打、この日は2番でプロ初の4安打)「僕的には1番より2番の方がカッコいいと思うんで、モチベーションはちょっと上がって試合に入れました」▽日本ハム水野(4回に2点右前適時打)「福也さんがお手本を見せてくれたので僕も何とか打てました」

◆「新庄劇場」ならぬ「福也劇場」で、会心の甲子園2連勝だ。「日本生命セ・パ交流戦」で日本ハム山崎福也投手(31)が「6番投手」で先発し、投打で聖地を暴れ回った。打っては4回に決勝打となる先制打、投げては7回3安打無失点の快投でハーラートップの6勝目。新庄剛志監督(52)が悩んで決めた打順に完璧に応えて、チームは岡田阪神に2年連続で勝ち越し決定。貯金は今季最多9となり、首位ソフトバンクとのゲーム差は3に縮めた。山崎は打撃で結果を残すために、かわいい後輩から縁起物を借りていた。「今日は(打撃用)手袋以外は(田宮)裕涼に借りました。バットは僕のです。手袋以外の装備品は借りました」。すねをカバーするレガーズやリストバンドは田宮のもの。理由は単純明快だ。「なんか打てそうだなって思って(笑い)。それだけです。(バッテリーを組む伏見)寅威さんが出るので(田宮は)スタメンじゃないのでちょうどいいなと思って、試合前に言いました」と、"さちとらバッテリー"だからこそのゲン担ぎ。この日は出場機会がなかった田宮だが、29日時点では規定打席にギリギリ到達してリーグ2位の打率3割3分3厘。今季大ブレーク中の後輩のパワーみなぎる装備品の力も借りて決勝打を放った。【日本ハム担当=木下大輔】

◆阪神・西勇輝投手(33)が今季3勝目を目指して先発する。西勇は2018年オフにオリックスから国内フリーエージェント権を行使し、阪神へ。19年から10勝、11勝、6勝、9勝、8勝、今季2勝と計46勝を積み重ねている。阪神の国内球団からの移籍組では西勇は現在5位タイ。権藤正利(1965年に東映から加入し、現役引退する73年まで在籍)に並んでいる。1位は2002年オフに日本ハムからトレードで加入した下柳剛の80勝。03年は先発として10勝を挙げ、18年ぶりのリーグ優勝に貢献し、05年は15勝で最多勝利を獲得し、優勝の立役者の一人となった。37歳シーズンでの獲得は若林忠志の36歳を超える球団最年長記録。また、07年は球団史上最年長となる38歳10カ月で開幕投手を務めるなど、円熟味の増した投球でファンを魅了した。2位は小林繁(前巨人)の77勝、3位は若生智男(前大毎)の72勝、4位は江本孟紀(前南海、本紙専属評論家)の61勝。先発投手として試合を作る能力にたけている西勇はレジェンドの背中を追っている。

◆阪神・岩崎優投手(32)がベンチ入りすることが分かった。試合前はキャッチボール、ランニングなどで調整。29日の初戦はベンチ外。雨天中止となった28日を含め、試合のなかった27日から3日間の〝休養〟を与えられた。今季は22試合に登板し、2勝2敗、8セーブ、防御率2・53。26日の巨人戦(甲子園)では延長十回に勝ち越し犠飛を許し、岡田監督は「岩崎はちょっとボールがいってない、調子悪いなぁ。こないだ(22日の)広島(戦)ぐらいからなぁ」と話していた。

◆阪神・岡留英貴投手(24)が出場選手登録を抹消された。今季は14試合の登板で防御率2・30、2ホールド。プロ3年目で初の開幕1軍をつかんだが、29日の日本ハム戦(甲子園)では1回2/3を投げ2失点と4試合ぶりに失点を喫していた。代わって31日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発予定の青柳晃洋投手(30)が近日中に出場選手登録される見込み。

◆阪神・岡田彰布監督(66)が練習後、報道陣から「新庄さんはいろいろ考えてきますね」と問われると「フッ」と笑いながら「次やったら退場やろ?」と〝反撃〟した。日本ハム・新庄監督は29日、メンバー表交換の際、阪神のユニホームでグラウンドに登場。阪神入団当時の63番をつけ、背中には「新庄監督」と刻み、周囲を仰天させた。新庄監督は自らの球団にも内緒だったことを明かしていたが、試合は8-2で日本ハムが勝利した。

◆阪神・小野寺暖外野手(26)が「3番・左翼」で今季初めて先発出場する。今季はここまで打率・125。打撃不振で2軍降格も味わったが、28日に1軍再昇格した。昨季は主に代打として打率・347をマーク。粘り強くしぶとい打撃で貧打に苦しむ虎を救う。森下翔太外野手は「6番・右翼」に入った。先発は西勇輝投手(33)。自身2連勝中と好調な右腕が、日本ハム打線の勢いを止める。

◆スターティングオーダーが発表され、〝二刀流〟で注目される日本ハム・山崎福也投手(31)は「6番・投手」に名を連ねた。同投手は東京・日大三高3年時に出場した甲子園選抜大会で大会最多タイとなる13安打を記録し、プロ入り後も通算22打数6安打。新庄剛志監督(52)は雨天中止となった28日、「今日は7番の予定だった。別に6番でもいいぐらい。エスコンでの打撃練習見ても、一番飛ばしてましたもん。ウチの〝野手〟の左バッターで。打球の質がめちゃくちゃいい。右中間にね、いい打球がね。ヘッドの使い方がむちゃくちゃうまいんで。何より打席に楽しんで、『俺は結果を残すんだ』っていう姿勢が一番伝わってくるし、何かやってくれそうな期待感はありますよ」と話していた。

◆阪神の代打の切り札、原口文仁内野手(32)が日本ハム・松本剛(30)と試合前に談笑。帝京高出身で正月にテレビ朝日系で放送されるバラエティー番組「とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」で共演するコンビが交流を深め、闘志を高めた。原口は今季24試合に出場し、打率・231、1本塁打、5打点。16日の中日戦(バンテリンドーム)では大山に代わって4番を務め、今季1号3ランを放った。

◆阪神・岡田彰布監督(66)は試合前のメンバー表交換時、日本ハム・新庄監督とハイタッチはしなかった。阪神在籍時のユニホーム姿で登場した29日とは一転、新庄監督は通常のスタイルで登場。打席付近で岡田監督がイジるような様子がうかがえた。メンバー表を交換した後、新庄監督は敵将ともハイタッチを行っているが、岡田監督は以前から求められた場合でも「やらんわ」と笑っていた。今回、新庄監督も執拗に求めることもせず、審判団とハイタッチする姿を岡田監督は見守っていた。

◆阪神・梅野隆太郎捕手(32)が強肩でチームを救った。二回。1死から先発・西勇が松本剛に中前打を浴びると、6番に入った投手・山崎福に四球を与えて、一、二塁のピンチ。打席に伏見を迎えた初球だった。スタートを切った二走・松本を梅野が三塁へストライク送球でアウトに。〝梅ちゃんバズーカ〟でピンチを脱すると、西勇が伏見を三ゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。

◆阪神・西勇輝投手(33)が6番に入った投手・山崎福也との今季初対決で四球を与えた。二回1死一塁で対峙すると打撃がいい相手に対し、初球は外角にシュート(ボール)を投じるなど阪神バッテリーは警戒心を高める。すべて外寄りに徹底して長打を警戒し、フルカウントとなってから投じた外角への落ちる球は見送られた。山崎はガッツポーズで一塁へ。西勇は後続を断って無得点に抑えたが、悔しそうな顔をしていた。

◆阪神の先発・西勇輝投手(33)が日本ハム打線に捕まった。四回、先頭のマルティネスに二塁打を許すと、続く松本剛に左前打で無死一、三塁のピンチを背負った。打席には相手先発で6番に起用された山崎。カウント0-1から2球目、141キロを痛打され、中前に弾む先制打。さらに続く伏見は投前に犠打を転がされると、西勇が三塁へ悪送球(記録は犠打野選に失策)。0-2とミスから点差を広げられると、なおも無死二、三塁から水野に2点打を許した。新庄剛志監督が率いる日本ハムの打撃コーチは元阪神で〝代打の神様〟として活躍した八木裕氏が務めている。

◆先発した阪神・西勇輝投手(33)は今季最短の4回でマウンドを降りた。ピンチを招きながらも三回まで日本ハム打線を無得点に抑えていた右腕だが四回につかまった。相手先発の山崎に先制打を許すと、自身の悪送球で2点目を献上。なおもピンチで水野に2点打を許した。自責は2も今季ワーストの4失点。五回からマウンドに上がった浜地も1死二、三塁から伏見の二ゴロで5点目。さらに水野の打球を三塁・渡辺が失策し0-6と日本ハム打線を止められず。阪神は劣勢に立たされている。

◆阪神の縦じまユニホームに身を包んでメンバー表交換に登場した前日に続き、2日連続での〝新庄サプライズ劇場〟だ。「6番・投手」で先発起用された日本ハム・山崎福也投手(31)が期待通りに〝二刀流〟で躍動した。二回1死一塁での第1打席で四球を選んだ左腕は、続く0-0の四回無死一、三塁での第2打席で先制適時打。西勇の141キロ直球を中前に運び、「あまり覚えてないですが、来た球をヒットにしようと思って打ちました」と一塁ベース上で三塁側ベンチに向かって高々と右腕を掲げた。同投手は東京・日大三高3年時の春に出場した2010年のセンバツで1大会の最多タイ記録となる13安打を放ち、プロ入り後も試合前まで通算22打数6安打。新庄監督は山崎の先発予定だった28日の阪神戦が雨天中止となった後、「今日は7番の予定だった。別に6番でもいいぐらい。エスコンでの打撃練習を見ても、一番飛ばしてましたもん。ウチの左バッターで。打球の質がめちゃくちゃいい。右中間にね、いい打球がね。ヘッドの使い方がむちゃくちゃうまいんで」と評し、「何より打席で楽しんで、『俺は結果を残すんだ』っていう姿勢が一番伝わってくるし、何かやってくれそうな期待感はありますよ」と話していた。山﨑の先制打に続いて水野も「福也さんがお手本を見せてくれたので、僕も何とか打てました」と2点打で続いた。山崎は本職のマウンドでも、六回まで毎回の8奪三振、2安打無失点と好投を続けた。

◆日本ハムは山崎が投打で活躍し、貯金を今季最多の9とした。7回3安打無失点の好投で、パ・リーグトップの6勝目。四回の打席では中前に先制打を放ち、打線がつながってこの回一気に4得点。阪神は西勇が4回4失点と崩れた。

◆メンバー表交換で阪神・岡田彰布監督(右)は新庄剛志監督とハイタッチせず。試合は零封負けを喫し、3連敗となった=甲子園球場(撮影・斉藤友也)

◆阪神が今季2度目の3連敗で2カード連続負け越し。球団最多タイの19勝(5敗)を挙げた昨年5月から一転して、10勝12敗1分で、月間負け越しが決まった。西勇輝投手(33)が四回、連打で無死一、三塁とされ、「6番」山崎福也投手(31)の中前打で先制点を献上。バント処理後の自身の三塁悪送球や2点打で、計4点を失った。五回は渡辺諒内野手(29)の失策などで2点を奪われた。今季初スタメンで「3番」に入った小野寺暖外野手(26)が3三振。五回2死三塁で代打で空振り三振に倒れたヨハン・ミエセス外野手(28)は8打席無安打。3試合連続2桁被安打は今季初。最多観衆の前で6度目の零敗を喫したチームは8戦連続3得点以下。3位巨人に0・5差に迫られた岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=25勝21敗4分、観衆=4万2614人)。ーー西勇はバント処理が(四回無死一、二塁で伏見のバント処理後に三塁悪送球で2点目献上。記録は野選と西勇の失策)「そんな慌てんでええのにのお。序盤やのに」ーー1つずつアウトが鉄則「いやいや別に、シフトも何も敷いてないわけやからさ」ーー打線が不調で投手にも焦りが「そらだって最少点で抑えて行かなアカンわけやから」ーー西勇の状態は「まあ、でも普通やないか」ーー打線は先頭打者が5回出塁。つながりも...「つながりって、何本(安打が)出たんや(4安打)。つながるわけないやんか」ーー西勇は投手に打たれるのは誤算「ボール高かったよ。なあ」ーー2人連続、同じ選手に打たれた「うん、水谷か。打たれ過ぎやな、アレ」ーー対策はしている「そらしとるんやろ。それは俺に聞くなよ。ちゃんと担当の人がおるんやから。俺が全部せなアカンの?」ーーつながりが見つかるまでは「いやつながりってヒット何本打ってんねん。そんなつながりじゃないやんか、どうやってつながんの、お前。そんなんお前。そんな何試合よ、7試合。またお前、2点以下やろ」ーー8試合連続3点以下「8試合前だけやないか、3点取ったの(実際は19日のヤクルト戦の7得点を最後に8試合連続3点以下)。そんな覚えとらへんの、お前。のお、そういうことやろ」

◆阪神は日本ハムに4安打零封負けを喫し、交流戦2連敗発進となった。チームとしては今季2度目の3連敗。先発した西勇輝投手(33)は6番に入った山崎福也投手(31)に先制の中前打を許すなど、4回4失点でKOされた。3番に抜てきされた小野寺暖外野手(26)は無安打に終わるなど、相変わらずの貧打だった。主な選手のコメントは以下の通り(成績=25勝21敗4分、観衆=4万2614人)オリックス時代の後輩・山崎に痛打を浴びた西勇 「まあオリックスの時のバッティング練習もよかったですし、本人もあれだけバッティングが好きな選手なので、警戒していないはずはないですし、バッターと思って勝負しました。結果との世界なので、また来週に向けて頑張るしかないですね」3三振を喫した小野寺 「次、もしチャンスあれば結果出せるように練習するしかないです」5番で出場も4打数無安打。失策も犯した渡辺 「また取り返せるようにやっていけたらなと思います」六回から登板。3回無失点の富田 「僕に関しては積み重ねだと思うので、まずはこういった投げる試合っていうのを大事にして、自分ができることをして、任されたところを投げれたらなって思いました」1回無失点の漆原 「毎回ゼロを目標にゼロで帰ってくることを意識しているので、ゼロで抑えられてよかったです」チームただ一人の複数安打を残した森下 「チームが勝たないと自分が打ってもあまり意味がないんで、勝てるような一打を明日以降出せるように、チームの勝利に繋がるような形で打撃はしていきたい」一回先頭で安打を放った近本 「毎打席打てるようにしないといけないです」

◆?日本ハムの投手・山崎が6番で先発出場。投手が打順6番で先発起用されたのは交流戦では初めてで、リーグ戦を含むと2016年5月29日の日本ハム・大谷翔平(対楽天、コボスタ宮城)以来8年ぶり。大谷は打撃では七回に適時二塁打を放つなど5打数3安打1打点。投手では7回を投げて4安打、6奪三振の1失点で勝利投手となった。?パ・リーグの投手が同一試合で白星と勝利打点を挙げたのは、山崎がオリックス在籍時の昨年6月16日のヤクルト戦以来。日本ハムの投手では大谷が「1番・投手」で先発出場し、決勝点となる初回先頭打者本塁打を放ち、8回無失点で勝利投手となった16年7月3日のソフトバンク戦以来8年ぶり。?パ・リーグの投手が2年続けて同一試合で白星と勝利打点をマークしたのはDH制が導入された75年以降では初めてで、71-74年の阪急・山田久志以来50年ぶり。

◆阪神・大山悠輔内野手(29)は4打数無安打に終わり、連続試合安打は3でストップした。一回2死一塁は捉えた打球だったが中堅手の正面に飛ぶ中飛。六回は相手の好守に阻まれ遊ゴロに終わり、九回は左中間へ強い打球を放つも、浜風に流されて左翼手のグラブにおさまった。打線の中心に座る男は報道陣の問いかけにも無言。悔しさをにじませながらクラブハウスへと引き揚げた。

◆28日に1軍登録された阪神・小野寺暖外野手(26)が「3番・左翼」で今季初先発。一回、四回、六回といずれも走者がいる場面で空振り三振に倒れ、左腕の先発・山崎を攻略できなかった。3打数無安打で八回に代打・前川を送られて交代。「チャンスをもらったのでなんとかしたかったですけど、こういった形になったのでまた練習していきたいです」と唇をかんだ。

◆阪神・森下翔太外野手(23)がマルチ安打で気を吐いた。打順を3番から6番に下げたこの日は五回の先頭で左翼線へ二塁打。これで4戦連続の安打とすると、七回にも左前打を放った。得点には結びつかず「チームが勝たないと打ってもあまり意味がない。チームの勝利につながるような形で打撃をしていきたい」と厳しい表情で貢献を誓った。

◆阪神・近本光司外野手(29)が一回先頭で山崎の142キロ直球を捉えて左前打を放ち、4試合連続安打とした。「毎打席打てるようにしないといけないです」。打線全体が低調の中で気を吐くリードオフマンは「そのときの状況でそのときの役割がある。その状況に立った人が自分の役割をするだけ。それ以上のことはできないと思います」と完敗に視線を落とした。

◆阪神・富田蓮投手(22)が今季最長の3イニングを無失点で投げ抜いた。3番手でマウンドに上がった六回は1死から水谷に左前打を許すも郡司、マルティネスのクリーンアップを打ち取り、七回と八回は三者凡退に仕留めた。「長いイニングを投げるとわかっていた。自分ができることをして、任されたところを投げられたら」。信頼をより強固なものにするべく腕を振る。

◆九回に登板した漆原大晟投手(27)が7試合連続無失点とした。先頭・水谷に左前打を浴びたが郡司を投ゴロ併殺に打ち取り、4番・マルティネスは二ゴロに仕留めた。「毎回ゼロを目標に、ゼロで帰ってくることを意識しているので抑えられてよかった」。オリックスから現役ドラフトで加入した右腕にとって、パ・リーグは勝手知ったる相手。「知っている打者もいるので生かしていけたら」と存在感を増している。

◆日本ハムは阪神に連日の快勝を収めた。前日は古巣阪神のユニホーム姿を披露して周囲を驚かせた新庄監督。この日の試合前のメンバー表交換では、岡田監督から「あんなパフォーマンスをしなくても強いチーム」との言葉をもらったという。2年前の甲子園では3連敗しており、「うれしい。今年は違いました」とご満悦。「セ・リーグをこてんぱんにやっつけておきますね、と(岡田監督に)言っておいた」と、うれしそうに明かした。

◆中堅の芝生で弾んだ打球を苦々しい表情で見つめた。決してなめていたわけではない。先発した阪神・西勇輝投手(33)が、オリックス時代の同僚・山崎福也投手(31)に浴びた先制打をキッカケに4失点。まさかの4回4失点で降板となった。「オリックスのときのバッティング練習もよかったですし、バッティングが好きな選手なので、警戒していないはずはないですし。バッターと思って勝負しました。結果の世界なので」いさぎよく脱帽した。新庄監督から打撃力を買われ「6番・投手」で先発出場した山崎に、0-0の四回無死一、三塁から先制打を浴びた。「流れが悪い中でなんとか長いイニングをと思っていましたけど、結果としてできなかった」投手、しかも後輩に打たれた。ショックを引きずるかのように、なおも無死一、二塁では伏見の送りバントで転がした打球を三塁に悪送球。二塁走者が生還した(記録は犠打野選と失策)。さらに無死二、三塁から水野には右前へ2点打を運ばれた。今季最多の4万2614人で埋まった甲子園のスタンドは大きなため息に。「自分のミスです」。ベテラン右腕も懺悔するしかなかった。岡田監督は、山崎に先制打を許したシーンを「ボール高かったよ。なあ」と指摘。三塁に悪送球した場面についても「そんな慌てんでええのにのお。序盤やのに」と嘆いたが「そらだって最少(失)点で抑えていかなあかんわけやから」と、打線の援護に恵まれない中でマウンドに立つ右腕をかばった。チームは今季2度目の3連敗で2カード連続負け越し。5月は10勝12敗1分けとなり、月間負け越しが決まった。西勇は「来週に向けてしっかり調整したい」と必死で前を向く。順調なら6月6日の楽天戦(甲子園)での先発が有力。この悔しさを忘れず、今は援護を待つしかない。(三木建次)

◆散発4安打で今季6度目の零封負け。阪神・岡田彰布監督(66)はあきれるような表情で貧打の一戦を振り返った。「いや、つながりってヒット何本打ってんねん。そんなつながりじゃないやんか、どうやってつながんの」森下を17試合ぶりに6番起用するなどテコ入れを図ったが、8試合連続で3得点以下と打開できず。前夜の3安打に続いて、水谷には4安打を許し「打たれすぎやな、あれ」と嘆いた。対策はしていると思うが、と問われると「それは俺に聞くなよ。ちゃんと担当の人がおるんやから。俺が全部せなアカンの?」と語気を強めた。今季2度目の3連敗。首位広島も敗れたためゲーム差は1のままだが、背後には3位巨人が0・5ゲーム差に迫る。31日からは移動日なしでロッテ3連戦(ZOZOマリン)。一刻も早く、打線をよみがえらせなくてはならない。(新里公章)?...阪神が今季ワーストタイの3連敗。4月10-13日の1分けを挟んでの3連敗以来で、3試合連続黒星は今季初?...交流戦2連敗スタートは、2018年の4連敗スタート(5月29-31日のソフトバンク戦、6月1日の西武戦)以来で6年ぶり

◆オリックス担当をしていたとき、山崎福也-伏見寅威のバッテリーを何度か見た。西勇輝-伏見のコンビもあった。時は流れて、三者三様、いろ~んな移籍が重なって、西勇とサチヤが先発で相まみえることに。それだけでも興味津々なのに、BIGBOSSの気まぐれ(英断?)により、サチヤが6番に入った。大谷翔平という球史に残るスーパースターを生んだ日本ハムに、まさかの二刀流の後継者誕生?!まさかまさかで、サチヤの後ろの打順を打つことになってしまった寅威は、オリックス時代は打撃が自慢だった。その心中は?新庄監督のおかげもあって、見どころが何倍にもなった。そして、チャンスでサチヤに打順が巡って、タイムリーを打つという、出来すぎた展開まで待っているとは。阪神としては実に辛い話だが。「打撃がいい投手ということなら、西勇さんもいいですよ。2020年の開幕戦で、あの菅野(巨人)から文句なしの本塁打を放ってますし、流し打ちもうまいし、バントも上手だし」トラ番キャップ・新里公章が対抗心をメラメラと燃やしていた。確かに西勇の野球センスは超一流。何をやっても、簡単にこなしてしまう。「伊藤将司の打撃もいいです」対抗する名前も挙げた新里キャップ。見渡してみると、今の阪神投手陣は打撃がすごくいい。「今は2軍ですが、西純矢もすごいですよね。2年前のヤクルト戦(神宮)で剛腕・高橋奎二から左翼席にほうり込んでますから」

◆阪神は打線テコ入れも実らず、日本ハムに完敗。零封負けで今季2度目の3連敗となった。中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(70)は「昨年、岡田監督が就任して以来、最大の危機」と警鐘を鳴らす。もはや選手個々の力だけでは打破できない状況だけに、岡田彰布監督(66)ら首脳陣に「動け」と求めた。ひどい。今の阪神打線は、その一言に尽きる。3番に入れた小野寺の打撃が象徴的だった。投球に対して、打席ですぐに体が投手方向に向いてしまう。これではストライクボールの見極めができない。案の定、すべてボール球を振っての3三振だった。状態がいいと判断して抜てきしたはずだが。小野寺だけではない。4番を動かさない大山にも、他の打者にも同じような傾向が見える。今は甘い球しかヒットゾーンに飛ばない。つながりを求める以前の打線だ。選手個々に任せるのではなく、チームとして、絶対的な方向性を定めて戦う時期が来ているのではないか。たとえば、全員が逆方向だけを狙う。右打者は右へ。左打者は左へ。これを岡田監督が厳命して徹底的に行うのも一つの策だろう。日本ハムに一方的にやられた感があるが、顕著だったのは、日本ハムには「相手が嫌がることをやろう」という意図がチーム全体に浸透していたことだ。セーフティーバントの構えをする選手が何人もいた。実際にやってきた選手も。一塁に走者が出ると、スタートを切る動きを見せた。捕手・梅野が何度も二塁送球の動きになっていたことでも、日本ハムの徹底ぶりがうかがえる。新庄監督が見せたような「嫌がらせ」に徹することも、打開策の一つだ。阪神でこの動きを見せた選手はほとんどいない。中野は最も「セーフティーをやってほしい」選手だが、素振りもなかった。期待している選手だけに残念だ。

◆ウソやろ~!! 新庄劇場やりたい放題のマンガのような負けって信じられんわー!!第1戦のメンバー表交換の際の阪神ユニホームから幕が上がって、本日先発の山崎福也の7回3安打無失点だけでなく、打者としても6番に入り先制タイムリーって...。ホンマどないなってんねん!!たかが日本ハムに連敗なんだけど、俺スゲ~怖くて仕方ないのだ。12球団あると、交流戦でポツ~ンと一つだけ置いてけぼりのチームが出るじゃないですか...。てか、そーいうのは数学の確率の問題であってしかるべきものなんですかねェ? 例えば、開幕投手を務めた12人のうち1人だけエアポケットにはまった、今シーズンでいえば広島・九里(本日も6回無失点なのに勝ちがつかず)がわずか1勝とか...。あー! イヤだ、イヤだ!! こーいうのは西勇や渡辺がエラーをしたとか、打線が全く打てないとかの問題だけじゃない気かするのだ!!よっしゃ、全ての空気をひっくり返すべく、新庄監督に習って『スタメンくじ引き』でもやったろーじゃねーか!!

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
日本ハム
200 1.000
(-)
-
(↓0.5)
1614
(+6)
2
(-)
1
(-)
1
(-)
0.333
(↓0.033)
1.000
(↑1)
2
(-)
ロッテ
102 1.000
(-)
0.5
(-)
1511
(+3)
9
(+3)
3
(+1)
0
(-)
0.310
(↓0.051)
2.790
(↑0.39)
3
(1↑)
巨人
210 0.667
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
157
(+6)
7
(+5)
2
(+2)
3
(-)
0.184
(↑0.017)
2.100
(↓1.24)
3
(1↑)
楽天
210 0.667
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
1511
(+6)
11
(+5)
2
(+1)
2
(-)
0.233
(↑0.015)
4.130
(↓0.53)
3
(2↓)
広島
210 0.667
(↓0.333)
0.5
(↑0.5)
1518
(+2)
9
(+8)
1
(-)
1
(-)
0.307
(↓0.036)
2.670
(↓2.17)
3
(1↑)
西武
210 0.667
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
154
(+3)
3
(-)
0
(-)
0
(-)
0.200
(↑0.055)
0.350
(↑0.18)
7
(3↓)
DeNA
120 0.333
(↓0.167)
1.5
(↓0.5)
1511
(+5)
11
(+6)
2
(+2)
0
(-)
0.270
(↑0.02)
4.010
(↓1.14)
7
(3↓)
ソフトバンク
120 0.333
(↓0.167)
1.5
(↓0.5)
157
(+5)
7
(+6)
1
(-)
1
(+1)
0.204
(↑0.012)
1.910
(↓1.47)
7
(3↑)
ORIX
120 0.333
(↑0.333)
1.5
(↑0.5)
159
(+8)
18
(+2)
0
(-)
0
(-)
0.224
(↑0.041)
6.120
(↑2.88)
7
(3↓)
中日
120 0.333
(↓0.167)
1.5
(↓0.5)
153
(-)
4
(+3)
1
(-)
1
(-)
0.182
(↑0.021)
1.330
(↓0.83)
11
(1↓)
ヤクルト
012 0.000
(-)
1.5
(-)
159
(+3)
11
(+3)
3
(+1)
1
(+1)
0.221
(↓0.012)
3.410
(↑0.83)
11
(1↓)
阪神
020 0.000
(-)
2
(↓0.5)
162
(-)
14
(+6)
0
(-)
0
(-)
0.203
(↓0.07)
5.000
(↑2)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
24184 0.571
(↓0.014)
-
(-)
97148
(+2)
115
(+8)
21
(-)
25
(-)
0.246
(-)
2.340
(↓0.1)
2
(-)
阪神
25214 0.543
(↓0.013)
1
(-)
93151
(-)
142
(+6)
23
(-)
15
(-)
0.222
(↓0.002)
2.280
(↓0.02)
3
(-)
巨人
25224 0.532
(↑0.01)
1.5
(↑1)
92120
(+6)
125
(+5)
23
(+2)
28
(-)
0.226
(↓0.001)
2.290
(↓0.05)
4
(-)
中日
21245 0.467
(↓0.01)
4.5
(-)
93129
(-)
152
(+3)
21
(-)
14
(-)
0.237
(-)
2.750
(↓0.01)
5
(-)
DeNA
22261 0.458
(↓0.01)
5
(-)
94159
(+5)
181
(+6)
23
(+2)
30
(-)
0.246
(↑0.001)
3.360
(↓0.06)
6
(-)
ヤクルト
18274 0.400
(-)
7.5
(↑0.5)
94170
(+3)
168
(+3)
35
(+1)
21
(+1)
0.236
(↓0.001)
3.270
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
30152 0.667
(↓0.015)
-
(-)
96204
(+5)
109
(+6)
32
(-)
35
(+1)
0.257
(↓0.001)
2.050
(↓0.07)
2
(-)
日本ハム
27182 0.600
(↑0.009)
3
(↑1)
96166
(+6)
142
(-)
22
(-)
45
(-)
0.245
(↑0.002
2.690
(↑0.06)
3
(-)
ロッテ
25185 0.581
(-)
4
(↑0.5)
95150
(+3)
146
(+3)
24
(+1)
16
(-)
0.247
(↓0.001)
2.770
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
20272 0.426
(↑0.013)
11
(↑1)
94153
(+8)
166
(+2)
17
(-)
19
(-)
0.243
(↑0.001)
3.030
(↑0.04)
4
(-)
楽天
20271 0.426
(↑0.013)
11
(↑1)
95152
(+6)
208
(+5)
16
(+1)
33
(-)
0.236
(-)
4.070
(↓0.02)
6
(-)
西武
17310 0.354
(↑0.014)
14.5
(↑1)
95122
(+3)
170
(-)
23
(-)
23
(-)
0.213
(↑0.002)
3.110
(↑0.07)