DeNA(★5対6☆)楽天 =交流戦3回戦(2024.05.30)・横浜スタジアム=
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楽天
1000023006801
DeNA
00101030051102
勝利投手:藤井 聖(3勝1敗0S)
(セーブ:則本 昂大(1勝0敗11S))
敗戦投手:石田 健大(2勝3敗0S)

本塁打
【楽天】村林 一輝(2号・1回表ソロ)
【DeNA】宮﨑 敏郎(4号・5回裏ソロ),宮﨑 敏郎(5号・7回裏3ラン)

  DAZN
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◆楽天は初回、村林のソロで幸先良く先制する。その後1-2となって迎えた6回表、鈴木大の適時二塁打などで2点を加え、逆転に成功した。投げては、先発・藤井が5回2失点と試合をつくり今季3勝目。敗れたDeNAは、7回に宮崎の3ランで1点差に迫るも及ばなかった。

◆試合前、レジェンドOBによる1打席対決が行われた。DeNAからは日米通算68勝、112セーブの山口俊氏(36)が投手、楽天からは通算403本塁打の山崎武司氏(55)が打者を務めた。1球目は高めに大きく外れるボール球だった。現役時代は体重100キロだった山崎氏がマウンドへ詰め寄ると、98キロだった山口氏も応戦する姿勢を見せた。投本間で大きな体を合わせると、そのまま相撲を始めた。山崎氏が左上手投げで、まずは貫禄を見せた。山口氏の父は、元力士・谷嵐の久さん。山崎氏はプロ入り前、相撲部屋に誘われた経験を持つ。その後、再び投打での対決に復帰した。最速119キロのボール球が6球続いたが、四球はなしのルール。7球目を右飛とし、今度は山口氏に軍配が上がった。山口氏は「緊張し過ぎて、ストライクが入らず、現役の時と一緒」と振り返った。また「ユニホームを着てマウンドに上がると、どうしても抑えたいという気持ちが出てしまって最初はストライクが入らなかったのですが、なんとか山崎さんに高めのボールを打っていただいて助けてもらったので、本当に良い思い出になりました」とコメントした。今後の対戦予定・6月4日からのオリックス戦3連戦

◆DeNAが逆転負けで、今季ワーストタイの借金4となった。1回に先制を許したが、3回にオースティンの適時二塁打で追い付き、5回に宮崎の4号ソロで勝ち越した。しかし、6回に先発石田健が鈴木に勝ち越し左前打を許した。7回には3番手の伊勢が送りバントの1死しか取れずに3失点で降板し、突き放された。石田健は「初回の本塁打は割り切って、以降はどの打者に対しても入り方は良かったですが、追い込んでから球数が多くなってしまいました。イニングの先頭打者を四球で出塁させ得点につなげてしまったことは反省点です。また、バントを決められなかったことも反省したい」と話した。打線は宮崎が5回に右翼へ4号ソロ、7回に左翼ポール直撃の5号3ランを放ったが、1歩届かなかった。これでDeNAは22勝26敗1分けで、今季3度目の借金4となった。31日の日本ハム戦は右太もも裏を肉離れし、離脱していた主砲の牧が復帰予定。巻き返しを狙う。

◆DeNAが逆転負けで、今季ワーストタイの借金4となった。1点ビハインドの7回、勝ちパターンの中継ぎ伊勢を投入も1死しか取れずに3失点。三浦監督は「本来のボールではなかった。140後半は出ていたが」と2軍降格を決めた。石田健を含め、勝負どころの6、7回に先頭打者を四球で出すなど、投手陣は与四球が7。敗戦に直結しただけに「ゾーンの中で勝負していかないといけない」と苦言を呈した。▽DeNA宮崎(2打席連発で4打点)「負けたんで悔しいです。あんまり(本塁打を)覚えていない。(交流戦は通算26号だが)自分のスイングを心がけている」▽DeNA伊勢(3失点で2軍降格)「体に問題はない。なるべく最短で帰れるように。真っすぐはスピードが出てない。加えてフォークのアングル(腕の角度)にも問題があると思う。真っすぐと腕の高さが違った」

◆楽天の"チーム神奈川"が1カ月ぶりのカード勝ち越しを呼び込んだ。5回2失点と粘投したのは左腕の藤井聖投手(27)。1-1で迎えた5回2死、既に今季自己最多の球数となっていた102球目の直球を、DeNA宮崎に右翼席まで運ばれた。勝ち越しを許して思わずしゃがみ込んだが、先発として試合をつくった。「粘れたのはいいですけど、チームに勢いをつける投球が全くできなかった。悔しい思いしかないですね」。反省を抱きながら、ベンチから声援を送った。約3週間ぶりの1軍先発。酸いも甘いも経験した4年ぶりのハマスタを楽しみにしていた。神奈川・海老名市出身で、初めてこのグラウンドに立ったのは中1だった。当時は瀬谷シニアの中堅手。同じチームに鈴木翔天がいて、渡辺佳を擁する中本牧シニアに敗れた。社会人でENEOSに入ると、今度は都市対抗予選を戦った「僕の濃い2年間が詰まった球場」。ただ今回はビジターだ。終わってみると「あんなに完全アウェーは初めて。知っているハマスタではなかった」とほろ苦さが残った。だがその力投に、野手が応えた。6回、内野ゴロの間に同点に追い付くと、なおも2死一、三塁から鈴木大地の左翼への二塁打で勝ち越しに成功した。「根性ヒットです。藤井に勝ちを付けられるように」。藤井は東洋大の7学年後輩にあたる。そして静岡出身ながら桐蔭学園に進んだ鈴木大にとっても、横浜スタジアムは懐かしの球場といえた。2番手でマウンドを引き継いだのが、中1のあの日もチームメートだった救援左腕の鈴木翔。6回をきっちり3者凡退に抑えた。終盤のDeNAの猛追から何とか逃げ切って2連勝。3連戦の勝ち越しは4月29日以来となり、藤井に3勝目が付いた。【鎌田良美】▽楽天今江監督(5月初のカード勝ち越し)「宋、則本、酒居と勝ちパターンを出すことになった。連投は避けたかったですけど、取れる試合を取っていかないといけない」

◆DeNAの救援右腕、伊勢大夢投手(26)が、2軍で再度鍛え直す。30日の楽天戦では2-3と1点ビハインドの場面で、3番手として登板。先頭の太田光に四球を与えると、犠打を挟んで3安打で3失点した。これで24日の広島戦から2試合連続の3失点。野球道具を車に積み込むと「3点も取られてたら話にならないと思う。しっかりやり直したい」と再起を誓った。最速は148キロだった。「あれでも抑えられることはある。のらりくらりやれていただけ。真っすぐのスピードが出ていない。スピードが出ていないのが、打者が楽になっている要因の1つだと思う」。「体に問題はない」と故障を抱えているわけではない。強い球を復活させるフォームを求めながら、体の強化も並行する構えだ。直球に加え、フォークにもメスを入れる。「フォークのアングル(角度)にも問題があると思う。そこはチーム(の映像分析)を頼っていきたい」。問題を抱える角度とは、投球自体ではなく腕の角度のことを示す。直球とフォークで、腕がそれぞれ違う角度で振られれば、打者に球種を見破られてしまう。「腕の高さが、真っすぐと今日は特に違った」と自己分析していた。ファームで鍛え直すとはいっても、悠長に構えるつもりはない。「なるべく最短で帰れるように。結局1軍のマウンドで、これというボールがなければ通用しない場所だと思う。ファームのゲームレベルでどうこうじゃなくて、上に上がった時に抑えられるように、そこを追求してやりたい」。イースタン・リーグでの結果ではなく、常に1軍レベルを意識しながらの再調整となる。三浦監督は試合後、1点ビハインドの展開ではあっても、伊勢と山崎康晃を「勝ちパターンの投手」として準備させたと話していた。伊勢復活が、今季ワーストの借金4を抱えたチームの再浮上には欠かせない。伊勢も自覚はある。「ちゃんと作り直して。また上がった時に、状態が悪いからまた打たれてるでは、勝ちパターンでは通用しない。悪い状態でも1点でも少なく抑えられるように」。目標は1軍再昇格ではなく、勝ちパターンでの登板だ。具体的な改善点を認識し、言語化しているだけに、復活は遠くないはずだ。【斎藤直樹】

◆DeNAの企画「交流戦SERIES2024」の一環で伝説のOBによる1打席対決が行われ、通算403本塁打の楽天OB・山崎武司氏(55)が通算66勝、112セーブのDeNAのOB・山口俊氏(36)と対戦した。1球目が捕手の頭上を越える〝大暴投〟となると、山崎氏が山口氏のもとへにじり寄り、相撲を取る寸劇を披露。息の合ったパフォーマンスで観衆を盛り上げた。山口氏は肝心の投球で6球連続のボール。7球目を捉えて右飛だった山崎氏は「久しぶりにたくさんのお客さんの前でバッターボックスに立てて楽しめた」と振り返り、山口氏は「緊張しすぎてストライクが入らなかった。現役のときと一緒ということでお許しください」と苦笑した。

◆楽天・村林一輝(いつき)内野手(26)が、先制弾となる2号ソロを放った。0-0、一回1死走者なし。DeNA先発・石田の6球目を引っ張って、左翼席に運んだ。球団広報を通じて「打ったのはストレート。うまく打てました。昨日(29日)はいい形で勝てたので、まずは先制できてよかったです」とコメントした。

◆開幕から無傷の4勝を記録しているDeNA・東が、31日の日本ハム戦(エスコン)に先発する。ここまで4試合連続で100球以上を投じており、キャッチボールの強度を落とすなど疲労を考慮し調整。ダッシュなどで登板に備え「リカバリーはできたので明日は大丈夫」と頼もしかった。日本ハムについて「機動力を使ってくるイメージ。封じながら投球できたら」と警戒した。

◆楽天打線が集中力を発揮した。1点を追う六回に鈴木大地内野手の適時二塁打などで2点を奪って逆転。七回は小郷の適時打と辰己の2点二塁打で加点した。藤井が5回2失点で3勝目。DeNAは宮崎の2本塁打による4打点が実らなかった。

◆DeNA・三浦監督が計7四球と乱れた投手陣に反省を求めた。1点リードの六回は石田健が先頭打者への四球から2失点。七回も伊勢が先頭に四球を出し3点を失った。「攻めていた四球なのか、警戒し過ぎての四球か。ゾーンの中で(勝負に)いかないといけない」と語気を強めた。宮崎が2本塁打と調子を上げ、31日にはけがで離脱している牧が合流予定。打線の陣容が整うだけに、投手の奮起が浮上の鍵となる。監督は石田健のバント失敗にも触れ「やれることをきちんとやらないと」と気を引き締めた。

◆選手交代を告げ、ベンチに戻るDeNA・三浦大輔監督(撮影・荒木孝雄)

◆楽天が9カードぶりに勝ち越した。藤井聖投手(27)が5回9安打2失点と粘投。1-2の六回に代打を送られると、東洋大の先輩の鈴木大の適時二塁打などで味方がこの回に逆転。3勝目が転がり込み「大先輩に感謝です」と表情を緩めた。社会人のENEOS時代以来の横浜スタジアムでの登板。神奈川・海老名市出身で「酸いも甘いも、濃い思い出が詰まった球場」と楽しみにしていたが、友人らが応援に駆けつける中、毎回安打を許し「完全アウェーで投げたのは初めて。僕の知っているハマスタではなかった」とほろ苦さも残った。(広岡浩二)

◆伊勢が2-3の七回から3番手で登板し、1死しか奪えずに降板を告げられた。高めに浮いたフォークボールを痛打されるなど3安打3失点。「打たれるのには絶対に理由がある」と淡々と語り、三浦監督は「本来のボールじゃない」と指摘した。試合後に2軍での調整が決定。直球の球威を課題に挙げ「やることは多い」と出直しを誓った。

◆DeNAは反撃が及ばず、2連覇を目指す交流戦の最初のカードで負け越した。宮崎敏郎内野手(35)が、2-6で迎えた七回に2打席連発となる左翼ポール直撃の5号3ラン。それでも「負けたので悔しい」と言葉少なだった。2死からオースティンが四球を選び、筒香が遊撃内野安打でつないで一、二塁と好機を演出。ここで打席に立った宮崎は、懐に食い込んだ左腕の弓削のスライダーを引っ張り、球場の雰囲気を一変させた。打線は流れに乗りたいところだったが、八回は宋家豪、九回は則本の前にともに三者凡退に倒れた。けん制に誘い出された盗塁死やバントの失敗が響いただけに、三浦監督は「ミスが出ている。しっかり締め直す」と反省した。(鈴木智紘)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
日本ハム
200 1.000
(-)
-
(↓0.5)
1614
(+6)
2
(-)
1
(-)
1
(-)
0.333
(↓0.033)
1.000
(↑1)
2
(-)
ロッテ
102 1.000
(-)
0.5
(-)
1511
(+3)
9
(+3)
3
(+1)
0
(-)
0.310
(↓0.051)
2.790
(↑0.39)
3
(1↑)
巨人
210 0.667
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
157
(+6)
7
(+5)
2
(+2)
3
(-)
0.184
(↑0.017)
2.100
(↓1.24)
3
(1↑)
楽天
210 0.667
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
1511
(+6)
11
(+5)
2
(+1)
2
(-)
0.233
(↑0.015
4.130
(↓0.53)
3
(2↓)
広島
210 0.667
(↓0.333)
0.5
(↑0.5)
1518
(+2)
9
(+8)
1
(-)
1
(-)
0.307
(↓0.036)
2.670
(↓2.17)
3
(1↑)
西武
210 0.667
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
154
(+3)
3
(-)
0
(-)
0
(-)
0.200
(↑0.055)
0.350
(↑0.18)
7
(3↓)
DeNA
120 0.333
(↓0.167)
1.5
(↓0.5)
1511
(+5)
11
(+6)
2
(+2)
0
(-)
0.270
(↑0.02
4.010
(↓1.14)
7
(3↓)
ソフトバンク
120 0.333
(↓0.167)
1.5
(↓0.5)
157
(+5)
7
(+6)
1
(-)
1
(+1)
0.204
(↑0.012)
1.910
(↓1.47)
7
(3↑)
ORIX
120 0.333
(↑0.333)
1.5
(↑0.5)
159
(+8)
18
(+2)
0
(-)
0
(-)
0.224
(↑0.041)
6.120
(↑2.88)
7
(3↓)
中日
120 0.333
(↓0.167)
1.5
(↓0.5)
153
(-)
4
(+3)
1
(-)
1
(-)
0.182
(↑0.021)
1.330
(↓0.83)
11
(1↓)
ヤクルト
012 0.000
(-)
1.5
(-)
159
(+3)
11
(+3)
3
(+1)
1
(+1)
0.221
(↓0.012)
3.410
(↑0.83)
11
(1↓)
阪神
020 0.000
(-)
2
(↓0.5)
162
(-)
14
(+6)
0
(-)
0
(-)
0.203
(↓0.07)
5.000
(↑2)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
24184 0.571
(↓0.014)
-
(-)
97148
(+2)
115
(+8)
21
(-)
25
(-)
0.246
(-)
2.340
(↓0.1)
2
(-)
阪神
25214 0.543
(↓0.013)
1
(-)
93151
(-)
142
(+6)
23
(-)
15
(-)
0.222
(↓0.002)
2.280
(↓0.02)
3
(-)
巨人
25224 0.532
(↑0.01)
1.5
(↑1)
92120
(+6)
125
(+5)
23
(+2)
28
(-)
0.226
(↓0.001)
2.290
(↓0.05)
4
(-)
中日
21245 0.467
(↓0.01)
4.5
(-)
93129
(-)
152
(+3)
21
(-)
14
(-)
0.237
(-)
2.750
(↓0.01)
5
(-)
DeNA
22261 0.458
(↓0.01)
5
(-)
94159
(+5)
181
(+6)
23
(+2)
30
(-)
0.246
(↑0.001
3.360
(↓0.06)
6
(-)
ヤクルト
18274 0.400
(-)
7.5
(↑0.5)
94170
(+3)
168
(+3)
35
(+1)
21
(+1)
0.236
(↓0.001)
3.270
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
30152 0.667
(↓0.015)
-
(-)
96204
(+5)
109
(+6)
32
(-)
35
(+1)
0.257
(↓0.001)
2.050
(↓0.07)
2
(-)
日本ハム
27182 0.600
(↑0.009)
3
(↑1)
96166
(+6)
142
(-)
22
(-)
45
(-)
0.245
(↑0.002)
2.690
(↑0.06)
3
(-)
ロッテ
25185 0.581
(-)
4
(↑0.5)
95150
(+3)
146
(+3)
24
(+1)
16
(-)
0.247
(↓0.001)
2.770
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
20272 0.426
(↑0.013)
11
(↑1)
94153
(+8)
166
(+2)
17
(-)
19
(-)
0.243
(↑0.001)
3.030
(↑0.04)
4
(-)
楽天
20271 0.426
(↑0.013)
11
(↑1)
95152
(+6)
208
(+5)
16
(+1)
33
(-)
0.236
(-)
4.070
(↓0.02)
6
(-)
西武
17310 0.354
(↑0.014)
14.5
(↑1)
95122
(+3)
170
(-)
23
(-)
23
(-)
0.213
(↑0.002)
3.110
(↑0.07)