1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
広島 | 1 | 0 | 4 | 1 | 0 | 5 | 3 | 0 | X | 14 | 19 | 0 | 1 |
勝利投手:森下 暢仁(4勝2敗0S) 敗戦投手:田嶋 大樹(2勝2敗0S) 本塁打 |

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◆広島は1点リードの3回裏、末包の2ランなどで4点を挙げ、リードを広げる。その後は6回に秋山が2打席連続となる適時打を放つなど、終わってみれば19安打で14得点を挙げた。投げては、先発・森下が7回3安打無失点の力投で今季4勝目。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。
◆オリックス田嶋大樹投手(27)が珍しいバックネット直撃の大暴投だ。3回、2点目を奪われた直後、1死三塁で迎えた初球。点を失ったことに動揺していたのか、菊池のバントの構えに反応し、チェンジアップがすっぽ抜けて捕手森のはるか頭上を越える暴投となった。これで三塁走者が生還し、3点目を失った。田嶋は今季7試合目の登板。今回に向けて「相手打線がどうと言うより、バッター1人1人に対して自分のピッチングをするだけ。マツダスタジアムに特に悪い印象はありません」と話していた。田嶋は流れを止められず、この回さらに末包に2ランを献上。5点リードされる苦しい展開となった。
◆オリックスが投打とも精彩を欠き、今季初の2桁失点で大敗した。今季3度目の4連敗。借金は「8」に膨らみ、21年から指揮を執る中嶋監督の政権下では22年の借金7を更新するワーストとなってしまった。先発の田嶋が中11日と休養十分にもかかわらず、4回6失点と苦しい展開。6回にリリーフ陣も5点を奪われ、7回には3点を追加された。14失点はチーム6年ぶりで、これも中嶋政権下では初の屈辱となった。紅林を体調不良で欠いた打線は森下から2回までに3安打を放ったが得点につながらず。その後は点差が開いて元気がなくなった。3回から8回まで5イニング連続3者凡退で終わった。広島には17年以来7年ぶりのカード負け越し。広島に2桁失点を喫するのは11年ぶりだった。
◆オリックス中嶋監督が広島に大敗し、21年の就任後ワーストの借金8を背負った。逆転2連覇した22年の7を上回った。14失点も、政権下ではワーストの屈辱だ。投打とも精彩を欠く内容に「細かくいろいろある。それがうまくできていないのはこちらの指導不足ですし」と唇をかんだ。中11日と休養十分のはずの先発田嶋が4回6失点と背信。「相手投手(森下)がめちゃくちゃいいんで、僅差で止めないと。ああいう形になったら難しい」と指揮官。リリーフ陣も6回に5失点、7回に3失点と火に油を注いだ。紅林を体調不良で欠いた打線は三塁を踏めず完封された。今季3度目の4連敗。広島には7年ぶり負け越し。同カードで2桁失点は11年ぶりと記録的な敗戦だ。中嶋監督は「1-0で負けても、ノーヒットノーランや完全試合やられても負けは負け。明日の戦い方が一番大事になってくる」と続けた。今季初の同一カード3連敗は避けたい。
◆広島の若き4番小園海斗内野手(23)が、記録ずくめの交流戦連勝発進に貢献した。今季最多タイ19安打、今季最多14得点の打線をけん引。チームはパ3連覇中のオリックスに大勝し、17年以来のオリックス戦勝ち越しで同年以来の交流戦連勝スタートとなった。今季初の5連勝で首位を守った。大量得点はひとつの凡打から始まった。1回1死二、三塁。オリックスの二遊間は二塁手が前進も遊撃手は定位置だった。「あそこしか狙ってなかった」。小園は左腕田嶋の直球に大振りせず、コンパクトなスイングで遊撃正面に転がした。それぞれの走者を進塁させ、先制点をもぎ取った。新井監督は「周りが見えている、いい先制点のショートゴロだったと思います」とたたえた。得点圏での落ち着きが、勝負強さを生んでいる。月間勝利打点は8となり、94年7月のメディーナ、97年4月のロペス、18年8月の丸(巨人)を抜いて球団最多記録となった。「打順もそうですし、かみ合わせもあるかなと思います。そういうのも意気に感じているので、必死に食らいついているだけ。記録はつくれましたけど、どんどんまたつくっていけるように頑張りたい」。23歳は、4番にも重圧は感じていない。3回は2死走者なしから2戦ぶり安打となる中堅へのクリーンヒットで、末包の2ランにつなげた。3安打猛打賞で打率を3割6厘に上げた。開幕から日替わり打線が続く中で、一番秋山、5、6番に末包と打線の軸が固まりつつあることで得点力も上向き傾向にある。中でも、中心にどっしり座る小園の存在感が際立っている。【前原淳】広島は初回に小園の遊ゴロで先制点を挙げ、これが決勝点。小園の勝利打点(V打)は両リーグ最多の9度目で、今月だけで8度目。2リーグ制後、月間8度以上のV打を記録したのは、08年7月小笠原(巨人)22年6月村上(ヤクルト=9度)に次いで3人目。広島では94年7月メディーナ、97年4月ロペス、18年8月丸の各7度を抜く球団新記録となった。
◆広島森下暢仁投手(26)が投打で大勝に貢献した。投げては7回3安打無失点で4勝目。1回は2安打を浴び、2回も1死一、二塁を招いたが、いずれも無得点で切り抜けた。3回以降は1人の走者も出さなかった。「(捕手の)会沢さんと会話しながらいけたので良かったです」。打っても6回の適時打を含む2安打1打点。いつもは投手が打席に立たないパ相手に、打力の高さも見せつけた。
◆広島が今季最多タイ19安打、今季最多14得点でオリックスに大勝した。3連覇中のオリックス戦のカード勝ち越しも、交流戦連勝スタートも、17年以来。今季初の5連勝で首位を守った。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-大勝という結果に新井監督 まず森下ですよね。今日も(7回3安打無失点と)素晴らしいピッチングだったと思います。打つ方も全員いい感じだったので、本当いいバッティングだったと思います。-内野ゴロで取った先制点が大きかった新井監督 小園は見えているよね。あのときはショートだけ下がっていた。セカンドは前進だった。そこもしっかり内野のポジショニングを確認して入っただろうし、周りが見えている、いい先制点のショートゴロだったと思います。-末包選手も泳がされながら1発新井監督 "今日ホームラン打ちます"って言ってたけど、本当に打っちゃいましたね、素晴らしいバッティングでした。-秋山選手も1番で打線を引っ張る働き新井監督 ずっといい。本当に1番バッターとしてチームを引っ張ってくれていると思います。-打線の中で固定されてきた打順もある新井監督 だんだんと形になっているなと感じます。いつも言っているように、戦いながらチームが成長しているという実感はあります。-中崎投手の出場登録抹消の理由は新井監督 ザキ(中崎)はちょっと肩が張っているということだった。こちらから大事を取って、1回抹消するぞと伝えました。"大ごとになる前に、またしっかりと万全にして戻って来てほしい"と伝えました。そんな大ごとじゃない。
◆上半身のコンディション不良で登録抹消されたオリックス・山崎颯一郎(25)が試合前の練習後に取材に応じた。中継ぎ登板した28日の広島戦では直球の平均球速が140キロ台前半にとどまっており、現在の状態については「正直、(原因が)ハッキリとしたことが分からなくて」と話した。今季は開幕を1軍で迎えるも、4月14日に不振で2軍に降格。5月22日に1軍復帰して以降は3試合に登板していた。この日の練習ではキャッチボールは行わず、状態を確かめるようにシャドーピッチングや体幹トレなどを行っていた。「原因を見つけ次第、しっかりやっていこうかなと思う。上がってきた矢先に...。うまくいってなさすぎて、ちょっとしんどいですね」と心境を吐露した。また、紅林弘太郎内野手(22)は体調不良のため、広島戦でベンチメンバーから外れた。練習にも参加していなかった。
◆高卒2年目右腕のオリックス・斎藤響介投手(19)が先発予定の30日の広島戦に向けてブルペン投球などで調整した。「相手が誰であっても、まず一人ずつランナーを抑えるという気持ちでいきたい」。前回登板の5月19日の楽天戦(京セラ)では5回2/3を投げ、無失点で勝利投手の権利を得て降板。しかし、九回に登板した守護神・平野佳がセーブ失敗したことでプロ初白星は幻となっていた。今季3度目となる先発登板で、念願の勝利を目指す右腕は「ピッチャーが相手でも、集中して自分の球を投げたい」と気合を入れた。
◆オリックス・田嶋大樹投手(27)が今季ワーストの4回6失点で降板した。一回に連打でピンチを招き、内野ゴロの間に先制点を献上。三回にはタイムリーと自らの暴投で2点を失い、末包に2ランを浴びて一挙4失点。四回にもダメ押しの適時打を食らって五回の攻撃で代打が送られて降板となった。試合前時点で田嶋は広島に対し、通算4試合の登板で2勝0敗、防御率0・41と好相性を誇ったが、攻略された。
◆オリックスは中嶋政権ワーストとなる14失点と投手陣が崩壊し、零封負け。2度目の4連敗で今季最多となる借金8。5位の楽天が勝利したことで勝敗数で並ばれて4位タイとなった。先発の田嶋は三回に適時打と暴投、2ランなどで一挙4失点。以降も修正できず、今季ワーストの4回6失点で2敗目を喫した。 2番手で登板した井口も流れに飲み込まれて2回5失点、3番手・山田も3失点と踏ん張れなかった。打線は序盤にチャンスを作るも無得点。三回以降は6イニング連続で三者凡退。3安打と沈黙した。
◆広島が大勝で今季初の5連勝を飾った。19安打14得点はともに今季最多。三回に矢野の適時三塁打と末包の2ランで流れを引き寄せた。森下が三~七回を完璧に抑えるなど7回無失点で4勝目。オリックスは今季3度目の4連敗。
◆広島・中崎翔太投手が29日、右肩の張りで出場選手登録を外れた。今季は登板13試合で1勝1敗2ホールド、防御率3・09。
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
2 | 0 | 0 | 1.000 (-) | - (-) |
16 | 16 (+14) | 1 (-) | 1 (+1) | 1 (-) |
0.343 (↑0.189) | 0.500 (↑0.5) |
2 (3↑) |
日本ハム |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0.5 (-) |
17 | 8 (-) | 2 (-) | 1 (-) | 1 (-) |
0.366 (-) | 2.000 (-) |
2 (1↓) |
ロッテ |
1 | 0 | 1 | 1.000 (-) | 0.5 (↑0.5) |
16 | 8 (+3) | 6 (+3) | 2 (-) | 0 (-) |
0.361 (↓0.097) | 3.180 (↑2.22) |
4 (3↓) |
DeNA |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 1 (↓1) |
16 | 6 (-) | 5 (+4) | 0 (-) | 0 (-) |
0.250 (↓0.125) | 2.870 (↓1.52) |
4 (3↓) |
ソフトバンク |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 1 (↓1) |
16 | 2 (-) | 1 (+1) | 1 (-) | 0 (-) |
0.192 (↓0.043) | 0.440 (↓0.44) |
4 (2↑) |
巨人 |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 1 (-) |
16 | 1 (+1) | 2 (-) | 0 (-) | 3 (+2) |
0.167 (↑0.052) | 0.860 (↑1.14) |
4 (2↑) |
楽天 |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 1 (-) |
16 | 5 (+4) | 6 (-) | 1 (+1) | 2 (+2) |
0.218 (↑0.075) | 3.600 (↑5.4) |
4 (3↓) |
中日 |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 1 (↓1) |
16 | 3 (-) | 1 (+1) | 1 (-) | 1 (+1) |
0.161 (↓0.024) | 0.500 (↓0.5) |
4 (2↑) |
西武 |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 1 (-) |
16 | 1 (+1) | 3 (-) | 0 (-) | 0 (-) |
0.145 (↑0.012) | 0.530 (↑0.6) |
10 (-) |
阪神 |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 1.5 (-) |
17 | 2 (-) | 8 (-) | 0 (-) | 0 (-) |
0.273 (-) | 7.000 (-) |
10 (4↓) |
ヤクルト |
0 | 1 | 1 | 0.000 (-) | 1.5 (↓0.5) |
16 | 6 (+3) | 8 (+3) | 2 (-) | 0 (-) |
0.233 (↓0.1) | 4.240 (↑4.76) |
10 (4↓) |
ORIX |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 2 (↓1) |
16 | 1 (-) | 16 (+14) | 0 (-) | 0 (-) |
0.183 (↓0.075) | 9.000 (↓6.75) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
24 | 17 | 4 | 0.585 (↑0.01) | - (-) |
98 | 146 (+14) | 107 (-) | 21 (+1) | 25 (-) |
0.246 (↑0.006) | 2.240 (↑0.05) |
2 (-) |
阪神 |
25 | 20 | 4 | 0.556 (↓0.012) | 1 (↓1) |
94 | 151 (+2) | 136 (+8) | 23 (-) | 15 (-) |
0.224 (↑0.001) | 2.260 (↓0.09) |
3 (-) |
巨人 |
24 | 22 | 4 | 0.522 (↑0.011) | 2.5 (-) |
93 | 114 (+1) | 120 (-) | 21 (-) | 28 (+2) |
0.227 (-) | 2.240 (↑0.06) |
4 (-) |
中日 |
21 | 23 | 5 | 0.477 (↓0.011) | 4.5 (↓1) |
94 | 129 (-) | 149 (+1) | 21 (-) | 14 (+1) |
0.237 (↓0.002) | 2.740 (↑0.04) |
5 (-) |
DeNA |
22 | 25 | 1 | 0.468 (↓0.01) | 5 (↓1) |
95 | 154 (-) | 175 (+4) | 21 (-) | 30 (-) |
0.245 (↓0.001) | 3.300 (↓0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
18 | 27 | 3 | 0.400 (-) | 8 (↓0.5) |
95 | 167 (+3) | 165 (+3) | 34 (-) | 20 (-) |
0.237 (↓0.002) | 3.290 (↑0.03) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
30 | 14 | 2 | 0.682 (↓0.016) | - (-) |
97 | 199 (-) | 103 (+1) | 32 (-) | 34 (-) |
0.258 (↓0.003) | 1.980 (↑0.03) |
2 (-) |
日本ハム |
26 | 18 | 2 | 0.591 (↑0.01) | 4 (↑1) |
97 | 160 (+8) | 142 (+2) | 22 (+1) | 45 (+1) |
0.243 (↑0.003) | 2.750 (↑0.01) |
3 (1↓) |
ロッテ |
25 | 18 | 4 | 0.581 (-) | 4.5 (↑0.5) |
96 | 147 (+3) | 143 (+3) | 23 (-) | 16 (-) |
0.248 (↑0.002) | 2.780 (↑0.02) |
4 (-) |
ORIX |
19 | 27 | 2 | 0.413 (↓0.009) | 12 (-) |
95 | 145 (-) | 164 (+14) | 17 (-) | 19 (-) |
0.242 (↓0.002) | 3.070 (↓0.25) |
4 (1↑) |
楽天 |
19 | 27 | 1 | 0.413 (↑0.013) | 12 (↑1) |
96 | 146 (+4) | 203 (-) | 15 (+1) | 33 (+2) |
0.236 (↑0.001) | 4.050 (↑0.09) |
6 (-) |
西武 |
16 | 31 | 0 | 0.340 (↑0.014) | 15.5 (↑1) |
96 | 119 (+1) | 170 (-) | 23 (-) | 23 (-) |
0.211 (↓0.001) | 3.180 (↑0.07) |
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