ヤクルト(★3対5☆)ロッテ =交流戦1回戦(2024.05.28)・明治神宮野球場=
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ロッテ
0130151102
ヤクルト
101013702
勝利投手:小島 和哉(4勝3敗0S)
敗戦投手:吉村 貢司郎(4勝3敗0S)

本塁打
【ロッテ】角中 勝也(1号・3回表2ラン),佐藤 奨真(1号・3回表ソロ)
【ヤクルト】長岡 秀樹(3号・1回裏ソロ),サンタナ(7号・5回裏ソロ)

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◆ロッテが降雨コールド勝ちで9連勝。ロッテは1点を追う2回表、小川のスクイズで同点とする。続く3回には角中、佐藤の2者連続本塁打が飛び出し、3点を勝ち越した。投げては、先発・小島が5回3失点で今季4勝目。敗れたヤクルトは、先発・吉村が振るわなかった。なお、この試合でヤクルト・山田が通算1500安打を達成した。

◆ヤクルト山田哲人内野手(31)が、史上136人目となるプロ通算1500安打を達成した。「6番二塁」でスタメン出場。チームをけん引するキャプテンが、節目の記録に到達した。今季は決して順調なスタートではなかった。3月29日の中日との開幕戦(神宮)で走塁中に下半身を痛め、翌30日に出場選手登録を抹消された。4月20日に1軍復帰も、5月4日の中日戦(神宮)で途中交代。同6日に下半身のコンディション不良で今季2度目の抹消となっていた。1軍を離れる時間が長く続いた。それでも、若手に混じりながら、2軍の埼玉・戸田の施設で黙々とマシン打撃を打ち込むなど、1軍復帰に向けたプロセスを踏んでいた。「声がかかったときにベストなパフォーマンスを見せられるようにしっかり準備します」と焦ることはなかった。5月17日阪神戦(甲子園)で1軍に再昇格。打席数をこなしながら、この日を迎えた。日本プロ野球史上、唯一のトリプルスリー複数回達成者。15、16、18年に打率3割超、30発以上、30盗塁以上を記録し、球史に名を刻んだ。1500安打で満足はしない。その先には2000安打が待っている。打って、走れる、キャプテンは、まだまだ止まらない。通算1500安打=山田(ヤクルト) 28日のロッテ1回戦(神宮)の2回、小島から中越え二塁打を放って達成。プロ野球136人目。初安打は12年4月5日の阪神2回戦(神宮)で榎田から。ヤクルトでは6人目で、31歳10カ月で達成は82年若松の35歳0カ月を抜いて球団最年少。

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◆嵐の中でも、ロッテファンは応援を続けた。小雨の中試合開始し、5回終了時点では嵐のような暴風雨となり、試合は中断となった。だが、レフトスタンドのロッテファンは立って応援を続けた。これにはXでも「マリーンズファンは雨でもアツい!」と話題になっていた。ロッテはこの試合に勝てば、06年以来18年ぶりの9連勝となる。

◆ヤクルト山田哲人内野手(31)が、史上136人目のプロ通算1500安打を達成した。1-1の2回無死二塁。ロッテ小島の甘く入ったフォークを中越え二塁打とした。「意識はしてなかったんですけど、打ってみるとうれしいですし。今年は石川の地震で始まって、野球ができるというのはありがたいことなんだなと感じた年でもありますし、たくさんの人に感謝して、続けていきたい」。試合は5回終了降雨コールドで敗戦。勝利で飾れなかった。今季は開幕戦の3月29日の中日戦で走塁中に足を痛め、翌30日に抹消。4月20日に1軍復帰も、5月6日に下半身のコンディション不良で今季2度目の抹消。「マイナス思考というか」「負の感情にもなってしまった」。その中で周囲の応援、サポートに奮い立った。「『こんな自分じゃ駄目だな』と思っている」。日本プロ野球史上、唯一のトリプルスリー複数回(15、16、18年)達成者は、まだまだ止まらない。通算1500安打=山田(ヤクルト) 28日のロッテ1回戦(神宮)の2回、小島から中越え二塁打を放って達成。プロ野球136人目。初安打は12年4月5日の阪神2回戦(神宮)で榎田から。ヤクルトでは6人目で、31歳10カ月で達成は82年若松の35歳0カ月を抜いて球団最年少。

◆ロッテが交流戦初戦を制し、06年以来18年ぶりの9連勝となった。ロッテが06年5月12~21日以来18年ぶりの9連勝でリーグ2位タイに浮上。あと1勝で球団では05年以来19年ぶり9度目の2桁連勝に届く。これで5月のロッテは14勝4敗2分けの貯金10。5月だけのパ・リーグ勝敗では2位ソフトバンク(12勝7敗)を引き離して白星を量産している。

◆ロッテは、06年以来18年ぶりの9連勝となった。先発の小島和哉投手(27)は初回にヤクルト長岡に先制弾を浴びた。雨が降りしきる中での登板で、その後も4回以外毎回長打を許す苦しい展開となったが、5回3失点と粘投。「リードをしっかり野手の方が取ってくれていた。1点差とか同点とかだったらもっと厳しいピッチングになったと思う」と振り返った。小島の粘りの投球に打線が奮起した。1点を追うの2回に1死一、三塁から小川龍成内野手(26)のセーフティーバントで同点に追いつくと、3回には角中勝也外野手(37)の2ラン、佐藤都志也捕手(26)のソロの2者連続弾で突き放した。吉井理人監督(59)は「佐藤はずっと調子がいいので、このまま大物になってほしい」と佐藤の活躍をほめたたえ、9連勝について「連敗中もそんなに調子が悪いわけではなかった。野球は相手があるスポーツなので、こっちが調子が良くても向こうが上回ることがある。ここずっと調子の波がそんなに激しくなくきている」と語った。

◆大雨が降りしきる中、降雨コールドが決まると、雨の中、応援を続けていた左翼スタンドからは歓声が上がった。ロッテが交流戦初戦を制し、06年以来18年ぶりの9連勝となった。待望の1発が出た。6番佐藤が3回、左翼スタンドへ今季1号をたたき込んだ。前打者角中の2ランに続く、2者連続弾。「逆方向のホームランだった。今までずっとそういうバッティングを求めてたので、それは良かった」と振り返った。神宮は東洋大時代にプレーした思い出深い球場。一番記憶に残っているのは、2年春に東都大学リーグ首位打者を獲得したときのことだ。「見方とか見やすさとか、すごい久々な感じはあった。神宮で打てたのがほんとによかった」と喜びをかみしめた。7試合連続でスタメンマスクをかぶり、攻守でチームをけん引する。この日も強い雨風の中、先発小島をリードした。「難しいなりに小島さんが頑張って投げてくれたので、いい感じでなんとか最少失点でできたのがよかった」とうなずいた。「1勝1勝の積み重ねなので、何とか明日も勝って(連勝を)伸ばせれば」。交流戦白星をスタートを切った。【星夏穂】▽ロッテ吉井監督(18年ぶりの9連勝に)「変わらず勝っているときも負けているときも自分たちのできることに集中してやっている。一番一番全力でやるだけです」▽ロッテ小島(雨でコンディションが悪い中、5回3失点と粘投)「全くピッチングになってなかったですけど。野手がいっぱい点を取ってくれたので良かった。今日は全くチームの勝ちに貢献できなかったので次頑張ります」▽ロッテ角中(同点の3回に勝ち越しの今季1号2ラン)「風もおあつらえむきの風で、球場も大きくない球場なので、今日何か練習の時に『今日かち上げたら全部いくから、今日ホームラン打つわ』とか言っていたら、それが本当になってよかった」

◆日本代表の井端監督が11月に行われる国際大会「プレミア12」に向け、12球団の視察をスタートさせた。4番として期待を寄せるヤクルト・村上について「五輪とWBCで優勝を経験している。チームを引っ張ってほしい」と語った。大会2連覇へ向けたチーム編成のポイントは「やっぱり投手中心になる。しっかり見極めていきたい」と言う。エース候補に挙がるロッテ・佐々木の今季投球には「ボール自体がいいのは間違いない」と高く評価した。

◆ヤクルト・長岡秀樹内野手(22)が先制の3号ソロをマークした。「3番・遊撃」で先発出場。一回2死で迎えた第1打席で、左腕の小島が投じた初球のスライダーを引っ張り右翼ポール際に運んだ。長岡は球団を通じて「初球から甘い球を積極的に打つことができました。先制できて良かったです」とコメントした。

◆思い出が詰まった地で固い握手を交わした。ヤクルト・高津監督とロッテ・吉井監督は1995―97年にヤクルトで野村監督の薫陶を受け、それぞれ先発とリリーフで2度の日本一に貢献。95、97年の日本シリーズではともに神宮で行われた第3戦で両監督が登板し、勝利に導いている。高津監督は昨年対戦した際「楽しくワイワイやらせてもらった思い出が強い」と懐かしんでおり、レギュラーシーズン初となる神宮での対戦は、古参のファンも心躍る戦いとなった。

◆ロッテ・角中勝也外野手(37)が三回に1号2ランを放った。次の打者の佐藤都志也捕手(26)も1号ソロを記録し、2者連続の本塁打となった。1-1の三回は1死一塁から「5番・左翼」で先発の角中が、ヤクルト先発・吉村の真ん中フォークボールを捉えて右越えの一発。「落ちる球でした。一発狙っていたので打ててよかったです!」と喜んだ。勢いそのままに「6番・捕手」の佐藤も高めの直球を一閃。打球は左翼ポール際に吸い込まれていき「大学時代に慣れ親しんだ、神宮球場で打てて良かったです。しっかり最後まで頑張りたいと思います!」とうなずいた。チームは8連勝中。9連勝となれば2006年以来18年ぶりの記録となる。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(31)が「6番・二塁」で先発出場。二回に中越え二塁打を放ち、史上136人目となる通算1500安打を達成した。無死二塁で打席に入った山田はカウント1-1から3球目の変化球を捉えた。記念ボードを球団公式マスコット、つば九郎から手渡されると、ヘルメットを取って頭を下げ、スタンドからは拍手が送られた。

◆神宮のファンの前で節目の記録にたどり着き、温かな拍手を浴びた。1-1の二回無死二塁で、ヤクルト・山田哲人内野手(31)が中越え二塁打をマーク。史上136人目となる通算1500安打に到達した。「6番・二塁」で先発出場し、二回に迎えた第1打席だった。カウント1-1から左腕の小島が投じた3球目の変化球を一閃。打球は降りしきる雨を切り裂いて伸び、中堅手の頭上を越えた。この日の試合前練習後には「本当だったらもっと早く打ちたかったというのが本音。1打席目から打てたらいい」と話していたキャプテン。有言実行の一打となった。二塁ベースに到達すると、球団マスコットのつば九郎に記念ボードを手渡され、力強く掲げた。通算1500安打へ、残り12本として迎えた14年目のシーズンは、順調なものではなかった。3月29日の中日との開幕戦(神宮)で故障するなどすでに2度の離脱を経験した。2軍での調整期間に再確認したのは「また皆と野球がしたい」という思い。「ベストなパフォーマンスを見せられるように、しっかり準備します」と自身と向き合って鍛錬し、記録につなげた。3度もトリプルスリー(同一シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成した実力者にとって、1500安打は通過点。ヤクルトをけん引する背番号1が、さらなる高みを目指す。試合は降雨の中で先発の吉村が苦戦。1―1の三回、角中の2ラン、佐藤都のソロで3点を勝ち越される。五回にも安田に犠飛を許して、この回途中まで11安打5失点でノックアウトされた。チームは山田の節目のゲームを白星で飾れず、交流戦開幕戦に敗れて3連敗となった。

◆ロッテが2006年以来18年ぶりとなる9連勝を果たした。先発した小島は5回7安打3失点の粘投で4勝目を手にした。試合中は横殴りの雨が降りしきる悪条件の中で打線も力をみせた。1―1の三回は角中の1号2ラン、続く佐藤の1号ソロと2者連続本塁打を記録。五回も無死満塁から安田が中犠飛を放って突き放した。

◆五回裏終了降雨コールドゲームでロッテが18年ぶりの9連勝を飾り、2位に並んだ。二回に小川のバント安打で追い付き、三回に角中の2ランと佐藤のソロで3点を勝ち越した。小島が3失点完投で4勝目。ヤクルトは3連敗。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(31)が二回に中越え二塁打をマーク。史上136人目となる通算1500安打に到達した。?山田が史上136人目の通算1500安打を達成。初安打は2012年4月5日の阪神戦(神宮)で榎田大樹から代打で単打。?ヤクルト(前身を含む)で通算1500安打以上を放ったのは、2173安打の若松勉を筆頭に6人目。31歳10カ月での達成は若松の35歳0カ月を抜く球団最年少到達となった。?平成生まれの選手が通算1500安打を達成したのは、21年の楽天・浅村栄斗(2年生まれ)、22年の巨人・丸佳浩(元年)、23年の広島・菊池涼介(2年)と巨人・中田翔(元年)に次いで5人目。

◆ヤクルト・吉村貢司郎投手(26)が先発し、4回2/3を投げ11安打5失点。雨が降りしきる中、苦しい投球で3敗目(4勝)を喫した。5勝目をかけてマウンドに上がったが、ロッテ打線に2本塁打を浴びるなど厳しい投球内容となった。「ボールが良くなかったですし、自分の実力不足かなっていうのがある」先制をしてもらった直後の二回1死一、三塁から小川に同点スクイズを決められる。三回には2死一塁から角中に勝ち越し2ラン、続く佐藤にもソロを被弾。痛い一発を浴びる形となり「こういったときに1発を浴びるっていうのはもったいなかったなっていうふうには思います」と悔やんだ。チームの投手陣を引っ張る2年目右腕は次に向けて「しっかりとコースに投げ分けられるように、うまく合わせていければいいかな」と修正を誓った。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が「上半身の回復遅れ」で出場選手登録を抹消された。試合後に取材に応じた吉井監督は「投げられないことはないけど、(トレーナーが)ちょっと心配なのでという話だった。一回週末に飛ばすなら投げる回数は同じなので、万全にということで。本当に軽い放牧みたいな感じ」と説明した。佐々木は今季8試合に登板し4勝2敗、防御率2・18。前回24日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)では7回119球を投げ、5安打1失点で勝利投手となっていた。開幕から6登板は160キロ台が2球にとどまっていたが、直近2試合では今季最速162キロを計測するなどしていた。だが登板後に佐々木は吉井監督に「ちょっと回復が遅い」と明かし、指揮官は「何かいつもと違うものを感じたんだと思う。そういうのに敏感な子なので、こっちもしっかりと見てあげたいと思う」と決断した。この日は試合前練習に姿を現し、キャッチボールを行う姿も。最短では6月7日に出場選手登録ができ、同日から始まる広島戦(マツダ)で復帰することができる。吉井監督は「広島で投げられたらいい。投げられると思います」と見込みを明かした。

◆ヤクルトは五回終了後に降雨コールドとなり、3連敗を喫した。先発した吉村貢司郎投手(26)は雨が降りしきる中での登板で、五回途中11安打5失点で3敗目(4勝)。長岡秀樹内野手(22)のソロで先制したが、逆転を許した。高津臣吾監督(55)の一問一答は以下の通り。ーー吉村は本来の投球ではなかった「うーん、まぁ、そりゃ、(雨で)投げずらさはあったかなとは思いますね」ーー交流戦で普段は顔を合わせないチームとの対戦。吉村の打者への入りはどう映った「特別、いいとも悪いとも思わなかったですけども、二回の1死からの四球、あれを出したときにちょっとあれって思いましたね。何か狂ったかなと思いましたね」ーーいつもの吉村ではなかった「うん。何に原因があるかは、今の段階ではわからないですけども、明らかに佐藤選手への四球っていうのは、なにか変わったような気がしましたね」ーー二回の攻撃は、オスナ、山田と連続で二塁打があったが、無得点だった。あそこで1点でも取れていれば「そうですね。非常に難しい打球判断ではありますけども、ツーベース2本で点が入らないわけですから。その後もね、低く投げてくる投手に対して、なんとか外野フライをと思っていたんですけど、打たせてくれなかったですね」ーー山田が通算1500安打に到達した。苦しむ中でたどり着いた記録「そうですね。哲人なら、とは思います。もっともっと、本人の記録自体は伸びていくんでしょうけれども、確かにここ(数年は)今年も含めて少し苦しんでいる部分があるのでね。まぁ、でも、あれかな。一本ずつの積み重ねがきょうの節目を迎えたんだとは思いますけどね」ーー山田の存在、山田への信頼は「いまの打順だと、ランナーを置いている場面が非常に多くて、やっぱり長打力のある選手を置きたい。一本で1点、2点と取れるところに置いているわけなので、やはりそういうランナーを返すバッティングというのは期待しています」ーー長岡が本塁打を含む3安打と好調を維持「きょうの3本に関しては非常に内容のあるいいバッティングだったと思いますね。打球方向にしろ、すごくいいバッティングに見えましたね。これを続けていくことが、すごく難しいんだと思いますけど、なんとか、いまこう打線が低調気味の中でもね、若い選手が元気を出して頑張ってくれるのは、頼もしいというか、あすも期待しています」ーー降雨により五回コールド負け「負けたことは悔しいですけどね、なんか、根拠はあまりないんですけども、上向いていきそうな気がします」

◆ヤクルト・山田哲人内野手(31)が「6番・二塁」で先発出場。二回に中越え二塁打を放ち、史上136人目となる通算1500安打を達成した。「変化球もある程度意識しつつ打席に立ちました」無死二塁の場面でカウント1ー1からの3球目。ロッテ先発の小島が投じた変化球を捉え「しっかり芯に当てることができたので、スイングも力強くできました」と手応えを語った。若松勉さんの35歳0カ月を抜いて、球団史上最年少での達成となり「意識はしていなかったんですけど、やっぱりこうやって打ってみるとうれしい。たくさんの人に感謝して、これからも続けていきたいなと思います」とコメントした。本拠地神宮で快挙を果たし「今年だけじゃなくて、毎年毎年最後までいつも全力で応援してもらっていますし、本当にそういう人たちのおかげで僕たちがある」とファンへの感謝を述べた。

◆ヤクルトは3連敗で交流戦黒星スタート。2回、二塁打を放ち通算1500安打を達成し、記念ボードを掲げるヤクルト・山田哲人=神宮球場(撮影・長尾みなみ)

◆〝交流戦男〟が本領発揮だ。ロッテ・角中勝也外野手(37)が三回に勝ち越しの1号2ラン。横殴りの雨を切り裂くライナーを右翼席に突き刺し、チームを2006年以来18年ぶりの9連勝(2分けを挟む)に導いた。「おあつらえ向きの風で、大きくない球場。一発を狙っていた」有言実行だった。試合前から打者に有利な強い風が吹き荒れており、試合前の練習中に同僚選手らに「今日、ホームラン打つわ」と宣言。そして三回、吉村のフォークボールを鮮やかに捉えた。続く佐藤も1号ソロを放ち2者連続本塁打。25日に37歳となったベテランは大型連勝に「あまり勝っている実感はない。いつの間にか、そんなに勝ってるのって感じ」と言うが、目の前の試合に集中した結果が快進撃につながっている。前回9連勝した翌年の07年に入団し、18年目。2012、16年と2度、首位打者に輝いた安打製造機は、昨季までの交流戦打率・335と、通算600打数以上を記録する歴代選手でトップの数字を誇る。「セ・リーグの投手が合うんじゃないですか」と笑うが、初見の相手にもすぐさま対応する技術は一級品だ。これで日本ハムに並ぶ2位に浮上。「まだ始まったばかり。最終的に上位にいるのは交流戦の成績がいいチーム。順位が良いに越したことはない」。2006年以来3度目の交流戦優勝へ、好スタートを切った。(森祥太郎)

◆ロッテ・角中勝也外野手(37)が三回に勝ち越しの1号2ラン。チームを9連勝に導いた。?ロッテ・角中が三回に2ランを放つなど2安打をマーク。交流戦では2012年(打率・349)と18年(同・412)に首位打者になるなど、通算打率は・337(615打数207安打)。600打数以上の選手の中ではヤクルト・青木宣親の・328を上回り1位。?交流戦での本塁打は昨年6月10日の広島戦(ZOZOマリン)以来、通算10本目。ヤクルト戦では初めて放ち、セ・リーグ全6球団から本塁打(広島3、巨人と阪神2、DeNAと中日1)となった。

◆ヤクルト・山田哲人内野手が通算1500安打に球団最年少の31歳10カ月で到達。長年連れ添ってきた〝相棒〟が記録到達を支えた。山田は2014年からアディダスジャパンのサポートを受け、17年3月にアドバイザリー契約を締結。バット、打撃手袋、スパイク、ウエアを使用し「アディダスさんの用具を使ってから、1軍で結果が出るようになった」と感謝する。中でもバットは形状が変わっておらず、同社のスポーツマーケティング部、鈴木章弘氏は「10年近く変わっていない。アディダスでサポートしている選手ではとても珍しい。このバットで結果を出してきたという自信もあると思います」。素材はメープル、重さは900―910グラムと最近の選手ではやや重めのものを数種類用意し、状態によって使い分ける。バットを折ることが少ないのも特長で、多い選手は年間約50本オーダーするが、山田は約30本と高い打撃技術を誇る。

◆本拠地で決めた!! ヤクルト・山田哲人内野手(31)が28日、ロッテ1回戦(神宮)に「6番・二塁」で先発出場。二回無死二塁で中越え二塁打を放ち、史上136人目の通算1500安打を達成した。31歳10カ月での到達は、球団では若松勉の35歳0カ月を抜いて史上最年少記録。試合は五回裏終了降雨コールドゲームで、ロッテが5―3で勝利し、18年ぶりの9連勝を飾り、2位に並んだ。雨を切り裂く鋭い一打が、神宮に放たれた。山田が二回無死二塁で中越え二塁打を放ち、史上136人目の通算1500安打を達成。球団公式マスコット、つば九郎から受け取った記念ボードを高く掲げ、ファンに深く頭を下げた。「意識はしていなかったけど、打ってみるとうれしい。今年は石川の地震で始まって、野球ができるというのはありがたいことだと感じた年でもある。たくさんの人に感謝して、これからも続けていきたい」山田らしい伸びていく打球だった。ロッテ・小島の落ち球を捉え、31歳10カ月で達成。球団では通算2173安打を誇る若松勉の35歳0カ月を抜く、史上最年少記録となった。五回裏終了降雨コールドで3連敗を喫したが、主将の姿に本拠地は沸いた。

◆ヤクルト・山田哲人内野手が通算1500安打に球団最年少の31歳10カ月で到達。球団OBで元監督の若松勉氏(77)=サンケイスポーツ専属評論家=は、自身の年少記録(35歳0カ月)を抜いた背番号1の後輩を祝福した。通算1500安打到達、おめでとう。入団した頃から身体能力は本当に素晴らしいと感じていた。体は決して大きくないが、体のバネを使って遠くまで飛ばすパンチ力とスピードは他にはいない。二塁という負担が大きいポジションをこなしながらの達成はすごい。1500という数字は、山田にとって通過点だろう。31歳は野球選手として一番脂が乗ってきて、野球の面白さを知っていく時期。近年は下半身を痛め、なかなか思うようなシーズンを送れていない。野球選手にとって下半身は大事。試合に出続けながら強い下半身を作り直すことで、もっと打てるようになる。大事な場面で打席が回ってくることが多く、山田の安打が勝利につながるだけに、もう一度鍛え直してほしい。ヤクルトの背番号1がグラウンドを駆け回っているのを見ると、うれしくなる。私が1番をつけたのはプロ2年目の1972年。当時、他球団では王貞治さん(巨人)や高木守道さん(中日)らが背負っていて「自分もこのチームを引っ張っていかないといけないんだ」と強く感じた瞬間だった。重みのある番号だった。山田もいろいろな責任を負って戦っていると思うが、背番号1をつけてハツラツとしたプレーを見せてほしい。けがには気を付けて、今度は通算2000安打達成の瞬間を見たい。(サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
DeNA
100 1.000- 176100 0.3751.350
1
ソフトバンク
100 1.0000 172010 0.2350.000
1
広島
100 1.0000 172101 0.1541.000
1
ロッテ
100 1.0000 175320 0.4585.400
1
中日
100 1.0000 173010 0.1850.000
6
巨人
010 0.0001 170201 0.1152.000
6
ORIX
010 0.0001 171200 0.2582.250
6
楽天
010 0.0001 171600 0.1439.000
6
ヤクルト
010 0.0001 173520 0.3339.000
6
西武
010 0.0001 170300 0.1331.130

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
広島
23174 0.575
(↑0.011)
-
(↓0.5)
99132
(+2)
107
(+1)
20
(-)
25
(+1)
0.240
(↓0.002)
2.290
(↑0.03)
2
(1↓)
阪神
25194 0.568
(-)
0
(-)
95149
(-)
128
(-)
23
(-)
15
(-)
0.223
(-)
2.170
(-)
3
(-)
巨人
23224 0.511
(↓0.012)
2.5
(↓0.5)
94113
(-)
120
(+2)
21
(-)
26
(+1)
0.227
(↓0.002)
2.300
(-)
4
(-)
中日
21225 0.488
(↑0.012)
3.5
(↑0.5)
95129
(+3)
148
(-)
21
(+1)
13
(-)
0.239
(↓0.001)
2.780
(↑0.05)
5
(-)
DeNA
22241 0.478
(↑0.011)
4
(↑0.5)
96154
(+6)
171
(+1)
21
(-)
30
(-)
0.246
(↑0.002)
3.290
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
18272 0.400
(↓0.009)
7.5
(↓0.5)
96164
(+3)
162
(+5)
34
(+2)
20
(-)
0.239
(↑0.002
3.320
(↓0.07)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
30132 0.698
(↑0.008)
-
(-)
98199
(+2)
102
(-)
32
(+1)
34
(-)
0.261
(-)
2.010
(↑0.05)
2
(1↑)
ロッテ
25183 0.581
(↑0.01)
5
(-)
97144
(+5)
140
(+3)
23
(+2)
16
(-)
0.246
(↑0.004
2.800
(↓0.04)
2
(-)
日本ハム
25182 0.581
(-)
5
(↓0.5)
98152
(-)
140
(-)
21
(-)
44
(-)
0.240
(-)
2.760
(-)
4
(-)
ORIX
19262 0.422
(↓0.01)
12
(↓1)
96145
(+1)
150
(+2)
17
(-)
19
(-)
0.244
(-)
2.820
(↑0.02)
5
(-)
楽天
18271 0.400
(↓0.009)
13
(↓1)
97142
(+1)
203
(+6)
14
(-)
31
(-)
0.235
(↓0.001)
4.140
(↓0.07)
6
(-)
西武
15310 0.326
(↓0.007)
16.5
(↓1)
97118
(-)
170
(+3)
23
(-)
23
(-)
0.212
(↓0.002)
3.250
(↑0.04)