1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0 | 1 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
勝利投手:有原 航平(5勝3敗0S) (セーブ:オスナ(0勝1敗12S)) 敗戦投手:山﨑 伊織(4勝1敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは5回表、栗原のソロで先制する。そのまま迎えた7回には、1死満塁から柳田の内野ゴロの間に追加点を挙げた。投げては、先発・有原が6回無失点の好投。その後は3投手の継投で完封リレーを展開し、有原は今季5勝目を挙げた。敗れた巨人は、打線が沈黙した。
◆巨人丸佳浩は交流戦で通算33本塁打を残すが、そのうちソフトバンク戦で3分の1にあたる11本をマーク。広島時代の17年6月16日に1試合3本、巨人移籍後も22年から2年続けて2本以上打つなど、ソフトバンク戦で好相性を誇る。セ・リーグ打者のソフトバンク戦本塁打数上位は(1)丸(11本=広島、巨人)(2)山田(10本=ヤクルト)(3)阿部(8本=巨人)。丸が今年も1発を打って数字を伸ばせるか。
◆ソフトバンク柳町達外野手(27)、広瀬隆太内野手(23)の「慶応コンビ」が1軍に合流した。柳町は2軍で132打数44安打を放ち、打率3割3分3厘はウエスタン・リーグ2位。バットでアピールを続けてきた。ドラフト3位ルーキーの広瀬は168打数42安打で打率2割5分、2本塁打、14打点。慶大時代には東京6大学野球で歴代4位の20本塁打をマークするなど、右の長距離砲だ。シーズン開幕後ではプロ入り後初の1軍合流となった。巨人との敵地3連戦から交流戦がスタートする。セ本拠地開催でDH制はなく、代打出場などに期待がかかる。代わって前日27日に野村勇内野手(28)が出場選手登録を抹消された。
◆巨人OBでプロ通算3085安打の張本勲氏(83)がファーストピッチセレモニーに登場した。右手でつえをつきながら左腕を振り下ろした。投球後は一塁側ベンチ上のスタンドにファンサービスとしてボールを投げ入れようとしたが、防球ネットに阻まれるアクシデントも...。それでも、めげなかった。セレモニアルピッチには原辰徳前監督(65)が務めた。先発の山崎伊とマウンド上でグータッチを交わし、三塁を守る坂本にも合図を送った。この日は球団創設90周年記念試合「王貞治デー」として開催された。大役を務めた後に囲み取材に応じた張本氏は「特にワンちゃん(ソフトバンク王球団会長)は同級生でね。18歳から付き合っていたんですよ。彼が川崎の多摩川の横におって、私は駒沢にいましたから、その間に自由が丘でよく飲み食いをやったこともありますしね。ちょっと歳になって、行きつけの銀座のバーは、また同じところ行くようになってね。非常に付き合いが濃いし、長いんですよ」と貴重なエピソードも披露した。
◆ソフトバンクのドラフト3位ルーキー、広瀬隆太内野手(23)のプロ初打席は遊ゴロだった。「7番・二塁」で昇格即スタメン出場。2回2死走者なしの第1打席、カウント1-1から巨人山崎伊の外角低めカットボールにつまらされた。広瀬は開幕2軍スタートも、ウエスタン・リーグでは打率2割5分、2本塁打、14打点。慶大時代には東京6大学野球で歴代4位の20本塁打をマークした。期待の右の長距離砲が大きな1歩を踏み出した。
◆巨人新外国人のエリエ・ヘルナンデス外野手(29)が来日初打席で初安打を放った。3回先頭、米国で一緒にプレーした経験もあるソフトバンク有原の144キロカットボールを捉えた。ライナーで左前打とした。イースタン・リーグで3試合に出場し、実戦感覚を養い、この日から1軍に昇格。試合前は「この日が来てうれしい。自分の持ち味のコンタクトをすることに集中したい」と話していた。デビュー打席で、あいさつ代わりのチャンスメークをした。
◆ソフトバンク周東佑京内野手(28)の連続ノーヒットが20打席(18打数、2死球)に伸びた。初回の第1打席。巨人の先発山崎伊に3球でカウント1-2と追い込まれ、最後は外角低めの149キロ直球に手が出ず見逃し三振に倒れた。3回2死の第2打席では二ゴロ。23安打21得点で快勝した21日の楽天戦(みずほペイペイドーム)での2安打を最後に、安打が遠ざかる。今季はここまで全45試合のうち35試合で1番起用されている。4月は月間打率3割4分6厘と好調だっただけに、1番周東の復調が待たれる。
◆巨人創設90周年記念試合「王貞治DAY」を実施した。巨人OBでソフトバンク王球団会長が5回終了後、グラウンドに登場。巨人阿部監督、ソフトバンク小久保監督らと記念撮影し「貞治コール」を受けた王会長は「野球選手としては最高の人生だったと思いますね。本当に巨人軍、ファンの皆さんに感謝するのみ。今年はやはり勝ち上がって、日本シリーズでジャイアンツとやりたいですね」と両チームの頂上決戦を願った。試合前練習では選手が永久欠番の背番号1の練習着を着用。ファーストピッチには王会長と同学年の張本勲氏が、始球式には前監督の原辰徳氏が登場した。
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◆巨人の球団創設90周年の特別試合として「王貞治DAY」と名付けられた記念試合が開催された。5回終了時に行われたセレモニーに、ソフトバンク王貞治球団会長(84)が姿を見せた。両軍ナインがベンチ前に整列。ビションには756号アーチを放った往年のプレーシーンが流れるなど、通算868本塁打の世界記録を持つ王会長の功績をたたえた。セレモニーでは巨人OBの張本勲氏(83)、原辰徳氏(65)、巨人阿部慎之助監督(45)、ソフトバンク小久保裕紀監督(52)とともに記念写真に収まった。スタンドを埋め尽くす両軍ファンから「サダハル」のコールが巻き起こり、王会長も何度も手を挙げて応えた。「本当にこんな年になって、とにかくありがたいのひと言。私自身も忘れているようなことを、みなさんが(球場の)映像を見て一緒に喜んでいただいたりってことは本当にうれしいのひと言」と記念ゲームに感謝した。ソフトバンクは開幕から好調。首位を快走しているだけに「(巨人も)今年はすごく最初から元気があるみたいですから。お互いに優勝から離れちゃっているんで、今年は勝ち上がって日本シリーズでジャイアンツとやりたいですね」と、古巣巨人との日本シリーズ対決にも期待を寄せた。
◆ソフトバンクが両リーグ最速でシーズン30勝に到達した。0-0の5回無死。栗原陵矢内野手(27)が5試合ぶりとなる先制の3号ソロを放った。巨人山崎伊のど真ん中145キロ直球を捉えた。7回は1死満塁の好機で、3番柳田悠岐外野手(35)の遊ゴロの間にさらに1点を追加した。投げては先発の有原航平投手(31)が6回3安打無失点で今季5勝目。1-0の6回2死満塁のピンチも切り抜けた。巨人との接戦を制し、交流戦は2年連続の白星スタートとなった。この日は巨人の球団創設90周年記念特別試合「王貞治デー」と銘打たれた特別な試合。ホークスにとっても大事な一戦を勝利で飾った。
◆ソフトバンク周東佑京内野手が22打席ぶりに「H」ランプをともした。1-0の7回1死一塁。巨人船迫の外角チェンジアップを中前へはじき返した。この日4打席目、実に5試合ぶりの1本。この回、さらに1点を奪い、リードを2点に広げた。小久保監督は「周東の出塁率が(得点)に直結している。やっぱり周東が出ないと点にならない打線を組んでいるので」と1番周東の役割の大きさを明かした。
◆ソフトバンク柳町達外野手が1軍昇格即結果を残した。1-0で迎えた7回1死、代打で出場。フルカウントから巨人船迫の外角直球を左前へ運んだ。今季1軍初打席で初安打を放ち「本当に集中して打席に入った」と汗をぬぐった。昨季は自身最多116試合に出場も、今季は開幕から2軍生活が続いていた。「僕自身に負けないようにってことを意識しながらファームでは頑張りました」と語った。
◆ソフトバンク・ドラフト3位ルーキーの広瀬隆太内野手が1軍デビューした。この日1軍に初昇格し「7番・二塁」で先発出場。4打数無安打でプロ初安打はお預けとなったが、6回2死満塁の好機では、三塁への打球で一塁にヘッドスライディングするなど新人らしい気迫を見せた。試合後は「楽しかったです。また明日頑張ります」とすがすがしい表情を見せた。
◆パ・リーグ首位のソフトバンクが、記念すべき一戦で両リーグ最速30勝に到達した。5回、先頭で6番の栗原陵矢内野手(27)が先制&決勝の3号ソロ。巨人主催の「王貞治DAY」と銘打たれたイベント試合で、栗原が球団会長である「世界の王」に勝利をささげた。チームの連敗は「3」でストップ。交流戦は2年連続の白星スタートとなった。東京ドームの右翼席に、弾丸ライナーを突き刺した。栗原は「理想とする打球」と言った。右翼手のヘルナンデスも動かない。本塁打が好きな王会長を喜ばせる、会心の一撃だった。両軍無得点の5回。先頭で巨人山崎伊の145キロ直球をバットの真芯でとらえた。「先頭だったのでなんとか塁に出ようと思った結果、最高の結果になって良かったです」。この日は「王貞治DAY」と銘打たれ、ソフトバンクの球団会長兼特別チームアドバイザーである王貞治氏の功績をたたえるイベント試合。通算868本塁打を放った「世界の王」の前で、栗原が王会長にささげる先制&決勝の3号アーチを描いた。栗原自身、王会長には何度も背中を押されてきた。基本的にビジター試合に王会長は同行しないが、不調に陥った遠征中は「バッターとしてちょっと余裕がないように見えるぞ」と激励メッセージを受けることもしばしば。「会長がテレビで僕を見てどう見えるかっていうことをいつも言ってもらえます。ありがたいです」。日頃の感謝を込め「王貞治DAY」に白星を贈った。「本当に日頃からグラウンドに足を運んでいただいている。たくさんのことを教えていただいていますし、そういう日に勝てて良かったです」。チームの中核を担う27歳が、胸をなでおろした。チームは連敗を「3」で止め、交流戦は2年連続の白星スタート。王手をかけてから3試合足踏みしていた12球団最速30勝に、ようやく到達した。「王貞治DAY」の勝利に、小久保裕紀監督(52)も「勝ち切ることができて良かったです。(王会長に)いい報告ができます」と笑み。この日に限っては、ホームランによる勝利打点がふさわしかった。【只松憲】
◆パ・リーグ首位のソフトバンクが、記念すべき一戦で両リーグ最速30勝に到達した。巨人主催の「王貞治DAY」と銘打たれたイベント試合で、球団会長である「世界の王」に勝利をささげた。チームの連敗は「3」でストップ。交流戦は2年連続の白星スタートとなった。小久保裕紀監督(52)との一問一答は以下の通り。-交流戦の初戦で勝利小久保監督 交流戦の前はロッテにコテンパンにやられてね。でも交流戦に入ることになって、何か雰囲気が変わればなっていう中、ピッチャー陣がしっかり0で投げ切ってくれましたよね。-有原は6回無失点小久保監督 あのイニング(6回)が苦しいピッチングだったんですけども、結果的にしっかり0に抑えたことによって、次の1点がこっちに入った。(7回1死一、二塁での)今宮の四球が今日のポイントやったかなと思います。-ドラフト3位ルーキーの広瀬が初スタメン小久保監督 多分、人生で一番緊張したんじゃないですか。早慶戦よりも人が入っていたでしょうし(笑い)。彼にとっては忘れられない1日になったと思います。-柳町も昇格即安打小久保監督 彼はファームでずっとモチベーション高く持ちながらやってきた中、1打席目でのヒットなんで。いい顔をしてましたね。
◆1軍昇格した新外国人のエリエ・ヘルナンデス外野手(29)=前レンジャーズ傘下3A=が「7番・右翼」で先発する。デビュー戦の相手先発投手は、レンジャーズ傘下3Aでプレーした元チームメートのソフトバンク・有原。
◆巨人の新外国人エリエ・ヘルナンデス外野手(29)=前レンジャーズ傘下3A=が来日初打席で初安打を放った。0-0の三回先頭で迎えた第1打席。カウント2―2からレンジャーズ傘下3Aでともにプレーしたソフトバンク・有原が投じた144キロのカットボールを左前にはじき返した。試合前には元同僚の有原について「デビュー戦で一緒にやっていた有原投手と対戦できるのは本当にうれしい」と語っていた。「自分の持ち味のコンタクトをしっかりすることに集中したい」との意気込み通り、高めに浮いた変化球をしっかりと捉えた。この安打のあとは後続が倒れ、先制点につながることはなかった。
◆球団創設90周年記念試合「王貞治デー」として開催された一戦のセレモニアルピッチを王さんとゆかりある張本勲さん(83)と原辰徳前監督(65)が務めた。張本氏は「感無量だね。ああいうグラウンドでやっていたんだなと。何十年前を思い出しましたよ」と振り返った。ノーバウンド投球を見せた原前監督は「18・44が遠く感じました。でも届きましたね」と笑顔を見せ、「やっぱり鉄人でしょうね。と同時に非常にファンを愛された方。こういう日に参加でき、ファーストピッチができたのは大変ありがとうございます」と話した。五回終了後には、グラウンドで王氏、張本氏、原辰徳氏、巨人・阿部監督とソフトバンク・小久保監督で記念撮影が行われた。
◆ソフトバンクは1-0でリードの七回1死満塁から柳田悠岐(35)の遊ゴロの間に1点を加えた。この回から登板した2番手・船迫を攻め、1死から代打の柳町達外野手(27)が左翼へ安打を放って出塁。続く周東佑京内野手(28)も中前打でつないで一、二塁とし、今宮健太内野手(32)が四球を選んで塁を埋めた。柳田は代わった3番手・高梨の初球を遊ゴロ。一走が二塁で封殺されたが併殺を取られることはなく、この間に三走・緒方理貢外野手(25)が生還。追加点をあげて2-0とした。
◆ソフトバンク・有原航平投手(31)が6回、99球を投げて3安打無失点と好投した。一回、二回を三者凡退に抑え、三回は先頭で打席に立った新外国人のエリエ・ヘルナンデス外野手(29)=前レンジャーズ傘下3A=に初めて安打を許したが、後続を断った。四回も先頭の吉川を安打で出したが切り抜け、1点援護をもらった直後の五回は岸田、ヘルナンデス、泉口を3人で斬った。踏ん張りどころとなったのは六回。先頭の代打・立岡への四球から丸に二塁内野安打、オコエの犠打などで2死満塁のピンチを招いたが、坂本をフォークボールで右飛に仕留めて事なきを得た。七回の攻撃で打席が回ってきたところで代打を送られ、降板。過去、巨人戦は2戦2勝、防御率2・45と相性がよく、2019年以来5年ぶりとなった東京ドームのマウンドでもきっちり先発の役目を果たした。
◆「王貞治DAY」として開催された。始球式を務めた巨人OBの張本勲氏(83)が、王貞治氏(84)との思い出を語った。同学年でライバルでもあったプロ野球歴代最多の通算3085安打を誇る張本氏が知る〝世界の王〟とは―。張本氏は王氏と同じ1940年に生まれ、59年にプロ入り。18歳での出会いから、家族ぐるみで付き合う親密な間柄だ。東映での若手時代、駒沢の寮に住んでいた張本氏は、多摩川のジャイアンツ寮にいた長嶋氏との中間点だった東京・世田谷区の自由が丘で何度も食事をしたという。現役晩年も「行きつけの銀座のバーが、また同じところになって。うちの娘が幼稚園に行くときも紹介してくれた」と、プライベートでの交流があった。日本ハムから巨人に加入した1976年からの4年間は「OH砲」と称された。77年9月3日のヤクルト戦で王氏が世界記録を更新する756本塁打を放った際は、4番打者としてネクストバッターズサークルにいた。「飛び上がりましたよ。あの時はライバルでも、友達でもあるけれども、うれしかったね」と懐かしむ。「(キャンプ地の)宮崎で夜遅くにバットを振ったとか、思い出はありすぎてね。きょうは周りから『無理だよ』といわれたんだけど、ワンちゃんの記念の日と言うから無理してきたんですが、よかった」。現在は足腰が弱り、つえをついて歩く張本氏。友のためにマウンドへ上がり、左腕を振った。
◆球団創設90周年特別試合「王貞治DAY」として開催された一戦で、巨人の新外国人、ヘルナンデスが来日初打席で左前打を放った。この日1軍初昇格を果たして「7番・右翼」で先発し、いきなり結果を出した。0-0の三回、先頭で打席に入り、ソフトバンク・有原のカットボールが高めに浮いたところをはじき返した。右腕とは米大リーグ、レンジャーズ時代にチームメートだった縁もあり、試合前には「デビュー戦で、一緒にやっていた有原投手と対戦できるのは本当にうれしい」と語っていた。185センチ、89キロの外野手は13日に来日し、2、3軍戦に出場するなどして調整。22日に東京ドームで1軍の試合前練習に参加した際に首脳陣らにあいさつを済ませ、打撃や守備の練習もこなしていた。「素晴らしい球場。ここでプレーできてうれしい」。交流戦開幕に合わせ、この日、満を持して出場選手登録された。「こういう機会をくれたチームに大変、感謝しています」と来日初打席で初安打を記録し、結果で応えた。試合前の時点でチーム打率・229(リーグ5位)と苦しんでいた。阿部監督は「センターかライトで」と攻守で期待を寄せる右打ちの助っ人が、打線の起爆剤として加わった。しかし、打線はソフトバンク・有原の前に六回までゼロ行進。その後もホームが遠かった。「王貞治DAY」はソフトバンク・王会長に花を持たせる結果になってしまった。
◆「王貞治DAY」として開催された。セレモニアルピッチを務めた原辰徳氏(65)=巨人前監督=が、王貞治氏(84)との思い出を語った。王氏を同じく巨人の4番打者と監督を経験した原氏が知る〝世界の王〟とは―。原氏は、王氏が引退した翌年の1981年に巨人に入団。スターの系譜を受け継ぎ、84年から5年間は監督を務めた王氏のもとでプレーした。「勝負に対しての厳しさ。何くそ!という負けん気。ファンに対する接し方。僕はおっとりしていたかもしれないけど、『あの世界の王さんでもそういう(熱い)気持ちで戦われているんだ』と、いつも勉強していました」87年は主砲として34本塁打を放ち、王ジャイアンツをリーグ優勝に導いた。「小さい頃に長嶋さん、王さんに憧れてジャイアンツに入りたいという夢を持った」と常々語っており、22年間の現役生活で本塁打を量産した王氏を「鉄人」と称する。巨人の監督時代には、王氏の打撃について「逆方向に本塁打が打てないと本数は出ない。引っ張って本数が出たのは王さん」と熱弁したこともあった。「野球はもちろん、まねはできなかった。プロたるや、の精神には強い影響力をいただいた」と敬意を表した。
◆交流戦で9度目の優勝を目指すソフトバンクは巨人をゼロ封。リーグ戦からの連敗を「3」で止めた。交流戦では2年連続の白星発進で、通算240勝(151敗18分)とした。序盤は山崎伊織投手(25)を攻めあぐねたが、五回先頭で栗原陵矢外野手(27)が右越えに3号ソロを放って先制。七回には1死満塁から柳田悠岐外野手(35)の遊ゴロの間に追加点を奪った。先発の有原航平投手(31)は一回から安定した投球でゼロを並べ、六回には2死満塁のピンチを招いたが、坂本を右飛に仕留めてしのいだ。その後はダーウィンゾン・ヘルナンデス(27)、松本裕樹(28)、ロベルト・オスナ(29)の3投手も力投し、ゼロ封リレーを決め、両リーグ最速で30勝に到達した。
◆巨人は「王貞治DAY」と銘打たれた試合に3安打で今季8度目の零封負けを喫し、交流戦黒星スタートとなった。阿部慎之助監督(45)は1点を追った六回の絶好機を振り返った。「ノーアウトでしたし、(三塁走者の生還は)打球判断になってベンチの都合のいいサインになってしまうんですけどね。1死2、3塁で逆転の形はちゃんと作れたので。そこで打てなかったというだけなので」先頭の代打・立岡の四球、丸の内野安打などで無死一、三塁とし、2番・オコエに初球からセーフティースクイズのサイン。3球目に転がしたバントが送りバントとなり、1死二、三塁。一打逆転の好機を作ったが、3番・吉川が二ゴロ、岡本和の四球を挟んで坂本が右飛に倒れ、無得点に終わった。先発して6回1失点の山崎伊には「粘り強く、先制点を与えないようにとやっている姿も見えるし、何も責めることはない。投手は責められない、ずっとね。結果は出なかったけど、まだ始まったばかり。明日勝てるようになんとか、みんなでやりたい」と前を向いた。また、この日の〝主役〟のソフトバンク・王会長とは「秋(の日本シリーズ)に会いましょうと言われて、会えるように頑張りますと言いました」とやり取りを交わしたことを明かした。
◆球団創設90周年を迎えるセ・リーグ3位の巨人は28日、「王貞治DAY」と銘打たれたソフトバンク1回戦(東京ドーム)に、わずか3安打で今季8度目の零封負け。歴代最多868本塁打を放ったOBの王貞治氏(84)=現ソフトバンク球団会長=が付けた永久欠番の背番号「1」を袖に記したユニホームで臨み、阿部慎之助監督(45)は1点を追う六回無死一、三塁でセーフティースクイズを仕掛けるなど勝利へ執念を見せたが、届かなかった。少ない安打で効率的に得点を狙う阿部采配が、この日は実らなかった。指揮官は六回無死一、三塁で、オコエにセーフティースクイズを命じた場面を振り返った。「ノーアウトでしたし、(三塁走者の生還は)打球判断になって、ベンチの都合のいいサインになってしまうけど。1死二、三塁で逆転の形は作れた。そこで打てなかった」1点を追う六回。先頭で代打・立岡が四球を選び、丸の内野安打。阿部監督はここで2番・オコエにセーフティースクイズのサイン。初球はボールで2球目はファウル。3球目も続け、打球は捕前に転がって1死二、三塁となった。三走の生還はかなわずも、中軸を前に一打逆転の好機を作った。ただ、3番・吉川が二ゴロ、岡本和の四球を挟んで坂本が右飛に倒れ、無得点。低調が続く打線は試合を通してわずか3安打に封じられた。試合前のミーティングで「短期決戦だと思って」とナインに呼びかけた指揮官は「投手は責められない、ずっとね。結果は出なかったけど、まだ始まったばかり」と前を向いた。この日の〝主役〟だったソフトバンク・王会長からは「秋に会いましょう」と声をかけられ、「会えるように頑張ります」と返したという。10月の日本シリーズで再会するためには、得点力の向上を急がなければならない。(谷川直之)
◆役者がそれぞれの持ち味を出しておぜん立てし、得点を奪う。おぜん立てはすれども、それに応える選手が出てこない。後半の攻防がそのまま勝敗となって表れた。点差以上に力の差を感じる試合でもあった。巨人は六回1死二、三塁から、吉川が前進守備の二塁正面にゴロ。岡本和の四球をはさんで、坂本が右飛。ソフトバンクは七回1死一、二塁から、今宮がボールを見極め四球。柳田の遊ゴロによる2点目につなげた。今宮が見送ったのは、巨人の打者なら手を出しているような、低めの変化球だった。常々、口にしてきたけど、巨人の打者は1番から8番まで、ただプリプリ振るだけに映って、しかたがない。対してソフトバンクは、特色の違う打者が絶妙に配置されているんだ。巨人打線の現状では、投手陣に踏ん張ってもらうしか手はない。だから細かいことをいうと、先発の山崎伊にはゲームを預け、最後まで投げさせてもよかったかな。チームのためにも、本人のためにも、ね。(サンケイスポーツ専属評論家)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | DeNA |
1 | 0 | 0 | 1.000 | - | 17 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0.375 | 1.350 |
1 | ソフトバンク |
1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 17 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0.235 | 0.000 |
1 | 広島 |
1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 17 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0.154 | 1.000 |
1 | ロッテ |
1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 17 | 5 | 3 | 2 | 0 | 0.458 | 5.400 |
1 | 中日 |
1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 17 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0.185 | 0.000 |
6 | 巨人 |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 17 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0.115 | 2.000 |
6 | ORIX |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 17 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0.258 | 2.250 |
6 | 楽天 |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 17 | 1 | 6 | 0 | 0 | 0.143 | 9.000 |
6 | ヤクルト |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 17 | 3 | 5 | 2 | 0 | 0.333 | 9.000 |
6 | 西武 |
0 | 1 | 0 | 0.000 | 1 | 17 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0.133 | 1.130 |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
広島 |
23 | 17 | 4 | 0.575 (↑0.011) | - (↓0.5) |
99 | 132 (+2) | 107 (+1) | 20 (-) | 25 (+1) |
0.240 (↓0.002) | 2.290 (↑0.03) |
2 (1↓) |
阪神 |
25 | 19 | 4 | 0.568 (-) | 0 (-) |
95 | 149 (-) | 128 (-) | 23 (-) | 15 (-) |
0.223 (-) | 2.170 (-) |
3 (-) |
巨人 |
23 | 22 | 4 | 0.511 (↓0.012) | 2.5 (↓0.5) |
94 | 113 (-) | 120 (+2) | 21 (-) | 26 (+1) |
0.227 (↓0.002) | 2.300 (-) |
4 (-) |
中日 |
21 | 22 | 5 | 0.488 (↑0.012) | 3.5 (↑0.5) |
95 | 129 (+3) | 148 (-) | 21 (+1) | 13 (-) |
0.239 (↓0.001) | 2.780 (↑0.05) |
5 (-) |
DeNA |
22 | 24 | 1 | 0.478 (↑0.011) | 4 (↑0.5) |
96 | 154 (+6) | 171 (+1) | 21 (-) | 30 (-) |
0.246 (↑0.002) | 3.290 (↑0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
18 | 27 | 2 | 0.400 (↓0.009) | 7.5 (↓0.5) |
96 | 164 (+3) | 162 (+5) | 34 (+2) | 20 (-) |
0.239 (↑0.002) | 3.320 (↓0.07) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
30 | 13 | 2 | 0.698 (↑0.008) | - (-) |
98 | 199 (+2) | 102 (-) | 32 (+1) | 34 (-) |
0.261 (-) | 2.010 (↑0.05) |
2 (1↑) |
ロッテ |
25 | 18 | 3 | 0.581 (↑0.01) | 5 (-) |
97 | 144 (+5) | 140 (+3) | 23 (+2) | 16 (-) |
0.246 (↑0.004) | 2.800 (↓0.04) |
2 (-) |
日本ハム |
25 | 18 | 2 | 0.581 (-) | 5 (↓0.5) |
98 | 152 (-) | 140 (-) | 21 (-) | 44 (-) |
0.240 (-) | 2.760 (-) |
4 (-) |
ORIX |
19 | 26 | 2 | 0.422 (↓0.01) | 12 (↓1) |
96 | 145 (+1) | 150 (+2) | 17 (-) | 19 (-) |
0.244 (-) | 2.820 (↑0.02) |
5 (-) |
楽天 |
18 | 27 | 1 | 0.400 (↓0.009) | 13 (↓1) |
97 | 142 (+1) | 203 (+6) | 14 (-) | 31 (-) |
0.235 (↓0.001) | 4.140 (↓0.07) |
6 (-) |
西武 |
15 | 31 | 0 | 0.326 (↓0.007) | 16.5 (↓1) |
97 | 118 (-) | 170 (+3) | 23 (-) | 23 (-) |
0.212 (↓0.002) | 3.250 (↑0.04) |
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