楽天(☆3対2★)日本ハム =リーグ戦7回戦(2024.05.26)・楽天モバイルパーク宮城=
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日本ハム
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楽天
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勝利投手:岸 孝之(2勝4敗0S)
(セーブ:則本 昂大(1勝0敗10S))
敗戦投手:柳川 大晟(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天が連敗を6で止めた。楽天は1点を追う1回裏、浅村の犠飛で同点とする。そのまま迎えた3回には、小深田の適時三塁打などで2点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、先発・岸が6回2失点の好投で今季2勝目。敗れた日本ハムは、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆プロ初登板初先発の日本ハム柳川大晟投手(20)は、3回65球を投げ3安打3四球3失点降板し、初勝利はお預けとなった。10日に支配下登録されたばかり。初回に連続四球などで無死満塁のピンチを招き、楽天浅村の左犠飛で先制点を献上。2回は3者凡退で切って取ったが、3回先頭の小郷を四球で出塁させ、無死一塁から小深田の右翼線三塁打などで、さらに2点を失った。うまく波に乗れず「先制点を取ってもらったにも関わらず、3回で降板してしまい悔しい。思ったより緊張はありませんでしたが、初回のフォアボールは力んでしまいました。全体的に安定していなかったので、全球種でしっかりとストライクが取れるようになることが、今後の課題です」と振り返った。

◆日本ハムが競り負け、今季3度目の同一カード3連勝を逃した。プロ初登板初先発の日本ハム柳川大晟投手(20)は、3回65球を投げ3安打3四球3失点で降板し、初勝利はお預け。打線も5回2死一、二塁から田宮の右翼線適時二塁打で1点差に詰めたが、7回2死一、二塁、8回1死三塁のチャンスで得点できず、追いつくことができなかった。交流戦前最後の試合を終え貯金は7。28日からの交流戦は、新庄剛志監督(52)が現役生活をスタートさせた阪神との3連戦(甲子園)から、始まる。

◆18年目の楽天岸孝之投手(39)が、現役では3位タイとなるNPB通算160勝を挙げた。6回107球、7安打2失点。今季2勝目でチームの連敗を6で止めた。毎回走者を出しながらも粘った。初回2死一、二塁から田宮の左前打で先制点を献上。5回2死一、二塁では再び田宮に適時二塁打を浴び、1点差に迫られる。6回も一打同点のピンチを招いたが、得点は許さなかった。NPBの通算勝利数でソフトバンク和田に並んだ岸は「選手のみんなも言いますけど、みんなが思ってるほど自分は意識してないというか、160勝というところに。まあ、みんなの力あっての数字なので、もっともっと積み重ねていけたらなと思います」と淡々と話した。

◆敗戦の中に光明あり。日本ハムは楽天に競り負け、今季3度目の同一カード3連勝を逃した。22年9月25日楽天戦以来609日ぶりに1軍登板した畔柳亨丞投手(21)が2回1安打無失点と好投。新庄剛志監督(52)は、今後の内容次第では先発起用の可能性も示唆した。チームは交流戦前最後の試合を落とすも、貯金7で首位ソフトバンクと4・5差の2位と好位置。28日のセ・リーグ首位の阪神戦(甲子園)から交流戦に突入する。2シーズンぶり登板の畔柳が輝きを放った。4回から2番手で登板。楽天岡島を内角低めカーブで二ゴロに打ち取ると、続く石原をスライダーで左飛。さらに村林も2ストライクから高めの直球を振らせて二ゴロに仕留め、3者凡退に切って取った。「子どもになった気分、小さいときこういう1軍の舞台を見てたなという気持ちで、投げることができた。楽しんで投げられた」。2回に小深田に中前打を許すも、女房役の田宮が強肩で盗塁を刺し、2イニングを6人で抑えた。交流戦前最後の試合を落とした新庄監督だったが、収穫のある1戦になった。畔柳について「落ち着いてましたね。ボールも良かった。先発でもいいんじゃないかなっていうくらい」。先発起用の可能性も口にしたが、さすがに1回で判断はしない。「まあ、これは見てみないとわからないから。テンポ良かったし。あと2回見て、今日みたいな感じだったら面白い」と、中継ぎで継続的に投球を見ながら、結論を出す。畔柳にとっては22年9月25日以来の1軍マウンドで、2イニング投げるのも初。「ブルペンでは全然調子良くなかった」と振り返るが、そんな状況でも結果を出せたのは金子、伊藤の両2軍投手コーチからの助言があったから。「『その日悪くても今できる最善のことをする』ってことをずっと言われてきて。その言葉を胸にしっかり刻んで今日は投げられたのかなと思います」と感謝した。28日からの交流戦は、甲子園での阪神戦。中京大中京3年時、エースとして春のセンバツ4強に導いた。思い入れのある舞台を前に「懐かしい。楽しみですね」。"聖地"でのプロ初登板もイメージしながら、準備を整える。【永野高輔】

◆クールに白星を積み上げた。18年目の楽天岸孝之投手(39)が、現役ではソフトバンク和田に並び3位タイのNPB通算160勝に到達した。6回7安打2失点に「振り返ると微妙という感じの内容でしたね」と自己評価は辛口も、1カ月ぶりの2勝目でチームの連敗を6で止めた。両手をクロスさせるように、グラブをぽんとたたいた。3-2の6回2死二塁。日本ハム・スティーブンソンをこの日最速の145キロ直球で中飛に仕留め、お役御免となった。1回は31球を要し先制点を献上。毎回走者を許した。「どうなるか自分でもドキドキしながら投げていました」。その後を受けたリリーフ陣がリードを守り抜いた。通算勝利数で4学年上の和田に追いついた。会えばあいさつを交わす間柄。「(自分が)福岡にも行ってなければ、和田さんが仙台に来ることもないので」。しばらく対面できていないが、刺激を受ける存在だ。「追いつけ追い越せという気持ちはありますけど、1年1年ですね。1試合1試合、大事にしていきたい」と無欲を強調する。この日を含めて8試合中6試合でクオリティースタート(6回以上で自責点3以下)も、159勝で足踏み状態だった。「みんなが思ってるほど自分は意識していないというか...。みんなの力あっての数字なので、もっともっと積み重ねていけたらなと思います」。頼れるベテランが連敗ストッパーとなり、苦境のチームを救った。【山田愛斗】

◆新守護神が無敗のまま2桁セーブに乗せた。楽天則本昂大投手(33)が、3-2の9回から登板。わずか5球で日本ハム打線を3者凡退に封じ、10セーブ目を挙げた。ベテラン岸孝之投手のNPB通算160勝目がかかる一戦。「しびれる展開で回ってきて、岸さんに勝ちをプレゼントすることができたので、今日は良かったなと思います」。チームの連敗も6で止まった。9回2死走者なし。則本は一ゴロの処理を試みた鈴木大がこぼしたボールを素早くすくい上げ、自ら一塁を踏む。そして、力強くガッツポーズ。この日投じた5球のうち4球が直球で、最速は155キロをマークした。「スピード自体はそこそこありましたけど、まだまだ上げていかないといけない部分もある。これからもっと体が仕上がれば」と力を込めた。24日の日本ハム戦で開幕からの無失点は14試合でストップも、無敗はキープしている。28日のDeNA戦から交流戦が始まる。楽天は18勝26敗1分けの5位で苦しい状況だが「自分のベストを出して1人1人がやっていくだけ。また切り替えて頑張りたいなと思います」。守護神として逆襲を期すチームに多くの勝利をもたらすつもりだ。▽楽天小深田(久々の2番で適時三塁打含む2安打1打点)「あまり打順は関係なく、毎試合、塁に出てというところは考えてやってたんで。でも少しは2番でなんとかしてやろうって気持ちはありました」

◆楽天が連敗を6で止めた。一回に浅村の犠飛で追い付き、三回に小深田の適時三塁打、浅村の犠飛で2点を加えた。岸が6回2失点と粘って2勝目、則本が10セーブ目を挙げた。日本ハムはプロ初登板の柳川が四球から崩れた。

◆待望の光が差し込んだ。楽天が競り勝ち、今季ワーストの連敗を6でストップ。小深田大翔内野手(28)が、決勝の三塁打を放った。「感触はすごくよかった。何とか後ろにつなごうという気持ちで打席に入った」1-1の三回無死一塁、日本ハムの柳川が投じた148キロの直球を引っ張った。痛烈な打球が右翼線へ。快足を飛ばし、余力を残して三塁に到達。浅村の中犠飛を呼び込み、生還した。守備も光った。九回先頭、松本の二ゴロを難しい体勢から送球しアウトにした。身長168センチながら、頑丈な肉体の基礎は幼少期に養われた。兵庫・佐用町の実家は大自然に囲まれ、愛犬・ハッピー(チワワ)と野原を駆け回っていた。「いつのまにか、犬より速く走れるようになっていた」。昨季、自身初タイトルとなる盗塁王(36個)を獲得し、今季も12盗塁で上位を脅かす。今江監督は、小深田を久々に2番で起用し「最近の打撃内容がよくて、足で相手にプレッシャーをかけられる」と読みが的中。借金8から交流戦で巻き返しを図る。(広岡浩二)

◆岸が今季2勝目を挙げ、現役通算3位に並ぶ160勝目をマーク。6回7安打2失点、3奪三振。小深田と上がったお立ち台で「(1失点した)初回は球数が多くて、どうなるかドキドキしながら投げていた」と明かした。今江監督は「今季に入って粘り強く投げてくれたが、打線が援護できなかった。今日は勝ちをつけられて非常によかった」と安堵(あんど)した。

◆10日に育成選手から支配下選手に昇格した日本ハムの柳川が先発でプロ初登板し、3四球が失点に絡んで3回3失点だった。「悪い時の投球だった。ちょっと力んでしまった」と肩を落とした。ほろ苦い結果に終わり、2軍で仕切り直すことが決まった。無死満塁を招いた一回を1失点でしのいだが、三回に小深田の適時三塁打と浅村の犠飛で2点を失った。建山投手コーチは「いい経験ができたと思う。今後は中継ぎとして2軍で調整してもらう」と語った。(共同)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
29132 0.690
(↓0.017)
-
(-)
99197
(+1)
102
(+7)
31
(-)
34
(-)
0.261
(↓0.002)
2.060
(↓0.1)
2
(-)
日本ハム
25182 0.581
(↓0.014)
4.5
(-)
98152
(+2)
140
(+3)
21
(-)
44
(+4)
0.240
(↓0.001)
2.760
(↓0.01)
3
(-)
ロッテ
24183 0.571
(↑0.01)
5
(↑1)
98139
(+7)
137
(+1)
21
(-)
16
(+1)
0.242
(↑0.001)
2.760
(↑0.04)
4
(-)
ORIX
19252 0.432
(↓0.01)
11
(-)
97144
(+2)
148
(+5)
17
(+1)
19
(+1)
0.244
(↓0.001)
2.840
(↓0.06)
5
(-)
楽天
18261 0.409
(↑0.014)
12
(↑1)
98141
(+3)
197
(+2)
14
(-)
31
(+1)
0.236
(↓0.002)
4.070
(↑0.04)
6
(-)
西武
15300 0.333
(↑0.015)
15.5
(↑1)
98118
(+5)
167
(+2)
23
(+1)
23
(-)
0.214
(↑0.001)
3.290
(↑0.03)