阪神(☆3対0★)巨人 =リーグ戦11回戦(2024.05.25)・阪神甲子園球場=
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巨人
0000000000410
阪神
01011000X3811
勝利投手:ビーズリー(2勝0敗0S)
(セーブ:ゲラ(0勝2敗8S))
敗戦投手:赤星 優志(0勝5敗0S)

本塁打
【阪神】渡邉 雄大(1号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆阪神は2回裏、木浪が適時二塁打を放ち、1点を先制する。そのまま迎えた4回に渡邉のソロで追加点を挙げると、5回には森下の適時打でリードを広げた。投げては、先発・ビーズリーが6回3安打無失点の好投で今季2勝目。敗れた巨人は、打線が振るわなかった。

◆試合前に阪神と巨人の「OB対決」があり、元阪神の桧山進次郎氏(54=日刊スポーツ評論家)と元巨人エースの斎藤雅樹氏(59)が1打席勝負で火花を散らした。3ボールからの高めの97球を桧山氏が強振。右翼前に落ちる打球で「安打」と判定されると、大きな拍手が起きた。屈指の人気曲だった桧山氏の応援歌も演奏され、ファンはメガホンを使った振り付けも久しぶりに楽しんだ。桧山氏にとって斎藤氏はプロ初出場時の相手。初打席は三振だったが、同じ試合で初打点も挙げた。斎藤氏が「素晴らしい甲子園球場でまた投げられると思わなかった。感激しています」と笑顔で話した。この日のためにユニホームとバットを新調したという桧山氏は「甲子園、聖地なので緊張感ありますね。岡田監督にベンチから見られていたのが一番緊張しました」と久しぶりの雰囲気を楽しんだ。

◆阪神から久々に安打が飛び出した。前夜は巨人戸郷に無安打無得点試合を許し、その一夜明けの初回にHランプがともった。2死から3番森下翔太外野手(23)が、赤星から中前打。二塁吉川のグラブをはじく強い当たりで、ヒットとした。これが23日広島戦の9回以来、チーム10イニングぶりの安打となった。続く4番大山悠輔内野手(29)も右前打。前日1本で出なかった安打が、立ち上がりから2本飛び出した。

◆阪神打線が岡田彰布監督(66)がかけたハッパに応えてみせた。2回1死二塁で木浪聖也内野手(29)が右翼への先制適時二塁打。前夜、巨人戸郷に無安打無得点試合をされた打線が、この日は序盤から機能した。岡田監督は前夜の試合後、「明日バッターがどんだけ奮起するかやろうな、そら」と話していた。指揮官の思いに応える形になった。木浪は「梅野さんが1球で(犠打を)決めて形を作ってくれたので、いい流れで打つことができました。昨日、1点も取れていなかったし相手より先に点を取ることができてよかったです」とコメントした。

◆前日24日と打って変わって活発な阪神打線にファンも沸いた。24日は巨人戸郷翔征投手(24)に無安打無得点試合を許した打線が、2回で既に4安打1得点。SNSでは「ヒット出たから勝ちでいいだろ」「こんなにヒットがうれしいとは」「めちゃくちゃ久しぶりに感じる」と、喜びの声が上がった。

◆巨人戸郷翔征投手(24)が史上89人目(101度目)のノーヒットノーランから一夜明け、快挙の実感を深めた。ランニングなど軽めに調整後、昨夜を回想。WBCで共闘したダルビッシュからも「ノーノ-おめでとう」と祝福のLINEが届いた。他にも多数のメッセージを受け取り「いろんな人から送られてきたのでうれしかった。1-0の完封ぐらいの気持ちだったので、実感が湧いてきた」と話した。昨夜は宿舎に戻ると、最上級の勝利の味を堪能した。夜食は神戸牛のステーキをほおばった。「勝利の味はおいしかった。最高。(普段の)勝利の時よりおいしかったかもね。ノーヒットノーランだったから」と、いつもに増しておいしかった。宿舎の計らいで、サプライズで祝福プレートも渡された。「めっちゃうれしかった」とかみしめた。

◆阪神ジェレミー・ビーズリー投手(28)が梅野隆太郎捕手(32)のブロックを突破?今季2度目の先発で、立ち上がりから球威あるボールを投げ込んできた右腕。2回2死からオコエに対し、思い切り腕を振った143キロのカットボールは鋭く曲がって外角低めに外れたが、梅野のミットを後方に2メートルほど吹き飛ばした。漫画の描写でありそうな珍しいシーンだった。梅野は球界屈指のブロッキング技術で知られ、前回のビーズリーの登板でもワンバウンドをうまく止めていた。剛球を受け止める捕手の苦労がよく分かる一幕だった。

◆阪神渡辺諒内野手(29)が、今季1号ソロで貴重な追加点を挙げた。1点リードの5回先頭、巨人赤星から左翼席へ放り込んだ。内角寄りのボールをかち上げ、スタンドまで持っていった。前夜は8回に代打で登場。2度、三塁方向への惜しいファウルがあったが、最後は戸郷に空振り三振を喫し、チームはそのまま無安打無得点試合をされ敗れていた。これが今季24打席目での初アーチ。佐藤輝明内野手(25)に代わり1軍昇格した男が、豪快な一撃を決めた。

◆阪神森下翔太外野手(23)が、久しぶりに適時打を放った。2点リードの5回2死二塁。巨人井上から中前打を放ち、3点目をあげた。森下にとって、3日の巨人戦以来、22日ぶりのタイムリー。前夜は巨人戸郷に無安打無得点試合を許し「たかが1敗」と切り替えを強調していた。5試合連続で3番で起用されている若武者が、期待に応えてみせた。

◆阪神打線が、無安打無得点試合から一夜明けで意地を見せた。5回まで毎回安打。前夜は巨人戸郷に完璧に封じ込まれたが、この日は初回からHランプがともった。2回には木浪聖也内野手(29)の適時二塁打で先制。4回には渡辺諒内野手(29)の今季1号ソロで追加点を挙げた。

◆/甲子園に描いたアーチ\渡邉諒がスタメン起用に応える第1号ホームラン???プロ野球(2024/5/25)??阪神×巨人??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/7JeDXRoXWF

◆5回裏終了後、グラウンド整備のタイミングで「伝統の一戦」番外編が繰り広げられた。阪神の公式マスコット・トラッキーと巨人の公式マスコット・ジャビットが左翼の芝生へ。ジャビットがバック転を華麗に決めると、これを見たトラッキーも負けじとチャレンジ。トラッキーも成功させ、拍手が響いた。さらに、再チャレンジしようと見せかけ助走するも、そのまま猛ダッシュするボケに阪神ファンは大笑い。甲子園が和やかな空気に包まれた。

◆阪神中野拓夢内野手(27)が、スーパープレーで先発ビーズリーを救った。6回先頭。巨人坂本の一、二塁間の打球に飛び込んでキャッチ。すぐさま一塁へ送球した。1度はセーフの判定も、岡田監督がすかさずリクエストを要求。判定はアウトに覆り、指揮官はベンチでニンマリだ。甲子園も歓声に包まれた。

◆阪神ジェレミー・ビーズリー投手(28)が今季2度目の先発でも好投した。6回無失点。直球に威力があり、スライダー、カットボール、フォークがいずれも切れ味十分だった。初回、3回、4回といずれも先頭に安打されたが、その3本だけで散発だった。来日2年目助っ人はキャンプ中の右肩コンディション不良で出遅れたが、ウエスタン・リーグで29回無失点。今季1軍初登板となった18日のヤクルト戦(甲子園)は5回無失点。この日の6回と合わせて1、2軍合計で40イニング連続の無失点となった。

◆阪神がノーヒットノーランを喫した一戦から一夜明け、今季9度目の完封勝ちでやり返した。この日の勝利で交流戦前の首位が確定した。初回、虎打線に久々に安打が出た。2死から3番森下翔太外野手(23)が、赤星から中前打。二塁吉川のグラブをはじく強い当たりで、ヒットとすると、4番大山悠輔内野手(29)も右前打。この回は得点にはならなかったが、前夜戸郷に許したノーヒットノーランの"流れ"をすぐに断ち切った。すると2回。先頭のシェルドン・ノイジー外野手(29)が中前打で出塁し、梅野が初球で犠打を決め2死二塁で、木浪聖也内野手(29)が、右翼線へ先制の適時二塁打を放った。4回には先頭の渡辺諒内野手(29)が今季1号。5回にも2死二塁から、森下が3日巨人戦以来22日ぶりの適時打を放ち、1点ずつを積み重ねた。投げては先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)が6回3安打無失点と好投し2勝目。今季は2軍戦から数えて、これで40イニング連続無失点となった。岡田彰布監督(66)が前回指揮を執っていた06年、中日山本昌にノーヒットノーランを喫した翌日、チームは2-0で勝利すると破竹の9連勝。今回も連勝街道となるか?

◆巨人カイル・ケラー投手(31)のコールに甲子園は複雑な反応を見せた。昨年まで阪神で2年間プレーし、ライバル球団に移籍。甲子園での登板は初めてだった。阪神が3点リードの8回に登場。場内は一瞬の沈黙のあと、ざわつきと「おお~」という声が混じり合った。ケラーは2番からの打順を無失点で抑えた。

◆/完封返しで借りを返した\ビーズリー→石井大智→岩崎優→ゲラ完封リレーでタイガースが快勝???プロ野球(2024/5/25)??阪神×巨人??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/okYM2rjFJO

◆阪神がノーヒットノーランを喫した一戦から一夜明け、今季9度目の完封勝ちでやり返した。この日の勝利で交流戦前の首位が確定した。前日の試合後、打線の奮起を期待していた阪神岡田彰布監督(66)は「まあ奮起まではいかんなあ。明日もう1試合やな。あした点取ったら奮起って言えるなあ」と話しながらも笑顔。初回にチーム初安打を放った森下には「そうでもないんよ、おーん。あれはもう、初回からほんま怒ったんやけど。バット振らんと。エンドランというかな、あそこ簡単に見送ったからな」と明かした。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り-3点あれば楽にと言っていた。5回は1死からバントでつないだ今日もちょっと近本もな、1、2番がちょっと昨日からタイミング合わんかったみたいやけど、向こうもそら左当ててくるけど、2番までで3番から右になるんで、何とかセカンド送っとけばね。そら大きかったよ3点目は。-森下は初回にヒット。球場の雰囲気も変わったいやいや、初回いうても、そうでもないんよ、おーん。あれはもう、初回からほんま怒ったんやけど。まあいろいろあったからな、初回からな。-エンドランのところかおーん、なあ。バット振らんと。エンドランというかな、バットな、あそこ簡単に見送ったからな。-3回も森下の打席で動かしたいやいや、このサインはこういうのと1回分からすために出したんや。打つだけじゃあかんからな3番いうのは。つなぎとかいろんなな意味で、一番何でもできる打順でないとな、3番はな、後ろにもつなぐ打ち方せんとあかんし。そのへんやなあいつも打つだけじゃあかんからの。-森下は特に最近打ちたい、打ちたいと打てへんっていうの。打率見てみいよ。4回に1回しか打てへんねんで、そうやろ? おーん。なんかそれをつないだり、いろんな形でお前、3回に1回になったらお前、もっと打率も上がるわな。-ビーズリーは安心して見てられたそうや。今日のはな、こないだやっぱり初先発で、初回から飛ばして力んでっていう形やったけど、今日はもうね、ボールスリーとかなるけどな、やっぱりストライク投げられるからな、やっぱりね。-渡辺はいい当たりがおーん。いやいや、そら今一番練習の時から調子いいのは渡辺やんか。-昨日代打、右に対しての内容がずっといいああ、いい。右なんかもう関係ないよ今はねえ。だから普通あんなところで代打出せへんけどな、ヒット欲しいからやっぱり調子のええやつで行ったんやけど、昨日もなあ。-相手のピッチャー右左関係なく調子のいい選手を三塁で使っている糸原もなあ、最初だけやったな、先発でいいの(笑い)。やっぱりちょっと代打向きなんかな、最近なんかあんまりちょっと内容良くないよな、スタートで行った時な。まあ、終盤に残しときたい選手やし、というのもあるしな。-ビーズリーはこのまま先発ローテーションを回ってくれたらありがたいいやいやいや、そらまだ点取られてないもん。すごいやん、そんなん。なんか打ちづらいんやろな、バッター。-前日の試合後、打線の奮起を期待していたがまあ奮起まではいかんなあ。明日もう1試合やな。あした点取ったら奮起って言えるなあ。-06年のノーノー翌日も完封勝ちしたそら覚えてない。完封勝ちしてんの? あっそう。何点取ったん?-2点だった今年の方がええやん(笑い)。

◆前日のノーヒットノーランから一夜明け、阪神がを今季9度目の完封勝ちでやり返した。この日の勝利で交流戦前の首位が確定した。初回、2死から3番森下翔太外野手(23)が、赤星から中前打を放ち、流れをを断ち切った。すると2回。2死二塁で、木浪聖也内野手(29)が、右翼線へ先制の適時二塁打を。4回には先頭の渡辺諒内野手(29)が今季1号。5回にも2死二塁から、森下が3日巨人戦以来22日ぶりの適時打を放ち、3点目を奪った。投げては先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)が6回3安打無失点の好投で2勝目を挙げた。ヒーローインタビューの一問一答は以下の通りビーズリー-今日の投球すごいよかったです。投げたいボールが投げたいようにコントロールできたので、良いピッチングできたと思います。-また無失点、40回無失点それはいいことだと思います。無失点続けるのはうれしいけど、一番はチームが勝つことなのでチームが勝っていけたらと思ってます。-ボールは1個目は息子にあげたので、2個目は奥さんに渡したいと思います。-次回へ一言また次も勝っていけたらと思います。木浪-狙いは昨日の今日なので、なんとか先に点を取る気持ちで打席に入ったので、一発で仕留められてよかったです。-ビーズリーは好投、野手は今日はミスしてしまったので申し訳ない。次は打つのと守備で貢献できるように頑張ります。-声援いつもあたたかい声援が背中押してくれているので、これからも熱い声援よろしくお願いします。渡辺-ホームラン自分でもナイスバッティングだったなあと思います。-意識得点圏で初回打てなかったので、なんとか塁に出ることを考えて打席に立ちました。-感触本当完璧な当たり、いくなあと思っていました。-結果出し続けている、日々考えていること春先、落ち込んで、悔しい場面たくさんあった。なんとかチャンスくると思ってやっていた。結果ついてきたのでよかったなと思います。-今季初のお立ち台満員の中で打ててうれしいです。-明日勝てば勝ち越し交流戦前、最後の試合、3戦目、全員で勝ち取って交流戦臨みたいと思います。

◆巨人赤星優志投手(24)が4回6安打2失点で5敗目を喫した。2回は1死二塁から木浪に右翼線の適時二塁打を浴びた。4回は先頭渡辺に左翼へソロを浴び、追加点を献上した。3者凡退のイニングを作れず、リズムに乗れなかった。試合後は2軍再調整を告げられた。赤星は「先発としての責任を果たせず悔しい。細かいコントロールを投げ切れていない。頭を1回整理して、もう1回やりたい」と反省した。杉内投手チーフコーチは「悪くないのだが、勝負どころで甘く入る。もっと気迫的なものがほしいのは正直ある」と求めた。

◆阪神ジェレミー・ビーズリー投手(28)が、今季2度目の先発でも好投した。6回無失点で2戦2勝。2軍戦から計40イニング連続無失点だ。要因を問われると「アイ ドント ノー」と笑顔。「理由は分からないけど、いつも同じルーティン、いつも通りを心がけて、同じことをやってうまくいっている」とうなずいた。前夜はチームが巨人戸郷に無安打無得点で敗戦。「ノーヒットノーランはすごいと思うし、神様が見てるから誰しもできることじゃない」としながらも「彼は彼で私は私。そこは分けて考えていたし、スコアボードにゼロが並べば、同じゼロはゼロだからね。そういう意味では自分のことだけに集中していたよ」とやるべきことに徹した。ブルック夫人の要望もありひげを伸ばしている右腕は、このまま伸ばすのか? と問われると「Yes」と即答。「勝ち続ければ伸ばしていくよ」と笑った。

◆戸郷の歴史的快投から一夜明けた巨人が、今季7度目の完封負けを喫した。3点を追う9回、先頭の坂本が右前打で出塁するも、1死後に4番岡本和がこの試合3個目の三振。4回以降は得点圏に走者を進められず、4安打に終わった。阿部監督は「相手のビーズリーにてこずりましたね。いいピッチングをされました」と言った。今季初対戦の助っ人右腕に、6回7三振に封じられた。昨季も3試合で6回2/3を無得点で、計12回2/3で得点を奪えていない。新たな天敵に「多分後半も、今後も投げてくると思うので、しっかり対策を練ってやりたいと思います」と警戒心を強めた。4回2失点の先発赤星に対しては「あんなもんだなと思って見ていたんですけど」と2軍降格を即決。貯金は再び1となり、交流戦前最終戦となる26日は、体調不良から回復した菅野を中14日で送り込む。「とにかく勝ち越せるように、全員でやりたいなと思います」と締めくくった。▽巨人岡本和(1回2死三塁の場面など3三振)「切り替えてまた打てるように頑張ります」

◆阪神がノーヒットノーランを喫した一戦から一夜明け、今季9度目の完封勝ちでやり返した。この日の勝利で交流戦前の首位が確定した。初回から安打が出た打線に阪神岡田彰布監督(66)は「久しぶりいうても1日だから、でもヒットはね、きょうは出ると思ったけど、ビーズリーがゲーム作ってくれたのでそれが大きかったですね」と6回3安打無失点で2勝目を挙げた、先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)をねぎらった。交流戦前の首位確定には「まだ試合数も3分の1ぐらいかな。交流戦はどういう形になるか、やってみないとわからないと、今年は特にそう思うので。いい形で交流戦に入りたいですね」と冷静に話した。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り。-注目の打線は初回からヒットまあ久しぶり、久しぶりいうても1日だから、でもヒットはね、きょうは出ると思ったけど、ビーズリーがゲーム作ってくれたのでそれが大きかったですね。-2回は木浪が先制打なんていうか流れ的にね、きのうからの流れがあるので。先に1点とるというか、先制点も大きかったと思いますね。-渡辺に1発いやいや、ホームラン久しぶりでしょ。なかなか見てなかった気がするので、まあね、もう前の広島のカードからなかなか点取れなかったんだけど、きのうも1-0だし、1点のあと2点ね。そのあともね、やっぱり3点あればちょっと楽なゲーム展開にできましたよね。-ビーズリーはランナー出しても落ち着いていた前回はね、結構、初回から飛ばしていたんだけど、きょうはブルペンから前回で1勝してるので、だいぶ気持ち的にも楽にブルペンから投げていたみたいなので、もう1イニングと思ったんですけど、あそこまで投げてくれたら十分ですね。-4投手で完封。しかも無四球。ああそうですか。それはわからなかった。フォアボールはもう出さないと思っているから、あまりそこは気にしない。-交流戦前の首位が確定した。いやあ、まだ試合数も3分の1ぐらいかな、今、明日で一度ね、リーグが終わるので、いい形でね。交流戦はどういう形になるか、やってみないとわからないと、今年は特にそう思うので。いい形で交流戦に入りたいですね。-明日は才木いつも通り、普通に投げてもらいます。

◆「ノーノー」翌日にゼロ封返し! 阪神ジェレミー・ビーズリー投手(28)が、来日最長の6回を無失点に抑え自身2戦2勝を飾った。巨人打線を3安打で制圧し、2軍戦から40イニング連続無失点。前夜は巨人戸郷に無安打無得点試合の屈辱も、今季9度目の無失点勝利でやり返した。ひげをたっぷりと蓄えたビーズリーが腕を振り、時おり舌を出した。「感覚がよかった」というカットボールを中心に巨人打線を圧倒。1軍では11イニング、2軍戦からは計40イニング連続無失点の要因と問われると「アイ ドント ノー」と笑いつつ「いつも通りを心がけているからね」と強調した。2軍で調整中のある日、3年目森木との雑談で「けが明けだから、出力をあえて落として、ストライクをとることしか考えていないよ」と明かした。キャンプで右肩痛を発症。思うように投げ込みができなかったが、逆にそれが、安定した制球力につながっている。1軍では来日最長の6回無失点の中で、無死四球が光る。阪神2年目の進化はコントロールの精度向上。主導権を握り、2試合連続となる7個の三振も奪った。森木とは野球談議から、ビーズリーもプレーしたことのある人気ゲーム「ゼルダの伝説」の話まで熱く語り合う仲。4日の2軍戦で後輩右腕が1回無失点と好投した際には「それでいいんだよ」とストライクゾーンで勝負する姿をたたえた。森木は「ビーズリーの考え方は僕も大切にしないといけないこと」と感謝してやまない。この日は若武者のお手本になるような89球で、2週連続で甲子園のお立ち台に立った。2戦2勝で「土曜日の男」に定着の予感だ。前夜はチームが巨人戸郷に無安打無得点試合で敗戦。それでも「彼は彼で私は私。そこは分けて考えていたし、スコアボードにゼロが並べば、同じゼロはゼロだからね」と目の前の勝負に徹した。岡田監督も「あそこまで投げてくれたら十分」と称賛。ブルック夫人の要望でひげを伸ばしている助っ人は「Keep Going!(勝ち続ければ伸ばしていくよ)」と誓う。勝ち星もひげも、まだまだ伸ばす。【中野椋】

◆阪神森下翔太外野手(28)が岡田監督の温情に応えた。初回1死一塁でヒットエンドランのサインが出たのに、スイングを途中で止めた(判定は空振り)。中野は盗塁死。絶対に当てないといけない作戦。当然、しかられた。「バット振らんと。あそこ簡単に見送ったからな」とおかんむりの監督だったが、そこは23歳に3番打者として成長を願う指揮官だ。無死一塁で回ってきた3回。初球にまたヒットエンドランを命じた。「このサインはこういうもの、と分からすためや。(自由に)打つだけじゃあかん。つなぎとか何でもできる(選手の)打順やから、3番は」。今度はミート重視で振りにいった。ファウルになったが「意図を感じ取りました。次は決めたい」と反省と感謝の意を表現した。初回のミスのあとはきっちり中前打。これがチーム初安打。前日の悪夢を拭う1歩となった。さらに、5回には貴重な3点目となる中前打。適時打は5月3日以来だった。無安打無得点を食らった試合後「たかが1敗」と言った若武者は「引きずっている選手は誰1人いなかった。自分も1本目を打った自覚はまったくなかった」。ミスはあったが、平常心でリベンジに貢献した。【柏原誠】

◆阪神がノーヒットノーランを喫した一戦から一夜明け、今季9度目の完封勝ちでやり返した。この日の勝利で交流戦前の首位が確定した。初回から安打が出た打線に阪神岡田彰布監督(66)は「久しぶりいうても1日だから、でもヒットはね、きょうは出ると思ったけど、ビーズリーがゲーム作ってくれたのでそれが大きかったですね」と6回3安打無失点で2勝目を挙げた、先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)をねぎらった。交流戦前の首位確定には「まだ試合数も3分の1ぐらいかな。交流戦はどういう形になるか、やってみないとわからないと、今年は特にそう思うので。いい形で交流戦に入りたいですね」と冷静に話した。前日24日に巨人戸郷翔征からノーヒットノーランを食らった阪神が勝利。これでノーヒットノーランを食らった次戦は通算9勝3敗となり、大きく勝ち越している。06年には山本昌(中日)から食らった次戦から9連勝と反攻に転じた例もある。阪神が勝利し、2年連続で交流戦を首位で迎えることが決まった。阪神が交流戦を首位で迎えたのは08、21、23年に次いで4度目。いずれもリーグ戦最終成績は2位以上で終えており、Aクラス入りの確率は100%だ。

◆阪神岩崎優&ハビー・ゲラの不敗神話が継続した。岩崎は3-0の8回に3人切り。「結果はよかったけど(もっと)状態を上げていきたい」。9回のゲラは先頭に安打されたが後続を抑えた。1死一塁で岡本和にはスライダーを低めに決めて見逃し三振。最後は一塁大山の好守で終わり、喜びを分かち合った。ダブル守護神は18日のヤクルト戦以来、1週間ぶりのアベック登板。2人そろって投げれば14勝4引き分けだ。岩崎と並ぶ8セーブ目となったゲラは「最初のヒットは反省しないといけないけど、全体でいい勝ち方ができて良かった」と笑みを浮かべた。

◆阪神渡辺諒内野手が今季1号ソロで貴重な追加点を挙げた。1点リードの4回先頭、巨人赤星から左翼席へ放り込んだ。「自分でもナイスバッティングだったと思います」とお立ち台で自画自賛だ。2軍では北川、山崎の両2軍打撃コーチからアドバイスをもらい状態を上げてきた。「感謝したい」と思いを込めた一撃だった。前夜は8回に代打で登場。2度、三塁方向への惜しいファウルがあったが最後は戸郷に空振り三振を喫し、チームはそのまま無安打無得点試合をされ敗戦した。悔しさを晴らし、これで打率を3割4厘と上げた。

◆阪神2番手石井大智投手(26)が今季5ホールド目を挙げた。3点リードの7回に登場し立岡、岸田、オコエを3者凡退。岸田、オコエは連続で三振に仕留めた。これで1軍再昇格後は7試合連続無失点。「スライダーでカウントをとったり、フォークを振らせたり、真っすぐでファウルをとれたりできた」と分析。「まずは桐敷を休ませられてよかったなと思います」と中継ぎの仲間を思いやった。

◆阪神中野拓夢内野手が攻守で輝いた。3回に左前打で出塁。5回1死一塁では犠打を決め、直後の森下の適時打を呼び込んだ。6回には巨人坂本の一、二塁間の打球を飛び込んでキャッチし、一塁送球。1度はセーフ判定もリクエストを要求しアウトに覆った。「ファウルとかバッターのしぐさで、一、二塁間に飛んでくるんじゃないかと予測していた。しっかり準備していた結果」と昨季ゴールデングラブ賞の嗅覚を働かせた。

◆阪神梅野隆太郎捕手が好機で流れをつくった。2回無死一塁で、高めカーブをしっかり転がし初球で犠打に成功。「全体的にそういう点の取り方だったので。やるべきことをしっかり、点をとられずにできたので、良かった」。ノーヒットノーラン翌日に4投手をリードし完封勝ち。「1敗は1敗とはいえ、悔しい1敗だった。快勝でやり返せたことが個人的にはすごくうれしい」と喜びながらも表情を引き締めた。

◆阪神木浪聖也内野手(29)が一振りで決めた。2回1死二塁から甘い3球目の直球をジャストミート。右翼線二塁打で先制点を挙げた。「先に点を取りたかったので仕留められてよかった。やられたらやり返す気持ちは常にある。『見とけよ明日』と思っていた。昨日、ああなったけど引きずることもなく、全員がしっかり今日に臨めていたと思う」としっぺ返し成功に胸を張った。

◆ノーヒットノーランを食らった岡田虎が一夜明け、今季9度目の完封勝利でやり返した。初回から安打が生まれると、2回、5回と犠打でつないで得点。緻密な「岡田野球」で好機をしっかり生かし、今季先発6試合目の渡辺諒内野手(29)にも今季1号が飛び出した。これで甲子園のデーゲームは7戦全勝。交流戦前の首位も球団初となる2年連続で確定させた。上機嫌だった。ノーヒットノーランを許した翌日の完封勝ち。岡田監督が前回率いた06年、中日山本昌に許した翌日も同じだった。「そら覚えてない。完封勝ちしてんの? あっそう。何点取ったん?」。報道陣にたずねた岡田監督は「2-0」と聞き「今年の方がええやん」と満面の笑み。「今年の3点」には、岡田野球が詰まっていた。2-0で迎えた5回1死。1番近本が左腕井上から内野安打を放つと、2番中野に犠打で送らせた。「1、2番がちょっと昨日からタイミング合わんかった。向こうもそら左(投手)当ててくるけど、3番から右になるんで、なんとか二塁に送っとけばね。そら大きかったよ、3点目は」。2死二塁と広げた好機で、森下が中前適時打。先制点も2回無死一塁で梅野が初球で決めた犠打から。指揮官の采配と応えた選手の小技が光った。右腕赤星に対し、3番から7番まで右打者を並べた。5番に入ったのは、今季6度目の先発となった渡辺。「そら今一番、練習の時から調子いいのは渡辺やんか」。指揮官の目に狂いはない。4回先頭で放った今季1号ソロが、チーム8試合ぶりの本塁打となった。渡辺は前日24日、8回2死で代打で出場。空振り三振を喫したが、快投の巨人戸郷から痛烈なファウルを2度放っていた。「普通あんなところで代打出せへんけどな、ヒット欲しいからやっぱり調子のええやつで行ったんや」。この日はその渡辺をスタメンに。岡田監督の目に狂いはなかった。今季9度目の完封勝ちで、甲子園のデーゲームは7戦負けなしと無敵だ。球団では初めて2年連続交流戦前の首位が確定したが、少しも隙はない。「まだ試合数も3分の1ぐらいかな。交流戦はどういう形になるか、やってみないと分からない。今年は特にそう思う」。監督のゲキに応えて8安打3得点と奮起した打線にも、まだまだと首を振る。「奮起まではいかんなあ。明日もう1試合やな。あした点取ったら奮起って言えるなあ」。笑いが止まらない猛打で、交流戦に弾みをつける。【磯綾乃】▽阪神平田ヘッドコーチ 昨日は相手が上回ったというだけの話で、そらもう毎試合、翌日に続いていくんでね。いい意味で切り替えられたんじゃない? 逆に。(昨夜からの動きは)普通、普通。いや全然。何もないですよ。▽阪神安藤投手コーチ(06年ノーノーを喫した翌日の勝利投手)「俺が思い出してもしょうがないけど、本当にいいピッチングしてくれたんじゃないですかね。ビーズリーが。素晴らしかったですね」

◆「ノーノー」翌日にゼロ封返し! 阪神ジェレミー・ビーズリー投手(28)が、来日最長の6回を無失点に抑え自身2戦2勝を飾った。巨人打線を3安打で制圧し、2軍戦から40イニング連続無失点。前夜は巨人戸郷に無安打無得点試合の屈辱も、今季9度目の無失点勝利でやり返した。愛息は意外?な反応だった。18日のヤクルト戦(甲子園)では、ブルック夫人とウエスリー君の前で今季初勝利。試合後、ウイニングボールは「子どもにあげます」と喜びをかみしめていた。だが、自宅に帰ると「全然ボールのことは気にしてくれなかったです」と笑顔で明かした。まだ9カ月。「プラスチックでできたボールだったら遊ぶんですけど、ボールはまだ全然。口に入れられないかも心配」とパパの顔をのぞかせた。一方、興味を持ってくれたのは本日のヒーローのたすきがかかったトラッキーのぬいぐるみ。「持つのが好きなんです」と持ち歩いてくれている。今はベッドによじ登って「いないいないばぁ」をするのがブームの息子。家に帰れば一緒に車のおもちゃで遊んでいる。この日のウイニングボールは「1個目は息子にあげたので、2個目は奥さんに渡したいと思います」と宣言。家族を愛するパパは、これからもかっこいい姿を見せる。【阪神担当=村松万里子】

◆阪神が9回に追いつかれて逆転負けを喫し、5カードぶりのカード負け越しとなった。今カードは初戦で巨人戸郷にノーヒットノーランを許し、この日も菅野智之投手(34)を前に7回1死までノーヒット。いやな流れの中で、森下翔太外野手(23)がチーム初安打を放つと一気に3連打で先制点をもぎとった。しかし、1点リードの9回にハビー・ゲラ投手(28)が岡本に9号ソロを被弾し試合は振り出し。延長10回に小林、代打岸田の安打から1死一、三塁のピンチを招くと、丸に決勝の中犠飛を許して連勝とはならなかった。試合は白熱の投手戦だった。この試合前まで5勝の阪神才木、4勝の巨人菅野と勝利数リーグトップを争う右腕2人が投げ合った。才木は初回を3者凡退でスタートすると、2回は1死から長野、泉口に連打を浴びたが、続く小林を初球の直球で二ゴロ併殺。6回にも2死から連打を浴びたが、最後は4番岡本を直球で右飛に仕留めた。一方、打線は快投の菅野に苦戦。2回2死から四球でノイジーが出塁するのみで5回まで無安打無得点。6回の攻撃前にはベンチで円陣を組んだが、この回も8番木浪から3者凡退に終わった。7回1死までノーヒット。突破口を開いたのは、森下翔太外野手(23)だった。外の変化球をうまく右中間へ運び、二塁へヘッドスライディング。続く4番大山悠輔内野手(29)が左前打で続き2死一、三塁。渡辺諒内野手(29)が内角直球に詰まりながらも右前に運び、待望の先制点となっていた。交流戦前最後の一戦は黒星ながら、首位はキープ。仕切り直して28日の日本ハム戦(甲子園)から交流戦に向かう。

◆阪神が痛恨の逆転負けを喫して5カードぶりのカード負け越しとなった。1-0の9回にハビー・ゲラ投手(28)が巨人岡本和からソロ本塁打を被弾。同点の10回には岩崎優投手(32)が勝ち越し犠飛を許した。ゲラと岩崎がそろい踏みの試合は19試合目で今季初黒星。甲子園デーゲームも8試合目にして初黒星と、2つの不敗神話が崩れた。打線も菅野の前に6回までノーヒットピッチングを許し、7回に3連打もその1点に終わった。岡田彰布監督(66)の一問一答は以下の通り-後ろの投手より打線か。打線よ、そんなもん。何にもせえへんのやもんなあ。-6回の攻撃の前に円陣を組んだなんにもせえへんから、俺が言うたんやで。こんなんやってたら、またやられるでって-円陣は好きじゃない。ああ。でもおまえ、同じことばっかり繰り返しているわけやから-野球の神様が...野球の神様、そんなん知らんけど。そういうことやろ。勝っただけで終わってしまうからのお、野手の方は。毎日やから、ピッチャーは。中6とかでなんとか0点に抑えようと思って投げとるわけやから。そらもう打つ方があまりにも酷すぎるよな。これから交流戦やから余計やで。真っすぐが打てんから。もうちょっと考えなあかんわな。だからパ・リーグのピッチャーなんかこれからな、強いストレートくるよ。もっと点入らんわ、交流戦なったらな、今の状態じゃな。-頭が痛い頭痛いって、お前(笑い)。打席にいくのも選手やねんから、なんぼ言うてもしゃあないやん。真っすぐ遅れるんやから。そら水口もミーティングで前行って打ってって言うてるけど、誰1人前行って打ってないやろ。-交流戦前できれいに勝っておきたかったきれいにって言うかお前今日の1-0で勝ってそれがきれいかどうかわからんで。勝ち負けだけでやったら、そら勝っとくのに越したことはないけど、やっぱりこんな勝ちばっかりな。わからんかな、そらバッター陣はな。こんな点な、点言うかヒットが出ないってお前。-ここまでの戦いまぁ(貯金)6言うてもそんな...。そら不思議よ、はっきりいうて。そやろ?数字見たら不思議やんか。

◆阪神が痛恨の逆転負けを喫して5カードぶりのカード負け越しとなった。1-0の9回にハビー・ゲラ投手(28)が巨人岡本和からソロ本塁打を被弾。同点の10回には岩崎優投手(32)が勝ち越し犠飛を許した。ゲラと岩崎がそろい踏みの試合は19試合目で今季初黒星。甲子園デーゲームも8試合目にして初黒星と、2つの不敗神話が崩れた。打線も菅野の前に6回までノーヒットピッチングを許し、7回に3連打もその1点に終わった。岡田彰布監督(66)の一問一答は以下の通り-才木は粘った。粘った、粘った。もう十分よ。1点じゃのお。1-0で勝とうと思う方が間違いよ。ピッチャーもたんよ。あんなんしとったら。それをバッターが分かるかどうかやろうな。-後ろもたまには打たれるいや、そら打たれるよぉ。そんな1年間打たれんことはないわけやからなぁ。まぁ岩崎はちょっとボールいってない、調子悪いなぁ。こないだ広島ぐらいからなぁ。だらも今日は9回は最初からゲラのつもりやったけどなぁ。不用意やったよなぁ、初球がなぁ。もっと丁寧に入っとけばっていうのがあるけど。でも、いつもいつも1点差で投げとってそれは酷よ、はっきり言うて。そんなんもう、なぁ。昨日の3点ぐらいあればな、まだな、楽に投げられるけどお前、毎試合毎試合こういう展開じゃお前、そら交流戦で点入らんぞ。ほんま入らんよ。

◆鬼門甲子園で今季初の勝ち越しを決めた巨人阿部慎之助監督は「すごくうれしい、素直に」と喜んだ。岡本和の同点ソロには「僕も経験したことがあるんですけど、4番が打たないとと思って、毎試合やるわけですからね。キツかったと思います」と思いやった。交流戦から新外国人ヘルナンデスとウレーニャを、郡と馬場に代えて昇格させる。「上出来だと思います。僅差のゲームをちゃんと拾えている」と手応えを示した。

◆阪神がノーノーから一夜明け、1番から4番は不変で、渡辺が「5番・三塁」、ノイジーが「6番・左翼」で出場する。先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)は今季初登板だった18日のヤクルト戦(甲子園)で5回2安打無失点で白星を挙げ、2連勝を目指す。

◆巨人は立岡宗一郎外野手(34)が「5番・右翼」で3試合ぶりに先発メンバーに名を連ねた。22年6月に左膝前十字靭帯の再建手術を受け、育成契約となっていた韋駄天は、今月21日に支配下に復帰。同日の中日戦(東京ドーム)では2犠打を決めるなど、万能なプレーで存在感を示していた。

◆阪神・森下翔太外野手(23)が一回にチーム初安打を放った。1死一塁でこの日最初の打席を迎え、中野が盗塁を失敗して2死になった後、打球を二遊間に飛ばした。二塁手が追うもわずかに捕球できず打球は中前へ転がり、Hランプをともした。チームは24日、巨人の先発・戸郷にノーヒットノーランを喫しており、これが10イニング、35打席ぶりの安打となった。続く4番・大山も右前打で一、二塁のチャンスを作ったが、5番・渡辺が二ゴロに倒れ先制を逃した。

◆両球団の共同プロジェクト「伝統の一戦~THE CLASSIC SERIES~」の一環として、阪神OBの元外野手、桧山進次郎氏と巨人OBの元投手、斎藤雅樹氏による「一打席対決」が行われた。斎藤氏の登場に続き、「バッター、桧山」と場内アナウンスされると、タテジマのユニホームに身を包んだ桧山氏が歓声を浴びながら打席へ。スタンドから現役時代のヒッティングマーチの演奏とともに大きな声援が送られたなか、勝負がはじまった。初球からボールが3つ続いた後、3ボールからの4球目、97キロの高めの球をたたくと、打球は右翼方向へ。球審の「判定」は右翼の前にポトリと落ちる安打となり、スタンドはおおいに盛り上がった。桧山氏にとって、1992年5月30日の巨人戦(甲子園)で6番右翼で初出場した際の対戦相手が斎藤氏だった。初打席は三振を喫したが、第2打席では二ゴロの間にプロ初打点を記録。その後も何度も好勝負を繰り広げた。大きな拍手を受けながらの対戦を終え、桧山氏は「改めてプロ野球ってみんなに見られるスポーツだなと。あれだけの人たちが見てくれると張り合いがありますね。緊張感がある」と大きく息をついた。斎藤氏の投球を振り返り「外角はちょっと逃げる感じで、2球インサイドに来たけど、最後は『真っスラ』が来て。(現役時代と)変わらないな、と」と懐かしそうだった。90年近く続く甲子園での「伝統の一戦」について「選手は入った時からそれぞれの先輩方にいろんな歴史を教えてもらって。お客さんがそうさせる雰囲気がすごくあるんで、自然と緊張感はいつもの試合よりも増す」。これから先も熱いライバル関係の継続を望んだ。

◆阪神・渡辺諒内野手(29)が1―0四回にソロ本塁打を放った。巨人の先発・赤星の3球目を捉え、打球は大きな放物線を描いて左翼スタンドへ。2軍降格となった佐藤輝に代わって昇格した男の今季24打席目で初アーチとなった。16日の中日戦(バンテリン)で原口が放って以来、チーム8試合ぶりの一発で試合を優位に進めた。

◆阪神・森下翔太外野手(23)が2―0の五回に適時打を放った。前日のノーヒットノーランのショックを感じさせない攻撃で、効果的に得点を重ねた。1死から近本が二塁内野安打で出塁し、中野が犠打を決めて森下がこの日の3打席目を迎えた。2番手・井上の初球を捉えて中前へ。3日の巨人戦(東京ドーム)以来、18試合ぶりとなる適時打でリードを広げ「チャンスだったので甘いボールは思い切っていこうと思っていました。少し高いボールでしたがタイムリーになってよかったです」とコメントした。

◆阪神は六回、二塁手の中野拓夢内野手(27)にスーパープレーが飛び出した。先頭打者・坂本が放った一、二塁間へのゴロに対して反応よく動き、グラブをいっぱいに差し出して追いつくと、すばやく態勢を立て直して一塁へ送球。打者走者・坂本とのクロスプレーとなり、一塁塁審はいったん「セーフ」と判定。しかし阪神・岡田彰布監督(66)がリクエストを要求し、検証の結果、わずかに一塁手・大山の捕球が早かったとして、判定はアウトにくつがえった。リクエストが成功し、岡田監督も思わずベンチで手をたたいて喜んだ。中野は三回には左前打、五回には得点につながる犠打を決めたが、守っても美技で先発のビーズリーをサポートした。

◆阪神の先発、ジェレミー・ビーズリー投手(28)が6回3安打無失点、7奪三振の好投でマウンドを下りた。一回先頭の丸に中前打を浴びたが、坂本を三振、吉川を二ゴロ、1死三塁から岡本和を見逃し三振に斬った。三回も1死二塁としたが、後続を抑えて無失点。大きく曲がるスライダーと力強い直球で巨人打線を寄せ付けなかった。ビーズリーは「全体的に自分の思い描いた通りの投球ができたね。ボールをしっかりコントロールすることができたし、ランナーを出してからも慌てることなく、自分のボールを投げ込むことができたよ。野手のみんなも点を取って盛り立ててくれて感謝したいね」とコメント。今季の1軍初登板だった18日のヤクルト戦(甲子園)に続くゼロ行進で、ウエスタンを含めてこれで40イニング連続無失点。最強投手陣にまた頼もしい男が加わった。

◆阪神は零封リレーで巨人に勝利した。先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)が6回3安打無失点の好投で2勝目をつかんだ。大きく曲がるスライダーと力強い直球で巨人打線を寄せ付けず、ウエスタンを含めてこれで40イニング連続無失点。七回からは石井、岩崎、ゲラとつないで無失点リレーを完成させた。前日は戸郷にノーヒットノーランを喫した打線は一回、森下の安打で久々のHランプを点灯させると、二回に木浪の適時二塁打で先制。四回に渡辺が今季1号ソロを放って2点目を加え、五回には森下の中前適時打でリードを広げた。前夜のショックを1試合で吹き飛ばして白星をつかんだ。

◆試合に勝利し梅野隆太郎を迎える阪神のジェレミー・ビーズリー(撮影・松永渉平)

◆巨人は今季7度目の零封負けを喫した。阪神先発右腕・ビーズリーにわずか3安打と打線が沈黙。「何とかチャンスはつくったんですけど、やっぱりいいピッチャーでした」と好投した相手右腕に脱帽した上で「今後も投げてくると思うので、しっかり対策を練ってやりたい」と語った。先発の赤星は、勝負どころで甘く入った一球を捉えられ、4回6安打2失点。5敗目を喫し、2軍降格が決まった右腕は「先発としての責任を果たせずに悔しい」と肩を落とした。杉内投手チーフコーチも「悪くはないんだけど、もっと気迫的なものが欲しいのは正直なところ」と奮起を求めた。

◆阪神が無安打無得点の屈辱から一夜明け、今季9度目の完封勝利で、首位での交流戦突入を決めた。二回に木浪聖也内野手(29)の二塁打で先制し、四回には「5番・三塁」に入った渡辺諒内野手(29)の1号ソロで加点。五回は森下翔太外野手(23)の適時打で3点目を追加した。6回3安打で2勝目のジェレミー・ビーズリー投手(28)は昇格後、11回連続、2軍を含めると40イニング無失点となった。七回以降は石井大智(26)、岩崎優(32)、ハビー・ゲラ(28)の3投手がゼロを重ねた。2006年9月16日、中日・山本昌に喫した無安打無得点後、9連勝を飾った岡田彰布監督(66)が今回も、今季最多観衆の前で連敗を阻止した。主な一問一答は以下の通り(成績=25勝18敗4分、観衆=4万2608人)。ーー五回1死一塁で犠打「近本もな。1、2番が昨日からタイミング合わんかったみたいやけど、向こうもそら左当ててくるけど、2番までで3番から右になるんで、何とかセカンド送っとけばね。そら大きかったよ3点目は」ーー森下は一回に中前打。球場の雰囲気も変わった「初回いうても、そうでもないんよ、おーん。アレはもう、初回からホンマ怒ったんやけど。いろいろあったからな、初回からな」ーーエンドランか(一回1死一塁で中野が二盗敢行。森下はストライクを見逃し、バットを振らず。中野は二塁憤死)「おーん、なあ。バット振らんと。エンドランというかな、バットな、あそこ簡単に見送ったからな」ーー三回も森下の打席で動かした(無死一塁で初球から一走中野がスタートし、森下はファウル)「このサインはこういうのと1回分からすために出したんや。打つだけじゃアカンからな3番いうのは。つなぎとかいろんな意味で、一番何でも出来る打順でないとな、3番はな、後ろにもつなぐ打ち方せんとアカンし。そのへんやな、アイツも打つだけじゃアカンからの」ーー特に最近打ちたい意識が「打てへんって。打率見てみいよ。そのへんやなあ。打つだけじゃ、アカンからのう。4回に1回打てへんねんで、そうやろ? おーん。なんかそれをつないだり、いろんな形でお前、3回に1回になったらお前、もっと打率も上がるわな」ーービーズリーは安心して見ていられた「そうや。今日のはな、こないだやっぱり初先発で、初回から飛ばして力んでっていう形やったけど、今日はもうね、ボールスリーとかなるけどな、やっぱりストライク投げられるからな」ーー渡辺はいい当たりが「今一番練習の時から調子いいのは渡辺やんか」ーー右に対して内容がいい「右なんかもう関係ないよ今はね。だから普通あんなところで代打出せへんけどな、ヒット欲しいからやっぱり調子のええヤツで行ったんやけど、昨日もなあ」ーー相手投手に関係なく調子のいい選手を三塁で使っている「糸原もなあ、最初だけやったな、先発でいいの。代打向きなんかな、最近、内容良くないよな、スタートで行った時な。終盤に残しときたい選手やし、というのもあるしな」ーービーズリーはこのまま回ってくれたらありがたい「そらまだ点取られてないもん。すごいやん、そんなん。なんか打ちづらいんやろな」ーー打線の奮起は「奮起まではいかんなあ。明日もう1試合やな。明日点取ったら奮起って言えるなあ」ーー06年は翌日も完封勝ち「そら覚えてない。完封勝ちしてんの? あっそう。何点取ったん?」ーー2点「今年の方がええやん」

◆阪神・岩崎は八回に3番手で登板。22日の広島戦(マツダ)では2点リードの九回に1失点し薄氷の8セーブ目をつかんでいたが、この日は危なげなく三者凡退に斬った。「結果はよかったですけど、状態を上げていけるように頑張ります」。先頭の泉口は中飛、代打の門脇には粘られたが11球目で三振。続く丸も三振に斬った。ゲラとダブルストッパーを担いつつ、直球の球威や変化球の精度を向上させていく。

◆阪神・木浪が二回1死二塁で放った右翼線への適時二塁打が決勝打となった。カウント1-1から赤星の直球をバット一閃し「一発で仕留められてよかった」とうなずいた。打線は前夜に戸郷にノーヒットノーランを喫しただけに、序盤から嫌なムードを払拭する一打に。戸郷には自身も二直、左飛、四球と沈黙していただけに「『やられたらやり返す』という気持ちは常にあった」と雪辱燃え、結果につなげた。

◆阪神・中野が好守でビーズリーを助けた。六回先頭の坂本の打球が一、二塁間へ。このゴロにグラブをいっぱいに伸ばして追いつき一塁へ送球。一度はセーフの判定も、岡田監督がリクエストを行いアウトに覆った。「その前のバッターのしぐさで一、二塁間に打球が飛んでくるんじゃないかと予測していた。その分、しっかり追いついていいプレーが出た」。三回に左前打、五回に得点につながる犠打を決め、攻守で貢献した。

◆高々と舞い上がった飛球がスタンドインするのを見届け、阪神・渡辺諒内野手(29)は大歓声に包まれる喜びを?み締めるようにダイヤモンドを一周した。「相手は制球のよい投手。甘いボールだけに絞って打ちに行った。最高の結果になったのでよかった」先頭で立った四回の第2打席。2ボールからクイックモーションで投げてきた赤星の内角シュートを狙いすましたように振り抜いた。快音を残した一撃は大きな放物線を描いて左翼スタンドに到達する1号ソロ。貴重な一発で勝利に貢献した。佐藤輝との入れ替えで15日に今季初昇格してから、5番や6番を打って23打数7安打、打率・304と打撃好調を継続している。阪神移籍2年目の今季はオープン戦で打撃が振るわず開幕2軍スタート。「春先、落ち込んで悔しい場面がたくさんあったが、なんとかチャンスがくると思ってやっていた」と約1カ月半の間、ファームでじっくり打撃の底上げに取り組み、結果につなげた。「ペイさん(北川2軍打撃コーチ)、ノリさん(山崎2軍打撃コーチ)といろいろ話をして『昔(日本ハム時代)はこうだった』とか、今と昔の打撃の比較を一緒にしてもらったりアドバイスをしてもらったりしたのが大きいかなと思う。感謝したい」と振り返った。起用に応える大仕事に岡田監督は「そら今一番、練習の時から調子いいのは渡辺やんか」と大きくうなずいた。戸郷の前に屈した前夜も、八回2死で坂本の代打に送ったのは渡辺だった。結果は三振だったが期待の大きさゆえの起用だった。指揮官は、この日改めて「だから、普通あんなところで代打出せへんけどな。ヒット欲しいからやっぱり調子のエエやつで行ったんやけど」と明かした。これまでは左投手、右投手と相性を見極めた起用が多かったが「右なんかもう関係ないよ、今はねえ」と高く評価している。渡辺自身も「いいところで打って、いい形で後ろにつなげるっていうことを意識してやっていきたい」ともっともっと貢献するつもりでいる。佐藤輝、糸原が守ってきたホットコーナーで、いま一番熱いのは渡辺のバットだ。(上阪正人)

◆阪神・ゲラは九回登板し、先頭の坂本に右前打を許したが後続を断った。岩崎と並ぶ8セーブ目だ。「最初のヒットは反省しないといけないが、その後抑えられたのでよかった」。1死一塁では4番の岡本和をスライダーで見逃し三振に仕留め「いい高さに投げられた」と納得顔で振り返った。

◆打線に活気がない。3位・巨人は散発4安打12三振の貧打で今季7度目の零封負け。首位・阪神との差は3ゲームに開いた。阿部慎之助監督(45)は相手の助っ人右腕に脱帽した。「きょうは相手のビーズリー投手に、てこずりましたね。やっぱりいい投手。今後も投げてくると思うので、しっかり対策を練りたい」今季初対戦だったビーズリーの前に6回3安打無得点と沈黙。制球よく投げ込まれるスライダー系の変化球に苦戦し、昨季と合わせて4試合で無得点が続く。低迷が続く打線は5月4日の阪神戦(東京ドーム)以降、17試合連続で4得点以下。球団では1962年5月と2011年5―6月の16試合を超えるワースト記録となった。前夜に戸郷が無安打無得点試合を達成した興奮も冷める完敗で、貯金は1。交流戦前の最終戦となる26日へ、指揮官は「とにかく勝ち越せるように全員でやりたい」と力を込めた。(谷川直之)

◆阪神・石井が打者を寄せつけない投球で7戦連続無失点とした。ビーズリーに代わって七回のマウンドに上がり先頭の立岡を中飛に打ち取ると、岸田を直球で、オコエをフォークで空振り三振に仕留めた。再昇格後、好投を続ける右腕は「どんな場面でもゼロで帰ってくることは変わらない。まずは桐敷を休ませられてよかった」と5月だけで10登板している左腕を気遣った。

◆ノーノーの悪夢を吹き飛ばす剛腕がうなった。貫禄のひげをなびかせて、阪神のジェレミー・ビーズリー投手(28)が巨人打線を斬っていく。熱い思いは胸に秘め、助っ投は冷静沈着にスコアボードにゼロを並べていった。「前回よりは緊張はしていなかった。初回から落ち着いて自分の投球に集中できたよ。今日はボールもあまりよくなかったけど、悪い中でのピッチングができたのはよかったね」一回先頭の丸に中前打を許したが動じない。2死二塁とし、4番・岡本和をこの日最速152キロで見逃し三振。三回、四回も先頭に出塁を許したがホームを踏ませない。今季最長六回のマウンドに立つと、吉川、岡本和を自慢のスライダーで連続三振。同じ横変化のカットボールを効果的に投じ6回3安打無失点、7奪三振と文句なしの投球で2勝目をあげた。これで2軍戦を含めて40イニング連続無失点。まさに無双状態の右腕は「いつも同じルーティンで。いつも以上にやりすぎない、いつも通りをずっと心掛けているよ。それが結果につながったのかな」と笑う。

◆ガッツだぜ! 阪神は巨人に3-0で零封勝利。今季最多タイの貯金7とし、首位での交流戦突入を決めた。森下翔太外野手(23)が、24日の衝撃ノーヒットノーラン負けを振り払うチーム初安打。つなぐ意識などについて岡田彰布監督(66)から試合中に叱責を受けたが、その後もタイムリーを放ちマルチ安打とした。虎も、森下も、何度だってガッツで立ち上がる!!衝撃のノーヒットノーランも、どんな厳しい言葉も、この男をくじけさせることなどできない。ガッツで響かせた2度の快音。やられて、やり返して。叱られて、意地を見せて。前夜から続くドラマの中心に、森下がいた。「きのうのことは誰も引きずっている人はいなかったですし。1本目を打ったという自覚もなかった」一回2死で〝待望の〟チーム初安打となる中前打を放った。前夜、戸郷にノーヒットノーランを許した試合後。言葉少なに引き揚げる虎ナインの中で、森下だけは「たかが1敗なので、あしたあさって勝って勝ち越したい」と、ひときわ強いメッセージを発していた。反骨心が乗り移った打球で、まずは呪縛を解いてみせた。気持ちの強さが際立つ一方、まだ若く粗削りなところもある。実は、岡田監督からは「初回からホンマ怒ったんやけど」と、この安打の直前のプレーに関して厳しい叱責を受けていた。2球前。一走の中野がスタートを切ったが、森下は中途半端なスイングで空振りを取られ、中野も盗塁死した。「バット振らんと。エンドランというかな。あそこ簡単に見送ったからな」。将は作戦の詳細こそ明かさなかったが、盗塁を助けるにしろ、エンドランにしろ、しっかりと振るべきだと見過ごせなかった。1-0の三回無死一塁でも同様にベンチが動いた。「このサインはこういうの、と分からすために出したんや。打つだけじゃアカンからな。3番いうのは」。初球、また一走の中野がスタート。ゲームの中で課した異例の〝追試〟だった。ファウルになり、その後は二ゴロ併殺に倒れたが、森下自身も「自分もそういう意図かなというのは感じた」と受け止めていた。厳しく接し、課題を突きつけるのは、中軸を担うべき男だと期待するからこそ。そして、森下ならば歯を食いしばってすぐさま結果で応えるはずだと、指揮官も知っているからだ-。

◆阪神・梅野は先発のビーズリーをはじめ4投手を巧みにリードし、相手打線をゼロに封じた。前夜チームは戸郷に悔しいノーヒットノーランを喫し「なんとかスタートからゼロでやり返したいっていう気持ちはあった」と集中を切らさなかった。二回の攻撃では先制点につながる犠打も決め「きょうの勝ちは大きかったんじゃないかな」とムード好転を強調した。

◆前日24日の巨人・戸郷のノーノーにガックリなんかしてられるかってんだァ!!戸郷がノーヒットノーランなら、本日虎の投手陣は先発のビーズリー(2勝目ありがとう!!)から4人で無四球、12奪三振のフォーヒットノーランやー!!打線も戸郷が目覚めさせてくれた? 2点打線を脱却して3点取ったー!! ナベリョー(渡辺)、でっかいでっかいホームラン最高で~す!!実は、24日の屈辱に沈んでいたら、俺の阪神YouTube【ダンカンの虎輪書】にこんな激励(?)のコメントが届いたのだ...。「オリックスは完全試合やられても日本一になってますんで...」そーよ、そーでした。2022年4月にロッテ・佐々木朗希にパーフェクトくらってるのに日本一!! 逆に記録達成されて縁起いいやんかー!!そもそも巨人軍の90周年がどーした? 甲子園はこの8月で100年よ!! そして、わが阪神タイガースは89周年。『89』はもちろん『野球』やー!! 一世紀の区切りに阪神野球が初のアレンパ、こんなドラマチックなことないやろー!! 第3戦先発の才木、巨人に完全試合やったれー!!

◆何が足りないか。巨人・赤星について考えた。ストライクを取るコントロールはある。四球で崩れる心配は少ない。問題は、ストライクゾーンの中でのコントロールだ。抜け球や逆球がボールゾーンに外れるなら、いい。真ん中に寄ってくるのは困りもの。例えば渡辺に喫した本塁打。シュート回転したストレートが、甘い所に収まってしまった。必要なのは、〝サイド〟だけでなく〝コーナー〟を使う意識。つまり、インハイ→アウトローといった対角線。まず胸元を突いて、打者の体を起こしてから、外のボールをひっかけさせる-などとパターンを広げたい。ある種の荒々しさだ。なにしろ今のフォームには躍動感がなく、腕の振りも小さい。だからある程度安定している、ともいえるけど、このままだと、ボール自体の勢いも失いかねない。それに今の投球内容は、打線が4、5点を取ってくれる場合に適したもの。悲しいかな、現状は極めて援護に乏しい。小さくまとまったままでは、勝てないよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆「これが久しぶりのヒットになりました!」読売テレビの実況アナウンサーが叫んでいた。一回2死で森下がセンター前へ。「久しぶり」に思わず笑ってしまった。戸郷にノーヒットノーランを許してから一夜明けた。攻撃陣からすればテストで0点をとった翌日。首脳陣が首根っこをつかまえて猛練習から始めるのか!?と思いきや、森下たちは自主的にバットを振っていたそうだ。虎番サブキャップの原田遼太郎は「いい意味で普段通りだと思いますよ」と柔らかい表情。岡田監督はグラウンドで練習をチェックして、早めにクラブハウスに引き揚げて試合に備えたとか。143試合の長いシーズン。切り替えは大事。ほら、すぐに先制成功だ。戸郷ショックを引きずったままの59歳が編集局にいた。ビヤ樽こと三木建次。ビヤ樽は数日前からパソコンの調子が悪く、書けば消え、書けば消えの繰り返し(Insertキーがオンになっているだけじゃないのか?と聞いても違うらしい)。原稿を送ろうと思っても送信エラーの連発。締め切り間際になって泡をふいていた。「おそらく何かのキーがずっと押しっぱなしになっているんや」。いったい何が詰まっているのか!?「今やから言うわ。ノーヒットノーランどころじゃなかったんや...」会社に足を運び、修理を依頼。「明日からは2台を持っていくから万全や。いっぱい原稿書くでぇ」と快適な執筆活動の復活に鼻息を荒くしていた。ふとビヤ樽の横を見れば小さな紙切れが-。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
25184 0.581
(↑0.01)
-
(-)
96148
(+3)
126
(-)
23
(+1)
15
(-)
0.225
(↑0.001
2.170
(↑0.05)
2
(-)
広島
21174 0.553
(↑0.012)
1.5
(-)
101126
(+9)
104
(+6)
20
(+1)
21
(+5)
0.242
(↑0.004)
2.330
(↓0.07)
3
(-)
巨人
22214 0.512
(↓0.012)
3
(↓1)
96111
(-)
117
(+3)
20
(-)
25
(-)
0.228
(↓0.002)
2.340
(↓0.02)
4
(-)
DeNA
21231 0.477
(↓0.011)
4.5
(↓1)
98146
(+6)
166
(+9)
20
(-)
28
(+1)
0.243
(↑0.001)
3.310
(↓0.11)
5
(-)
中日
19225 0.463
(↑0.013)
5
(-)
97121
(+1)
148
(-)
20
(+1)
12
(-)
0.238
(↓0.001)
2.890
(↑0.07)
6
(-)
ヤクルト
18252 0.419
(↓0.01)
7
(↓1)
98161
(-)
152
(+1)
32
(-)
19
(-)
0.240
(↓0.003)
3.210
(↑0.04)