楽天(★0対5☆)日本ハム =リーグ戦6回戦(2024.05.25)・楽天モバイルパーク宮城=
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日本ハム
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楽天
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勝利投手:加藤 貴之(3勝4敗0S)
敗戦投手:古謝 樹(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムは4回表、松本剛と万波の適時打で2点を先制する。そのまま迎えた9回には、五十幡と水野の連続適時打で3点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・加藤貴が9回4安打無失点の快投。今季2度目の完封で3勝目を挙げた。敗れた楽天は、打線が沈黙した。

◆楽天ドラフト1位ルーキーの古謝樹がプロ初登板初先発。新人の初登板初勝利は今年の4月3日に武内(西武)、5月15日に松本健(ヤクルト)がマークしており、楽天では21年3月28日の早川を最後に過去6人が記録。このうちドラフト1位で入団した投手は11年5月5日の塩見、15年10月5日の安楽、前記早川の3人で、古謝が球団7人目、ドラフト1位投手では4人目となる初登板初勝利を挙げられるか。

◆楽天ドラフト1位の古謝樹投手(22)が、プロ初登板初先発した。2点のビハインドで降板。球団では21年3月28日、早川以来となる新人の初登板初勝利は逃したが、6回84球、5安打2失点でまとめ、上々のデビューを飾った。140キロ台後半の直球とツーシームを軸に3回まで完全投球。しかし、4回につかまる。不運な当たりもあったが、水谷の初安打を起点に松本剛と万波に適時打を浴びるなど5連打で2点を先行される。なおも2死二、三塁のピンチを背負ったが、伏見を中飛に打ち取った。5、6回も無安打で切り抜けた。イースタン・リーグでは8試合で4勝1敗、防御率1・54。3、4月度はファームの月間MVPを受賞し、満を持しての1軍デビュー戦で好投した。古謝は「アップの時からファンの方にたくさん声援をいただいて、それがいい後押しとなって試合にうまく入れました。回を追うごとに自分の投球ができるようになっていったと思います。ただ、ピンチを迎えたときに抑えられなかったことは課題で、プロの洗礼だと思いますので、次の登板で改善できるように頑張っていきます」とホッとした表情で振り返った。

◆日本ハムが2連勝し、19年8月1日楽天戦(札幌ドーム)以来1759日ぶりに貯金を8に増やした。4回無死一、三塁で松本剛外野手(30)が中前適時打を放ち先制。さらに無死満塁から万波中正外野手(24)の中前適時打で2点目を追加した。9回には2死満塁から五十幡の適時内野安打などで3点加え、突き放した。先発の加藤貴之投手(31)は9回101球を投げ4安打無失点と好投し、今季2度目の完封で、3勝目を挙げた。加藤貴のシーズン2度目の完封勝利は、22年以来2シーズンぶり2度目となった。新庄剛志監督(52)は「なーーんもしてません。(加藤貴に)お任せっきりで(笑い)。はあ...天気良かったですね(笑い)。もうそれぐらいしかないもん」と話した。

◆上々の1軍デビューだった。楽天ドラフト1位の古謝樹投手(22)が、日本ハム戦で初登板初先発。2万5000人超が来場した満員御礼の本拠地で6回5安打2失点と力投した。「とても楽しかったのが一番印象に残ってて、負けたんですけど、結果以上に自分の中で財産というか、とてもいい経験になりました」。自身はプロ初黒星でチームは6連敗。球団新人では21年早川以来の初登板初勝利を逃したが、試合後の表情は充実感がにじんだ。真っすぐで押した。初回、先頭水谷を145キロ直球で三ゴロに仕留めてから3回まで完全投球。2回1死で万波を中飛に抑えるまで直球を17球続けた。4回に5連打で2点を先取され、なおも無死満塁のピンチを迎えたが、奈良間をツーシームで三ゴロ併殺。5、6回は無安打と立て直した。元ロッテ成瀬のようなテイクバックの小さいフォームが特長だ。湘南学院時代に臨時コーチだった元横浜高部長の小倉清一郎氏から「成瀬を目指して頑張れ」と球の出どころが見づらい投げ方をたたき込まれ、桐蔭横浜大を経て最速153キロ左腕に成長した。次回登板は未定も「次は絶対勝てるように頑張りたい」と古謝。楽天の未来を担う期待のドラ1が、確かな1歩を踏み出した。【山田愛斗】

◆"加藤貴様お任せ"で快勝させていただきました。日本ハムが2連勝し、19年8月1日楽天戦(札幌ドーム)以来1759日ぶりに貯金を8とした。先発加藤貴之投手(31)が9回101球を投げ4安打無四球無失点と快投。今季2度目の完封で3勝目を挙げた。新庄剛志監督(52)はテンポ良い投球に「(自分は)なーーんもしてません。(加藤貴に)お任せっきりで」。首位ソフトバンクとのゲーム差を4・5に詰めた。雲ひとつない仙台の空の下、新庄監督の気分もすっきりしていた。「なーーんもしてません。(加藤貴に)お任せっきりで(笑い)。はあ...天気良かったですね(笑い)もうそれぐらいしかないもん」と第一声。「ストライク先行で。打てそうで打てないって言う。ボール1個分外に外したり、内に入れたり。打ちづらいっすよ。(元中日の)山本昌さんが、ああいう感じで。テンポは加藤君の方がいいかな」と絶賛した。加藤貴は100球未満での完封"マダックス"は果たせなかったが、そんなことはどうでもいい。「その辺は大丈夫。完封してくれたし」と指揮官。この6連戦期間は21日が6人、22日が7人、23日が4人、24日が5人と複数投手をつぎ込んできただけに、1人で投げきる意味は、より大きい。建山投手コーチも「6連戦がずっと続く中、明日は(プロ初登板の)柳川も投げますし。1人で投げきったというのはチーム、ブルペン陣をしっかり救ってくれた」と感謝した。今季4度目の挑戦で、ようやく到達した5シーズンぶりの貯金8。新庄監督は当初、交流戦前に貯金11を目標に掲げていたが「11まで行かなかったですね。明日勝っても9か。まあまあ。でもね、高い目標持って近いところまでいけたので選手のおかげです」。44試合を消化時点の状況は、就任1年目の22年が借金8、昨季は借金6。この時期の貯金8は、間違いなくチームが進化している証しだ。4回に、いずれも当たり損ねの3連打で先制し、2点リードの9回無死満塁では五十幡の内野安打などで3点を追加した。パキッと折れたあとにジュワッとおいしく終わる、日本ハム人気商品「シャウエッセン」にかけた「ビッグシャウ打線」は幸いにも鳴りをひそめたが、無安打で勝ち越した前日同様「せこせこ野球」は継続。そつのない新庄流で、しぶとくソフトバンクの背中を追いかける。【永野高輔】

◆トライさんのおかげです。日本ハム加藤貴之投手(31)が、9回101球を投げ4安打無四球無失点と快投。今季2度目の完封で3勝目を挙げた。100球未満の完封"マダックス"には惜しくも届かなかったが、伏見寅威捕手(34)の好リードと正確無比なコントロールがマッチした"かとらい"コンビで、5シーズンぶり貯金8に貢献した。2連勝で、首位ソフトバンクとのゲーム差を4・5に縮めた。加藤貴は快投にも、至って謙虚だった。ヒーローインタビューでは「(伏見)寅威さんだったり、野手のいいプレーに助けられながら、自分の持ち味というか、ゴロを打たせてとか、やってくれたんで。そこは本当に感謝しています」。8回まで92球。マダックスの可能性もあったが「全然、気にしていませんでした」。チームのために腕を振ることだけを、考え続けた。楽天との対戦は今季初。昨年8月22日に勝利を挙げたときと同じ、伏見との"かとらい"コンビで臨み快投。伏見は「(加藤貴が)楽天戦は去年から結構、よく投げているので、たくさん対戦すると、攻めのパターンが一緒になったりとか。それが去年、自分の中でも感じたので。今年はちょっと違ったことも試しながら」。経験豊富な女房役の絶妙なリードが、豊富な変化球と制球力を兼備した加藤貴の能力を、最大限に引き出した。加藤貴も、違う質問に4連続で「寅威さんのおかげです」と応え、感謝の思いを伝えた。課題を克服する、いいきっかけになった。前回登板した18日ロッテ戦は、初回に4点援護を受けるも2回に1失点。結果的に6回途中3失点降板となり、最後は逆転負けだった。「点を取ってもらった後って僕は失点が多い。本当に気持ちを入れて、何とかゼロでいけるように頑張った」。4回の先制後は、わずか1安打。6イニング連続、打者3人で切り抜け、厄介なはやり風邪"取ったら取られるで症"を治した。6連戦の5戦目で完封。前日24日まで4試合連続で大量の中継ぎ陣を投入していただけに、この完封はいつも以上に意味がある。「中継ぎは143試合ブルペンに入っている。毎日毎日プレッシャーやストレスがある。何とか1イニングでも長く投げて中継ぎの負担を減らすのも先発の役目だ。これからも頑張っていきたい」。課題を克服した北の精密機械が、ここからハイペースで白星を重ねる。【永野高輔】

◆トライさんのおかげです。日本ハム加藤貴之投手(31)が、9回101球を投げ4安打無四球無失点と快投。今季2度目の完封で3勝目を挙げた。100球未満の完封"マダックス"には惜しくも届かなかったが、伏見寅威捕手(34)の好リードと正確無比なコントロールがマッチした"かとらい"コンビで、5シーズンぶり貯金8に貢献した。2連勝で、首位ソフトバンクとのゲーム差を4・5に縮めた。マウンドでは表情ひとつ変えることなく淡々と腕を振る"職人肌"の加藤貴だが、普段は心優しいアニキ分だ。チームが遠征中、自身がエスコンフィールドで居残り練習をしている時は、北海道に自家用車を置いていない鈴木、福島ら若手投手陣を、マイカーで送迎する。もし、同乗する若手が取材を受けている間は「じゃあ先に帰ってるわ」と冗談を言いながら、運転席で静かに待っている。ある日、先発調整に加わったばかりの福島が、投球練習後のサーキットトレーニングの方法が分からず、迷っていると、キャッチボールを終えた加藤貴が、さっと駆け寄り、小気味よくステップを踏みながら、マーカーの間を走り抜けた。"こんな感じ"と見本を見せると、福島はペコリ。その通りにトレーニングをこなしていた。4月には認定NPO法人「人と動物の矯正センター」へ、継続的な動物保護の支援を目的に年間100万円を寄付することを発表した。自身はポメラニアンの愛犬ポンちゃんを飼っており「殺処分や災害時の迷子犬などの問題を知って、どうしたら人も動物も幸せになれるのか?」と考えたという。後日あらためて「すてきなことですね」と問うと「タイミングがあったので」とぽつり。少ないコメントに人間味があふれる、魅力的なサウスポーだ。【日本ハム担当=永野高輔】

◆日本ハムが2連勝し、19年8月1日楽天戦(札幌ドーム)以来1759日ぶりに貯金を8に増やした。4回無死一、三塁で松本剛外野手(30)が中前適時打を放ち先制。さらに無死満塁から万波中正外野手(24)の中前適時打で2点目を追加した。9回には2死満塁から五十幡の適時内野安打などで3点加え、突き放した。先発の加藤貴之投手(31)は9回101球を投げ4安打無失点と好投し、今季2度目の完封で、3勝目を挙げた。新庄剛志監督(52)の試合後の主な一問一答は以下の通り。新庄監督 なーーんもしてません。お任せっきりで(笑い)。-加藤貴が好投新庄監督 はい。はあ...天気良かったですね(笑い)もうそれぐらいしかないもん。あとは選手に聞いて下さい。-2度目の(2年前に加藤貴がマダックス達成時に新庄監督が命名した)"カドックス"やるかと新庄監督 あ、もうその辺は大丈夫。完封してくれたし。-いつにもましてテンポ良かった新庄監督 良かったねえ。ストライク先行で。打てそうで打てないって言う。ボール1個分外に外したり、内に入れたり。打ちづらいっすよ。(元中日の)山本昌さんが、ああいう感じで。テンポは加藤君の方がいいかな。不思議ですよね。160キロ投げても打たれるし、130キロ投げても打たれないし。野球ってね、まあ両方投げられたら最高なんでしょうけど(笑い)テンポ良く160キロと138キロぐらいのを日によって変えるっていう。アメリカに右も左も150キロ投げるピッチャーいるんですよ。面白いですよ。うちもつくろうかな。こうやってグラブ変えて。-貯金が最多8に新庄監督 うーん、11いかなかったですね。-最高で(交流戦前に)9までしか新庄監督 あした勝っても9か。まあまあ。でもね、高い目標持って近いところまでいけたので、選手のおかげですよ。

◆楽天OBの山崎武司氏(55)が、セレモニアルピッチに登場した。マウンド上から放たれた白球は、ノーバウンドで捕手を務めた銀次球団アンバサダーのミットに収まり、スタンドが大きな拍手に包まれた。報道陣の取材に応じ「名古屋で2週間ぐらい前に始球式をやったら、ホームベースの3メートル手前でワンバウンドして全然届かなかった。かっこ悪かったので、今日は練習して臨んだ」と苦笑いした。球団創設20周年-。「時がたつのは早くて驚いている。当時、一緒にプレーしていたメンバーは(田中)将大と辛島の2人かな。ついこの間、将大と電話で話したら、少し元気がなかったかな」と明かした。楽天には2005-11年シーズンまで在籍。プロ通算成績は2249試合に出場し、打率・257、403本塁打、1205打点。セ・パ両リーグで本塁打王(96年=中日、07年=楽天)を獲得した。

◆日本ハム・加藤貴之投手が今季2度目の完封で3勝目。無四球の4安打に抑え、三塁を踏ませなかった。四回に松本剛の適時打などで2点を先制し、九回に3点追加。楽天はプロ初登板先発した新人の古謝を援護できず、3年ぶりの6連敗。

◆楽天のドラフト1位・古謝樹(こじゃ・たつき)投手(22)=桐蔭横浜大=が、日本ハム戦にプロ初登板し6回5安打2失点、3奪三振で初黒星を喫した。「一番は楽しかった。負けたが、結果以上に財産になって、とてもいい経験になりました」三回まで三者凡退に。打順2巡目となった四回先頭・水谷から5者連続安打を許して2失点。六回2死から三失も、万波を空振り三振に斬った。最速149キロ、84球。無四球に「2月に比べて一番成長した部分」とうなずいた。観衆2万5034人の前で堂々の力投。「試合前に緊張したが、声援が力になった」とファンに感謝した。青山投手コーチは「初の1軍登板としてはかなり十分な結果」とたたえた。次回登板は未定も、左腕のプロ初勝利は近い。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
29122 0.707
(↓0.018)
-
(-)
100196
(-)
95
(+2)
31
(-)
34
(-)
0.263
(↓0.003)
1.960
(-)
2
(-)
日本ハム
25172 0.595
(↑0.01)
4.5
(↑1)
99150
(+5)
137
(-)
21
(-)
40
(-)
0.241
(↑0.001
2.750
(↑0.06)
3
(-)
ロッテ
23183 0.561
(↑0.011)
6
(↑1)
99132
(+2)
136
(-)
21
(+1)
15
(-)
0.241
(↓0.001)
2.800
(↑0.07)
4
(-)
ORIX
19242 0.442
(↓0.01)
11
(-)
98142
(+5)
143
(+6)
16
(-)
18
(-)
0.245
(↑0.002)
2.780
(↓0.08)
5
(-)
楽天
17261 0.395
(↓0.01)
13
(-)
99138
(-)
195
(+5)
14
(-)
30
(+1)
0.238
(↓0.002)
4.110
(↓0.02)
6
(-)
西武
14300 0.318
(↑0.016)
16.5
(↑1)
99113
(+6)
165
(+5)
22
(+1)
23
(-)
0.213
(↑0.002)
3.320
(↓0.04)