西武(☆6対5★)オリックス =リーグ戦8回戦(2024.05.25)・ベルーナドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
00201200051100
西武
01010040X61011
勝利投手:與座 海人(1勝0敗0S)
(セーブ:アブレイユ(1勝4敗9S))
敗戦投手:曽谷 龍平(3勝2敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(6号・2回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 ORIX戦チケット予約
◆西武が連敗を8で止めた。西武は3点ビハインドで迎えた7回裏、平沼の適時打と代打・佐藤龍の犠飛で1点差に迫る。なおも続く好機では、外崎の2点適時打が飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、3番手・與座が今季初勝利。敗れたオリックスは、先発・曽谷が7回につかまった。

◆おかわり君こと西武中村剛也内野手(40)が、NPB歴代単独10位となる通算477本目の本塁打を放った。476本で並んでいた金本知憲を抜いた。4番指名打者で出場した2回先頭の第1打席。オリックス左腕曽谷の148キロ高め直球をとらえ、西武ファンの待つ左翼スタンドへ今季第6号となる1発。「打ててよかったです」とコメントした。通算500本塁打まで残り23本。歴代9位、大杉勝男の持つ486本にもあと9本と迫った。

◆/確信の一発\中村剛也の先制ホームランこれで通算477号ホームランランキング単独10位に!?#プロ野球(2024/5/25)??オリックス×西武??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #seibulions pic.twitter.com/uRYz2XHa06

◆シンガー・ソングライターでモデルのchay(33)が、試合前にセレモニアルピッチを行った。「いいな」の語呂合わせにちなみ、背番号「17」のユニホームを着用してマウンドへ。大きく振りかぶって右腕を振ったが、投じたボールは大きく一塁側へそれた。登板後「朝、何球も練習したのですが、とても緊張してしまい、変な方向に投げてしまいました。山なりに真っすぐ、力まず投げるように、と直前までアドバイスをいただいていたのですが、マウンドに立った瞬間に緊張で全部忘れちゃいました。でも、ファンの皆さまが温かく見守ってくださり、とてもうれしかったです」と振り返った。

◆西武がオリックスとの接戦を制し、連敗を「8」で止めた。2回に中村剛也内野手(40)のソロ本塁打で先制。しかし直後に2点を奪われ逆転された。4回に同点に追いつくも、5回に1点、6回に2点を奪われ3点差をつけられた。しかし、じわりじわりと追い上げた。7回に4連打が飛び出すなど打線に火がついた。1点差に迫り、なお2死満塁で3番外崎修汰内野手(31)が左前に2点適時打を放って逆転に成功した。8回からマウンドに上がった平井克典投手(32)、9回に登板したアルバート・アブレイユ投手(28)が無失点で1点を守り、勝利を手にした。

◆オリックスが最下位西武に痛恨の逆転負けを喫した。2-2と同点の5回に森友哉捕手の併殺崩れの間に1点を勝ち越し。6回は西野真弘内野手と中川圭太内野手の適時打でリードを3点に広げた。ところが7回に先発曽谷龍平投手が集中打を浴び、4失点で逆転を許した。5、6回はともに3者凡退で抑えており、球数もそこまで68球と順調に来ていたが、落とし穴にはまった。チームは5月初の3連勝を逃し、借金は再び5に膨らんだ。

◆オリックス中嶋聡監督(55)が逆転負けを振り返り、継投の難しさを語った。「難しいですよね、替え時ってのは。6回何やったんやって話だし、今のチーム状況を考えたら7回を絶対投げきらなきゃいけないっていうのもあるでしょうし。すべてが...」。そこまで言って、いったん言葉を飲み込んだ。先発が不足気味になり、翌26日は中継ぎで回すブルペンデーを予定。この日の先発曽谷には長いイニングを投げることが期待された。そして6回まで球数少なく抑えたが、7回に集中打を浴びて逆転を許した。「やっぱ代えた方が良かったのかなってのも、結果論ですけどね」と指揮官。投手陣全体のやりくりを考え、交代のタイミングを悩んだことをうかがわせた。

◆西武が逆転勝ちをおさめ連敗を8で止めた。3点を追う7回に打線がつながった。4連打などで1点差に迫り、なお2死満塁の場面で3番外崎が三遊間を破る決勝の2点適時打。「なんとか抜けてくれと思った。みんながつないでくれた打席だったので、本当に逆転できてよかった」と、12日楽天戦以来の白星にほっとした表情を浮かべた。今季ワーストの8連敗と苦しんでいた中、この日の試合前、ベテラン炭谷らの声がけのもと、野手ミーティングが行われた。一体感を持って試合に向かっていく気持ちを高め合った。選手会長の外崎は「みんな個人個人にも響いたと思うし、そこでチームとして、同じ方向に向いて、まとまったというか。しっかり今日の試合勝てたというのはすごく大きい」とうなずいた。26日に勝てば、4カードぶりの勝ち越しとなる。全員で束となって勝利を狙う。▽西武与座(7回から3番手で今季初登板し1回無失点で今季初勝利)「どうにかゼロで(抑える)ということだけを意識して。しっかり腕を振ってというのを心がけて投げました」

◆おかわり君こと西武中村剛也内野手(40)が、並んでいた金本知憲を超えるNPB歴代単独10位の通算477本塁打を放った。2回に左腕曽谷の148キロ高め直球をとらえ、西武ファンの待つ左翼席へ今季6号となる1発をかっ飛ばした。「うまく打てました」と短い言葉で喜びをかみしめた。節目の通算500本塁打まで残り23本とし「まだまだ打てるように頑張ります」と今後を見据えた。

◆オリックス鈴木博志投手が今週2度目ブルペンデーの先陣を切る。26日の西武戦で移籍後初先発。昨年の現役ドラフトで中日から加入。苦しい投手陣のやりくりの中で、経験のある右腕に白羽の矢が立った。中継ぎでの初登板から中2日での先発を伝えられたのは25日の試合前。「『明日は頭でいくよ』と練習している時に言われて。先発と言っても、そこまでたくさん投げるとは限らない。目の前の打者を抑えていく」と引き締めた。

◆オリックスが継投で後手に回り、8連敗中だった最下位西武に痛い逆転負けを喫した。中嶋監督は落胆の顔。「難しいっすよね。(投手の)代え時ってのは。今のチーム状況を考えたら7回は絶対投げ切らなきゃいけないでしょうし。すべてが...」と言葉を飲み込んだ。すべてが、悪い方に回ってしまった。2軍再調整中の山下の先発復帰が先送りになった影響もあり、翌26日は中継ぎで回す今週2度目のブルペンデーに決定。救援陣を温存すべく、この日の先発曽谷にはできるだけ長いイニングを期待された。そして6回まで68球で2失点と順調。だが3点リードの7回に崩れた。犠飛をはさんで5安打。その間ベンチは動けず、1点差に迫られた1死満塁でたまらず井口を送り出したが、流れを手放した後だった。逆転され、5月初の3連勝が消えた。曽谷を引っ張りすぎた形になった指揮官は「やっぱり(早く)代えた方がよかったのかな。結果論ですけど」と悔やんだ。王者の歯車がかみ合わない。▽オリックス曽谷(7回に崩れ、自己ワーストタイ6失点で2敗目)「リードを守り切れなかった自分が悪い。全部2ストライクから甘かった。追い込んでからの技術がまだまだ足りない」

◆昨年の現役ドラフトで中日から加入したオリックス・鈴木博志投手(27)が26日の9回戦で移籍後初先発する。キャッチボールなどで調整し、「何イニング投げるかわからないけど、与えられたところでやるだけ」と力を込めた。今季は5月21日に中継ぎ要員として1軍初昇格。22、23日の日本ハム戦(エスコン)で連投し、中2日で26日に先発のマウンドに上がる。25日の練習中に首脳陣から先発を告げられたことを明かし「(先発が)あるんじゃないかという、気持ちの準備はしてました」と語った。26日は投球イニングは未定で、ブルペンデーとなる見通しだ。中日に所属していた昨季も6月6日の西武戦(県営大宮)で先発し、5回2/3を投げて無失点で勝利投手になっており、「(去年も)似たような感じ。去年は去年ですし、やることやります」とチームのために腕を振ることを誓った。

◆オリックス・中川圭太内野手(28)の勢いが止まらない。3―2の六回に西野が適時打を放ち、なおも2死一、三塁で2番手・田村の高めの直球を捉えて左前へ。3点差に広げるタイムリーとした。「打ったのは真っすぐです。とにかく次につなごうと思っていました。なんとか追加点になってくれてよかったです!」とコメント。中川はこれで10試合連続安打。2試合連続で猛打賞を記録するなど絶好調。3番打者として得点圏打率・389(試合前時点)と勝負強さが光る。

◆オリックスは5―2の七回に悪夢が待っていた。力投していた先発の曽谷が4連打と犠飛で2点をかえされ、1死満塁で無念の降板。2番手で登板した井口は外崎に2点打を浴びて逆転を許した。チームは23日の日本ハム戦(エスコン)をブルペンデーとし、7人の救援投手を費やしながらも勝利。今回の西武3連戦で先発予定だった山下の登板が見送られたことで、26日もブルペンデーとなる見込み。救援陣の負担を減らすためにも、先発の曽谷が1イニングでも長いイニングを投げたいところだったが、七回に西武打線につかまってしまった。

◆オリックスは終盤に逆転を許し、競り負けた。打線は中川、森らクリーンアップを中心につながりを見せ、3試合連続2ケタ安打&5得点以上と奮起したが、投手陣が踏ん張れなかった。力投していた先発の曽谷が七回に4連打と犠打で2点を返されると、その後も1死満塁とピンチが続き、2番手の井口にスイッチ。しかし、外崎に2点打を浴びて逆転を許した。投手陣は苦しい台所事情だ。この日、ブルペン要員の吉田、富山が登録を外れた。この3連戦で先発予定だった山下が登板見送りとなったことで26日はプルペンデーとなる見込み。23日の日本ハム戦(エスコン)でもブルペンデーとして7人の投手を起用しており、負担が大きくなっている。

◆西武の中村剛也内野手が25日、ベルーナドームで行われたオリックス8回戦で6号ソロを放って通算477本塁打とし、広島と阪神でプレーした金本知憲を上回って歴代単独10位となった。二回に7日以来の一発を左越えに運んだ。歴代9位は東映(現日本ハム)などで活躍した大杉勝男の486本。中村剛の初アーチは2004年7月24日の近鉄戦で山村から。

◆西武が連敗を8で止めた。2―5の七回に平沼の適時打と代打の佐藤龍の犠飛、外崎の2点打で4得点と逆転した。3番手の与座が今季初登板で白星を挙げた。中盤の3得点で優勢だったオリックスは先発の曽谷が七回につかまった。

◆勝利へのプランが突如として崩れ去った。終盤に投手陣がつかまり、離脱者だらけのオリックスは逆転負けで3連勝を逃した。中嶋監督は苦しい状況に頭を抱えた。「今週のピッチャーの使い方、明日もブルペンデーになって、と考えたときに、このメンツでどうやってやるんや、と」曽谷に先発のマウンドを託したが、5―2の七回に流れが変わった。先頭から4連打と犠飛で2点をかえされると、2番手・井口も流れを止められず、1イニング4失点で逆転を許した。曽谷は球数が少なく、球威もあっただけに指揮官は「難しいっすよね、代えどきってのは。今のチーム状況を考えたら7回を絶対に投げ切らなきゃいけない」と嘆いた。ブルペンデーだった23日の日本ハム戦(エスコン)は7人の投手をつぎ込んで連敗ストップ。しかし、今回の3連戦で1カ月ぶりに1軍で先発予定だった山下は最終的に登板を見送る形となり、26日を再びブルペンデーで戦わざるを得ない状況に陥った。さらに不安定な内容が続いていた中継ぎ要員の吉田と富山をこの日、登録抹消した。開幕から不振が続いていた打線は主力の杉本、頓宮が不在の中でも3試合連続の2桁安打、5得点以上を記録。2打点を挙げた4番森の活躍などで最大3点のリードを作ったが、試合前時点でリーグ2位のチーム防御率2・70の投手陣が崩壊した。宮城や平野佳、宇田川ら多数の主力投手を欠く中で痛すぎる一敗。中嶋監督は「打線(の調子)がいいときになんとかピッチャー陣が頑張んなきゃいけない」と奮起を求める。パ・リーグ4連覇へ、正念場は続く。(織原祥平)

◆長いトンネルから抜け出した。西武が逆転勝ちし、今季ワーストの連敗を8で止めた。2―5の七回に単打6本の集中打で一挙4点。2死満塁から選手会長の外崎修汰内野手(31)が執念の逆転2点打を放った。「勝ちたいという気持ちを持って毎日戦っていたが、なかなか結果に結びつかなかった。本当に勝ててよかった」フルカウントからのカットボールを捉えて左前に運ぶと、塁上で喜びを噛み締めるようにガッツポーズを作った。七回に打線が奮起。先頭・蛭間から4連打を放ち、平沼の適時打と代打・佐藤龍の犠飛で1点差に。得点はいずれも2ストライク後からと粘り強さが光った。この日の試合前、今季から選手会長を務める外崎、主将の源田らの提案で急遽(きゅうきょ)、野手だけのミーティングを開催した。「同じ方向を向いて」と呼び掛けた外崎は「個人個人にも響いたと思うし、チームがまとまった雰囲気があった」と実感。松井監督は「チームプレーですね。(選手の)何とかしようという気持ちを非常に感じた」と12日の楽天戦(ベルーナ)以来となる勝利のハイタッチで満面の笑みを浮かべた。開幕から苦しい状況が続き借金16で最下位に低迷するが、シーズンはまだ99試合を残す。外崎は「この勝利がチームにとっていいきっかけになってくる。1試合で終わらずに連勝できるように頑張っていきたい」と逆襲を誓った。(石井孝尚)

◆社会貢献活動として子供たちを試合に招待した西武・炭谷銀仁朗=ベルーナドーム(撮影・加藤圭祐)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
29122 0.707
(↓0.018)
-
(-)
100196
(-)
95
(+2)
31
(-)
34
(-)
0.263
(↓0.003)
1.960
(-)
2
(-)
日本ハム
25172 0.595
(↑0.01)
4.5
(↑1)
99150
(+5)
137
(-)
21
(-)
40
(-)
0.241
(↑0.001)
2.750
(↑0.06)
3
(-)
ロッテ
23183 0.561
(↑0.011)
6
(↑1)
99132
(+2)
136
(-)
21
(+1)
15
(-)
0.241
(↓0.001)
2.800
(↑0.07)
4
(-)
ORIX
19242 0.442
(↓0.01)
11
(-)
98142
(+5)
143
(+6)
16
(-)
18
(-)
0.245
(↑0.002
2.780
(↓0.08)
5
(-)
楽天
17261 0.395
(↓0.01)
13
(-)
99138
(-)
195
(+5)
14
(-)
30
(+1)
0.238
(↓0.002)
4.110
(↓0.02)
6
(-)
西武
14300 0.318
(↑0.016)
16.5
(↑1)
99113
(+6)
165
(+5)
22
(+1)
23
(-)
0.213
(↑0.002
3.320
(↓0.04)