阪神(★0対1☆)巨人 =リーグ戦10回戦(2024.05.24)・阪神甲子園球場=
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巨人
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阪神
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勝利投手:戸郷 翔征(4勝2敗0S)
敗戦投手:及川 雅貴(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆投手戦を制した巨人が連敗を4で止めた。巨人は両軍無得点で迎えた5回表、1死二塁から泉口の適時打が飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、先発・戸郷がノーヒットノーランを達成。今季初完封で4勝目を挙げた。敗れた阪神は、打線が最終回の好機を生かせなかった。

◆阪神及川雅貴投手(23)が24日巨人戦で甲子園でのプロ初先発に挑む。昨年チームがリーグ優勝を決めた翌日の9月15日広島戦(マツダスタジアム)以来、プロ2度目の先発。「ずっとテーマにしているストライク先行。意識してやってるので、そこだけです」と力を込めた。初となるホームの先発マウンドには「もちろん本拠地で投げるのが一番うれしいですし、それを緊張じゃなく味方にしていけたら」と心待ちにしていた。なぜ阪神がセ・リーグ最速で1万試合に到達するのか? 巨人より速い理由を深掘り/謎に潜入

◆阪神ベンチが"驚弾"に襲われた。2回、巨人長野久義外野手(39)が思い切り引きつけて打ったファウルボールが、勢いよく一塁側の阪神ベンチに飛び込んだ。幸いにもケガ人はいなかった。岡田彰布監督(66)は笑顔。ぎりぎりでよけた平田勝男ヘッドコーチ(64)は驚いた表情をしていた。

◆阪神及川雅貴投手(23)が緊急降板した。今季初先発で4回まで無失点と好投。5回に先制点を奪われ、続く戸郷に対しての初球が高く浮いたところで、異変を察した捕手の坂本誠志郎(30)が駆け寄った。ベンチに手を上げて合図を送り、安藤投手コーチとともにベンチに1度下がった。「手当てをします」のアナウンスの後、約2分後にマウンドに戻った。だが1球試投をした後、再び指先を気にしたような様子を見せ、再びベンチに下がった。岡田彰布監督(66)が同時にベンチを出て、漆原への投手交代を告げた。

◆阪神守備陣が細心のケアで失点を防いだ。6回、巨人の攻撃は1死一、三塁。打者は岸田行倫捕手(27)。走者を動かしたり、セーフティースクイズなど複数の攻撃パターンが考えられる中、捕手の坂本誠志郎(30)は内野手と投手に向けたサインを2度にわたって、入念に送った。その上で、スクイズ警戒と投ゴロの場合の指示などを、時間をかけて確認した。結果は岸田を三ゴロ併殺にしとめて無失点に抑えた。阪神守備陣は初回、2回も先頭打者を出塁させたが併殺で切り抜けていた。

◆/アレに向けて\支配下復帰したばかり立岡宗一郎が好プレー?プロ野球(2024/5/24)??阪神×巨人??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/hpUELwwKz5

◆/88年ぶりの快挙\戸郷翔征がノーヒットノーラン達成巨人の投手が甲子園での達成は1936年の沢村栄治以来?プロ野球(2024/5/24)??阪神×巨人??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/zOmk00Hkfk

◆「ビニール袋」が一瞬、試合を止める珍しいシーンがあった。7回の巨人の攻撃。プレーボールがかかったが、阪神岡留英貴投手は投球をしようとしなかった。右翼上空にひらひらと白いビニール袋が舞っており、それを気にして阪神側がストップをかけていたもよう。ビニール袋はほどなく風に流されてスタンドに入り、プレーに影響はなかった。

◆甲子園は8回からざわつきが収まらなくなった。巨人戸郷翔征投手(24)が7回まで無安打無得点の快投。8回、阪神の先頭糸原健斗内野手(31)のとらえた打球が遊撃正面をつくゴロになると、阪神ファンもライバル球団の快挙が現実に近づいたことを察してか、騒然とした。2死後、代打渡辺諒内野手(29)が2球、左翼線ぎりぎりのファウルを放つと大歓声が起こり、すぐにため息に変わった。見逃し三振に倒れると、場内に悲鳴に近い声があがった。

◆阪神渡辺諒内野手(29)のファウルに甲子園がざわついた。8回2死。ここまで無安打無得点の阪神は、坂本に代わって代打渡辺を投入。その初球、そして3球目を捉え、左翼線へ鋭い当たりを飛ばすも、いずれもファウルとなった。惜しいスイングに甲子園がざわついたが、最後は空振り三振に倒れた。8回まで戸郷に無安打無得点に抑え込まれている。

◆阪神が交流戦前最後の「伝統の一戦」初戦で、巨人先発戸郷翔征投手(24)にノーヒットノーランの快挙を許し、完封負けを喫した。出塁できたのは敵失2つと四球1つの3度だけだった。阪神がノーヒットノーランを許すのは12度目。19年9月14日中日大野雄大(ナゴヤドーム)以来5年ぶりとなった。巨人戦では1リーグ時代の1937年5月1日(州崎)に沢村栄治に許してから、87年ぶり3度目だった。この試合前まで今季2敗を喫していた戸郷に、この日も苦戦した。初回近本から中野、森下と全て中飛に打ち取られると、右腕をリズムに乗せてしまった。出塁したのは敵失による3回2死からの及川、5回先頭の糸原のみ。本拠地甲子園で、主役を譲った。阪神先発の及川雅貴投手(23)も、プロ2度目の先発マウンドで4回無失点と好投。しかし、アクシデントが起きたのは5回だった。1死二塁から巨人泉口の左前適時打で先制を許し、続く戸郷に対しての初球が高く浮いたところで、異変を察した捕手の坂本が駆け寄った。手当てのため安藤投手コーチとともにベンチに1度下がったあと、約2分後にマウンドに戻ったが1球試投をした後、再び指先を気にしたような様子を見せ、再びベンチに下がった。左腕の緊急降板で、漆原へスイッチ。6回までを抑え、岡留、富田とリリーフ陣が懸命につないでいった。しかし快投の相手右腕からの1点は遠く、交流戦前最後の「伝統の一戦」は、ライバルに快挙を許す黒星スタートとなった。

◆阪神が交流戦前最後の「伝統の一戦」初戦で、巨人先発戸郷翔征投手(24)にノーヒットノーランの快挙を許し、完封負けを喫した。出塁できたのは敵失と、四球による3度だけだった。阪神が球団史上12度目のノーヒットノーランを食らった。19年9月14日に中日大野雄大(ナゴヤドーム)から食らって以来5年ぶり。巨人戦に限ると3度目で、1リーグ時代の1937年(昭12)5月1日(洲崎)に沢村栄治から食らって以来、87年ぶり。残りの1度は1936年(昭11)9月25日(甲子園)に沢村栄治から食らっており、これがプロ野球史上初めてのノーヒットノーラン。

◆巨人戸郷翔征投手(24)が史上89人目、101度目となるノーヒットノーランを達成した。試合後のインタビューで「いやもう、やっと緊張から解き放たれたので最高です。6回終わった時点であと9個と思いながら、8回終わってほんとにできるのかなと思っていた」と振り返った。巨人の投手が阪神戦でノーヒットノーランを達成するのは、1リーグ時代の1937年5月1日の沢村栄治以来、87年ぶり。戸郷は1回を3者連続の中飛に打ち取ると、順調にアウトを重ねた。3回2死からは自らの一塁悪送球、5回は岡本和の失策もあったが、安打を許すことはなかった。6回無死からは阪神木浪の左翼線への飛球を、途中出場した立岡がスライディングで好捕。バックも守備で盛り立てた。チーム4連敗、阪神に3ゲーム差で迎えた伝統の一戦。昨季は3勝10敗、今季も2敗1分けだった敵地で大記録を達成し、勝利した。戸郷は阪神戦について「甲子園自体はぼくは好きで。阪神自体も苦手意識が普通の人よりない。コンコン打たれるイメージもないし。大丈夫です。勝ちつけます」と話していた。戸郷が昨年9月9日山本(オリックス)以来、プロ野球89人目、101度目のノーヒットノーランを達成した。巨人投手では18年7月27日山口が中日戦で記録して以来13人目、17度目。球団別の回数では最多の巨人(2位は中日の12度)だが、巨人投手が阪神戦で達成は1リーグ時代の36年9月25日と37年5月1日に記録した沢村以来、87年ぶり2人目、3度目。甲子園球場で記録した巨人投手は36年9月25日沢村に次いで2人目になる。巨人の得点は5回の1点だけ。スコア1-0のノーヒットノーランは04年10月4日井川(阪神)が広島戦で記録して以来、20年ぶり22度目。ノーヒットノーランのスコアは1-0が最多が、巨人投手の1-0ノーヒットノーランは36年9月25日沢村、39年11月3日中尾(セネタース戦)に次いで3人目。阪神戦、甲子園球場、1-0と、プロ野球初のノーヒットノーランの沢村にそっくりだった。戸郷翔征(とごう・しょうせい)2000年(平12)4月4日、宮崎県都城市生まれ。聖心ウルスラ学園2年夏に甲子園出場。18年ドラフト6位で巨人入団。19年9月21日DeNA戦でプロ初登板。22年から2年連続2桁勝利。22年奪三振王。23年WBCで日本代表に選出され優勝に貢献した。187センチ、84キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億8000万円。

◆巨人戸郷翔征投手(24)に屈辱の無安打無得点試合をやられた阪神ナインは悔しさを隠さなかった。試合後のベンチ裏。ほとんどの選手は口数少なく、ロッカールームへの道を急いだ。多数の報道陣の靴音がいつもより大きく響いた。初回に中堅への大飛球を惜しくも捕られた森下翔太外野手(23)は「コントロールがよく、テンポも良かった。次、対戦の機会があれば打ちたい」と悔しさをにじませながらも「たかが1敗なので」ときっぱりと言った。3回に右翼フェンス手前まで飛ばす飛球を放った好調の近本光司外野手(29)は、いつもの戸郷との違いを聞かれ「何とも言えない」と言葉少な。2試合連続で勝利打点を挙げていた4番の大山悠輔内野手(29)は無言で引き揚げた。捕手の坂本誠志郎(30)は「(同じ)プロ野球選手で言いたくないですけど、いいピッチングをしていたと思う」と唇をかんだ。阪神が球団史上12度目のノーヒットノーランを食らった。19年9月14日に中日大野雄大(ナゴヤドーム)から食らって以来5年ぶり。巨人戦に限ると3度目で、1リーグ時代の1937年(昭12)5月1日(洲崎)に沢村栄治から食らって以来、87年ぶり。残りの1度は1936年(昭11)9月25日(甲子園)に沢村栄治から食らっており、これがプロ野球史上初めてのノーヒットノーラン。

◆巨人戸郷翔征投手(24)が史上89人目、101度目となるノーヒットノーランを達成した。巨人の投手が阪神戦でノーヒットノーランを達成するのは、1リーグ時代の1937年5月1日の沢村栄治以来、87年ぶり。戸郷は1回を3者連続の中飛に打ち取ると、順調にアウトを重ねた。3回2死からは自らの一塁悪送球、5回は岡本和の失策もあったが、安打を許すことはなかった。戸郷が昨年9月9日山本(オリックス)以来、プロ野球89人目、101度目のノーヒットノーランを達成した。巨人投手では18年7月27日山口が中日戦で記録して以来13人目、17度目。球団別の回数では最多の巨人(2位は中日の12度)だが、巨人投手が阪神戦で達成は1リーグ時代の36年9月25日と37年5月1日に記録した沢村以来、87年ぶり2人目、3度目。甲子園球場で記録した巨人投手は36年9月25日沢村に次いで2人目になる。巨人の得点は5回の1点だけ。スコア1-0のノーヒットノーランは04年10月4日井川(阪神)が広島戦で記録して以来、20年ぶり22度目。ノーヒットノーランのスコアは1-0が最多だが、巨人投手の1-0ノーヒットノーランは36年9月25日沢村、39年11月3日中尾(セネタース戦)に次いで3人目。阪神戦、甲子園球場、1-0と、プロ野球初のノーヒットノーランの沢村にそっくりだった。

◆阪神が交流戦前最後の「伝統の一戦」初戦で、巨人先発戸郷翔征投手(24)にノーヒットノーランの快挙を許し、完封負けを喫した。阪神がノーヒットノーランを許すのは12度目、19年9月14日中日大野雄大(ナゴヤドーム)以来5年ぶりとなった。巨人戦では1リーグ時代の1937年5月1日(州崎)に沢村栄治に許してから、87年ぶり3度目。巨人戦では1936年9月25日(甲子園)にも沢村栄治に許しており、この時がプロ野球史上初のノーノーだった。【阪神が許した過去のノーヒットノーラン】2019年9月14日 中日3-0阪神 大野雄大(中日)2006年9月16日 中日3-0阪神 山本昌(中日)1965年10月2日 広島2-0阪神 外木場義郎(広島)1960年8月11日 大洋1-0阪神 島田源太郎(大洋)完全試合1957年10月12日 中日3-0阪神 大矢根博臣(中日)1951年9月5日 国鉄1-0阪神 金田正一(国鉄)1948年9月6日 大陽3-0阪神 真田重蔵(大陽)1941年4月14日 黒鷲1-0阪神 亀田忠(黒鷲)1940年4月14日 阪急9-0阪神 浅野勝三郎(阪急)1937年5月1日 巨人4-0タイガース 沢村栄治(巨人)1936年9月25日 巨人1-0タイガース 沢村栄治(巨人)

◆阪神及川雅貴投手(23)は無念の緊急降板となった。プロ2度目の先発で甲子園では初。昨年、優勝翌日の「ブルペンデー」の先陣として2回を投げた経験があるだけだった。最初の2回は併殺でしのぎ、4回まで無失点。5回に1死から連打で1点を奪われると左手の指先に異変を訴え、治療後にマウンドに戻ったが続投は断念。岡田監督はマメがつぶれたことを明かした。出場選手登録を抹消され、再調整に入る見込み。5年目左腕は「緊張のせいか力みもあったけど4回までは粘ることができた。長いイニングを経験したので、またチャンスをいただけたら制御できると思う」と70球を振り返った。相手の戸郷の快挙達成に「投げ合えて、気も引き締まりました」と感想を語った。

◆阪神が交流戦前最後の「伝統の一戦」初戦で、巨人先発戸郷翔征投手(24)にノーヒットノーランの快挙を許し、完封負けを喫した。阪神がノーヒットノーランを許すのは12度目。19年9月14日中日大野雄大(ナゴヤドーム)以来5年ぶりとなった。巨人戦では1リーグ時代の1937年5月1日(州崎)に沢村栄治に許してから、87年ぶり3度目だった。阪神岡田彰布監督(66)は「ええピッチングされたら、こんなもんやろうな」と認めながらも「明日バッターがどんだけ奮起するかやろうな」と野手陣を促した。岡田監督の一問一答は以下の通り。-巨人戸郷は攻略の糸口がええ? そりゃ、打てへんのやから。-組み立ても変わってきたいや、そんなことないよ。そんな、変わらへんよ。-最後まで直球も変化球もよかった結局、な。低めのボールな、フォーク振ってな。-同じ投手に何度もやられている。相手は大したものそらな、ええピッチングされたら、こんなもんやろうな。今やったらな。今のバッティングの調子やったらな。-惜しい当たりも最後のほうに惜しい当たりいうても、アウトはアウトやからなあ。-戸郷は下げるわけにいかない状況。糸口は最後まであったか糸口ってだって、なあ、ヒットを各選手が打つしかないやんか。全然、攻めようがない。最後ぐらいやんなあ、ノーアウトで出たけど。-及川の緊急降板は手かあれはファームで1回まめをつぶして、そこと同じところみたいやけどな。まめでな。-小刻みなリレーで最後まで勝負をわからない展開に持ち込んだいやいや、それは後ろ、今日はお前、ほとんど投げてないピッチャーやったからな。1点やからな、そらお前、どういう形でな、入るか分からへんし。-富田も四球を出したが坂本を抑えたまあな、左用に出したんやけどな。-及川次の先発はいやいや、それはちょっと当分あかんやろ、投げられへん。ファームでも1回飛ばしてるくらいやからな。-序盤からいいピッチングだったまあな、ストライク、ボールはっきりしとったけどな、まあ0点でいっとったからな。-完封負けとメンタル面の違いはいやいや、それは明日野手がどんなバッティングするかよ、そんなの、そんなの、もう終わったことやしの。また初戦負けたいうことやろ。-いつも言っている一喜一憂しない。しゃーないやん、打てへんねんから。明日バッターがどんだけ奮起するかやろうな、そら。-前回岡田監督が指揮を執っていた06年に山本昌にノーヒットノーランを許した際は奮起06年やった? (山本)昌? うーん。2回目やなあと思っとったけど。何年やったかな、5年かな、6年かなあと思っとったけど。

◆巨人阿部慎之助監督(45)が、戸郷翔征投手(24)のノーヒットノーランを絶賛した。「いや、もう素晴らしい。それしかないです。球数もいっていたんですけど、あんまり代え時がなかった。最後まで投げ切ってほしいなと思って見守っていました」投球内容については「いつも以上にコントロールできていたんじゃないかなと思いますし、自分のマインドもマウンドで落ち着いていたなと見ていて感じていました」と分析。チームの連敗も4で止め「甲子園で勝ち越して、東京に帰りたいと思っているので。今日は今日で切り替えて、明日に向けてやっていきたいなと思います。鬼門だとよく言われているので、そこでこういう勝ち方ができたことはチームにとってもすごく大きいと思います」と喜んだ。戸郷が昨年9月9日山本(オリックス)以来、プロ野球89人目、101度目のノーヒットノーランを達成した。巨人投手では18年7月27日山口が中日戦で記録して以来13人目、17度目。球団別の回数では最多の巨人(2位は中日の12度)だが、巨人投手が阪神戦で達成は1リーグ時代の36年9月25日と37年5月1日に記録した沢村以来、87年ぶり2人目、3度目。甲子園球場で記録した巨人投手は36年9月25日沢村に次いで2人目になる。

◆巨人戸郷翔征投手(24)が史上89人目、101度目となるノーヒットノーランを達成した。試合後のインタビューで「いやもう、やっと緊張から解き放たれたので最高です。6回終わった時点であと9個と思いながら、8回終わってほんとにできるのかなと思っていた」と振り返った。巨人の投手が阪神戦でノーヒットノーランを達成するのは、1リーグ時代の1937年5月1日の沢村栄治以来、87年ぶり。戸郷は1回を3者連続の中飛に打ち取ると、順調にアウトを重ねた。3回2死からは自らの一塁悪送球、5回は岡本和の失策もあったが、安打を許すことはなかった。36年沢村栄治のノーヒットノーラン 9月25日の大阪タイガース戦(甲子園)でプロ野球初のノーヒットノーランを達成した。沢村は当時19歳。伝統のこのカードが甲子園球場で初めて行われた試合だった。若林との投げ合いとなり9回表、味方打線が山本栄のタイムリーで挙げた1点を守り切った。沢村は37年5月1日タイガース戦(洲崎)、40年7月6日名古屋戦(西宮)でも達成した。

◆阪神が交流戦前最後の「伝統の一戦」初戦で、巨人先発戸郷翔征投手(24)にノーヒットノーランの快挙を許し、完封負けを喫した。出塁できたのは敵失と、四球による3度だけだった。試合後のナインのコメントは以下の通り。1番近本(いつもとの違いは? と問われ)「それは分からない」2番中野(4打数無安打で)「今日は特に言うことありません」3番森下(3打数無安打に終わり)「コントロールよくテンポもよくきていた。感じとしては悪くないので。今日はたかが1敗なので、明日、明後日勝って、勝ち越したいと思います」4番大山(報道陣の問いかけに無言でクラブハウスへ)5番糸原(5回一塁の失策で出塁も安打は出ず)「良いピッチングをされたので、やり返せるように頑張ります」6番前川(3打数無安打)「結果が全て。全部結果に出ているので、次対戦するときは打てるように頑張ります」7番坂本(投手陣を引っ張り巨人打線を1失点に封じる)「相手がすごい...、プロ野球選手で、言いたくないですけど。でも、いいピッチングをしていたと思いますし。(考え込む)結果は結果としてあれですけど、でも1点取られましたけど、みんな粘ってくれて、ピッチャーが頑張ってくれて、最後までわからないゲームだった。ヒットが出て同点になっていたら、ノーヒットノーランって話は飛んじゃうくらいの、だったと思うし。でも、打てなくても点を取れたり、打てない中でどうするか。ラインアップ並んでた1人として考えないといけないし。でも、ノーヒットノーランだからって2敗とか3敗になるわけじゃなく、1敗は1敗なので。なんとかあと2つ、みんなで取りにいってやれればなと思うので、明日、みんなで」8番木浪(9回先頭で四球で出塁)「1発で仕留められなかったんで、いろいろあったと思うんですけど、切り替えて明日やり返したいと思います」渡辺(8回に代打で登場、惜しいファウル連発も空振り三振)「しっかりフェアゾーンにいれられなかった。相手ピッチャーの状態の良さに負けたかなと思います。惜しい当たりでしたが、結果が全てなんで。最後は三振で終わって。また明日頑張ります」小幡(9回無死一塁で代打で登場し犠打を決める)「自分の役割をやるだけだと思うので、全員で勝てるように頑張りたいと思います」

◆阪神の代打渡辺諒内野手(29)が戸郷相手に意地をみせた。8回2死から坂本に代わって登場。「とにかく打つしかないと思った」と初球の変化球を引っ張ったが、惜しくも三塁線に切れた。1ボールを挟み3球目も捉えるも、わずかに左翼線のファウルゾーンでボールが弾んだ。最後は内角151キロ直球で空振り三振。「相手ピッチャーの状態の良さに負けた。惜しい当たりでしたけど、結果がすべてなので」と悔やみつつ「また明日頑張ります」と前を向いた。

◆阪神富田連投手が難しい場面で救援成功した。7回2死三塁で岡留から継投。丸に四球を与えたが、坂本を外角直球で空振り三振に仕留めた。回またぎの8回も3番から3人切り。1点もやれないピンチでの出番に「キリさん(桐敷)があれだけ使われていたので、いずれ自分だろうと分かっていました。次にいい流れでいけるんじゃないかと思います」と手応えを口にした。

◆巨人戸郷翔征投手(24)が、「不滅の大投手」に肩を並べた。阪神戦で史上89人目(101度目)のノーヒットノーランを達成。巨人の投手が阪神戦でノーヒットノーランを達成するのは、1リーグ時代の36年9月25日と37年5月1日に記録した沢村栄治以来、87年ぶり2人目。戸郷は123球を投げ、許した走者は2失策と四球による3人で、5三振を奪った。歴史的な快投でチームの連敗を4で止め、今季甲子園初勝利を飾った。試合後の主な一問一答は以下の通り。-今の気持ちはやっと緊張から解き放たれた。最高です。6回終わってからあと9個と思ってやっていたし、8回抑えてから本当にできるのかなと。最高でした。-最後の9回は1点もやれない状況で先頭四球を出した時はちょっと焦りましたが、なんとか抑えられて良かったです。-チームメートの反応はだれ1人、言ってくれなくて。杉内さん(投手コーチ)も7回から僕のところにこなくなったので、より一層、緊張しましたけど、達成出来て良かったです。-野球を始めてからノーノーの記憶は記憶にないですね。-レギュラーシーズンでは89人目、101回目の達成。ウイニングボールは両親に渡したいと思います。-どんな思いでマウンドにチームとしてもあまりいい結果が出てなかった。交流戦前最後の3連戦。なんとかとりたいなと思って臨んだ。最後、三振で終われたのですごく良かったです。-今後に向けて次から交流戦が始まりますので、なんとかジャイアンツを首位にもっていきたいと思います。

◆巨人ドラフト4位ルーキーの泉口友汰内野手が決勝打を放った。5回1死二塁から外角高めの直球を左前に運んだ。戸郷の大記録を後押しする一打に「翔征が完璧なピッチングしてたんで、なんとか先制点をっていう思いだけです」と喜んだ。遊撃の守備でも好プレーでバックアップ。阿部監督は「よく打ってくれたと思います。守備でも難しいゴロを処理してくれたんで、素晴らしい1日になったんじゃないですか」と評した。

◆阪神が、巨人戸郷翔征投手(24)に屈辱の無安打無得点試合をやられた。惜しい当たりはいくつかあった。初回、森下翔太外野手(23)の中堅後方への打球はフェンス手前まで飛んだ。3回、近本光司外野手(29)の右翼への飛球も、いつもとは逆の風に乗ってフェンス際へ。近本は9回にも一直を放った。最もヒットに近かった? のは今季初先発した及川雅貴投手(23)の一打かもしれない。3回、ボテボテの打球は三塁側に転がった。戸郷が素早く処理して、一塁に投げたが、バウンドして一塁岡本が後逸。かりに捕球していてもタイミングは微妙だったが、記録は戸郷の「失策」となった。後日、記録が訂正になるケースは珍しくないが、今回は大記録に関わるジャッジ。ネットでも「及川のあれは限りなくヒットに近かった」「さすがにもう記録訂正はできないでしょう」と話題になった。また糸原健斗内野手(31)が5回に放った一、二塁間へのゴロは岡本がはじき、失策がついた。わずかにイレギュラーしたようにも見えたが、これも微妙だった。

◆巨人戸郷翔征投手(24)が、「不滅の大投手」に肩を並べた。阪神戦で史上89人目(101度目)のノーヒットノーランを達成。巨人の投手が阪神戦でノーヒットノーランを達成するのは、1リーグ時代の36年9月25日と37年5月1日に記録した沢村栄治以来、87年ぶり2人目。戸郷は123球を投げ、許した走者は2失策と四球による3人で、5三振を奪った。歴史的な快投でチームの連敗を4で止め、今季甲子園初勝利を飾った。顔色を変えず淡々と投げ抜いた。虎の大歓声が響き渡るマウンドを戸郷が制圧した。9回2死二塁。カウント1-2から低めフォークで中野を空振り三振に仕留めた。初めて破顔した。「1-0だったからこそ集中力がもっと増した。言葉ではいい表せない感動もあり、今までやってきたことが間違えじゃなかったんだな」。今までにない興奮、そして達成感に包まれた。舞台は昨季は3勝10敗、今季も2敗1分けだった甲子園。負のデータをはね返し、球団では沢村栄治以来、87年ぶりの伝統の一戦でのノーヒットノーランだった。「甲子園でできたのはすごく縁を感じる。たくさんの野球人が喜ぶような戦いを毎回見せたい。偉大な先輩方に多少、肩を並べることはできたかなと思いますし、まだ僕の野球人生は続く。もっといろんな記録に挑戦したい」と先を見据えた。伝統球団エースの系譜を継ぎ、チーム全体を見渡す。空き時間にチームメートの試合映像をiPadで見るのが日課。1軍はもちろん背番号3ケタの育成の3軍選手までチェックする。「普通ですけどね。飯食っている感覚」と笑う。貪欲に自らの成長のヒントを探しながら別の意味も含まれる。「もし、その子と話した時に、何かためになることを言えればいいなと。ただ自分の野球の理論を話すのは簡単だけど、その選手にあったものを見つけるのはすごい難しい。僕らの言葉ってすごい重いかもしれないから。細かいところまで話せるように」。24歳で投手陣の柱を担う。重圧と向き合い、強い自覚で野球道を追求してきた。自身の経験に由来する。1軍で駆け出しの頃、よく菅野から「あの時はどうだった?」と細かく具体的に聞かれた。交わした深い野球談議の1つ1つが進化の道しるべとなった。「菅野さんは休みの日でも見てくれてるから、そういう会話ができるんだなと僕は思っている。そんな生きた経験がありますから」。エース、リーダーとしての立ち振る舞いを自然と吸収した。歴史的な投球でチームの連敗も4で止め、自身4勝目。「たくさんお肉を食べて回復に充てたい。でもお酒は飲まないんじゃないかな。シーズン終わった時に余韻に浸りながら飲みたいな」と少しの余韻に浸りつつ、まだ満足はできない。秋に最高の勝利の美酒を浴びる。【上田悠太】▽巨人杉内投手チーフコーチ(無安打無得点投球の戸郷について)「初回から気持ち、気合が入っていた。まさか1本も打たれないとは。僕が達成した時は2点あったが、戸郷は1点。走者1人が同点の走者になる。僕よりも緊張する状況で、しかもビジター。重圧の中、よく抑えてくれた」

◆ウソやろ...。阪神が交流戦前最後の「伝統の一戦」初戦で、巨人先発戸郷翔征投手(24)にノーヒットノーランを許した。出塁できたのは敵失2つと四球1つの3度だけ。巨人戦では1リーグ時代の1937年5月1日(州崎)で沢村栄治に許して以来87年ぶり、甲子園のG戦では36年9月25日でこちらも沢村栄治に喫して以来88年ぶりの屈辱となった。首位での交流戦突入確定もお預け。岡田彰布監督(66)は「明日バッターがどんだけ奮起するかやろうな」と言葉に力を込めた。阪神にとって「伝統の一戦」では87年ぶり、甲子園の巨人戦では88年ぶりのノーヒットノーラン献上。岡田監督は結末を潔く受け止めていた。「そらな、ええピッチングされたら、こんなもんやろうな。今のバッティングの調子やったらな。結局な。低めのボール、フォーク振ってな」1万試合目を3時間39分の熱戦で制してから一夜明け。1万1試合目はまさかの完敗だ。本調子と言えない虎打線が、快投の戸郷に封じ込められた。初回、先頭の近本が初球を打ち上げると中野、森下と3人連続で中飛。ここからライバル右腕の独壇場となった。5回までの出塁は敵失による2度だけ。普段との違いを問われた近本は「なんとも言えないです」と言葉少なだった。中野も「今日は特に言うことありません」と話すのみ。4番大山は、問いかけに無言のまま帰路に就いた。偉業を許した悔しさが、虎戦士の表情からにじみ出た。最後まで勝ちにこだわる姿勢は見せた。最終回に先頭の木浪が初めて四球で出塁すると、指揮官は代打小幡に犠打を命じた。「全然、攻めようがない。最後ぐらいやんなあ、ノーアウトで」この日唯一と言って良かった好機。目の前の「ノーノー阻止」ではなく、ペナントレースにつながる1勝を追い求めた。岡田監督にとっては06年に中日山本昌に許して以来2度目の屈辱。「06年やった? 昌? 2回目やなあと思っとったけど」。当時は翌日の試合を2-0で制してから破竹の9連勝で、2ケタ安打も6度と打線が奮起した。「明日野手がどんなバッティングするかよ、もう終わったことやしの。また初戦負けたいうことやろ」4カード連続で3連戦初戦に敗れた。また残り2戦を奪いにかかるだけだ。「明日バッターがどんだけ奮起するかやろうな」野手陣の背中を押すように、静かにそう繰り返した。【磯綾乃】

◆巨人戸郷翔征投手(24)が、「不滅の大投手」に肩を並べた。阪神戦で史上89人目(101度目)のノーヒットノーランを達成。巨人の投手が阪神戦でノーヒットノーランを達成するのは、1リーグ時代の36年9月25日と37年5月1日に記録した沢村栄治以来、87年ぶり2人目。戸郷は123球を投げ、許した走者は2失策と四球による3人で、5三振を奪った。歴史的な快投でチームの連敗を4で止め、今季甲子園初勝利を飾った。戸郷は積み重ねた27個のアウトのうち13個を結果球フォークで奪った。9回2死二塁、最後のアウトも信じた。「フォークを最後に決め球で行くというのは決めてました。もう腹をくくっていました」と空振り三振に斬った。他競技も見渡し、投球に生かせる教材を探す。3年前。テレビ画面に映るアスリートに引き込まれた。反り立つ壁を指と肩の力で登っていく、東京五輪のスポーツクライミング女子複合銅メダリストの野口啓代さん(34)の姿だった。「全身運動だし、肩の力とかめっちゃいい。いい筋肉の付き方をしているな」。指の力が強くなれば、フォークにも生きると参考にした。2年前のオフの自主トレからクライミングを導入した。「もうこれで打たれたらしょうがない」。切れ味、変化量とも進化を遂げた決め球を信じ抜く。偉大な記録にたどり着いた。【巨人担当=上田悠太】

◆阪神が交流戦前最後の「伝統の一戦」初戦で、巨人先発戸郷翔征投手(24)にノーヒットノーランの快挙を許し、完封負けを喫した。阪神がノーヒットノーランを許すのは12度目、19年9月14日中日大野雄大(ナゴヤドーム)以来5年ぶりとなった。巨人戦では1リーグ時代の1937年5月1日(州崎)に沢村栄治に許してから、87年ぶり3度目。巨人戦では1936年9月25日(甲子園)にも沢村栄治に許しており、この時がプロ野球史上初のノーノーだった。阪神が球団史上12度目のノーヒットノーランを食らった。19年9月14日に中日大野雄大(ナゴヤドーム)から食らって以来5年ぶり。巨人戦に限ると3度目で、1リーグ時代の1937年(昭12)5月1日(洲崎)に沢村栄治から食らって以来、87年ぶり。残りの1度は36年9月25日(甲子園)で沢村栄治に許しており、これがプロ野球史上初めてのノーヒットノーラン。甲子園でノーヒットノーランが出たのは92年6月14日広島戦で阪神の湯舟敏郎が達成して以来、32年ぶり。阪神が食らったのは65年10月2日に広島の外木場義郎に許して以来、59年ぶりだ。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】巨人戸郷翔征が甲子園での阪神戦でノーヒットノーラン達成!最終回も球威は衰えず最後の打者中野拓夢を三振に切り、歓喜のガッツポーズ!記録達成でチームメート、阿部慎之助監督、ジャビットからも祝福を受けました!

◆阪神は及川雅貴投手(22)が今季初めて先発のマウンドに上がる。先発登板は昨年9月15日の広島戦(マツダ)以来2度目となる。12日に1軍に昇格すると、17日のヤクルト戦(甲子園)で今季初登板を果たして2回無失点と好投。開幕ローテに入っていた青柳、伊藤将が調整中のため、今季2軍で6試合4先発で防御率2・45の成績を残していた左腕に白羽の矢が立った。プロ入り4年間で通算4勝を挙げているがすべて中継ぎでの勝利。伝統の一戦での先発初勝利を目指して腕を振る。

◆先発した阪神・及川雅貴投手(22)は五回に先制点を許し、直後にアクシデントで降板した。今季初先発となった左腕。序盤はテンポの良い投球で試合を作った。直球のほかにスライダー、カットボール、ツーシームなど多彩な球種を投げ込む。毎回走者を背負うも一回、二回は2イニング連続で併殺を奪った。しかし五回、1死からオコエに左前打で出塁を許すと、二盗を決められ得点圏に走者を背負う。そして泉口に追い込みながらも甘く入った直球を左前に運ばれ、先制の適時打を浴びた。なおも1死一塁となって戸郷への初球が大きく抜ける。すぐさま捕手の坂本がマウンドに駆け寄ると、少し話してベンチのスタッフを呼んだ。トレーナーと安藤投手コーチがマウンドに向かい、及川は左手の親指付近を気にしながら一時治療のためにベンチへ。この後再びマウンドに現れて1球、投球練習をしたが、岡田監督は2番手・漆原への交代を告げた。先発初勝利を目指した及川は5回途中70球、4安打1失点で降板となった。

◆阪神がこの日3つ目の併殺で巨人の追加点を阻止した。0-1の六回。前の回の途中からマウンドに上がった漆原が1死から岡本和に三遊間に強烈な打球を浴びる。糸原が飛びついて何とか処理をしたが送球も少し逸れて一塁は間に合わず、内野安打に。続く長野にはエンドランを決められ、1死一、三塁と追加点のピンチを背負った。それでも岸田を低めの変化球で三ゴロに打ち取ると、糸原―中野―大山と渡ってダブルプレーに。虎が誇る堅実な内野陣が一回、二回に続いてこの日3つ目となる併殺を完成させ、窮地を脱した。

◆阪神は無安打無得点投球を喫して敗戦。これで4カード連続のカード初戦黒星。今季初先発した及川雅貴投手(22)は四回まで好投するも、五回1死二塁から泉口に適時打を浴びて先制を許すと、この1点が決勝点になった。巨人の先発・戸郷の前にHランプを1度も灯すことはできず。2失策と1四球の3出塁に抑えられた。戸郷は史上101度目、89人目の偉業を達成。阪神がノーヒットノーランを達成されるのは2019年9月14日の中日戦(ナゴヤドーム)で大野雄大に喫して以来5年ぶり。甲子園での巨人戦では1936年9月25日に沢村栄治に喫して以来となった。

◆悪い流れは俺が断ち切る。先発のマウンドに上がった巨人・戸郷が、引き分けを挟んで4連敗中のチームを鼓舞する魂の投球を見せ、史上101度目、89人目のノーヒットノーランを達成した。「チームの勝ちをつけるのが1番ですし、首位(チーム)との対決なので、気合を入れてやっていければ」150キロ超の直球とフォークボールを駆使した投球で阪神打線を翻弄。圧巻の無安打投球を披露した。チームは17-19日の広島戦で、今季まだ未勝利の〝鬼門〟マツダスタジアムで3連敗。本拠地に戻ってからの中日戦でも流れを切ることができず、今季最長の4連敗中。15日のDeNA戦(福井)以来、白星から遠ざかっている。それだけに投手陣を引っ張る戸郷は「先制点を与えるとチームの流れが悪い中で、またより流れも悪くなると思う。雰囲気を良くしていくためにはそれが必要」と語っていた。テンポのいい投球で攻撃のリズムをつくった。右腕の好投に応えるように、五回1死二塁で「8番・遊撃」で先発したD4位・泉口(NTT西日本)が左前打を放ち、先制点を挙げた。「欲を出して、貯金をつくって(交流戦に)いきたい」と阿部監督。試合前までチームは21勝20敗4分け。貯金を蓄えて28日からの交流戦に挑むには、1勝1敗1分け以上が必須条件の中、背番号20が連敗中のチームに弾みをつける力投を見せた。

◆九回2死二塁、空振り三振に倒れた阪神・中野拓夢=甲子園球場(撮影・松永渉平)

◆巨人・戸郷翔征投手(24)が自身初の無安打無得点試合を成し遂げた。史上通算101度目で、達成者は通算89人。チームは1-0で勝利した。2023年9月9日のオリックス時代の山本由伸投手(25)=現ドジャース=が達成して以来でセ・リーグでは45度目。九回、2死二塁から中野を空振り三振に斬りマウンドでガッツポーツを見せた戸郷はヒーローインタビューで「やっと緊張から解き放たれました。最高です。六回が終わった時点であと(アウト)9個と思いながらやってましたし、八回を抑えて、本当にできるのかなと思いながら...。もう最高です。1-0でしたし、1点もやれない状況で(九回)先頭にフォアボール出した時にちょっと焦りましたけど、なんとか落ち着いて抑えれたのでよかったです」と興奮気味に語った。ウイニングボールについては「両親に渡したいと思います」と笑顔を見せ、「いやもう最後が三振で終われたので、すごいよかったです」と偉業達成を喜んだ。

◆阪神が巨人・戸郷翔征投手(24)にノーヒットノーランを喫した。九回無死から木浪聖也内野手(29)が四球、代打・小幡竜平内野手(23)の犠打で1死二塁としたが、近本光司外野手(29)が一直、中野拓夢内野手(27)が空振り三振に倒れた。阪神の出塁は三、五回の失策と九回の四球。一回から8者連続でフライ、ハーフライナーで倒れた。阪神が無安打無得点を喫するのは2019年9月14日の中日戦(ナゴヤD)での大野雄大以来。甲子園に限れば1965年10月2日の広島・外木場義郎以来、59年ぶり。さらに甲子園での伝統の一戦では36年9月25日の沢村栄治以来となった。岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=24勝18敗4分、観衆=4万2595人)。ーー攻略の糸口が...「ええ? そりゃ、打てへんのやから」ーー組み立ても変わっていた「いや、そんなことないよ。そんな、変わらへんよ」ーー最後まで直球も変化球もよかった「結局、な。低めのボールな、フォーク振ってな」ーー同じ投手に何度もやられている。相手は大したもの(戸郷相手に今季3連敗)「そらな、ええピッチングされたら、こんなもんやろうな。今やったらな。今のバッティングの調子やったらな」ーー惜しい当たりもあった「惜しい当たりいうても、アウトはアウトやからなあ」ーー糸口は最後まであったか「糸口って、だって、なあ、ヒットを各選手が打つしかないやんか。全然、攻めようがない。最後ぐらいやんなあ、ノーアウトで出たけど」ーー3バントを決めた(代打小幡)「うん」ーー及川は手か「アレはファームで1回マメつぶして、そこと同じところみたいやけどな。マメでな」ーー最後まで勝負がわからない展開に持ち込んだ「いやいや、それは後ろ、今日はお前、ほとんど投げてないピッチャーやったからな。1点やからな、そらお前、どういう形でな、入るか分からへんし」ーー富田も四球を出したが坂本を抑えた(七回2死一、三塁で坂本から空振り三振)「まあな、左用に出したんやけどな」ーー及川の次の先発は「それはちょっと当分アカンやろ、投げられへん。ファームでも1回飛ばしてるくらいやからな」ーー序盤からいいピッチングだった「まあな、ストライク、ボールはっきりしとったけどな、まあ0点で行ってたからなーーノーヒットノーランと完封負けとメンタルの違いは「いやいや、そらお前、明日野手がどんなバッティングするかよ、そんなの。もう終わったことやし。また初戦負けたいう、そういうことやろ」ーー一喜一憂しない「しゃーないやん、打てへんねんから。明日バッターがどんだけ奮起するかやろうな、そら」ーー2006年は奮起(2006年9月16日、中日・山本昌に無安打無得点を喫する)「2006年やった? マサ? うーん。2回目やなぁと思っとったけど。何年やったかな、5年かな、6年かなぁと思っとったけど」

◆阪神が巨人・戸郷翔征投手(24)にノーヒットノーランを喫した。九回無死から木浪聖也内野手(29)が四球、代打・小幡竜平内野手(23)の犠打で1死二塁としたが、近本光司外野手(29)が一直、中野拓夢内野手(27)が空振り三振に倒れた。阪神の出塁は三、五回の失策と九回の四球。一回から8者連続でフライ、ハーフライナーで倒れた。阪神が無安打無得点を喫するのは2019年9月14日の中日戦(ナゴヤD)での大野雄大以来。甲子園に限れば1965年10月2日の広島・外木場義郎以来、59年ぶり。さらに甲子園での伝統の一戦では36年9月25日の沢村栄治以来となった。主な選手コメントは以下の通り(成績=24勝18敗4分、観衆=4万2595人)。中飛、右飛、空振り三振、一直の近本光司 「(戸郷の今までとの違いを聞かれ)何とも言えないですね。それはわかんないです」中飛、三ゴロ、二ゴロで最後は空振り三振の中野拓夢 「今日は特に言うことありません」「3番・右翼」で中飛、遊ゴロ、右飛の森下翔太 「たかが1敗なので、明日明後日勝って勝ち越したいと思います」「5番・三塁」で左飛、敵失、遊ゴロの糸原健斗 「良いピッチングをされたので、やり返せるように頑張ります」「6番・左翼」で三邪飛、遊飛、二ゴロの前川右京 「結果が全てだと思います」「7番・捕手」で中飛、三ゴロ併殺の坂本誠志郎 「言いたくないですけど、良いピッチングしてた」「8番・遊撃」で二直、左飛、四球の木浪聖也 「一発で仕留められなかった」八回、代打で空振り三振の渡辺諒 「フェアゾーンに打つしかないと思っていました。惜しい当たりでしたが、結果がすべてなんで」九回、代打で犠打の小幡竜平 「最終的に決められたのは、良かったと思います」途中降板理由を聞かれた及川雅貴 「ちょっと自分からは何も言えないですね」

◆巨人の戸郷翔征投手(24)が今季初、史上89人目(通算101度目)の無安打無得点試合を成し遂げた。2失策と1四球の走者を許しただけで、1―0の勝利に導いた。昨年9月にオリックスで山本由伸(現ドジャース)が達成して以来の快挙で、セ・リーグでは2022年の今永昇太(DeNA、現カブス)以来42人目(45度目)。?巨人・戸郷が昨年9月9日のオリックス・山本由伸(対ロッテ)以来、史上89人目(101度目)となる無安打無得点試合を達成。セ・リーグの投手では2022年6月7日のDeNA・今永昇太(対日本ハム)以来2年ぶり42人目(45度目)。?巨人の投手では18年7月27日の山口俊(対中日)以来6年ぶり13人目(17度目)。生え抜きでは1994年5月18日の槙原寛己(対広島、完全試合)以来30年ぶり10人目(14度目)。?巨人の投手が阪神戦で達成したのは、沢村栄治が36年9月25日(甲子園)と37年5月1日(洲崎)に記録して以来87年ぶり2人目で、甲子園では36年の沢村以来88年ぶり2人目。?スコア1-0の無安打無得点試合は04年10月4日の阪神・井川慶(対広島)以来20年ぶり21人目(22度目)。巨人では36年の沢村、39年11月3日の中尾輝三(対セネタース)に次いで85年ぶり3人目。

◆オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(58)は無安打無得点を喫しながら「0ー1試合」に持ち込んだ投手陣を絶賛した。素直に戸郷のノーヒットノーランを称えたい。左打者への外からのスライダー、右打者へのカウントが取れるフォークを駆使した投球は、序盤からそう簡単には打てないと思っていた。完投を意識して八分の投球をしながら、150キロ近いキレのある球を投げてくる。貧打に苦しむ阪神打線だが、この試合は責められない。戸郷が上回っていた。それでも0-1の展開に持ち込んだ阪神投手陣は絶賛に値する。漆原、岡留、富田、浜地という勝ちパターンではない投手がゼロを重ねた。この投手陣がいれば、シーズンを通じても、投手から崩れる状況は想像できない。最少得点差を維持したからこそ、九回は同点、逆転の可能性を残した。ノーヒットノーランで勝ちながら、巨人の方が苦しんだ印象だ。先発の及川は大胆に投げ込み、カットボールが特に効果的だった。アクシデントの程度は分からないが、この先も先発で見たい内容だった。阪神は敗れて強し。そんな印象だ。

◆巨人・戸郷投手(24)が自身初の無安打無得点試合を成し遂げた。史上通算101度目で、達成者は通算89人。チームは1-0で勝利した。巨人の阿部監督は戸郷へ賛辞を惜しまなかった。123球で投げ切って快挙を達成。九回は2死二塁とされたものの、マウンドを託し「素晴らしい。それしかない。球数もいっていたが、最後まで投げきってほしいと思って見守っていた」と感激した様子で語った。チームは1分けを挟んで4連敗中で、戸郷自身も前回登板の広島戦は5回2失点で黒星を喫していた。エースの責任感がにじむ力投に「ジャイアンツの投手陣を引っ張っていく存在」と信頼を口にした。

◆史上101度目の無安打無得点試合を達成した巨人・戸郷翔征投手(24)が、ドラフト6位で入団した2019年から続けているのはノートの記録だ。巨人担当の樋口航記者(28)は、若きエースが登板で感じた思いなどを記すことで、時には課題の解決に生かし、時には自身を客観視していると分析した。聖地のマウンドで見せた笑顔には、日々の努力が報われた瞬間への安堵(あんど)感があふれているように映った。戸郷には、自身を原点に立ち返らせてくれる大切にする〝相棒〟がある。聖心ウルスラ学園高時代からはじめ、プロ1年目からも欠かさず登板の度に書く1冊の手帳だ。悪い時の自身の傾向や、いい時の傾向などを包み隠さず思うままに書き込む。イライラしたときの感情は文字として出るときがあるという。「完封した理由なども書いていますけど、毎年やっぱり(調子の)悪い時は見返します」と自身の状態を確認するには必須のアイテムとなっている。「タブレットに書きたいですけどね。消えちゃったらと思うと、なんか手書きの方がね」。ペーパーレス化が進む現代でも手書きにこだわるのが〝戸郷流〟だ。今は携帯のメモ機能との併用だというが、過去のものも大切に自宅に保管してある。歴史的偉業を成し遂げた背景には24歳を支えた〝戸郷ノート〟があった。(巨人担当・樋口航)

◆やられたら、やり返せ!! 阪神は巨人に0―1で敗れ、戸郷翔征投手(24)に史上89人目(通算101度目)のノーヒットノーラン達成を許した。巨人相手に甲子園で喫するのは、史上初めての快挙となった1936年9月25日の沢村栄治以来、88年ぶりの屈辱だ。岡田彰布監督(66)は低調な打撃陣の反発力に期待を込めた。中野のバットが空を切った瞬間、88年ぶりの歴史的衝撃が走った。4万2595人のファンを飲み込んだ甲子園が大きなため息に包まれる。岡田監督はノーヒットノーランを達成した戸郷に視線を送ると、すぐさまベンチ裏へと下がった。「しゃーないやん、打てへんねんから。あした(25日)、バッターがどんだけ奮起するかやろうな」Gのエースに手も足も出なかった。三回2死から及川が戸郷の悪送球でチーム初出塁も、後続が続かず。1点を先制された直後の五回先頭では糸原が一ゴロ失策で塁に出たが、前川が遊飛、坂本が三ゴロ併殺で、反撃ムードすらなかった。「ええピッチングされたら、こんなもんやろうな。今のバッティングの調子やったらな。結局、低めのボールな、フォーク振ってな。糸口ってなあ。ヒットを各選手が打つしかないやんか。全然、攻めようがない。最後ぐらいやんなあ、ノーアウトで出たけど」0-1の九回先頭で木浪が四球をもぎ取り、代打・小幡が犠打。わずかな隙を突くべく動いたが...1死二塁から近本の鋭い当たりは一直。最後は中野が三振に倒れた。Hランプを一度も灯せず、宿敵巨人の投手に甲子園で無安打無得点試合を許すのは1936年の沢村栄治以来、実に88年ぶりだった。

◆アクシデントの及川に代わって緊急登板した阪神・漆原が無失点でつないだ。五回1死一塁でマウンドに上がり、戸郷に犠打を決められ2死二塁。丸に四球を許すが、坂本を遊ゴロに仕留めた。六回は1死一、三塁とピンチを招いたが、岸田を三ゴロ併殺に仕留めた。登板5戦連続無失点とし「緊急になりましたが、しっかりゼロで抑えて、次の回も粘ってバトンを渡せた。そこはよかったかな」と胸を張った。

◆聖地で伝説が蘇った!! 巨人・戸郷翔征投手(24)が24日、阪神10回戦(甲子園)で史上89人目(通算101度目)となる無安打無得点試合を成し遂げた。巨人の投手が敵地甲子園で記録するのは、プロ野球史上初の達成となった1936年9月25日の沢村栄治以来、88年ぶり。2失策と1四球の走者を許しただけで、1-0の勝利に導き、チームの連敗を「4」で止めた。88年の時を超えて、伝説の快投が再現された。異様な緊張感に包まれた九回2死二塁。中野を空振り三振に仕留めると、戸郷はグラブをたたいて思い切り叫んだ。史上101度目のノーヒットノーランで、若きエースが歴史に名を刻んだ。「言葉では表せないぐらいすごい感動もあり、今までやってきたことが間違いじゃなかったと思った。甲子園でできたのはすごく縁を感じます」最速152キロを計測した直球とスライダー、フォークボールで阪神打線を翻弄。最後の123球目は「腹をくくって」と決め球のフォークボールを選択。球団では山口俊が達成した2018年7月27日の中日戦(東京ドーム)以来の〝ノーノー〟。山口氏は若手時代にシーズンオフの自主トレに師事し、フォークを伝授してもらった恩人だ。

◆今季初先発の若虎をアクシデントが襲った。順調そうに見えた及川が五回に失点。その直後、左手指先を気にしながら緊急降板となった。「状態がいいとは言えないですけど、その中で悪いなりのピッチングはできた。(けがについては)ちょっと自分からは何も言えないですね」2つの併殺を奪うなど、四回までは無失点。だが、五回1死二塁でドラフト4位の泉口(NTT西日本)に左前適時打を浴びた。その直後に戸郷への初球が大きく抜けると、一度ベンチに引き揚げた。再びマウンドで投球練習をしたが、交代を告げられた。岡田監督は「ファームで1回マメをつぶして、そこと同じところみたいやけどな」と明かした。及川は4月23日のウエスタン・中日戦でもマメをつぶしており、今後については「ちょっと当分アカンやろ。投げられへん」と見通しを語った。及川の次回登板が白紙になり、再び先発ローテーションの1枠が空いた。18日に登録抹消となり、交流戦開幕となる28日の日本ハム戦(甲子園)から再登録が可能になる青柳が一番手だ。この日はウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)に調整登板し、3回を無安打無失点。「細かいところは詰めるところもありますけど、今試していることに関しては良かった」と手応えを語った。

◆いやぁ~、悔しいけれど、伝統の一戦で、素晴らしいものをみせてもらった。と、余裕の態度を見せておきましょうか。ノーヒットノーラン第1号は伝説の剛腕・沢村栄治(巨人)。1936年9月25日。相手は阪神。舞台は甲子園。スコアは1―0。昨夜と同じだった。どんな展開だったか、知る由もないが、おそらく昨夜と同じ、最後まで緊迫感MAXの息詰まる試合だったはず。それこそが、伝統の一戦なのだ。掛布雅之、矢野燿大、藤川球児、福留孝介、糸井嘉男...。いずれ劣らぬ虎のレジェンドがバックネット裏に顔をそろえていた。テレビ、ラジオの解説者として。サンスポのルーキー記者・萩原(はぎはら)翔が「あっ、矢野さんがいる!」と叫べば、1年先輩のトラ番・中屋友那が「掛布さんもいるなぁ」と返していた。伝統の一戦らしい風景だ。誰が何と言っても、阪神vs巨人、巨人vs阪神。この2強を抜きにしてプロ野球の歴史は語れない。注目度は抜きんでている。よって、中継局も力が入る。必然的に招く解説者も豪華になるのだ。ミスタータイガースがいて、監督経験者がいて、火の玉ストッパーも...。「競演」という表現がピッタリの夜だった。わがサンスポも最近は「特別企画」が減っているが、昔は大女優さんや大物落語家が記者席に座って、手記を寄せたりしたもの。「甲子園の阪神巨人は、スポーツ新聞の祭りや!」

◆クソー! わが阪神タイガースがノーヒットノーランを食らっちまった! 悔しい! 悔しい! ホント悔しーい!! だけど、巨人の戸郷翔征、敵ながら大記録オメデトウ!! 次、見てやがれってんだァ!!ということで、ここからは負け犬、いや負け虎の遠吠えを聞いてくれ~! 貧打の猛虎打線もドン底までついに来た。てことは、ここから下はなし!! よって、ここからは上がり目ってことでガンガン打ちまくるでェ!!(と信じなきゃやってられまへ~ん)伝統の一戦の大舞台で及川-漆原-富田-岡留-浜地の若虎投手陣が1失点に抑えたってのは、敗れたけど、この先の大きな自信につながったはずであるから、悔しいけれどそこまで悔しくないから不思議なのだ。不思議ですよ? これだけ打てないのになぜ阪神は首位なわけ? さらに不思議なのは本日、2軍で伊藤将-青柳のリレーでオリックス相手に1安打完封をしたその夜に、1軍がノーヒットノーランを食らうって...。今季の野球の神様はドッキリが好きなんじゃねーの? わー、この先、どーなんの、プロ野球(笑)

◆ノーヒットノーランは、潜在的な力を備えていないと、できるものではない。戸郷は本来の能力を存分に発揮した。文句のつけようのないピッチングだったよ。ストレートは走り、スライダーはキレて、フォークボールはよく落ちる。どの球種も使えるから、どんどんストライクで勝負し、テンポよく仕留めていった。四球は九回に1つ出しただけ。コントロールも申し分なかった。ひしひしと伝わってきたのは、立ち上がりから明らかに完封を狙っていたこと。まず5回で勝利投手の権利を得て、7回までいければリリーフ陣に負担をかけずに済む...という、最近ありがちな思考レベルとは違う。先発した以上は完投、完封。それがピッチャーの本能。ゲームセットの瞬間、右手を軽くあげてベンチへ凱旋。これこそがピッチャーの醍醐味。まして今の巨人打線は、1、2点くらいしか見込めない状態。確実に勝つには「1-0」で完封するしかないことも、重々承知のはず。エモトも現役時代、弱い頃の南海と阪神で投げていたので、言わせてもらう。点を取れない打線をバックにして勝つのが、エースの資格なんだ!!したがって戸郷の快投は、強烈なメッセージでもある。バッターの皆さん、もう少し打って-。これがどう受け止められるか。投手の軸がしっかりしていれば、チームは当分、崩れないだろうけど、打線もレベルアップしないとね。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆2017年5月24日の巨人戦で、阪神・鳥谷敬が五回に吉川光から顔面死球を受けて流血。そのまま病院に直行し「鼻骨骨折」の診断を受けた。翌25日の同戦、試合前に金本監督からスタメン出場が可能か問われると、「行けます」。スタメンではなかったが、映画「バットマン」のキャラクターのような黒いフェースガードを着用し、六回に代打で登場。三ゴロに倒れたが、連続試合出場を1795に伸ばした。

◆24日の阪神戦(甲子園)でプロ野球史上101度目となるノーヒットノーランを達成した巨人・戸郷翔征投手(24)が25日、快挙から一夜明け「(連絡は)(高橋)宏斗とか、いろんな方から来てましたけど、うれしかったですし、それが一番実感した」と笑顔を見せた。多くの祝福メッセージの中で、昨年のWBC日本代表で共闘したパドレスのダルビッシュからも「ノーノーおめでとう」と連絡をもらったという。試合後、宿舎に戻ると神戸牛とお祝いのプレートも用意されていたといい「めっちゃうれしかった。ステーキもうまかったし、勝利の味はおいしかった。ノーヒットノーランだったから」と歴史的大記録をかみしめた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
24184 0.571
(↓0.014)
-
(-)
97145
(-)
126
(+1)
22
(-)
15
(-)
0.224
(↓0.004)
2.220
(↑0.03)
2
(-)
広島
20174 0.541
(↑0.013)
1.5
(↑1)
102117
(+5)
98
(+2)
19
(+3)
16
(-)
0.238
(↑0.004)
2.260
(↑0.01)
3
(-)
巨人
22204 0.524
(↑0.012)
2
(↑1)
97111
(+1)
114
(-)
20
(-)
25
(+2)
0.230
(-)
2.320
(↑0.05)
4
(-)
DeNA
21221 0.488
(↓0.012)
3.5
(-)
99140
(+2)
157
(+5)
20
(-)
27
(-)
0.242
(↓0.001)
3.200
(↓0.03)
5
(-)
中日
18225 0.450
(↓0.012)
5
(-)
98120
(+2)
148
(+5)
19
(-)
12
(+2)
0.239
(↓0.002)
2.960
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
18242 0.429
(↑0.014)
6
(↑1)
99161
(+5)
151
(+2)
32
(+1)
19
(+2)
0.243
(-)
3.250
(↑0.04)