西武(★6対9☆)オリックス =リーグ戦7回戦(2024.05.24)・ベルーナドーム=
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ORIX
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西武
1200100026910
勝利投手:本田 仁海(2勝0敗0S)
(セーブ:マチャド(1勝0敗3S))
敗戦投手:アブレイユ(1勝4敗8S)
  DAZN
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◆オリックスは3点を追う3回表、中川の犠飛と紅林の適時二塁打で逆転に成功する。その後同点とされるも、9回には森の適時二塁打などで5点を挙げ、リードを奪った。投げては、3番手・本田が今季2勝目。敗れた西武は、4番手・アブレイユが振るわなかった。なお、この試合で西武・高橋光成が通算1000投球回を達成した。

◆オリックスのドラフト1位ルーキー横山聖哉内野手(18)が24日、出場選手登録された。プロ初の1軍昇格。早速、「8番三塁」でスタメン出場する。ウエスタン・リーグでは27試合に出場し、打率2割6分5厘、8打点。本塁打はないものの、主に3番を打つなど非凡な打撃を見せている。長野・上田西では夏の甲子園にも出場し、通算30本塁打をマークした。

◆/脚が光る\ドラ1ルーキー・横山聖哉2打席目でプロ初安打を記録!?#プロ野球(2024/5/24)??西武×オリックス??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #Bs2024 pic.twitter.com/m15SyB0iwY

◆節目の日だったのに、西武高橋光成投手(27)が依然としてさえない。初回、オリックス1番の福田を中飛にしNPB史上369人目の通算1000投球回を達成。イニングを終えると場内放送が入り、ベルーナドーム中から祝福された。今季初スタメンの滝沢夏央内野手(20)の活躍もあり、序盤ですでに3-0。勝ちムードだった。しかし3回1死後に3連続与四球。中川に犠飛を許し、森の安打で再び満塁に。5番紅林の走者一掃の逆転適時二塁打を許した。直後の西川にもあと一歩で本塁打の打球。右翼岸のグラブに白球が収まると同時に、高橋もグラブを外し、脱力するように歩き出した。エースとして期待されながらも、今季は右肩の張りで出遅れた。ここまでも5試合の先発で0勝4敗。前日には「今週すごくいい調整ができて明日がすごく楽しみです」と状態の良さを話していたものの、膨らみかけた勢いを消してしまった。試合中、球団広報を通じて「3回のイニングが全てですね。冷静でいられなかったです。もっと淡々と投げることができていれば一番よかったと思います」と振り返った。早ければ今オフのメジャー挑戦を夢見るが、まだまだ"争奪戦必至"の存在とまではいかない。「いかに芯で捉えられないか」に着目するメジャー関係者たちも、この夜は人数がやや少なめ。まずは何よりもエースの務めを果たしたい。結局6回92球、4失点で交代。打線が5回に必死に同点に追いつき、高橋に勝敗はつかなかった。通算1000投球回=高橋(西武) 24日のオリックス7回戦(ベルーナドーム)の1回、福田を中飛に打ち取って達成。プロ野球369人目。初投球回は15年8月2日のソフトバンク18回戦(西武プリンス)。

◆オリックスが「ブラックフライデー」を突破した。金曜日は開幕から6戦全敗だったが、ようやく初勝利を挙げた。試合を決めたのは4番の森友哉捕手(28)だ。9回同点の1死一、二塁から2点適時二塁打。拳を突き上げて喜んだ。「チャンスでいっぱい回してくれていた。自分が決めてやろうと思っていた。初球から絶対に決めてやろうと思っていた」。アブレイユの外角カットボールをとらえた、打球は左中間を突破。「逆方向に強い打球が飛ぶというのは1つのバロメーターでもあるので」と誇らしげに言った。3、4月は打率1割9分8厘と苦しんだが、5月は3割4分5厘と上げてきた。無安打は2試合のみ。コンスタントに安打を放ち、4月以降で初めて打率2割5分を上回った。「個人的にも、チーム全体でも良くなっている」と森は続けた。チームは2戦連続で今季最多タイとなる9得点。森以外にも3番中川が今季初3安打に1打点、5番紅林も2安打に今季初3打点と中軸がそろい踏み。ここ8試合中6試合で2桁安打と、春先の貧打が解消されてきた。序盤の3点ビハインドをはねかえし、中嶋監督は「早めに返せたことが大きかった」と振り返った。2連勝で借金は4に減らした。まずは勝率5割へ白星を重ねる。【大池和幸】▽オリックス紅林(3回に満塁から走者一掃の二塁打。今季初の1試合3打点)「有利なカウント(1ボール)でしたし、ゾーンに来たら思い切って打ちにいこうと思っていました」▽オリックス東(6回4失点)「(先制された)序盤の部分もそうですが、チームが逆転してくれたあとのところを何とか抑えたかったし、リードを守れなかったことが悔しい」

◆オリックス高卒ドラフト1位ルーキーの横山聖が1軍初昇格即スタメン出場し、4回にプロ初安打をマークした。西武高橋の内角低め直球をとらえ、一塁への強いゴロ。激走で内野安打をもぎ取った。「めちゃくちゃうれしい。18歳だし結果も問われてないので、自分のスイングをしていきたいと思っていた」。2軍戦では主に3番を打っていた有望株が、さっそく結果を出した。今年の高卒新人では出場、安打とも12球団一番乗り。チームの高卒新人がデビュー戦で初安打を放つのは22年池田以来だ。

◆オリックスが9回に突き放して2連勝とした。4-4の同点から森友哉捕手が勝ち越しの2点二塁打。宗も満塁から走者一掃の三塁打で続き、この回だけで5点を奪った。2戦連続で今季最多タイの9得点。打線が活気づいてきた。中嶋聡監督(55)は決勝打の森について「ああいうところで勝ち越してくれるっていうのは、上がってきたかなと思いますけど」と話した。プロ初安打を放った高卒ルーキー横山聖にも言及し「勢いを、と思って(1軍に)呼んでますし、戦力だと思ってますしね。いい雰囲気出してますので」と評価した。

◆西武が逆転負けで8連敗となり、黒星は5月にして「30」に達した。シーズンは残り100試合ある。希望がほしい。滝沢夏央内野手(20)が期待に応えた。1番スタメンに抜てきされ、初回にいきなり右中間二塁打。中村の犠飛で生還した。たまに1ミリの誤差はあるものの、身長計に乗ると基本的には164・0センチになる。現在の球界最小兵が、どん底のチームを引っ張ろうと奮闘した。試合後には「自分が流れを変えられるような選手になりたいと準備していました」と頼もしく話した。二塁に頭から飛び込み、白いユニホームがいきなり泥だらけになった。女性ファンから「かわいい」と言われる存在ながら「スピードを使った泥くさいプレーを見てほしいっす」と男くさくアピールしてきた。実家の近所にある関根学園(新潟)時代に西武スカウトに見初められ、育成入団。1年目から支配下登録の縁にも恵まれた。犠打で進めてくれた2番源田、本塁に生還させてくれた中村剛とは、23年1月に自主トレをともにした。その自主トレの滝沢のマシン打撃中、師匠の源田らがスピーカーで高らかに響かせていたのはなんと、滝沢の高校時代の新潟ローカル放送での特集番組の動画。「勘弁してくださいよ~」といじられながらも自分のあどげない話しっぷりをBGMに打ち続け、将来のレギュラー獲得のために励んできた。20歳になって「周りが見える大人になりたい」と日々でっかくなる。5月にして自力優勝の可能性が消滅し、30個も積み重なった黒星でトンネルの出口さえなかなか見えない。だからこそ、ここまで出番の少なかった若者の一打は価値が大きい。この調子のままチームを救う"夏男"になりたい。【金子真仁】

◆オリックスのドラフト1位・横山聖哉内野手(18)=上田西=が「8番・三塁」で1軍初昇格即先発出場する。チームの高卒新人の先発出場は2022年の池田以来、2年ぶり。プロ初出場で安打を放てば、同年の池田以来。今季は2軍で27試合の出場で打率・265だった期待のルーキーが敵地で1軍デビューを飾る。

◆オリックスのドラフト1位・横山聖哉内野手(18)=上田西高=がプロ初安打を放った。三回先頭のプロ初打席は捕邪飛に凡退。四回1死走者なしで迎えた第2打席で待望の快音を響かせた。西武・高橋の膝元の直球を捉えた。痛烈な打球は一塁手・平沼に好捕されたが、全力疾走で一塁を駆け抜けて内野安打を記録。プロ初安打の記念球はベンチに返球された。その後、一塁走者として若月の犠打で二塁に進塁したが、得点にはつながらなかった。

◆オリックスは森の決勝打で連勝した。4―4で迎えた九回に1死で西野が四球で出塁。中川は左前打でつないで一、二塁と好機を広げると、4番・森が抑えのアブレイユのチェンジアップを左中間にはじき返した。3、4月は打率が1割台と低迷も、5月は3割超え。今季初の2試合連続複数打点を記録した。その後も連続四球で好機が続き、途中出場の宗が走者一掃の3点三塁打で突き放した。?チームは今季、金曜日に6戦全敗と苦戦していたが、4番のバットが白星をもたらした。

◆オリックスが4―4の九回、四球と安打で1死一、二塁とし、森が勝ち越し2点二塁打。さらに満塁と攻め、宗の3点三塁打で加点した。八回を三者凡退の本田が2戦連続で白星。西武は先制した試合を落とし、今季ワーストの8連敗。

◆西武は今季ワーストの8連敗で、両リーグ最速の30敗目。借金も17に膨らんだ。最大の誤算は先発・高橋光成(27).3点の先制点をもらいながら、三回に突如として制球を乱して3連続四球から4失点。今季6試合目の登板でも初勝利を挙げられなかった右腕は「三回が全て。(四球連発でその後のピンチで)冷静でいられなかった。もっと淡々と投げることができていれば一番良かった」と唇を噛んだ。これでチームの勝率は・302。2割台転落は目前で、シーズンでも〝99・8敗〟換算でほぼ100敗ペースだ。松井稼頭央監督(48)は「もちろん、みんな勝ちたい気持ちはありますし、また明日、全員で戦っていきたい」と繰り返した。

◆24日から西武3連戦で先発予定だったオリックス・山下舜平大投手(21)の登板が見送られることになった。21日からの日本ハム3連戦(エスコン)で1軍本隊に合流し、調整を続けていた右腕だったが、24日の試合前練習には参加せず。首脳陣が状態を見極めたうえで判断したもようで、平井投手コーチは「それ(状態を見たうえでの判断)もありますし。いろいろ総合して判断した(結果)」と説明した。高卒4年目の山下は昨季、プロ初登板で開幕投手を務め、9勝(3敗)を挙げて新人王を獲得。今季は先発陣の柱として期待されていたが、不安定な内容が続き、4月20日に登録抹消。ここまで2軍で調整を続けていた。今季、1軍では3試合に先発し、0勝2敗、防御率6・43だった。

◆1軍初昇格し、「8番・三塁」で出場したオリックスD1位・横山聖(上田西高)は四回の第2打席で高橋の膝元の直球を捉え、プロ初安打となる一塁内野安打を記録した。「(ヒットは)めちゃくちゃうれしい。初めてプロの(1軍の)舞台でやれたのですごく楽しかった」。本職は遊撃ながら三塁の守備もそつなくこなしてデビュー戦を終え、「100点じゃないかな」と充実の表情で振り返った。

◆金曜日の連敗に終止符を打った。左中間を真っ二つに割る2点二塁打で試合を決めたオリックスの4番・森は二塁ベース上で力強く右拳を握った。「チャンスでいっぱい回してくれていた。自分が決めてやろうと思っていた」五回以降は両軍無得点が続き、4-4の九回に試合が動いた。1死から四球と安打で一、二塁と好機を作り、森が打席へ。抑えのアブレイユの初球チェンジアップを迷わず振り抜くと、打球は左中間を抜けた。2試合連続のタイムリー。その後、宗にも3点打が出て相手を突き放した。頼れる4番を中心に団結し、ついに〝ブラックフライデー〟を止めた。チームは今季、金曜日に6戦全敗。開幕からカード初戦を落とし続けてはや2カ月がたち、チームは4位と低迷が続く。そんな〝魔の金曜日〟にチーム一丸で白星をもぎ取った。序盤に先制を許しながらも、すぐに逆転し、中盤に同点に追いつかれはしたが、最終盤に勝ち越し。少しずつ粘り強さが戻ってきた打線に中嶋監督は「よく言う先制、中押し、駄目押し、そのパターンがベストだと思うんですけど」と話しつつも、一定の手応えをにじませた。2試合連続9得点と打線の調子は上向きで、クリーンアップの3人がそろって打点を挙げたのは4月6日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、今季2度目。3、4月は打率・198と不振だった森も5月の月間打率は同・340とV字回復。首位ソフトバンクとは11ゲーム差と背中は遠いが、あきらめるにはまだ早い。「個人的にも(状態が)良くなっているし、チーム全体で良くなってきているので、いいかなと思う」リーグ3連覇中の王者がいよいよ長い眠りから目覚めそうだ。(織原祥平)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
29112 0.725
(↓0.019)
-
(-)
101196
(+1)
93
(+3)
31
(-)
34
(-)
0.266
(↓0.002)
1.960
(↓0.03)
2
(-)
日本ハム
24172 0.585
(↑0.01)
5.5
(↑1)
100145
(+4)
137
(+3)
21
(-)
40
(+2)
0.240
(↓0.002)
2.810
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
22183 0.550
(↑0.012)
7
(↑1)
100130
(+3)
136
(+1)
20
(-)
15
(-)
0.242
(-)
2.870
(↑0.05)
4
(-)
ORIX
19232 0.452
(↑0.013)
11
(↑1)
99137
(+9)
137
(+6)
16
(-)
18
(-)
0.243
(↑0.002
2.700
(↓0.08)
5
(-)
楽天
17251 0.405
(↓0.01)
13
(-)
100138
(+3)
190
(+4)
14
(+1)
29
(+1)
0.240
(↓0.001)
4.090
(↑0.04)
6
(-)
西武
13300 0.302
(↓0.008)
17.5
(-)
100107
(+6)
160
(+9)
21
(-)
23
(-)
0.211
(↑0.001
3.280
(↓0.06)