DeNA(★2対5☆)広島 =リーグ戦9回戦(2024.05.24)・横浜スタジアム=
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広島
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DeNA
10000000012700
勝利投手:島内 颯太郎(3勝1敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗13S))
敗戦投手:伊勢 大夢(0勝2敗0S)

本塁打
【広島】小園 海斗(1号・10回表ソロ),末包 昇大(3号・10回表ソロ),野間 峻祥(1号・10回表2ラン)

  DAZN
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◆広島が延長戦を制した。広島は1点を追う8回表、小園が適時打を放ち、試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長10回には、小園、末包、野間の本塁打が飛び出し、4点のリードを奪った。投げては、4番手・島内が今季3勝目。敗れたDeNAは、3番手・伊勢が誤算だった。

◆DeNA東克樹は横浜スタジアムで昨年5月18日広島戦から10連勝中。同球場の最多連勝は84~90年斎藤雅(巨人)の11連勝で、今日の本拠地登板で勝利すれば斎藤雅に並ぶ最多タイとなる。また、同投手は今季開幕投手を務め、ここまで負けなしの4勝0敗。DeNAの開幕投手が無傷の5連勝をマークすれば、89年斉藤の4連勝を上回り球団記録を更新する。今日対戦する大瀬良大地は東同様に横浜スタジアムが得意で、19年から7連勝中。難敵との投げ合いを制し、連勝記録のダブル達成を狙う。

◆/笑顔が咲き乱れる\広島はこの回3発目野間峻祥が今季第1号ホームラン?プロ野球(2024/5/24)??DeNA×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球#carp pic.twitter.com/T80kWUngvt

◆DeNAは広島に逆転負けを喫し、連勝が3でストップした。横浜スタジアムで10連勝中の東克樹投手(28)は7回まで無失点と好投するも、1点リードの8回に追いつかれ降板。延長戦に持ち込まれると、3番手の伊勢が延長10回から小園、末包に連続本塁打、さらに4番手の石川が野間に2ランを浴び計4失点と引き離された。三浦監督は「同じバッターにやられすぎていた。明日から違うことをしていかなきゃいけない」と険しかった。

◆延長10回、勝負を決したのは広島の4番・小園海斗内野手(23)だった。DeNA伊勢から右中間へ決勝の今季1号ソロ。月間7度のV打は球団タイ記録だ。この回末包、野間にもアーチが飛び出した。1イニング3発で快勝だ。「打った瞬間はいったかなと。久しぶりに違う感覚があったので、自分でもびっくりした」。4安打2打点の活躍で勝ち、笑顔があふれた。昨季から8戦5敗と苦戦していた左腕東を攻略したのも小園だ。2打席目から安打を連ね、8回2死三塁から、一塁へのゴロで執念のヘッドスライディング。適時内野安打として同点に追いついた。今季は対東がこの日で11打数9安打と打ちまくっている。新井監督も「本当に今日もナイスバッティングだったね」と絶賛した。5番に入った末包も続いた。小園を置いて3安打。そして10回には小園と連弾。こちらはプロ初の4安打の固め打ちだった。連敗を2で止め、貯金3。交流戦に勝率5割以上で入ることが確定した。首位阪神とも1・5ゲーム差。まだまだコイの季節はこれからだ。広島は延長10回に小園、末包、野間が本塁打。延長に入って1イニング3本塁打以上は89年8月29日ダイエーが西武戦の11回に記録して以来、35年ぶり。セ・リーグでは68年6月27日中日が巨人戦の11回に江藤慎、徳武、木俣が打って以来2度目。▽広島末包(10回の3号ソロ含む4安打)「(本塁打は小園の1発の後で)楽にっていう状況だったんで、どんどんいこう、と。結果的にはよかったですね」▽広島野間(21年以来3年ぶり本塁打)「打った感じ、行ったかなと。久しぶりすぎて。入って良かった。勝った状態で回してくれたので、つなぐだけだった。勝てて良かった」

◆広島が延長10回に3本塁打を放ち、DeNAに競り勝った。8回に同点打を放った小園海斗内野手(23)が10回2死から決勝1号ソロ。末包、野間も続いた。貯金を3として交流戦に勝率5割以上で突入することが確定。首位阪神とも1・5ゲーム差とした。新井貴浩監督(47)の試合後の一問一答は以下の通り。-最後は「4番」が決めた新井監督 本当に今日もナイスバッティングだったね。あの1発もそうだし、8回の追いついたところというのも、ナイスバッティングだったと思います。その回、アキ(秋山)も先頭でよく打ってくれて、矢野が送って、キク(菊池)が追い込まれたけど、何とか粘り強く前に飛ばして、あれで一つ進んだからね。やっぱり、あそこで自分がアウトになっても、ランナーを次に進めるという、いい攻撃の形だったと思います。-東投手に対してチャンスを作り続けた新井監督 素晴らしいピッチャーなんで、なかなか得点はできないですけど、ああいうアウトになっても一つ進めるという。進んでなかったら、小園はタイムリー内野安打になってないわけだから。ああいう、いい投手から得点をするのは、そういう攻撃が大切だと思う。打った小園も、もちろんすごいけど、いい攻撃だったと思います。-大瀬良投手も粘った新井監督 本当に粘り強く、今日も素晴らしいピッチングだったと思います。大地が粘ってくれていたので、今日こういう試合になったと思います。-延長10回は末包と、あと野間も新井監督 末包は今日打ちますって言っていたけど、(野間は)ビックリしちゃったよ。ビックリして笑っちゃいました。本当にナイスホームランだったと思います。-小園は今季ホームランがなかった新井監督 そこは何も言ってないし、ホームランは今日が1号だったけど、それまで十分すぎるぐらい得点圏で打って打点を挙げてくれている。一番大切なのは打点だと思う。今日もナイスバッティング。いいヒットだったし、いいホームランだったと思います。ビジターでカード頭、しかも東投手という素晴らしい投手から勝てたというのは、大きな1勝だったと思います。

◆球団新記録となるハマスタ11連勝は、次戦に持ち越しとなった。横浜スタジアムで10連勝中のDeNA東克樹投手(28)が今季9度目の登板に臨んだ。広島先発の大瀬良と息詰まる投手戦を演じ7回まで無失点で抑えるも、1点リードの8回に追いつかれて降板した。8回113球を投げ10安打1失点と好投したが、勝ち星はつかなかった。打線が初回に広島先発の大瀬良を打ち崩し先制の1点の援護を受けると、東はテンポよく投げ込んだ。スライダーやチェンジアップ、ここぞの場面では100キロ~110キロ台のカーブを多投。緩急をつけた投球でアウトを重ねた。4回と6回には小園、末包の連打を許して三塁まで進塁されるも踏ん張り、後続をしっかり抑えてホームを踏ませなかった。悔やまれるのは8回。秋山の右前に運ばれ初めて先頭打者を塁に出すと、続く矢野は犠打で1死二塁。3番菊池を遊ゴロに仕留める間に秋山は三塁に進ませ、2死三塁のチャンスを作られて4番小園と対決。カウント2-2からの5球目のスライダーを打たれ、一塁への内野適時打で同点に追いつかれた。後続を抑え追加点を与えなかったが「粘り強く投げることはできましたが、8回の小園選手のところは自分の失投でもったいなかった」と振り返った。試合は広島に延長10回に3本の本塁打を浴び逆転負けを喫したが、東自体はこれで開幕から9試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責3以下)達成。昨季も含めれば、23年8月4日の阪神戦(横浜)から19試合連続のQSと安定感は抜群だ。勝利こそつかなかったが、三浦監督も「本当によく投げてくれたと思います。1点は取られましたけど、頑張ってくれたと思います」とたたえた。

◆広島は4番の小園が0―1の八回2死三塁で適時内野安打を放って追い付き、延長十回2死無走者でこの日4安打目となる勝ち越し本塁打を放った。さらに末包と野間にも一発が出た。島内が3勝目。DeNAは連勝が3で止まった。

◆降板するDeNA・伊勢大夢(撮影・荒木孝雄)

◆DeNA・東が大瀬良と投手戦を繰り広げた。8回113球を投げて10安打を浴びたが、1失点と粘投。「もったいなかった」と悔やんだのは、1-0の八回2死三塁で迎えた小園との対戦だ。カウント2-2から決め球のスライダーに食らいつかれ、一塁適時内野安打とされた。それでも「粘り強く投げることはできた」。勝敗はつかず、斎藤雅樹(巨人)に並び最多となる横浜スタジアムでの11連勝は持ち越しとなった。

◆広島は延長十回に小園、末包、野間が本塁打。延長イニングにチーム1イニング3本塁打をマークしたのは広島では初めて。2リーグ制(1950年)以降では68年6月27日の中日(対巨人の十一回に3本=江藤慎、徳武、木俣)、71年5月3日の東映(対ロッテの十回に5本=作道、大下、大橋、張本、大杉)、89年8月29日のダイエー(対西武の十一回に3本=バナザード、藤本博、小川史)に次いで35年ぶり4度目。

◆DeNAは1-1で突入した延長十回に救援陣が粘れず、3本塁打を許して反撃の機運がしぼんだ。連勝が3で止まり、借金生活に逆戻り。三浦大輔監督(50)は「もう少し点を取れるように」と攻撃陣の奮起を促した。悔やまれるのは1-0で迎えた七回の攻撃だ。先頭の山本が左中間への二塁打で好機を演出したが、続く森敬がバントを決められず見逃し三振。林も遊ゴロで二塁走者を進められず、そのまま無得点に終わった。広島は直後の攻撃で犠打を絡めて同点に追いついただけに、対照的だった。一回に山本の右犠飛で先行したが、なかなか追加点を奪えず、8回1失点と粘った先発の東を援護できなかった。指揮官は「(東は)本当によく投げてくれた。先制できたけど、その後が続かなかった」と悔やんだ。小園と末包には、それぞれ本塁打を含む4安打を許した。三浦監督は「同じ打者にやられているので、違うことをしないといけない」と挽回を期した。(鈴木智紘)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
24184 0.571
(↓0.014)
-
(-)
97145
(-)
126
(+1)
22
(-)
15
(-)
0.224
(↓0.004)
2.220
(↑0.03)
2
(-)
広島
20174 0.541
(↑0.013)
1.5
(↑1)
102117
(+5)
98
(+2)
19
(+3)
16
(-)
0.238
(↑0.004
2.260
(↑0.01)
3
(-)
巨人
22204 0.524
(↑0.012)
2
(↑1)
97111
(+1)
114
(-)
20
(-)
25
(+2)
0.230
(-)
2.320
(↑0.05)
4
(-)
DeNA
21221 0.488
(↓0.012)
3.5
(-)
99140
(+2)
157
(+5)
20
(-)
27
(-)
0.242
(↓0.001)
3.200
(↓0.03)
5
(-)
中日
18225 0.450
(↓0.012)
5
(-)
98120
(+2)
148
(+5)
19
(-)
12
(+2)
0.239
(↓0.002)
2.960
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
18242 0.429
(↑0.014)
6
(↑1)
99161
(+5)
151
(+2)
32
(+1)
19
(+2)
0.243
(-)
3.250
(↑0.04)