ヤクルト(★3対5☆)DeNA =リーグ戦11回戦(2024.05.23)・明治神宮野球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
10021000151101
ヤクルト
00000021031002
勝利投手:石田 健大(2勝2敗0S)
(セーブ:森原 康平(0勝1敗12S))
敗戦投手:高橋 奎二(1勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】オースティン(2号・4回表ソロ)
【ヤクルト】村上 宗隆(11号・7回裏ソロ),サンタナ(6号・7回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 DeNA戦チケット予約
◆DeNAは1-0で迎えた4回表、オースティンのソロなどで2点を追加する。続く5回にはオースティンがこの日2本目となる適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・石田健が7回2失点の力投で今季2勝目。敗れたヤクルトは、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆DeNA先発の石田健大はヤクルト戦で通算5勝13敗、防御率4・22。対戦カード別では唯一2桁敗戦を喫し、現在も6連敗中という苦手の相手だ。特に神宮は相性が悪く、通算8試合の先発で1勝5敗、防御率5・27。唯一の勝利が17年6月24日で、白星から6年以上も遠ざかっている。また村上も苦手にしており、通算24打数10安打で被打率4割1分7厘。本塁打は1本に抑えているものの、20打席以上対戦した選手の中で最も被打率が悪い。苦手の球場、打者を相手に7年ぶりの神宮での勝利となるか。

◆/青に染まるスタンドが湧いた\衝撃的な打球音オースティンが第2号ホームラン?プロ野球(2024/5/23)??ヤクルト×DeNA??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/11UgbbHUjK

◆/空気を変える白い弾丸\キング独走へ村上宗隆が第11号ホームラン?プロ野球(2024/5/23)??ヤクルト×DeNA??Live on DAZN#DAZNプロ野球#swallows pic.twitter.com/SPu4Sr4qwM

◆ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、リーグトップの11号ソロを放った。4点を追う7回先頭。カウント1-1からの3球目だった。DeNA先発石田の甘く入ったスライダーを捉え、右翼スタンドの中段へ放り込んだ。「嫌な流れだったので何とか雰囲気を変えたかった」とコメント。日本の4番がつくった流れに、次打者のドミンゴ・サンタナ外野手(31)も6号ソロで続いた。カウント2-1からの3球目のスライダーをバックスクリーンへ運んだ。「村上が一発打ったが、頭は冷静に甘い球を待ってしっかり打つことが出来ました」とコメントした。

◆ヤクルト丸山和郁外野手(24)が、脳振とう特例で抹消された。高津監督は試合後に状況について説明した。「頭部の検査等々をしました。で、異常はなかったということなので、まずは一安心ですね。一応、脳振とうの特例で抹消をして、そのプログラムに沿って今後進めていく予定にはなってますけど、特別何か異常があるとか、打撲はありますけど、何か特別変わった異常があったかっていうと、それはなかった」と話した。あくまで頭部、首付近の痛みのみだといい「重症ではない」と説明した。丸山和は前夜の22日のDeNA10回戦に「1番・中堅」でスタメン出場。1点ビハインドの6回2死一、二塁からDeNA宮崎の中堅への飛球をジャンピングキャッチした。ただ、その際に右の側頭部がフェンスに直撃。そのままグラウンドにうずくまり、担架で運ばれ、その後は救急車で病院に搬送されていた。

◆ヤクルト高津臣吾監督(55)が、1カ月ぶりの登板となった先発の高橋奎二投手(27)に厳しかった。序盤からリズムが悪く、初回1死一、二塁からオースティンに先制の適時打を献上。4回には先頭で迎えたオースティンに、どでかい1発を許した。5回途中を7安打4失点で降板。高津監督は「ちょっと解説のしようがないですね。ピッチングにはなってなかったですね。本人もどこいくかわからなかったんじゃないですか? そのぐらい制球が悪かったね」と首をかしげた。直球、変化球ともに、制球が定まらなかった。高津監督は「打たれるのはあるとしても、その打たれたランナーをフォアボールで進塁させてしまう、失点につなげてしまうというのは、ピッチングとしてはちょっとレベルが低いですね」とバッサリ。高橋は4月25日広島戦(神宮)以来の1軍の舞台も、成長した姿を見せられなかった。高津監督も「期待はしてたんですけどね、うまくいかなかったですね」と表情は曇るばかりだった。

◆DeNAがヤクルトに競り勝ち、今季初の同一カード3連勝で勝率5割に復帰した。タイラー・オースティン内野手(32)が、3年ぶりの4番起用に応える5打数3安打3打点と大暴れ。1回1死一、二塁で中前に運んで先制点をもたらすと、4回の第2打席。ヤクルト先発・高橋の直球を捉え、左翼席中段まで飛ばす特大2号ソロ。「スーパーコンタクト! 自分のポイントで力強く捉えることができました」と喜んだ。5回には左中間へ適時二塁打で猛打賞。残り三塁打が出ればサイクルだったが、あと1本が出なかった。それでも本人は「チームのためにできることをやれた」と納得顔だった。前夜まで3試合連続で4番を務めた筒香はコンディションなどを考慮してスタメンを外れる中、21年10月5日の阪神戦(横浜)以来の4番を務めたが動じない。「仮に4番でも1番でも9番でも自分のやることは変わらない。三浦監督が決めたところでしっかり仕事をやりたい」ときっちりこなした。4月に右太もも裏の肉離れで離脱したが、1軍復帰後は5試合連続安打中。好調をキープして広島とのホーム3連戦へ。「体の状態は非常に良好。この状態を1日も長く続けたい」と意欲を見せた。【平山連】▽DeNA三浦監督(今季初の同一カード3連勝)「ついに(笑)。(オースティンは)別に4番の打撃をとは言っていないが、オースティンらしい打撃をしてくれた」

◆DeNAがヤクルトに競り勝ち、今季初の同一カード3連勝で勝率5割に復帰した。先発の石田健大投手(31)は苦手な球場である神宮で7年ぶりの勝利をつかんだ。試合前まで対ヤクルトには通算5勝13敗、防御率4・22。対戦カード別では唯一2桁敗戦を喫し6連敗中の相手だが、この日はうって変わった内容を見せた。6回までテンポよく打たせて取る投球を続け無失点に抑えた。ところが、4点リードの7回にヤクルト村上、サンタナに連続ソロを浴び2点差に詰め寄られ無念の降板。救援陣がリードを守り2勝目を挙げたが、鬼門の7回を攻略できず悔しさを見せた。前回登板の15日巨人戦(福井)で丸に2ランを浴びたのも7回だった。「前回もホームラン打たれましたし、ここ(=7回)を0でいかないと」と気を引き締めて臨むも、またも7回に被弾した。村上、サンタナにはいずれも変化球をスタンドに運ばれた。「どこか体が緩むというか、ちょっと抜けてるボールがやっぱ出てくる。失投なので、まだまだ課題は多い」と反省点を口にした。

◆DeNA・東克樹投手(28)が開幕から無傷の5勝目を懸け、24日の広島戦(横浜)に先発する。ここ3試合は100球超を投じているだけに、睡眠や食事に重点を置いて疲労の回復に努めてきた。球団で単独最多となる本拠地での11連勝を目指す左腕はキャッチボールなどで調整し「やるべきことをやって明日の試合に臨む。いい感覚で入れる」と気合を入れた。

◆ヤクルト・高橋奎二投手(27)が先発したが、4回?を投げ7安打4失点で降板。4月25日の広島戦(神宮)以来、約1カ月ぶりの1軍登板となったが、チームに流れを呼び込めなかった。「調整の時間を長くいただいたのに、序盤から制球が定まらず、ゲームをつくれず、流れをもってこられずに申し訳ないです」左腕は球団を通じ、悔しさをあらわにした。一回、1死一、二塁からオースティンに中前適時打を浴びて先制を許すと、四回には再びオースティンに左翼席上段へのソロを被弾。無死一、三塁からは大和に中犠飛とされた。五回は、1死から桑原に左前打とされ、佐野に死球を与えたところで降板。2番手の星がオースティンに左中間適時二塁打を浴びた。

◆4回 本塁打を放ったDeNAのタイラー・オースティン=神宮球場(撮影・中井誠)

◆DeNAが今季初の同一カード3連戦3連勝。オースティンが一回に適時打、四回にソロ、五回に適時二塁打で3打点の活躍。4―3の九回は桑原の適時打で加点した。石田健が7回2失点で2勝目。ヤクルトは今季初の5連敗。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(31)が「3番・二塁」で出場。2点を追う八回2死一塁の第4打席に伊勢から中前打を放ち、17日の1軍復帰後初安打をマークした。続く村上の適時打を呼び込む一本に「甲子園のときからいい当たりは結構あった。全部捕られていたので、長かったですけど、ここからたくさん打ちたいなと思います」とうなずいた。チームは今季ワーストの5連敗。主将は「誰一人諦めていないですし、明日も試合があるので、移動ゲームですけど、しっかり切り替えて、またチーム一丸となって頑張りたいと思います」と前を向いた。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が「4番・三塁」で出場。0―4の七回に石田健のスライダーを捉え、リーグ単独トップをひた走る11号ソロを放ち「嫌な流れだったので何とか雰囲気を変えたかった。1、2打席目にやられていた球を打ててよかった」と振り返った。八回には2死一、三塁から1点差に迫る中前適時打も放った。猛追及ばず今季ワーストの5連敗に「序盤からそれができれば勝ち試合も増えてくる。明日は序盤からできるように頑張りたい」と前を向いた。

◆セ・リーグ6位のヤクルトは猛追及ばず、今季最長の5連敗を喫し同ワーストの借金7となった。高橋奎二投手(27)が約1カ月ぶりに先発も五回途中4失点で2敗目。高津臣吾監督(55)の主なコメントは以下の通り。――高橋奎の投球「ちょっと解説のしようがないですね。ピッチングにはなっていなかった。本人もどこ行くか分からなかったんじゃないですか? そのぐらい制球が悪かった」――課題だった制球面「そうですね。打たれるのはあるとしても、その打たれた走者を四球で進塁させてしまう、失点につなげてしまうというのは、ピッチングとしてはちょっとレベルが低いですね」――約1カ月の再調整、本人は期する思いもあった「期待はしていたんですけどね。うまくいかなかったですね」――打線は序盤から流れをつかめず「結局この3連戦、一度もリードを奪うことができなかった。ということは、やっぱり先に点を与えている。追いつく力も、追い越す力もなかったというところだと思います。得点圏にいっても、あと一本出ないですしね。そういうところの差もあるのかなと」――終盤に村上の本塁打など加勢のムード「そうなれば一番よかったんですけどね。1点ずつとは思いながらやったんですけど、なかなかうまくいかなかったですね」――山田にも復帰後初安打が出た「なかなか1本出なかったので、これで吹っ切れてくれたらなと思います。彼がやっぱりオーダーに入っていると、打つ打たない関係なく、相手にはプレッシャーがかかると思いますし。並びは別として、体調見ながら、決めていきたいと思います」

◆ヤクルト・高橋奎二投手(27)が約1カ月ぶりに先発し、4回?を7安打4失点で2敗目を喫した。序盤から3四死球を与えてピンチを広げ「真っすぐでカウントがとれなかった。変化球もストライクが入っていなかったし、そこが反省点」と唇をかんだ。高津監督は「解説のしようがない。打たれた走者を四球で進塁させ、失点につなげてしまう。ピッチングとしてはちょっとレベルが低い」と苦言を呈した。

◆DeNA・石田健大投手はストライクゾーンにテンポ良く投げ込んで打たせて取り、7回2失点。2勝目(2敗)を手にし「高さ、ラインに気をつけて投げた結果」と胸を張った。4―0の七回に村上とサンタナに連続で一発を食らっても、後続を断った。「無失点でという気持ちの中での失投。そこに課題はあるが、勝てたので良かった」とはにかんだ。

◆DeNAは23日、ヤクルト11回戦(神宮)に5-3で競り勝ち、今季初となる同一カード3連戦3連勝を飾った。前日から先発野手4人を入れ替え、右打者7人をオーダーに並べた中、3年ぶりに4番に座ったタイラー・オースティン内野手(32)が左越え2号ソロを含む3安打3打点の固め打ち。打線の火付け役となり、チームの勝率5割復帰に貢献した。DeNAの先発オーダーに右打者7人が並んだ。前夜に4番で決勝弾を放った筒香ら野手4人を入れ替えた中、2021年10月5日の阪神戦(横浜)以来3年ぶりに打線の中心に座ったオースティンが大暴れした。「スーパーコンタクト! 全ての打席で最高のスイングをしようと思っていて、あの打席ではそれが達成できた」興奮気味に振り返ったのは、1点リードで迎えた四回先頭の第2打席。甘く入った直球を真芯で捉え、会心の2号ソロを左翼席上段にたたき込んだ。一回には先制の中前適時打を放つなど、3安打3打点の固め打ちで勝利の立役者となった。

◆先発の石田健が安定した投球で7回を投げ切り、筒香を休ませた打線は、なお活発。リリーフ陣も踏んばり、リードを守る。DeNAはチーム全体がうまく機能し、絶好の形で勝率5割に戻した。その中でも、何よりの収穫は先発組だろう。21日のケイ、22日のジャクソン、そして石田健と、3人の好投で3連勝。東、中川颯、大貫とあわせて、ローテーション6人態勢が整った。これが意味するところは大きい。今季はここまで日程に余裕があり、6連戦が少なかった。そこから一変、来週28日にセ・パ交流戦に突入すると3週間、6連戦が続く。先発の頭数が足りないまま戦うのと、6枚そろえて戦えるのとでは、雲泥の差ではないか。しかも交流戦は昨年、11勝7敗で優勝している。態勢的にも精神的にもなおさら、いい形で臨めるはず。筒香に代わって4番に座ったオースティンが、本塁打をはじめ3安打で3打点を稼いだことも心強い。いや、昨年はずっと休んでいたのだから当然! もっともっと働いて!!と、これくらいは言わせてもらいたい。(サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
24174 0.585
(↑0.01)
-
(-)
98145
(+2)
125
(+1)
22
(-)
15
(+1)
0.228
(↑0.001)
2.250
(↑0.05)
2
(-)
広島
19174 0.528
(↓0.015)
2.5
(↓1)
103112
(+1)
96
(+2)
16
(-)
16
(+1)
0.234
(-)
2.270
(↑0.03)
3
(-)
巨人
21204 0.512
(-)
3
(↓0.5)
98110
(-)
114
(-)
20
(-)
23
(-)
0.230
(-)
2.370
(-)
4
(-)
DeNA
21211 0.500
(↑0.012)
3.5
(-)
100138
(+5)
152
(+3)
20
(+1)
27
(+1)
0.243
(↑0.001
3.170
(-)
5
(-)
中日
18215 0.462
(-)
5
(↓0.5)
99118
(-)
143
(-)
19
(-)
10
(-)
0.241
(-)
2.990
(-)
6
(-)
ヤクルト
17242 0.415
(↓0.01)
7
(↓1)
100156
(+3)
149
(+5)
31
(+2)
17
(-)
0.243
(↑0.001
3.290
(↓0.04)