ヤクルト(★1対2☆)DeNA =リーグ戦10回戦(2024.05.22)・明治神宮野球場=
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DeNA
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ヤクルト
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勝利投手:ジャクソン(2勝3敗0S)
(セーブ:森原 康平(0勝1敗11S))
敗戦投手:小澤 怜史(0勝5敗0S)

本塁打
【DeNA】筒香 嘉智(3号・4回表2ラン)

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◆DeNAが接戦を制した。DeNAは4回表、筒香の2ランが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・ジャクソンが6回1失点の好投。その後は3人の継投でリードを守り、ジャクソンは今季2勝目を挙げた。敗れたヤクルトは、打線が9安打1得点とつながりを欠いた。

◆DeNA筒香嘉智外野手(32)が、先制点となる3号2ランを放った。4回1死一塁からの第2打席、ヤクルト先発・小沢の6球目。甘く入った真ん中高めの直球見逃さず、右中間スタンドに放り込んだ。ガッツポーズが飛び出す会心の一打で、先発ジャクソンを援護した。

◆ヤクルト丸山和郁外野手(24)が、アクシデントに見舞われた。「1番中堅」でスタメン出場。1点ビハインドの6回表の守備だった。2死一、二塁からDeNA宮崎の中堅への飛球をジャンピングキャッチした。ただ、その際に右の側頭部がフェンスに直撃。そのままグラウンドにうずくまった。脳振とうが心配される。チームメートが様子をうかがいに来たが、起き上がることは出来なかった。直後に球場のスタッフが担架を持って急行。ヤクルトのトレーナーも駆けつける事態となり、試合は中断した。その後、ゆっくりと担架に乗せられ、トレーナー陣、球場スタッフの計8人に囲まれる形で運ばれた。その後、球場に救急車が到着。約15分後に担架に乗せられた丸山和が救急車で搬送された。試合後、高津監督は「病院には行きました。そこまでの報告は来ています」と明かし、「神宮のフェンスは硬いので。この間の甲子園のこともあるのでちょっと心配ですね」と表情を曇らせた。丸山は19日の阪神9回戦(甲子園)でもアクシデントに見舞われていた。同試合は「1番右翼」でスタメン出場。1点ビハインドの2回1死三塁。阪神木浪の打球がライト後方に飛び、丸山和がフェンスに激突しながらジャンピングキャッチで2死とした。そのまま途中交代していた。

◆/チーム救う大ファインプレー\抜ければ2点という場面センター丸山和郁がフェンスに激突しながら好捕?#プロ野球(2024/5/22)??ヤクルト×DeNA??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #swallows pic.twitter.com/BzW11CGcLK

◆DeNA筒香嘉智外野手(32)が、国内復帰後初の4番アーチで連勝に貢献した。4回1死一塁、ヤクルト先発小沢の甘く入った直球を捉え、先制点となる3号2ラン。ガッツポーズが飛び出す会心の一打に「追い込まれていましたが、しっかり自分のスイングで捉えることができたと思います」。これが決勝点となり今カード勝ち越しをもたらした。5年ぶりにチームに戻ってきた今季は主に5、6番を任されてきたが、主将の牧が右太もも裏肉離れでスタメンから外れると3試合連続で4番起用された。そこは19年オフにメジャー挑戦するまで慣れ親しんでいた自分の居場所。燃えないはずがなかった。11日阪神戦(横浜)以来の8試合ぶり本塁打に「後ろに宮崎さんがいますし、強い打球を心掛けて後ろにという思いでした」。4番としての本塁打は19年9月14日ヤクルト戦(横浜)以来だが、気にする様子はない。「状態があまり良くない中で勝ちに貢献できてよかった」とかみしめた。打率2割台といまだ本調子とはいえない状況だが、ここぞの場面ではやはり頼りになる。主力の牧が不在の中でも、DeNAにはこの男がいる。【平山連】▽DeNA三浦監督(筒香が4回に初対戦の小沢から決勝2ラン)「先制点となった筒香のは大きかった。海外でもほぼ初見の投手と対戦しているからね。考えながら日々対応してくれている」▽DeNAジャクソン(6回1失点の好投で2勝目)「ストレートがしっかり自信持って投げられたことで、他の球種も生きてきた。(試合開始から15球連続直球勝負は)全部トバ(=戸柱)のリードです笑」

◆ヤクルト先発小沢怜史投手(26)が、相手に主導権を渡した。初回先頭にいきなり四球。1死一塁から遊併殺に片付け、いきなりの失点は免れたが、0-0の4回1死一塁からハマの主砲・筒香にやられた。真ん中高めに入った直球を右中間スタンドへ運ばれた。手痛い先制の2ランとなった。今季は開幕ローテをつかみながら、苦しい数カ月を過ごしてきた。試合前までの成績は0勝4敗。試合は作るも、打線にリズムを与えられず、同時に打線の援護を受けられなかった。かねて「テンポのいい投球で長いイニングを投げたい」と話していたが、結果的に6回105球4安打2失点で降板。またしても、今季初勝利はかなえられなかった。チームメートの丸山和は体を張ったプレーを見せた。1点ビハインドの6回表の守備。2死一、二塁からDeNA宮崎の中堅への飛球をキャッチ。ただ、その際にフェンスに体をぶつけ、そのままグラウンドにうずくまった。チームメートが駆けつけても、トレーナーが様子をうかがっても、起き上がれなかった。試合は数分間の中断。その後、トレーナー陣、球場スタッフの計8人に囲まれる形で担架で運ばれた。スタンドから「頑張れ」コールが起きる中、チーム一丸で目の前のアウト、1点に全力を尽くした。【栗田尚樹】

◆ヤクルトは打線がつながりを欠いた。相手の6安打を上回る9安打も、得点は4回の内野ゴロの1点のみ。2回は無死二、三塁の好機も無得点。高津監督は「守備隊形とかいろいろな事を考えると、点を取れたと思いますね」。塩見が左膝前十字靱帯(じんたい)と半月板の損傷で戦線離脱中。高津監督は「故障者もいて選手としてもチャンスなんですけどね、なかなかいい方向に向かわないというか」とぼやいた。▽ヤクルト小沢(6回4安打2失点の粘投も今季初勝利ならず)「(4回の筒香への1発は)勝負どころで甘くいったなと。その1発、1球で負けたなという感じですね」

◆うなるような剛速球でヤクルト打線をねじふせた。DeNA新外国人アンドレ・ジャクソン投手(28)が、6回84球を投げ6安打1失点の好投。「ストレートがしっかり自信持って投げられたことで、他の球種も生きてきた。自分のリズムにも乗りやすかった」と狙い通りの攻めで2勝目を挙げた。自信がみなぎった。「しっかりストレートを投げていく」と初回に投じた9球はいずれも直球。先頭の丸山、武岡を連続三振、オスナは遊飛に仕留め3者凡退。2回の中軸との対戦でも変えなかった。先頭の4番村上にも5球連続で直球を投じた。続くサンタナにも初球は直球を放り、試合開始から15球連続で直球を投げ込む強気な投球。ところが相手の対応が勝り村上、サンタナと連打を許し、一気にピンチを迎えるもひるまない。2死満塁で9番小沢を3球三振。いずれも155キロの直球でねじふせた。3回の2巡目以降。チェンジアップやスライダーなどの変化球も織り交ぜると、さらに直球が生きた。「バッター主導というよりは、ピッチャー主導。ジャクソンの特性を生かそうと思って今日は入った」と初めて組んだ戸柱のリードの下で、最速156キロのうなるような剛速球がミットめがけて投げ入れた。4回に1点を奪われたものの、その後は無失点に抑えた。ジャクソンは「今日しっかり自信持ってマウンドに上がることができました」と手応えをつかみ、「この流れを、この後シーズンを通して続けていきたい」と誓った。

◆DeNA筒香嘉智外野手(32)が、国内復帰後初の4番アーチで連勝に貢献した。4回1死一塁、ヤクルト先発小沢の甘く入った直球を捉え、先制点となる3号2ラン。ガッツポーズが飛び出す会心の一打に「追い込まれていましたが、しっかり自分のスイングで捉えることができたと思います」。これが決勝点となり今カード勝ち越しをもたらした。筒香はミリ単位にこだわる。グラウンドでは周囲からなかなか見えない部分だが「帽子をかぶったときの感覚というか...。結構、重要なんですよ」と言う。大きな鏡の前に腰掛け、自らと"対峙(たいじ)"する時間でもある。「そんなに自分の顔って見るシーンがない。そういう意味では貴重な時間ですよね」と真顔で言う。耳周りと襟足は0ミリから1ミリで極限まで刈り込む。なめらかなグラデーションでサイドは短めを好む。「少しでもガタついていると気になる」と映し鏡で後頭部にも目を光らせる。米国から帰国した4月上旬。真っ先に向かったのが散髪だった。ヘッドスパでストレスフルだった脳内もリフレッシュした。横浜スタジアムでの公開会見前、6日の復帰戦前、直近では20日に整えた。カットを担当したLiving hair loungeの越水貴玲さんは「突然、来店してもらえたのでびっくりしました」と驚きつつも「野球をプレーしているときとは違って、すごく穏やかな印象でした。リラックスしていただけたら良かったです」と話す。感覚を大事にする筒香は、散髪の"間隔"を2週間に設定している。ミリ単位の攻防は鏡の前にもある。【DeNA担当 小早川宗一郎】

◆ヤクルト・高橋奎二投手(27)が、先発する23日のDeNA戦(神宮)に向けて神宮外苑でキャッチボールなどで調整。5年ぶりに日本球界に復帰した筒香らがそろう相手打線についての印象を語った。「強力打線なんでヒットOKという思いで。長打を出さないように低めに集めて、ゴロを打たせられればいいと思う」前回登板だった4月25日の広島戦(神宮)では3回?を投げ2本塁打を浴びるなど6安打6失点。敗戦投手となっており、翌日に出場選手登録を抹消されていた。約1カ月の調整期間では変化球の精度向上などに取り組んでいたことを明かし、「反省や課題をしっかりファームでできたかな」と手応えを口にした。今季は4試合に先発し、1勝1敗、防御率4・15。約1カ月ぶりの2勝目に向けて「自分のピッチングをできればいいかな」と決意を表した。

◆DeNAの筒香嘉智外野手(32)が「4番・右翼」で先発。四回に先制となる3号2ランを放ち「追い込まれていましたが、自分のスイングでとらえることができました。先制できてよかったです」と気合の入った表情で振り返った。1死から佐野が中前安打でつなぎ、打席に入った主砲はカウント2―2からの6球目、甘く入った直球を見逃さず一閃。打球は右中間席へ一直線に吸い込まれた。先発・ジャクソンを援護する先制弾に左翼席のベイ党からは歓声が上がった。

◆19日の阪神戦の守備で右翼フェンスに激突し、上半身の打撲で途中交代したヤクルト・丸山和郁外野手(24)が「1番・中堅」で2試合ぶりにスタメン復帰。三回の第3打席で内野安打もマークした。しかし、六回に悲劇が待っていた。2死一、二塁のピンチで宮崎の放った中堅後方への大飛球を背走。最後はフェンスにぶつかりながら好捕したが、しばらく立ち上がることができず。仲間やトレーナーが駆け寄り、ファンの激励の拍手、声援が送られる中、担架で運ばれてグラウンドを後にした。

◆1回 DeNA・ジャクソン=神宮球場(撮影・中井誠)

◆ヤクルト・丸山和郁外野手(24)が「1番・中堅」で出場。1―2の六回2死一、二塁の中堅守備で宮崎の後方への大飛球を好捕した際、フェンスに強くぶつかり起き上がることができず。担架で運ばれ途中交代し、病院へ直行した。丸山和は19日の阪神戦(甲子園)の右翼守備でもフェンスに激突し、上半身の打撲で途中交代。この日が復帰戦だった。高津監督は試合後「神宮のフェンスは硬いので。甲子園のこともあるので、ちょっと心配ですね」と語った。23日の出場については診断結果を踏まえて判断される。

◆DeNAは4投手によるリレーで、0―0の四回に筒香の2点本塁打で挙げたリードを守り抜いた。先発ジャクソンは6回1失点と粘って2勝目。ヤクルトは4連敗。七回1死三塁の同点機を逃したのが痛く、小沢は開幕5連敗。

◆ヤクルトは今季最長タイの4連敗を喫した。6日に逆転3ランを許した筒香にまたも決勝2ランを被弾。高津臣吾監督(55)は先発の小沢を責めることはなく「先に点を取るチャンスがあった」と二回の攻撃をポイントに挙げた。無死二、三塁としたが、若手2人が凡退。長岡は三飛、浜田は空振り三振に倒れ「最近は打線がつながらないとよくいうが、そういうところが詰まったイニングだった」と話した。若手を起用し相手を上回る9安打を重ねたが、1得点に終わった。2番に抜擢された武岡はバントのミスが出るなど4打数無安打。塩見が故障で離脱するなど苦しいチーム状況で、指揮官は「若い選手はチャンスだけど、なかなかいい方向に向かわない」と嘆いた。今季の1点差ゲームはこれで3勝12敗と勝負どころで一本が出ない。「故障者もいて若い選手を使う」と高津監督。打撃好調の丸山和も六回の守備でフェンスに激突し、途中交代。乗り越えていくしかない。(武田千怜)

◆DeNA新外国人右腕のジャクソンが6回1失点と力投し、4月2日以来の白星となる2勝目を手にした。5回無失点だった17日のイースタン・リーグ、ロッテ戦から中4日での登板にもかかわらず、序盤から150キロを超える直球で相手打線を圧倒。「まずはしっかり真っすぐを投げることを意識した。そこから他の球種も生かせた」と笑顔だった。試合前の時点では、28回で与四球21と制球に課題があったが、この日は申告敬遠による1つだけと安定していた。

◆DeNAは22日、ヤクルト10回戦(神宮)に2-1で勝利し、2カード連続の勝ち越しを決めた。筒香嘉智外野手(32)が四回に右中間席へ決勝の3号2ラン。5年ぶりのチーム復帰後初となる4番打者としてのアーチを放った。ここまでの3本塁打はいずれも決勝弾と勝負強さを示しており、牧秀悟内野手(26)が負傷離脱したチームを力強く引っ張る。一振りで試合を決める。それが4番の仕事だ。突き抜けるような打球音を残した白球が、右中間席に吸い込まれた。それでも緩まない筒香の表情に、スラッガーの風格がにじんだ。「僕が4番どうこうより、昨日も今日も勝ったことが一番です」四回1死一塁。2球で追い込まれながら冷静にカウント2-2に持ち込み、甘く入った6球目の直球を逃さなかった。8試合ぶりのアーチとなる決勝の3号2ラン。右太もも裏の肉離れで離脱した牧に代わり、3試合連続で打線の中心に名を連ね、勝負強さを示した。

◆筒香はさすがと言うしかない。渡米前の存在感そのままではないか。四回の2ランは、内角を狙った小沢のストレートがシュート回転して真ん中へ入った球。投手からすれば、悔いは残るかもしれない。筒香からすれば、しっかり仕留められたということだろう。カウント0-2と追い込まれてから、2-2までもってきて、最後に逆らわないスイングで、中堅スタンド右へ放り込む。ホームランバッターの条件のような打撃だ。しかも本塁打3本は、どれも〝冠(かんむり)付き〟。「逆転」「勝ち越し」、そして「先制」と、全て勝利に直結している。米国ではなぜ? スピードや配球が違ったのか? いろいろ考えさせられるほど、勝負強さも健在だ。小沢はこの日も2失点。先発登板でいずれも試合をつくっている。思った所に投げられないもどかしさが感じられ、抜け球や逆球も多かったが、かえってそれがよかったのか。サイドハンドからの140キロ台の直球は、スピードガン表示以上に速く映る。根気よく投げ続ければ、白星もついてくるはずだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
23174 0.575
(↑0.011)
-
(-)
99143
(+2)
124
(+1)
22
(-)
14
(-)
0.227
(-)
2.300
(↑0.03)
2
(-)
広島
19164 0.543
(↓0.016)
1.5
(↓1)
104111
(+1)
94
(+2)
16
(-)
15
(+1)
0.234
(↓0.001)
2.300
(↑0.01)
3
(-)
巨人
21204 0.512
(↓0.013)
2.5
(↓1)
98110
(+2)
114
(+4)
20
(+1)
23
(-)
0.230
(↑0.001)
2.370
(↓0.04)
4
(-)
DeNA
20211 0.488
(↑0.013)
3.5
(-)
101133
(+2)
149
(+1)
19
(+1)
26
(-)
0.242
(-)
3.170
(↑0.05)
5
(-)
中日
18215 0.462
(↑0.015)
4.5
(-)
99118
(+4)
143
(+2)
19
(-)
10
(+1)
0.241
(↑0.001)
2.990
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
17232 0.425
(↓0.011)
6
(↓1)
101153
(+1)
144
(+2)
29
(-)
17
(-)
0.242
(↑0.001
3.250
(↑0.03)