ヤクルト(★0対7☆)DeNA =リーグ戦9回戦(2024.05.21)・明治神宮野球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
02200003071112
ヤクルト
0000000000400
勝利投手:ケイ(2勝4敗0S)
敗戦投手:小川 泰弘(1勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】佐野 恵太(2号・3回表ソロ),宮﨑 敏郎(3号・3回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 DeNA戦チケット予約
◆DeNAが快勝。DeNAは2回表、林の適時三塁打で2点を先制する。続く3回に佐野と宮崎のソロでリードを広げると、8回には山本の適時打などで3点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・ケイが8回無失点の快投で今季2勝目。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆今季のヤクルト村上宗隆はここまで40試合出場して10本塁打、20打点、打率2割5分7厘を残すが、そのうちDeNA戦では8試合で29打数12安打、3本塁打、7打点の打率4割1分4厘と大当たり。ノーヒットに抑えられたのは4月12日の1回戦だけで、同13日の2回戦から7試合続けて安打と打点を記録中。得点圏に走者を置いた場面で8打数4安打の打率5割と勝負強い打撃も光っている。

◆ヤクルト小川泰弘投手(34)が序盤につかまった。2回1死二、三塁でDeNA林に先制の適時三塁打を許し、2点ビハインドの3回には佐野、宮崎にソロを被弾。「状態自体は悪くなかったと思うんですけど。どこかタイミングをずらしたり、工夫が必要なのかなと思います」。高津監督は「プレーボールから少し体が重いように見えましたね。キレがないというか。もうちょっと休み与えた方がいいのかなとか思いました」と奮起を求めた。▽ヤクルト高津監督(DeNAケイを攻略できず)「右がやっつけなきゃいけなかったでしょうね。(打線も)つながらないですね。いいピッチャーに当たると、なかなか簡単に出塁するのも得点するのも難しいんでしょうけど、それにしても、ちょっとつながりを欠いているというか、そういう状況が続いていますね」

◆DeNAが11安打7得点の猛攻でヤクルトに大勝した。主将の牧秀悟内野手(26)が右太もも裏の肉離れで出場選手登録を外れる激震を力に変えた。打線が序盤から得点を重ねた。口火を切ったのは、4月7日の巨人戦(東京ドーム)以来となるスタメン起用された林琢真内野手(23)だ。牧に代わって二塁を守り、攻撃では8番を任された。2回1死二、三塁の第1打席。ヤクルト先発小川の初球に反応。高めに浮いたフォークを捉え、一塁線を破る先制の2点適時打。「あの場面は何としても1点取りたかった場面なので、とりあえず打てるボールを待って打った」と無心だった。50メートル5秒7の俊足を生かして三塁を陥れた。3回はクリーンアップが続いた。3番佐野、5番宮崎がそろってソロ本塁打。佐野は離脱した牧の思いを込めてデスターシャポーズを披露し「牧はいなかったですけど、いない間にそれでもしっかりと打線をつないでいけるように頑張りたいな」。宮崎も同じだ。「なんとか彼(=牧)がいない時にも、しっかり勝てるように」との願いがバットに乗り移ったかのうように右翼席へと運んだ。8回にもさらに3点を追加し、ヤクルトの戦意を喪失させた。投げては先発ケイがテンポよく投げ込み、8回4安打無失点の快投で2勝目を挙げた。好守の要の牧が離脱を強いられたが、それぞれがやるべきことを貫き勝利を呼び込んだ。三浦監督は先発ケイの頑張りをたたえつつ「打つべき人がしっかり自分の仕事をしてくれたと思います。確かにキャプテンの牧がいないことは大きいですけど、みんなでカバーしながらカバーするためにどうしたらいいのか、今日はみんな考えながらやってくれた」と絶賛した。主力不在のピンチを全員で埋める。試練の6連戦でDeNAの真価が試される。▽DeNA三浦監督(牧が不在の中でも11安打7得点と大勝)「キャプテンの牧がいないことは大きいですけど、みんなでカバーした。今日はみんなが考えながらやってくれた」▽DeNA宮崎(3回に3号ソロ)「真っすぐを待っていた。しっかり捉えられた。(牧が出場登録抹消となったが)彼がいない時でもしっかり勝てるようにと思っているので、勝てて良かった」

◆ヤクルトの先発、小川泰弘投手(34)が2本塁打を浴びるなど、5回を投げ7安打4失点で降板した。2勝目をかけて先発した小川だが、二回1死二、三塁から林に右翼線へ2点三塁打を浴び、三回には佐野に中越えソロ、宮崎に右越えソロを被弾。五回の打順が回ったところで代打・増田を告げられ、エスパーダにマウンドを譲った。

◆DeNAが快勝した。二回に林の2点三塁打で先制し、三回は佐野、宮崎がソロ本塁打。八回は山本の2点適時打などで3点を加えた。ケイは制球良く来日最長の8回を投げ、4安打無失点で2勝目。ヤクルトは小川が崩れ3連敗。

◆7回、二塁打を放ったヤクルト・村上宗隆=神宮球場(撮影・中井誠)

◆ヤクルトは今季4度目の3連敗を喫し、借金がワーストに並ぶ5となった。先発の小川泰弘投手(34)は5回7安打4失点で2敗目。二回、林に先制の2点三塁打を浴び、三回には佐野、宮崎にソロを被弾するなど序盤から失点を重ねた。打線はDeNA先発・ケイを打ち崩せず、今季5度目の零封負け。高津臣吾監督(55)の主なコメントは以下の通り。――先発の小川は序盤から痛打されて追う展開になった「プレーボールから少し体が重いように見えましたね。キレがないというか。もうちょっと休み与えた方がいいのかなとか思いましたけどね」――本来の姿ではなかった「投げる球がなかったですね。五回1死まで、内野でアウトを取れなかったですからね。ほとんど外野に飛ばされるわけですから。ボールも高かったでしょうし、風もいい風が吹いていたでしょうし、バッターにとってはあまり苦になるボールがなかったのかなと思いましたけどね」――ケイとは3度目の対戦。打ち崩せなかった「やっぱり右(打者)が打たなきゃいけないでしょうね。左(打者)は非常に打ちづらい球を投げるので右を並べたんですけどね。右は(安打が)2本ですからね。右がやっつけなきゃいけなかったでしょうね」――七回は村上が先頭出ただけに1点でも2点でもほしかった「つながらなくなってしまいましたね。最近ね。いいピッチャーに当たると、なかなか簡単に出塁するのも得点するのも難しいんでしょうけど、ちょっとつながりを欠いているというか、そういう状況が続いていますね」――要因は「要因はすごい要因がありますよ。まあ、いるメンバーでやらなきゃいけないのでね」――5度目の零封負け。突破口、打開策は「意外と神宮でなかなか点数が取れないというか、打率も低いですし。やっぱり相手は狭い球場なので、点を取りやすいですしね。明日と明後日神宮なので。またバッティングコーチと話をして、何とかしたいと思いますね。ピッチャーはまた明日ケイが投げるわけではないので。気分を入れ替えて頑張ります」――ホーム球場で点数が入らないのは利点を生かせてない「どこに何があるのか、いますぐ答えが出ないです。よくわからないというのが正直なところで。ボールが見やすいのかどうなのかよくわからないですけども、ホームなのでね、打つ打たない、もちろん打たなきゃ駄目なんですけど、やっぱり勝ちたいです」――19日の阪神戦(甲子園)で途中交代した丸山和がベンチ外だった「きょうもスッキリしていないようだったので、あがりにしましたけどね」――明日以降は状態を見て「そうですね。明日は大丈夫かなと思いますけど」

◆燕党から、ため息が漏れた。ヤクルトは今季4度目の3連敗で、最下位に転落した。今季ワーストタイの借金5。5度目の零封負けを喫した打線の状況に、高津臣吾監督(55)の口調も厳しかった。「つながらなくなってしまいましたね。いい投手に当たると、簡単に出塁するのも得点するのも難しいんでしょうけど、つながりを欠いている状況が続いていますね」本拠地でいい姿を見せられていない。今季のチーム打率・241に対し、神宮でのチーム打率は・221とホームの利点を生かせず、7勝10敗2分け。指揮官も「意外と神宮でなかなか点数が取れないというか、打率も低い」と嘆いた。この日は今季3度目の対戦となったDeNA・ケイに対して、右打者を多く並べたが奏功せず。散発4安打に終わった。「ホームなので、やっぱり勝ちたいですね」と高津監督。強力打線が奮起し、勝利する姿を、ファンは待っている。(赤尾裕希)

◆令和マシンガン打線の底力だ!! DeNAは21日、ヤクルト9回戦(神宮)に7―0で快勝した。今季から主将を務める牧秀悟内野手(26)が、右太もも裏の肉離れで出場選手登録を抹消された中、前主将の佐野恵太外野手(29)が三回に2号ソロ。牧に代わって「8番・二塁」で先発出場した林琢真内野手(23)が二回に先制の2点三塁打を放つなど、先発野手全員安打を記録し、首位・阪神に3・5ゲーム差に迫った。主砲を欠いても、火力は落とさない。一昨年から4番を打ち続けてきた牧が離脱するピンチに、令和のマシンガン打線が一丸。先発野手全員の11安打7得点でヤクルトをねじ伏せ、三浦監督は「確かに牧がいないことは大きいけど、みんなでカバーするためにどうしたらいいのか、考えながらやってくれた」とうなずいた。新旧の主将で思いをつないだ。昨季までキャプテンマークを着けていた佐野が三回、小川のカットボールを中堅バックスクリーンへと運んだ。昨季、球場別最多の5本塁打を放った神宮で好相性を発揮し「明大時代からよく試合をしていて、好きな球場の一つ。もしかしたら捕られるかもと思ったけど、風に乗ってよかった」と納得の表情を浮かべた。

◆入団1年目から中心選手として活躍してきたDeNA・牧。明るいキャラクターでチームメートからも愛され、キャンプや遠征先では先輩選手に食事へ連れられることが多かった。主将に就任した今季。自分から年下の選手を食事に誘うようにした。「やっぱり彼らがどんなことを考えているのか、まずはしっかり知っておきたいなと思って」。同じ内野手のD4位・石上(東洋大)ら後輩選手と積極的にコミュニケーションを図った。そのうちの一人が、牧が「リンちゃん」と呼ぶ林だった。この日も離脱が決まった神宮で、牧は林に「かましてこいよ」とハッパを掛けたという。目をかけてきた後輩が期待に応え、自身不在のピンチを救ってくれた。(浜浦日向)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
22174 0.564
(↓0.015)
-
(-)
100141
(+2)
123
(+6)
22
(-)
14
(-)
0.227
(↓0.001)
2.330
(↓0.09)
2
(-)
広島
19154 0.559
(↑0.014)
0.5
(↓1)
105110
(+6)
92
(+2)
16
(+1)
14
(-)
0.235
(↑0.003)
2.310
(↑0.04)
3
(-)
巨人
21194 0.525
(-)
1.5
(↑0.5)
99108
(+1)
110
(+1)
19
(-)
23
(+1)
0.229
(↓0.001)
2.330
(↑0.05)
4
(-)
DeNA
19211 0.475
(↑0.013)
3.5
(↑1)
102131
(+7)
148
(-)
18
(+2)
26
(-)
0.242
(↑0.002
3.220
(↑0.09)
5
(-)
中日
17215 0.447
(-)
4.5
(↑0.5)
100114
(+1)
141
(+1)
19
(+1)
9
(+1)
0.240
(↓0.003)
3.010
(↑0.07)
6
(1↓)
ヤクルト
17222 0.436
(↓0.011)
5
(-)
102152
(-)
142
(+7)
29
(-)
17
(+2)
0.241
(↓0.003)
3.280
(↓0.1)