日本ハム(☆5対4★)オリックス =リーグ戦10回戦(2024.05.21)・エスコンフィールド北海道=
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ORIX
03000100041000
日本ハム
00320000X51101
勝利投手:山﨑 福也(5勝1敗0S)
(セーブ:田中 正義(1勝0敗10S))
敗戦投手:エスピノーザ(4勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】水野 達稀(2号・4回裏2ラン)

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◆日本ハムが逆転勝ち。日本ハムは3点を追う3回裏、3本の適時打が飛び出し、試合を振り出しに戻す。続く4回には、水野が2ランを放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・山崎福也が6回途中4失点で今季5勝目。敗れたオリックスは、先発・エスピノーザがリードを守れなかった。

◆オリックス山下舜平大投手(21)が、1軍に合流した。この日はキャッチボールなどを行い、外野で捕手を座らせ、変化球を交えてフォームを確認しながらボールを投げ込む姿が見られた。今季は右の柱と期待されたが、1軍3試合で0勝2敗、防御率6・43と振るわず、4月20日に出場選手登録を抹消。ファームでは3試合に先発して1勝1敗、防御率1・23の成績を残し、再び1軍に戻ってきた。24日からの西武3連戦(ベルーナドーム)での先発が見込まれる。

◆今季"13代目1番"の日本ハム中島卓也内野手(33)が初回先頭で、渋く中前打を放った。今季、新庄監督は爆発を期待する選手を1番に抜てきし、結果を出す選手が、極めて多い。18日ロッテ戦で"12代目"として起用された野村は、直近出場3試合9打数無安打と苦しんでいたが、1打席目でいきなり、4点先制の口火を切る貴重なヒットを放った。さらに翌日19日は、打順を7番に下げ、61打席目で今季1号を放った。以下、今季初めて1番に起用された選手の内容。<1>3月29日 開幕ロッテ戦1番の松本剛が5回にタイムリー三塁打<2>3月31日 スティーブンソンが10打席目で来日初安打となる三塁内野安打<3>4月2日 楽天戦で水野が5回2死から右前打で出塁し、万波の3ランにつながる<4>4月5日 西武戦で加藤豪が初の4安打<5>4月7日 西武戦の田宮は3打数無安打<6>4月9日 ソフトバンク戦で郡司が有原から初回初球を捉え4得点の口火となる右越え二塁打<7>4月30日 西武戦で細川が今季初猛打賞<8>5月2日 清宮がオリックス戦で3打数無安打<9>5月8日 ソフトバンク戦で石井が3打数無安打<10>5月11日 ロッテ戦で万波が決勝打含む2安打2打点<11>5月12日 ロッテ戦で今川が第1打席で左越え二塁打を放つなどマルチ安打<12>5月18日 ロッテ戦で野村が初回の第1打席で左前打を放ち、先制点の起点となる過去12人中9人が結果を出してきた新庄流"目覚まし1バンバン起用"。中島の第2打席以降にも、注目だ。

◆オリックス打線が、元同僚の"サチトラ"バッテリーに襲いかかった。日本ハム山崎福也投手が古巣相手に移籍後初先発し、伏見とコンビを組んだ一戦。両軍無得点の2回、1死から紅林が四球を選び、宗が右翼線への二塁打でチャンスメーク。1死二、三塁から太田椋内野手(23)が中前へのタイムリーを放ち2点を先制。西野も右前打でつなぎ、1死一、三塁から今季初スタメンの茶野篤政外野手(24)が左前へポテンヒットを放って3点目を追加した。元チームメートのバッテリーを相手に序盤で猛攻をしかけ、試合の主導権を握った。

◆/元チームメイトから先制!\山﨑福也と初対戦太田椋が3ボールから捉えてタイムリー?プロ野球(2024/5/21)??日本ハム×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/rcJlLyVkkc

◆日本ハム万波中正外野手(24)がリーグトップに立つ今季5個目の補殺をマークした。2回2死一、二塁の場面。西川の打球は一塁手のマルティネスのファーストミットを弾いて右前へ転がった。やや深めの位置に守っていた右翼手の万波は、勢いが弱まっていた打球に対して猛チャージして捕球。その時点で二塁走者の西野は三塁を回っていたが、ノーバウンドのレーザービームでタッチアウトにした。この超スーパープレーでX(旧ツイッター)では「万波の肩」がトレンド入り。「万波の肩バケモンすぎるわ」「今のに関しては回すのも普通だし万波の肩がおかしすぎた」「これは万波の肩が凄かった。西野さんはよう走った」「龍馬ナイスタイムリー! と思ったら・・・万波君の肩えぐい! 敵ながらアッパレですわ」など、日本ハムファンだけでなくオリックスファンからも称賛の声が相次いだ。

◆日本ハム中島卓也内野手(33)が通算盗塁数を204に伸ばし、目標としていた球団OB田中賢介氏の203を抜いた。今季初の1番でスタメン出場。第1打席で中前打を放つと、3回1死三塁で今季初の複数安打となる左前適時打を放ち、出塁した。続く2番松本剛の打席の2球目にスタートを切り二盗に成功。3番郡司の中前適時打で、2点目の生還を果たした。中島は「チャンスで回ってきたので、次につなげようと思い打席に入りました。守備も頑張ります」とコメントした。

◆日本ハムが逆転で4試合ぶりの勝利を挙げた。3点を追う3回1死三塁、今季初めて1番でスタメン出場した中島が左前適時打を放ち1点を返すと、二死二塁から3番郡司の中前打で2点目、さらに2死一、二塁で5番水谷が左前適時打を放ち、追いついた。4回1死二塁で、水野が左中間に2号2ランを放ち勝ち越し。先発の山崎福也投手(31)は移籍後最短の5回1/3、今季ワースト4失点も、打線の援護を受け、リーグトップ5勝目を挙げた。「2回にヒットが続き、悪いところが出てしまいました。あそこを1本でも少なくしていれば、流れが変わったと思うので、次に向けて修正したい」と反省も、古巣オリックス相手に初登板初勝利。パ・リーグ全6球団からの白星を挙げた。

◆オリックスは逆転負けでリーグ4連覇に黄色信号がともった。打線が元同僚で移籍後初対戦となった日本ハム山崎から2回に3点を先取。しかし、先発エスピノーザが3回に同点に追いつかれ、4回には水野に来日初被弾となる勝ち越し2ランを被弾。5回を投げ来日最悪の5失点で2敗目を喫した。中嶋聡監督は「あれだけ首振って、サインにうなずかなくて。キャッチャー(森)がかわいそう」と指摘した。山崎に5勝目を許し、連勝は2でストップ。首位ソフトバンクとのゲーム差は、優勝デッドラインとなる11・5差に広がった。▽オリックス太田(元同僚山崎撃ちの先制打を含む自己最多タイの3打点)「3ボールだったので、狙い球を絞り、思い切って打ちにいきました」▽オリックス・エスピノーザ(先発して来日最短5回で降板し、ワースト5失点で2敗目)「リードを守れず、逆転を許してしまったことが悔しいです」

◆日本ハム新庄監督は感心していた。「この2年間(選手が)成長してきて、誰がどの打順に入っても結果を出せる。選手がすごいとしか言いようがない」。前夜にインスタグラムでスタメンを予告した1番中島、5番水谷がともに2安打1打点。3点ビハインドからの逆転勝利のキーポイントとなった。今季は抜てきする選手の活躍も目立つが、「ここまで(起用が)当たったら俺の力じゃないです」と選手たちをたたえた。こうしたスタメン予告には、もちろん意図がある。事前に選手たちに伝えることで「準備をさせることが大事」。"職業・モチベーター"を自称するだけに、力を発揮させる環境整備は抜群。その中で選手も躍動し、球宴ファン投票の中間発表では6選手が1位。「僕が毎日5万枚くらい書いている(笑い)」と冗談を交えながらも手応え十分の1勝に笑顔だった。

◆票も勝利もリーグトップ!日本ハム山崎福也投手(31)が古巣オリックス相手に初登板し、移籍後最短の5回1/3、今季ワースト4失点降板も、打線の援護を受けリーグ単独トップの5勝目を挙げた。古巣斬りで"パ6球団制覇"も達成し、この日、発表されたオールスターファン投票中間発表でも、先発投手1位の1万1904票を獲得。"投票御礼"の粘投で今季初の本拠7連勝に貢献し、チームの貯金は再び6となった。ファンと仲間に感謝の勝利だ。移籍後最短の5回1/3降板。1点差で迎えた9回は薄氷を踏むような思いで見守った。内容は良くない中、野手に5勝目を届けてもらった。山崎は「きょうの内容で勝っていいのかなという感じです。野手に感謝。きょうは特にその思いが強い」と振り返った。2回1死、山崎の右すねを、オリックス森の打球が襲った。「痛みはなかったですよ。結果的にああいう流れになっちゃったので、そういうふうに見られましたけど大丈夫です」。この回、1死から四球と4連打で3点を失ったが、言い訳はしなかった。「あそこを1本でも2本でも少なくしておけば3点も入っていなかった。そこだけは反省点」と次を見据えた。昨季まで9シーズン在籍した古巣相手の初登板。当然やりにくさはあった。「力みましたね。意識しないようにという気持ちではあったんですけど、自然と意識していたのかなという感じです」。降板した6回は先頭の森にカットボール、紅林にフォークを捉えられピンチを招いた。「変化球に合っていた感じのイメージはあった。今後どうしようかなという風には思っていますね」。苦しむ中、しっかり収穫は、持ち帰った。球宴ファン投票中間発表では「令和の怪物」ロッテ佐々木をしのぎ先発投手1位に。「シンプルにうれしいですよね。でもなんか、いいのかなという感じはします。もっと見合った成績が残せるように」と、さらなる成長への活力にする。次の登板は大好きな打席にも入れる交流戦。22日に打撃練習開始予定も「足の状況でできるかできないか。僕はすると言っているんですけどコーチ陣はストップと(笑い)」。未勝利の阪神、広島との対戦が濃厚で、今度は"セパ12球団制覇"への準備に、取りかかる。【永野高輔】

◆日本ハム水野達稀が"自己最長弾"で試合を決めた。4回に左中間へ決勝2号2ランを運んだ。「入るとは思わなかったですけど、手応えはめちゃくちゃ良かったです」。前カードのロッテ3連戦では無安打で犠打失敗もあり、19日の試合はスタメンから外れていた。「ちょっとダメだったので、今日は絶対打ちたかった」。気持ちのこもった逆方向への1発は「今日打ったのが一番深いところじゃないかな」と振り返った。

◆日本ハムのベテラン中島卓也が、今季初めて1番でスタメン出場し、今季初の複数安打に加え、通算盗塁数を204に伸ばし、目標としていた球団OB田中賢介氏の203を抜いた。初回に二盗に失敗も、3回1死一塁で再び挑み成功。田中氏が現役時代は、ともに自主トレを行った間柄で「偉大すぎて他の記録は抜けないと思うので、盗塁は抜きたいなと思っていた」と話した。

◆約1カ月ぶりに再昇格した日本ハム水谷瞬が躍動した。5番左翼でスタメン出場。2回に二塁打、3回に左前へ同点打と2安打1打点で「何とか期待に応えたい気持ちだった」。再調整中は佐藤2軍野手育成コーディネーター兼打撃コーチから多くの助言を受けてきた。「今日も(佐藤)友亮さんなら、どういうアドバイスをくれるかなと考えながら打席に入りました」と結果で恩返しした。

◆オリックスは3点先行から逆転負け。中嶋監督は5回5失点のエスピノーザに「あれだけ首を振ってというのは捕手がかわいそう。どうしても自分の球を投げたがって偏ってしまう。もう少し捕手を信頼してあげないと」と苦言を呈した。首位ソフトバンクとの差は11・5ゲーム。2022年は5月8日に首位だった楽天に11・5ゲーム差をつけられたが、巻き返して優勝した。今季も底力を見せることができるか。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
28102 0.737
(↑0.007)
-
(-)
103183
(+21)
90
(-)
29
(+3)
34
(-)
0.266
(↑0.008)
1.980
(↑0.05)
2
(-)
日本ハム
22162 0.579
(↑0.011)
6
(-)
103133
(+5)
121
(+4)
19
(+1)
38
(+2)
0.238
(↑0.003
2.670
(↓0.04)
3
(-)
ロッテ
20183 0.526
(↑0.012)
8
(-)
102125
(+5)
134
(+3)
20
(-)
14
(-)
0.244
(↑0.001)
2.990
(-)
4
(-)
ORIX
17222 0.436
(↓0.011)
11.5
(↓1)
102115
(+4)
123
(+5)
14
(-)
17
(-)
0.239
(↑0.001
2.580
(↓0.07)
5
(-)
楽天
17231 0.425
(↓0.011)
12
(↓1)
102135
(-)
174
(+21)
13
(-)
28
(-)
0.243
(↓0.002)
3.930
(↓0.44)
6
(-)
西武
13280 0.317
(↓0.008)
16.5
(↓1)
102100
(+3)
149
(+5)
21
(-)
23
(-)
0.211
(↑0.002)
3.240
(↓0.04)