オリックス(☆3対2★)楽天 =リーグ戦11回戦(2024.05.19)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
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勝利投手:井口 和朋(1勝0敗0S)
敗戦投手:酒居 知史(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆オリックスがサヨナラ勝利。オリックスは1点リードの5回裏、西川の適時二塁打で1点を加える。その後同点とされるも、延長10回に宗の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、6番手・井口が移籍後初勝利。敗れた楽天は、9回に2点差を追いつくも、5番手・酒居が踏ん張れなかった。

◆楽天ドラフト1位の古謝樹投手(22)が、25日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)で1軍デビューすることが決定した。今江敏晃監督(40)は19日の試合前、土曜日に登板してきた内が登録抹消され、その代役として古謝が25日に登板するかと問われると「古謝でいきます」と明言した。「とにかく、あいつもめちゃめちゃ緊張しいなんで、その緊張感を存分に味わいながら、結果というよりマウンドに立つという喜びを感じながら、プロ野球選手としてのスタートが始まるので、思い切って投げてもらいたいと思います。あとは先輩たちがカバーしてくれると思うので」とエールを送った。古謝はイースタン・リーグ8試合に登板し、リーグトップタイの4勝(1敗)を挙げ、防御率1・54と安定した成績を残してきた。8試合中6試合でクオリティースタート(6回以上、自責3以内)をマーク。3、4月度のファームMVPにも輝いた。直近16日の巨人戦は6回無失点と好投していた。

◆オリックス高卒2年目右腕の斎藤響介投手(19)の初勝利は目前でお預けとなった。今季2度目の先発は6回途中4安打無失点の好投。リリーフに後を託した。だが2点リードの9回、抑えの平野佳が2死から同点に追いつかれて、勝利投手の権利が消滅した。斎藤は盛岡中央から22年ドラフト3位指名の本格派右腕。高卒ルーキーだった昨季はシーズン終盤にプロ初先発し、4回無失点と好投。ドジャース移籍した山本由伸からテレビの企画で「ネクストブレーク候補」として指名されるなど、次世代を担う選手として期待を集めた。

◆楽天が今季2度目のサヨナラ負けを喫し、5位に後退した。プロ2年目のオリックス斎藤を打ちあぐね、6回までは二塁を踏めず。2点を追う9回1死一、三塁から太田が左前適時打で1点差に迫ると、なおも2死満塁で村林が三塁への内野安打で同点。しかし、延長10回2死から5番手・酒居が3連打を浴び、サヨナラ負けとなった。打線は10安打で2得点の拙攻だったが、9回に追いつく意地は見せた。今江敏晃監督(40)は「粘り強くね、追いつきましたけど、追い越せなかったんで。そういうところを含めて粘り強くは戦えましたけど、負けは負けって感じですね」と振り返った。初戦を取ったものの、6カードぶりのカード勝ち越しを逃した。

◆史上4人目のNPB通算250セーブに王手をかけているオリックス平野佳寿投手(40)が、復帰登板で救援に失敗した。2点リードの9回、いきなり連打で一、二塁を背負い、太田と村林に適時打を許した。斎藤のプロ初勝利を消してしまい「そこが一番、本当に申し訳なかった。すごくいい投球をして、すごいなと思ったし、申し訳ない気持ち」と反省。3日に右肘の張りで出場選手登録を抹消され、17日から1軍に復帰していた。

◆楽天岸孝之投手(39)のプロ通算160勝達成は、次戦に持ち越しとなった。6回110球、6安打2失点(自責1)でゲームメーク。味方の援護には恵まれなかったが、テンポの良い投球で相手打線を封じていき「良かったと思いますよ。全体的には」と一定の手応えを示した。悪い流れを断ち切った。味方の失策もあり、いきなり初回1死一、三塁のピンチを背負う。4番森に中犠飛で先制点を奪われたが、続く紅林は得意のカーブで右飛。この回を最少失点で切り抜けた。5回2死一塁では、西川をカウント2-2と追い込みながら、甘く入ったチェンジアップを右翼線に運ばれて2点目を許すも、大崩れしなかった。ソフトバンク和田と並び現役3位タイの通算159勝を誇るベテランは「味方のミスとかは関係なしに、粘って粘ってというピッチングをしないとゲームをつくるのがなかなか難しいと思う。ランナーを出しながらも、よく粘れたかなっていう感じですね」と振り返った。

◆オリックス・西川龍馬外野手(29)が2試合連続となるタイムリーでチームを勢いづけた。1-0の五回だ。2死一塁で先発・岸の外角のチェンジアップを右翼線にはじき返して適時二塁打にした。「打ったのはチェンジアップです。なんとか次に繋ごうと思っていましたが、若(若月)がよく走ってくれたので追加点を取ることが出来ました。若、ナイスラン!引き続き頑張ります!」。先発した高卒2年目右腕の斎藤響介投手(19)は六回途中無失点。プロ初白星の権利を持って83球で降板した。

◆オリックス・平野佳寿投手(40)が2-0の九回に登板し、リードを守り切れなかった。右肘の張りから復帰登板となったベテランは連打でピンチを招くと、太田に適時打を許して1点差。その後も苦境は続き、2死満塁で村林に適時内野安打を浴びて同点にされた。プロ3度目の先発となった高卒2年目の斎藤響介投手(19)は六回途中無失点で勝利投手の権利を得て降板。勝利まであと1死としたところで守護神が打たれて、つかみかけていたプロ初勝利は幻となった。九回裏に打線は1死満塁の好機を作るも、若月、福田が凡退。延長戦に突入した。

◆オリックスは延長十回に宗が決勝打を放ちサヨナラ勝利。4月21―24日以来の連勝を記録し、4位に浮上した。7カードぶりに勝ち越した。先発した高卒2年目右腕の斎藤は150キロ超の直球を軸に凡打の山を築いた。二塁を踏ませず、散発4安打に封じ、5回2/3を投げ無失点の好投した。前日18日に5得点と奮起した打線はこの日も好調だった。一回に4番・森の犠飛で先制すると、五回には西川が2試合連続となる適時打で追加点。打線の中心を担う2人がきっちりと結果を残した。しかし、右肘の張りから復帰登板した抑えの平野佳は連打でピンチを招くと、村林に同点打を浴びて試合を振り出しに戻された。その裏の攻撃で1死満塁の好機を迎えるも、若月、福田が凡退し、延長戦に突入。延長十回に2死から連打でチャンスを作り宗が試合を決めた。

◆楽天は九回に2点差を追いつく粘りを見せたがサヨナラ負け。借金は今季ワーストタイの5に膨らみ5位転落した。「先制されたが、全体的によかった」と振り返った先発の岸が6回を2失点(自責点1)にまとめた。今江監督は「粘り強く攻撃したが、追い越せなかった。負けは負け」と話した。

◆スポーツドリンクをかけられると、オリックス・宗佑磨内野手(27)〝同志〟の森友哉捕手(28)と抱き合った。オリックスのひげの絆は深い。平野佳寿投手(40)がつかまると、すぐに宗がやり返し、今季3度目のサヨナラ勝ちだ。「イエーーーイ!」5月31日からの中日3連戦で実施される「オリ髭デー」に向けた「オリ髭投票」の結果が球団から発表された。5月4日から3日間かけて球団公式LINEでファンが投票。宗はゴンザレスに続く2位となり、お立ち台で喜びを表現した。2点リードの九回に「オリ髭」3位の守護神・平野佳が同点を許した。5位のマチャドも直前に登板し、1回?を無失点。盤石に逃げ切るはずだったが...。宗も九回無死二塁で犠打を失敗(最終的には空振り三振)。ひげのプライドをかけた?延長十回2死一、三塁の打席だった。酒居の直球を中前に鋭くはじき返した。2022年9月19日のソフトバンク戦(京セラ)以来、自身2年ぶり4度目の劇打に「森さんも宜保も2アウトからヒットでつないでくれたんで、死んでも絶対打ってやろうと思った」と汗をぬぐった。口とあごにひげを蓄えるスタイル。ファンからは「KING of 髭男子」「オシャレ髭メン!」「オリ姫とオリ髭の二刀流」などのコメントが寄せられる中「ひげを剃るのは素っ裸になるぐらい恥ずかしい」と笑う。練習開始前は「いろいろ考えたいこともある。一人の時間がないとダメなタイプ」と愛車の中に閉じこもって一人の時間を過ごすが、ひげの手入れもルーティンの一つ。白星も〝シェービング〟するのはゴメンだ。「最後まで諦めない戦いを見せられたので、団結力というかつながりを大事にしていきたい」2014年以来となるパ・リーグ3カードすべてサヨナラ勝ち。オリックスは7カードぶりのカード勝ち越しで4位に浮上した。チームにも宗にも逆境をはね返す強さが蘇ってきた。ひげパワーで首位鷹を追いかける。(織原祥平)

◆昨オフ、日本ハムを戦力外となったオリックス・井口和朋投手(30)が移籍後初勝利を挙げた。「みんながつないでくれた試合。一球一球、死ぬ気で投げた」。延長十回に登板し、8球で料理。育成枠で入団し、開幕前に支配下を勝ち取った右腕に2年ぶりの白星が舞い込んだ。ウイニングボールは両親にプレゼントする予定で「今日の夜が一番幸せ」と喜びをかみしめた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
27102 0.730
(↑0.008)
-
(-)
104162
(+2)
90
(+1)
26
(-)
34
(+1)
0.258
(↓0.001)
2.030
(↑0.02)
2
(-)
日本ハム
21162 0.568
(↓0.015)
6
(↓1)
104128
(+3)
117
(+4)
18
(+1)
36
(+1)
0.235
(-)
2.630
(↓0.01)
3
(-)
ロッテ
19183 0.514
(↑0.014)
8
(-)
103120
(+4)
131
(+3)
20
(+1)
14
(-)
0.243
(↑0.001)
2.990
(-)
4
(1↑)
ORIX
17212 0.447
(↑0.015)
10.5
(-)
103111
(+3)
118
(+2)
14
(-)
17
(+2)
0.238
(↑0.003
2.510
(↑0.02)
5
(1↓)
楽天
17221 0.436
(↓0.011)
11
(↓1)
103135
(+2)
153
(+3)
13
(-)
28
(-)
0.245
(↑0.001
3.490
(↑0.05)
6
(-)
西武
13270 0.325
(↓0.008)
15.5
(↓1)
10397
(+1)
144
(+2)
21
(-)
23
(+1)
0.209
(↓0.001)
3.200
(↑0.03)