ロッテ(☆4対3★)日本ハム =リーグ戦12回戦(2024.05.19)・ZOZOマリンスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
0001001103801
ロッテ
210000001X4911
勝利投手:益田 直也(1勝2敗4S)
敗戦投手:河野 竜生(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】野村 佑希(1号・7回表ソロ)
【ロッテ】岡 大海(5号・9回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ロッテ戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆ロッテがサヨナラ勝利。ロッテは初回、ソトの適時打で2点を先制する。その後3-3となって迎えた9回裏には、岡のソロが飛び出し、試合を決めた。投げては、3番手・益田が今季初勝利。敗れた日本ハムは、終盤で追いつく粘りを見せるも、2番手・河野が痛恨の一発を浴びた。

◆日本ハム伊藤大海が開幕4連勝を目指す。今季の伊藤は初の開幕投手を経験。日本ハムの開幕投手が無傷の4連勝以上すれば15年に7連勝した大谷以来、9年ぶり。大谷以前には、08年の開幕投手ダルビッシュが無傷の5連勝を記録した。伊藤がメジャーへ移籍したダルビッシュ、大谷に続くことができるか。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が、またしてもかわいい教え子にプレゼントを贈った。試合前練習が始まると、首元に赤いネックレスを付けてグラウンドイン。守備練習をしていた石井一成内野手(30)のもとへ歩み寄った。数分間言葉を交わし、石井にネックレスを外すよう指示。石井の手に渡ったネックレスをそのままプレゼントした。石井はここまで打率2割8分6厘、1本塁打で5打点の成績。新庄監督は10日にも支配下登録された柳川大晟投手(20)に高級ネックレスを贈っていた。値段を問われると「187万円とお安くなっております」と"テレビショッピングの口調"で紹介していた。

◆試合前に新庄監督からネックレスをプレゼントされた石井一成内野手(30)が、スタメン起用に応える安打を放った。この日はロッテ先発左腕の小島を相手に、「8番二塁」で2試合ぶりの先発出場となった。指揮官からのプレゼントはしっかり装着。3点をリードをされた3回1死、外角の直球をバットの先でしぶとく三遊間に運んだ。遊撃友杉は追いつくも送球できず、この試合チーム初安打となる内野安打となった。後続が倒れ得点には結びつかなかったが、新庄監督の期待に結果で応えた。石井はここまで打率2割8分6厘、1本塁打で5打点の成績。

◆ロッテ藤岡裕大内野手(30)が右肩痛で出場選手登録を抹消された。17日の日本ハム戦でスタメン出場したが、4回の守備から途中交代。前日18日の同戦は欠場していた。4月19日に左太もも裏の張りで抹消されたのに続き、今季2度目。二塁転向した今季はここまで27試合で打率2割3分4厘、2本塁打、8打点で主に2番打者を務めている。代わりに池田来翔内野手(24)が昇格した。

◆日本ハムのアリエル・マルティネスがリーグトップタイに並ぶ4本目の三塁打を放った。2点をリードされた6回2死、ロッテ先発小島に対し、フルカウントから外角高めの直球を右中間に運んだ。打球は中堅高部と右翼岡が"お見合い"するような形で捕球できずに右中間を転々とする間に全力疾走で三塁へすすんだ。記録は右三塁打となった。後続が倒れ、得点には至らなかった。マルティネスはこれで今季4本目の三塁打で、同僚の水野、楽天辰己に並んだ。3点をリードされた4回1死二塁では、この日初得点となる適時打を放っていた。マルティネスは12日西武戦(エスコン)、14日ロッテ戦(同)で少年野球以来となる2戦連続の三塁打を記録。試合後には、「野球は打つだけじゃない。走って、守って初めて野球だ。足が速いとは思っていないけど、ああいうアグレッシブさは周りにいい影響を及ぼすと思うから、いつも大切にしているんだ」と全力疾走の理由を語っていた。

◆日本ハム野村佑希内野手(23)が今季1号ソロを放った。「7番DH」でスタメン出場すると、2点をリードされた7回1死、カウント3-1からロッテ先発小島の直球を完璧に捉えた。左翼荻野が追うのを諦めた打球は、日本ハムファンの待つ左翼席へ一直線に突き刺さった。第2打席では2死一、二塁から中飛に倒れており、「前の打席にチャンスで打ち取られていたので、ランナーはいませんでしたが全集中で打席に入りました」とコメントした。野村は今季開幕スタメンも不振で4月11日に2軍降格。5月6日に昇格した。今季出場18試合目、61打席目での第1号となった。

◆日本ハム伊藤大海投手(26)が7回3失点で今季初黒星の危機も、打線が8回に執念で追いつき、無傷が継続となった。1回、先頭の岡に右越えの安打で出塁を許すと、1死一塁からポランコに内角甘めの直球を中越え二塁打とされ、いきなり1死二、三塁のピンチを背負う。ここで4番ソトにカウント1-1から、外角を狙った148キロ直球が真ん中よりに入り、二遊間をゴロで抜ける2点適時打で先制を許した。2回も佐藤、友杉に安打を浴び、1死一、二塁から9番小川にセーフティーバントを決められ、1死満塁とされた。岡は外角のスライダーで空振り三振に仕留め、続く高部も追い込んでから足元へのスライダーで空を切らせたが、捕手田宮が後逸(記録は捕逸)。痛い失点となった。2回までに6安打を浴びる苦しい立ち上がりとなった。3回はフォームを試行錯誤。先頭ソトには変わらずセットポジションからの投球も、次打者角中からワインドアップから振りかぶった。角中に左前打を浴びるも佐藤、安田を打ち取り、この試合初めてロッテ打線を無失点で封じた。4回は再び常時セットポジションに戻し、初の3者凡退のイニングを作った。5回は1死からポランコに2本目の二塁打を浴びるど、この日2度目の2死満塁となった。安田にカウント3-1とあわや押し出しのピンチも、フルカウントから内角ギリギリの146キロカットボールで投ゴロに打ち取り、追加点を与えなかった。6回は3者凡退に封じ、7回もソトに四球を与えるも失点を許さず。今季最多の127球の熱投だった。 8回から河野がマウンドに送られ降板となった。7回を8安打3四死球3失点(自責は2)6奪三振の粘投だった。打線はロッテ先発小島の前に7回途中まで2点に抑えられるも、8回2死満塁で田宮が沢村から同点の押し出し四球を選んだ。この瞬間に伊藤の負けの可能性はなくなった。打線のこの粘りには、伊藤もベンチでガッツポーズを見せた。伊藤は自身初の開幕投手を務め、試合前時点で7試合に登板し、無傷の3連勝。無傷の4連勝以上となれば、日本ハムの開幕投手では08年に5連勝のダルビッシュ、15年に7連勝の大谷に続く。

◆日本ハムが今季3度目のサヨナラ負けを喫した。3-3で迎えた9回に、8回から登板して回またぎとなった河野竜生投手(25)がロッテ岡大海外野手(32)に左翼へサヨナラ本塁打(5号ソロ)を浴びた。粘り強く終盤に追いついたが、3カードぶりの負け越しとなった。先発した伊藤大海投手(26)が2回までに3失点(自責2)と乱れながらも、3回以降は無失点で7回まで粘投。打線は4回にアリエル・マルティネス捕手(27)の右前適時打、7回には野村佑希内野手(23)の1号ソロ、8回は田宮裕涼捕手(23)が押し出し四球を選んで3点差ビハインドから振り出しに戻したが、最後は今季無失点を続けていた河野が絶好調の岡に打たれた。今季4度目の連敗で西武にサヨナラ勝利した首位ソフトバンクとのゲーム差が今季最大の「6」と広がった新庄剛志監督(52)の試合後の一問一答は以下の通り。新庄監督 迷いなく1球で仕留めた岡君が素晴らしいですよ。河野君はずっといいピッチングが続いていたんですけどね。まあまあ、切り替えられますよ。-延長を考えて、河野は回またぎ新庄監督 そうそう。-野村が今季1号新庄監督 やっとね。でも、その次(の打席、同点直後の8回2死満塁)になんとかね。あそこでヒット1本出ていれば、さらに乗っていけたんですけど。でも、よく追いつきましたよ。-伊藤は立ち上がりに苦しんだ新庄監督 ちょっとテンポ悪いかな。で、途中からね、いつもの伊藤君のピッチングに戻ってきたんですけど、最初の...まあ立ち上がり難しいですけどね、みんな。でも、それを修正していかないと上のレベルにはいけないから。まあ次は修正してくれると思います。まあまあ(21日からは)エスコンだし。-今季は本拠地で強い新庄監督 そうそうそう。やったります。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます/ヒロミサンセット\岡大海がサヨナラホームランロッテは3連勝?プロ野球(2024/5/19)??ロッテ×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/wf9C7Esh94

◆ロッテ益田直也投手(34)が1週間ぶりの登板で今季初勝利を挙げた。同点の9回に登板し、2死二塁としたが、松本剛を右飛に仕留めてサヨナラ勝ちを呼んだ。250セーブを視界に捉えた今季は開幕直後に不振で2軍での再調整を強いられ、12日の日本ハム戦でも9回に3失点し、2敗目を喫していた。吉井理人監督は「少しずつ良くなっていると思う」としながらも「今日はたまたま9回だったが、次はどこで行くか分からないです」と現状を示した。

◆真剣勝負の中、日本ハム郡司裕也捕手(26)と石山球審の"ほっこり"する一コマが話題となっている。日本ハムが3点を追う、4回無死二塁で打席に入った郡司。だが、左足につけた打撃用レガースのバンドが引っかかったのか、うまく装着できなくなった。打撃用の手袋もしており、焦った郡司だが、助けたのは近くにいた石山球審。レガースを手にするとバンドの引っかかりを取り除き、苦笑いの郡司に返却。何事もなかったかのように、試合は続行された。このシーンはSNSでも動画としてアップされており、「みんな何やってんだ郡司って言ってた笑 かわいいかわいいぐんぐんぐんじ 審判さんありがとう」「郡司審判を味方につけたw」「審判さんにレガース直してもらう郡司選手好き 直すの見てるのも良いし直してくれた審判さんも良いしもう......しんどい」など、コメントが続いた。

◆日本ハムは今季3度目のサヨナラ負けで3カードぶりの負け越しとなった。先発伊藤が2回までに3失点も、打線が粘りを見せて8回に追いついた。9回は延長を見据えて8回から登板の河野を回またぎさせたが、岡にサヨナラ本塁打を浴びた。新庄監督は「1発で仕留めた岡君が素晴らしい。まあ切り替えられますよ」と冷静に受け止めた。これで首位ソフトバンクとは今季最大の6差となった。

◆夕暮れ時の「ヒロミサンセット」で、ロッテがサヨナラ勝ちに沸いた。同点の9回1死。ステージにバットを寝せて構えた岡大海外野手(32)が立つ。「ホームランバッターではないので」。シーズン最多は昨季7本塁打。だが、おいしい場面では1発で持って行く男だ。日本ハムが誇る防御率0・00のセットアッパー河野の内角直球を振り抜き、左翼席最前列へ。日が沈みかけた幕張の空にサヨナラ弾が舞った。「打てばラッキーくらいの、失うものはないので」とハートの強さを示した。21年に劇的なサヨナラ弾2発をナイター戦で放ち「ヒロミナイト」と呼ばれるようになった。今季4月16日の西武戦を含め、過去4度のサヨナラ打はすべてナイター。通算5度目は初めてデーゲームでの"オンステージ"だった。お立ち台で「ヒロミサンセット」とインタビュアーに連呼され「ファンのみなさんが呼んでくださったと思うので、それで大丈夫です」と照れながらも公認した。今季5号でシーズン17本ペースだ。今季の統一球は「飛ばない」と選手間のもっぱらの評判の中でも、岡は飛ばす。「(飛ばない感触が)ないことはないですけど...。ポイントと角度がしっかり行けばというのは思う。あとスイングスピードもオフから取り組んでいるので」。鍛錬と技術でボールを遠くへ運んでいる。パ・リーグ全3試合でサヨナラ勝ちの大トリを飾った。かもにされていた日本ハム相手に初のカード勝ち越しで貯金1。吉井監督も「すっとこどっこいな空振りもするけど、ああいう勝負どころですごいのを決めてくれる」とヒロミに最敬礼だった。【広重竜太郎】

◆イメージ通りの弾道を描いた。日本ハム野村佑希内野手が、今季出場18試合目、61打席目で待望の1号ソロを放った。2点を追う7回1死、カウント3-1から、ロッテ小島の直球を左翼席へ運んだ。「その前の変化球を見逃しながらカウントを作れた。感触的には完璧でした」と濃密な1打席だった。スマホの画面越しに「ホームラン」を脳内にすり込んだ。18日にYouTubeで、メジャー通算318本塁打のパドレス・マチャドの本塁打集を「興味本位プラス良いイメージができたら」と、バットを握りながら30~40分観賞。自身と同じ右打席から広角へ弧を描くアーチストの姿を自分に重ねた。理想の1発にも笑顔は無かった。同点に追いついた直後の8回2死満塁では、フルカウントから沢村の内角低め152キロ直球を打ち上げ一邪飛。勝ち越し打を放つことができず、チームはサヨナラ負けを喫した。「もう1本出ていたら勝っていた。打たなくてはいけないのは分かっているので、練習していきたい」とグッと悔しさを押し殺した。完璧なアーチの感触と、勝負どころで唇をかんだ思いを胸に、チームを勝利に導く。【黒須亮】

◆日本ハムが今季3度目のサヨナラ負けを喫した。新庄剛志監督(52)は同点に追い付いた8回、開幕から15試合連続無失点の河野竜生投手(25)を投入したが、イニングまたぎの9回にロッテ岡にサヨナラ弾を浴びた。チームは今季4度目の2連敗で3カードぶりの負け越し。首位ソフトバンクとは今季最大の6ゲーム差となった。7回3失点の伊藤大海投手(26)が"新球"に手応えをつかんだ。2回までに3失点も、中盤から「(カブス)今永さんがスプリットとチェンジアップの間くらいの球を投げていたので、ちょっとこれ欲しいなと試しながらやっている」と多投。「今後使っていけるかな」と納得した。チームはサヨナラ負けで、自身の登板試合としては今季初黒星。「先制点を与えてばかりなので、次はそこを意識して」と次回登板を見据えた。

◆日本ハムが今季3度目のサヨナラ負けを喫した。新庄剛志監督(52)は同点に追い付いた8回、開幕から15試合連続無失点の河野竜生投手(25)を投入したが、イニングまたぎの9回にロッテ岡にサヨナラ弾を浴びた。チームは今季4度目の2連敗で3カードぶりの負け越し。首位ソフトバンクとは今季最大の6ゲーム差となった。アリエル・マルティネスが2点を追う6回2死、ロッテ小島の直球を右中間へ運んだ。打球は中堅高部と右翼岡が"お見合い"する形となり、グラウンドを転々。二塁ベース付近から加速すると、勢いよく三塁へ滑り込んだ。これで同僚の水野、楽天辰己に並ぶリーグトップの4本目の三塁打。4回には「甘い球をしっかり仕留めることができた」と適時打を放つなど、5試合ぶりの複数安打もマークした。

◆日本ハムが今季3度目のサヨナラ負けを喫した。新庄剛志監督(52)は同点に追い付いた8回、開幕から15試合連続無失点の河野竜生投手(25)を投入したが、イニングまたぎの9回にロッテ岡にサヨナラ弾を浴びた。チームは今季4度目の2連敗で3カードぶりの負け越し。首位ソフトバンクとは今季最大の6ゲーム差となった。河野は思わず、マウンド上でしゃがみ込んだ。今季初めて回またぎで上がった9回のマウンド。1死を奪って、絶好調の岡への初球。「田宮の配球に首を振って僕が投げたボールだった。責任は僕にあります」。選択したのは内角直球。やや甘くなった。「調子のいいバッターは逃してくれない」。きっちり仕留められ、左翼へサヨナラ5号ソロを運ばれた。「一番やっちゃいけないことをした。首を振った以上は、しっかり自分が投げきるべきだった」と悔しがった。絶好調対決を制してもらうためのイニングまたぎだった。開幕から15試合連続で無失点投球を続けてきた絶対的なセットアッパーに、試合前まで5月だけで4本塁打と波に乗る岡へ回る9回を託したが、相手が上回ってしまえば仕方がない。新庄監督は「迷いなく1球で仕留めた岡君が素晴らしいですよ」と相手をたたえ、「河野君はずっといいピッチングが続いていたんですけどね。まあまあ、切り替えられますよ」。河野も次を見据えた。「次に生かすことが一番ですし、そんな簡単に切り替えることではないですけど、次に向けてしっかり準備したいなと思います」と前を向いた。これで、開幕から負けていなかった伊藤の先発試合の不敗神話も「7」でストップした。新庄監督は「次は(立ち上がりに失点した伊藤も)修正してくれると思います。まあまあ(21日からは)エスコンだし。やったります」。仕切りなおしの舞台は、21日から本拠地でのオリックス3連戦。6連勝中で今季は13勝4敗1分けと強いエスコンフィールドで、再び上昇気流に乗る。

◆ロッテのネフタリ・ソト内野手(35)が「4番・一塁」で出場し、一回1死二、三塁で中前へ2点打を放った。10日の日本ハム戦以来6試合ぶりとなる打点に笑みを浮かべた。「最低でも1点は欲しいと思っていたので、2点タイムリーになって嬉しいよ!」日本ハム先発、伊藤の立ち上がりを攻めた。一回は先頭の岡が右前打で出塁。1死からポランコが右中間へ二塁打を放ちつなぐと、ソトが外角直球を上手く捉えて先制の一打を放った。

◆「4番・一塁」で先発出場の日本ハム、アリエル・マルティネス捕手(27)が0ー3の四回、追撃の右前適時打をマーク。2試合連続で打点を挙げた。「甘い球をしっかり仕留めることができてよかったです」。この回の先頭打者、松本剛が左中間二塁打でチャンスメークすると、続く郡司が一塁へ進塁打を放ち1死三塁。好機で右打席に立ったマルティネスが2ストライクからロッテ先発左腕、小島のフォークボールを右前へはじき返した。不動の4番打者は「松本と郡司がいい役割をして、チャンスを作ってくれたので、アグレッシブに振りにいきました」と振り返った。

◆ロッテがサヨナラ勝ちで3連勝。3―3の九回に岡大海外野手のソロ本塁打で勝負を決めた。序盤の3点先行から八回に追い付かれたが、益田が九回のピンチを脱して今季初勝利。日本ハムはもう一押しを欠き、イニングまたぎの河野が打たれた。

◆ロッテは九回、岡大海外野手(32)がサヨナラ5号ソロを放った。これでパ・リーグの3試合全てがサヨナラ決着(ソフトバンク2-1西武、オリックス3-2楽天)となった。?同一リーグで3試合全てサヨナラ試合となったのは、2014年9月20日(楽天3-2日本ハム、西武6-5ソフトバンク、ロッテ4-3オリックス)以来10年ぶり6度目(パ3度目)。?ロッテ・岡のサヨナラ本塁打は21年4月21日の日本ハム戦、同年10月15日のソフトバンク戦(ともに九回、ZOZOマリン)に次いで3年ぶり3本目。ロッテ(前身を含む)の選手で3本以上放ったのは、5本の山内一弘、堀幸一、ボーリック、4本の葛城隆雄、3本の初芝清、井口資仁に次いで7人目。?ZOZOマリンスタジアムでのサヨナラ弾はボーリックの5本が最多で、3本は堀、初芝、井口と並ぶ日本選手最多。

◆日本ハムは2番手の河野が2イニング目となった九回、ロッテ・岡に左越え本塁打を被弾。今季3度目のサヨナラ負けを喫した。新庄監督は試合後、開口一番で「迷いなく1球で仕留めた岡君が素晴らしいですよ。(良い意味で)切り替えられます」とサバサバ。河野は試合前時点で15試合連続無失点と好投しており「河野君はずっと良い投球をしていた」と責めることはなかった。先発の右腕、伊藤は一回にソトの適時打で2失点、二回に振り逃げの間に1失点。それでも尻上がりに調子を上げ、7回を投げて8安打3失点と試合を作った。チームを勝利に導くことはできなかったが「途中から緩急を使えた。粘って投げられた」と投球を振り返った。

◆通算222セーブを誇るロッテ・益田直也投手(34)が同点の九回のマウンドに上がり、1安打無失点。勝利を引き寄せる力投で、その裏に岡のサヨナラ弾が飛び出し、今季初勝利を挙げた。これがチーム5試合ぶりの登板で、前回12日の日本ハム戦では2点差の九回に3失点してサヨナラ負けを喫した。因縁の相手に雪辱した右腕について吉井監督は「今日は真っすぐが強かった。少しずつ(調子も)良くなっているようにみえる」と評価した。

◆ロッテの藤岡が19日、右肩痛で出場選手登録を外れた。17日の日本ハム戦で途中交代し、18日は欠場。吉井監督は「検査の結果、少し炎症があるということだった。そんなに長くはかからないと言っていたが、治してから」と説明した。

◆〝サヨナラ男〟がやってのけた!! ロッテは(ZOZOマリン)にサヨナラ勝ち。同点の九回、岡大海外野手(32)が劇的な左越えソロを放ち試合を決めた。岡は2021年に2本のサヨナラ本塁打を記録するなど、通算5度目のサヨナラ打。パ・リーグ3試合全てがサヨナラ決着となった最後を締めくくり、チームは3連勝で9日以来の貯金1とした。打った瞬間に祈った。「入ってくれ!!」。高々と上がった打球は逆風を切り裂き、願いをかなえるようにスタンドに飛び込んだ。1-1の九回1死から劇的なサヨナラ本塁打。ヒーローの岡は、手洗い祝福を浴びて満面の笑みだ。「打った瞬間、風もあって少し心配しながら走っていました。失うものはないので、打てばラッキーくらいな気持ちでいきました」難敵からの一発だった。相手は日本ハムの2番手・河野。試合前時点で開幕から15試合連続無失点に抑えていた左腕に対して「すごくいい投手なので、なかなか連打は難しい。長打を意識して打席に入った」と、初球147キロの直球を力強く振り抜いた。連日の大活躍だ。前日18日の日本ハム戦は4安打1打点で勝利に貢献。この日も一回には右前打で出塁すると先制のホームを踏み、チームの先陣を切った。直近6試合では打率・522(23打数12安打)、4本塁打。絶好調の理由を「練習から引っ張った打球がゴロにならないように意識している。スイングスピードもオフから取り組んで、そこは(昨季からの)変化かな」とうなずいた。2021年には2本のサヨナラ本塁打を記録。今季も4月17日の西武戦で延長十一回にサヨナラ打を放った。いずれもナイターで、劇的なドラマを呼ぶことからファンの間で〝ヒロミナイト〟と呼ばれる。この日はデーゲーム。それでも通算5度目のサヨナラ打を放つと、お立ち台では新たな相性として〝ヒロミサンセット〟が提案された。本人は「ファンの皆さんが呼んでくださったので、それで大丈夫です」と喜んで公認した。岡の活躍に吉井監督は「助かりました。最近は調子がいいので『骨パワー』で打ってくれた。すっとこどっこいな空振りもするけど、勝負どころですごいのを決めてくれる」とにっこり。身長185センチながら体重80キロと骨が浮き彫りになりそうな細身な体であるが、パンチ力抜群な頼もしい存在をたたえた。これでチームは引き分けを挟んで3連勝とし、9日以来の貯金1。この日はパ・リーグの3試合全てがサヨナラ決着だった。岡の劇的弾で午後5時18分に終了したこの試合が、2014年以来10年ぶりの珍事の最後を締めくくった。(森祥太郎)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
27102 0.730
(↑0.008)
-
(-)
104162
(+2)
90
(+1)
26
(-)
34
(+1)
0.258
(↓0.001)
2.030
(↑0.02)
2
(-)
日本ハム
21162 0.568
(↓0.015)
6
(↓1)
104128
(+3)
117
(+4)
18
(+1)
36
(+1)
0.235
(-)
2.630
(↓0.01)
3
(-)
ロッテ
19183 0.514
(↑0.014)
8
(-)
103120
(+4)
131
(+3)
20
(+1)
14
(-)
0.243
(↑0.001
2.990
(-)
4
(1↑)
ORIX
17212 0.447
(↑0.015)
10.5
(-)
103111
(+3)
118
(+2)
14
(-)
17
(+2)
0.238
(↑0.003)
2.510
(↑0.02)
5
(1↓)
楽天
17221 0.436
(↓0.011)
11
(↓1)
103135
(+2)
153
(+3)
13
(-)
28
(-)
0.245
(↑0.001)
3.490
(↑0.05)
6
(-)
西武
13270 0.325
(↓0.008)
15.5
(↓1)
10397
(+1)
144
(+2)
21
(-)
23
(+1)
0.209
(↓0.001)
3.200
(↑0.03)