オリックス(☆8対3★)楽天 =リーグ戦10回戦(2024.05.18)・京セラドーム大阪=
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楽天
3000000003810
ORIX
40200200X81310
勝利投手:曽谷 龍平(3勝1敗0S)
敗戦投手:内 星龍(1勝4敗0S)
  DAZN
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◆オリックスは3点を追う1回裏、紅林と太田の適時打で4点を奪い逆転に成功する。その後は3回に太田の適時打などで加点すると、6回にも2本の適時打でリードを広げた。投げては、先発・曽谷が5回3失点で今季3勝目。敗れた楽天は、先発・内が試合をつくれなかった。

◆オリックスは1回に先発曽谷が3点を失ったが、その裏の攻撃で4点を奪ってすぐさま逆転に成功した。先頭福田が右前打、1死から中川が中前打、森が四球で満塁。ここで5番紅林が右前に2点適時打で1点差に迫った。宗が倒れて2死となったが、7番太田が右中間を破る逆転の2点適時三塁打を放った。紅林は2戦連続の打点に「打ったのは真っすぐです。とにかく必死に食らいついていきました。ランナーをかえすことができて良かったです」とコメント。守備では辰己のゴロをファンブルする適時失策で2点目を許しており、バットで取り返した。プロ初三塁打で、こちらも2戦連続打点となった太田は「打ったのは真っすぐです。みんなでつないだチャンスだったので、自分もなんとか次につなごうと思っていました。すぐに逆転することができて良かったです」とコメントした。5月は試合前まで10試合で20得点と元気がなかった打線だが、この日は4安打を集中して得点を重ねた。

◆楽天の6カードぶりのカード勝ち越しはお預けとなった。初回2死満塁から阿部が押し出し四球を選び先制。相手の適時失策で2点目を奪うと、なおも満塁から太田が中前適時打で続いて3点を先取した。打者一巡の攻撃でオリックス曽谷に初回から39球を投げさせ、主導権を握ったかに見えたが、暗転した。1回裏。内星龍投手(22)が1死満塁から紅林に反撃の2点適時打を浴びると、なおも1死一、三塁から太田に逆転の2点適時三塁打を食らい、すぐに試合をひっくり返された。3回にも2失点。内は先発転向後最短の3回、自己ワーストの6失点で降板した。「本当に実力不足というか、今日みたいなピッチングをしていたら話にならないと感じました」と悔しそうに話した。内は登録抹消になる見込みだ。先発転向後、ローテの一角として長いイニングを投げてきており、今江敏晃監督(40)は「ちょっと空ける。まあそもそも空けようとはしてたので」と、この日の投球内容にかかわらず、次週の登板は見送る方針だったという。1週間後の25日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)で、内の代役としてドラフト1位の古謝樹投手(22)が1軍デビューを飾る可能性が高まってきた。▽楽天桜井(1軍昇格から4試合連続無失点)「自分の得意なボールでどんどん勝負していくというのが、結果として良かった」

◆オリックス曽谷龍平投手が苦しみながら3勝目を挙げた。1回に4安打で3点を先制され、この回だけで39球。「ベンチに帰って(投手コーチの)平井さんに、もう1回仕切り直しと言ってもらって、4点も取ってもらったので切り替えることができた」。2回以降は粘って5回まで投げた。3勝ははすべて楽天相手。キラーとして存在感を発揮しつつある。▽オリックス中嶋監督(反発力を見せた打線に)「3点をすぐ逆転まで持っていったのはいい攻撃だった。力があるのを、もう1回見せてもらった。今日で終わるわけじゃない。明日はしっかりつなげたい」

◆オリックスの「選手会プロデュースデー」で、太田と紅林のヒーローインタビューを小屋慶太くん(8)が担当した(以下は抜粋)。-よく打つ理由は何ですか?紅林 いっぱいご飯食べることだと思います。-僕は昨日、絶対にオリックスが勝つようにトンカツを作ってもらいました。勝負飯は何ですか?太田 試合前にいつもざるラーメンというものを食べています。紅林 僕の勝負飯は試合前にカレーとラーメンと焼き肉丼を食べることです。-勝った時のご褒美飯は何ですか?太田 焼き肉です。紅林 僕も焼き肉です。-中嶋監督はおもしろいですか?太田 面白い時もあれば厳しい時もあって。そうですね。面白いです。紅林 僕に対してはすごく厳しくて、とても怖い人です。

◆オリックス西川龍馬外野手(29)が出場7試合ぶりの打点をマークした。6回1死一、三塁で、右腕西垣から三遊間をゴロで破る左前適時打。「ほぼゲッツーなので、あの打球を打とうとは思っていない。結果ヒットになったのは良かったんですけど、あまり打った感覚はないですけど」と内容には納得していない様子。打点は5月4日の日本ハム戦以来だった。1打席目の初球は、右腕の内から右翼ポール際へ大ファウルを放った。「どれだけいいファウルを言ってもファウルはファウルなので、あそこは切り替えて。あの打席はスイング軌道に関しては思ったようには出せたので、あれが続けられるようになれば」と話した。打率2割前後と不振が続き、17日には今季2度目のスタメン落ち。この日は2試合ぶりのスタメン出場だった。▽オリックス中嶋監督(反発力を見せた打線に)「3点をすぐ逆転まで持っていったのはいい攻撃だった。力があるのを、もう1回見せてもらった。今日で終わるわけじゃない。明日はしっかりつなげたい」

◆昨年の現役ドラフトで入団した楽天桜井周斗投手(24)が、1軍昇格から4試合連続無失点と好調だ。3点ビハインドの4回から2番手で登板し、2イニングを無安打0封。「相手打線も(先発)内に対して振れていた部分があったんで、その勢いを止めようと自分の得意なボールでどんどん勝負して、それが結果として良かった」と振り返った。危なげない投球を披露した。4回。1番福田を中飛に仕留めると、続く西川を左飛、中川を三ゴロとテンポ良く打ち取った。5回は森を二飛、紅林を空振り三振、宗を一ゴロで3者凡退。最速148キロの直球、カットボール、ツーシームを軸に相手打線を手玉に取った。10日西武戦(ベルーナドーム)で新天地デビューを飾ると、貴重な左の中継ぎとして好投を続けている。「状態がいい時に結果を出すのは当たり前。調子が良くない時だったり、自分の中で思ったようにいかない時にどう粘れるか、抑えられるかが1軍で求められる」と胸に刻む。その上で「状態はいいと自分では思うので、そのまま崩さないように頑張っていきたい」とブルペンを支えていく。

◆オリックスは打線が久々につながり、1分けをはさむ4連敗を止めた。1回に3点を先制されながら、直後に4得点で逆転に成功した。試合前まで5月は10試合で20得点。平均2点しか取れず、ファンのイライラも頂点だったはずだ。それを6年目の太田椋内野手(23)が吹き飛ばした。紅林の適時打で1点差に迫りなお2死一、三塁。楽天内から右中間への逆転タイムリーはプロ初の三塁打。全力で激走し「疲れました」と苦笑いも、力強いガッツポーズを繰り出した。今月5日に降格となり、前日17日に1軍復帰。この期間中に2軍5試合で20打数9安打の打率4割5分と暴れた。「狙いを絞りながら、自分のスイングができる球が来たら思い切って」と持ち味の積極打法を控え気味にして、好調を維持。1回の逆転打も2ストライクまで見逃し、粘ってフルカウントから外角直球を狙い打った。前日17日に続く「キャンプ地みやざきシリーズ」。京セラドーム大阪を表敬訪問した清山知憲宮崎市長(42)は2月キャンプの祝宴で、目の前に座った中嶋監督に「みやざきデーは勝ってください」とお願い。指揮官は「必ず勝ちます」と公約し、有言実行した。そんな試合で太田が活躍したのも何かの縁か。宮崎キャンプ中にピークを迎えることが多く、指揮官にかつて球場名をもじって「ミスターSOKKEN」と呼ばれた18年ドラフト1位。3回も適時打で3年ぶりの3打点。3安打も今季初で「これを継続できるように」と引き締めた。チームは13安打8得点。5得点以上は5月は初めてだった。長期遠征が絡んだため、実に12日ぶりの勝利。負ければ首位ソフトバンクと11・5差に開き、逆転で2連覇した2年前の最大ゲーム差に並ぶところだったが、免れた。ここから反攻に転じる。【大池和幸】

◆オリックス・太田椋内野手(23)が勝負強さを見せ、試合をひっくり返した。一回に先発の曽谷が苦しみ、3失点。いきなりリードされる展開となったが、打線が奮起した。2本の安打と四球などで1死満塁の好機を作り、紅林が2点打。宗が中飛に倒れて2死とされるも、17日に1軍に昇格した太田が、楽天先発・内の低めの直球を右中間へはじき返して逆転の2点三塁打とした。「打ったのは真っすぐです。みんなで繋いだチャンスだったので、自分もなんとか次に繋ごうと思っていました。すぐに逆転することが出来てよかったです!」と振り返った。17日にも2安打1打点と存在感を示していた23歳が2試合連続で結果を残し、三塁ベース上で右手拳を力強く握った。

◆オリックスの打線の勢いが止まらない。6―3で迎えた六回に太田、西野の連打と盗塁などで無死二、三塁とし、若月が中前へ適時打。その後、西川も大きく開いた三遊間を破るタイムリーでリードを広げた。西川にとってこれが27打席ぶりの適時打となった。先発の曽谷は一回に失策も絡んで3失点したが、二回以降は立て直して苦しみながらも5回3失点(自責1)で勝利投手の権利を得て降板した。

◆オリックスは打線が奮起し、快勝。連敗を4で止めた。 一回に先発の曽谷が3失点したが、野手が反発力を見せた。その裏に満塁の好機を作ると、紅林が2点打、17日に昇格の太田も逆転の2点三塁打を放ち、試合をひっくり返した。 三回は太田のタイムリーと西野の犠飛で2点を加点し、六回にも若月、西川の適時打でリードを広げた。5得点以上の試合は4月28日の日本ハム戦(エスコン)以来となった。

◆オリックスが1分けを挟んだ連敗を4で止めた。0―3の一回に太田の2点三塁打などで4点を奪って逆転。三回は太田の適時打と西野の犠飛で突き放した。先発の曽谷は立ち直って5回3失点で3勝目。楽天は内が6失点と崩れた。

◆楽天・内星龍投手(22)が先発し、3回7安打6失点で4敗目(1勝)。一回に3点を先制したが、直後に4長短打などで4失点した。「すぐに逆転された。実力不足で、チームに申し訳ない」と猛省。今季から先発に転向し、黒星が先行。今江監督は「今まで頑張ってきたが、こういう試合で勝ち星を拾ってほしい」と奮起を促した。次回登板は当初の予定通り回避する見通し。

◆オリックスの曽谷が苦しみながら3勝目を挙げた。3安打2四球などで3失点した一回を反省し「何かを見たり切り替えたりする余裕があったら良かったが、ずるずるいった部分があった」と改善を期した。今季の白星は全て楽天戦。「一つ一つ勝っていくだけで、他のチームも一緒。継続してやるべきことをやっていきたい」と語った。

◆オリックス先発の曽谷龍平投手(23)は苦しみながらも5回3失点(自責1)にまとめて3勝目を挙げた。一回に連打と四球で満塁のピンチを招いて失点し「連打を浴びて焦った部分もあった」。それでも二回以降は立て直し、無失点で粘った。これで楽天戦は3戦3勝と得意の相手になりつつあるが「一つ一つ勝っていくだけ。他のチームでも継続してやるべきことをやっていきたい」と冷静に語った。

◆オリックス・紅林弘太郎内野手(22)が汚名返上の一打で流れを変えた。「(ミスを取り返したいという思い)それしかなかった」。一回2死満塁で打球をファンブルし、適時失策。その裏に1死満塁の好機を迎え、右前へ2点打を放った。「試合が終わるまでは引きずっていてもしょうがない。取り返せるようにやっていた」と語れば、中嶋監督は「エラーした人間がすぐ返したというのが大きい。何しとんやって話ですけどね」と〝中嶋節〟でねぎらった。

◆貧打に悩むオリックスを救った。三塁へ滑り込みながら激しく手をたたき、グッとこぶしを握りしめる。試合開始早々に漂った暗雲を、太田椋内野手(23)が逆転打ですぐさま振り払った。快音はその後も止まらず、今季初3安打&3打点でチームの連敗を4で止めてみせた。「チャンスの場面で(打席が)回ってきたので、しっかりヒットを打ててよかったです!」チームは6日の楽天戦(楽天モバイルパーク)を最後に2週間弱にわたって勝ちがなかった。さらに打線は16日まで4試合連続で1得点以下で、17日も3点どまり。この日も一回から失策が絡んで先発の曽谷が3失点し、いきなり嫌なムードが充満した。それらすべてを吹き飛ばしたのが、17日に昇格したばかりの太田だった。0―3の一回。まずは紅林の2点打で1点差に迫ると、2死一、三塁から太田が放った右中間を破る2点三塁打で逆転に成功。先発・内の外角直球を鋭くはじき返した。三回にも右前適時打でリードを広げ、六回にも先頭での右前打でチャンスメークした。3安打は今季初。3打点は2021年以来3年ぶり。中嶋監督も「持ち味である反対方向(の打球)が出てよかった」とたたえた。「Bs選手会プロデュースデー」として開催された一戦。ヒーローインタビューは大阪市の野球チームに所属する小学生が担当した。「勝負飯は何ですか?」というかわいらしい質問に、太田は「ざるラーメンです」と笑顔で回答。この日食べたのももちろん、ざるラーメンだった。「おいしいので、もう何年もですね」と躍動のヒミツを優しい表情で明かした。「しっかり(2軍で)状態を上げて、上(1軍)の試合で打てるようにと思ってやっていた。いい方向に向かってくれているのかな」もうチームの、打線の熱は冷まさない。太田がハツラツと、オリックスに上昇気流を生み出す。(織原祥平)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
26102 0.722
(↑0.008)
-
(-)
105160
(+3)
89
(+2)
26
(+1)
33
(+2)
0.259
(↓0.002)
2.050
(-)
2
(-)
日本ハム
21152 0.583
(↓0.017)
5
(↓1)
105125
(+4)
113
(+6)
17
(-)
35
(+1)
0.235
(-)
2.620
(↓0.1)
3
(-)
ロッテ
18183 0.500
(↑0.014)
8
(-)
104116
(+6)
128
(+4)
19
(+1)
14
(+1)
0.242
(↑0.006)
2.990
(↓0.03)
4
(-)
楽天
17211 0.447
(↓0.012)
10
(↓1)
104133
(+3)
150
(+8)
13
(-)
28
(-)
0.244
(↓0.001)
3.540
(↓0.13)
5
(-)
ORIX
16212 0.432
(↑0.015)
10.5
(-)
104108
(+8)
116
(+3)
14
(-)
15
(+1)
0.235
(↑0.003
2.530
(↑0.04)
6
(-)
西武
13260 0.333
(↓0.009)
14.5
(↓1)
10496
(+2)
142
(+3)
21
(+1)
22
(+1)
0.210
(↓0.002)
3.230
(↓0.01)