阪神(★2対4☆)ヤクルト =リーグ戦7回戦(2024.05.17)・阪神甲子園球場=
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ヤクルト
1030000004811
阪神
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勝利投手:吉村 貢司郎(4勝2敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(1勝0敗4S))
敗戦投手:青柳 晃洋(1勝3敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(10号・3回表3ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトは初回、1死二塁から長岡が適時打を放ち、先制に成功する。そのまま迎えた3回表には、村上の3ランが飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・吉村が6回途中2失点で今季4勝目。敗れた阪神は、先発・青柳が精彩を欠き、打線も振るわなかった。

◆阪神青柳晃洋投手が今季3度目のヤクルト戦でリベンジを誓った。前回4月26日(甲子園)の同戦では今季最短の3回1/3で7安打5失点(自責2)KO。特に村上や長岡ら左打者に安打を許した。「チーム全体として対応してきている感じがあった。前回左に打たれた中で失点してしまったので、その辺は気をつけながら」と引き締めた。

◆ヤクルト村上宗隆が甲子園球場で得意の阪神青柳晃洋から1発を狙う。両者の通算対戦成績は58打数24安打、9本塁打、20打点の打率4割1分4厘。本塁打9本は大貫(DeNA)の10本に次ぐ本数で、打率は50打席以上対戦した投手の中で最高打率をマークする。今日試合が行われる甲子園球場では昨季1発を打てず、今季もまだノーアーチ。好相性の青柳から2年ぶり甲子園アーチを放てるか。

◆両軍のスタメンが発表された。首位阪神は前日16日に第2次岡田政権では初めてスタメンを外れた大山悠輔内野手(29)が「4番一塁」で先発復帰。大山に代わって4番に入り4打点だった原口文仁内野手(32)はベンチに控える。「1番右翼」には今季1番で2試合出場し、打率3割3分3厘の森下翔太外野手(23)が入った。先発マウンドには青柳晃洋投手(30)が上がる。

◆阪神は、17日から甲子園で行われるヤクルト3連戦を「TORACO DAY」として開催する。女性ファンへ向けた毎年人気の同イベント。この日は試合開始2時間後までに入場券を所持している女性先着2万人に、人気ブランド「dazzlin」とコラボしたユニホームがプレゼントされるなど、盛りだくさんの内容となっている。また、球場外周にあるメモリアルウォールが限定で「TORACOバージョン」に変身。普段は見られない選手のはじけるような笑顔が並び、多くの女性ファンが記念撮影を行った。

◆阪神井上広大外野手(22)がシートノックでも一塁に入った。この日の練習では一塁でノックを受けた。試合前のシートノックでは右翼に入った後、大山悠輔内野手(29)、原口文仁内野手(32)とともに一塁でノックを受けた。今季ウエスタン・リーグでは2試合に「4番一塁」で先発出場している。この日はベンチスタートとなったが、前日16日中日戦(バンテリンドーム)でも安打を放つなど、打撃好調。岡田彰布監督(66)の起用に注目だ。

◆阪神大山悠輔内野手(29)が起用にいきなり応えた。「4番一塁」で先発出場し、2回無死の第1打席。相手先発吉村の初球142キロ速球を捉え、三遊間をゴロで抜く左前打となった。前日16日中日戦(バンテリンドーム)では、第2次岡田政権で初めてのスタメン落ちとなった。2戦ぶりにスタメン復帰し、11日DeNA戦(横浜)以来、18打席ぶりの安打を放った。

◆/浜風は関係ない\2年ぶりに甲子園での一発村上宗隆が3ランホームラン?プロ野球(2024/5/17)??阪神×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#swallows pic.twitter.com/mnAaaursX5

◆ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、3回に10号3ランを放った。1点リードの2死一、二塁。阪神先発・青柳晃洋の3球目を振り抜き、右中間スタンドに放り込んだ。15日の広島戦(坊っちゃんスタジアム)で通算200号本塁打を達成。92年清原和博氏(西武)の24歳10カ月を抜き、プロ野球史上最年少記録となる24歳3カ月での大台到達。中1日空いて敵地に乗り込んで迎えた阪神戦。2試合連続となる本塁打を放ち、201号とした。これにより村上は6年連続2桁本塁打とし、序盤からヤクルト先発吉村を大量援護した。

◆阪神の青柳晃洋投手(30)が"天敵"のヤクルト村上宗隆内野手(24)にプロ通算201号をたたき込まれた。0-1の3回。2死一、二塁とピンチを招き、打席に15日に通算200号をマークした村上を打席に迎えた。2ボールとボールが先行し、3球目を完璧に捉えられた。浜風をものともせず、右中間スタンドに入る3ラン。「TORACO DAY」として開催され、女性ファンも多い甲子園はため息に包まれた。青柳にとって村上は天敵。試合前までで対戦成績は58打数24安打、9本塁打、20打点で打率4割1分4厘。村上の2年ぶり甲子園アーチで点差をさらに広げられた。

◆阪神の青柳晃洋投手(30)が制球に苦労。ボールを引っかけて大きくそれ、死球を与える場面があった。4点ビハインドの5回。先頭の丸山和郁に対してカウント1-1から3球目のスライダーを引っかけた。左打者の丸山和がセーフティーバントの構えをしたが、自身に向かって曲がってくるボールに避けきれず。死球で出塁を許した。この日の青柳は制球に苦労し、ボールが先行。球数も増え、5回を終えて93球で4失点と苦しい投球となっている。

◆阪神ビーズリー投手が18日のヤクルト戦で今季1軍初登板初先発に臨む。右肩コンディション不良で開幕に出遅れたが、ファームでは29回連続無失点を記録するなど好投を続けてきた。この日、1軍本隊に合流。岡田監督から「明日頑張って」と声をかけられると「サンキューベリーマッチ」と笑顔で返した。「あとはやってきたことをやるだけ。なるべく早くアウトを取りたいね」と必勝を期した。

◆阪神大山悠輔内野手(29)に23打席ぶりの適時打が生まれた。4点を追う6回2死一、二塁。相手先発吉村が無失点投球を続ける中、カウント2-2からの150キロ直球を捉えた。やや詰まりながらも逆方向へ運ぶ右前適時打。10日DeNA戦(横浜)以来のタイムリーに、甲子園が大歓声で包まれた。直後の守りについた際には「大山コール」も発生。深々と頭を下げて応えた。第1打席ではいきなり左前打も放ち、今季8度目のマルチ安打。前日16日中日戦ではスタメン外となった大山。2戦ぶりの「4番一塁」起用に結果で応えた。

◆阪神の連勝が「2」で止まった。女性ファン向けイベント「TORACO DAY」の初戦を勝利で飾ることができなかった。2位巨人も敗れたため、首位陥落は免れた。先発青柳晃洋投手(30)は、最後まで制球が安定しなかった。初回先頭の丸山和に四球を許し、1死二塁から長岡に適時打を浴びて先制点を献上。3回には4番村上に3ランを浴びた。試合前までで対戦成績は58打数24安打、9本塁打、20打点で打率4割1分4厘の天敵。通算10本目のアーチを許し、点差を広げられた。6回4安打、5四死球、4失点で降板した。打線は2試合ぶりにスタメン復帰した4番大山悠輔内野手(29)が、2回に左前打。これが自身18打席ぶりの安打となった。6回には吉村から23打席ぶりとなる適時打を放ち、反撃の姿勢を示した。5番に入った。糸原健斗内野手(31)もタイムリーで続いた。2点差に迫った7回2死一満塁のピンチでは、3番手漆原大晟投手(27)がオスナを一ゴロに仕留め、踏ん張った。その後は逆転の機会を狙うも、及ばなかった。

◆阪神の連勝が「2」で止まった。女性ファン向けイベント「TORACO DAY」の初戦を勝利で飾ることができなかった。2位巨人も敗れたため、首位陥落は免れた。先発青柳晃洋投手(30)が6回4失点。大山悠輔内野手(29)が2試合ぶりにスタメン復帰し、適時打を含む2安打を放った。岡田彰布監督(66)の一問一答は以下の通り。-青柳は左打者が「なあ。カウントがすぐ2ボールからやもんなあ。スタートが」-本人は球自体は悪くないと言っているが、制球の部分に課題が「いやそら、コントロールもようないとアカンやんか。先発さすんやから。そんなんお前。ボール悪くない言うても、ホームラン打たれてるやんか」-村上にホームランされた球は低めにいっていたが「逆やろ? あれ、外に構えとったやろ。ほとんど、ミット構えてるとこいってないもんな」-バラついている要因は「バラついてる要因て、2年連続最多勝取ったピッチャーやろ。そんなんお前、評価するあれじゃないやん。バラついてる言うてお前、ローテーションのピッチャーで送り込んでるんやからさ」-毎回同じ繰り返し「この間もそうやん、球数も多いしな、結局は。ほとんど2ボールからスタートやろ。だからコントロールが悪い、それもあるかも分からんけど、こっちから見たら逃げてるように思うやんか、結局な。本人はストライク投げよう思って、そらやってると思うけど、入らへんわけやからな、結局は。悪い、バッターカウントになるのを、そらやっぱり狙われるわな」-次も、とは言いにくいか「いやいや、そんなん今終わって次とか、そういうのじゃない」-自分で打破するしか「そやろ。マウンドで投げるの自分やねんから。この間のバッターと一緒やんか、コントロール悪いですって言ってくれたらいいのにな、そやろ。調子悪いって、そういうことやんか。調子悪くありません言われたらお前、どないするんや、そうなるやろ。新聞のコメントで調子悪くないって言われてもなあ。つこうとって、いつもこないして打たれたら、こっち目も当てられんわな。何かが悪いわけやんか。結局、コントロール、ストライク入れへんわけやからな、カウント悪くするのは。そら悪いことはハッキリしてるわけやからのう。ボール、ボールになるいうのは、みんなが見てるんやから。そら悪いんやろ、調子。俺からしたら。それを悪くありませんって言われたら、どうするんよ」-大山にヒットが出た「もう出るやろ、そら」-スタメン復帰が当たった「うん。でもそら、ちゃんと早よ来て室内で打ってたりしたら、ちゃんとええ結果が出るよ。そら本人が一番苦しんでると思うよ、ヒット出えへんのは。でも、やることちゃんとやってたら、やっぱり出るやん」-出た1本を薬に「そんな、ええ薬ないやろ、簡単な薬はないよ」

◆"村神様"が2戦連発アーチで、両リーグ最速タイで10号に到達した。ヤクルト村上宗隆内野手(24)が3回、阪神青柳から右中間席へ10号3ラン。入団2年目から6年連続2桁本塁打を決めた。プロ野球史上最年少の通算200号アーチに到達した勢いそのまま、2試合連続弾で首位阪神とのカード初戦を制した。"村神様"が2戦連発アーチで、両リーグ最速タイで10号に到達した。ヤクルト村上が3回、阪神青柳から右中間席へ10号3ラン。入団2年目から6年連続2桁本塁打を決めた。2年ぶりの甲子園アーチに「バッティングカウントだったので思い切って打ちにいきました。ちょっと先っぽだったんですけど、浜風に負けずに入ってくれた。追加点がほしい中で、しっかりチャンスで打てたので良かった」と振り返った。好相性通り、一振りできっちり仕留めた。試合前までの青柳との通算対戦成績は58打数24安打、9本塁打、20打点の打率4割1分4厘。打率は50打席以上対戦した投手の中で最高打率をマークしていた。第1打席は「クイックでやられた」と空振り三振に打ち取られたが、同じ過ちは繰り返さなかった。青柳からの本塁打は10本目を数え、大貫(DeNA)と並んでトップに立った。「すごい攻略が難しいんですけど、チーム一丸となって攻撃できた」と胸を張った。15日の広島戦(坊っちゃんスタジアム)では、プロ野球史上最年少記録となる24歳3カ月で200号本塁打に到達。中1日の休養日を挟んで迎えた試合でも好調をキープ。2試合連続アーチで通算201号を刻み、さらに6年連続2桁本塁打に到達。チームに勝利を呼び込み、お立ち台では口ぶりも滑らか。敵地に駆け付けたヤクルトファンへ「大阪でたくさん阪神ファンがいますが、阪神ファンに負けないくらい熱いご声援よろしくお願いします」。頼れる4番が、勢いに乗ってきた。【平山連】▽ヤクルト山田(4日の中日戦で途中交代以来の1軍復帰。8回に代打で出場し三振)「早く帰ってきたいという思いはありました。スタメンで出たら結果を残して勝利に貢献したい」

◆またも天敵中の天敵に...。阪神青柳晃洋投手(30)が6回5安打4失点で今季3敗目を喫し、出場選手登録を抹消されることになった。初回に長岡の適時打で先制点を献上。1点ビハインドの3回2死一、二塁だった。4番村上を迎え、2ボールからの3球目。140キロ速球を捉えられ、打球は右中間席へ飛び込む3ランとなった。「低めのボールなので。打ったバッターがすごいと思います」この試合を含めて青柳対村上の対決は通算61打数25安打で、打率4割1分。50打席以上対戦した相手で、青柳は打率、本塁打、打点の3部門すべてワーストで、村上はすべて最高成績となっている。苦手としてきたヤクルトの主砲からの、痛い本塁打となった。ヤクルトとは今季3度目の対戦。前回4月26日には、4回途中7安打5失点(自責点2)で今季2敗目を喫していた。同戦の後には、いったん出場選手登録を抹消。じっくりと調整を挟んだ中13日で10日DeNA戦に臨んだが、6回途中3失点。5安打5四死球で、快投とはいかなかった。岡田監督は「こっちから見たら逃げているように思うやんか、結局な。コントロール悪いですって言ってくれたらいいのにな。使うとっていつもこないして打たれたら、目も当てられんわな。ボール、ボールになるのはみんなが見てるんやから。そら悪いんやろ、調子。俺からしたら」と辛口だった。4月19日中日戦を最後に、3戦連続でクオリティー・スタート(QS=6回以上、自責点3以内)から遠ざかる。今季の開幕投手が、正念場を迎えている。【波部俊之介】

◆阪神ヨハン・ミエセス外野手(28)が、18日のヤクルト戦(甲子園)から1軍に再昇格する。ウエスタン・リーグで打率2割3分4厘、1本塁打にとどまるが、打線の起爆剤として期待がかかる。この日、6回4失点で3敗目を喫した青柳晃洋投手(30)は、出場選手登録を抹消されるもよう。リリーフで15試合に登板し、防御率0・73と奮闘してきた島本浩也投手(31)も出場選手登録を抹消される見込み。代わって予告先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)が1軍登録される。

◆阪神青柳晃洋投手(30)が6回4失点で3敗目を喫し、18日に出場選手登録を抹消される見込みとなった。中13日で臨んだ前回10日DeNA戦でも、5四死球を与えるなど6回途中3失点。4月19日中日戦を最後に、3戦連続でクオリティー・スタート(QS=6回以上、自責点3以内)から遠ざかり、今季2度目の再調整を余儀なくされた。またも天敵中の天敵にやられた。初回に長岡の適時打で先制点を献上し、迎えた3回2死一、二塁の場面。ボール2から4番村上に140キロの速球を完璧に捉えられ、右中間へ3ランを放り込まれた。「低めのボールなので。打ったバッターがすごいと思います」。脱帽するしかなかったが0-4となり、完全なヤクルトペースにしてしまった。村上との通算対戦成績は74打席で打率4割1分、10本塁打、23打点を献上。50打席以上対戦した打者別では3部門全てでワーストだ。一方、村上にとっては、全3部門で最高成績を残している超お得意様が青柳だ。苦手とカモがこれほどはっきり数字に出るケースも珍しく、村上対策の練り直しは急務の課題だ。岡田監督は「球数も多いしな。ほとんど2ボールからスタートやろ。こっちから見たら逃げているように思うやんか、結局な」と辛口。「(自分から)コントロール悪いですって言ってくれたらいいのにな。いつもこないして打たれたら、目も当てられんわな。ボール、ボールになるのはみんなが見てるんやから。そら悪いんやろ調子。俺からしたら」と突き放した。今季の開幕投手が、正念場を迎えている。

◆阪神3番手の漆原がピンチを断った。2点差に追い上げた直後の7回。桐敷が2死一、二塁と走者を残して降板し、バトンを受け取った。サンタナに内野安打で満塁も、続くオスナを一ゴロに仕留めた。「ゼロで抑えられてよかった。先に追い込むことができたので、そこからは丁寧に低く低く投げていました」とホッとした表情だった。

◆阪神糸原が2試合連続のスタメン起用に応えた。「5番三塁」で出場し、6回に4番大山の適時打で1点を返してなおも2死一、三塁の場面。ヤクルト2番手右腕、丸山翔から、2点差に迫る中前適時打を放った。「大山がしぶとくつないでくれた。しっかり自分もつなごうと思って、打席に立ちました。しっかり集中して打てたのはよかった」。今季スタメン出場の5試合中、3試合で適時打を放ち打率は2割9分4厘。左の代打としても存在感を放ちながら、スタメンでも勝負強さを発揮している。

◆日本一4番の意地だ! 阪神大山悠輔内野手(29)が4番に復帰即、タイムリーを含む2安打で起用に応えた。2試合ぶりに指定席に戻ると2回の第1打席で左前打。0-4の6回には右前に適時打を運び、連勝が2で止まった試合で気を吐いた。前日16日に就任2年目で初めてスタメンから外した岡田彰布監督(66)も納得顔。2位巨人も敗れて辛くも首位を守った虎が、背番号3の復調とともに進撃態勢を整える。2試合ぶりに「4番一塁大山」がコールされると、甲子園の虎党が沸き上がった。6回2死一、二塁。大山が吉村の150キロの直球に詰まりながらも振り抜いた打球は、右前に弾んだ。2試合ぶりに定位置に帰ってきた背番号3が、意地のタイムリーを放った。「点差はありましたが、1点ずつ返していけばまだまだわからないですし、まず1点を取ることができてよかったです」4点を追う6回。敵失が絡んで2死一、二塁の好機。10日DeNA戦(横浜)以来23打席ぶりの適時打で反撃の口火を切った。直後に一塁の守備に就くと「大山コール」に深々と頭を下げた。この日は女性ファンへ向けた「TORACO DAY」として開催。開始2時間後までに入場券を所持している女性先着2万人に限定ユニホームが配られた一戦で、黄色い声援に応えた。不振を極め、前日16日の中日戦(バンテリンドーム)では、第2次岡田政権192試合目(CS、日本シリーズを含む)で初のベンチスタート。3ランを放った4番原口に代わって6回守備から途中出場したが、8回1死一塁の打席では空振りで3球三振に倒れた。17打席連続無安打でこの日を迎えたが、岡田監督は「もう出るやろ、そら」と納得顔。「ちゃんと早よ来て、室内で打ってたりしたら、ちゃんとええ結果が出るよ。そら本人が一番苦しんでると思うよ、ヒット出えへんのは。でも、やることちゃんとやってたら、やっぱり出るやん」。復調を目指し、懸命にバットを振る姿勢が結果につながったとうなずいた。2回の第1打席では、吉村の初球の外角変化球に食らいついて左前打。11日のDeNA戦(横浜)以来、18打席ぶりにHランプをともした。4番復帰戦で即マルチ安打の活躍。それでも満足はしない。「2本出たことは個人的にはプラスにしたいですけど。やっぱり試合に勝つこと。それに向けて頑張ります」。チームは競り負けたが0差で迫る2位巨人も敗れ、辛くも首位をキープした。めまぐるしく動く首位戦線。復調モードの主砲が、バットでも背中でもチームを引っ張る。【村松万里子】

◆阪神及川が今季初登板で2回を無失点に抑えた。4番手で8回から登板した。9回は先頭丸山和に安打されるなど2死一、三塁のピンチを招いたが、最後は岩田を空振り三振に打ち取った。「イニングまたぎで、0点で帰ってこられたのでよかったです。9回は先発をやっていた良さが出たかもしれません」。今年は先発候補としてスタート。走者を出しながらも傷口を広げない投球術が光った。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(31)、田口麗斗投手(28)、赤羽由紘内野手(23)が1軍に合流した。山田は14年目の今季、3月29日の開幕戦(対中日、神宮)で下半身を負傷して離脱。4月20日に出場選手登録されたが、5月6日に再び抹消されていた。2軍合流後には「正直ショックというか、悔しいというか、情けないというか、負の感情はたくさん出ましたけど、そういう思いを捨てて、前向きにやっています。呼ばれたときに、すぐ結果を出せるように」と思いを明かしていた。10日からのイースタン・リーグ、ロッテ3連戦(戸田)で計5打席立ち、4打数2安打と好結果を残していた。山田と同じく開幕戦翌日に再調整のため出場選手登録を外れていた田口は、イースタン・リーグで10試合に登板し1勝1敗、3セーブ、防御率1.80の成績だった。

◆阪神は大山悠輔内野手(29)が「4番・一塁」でスタメンに復帰した。今季は打率・209と不振に苦しみ、前夜16日には岡田彰布監督(66)のもとで初めて先発を外れた大砲。前夜は途中出場も3球三振に倒れていたが、スタメンを大幅6人入れ替えて9得点で大勝した勢いに乗って復調のきっかけをつかむ。大山とともに先発を退いていた森下翔太外野手(23)も「1番・右翼」で2試合ぶりにスタメンに名を連ねた。先発の青柳晃洋投手(30)は今季6試合の登板で1勝2敗、防御率3・34。前回ヤクルト打線と対戦した4月26日(甲子園)では4回途中7安打5失点(自責2)で負け投手となっており、同じマウンドでリベンジを期す。

◆阪神の先発・青柳晃洋投手(30)が一回に先制点を献上した。一回、先頭の丸山へカウント3-1から直球がボールとなり、四球で出塁を許す。中村に犠打を決められ1死二塁となると、長岡に144キロを中前へ弾き返され、簡単に先制点を奪われた。それでも続く村上はスライダーで三振に斬る。セ・打率トップのサンタナはフルカウントとなって6球目で高々と上がる左飛に打ち取り、最少失点で切り抜けた。

◆阪神・大山悠輔内野手(29)が第1打席で18打席ぶりとなる安打をマークした。16日の中日戦では2022年以来となるスタメン落ちをしていたが、この日は「4番・一塁」で先発復帰。いきなり快音を響かせた。0-1の二回先頭で打席に立つと、吉村の初球のカットボールを果敢にスイング。強いゴロで三遊間を抜き、11日のDeNA戦(横浜)以来となる安打を放ち、昨季全試合で4番を務めあげた男の意地を見せた。しかし、続く糸原は遊ゴロ併殺に打ち取られ、反撃とはならなかった。

◆阪神の先発・青柳晃洋が三回に追加点を失った。一回に1点を失って迎えた三回。1死から丸山の右前打で出塁を許すと、2死となって長岡にも中前打でつながれ2死、一、二塁のピンチを背負う。打席にはヤクルトの4番・村上。カウント2ボールからの3球目を強振されると、高く上がった打球は右中間へ。近本、森下が追うも、フェンスの向こう側へ吸い込まれるように白球が飛び込んだ。昨季も打率・444(9打数4安打)、2本塁打と相性の悪い天敵に痛恨の3ランを浴び、ビハインドは4点に広がった。

◆ヤクルト・長岡秀樹内野手(22)が今季2度目となる「3番・遊撃」で起用され、首脳陣の期待に結果で応えた。一回1死二塁で先制の中前適時打。阪神先発・青柳の144㌔直球をはじき返し「先制のチャンスだったので強引にいかず、コンパクトに打つことができました」とうなずいた。試合前時点での打率・295はリーグ3位と好調を維持している。

◆主砲のバットから快音が鳴り止まらない。ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が「4番・三塁」で先発し、1点リードの三回2死一、二塁で、右中間席へ2戦連発となる10号3ランを放った。阪神先発・青柳が投じた低めのシュートを完璧に捉え「バッティングカウント(2ボール)だったので、思い切って打ちにいきました」。15日の広島戦(松山)では史上最年少となる24歳3カ月での通算200本塁打を達成。この日の一発で、入団2年目の2019年から6年連続2桁本塁打に到達した。これで青柳からは通算10本目の本塁打。DeNA・大貫と並び、投手別では最多となった。昨季、甲子園での本塁打はなく、2022年9月6日以来2年ぶりのアーチとなった。

◆先発した阪神・青柳晃洋投手(30)は6回4失点で降板した。立ち上がりから精彩を欠いた。一回は先頭の丸山和を四球で歩かせ走者を背負うと、長岡に適時打を浴びて1点を失う。三回には2本の安打で2死一、二塁とされると、ヤクルトの4番・村上に3ラン。青柳が村上に浴びた通算10本目の被弾となった。それでも五回には2死三塁で村上を二ゴロ。六回には2つの四死球から1死一、三塁のピンチを背負うも、坂本の盗塁阻止と二ゴロで抑え、それ以上の失点は許さなかった。六回の打席で代打が送られ、6回107球5安打4失点で交代した。

◆阪神が大山悠輔内野手(29)と糸原健斗内野手(31)の適時打で2点を返した。3年ぶりのスタメン落ちを経て先発復帰した大山は、一回にいきなり18打席ぶりの安打をマーク。勢いに乗って待望の打点を挙げたのは、0-4の六回だった。先頭の代打・渡辺が右前打で出塁すると、敵失などでチャンスを広げ、2死一、二塁。この場面に打席に立った4番は、4球続いた変化球に全く反応せずに2-2と追い込まれたが、1球で仕留めた。内角への150キロ直球を一閃。詰まりながらもしっかりと振り切り、右前にポトリと落とす適時打で1点を返した。大山の適時打は10日のDeNA戦(横浜)の六回に放って以来23打席ぶりだった。なおも2死一、三塁から糸原が代わった丸山翔から中前適時打を放ちもう1点を追加。2-4とし、終盤へ突入した。

◆阪神は序盤の失点が響いて接戦を落とし、連勝は2でストップした。先発した青柳晃洋投手(30)が立ち上がりからリズムをつかめなかった。一回に四球で出した走者を適時打で返されると、三回には村上に3ラン。6回5安打4失点で3敗目を喫した。打線は「4番・一塁」で先発に復帰した大山悠輔内野手(29)が二回の第1打席から安打を放ち、4点を追う六回には2死一、二塁から23打席ぶりの適時打となる右前打を放った。糸原健斗内野手(31)も中前適時打で続いてもう1点を返したものの反撃はここまで。七回には2死満塁と好機を作ったが近本光司外野手(29)が二ゴロに倒れ、序盤のビハインドは跳ね返せなかった。それでも勝率差で2位につける巨人も敗れたため、虎はゲーム差なしの首位をキープした。

◆ヤクルトは村上宗隆内野手(24)が「4番・三塁」で先発し、1点リードの三回2死一、二塁で、右中間席へ2戦連発となる10号3ランを放ちチームを連勝に導いた。以下、村上のヒーローインタビュー。--三回の3ランを振り返って「追加点が欲しい中でしっかりチャンスで打ててよかった」--どんな心境で打席に向かった「もう一打席目、ちょっとクイックでやられてたんで、そこに合わせてしっかり打てるように行きました」--手応えは「ちょっと先っぽだったんですけど、浜風に負けずにホームランになってくれてよかったです」--青柳投手から通算10本目のホームラン「本当にに毎回毎回チームとして僕自身も苦しめられて、すごい攻略が難しいんですけど、しっかりチーム一丸となって攻撃できてるので、僕だけじゃなくチームとして攻略できてできてるかなと。また次に対戦するときがあれば、しっかり攻略しては勝てるように頑張りたいなと思います」--接戦のゲームになったが「追加点、追加点で楽な試合運びをしたかったんですけど、なかなかそれができず。 僕たちも反省するとこありますし、また明日試合があるので。明日頑張りたいと思います。--ファンに向けて「大阪でたくさん阪神ファンがいますが、阪神ファンに負けないぐらい熱いご声援よろしくお願いします」

◆試合前練習で笑みをみせるヤクルト・山田哲人=西宮市・甲子園球場(撮影・林俊志)

◆阪神が3連勝を逃した。一回に先頭打者への四球から先制点を献上した青柳晃洋投手(30)が三回、村上宗隆内野手(24)に10号3ランを浴びた。村上の甲子園弾は2022年9月6日以来で、この時も青柳。対村上は通算10本塁打目。3四球2死球を与え、被安打5はすべて左打者で、3敗目(1勝)を喫した。打線は大山悠輔内野手(29)が「4番」に復帰。二回の18打席ぶり安打と六回の23打席ぶり適時打で、5月3日巨人戦(東京D)以来の1試合2安打を記録した。糸原健斗内野手(31)のタイムリーで2点差に迫ったが、七回2死満塁で近本光司外野手(29)が二ゴロに倒れ、終盤は無得点だった。巨人も敗れ、首位陥落を免れた岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=20勝16敗4分、観衆=4万2602人)。ーー青柳は左打者に「なあ。カウントがすぐツーボールからやもんなあ。スタートが」ーー本人は球自体は悪くないと「いやそら、コントロールもようないとアカンやんか。先発さすんやから。そんなんお前。ボール悪くない言うても、ホームラン打たれてるやんか」ーー村上のホームランは低めだったが「逆やろ? アレ、外に構えとったやろ。ほとんど、ミット構えてるとこ行ってないもんな」ーーバラつく要因は「バラついてる要因て、2年連続最多勝取ったピッチャーやろ。そんなんお前、評価するアレじゃないやん。バラついてるいうてお前、ローテーションのピッチャーで送り込んでるんやからさ」ーー同じことの繰り返し「この間もそうやん、球数も多いしな、結局は。ほとんど2ボールからスタートやろ。だからコントロールが悪い、それもあるかも分からんけど、こっちから見たら逃げてるように思うやんか、結局な。本人はストライク投げよう思って、そらやってると思うけど入らへんわけやからな、結局は。悪い、バッターカウントになるのを、そらやっぱり狙われるわな」ーー次も、とは言いにくいか「いやいや、そんなん今終わって次とか、そういうのじゃない」ーー自分で打破するしかない「そやろ。マウンドで投げるの自分やねんから。この間のバッターと一緒やんか、コントロール悪いですって言ってくれたらいいのにな、そやろ、調子悪いって、そういうことやんか。調子悪くありません言われたらお前、どないするんや、そうなるやろ。新聞のコメントで調子悪くないって言われてもなあ。使うとって、いつもこないして打たれたら、こっち目も当てられんわな」(さらに続けて)「何かが悪いわけやんか。結局コントロール、ストライク入れへんわけやからな、カウント悪くするのは。そら悪いことはハッキリしてるわけやからのう。ボール、ボールになるいうのは、みんなが見てるんやから。そら悪いんやろ、調子。俺からしたら。それを悪くありませんって言われたら、どうするんよ」ーー大山にヒットが出た「もう出るやろ、そら」ーースタメン復帰が当たった「うん。でもそら、ちゃんと早よ来て室内で打ってたりしたら、ちゃんとええ結果が出るよ。そら本人が一番苦しんでると思うよ、ヒット出えへんのは。でも、やることちゃんとやってたら、やっぱり出るやん」ーー1本を薬に「そんなええ薬ないやろ、簡単な薬はないよ」

◆ヤクルトは一回に長岡の適時打で先制。三回は村上宗隆内野手(24)が6年連続の2桁本塁打となる10号3ランを放った。6投手の継投で逃げ切り、六回途中2失点の吉村が4勝目、石山が4セーブ目を挙げた。以下、村上のデータ。?24歳のヤクルト・村上が両リーグ10号一番乗り。2021年(21歳シーズン)以来、3年ぶり2度目。24歳シーズンまでに両リーグ10号一番乗りを2度記録したのは、1953、55年の西鉄・中西太(20、22歳)以来69年ぶり2人目。?セ・リーグで村上以外に、24歳シーズンまでに両リーグ10号一番乗りをマークしたのは、57年の宮本敏雄(24歳)、63年の巨人・王貞治(23歳)、77年の大洋・田代富雄(23歳)、82年の巨人・原辰徳(24歳)、97年の巨人・松井秀喜(23歳)の5人。2度は村上が初。?今季はチーム38試合目で10号到達。10号到達時のチーム試合数は19年が38試合(最終36本)、20年が53試合(同28本)、21年が26試合(同39本)、22年が37試合(同56本)、23年が50試合(同31本)。

◆二回、安打を放つ阪神・大山悠輔 =甲子園球場(撮影・松永渉平)

◆ヤクルト・吉村貢司郎投手ははストライク先行で試合をつくり、4勝目(2敗)を挙げた。5回2/3を4安打2失点(自責点0)。「真っすぐは押せていたので、そこらへんに関してはすごくよかった」と振り返った。六回に失策が絡んで走者を背負い、大山に適時打を許して降板した。「打たれた球は逆球。(失策を)カバーしないといけなかった。信頼を得るにはしっかり抑えていかないといけない」と好投にも反省の言葉が多かった。

◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(70)が阪神・糸原健斗内野手(31)の1、2番起用を提案した。16日の中日戦で1番・井上、4番・原口の思い切った打線で快勝したので、それに近い布陣で戦うのかなと思っていたが4番・大山を軸にした元の打線に戻した。結果が出れば良かったが、六回に敵失を絡めて2点を奪うのが精一杯。また、得点力不足に頭を悩ませることになった。一番の気がかりは近本。一人でチームを引っ張ってきた印象がある打者が、2試合無安打。このまま下降線をたどると、阪神としては大問題だ。今季の岡田監督は打線改造に躊躇しないので、やはり組み換えで活路を見出すしかないだろう。そこで指摘したいのは1番・森下の適性だ。七回1死一、二塁の好機で詰まらされて二飛。甘い球だった。積極的に打つことは全く問題ないのだが、確率が悪すぎる。1番タイプとは思えない。現状では糸原が面白いのではないか。代打でも、スタメンでも好調で出塁が見込める。中野を1番にして、糸原2番も選択肢の1つ。とにかく、少しでも状態のいい選手を見極めて、その選手を近い打順で組むのが、最善策ではないか。大山に2安打が生まれて、こちらは上昇気配であることを願いたいが、六回の適時打を放つ前の見逃した2つのストライクも絶好球だった。甘い球なら確実に仕留める確実性は、まだまだという印象だ。青柳の不調も深刻だし、打線は難問山積。苦しい戦いが続くだろう。

◆2連投となった阪神・桐敷は2―4の七回に2番手として登板。前回登板に続いて先頭に四球を与え、「無駄なフォアボールでピンチにしてしまった」と反省した。それでも1死二塁からは本塁打を放っていた村上を空振り三振。ここで降板となったが3番手の漆原が後続を切り「(村上は)絶対自分が切らないといけない場面だったので切られてよかった。あとは後ろのウルシ(漆原)さんに助けられました」と先輩右腕に感謝した。

◆ヤクルトは、先発の2年目右腕・吉村貢司郎投手(26)が5回?を投げ4安打2失点(自責点0)の粘投で、リーグトップタイの4勝目(2敗)を挙げた。打っては、一回に今季2度目の3番起用となった長岡秀樹内野手(24)が先制の中前適時打。三回には、村上宗隆内野手(24)が両リーグ最速となる10号3ランを放ち、入団2年目から6年連続2桁本塁打に到達した。高津臣吾監督(55)の主なコメントは以下の通り。――吉村は粘り強く投げた「立ち上がりは非常によく見えました。球の走りもね。横からですけど、コントロールも良かったんじゃないかと思いますけど。どうですかね。最後の2回ぐらいはちょっと落ちたかなと。そういうところが課題でしょうね」――代えるタイミングは球数や球威を見ての判断「そうですね。完全に高めに浮いてきましたし、指にかからないボールも増えてきたので。ランナーがたまったり、ピンチになったり、点をとられたり、いろいろなタイミングでいろいろなことは考えていましたけど」――それでもリーグトップタイの4勝目。2年目で中心で回ってくれている「2年目で、と言ってしまえばあれかもしれないですけど、他の球団の先発ピッチャーよりも登板間隔を空けてね、そんなにバンバン完投したりということはしてないので。自分の登板するゲームはしっかりと長いイニングを投げ切れるピッチャーに育てていかないといけないなとは思いますね」――3番で起用した長岡が一回に先制の中前適時打。起用に応えてくれた「ランナーが出たら(2番の)中村がバントして、今、長岡が調子いいですし、きょう(阪神の先発が)青柳だったので、相性のいいムネ(村上)を置いてね、何とか1点ずつ、コツコツと思ったんですけど、初回いい感じで点が取れたので、いいスタートが切れましたけどね。やっぱりあそこ(三回)の3ランは大きかったですね。よく打ったと思います」――三回に3ランを放った村上は、低めの球をしっかりスイングできた「そうですね。ホームランですからね。シングルで1点でももちろん得点ですけど、あの一振りには相手も応えたんじゃないですかね」――両リーグ最速の10号。徐々に状態も上がっている「やはり村上の前にランナーを出さないようにとか、村上を何とか通過しようとか、相手にそう思わせるようなバッターでいなければいけないでしょうね。彼の場合は」――山田、田口が合流。主力が帰ってきた「いつも新しい人が流れを変えると言っていますけど。新しい人ではないですけど、やっぱりキャプテンとね、田口が帰ってくるというのは、なんかこうチームの刺激にもなると思うし、そういう意味も込めて、きょう2人を登録しようと思ったので。もちろん野球での活躍はもちろんですけど、いろいろなところで頼りにしています」――2軍で奥川が登板。5回93球を投げ8安打7失点(自責点5)だった「きょう全然だったね。その前のピッチングも、戸田で投げていたピッチングも見たんですけど、あまり状態良くなかったですね」

◆「5番・三塁」で2試合連続のスタメンに名を連ねた阪神・糸原が、2戦連続適時打を放った。4点を追う六回、大山の適時打で1点を返しなおも2死一、三塁で打席へ。「しっかり集中して打てた。大山がしぶとくつないでくれたので、しっかり自分もつなごうと思って打席に立った」。2番手・丸山翔が投じたスライダーを中前へ弾き返した。4打数1安打で打率・303(33打数10安打)と、頼れる仕事人が好調をキープしている。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が17日、阪神7回戦(甲子園)の三回に、両リーグ最速となる10号3ランを放った。15日の広島戦(松山)で史上最年少となる24歳3カ月で通算200本塁打を放った主砲が2戦連発。入団2年目から6年連続2桁本塁打に到達した。投げては、先発の吉村貢司郎投手(26)が5回?を投げ4安打2失点(自責点0)でリーグトップタイの4勝目(2敗)。4―2で2連勝を飾り、単独4位となった。快晴の甲子園の空に、大きな弧を描いた。村上が1点リードの三回2死一、二塁で両リーグ最速となる10号3ラン。燕党は歓喜の東京音頭を歌い、多くの虎党が落胆の声を漏らす中、悠然とダイヤモンドを回った。「少し(バットの)先っぽだったんですけど、浜風に負けずにホームランが入ってくれたので良かった。しっかりとスイングできたので、いいホームランだった」〝お得意さま〟からの一発だった。阪神・青柳が2ボールから投じた低めのシュートを完璧に捉えた。青柳から放った本塁打は通算10本目。DeNA・大貫と並んで投手別では最多となり「すごく攻略が難しいけど、チーム一丸となって攻撃できているので、チームとして攻略できていると思う」とうなずいた。

◆阪神・及川が2―4の八回から4番手として今季初登板。回またぎで2イニングを無失点で抑えた。八回は代打・山田から見逃し三振を奪うなど三者凡退。九回は先頭の丸山和に中前打を許すなど2死一、三塁のピンチに招いたが、落ち着いて岩田を空振り三振。「ある程度、余裕をもって投げられたので(2軍で)先発をやっていた良さが出た」と胸を張った。

◆首位阪神はヤクルトに2-4で敗れ、連勝は2でストップした。唯一の光は2試合ぶりに4番復帰した大山悠輔内野手(29)。4点を追う六回に23打席ぶりの適時打となる右前打を放つなど2安打をマークした。とはいっても、3位広島には1・5ゲーム差。尻に火がついた主砲が引っ張って、混セを抜け出すしかない!先発青柳が同じことを繰り返し、防戦一方の展開-。女性向けのイベント「TORACO DAY」で4万2602人を詰め込んだ甲子園はため息の連続だった。虎党の留飲を下げたのは大山の一打。2試合ぶりに4番に戻って結果を出した。「(ヒットが)2本、出たことは個人的にはプラスにしたいですけど」負けたことが悔しい。試合後は足早にクラブハウスに引き揚げた。ただし、6試合ぶりの打点は前向きにとらえていた。ハイライトは0-4の六回。先頭の代打・渡辺が右前打で口火をきり、2死一、二塁を作った。快投を続けていた右腕・吉村の150キロ直球を右前に運ぶ。二回には三遊間を鋭く破り、11日のDeNA戦(横浜)の2打席目以来、自身18打席ぶりの安打を放っていたため、11試合ぶりのマルチ安打とした。

◆5試合連続の3番で出場した阪神・近本は2度の好機で凡退。2試合連続無安打に終わった。4点を追う六回1死一、二塁では吉村の変化球に空振り三振。2―4の七回2死満塁では、ワンポイントの左腕・山本の前に二ゴロに倒れた。「きょうは自分の中でコレっていうのが全然合わなかった。そのときはそれがいいと思ってやっているので後悔はない。でも、また次は冷静になって『もう1回考えよう』とつなげるしかない」と次戦をにらんだ。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が17日、阪神7回戦(甲子園)の三回に、両リーグ最速となる10号3ランを放った。15日の広島戦(松山)で史上最年少となる24歳3カ月で通算200本塁打を放った主砲が2戦連発。入団2年目から6年連続2桁本塁打に到達した。投げては、先発の吉村貢司郎投手(26)が5回2/3を投げ4安打2失点(自責点0)でリーグトップタイの4勝目(2敗)。4―2で2連勝を飾り、単独4位となった。勝ってかぶとの緒を締め、前に進む。吉村が六回途中4安打2失点(自責点0)の粘投で、リーグトップタイの4勝目。序盤に4点を取ってくれた野手陣に感謝しつつ、悔しさも口にした。「本当に助けてもらった。長いイニングを投げられなかったので、もう少し詰めるところがあると思う」立ち上がりからテンポよくアウトを重ねた。最速152キロの直球と、フォークボールを中心とした変化球を両サイドと低めに制球。ただ、六回に遊撃手・長岡の失策も絡んで2失点。「しっかりと抑えないといけない場面。いい流れを持ってこられるような投手を目指していきたい」と力を込めた。高津監督は「立ち上がりは非常によく見えた。最後の2回ぐらいは(球威が)ちょっと落ちたかなと。そういうところが課題。長いイニングを投げ切れる投手に育てていかないといけない」と厳しい言葉を並べた。2年目右腕の成長が、チームを浮上に導く。

◆阪神はヤクルトに敗れ、3連勝を逃した。一回に先頭打者への四球から先制点を献上した青柳晃洋投手(30)は三回に村上宗隆内野手(24)に10号3ランを浴び、村上には球界ワーストタイの通算10被弾目。3四球2死球で3敗目を喫した右腕に岡田彰布監督(66)は次回登板を明言せず。18日に出場選手登録を抹消される可能性が出てきた。燕の主砲が描いた放物線が右中間席に吸い込まれた。警戒していても防げない。立ち上がりから制球難の〝独り相撲〟で村上に通算10本目のアーチを浴びた。6回5安打4失点。3敗目を喫し、再び出場選手登録を抹消されるピンチに立った。「バッターがすごいと思いますね。低めのボールなんで。打ったバッターがすごいと思います」

◆阪神・漆原が七回2死一、二塁のピンチで登板。首位打者・サンタナを2球で追い込むと「先に追い込むことができたので、そこからは丁寧に低く低く投げた」。低めフォークで投前のボテボテの当たりに打ち取ったが足をとられて内野安打に。それでも続くオスナを一ゴロに仕留めた。「ゼロで抑えられてよかった」。4試合連続無失点とし、存在感を増している。

◆阪神・渡辺が反攻の口火を切った。六回先頭で代打出場。打ちあぐねていた吉村の150キロ直球を右前にはじき返し、2得点につなげた。「長打を狙うのではなくて、塁に出ることだけを考えて打席に立った」。昇格即スタメン出場した15日の中日戦(バンテリンドーム)に続いて出場2試合連続安打。先発と代打、いずれの起用でも結果を残し「与えられたところで(居場所を)つかんでいくしかない」とうなずいた。

◆打線を戻したら、また点が入らない。昨年は勝ちまくった5月戦線だが、ことしは野球の難しさ、厳しさを思い知らされる日々だ。16日の快勝から一夜明け。試合前の一塁側ベンチは和やかだったのになぁ...。ベンチに歌声が響き渡っていた。♪きみの知らない ぼくのふるさと-。往年の人気歌手・北原謙二さんが歌った「ふるさとのはなしをしよう」。山本譲二もカバーしてたっけ。名曲です。トラ番記者に囲まれた岡田監督が突如、アカペラで口ずさみだしたのだ。優しい歌声。ソフトな歌声。味わい深い歌声。聴き心地の歌声。胸に響く歌声...。えっ、ホメ過ぎ?いえいえ、指揮官はお上手です。特に、この「ふるさとのはなしをしよう」は、歴代のトラ番記者なら、必ずどこかで一度は耳にした、岡田監督十八番(おはこ)の一曲だから、うまいもの。1965年に発売された、まさに昭和の歌だから、すぐ横で聴いたトラ番キャップ・新里公章は〝なじみのない曲〟だったらしい。「でも、お世辞抜きでうまかったですよ。ゴキゲンでした」ベンチで歌うぐらいだから、ゴキゲンでないはずはないだろう。なぜ、ベンチでタテジマの監督は歌声を響かせたか?

◆ど~いうこと? 前日は原口、井上、前川らのBチームで9点を取って快勝したのに、本日は森下、大山、ノイジーをスタメンに戻し、ほぼAチームで挑んだら、いつもの2得点以下打線になっちゃうわけ? えーい、こーなったら、AとBをミックスした〝Cチーム〟を提言するのだ!!「阪神タイガース、スターティングメンバーを発表します。1番センター、近本。2番ショート、中野。3番レフト、前川。4番サード、大山(本日タイムリーありの2安打、ここからくるでェ!!)。5番ファースト、原口。6番セカンド、糸原。7番キャッチャー、坂本or梅野。8番ショート、木浪」で9番に投手ってのは、どないですかァ!? てか、本来はAチームが不動になれやー!!(怒)先発の青柳もしっかりせーや!! 四死球が5つ。ちゅ~か、打者27人でなんと、初球ボールが18度。実に3分の2がボールスタートじゃあ、投手有利のマウンドにはならよねェ...。18日はCチームで臨んでもらって、先発投手はビーズリー。ムフフ...。面白いやないけ!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
20164 0.556
(↓0.015)
-
(-)
103131
(+2)
115
(+4)
22
(-)
13
(-)
0.227
(↓0.001)
2.300
(↓0.05)
2
(-)
巨人
21173 0.553
(↓0.015)
0
(-)
102101
(-)
96
(+2)
19
(-)
21
(+1)
0.227
(↓0.001)
2.210
(-)
3
(-)
広島
16154 0.516
(↑0.016)
1.5
(↑1)
10891
(+2)
84
(-)
12
(-)
14
(-)
0.227
(-)
2.340
(↑0.07)
4
(-)
ヤクルト
17192 0.472
(↑0.015)
3
(↑1)
105150
(+4)
127
(+2)
29
(+1)
15
(-)
0.248
(↑0.001
3.170
(↑0.09)
5
(1↑)
DeNA
17201 0.459
(↑0.015)
3.5
(↑1)
105119
(+2)
143
(+1)
15
(-)
22
(+2)
0.239
(↑0.001)
3.380
(↑0.06)
6
(2↓)
中日
16204 0.444
(↓0.013)
4
(-)
103108
(+1)
135
(+2)
18
(-)
7
(+1)
0.243
(↓0.001)
3.100
(↑0.02)