オリックス(★3対5☆)楽天 =リーグ戦9回戦(2024.05.17)・京セラドーム大阪=
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楽天
01001001251100
ORIX
0000100203700
勝利投手:宋 家豪(1勝0敗0S)
(セーブ:則本 昂大(1勝0敗9S))
敗戦投手:髙島 泰都(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天は2回表、辰己の適時打で1点を先制する。その後3-3となって迎えた9回には、村林の適時打と浅村の犠飛で2点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・宋家豪が今季初勝利。敗れたオリックスは、8回に2点差を追いつくも、3番手・髙島が踏ん張れなかった。

◆オリックスが得点不足に悩まされている。5月の月間得点数はここまで両リーグ最少の17点。5得点以上挙げた試合は1度もなく、8日楽天戦から1→1→1→1と、4試合続けて1得点しか挙げられていない。オリックスが5試合連続1得点以下となれば、11年7月11~16日(1→1→1→0→1)以来、13年ぶりの球団ワースト記録となってしまうが、貧打記録から回避できるか。

◆楽天ドラフト1位の古謝樹投手(22)が、今月中に1軍デビューする可能性が高まってきた。試合前に古謝の昇格について問われた今江敏晃監督(40)は「早ければ5月中には見れるかもしれないですね」と答えた。「月間MVPをファームで取ったのは1つの大きな材料ですし、うちのチームはチャンスがたくさん転がっている。本来なら、もうちょっとファームでという思いもありますけど、状態がいいから1回見てみたいというのもありますね」と言葉に力を込めた。古謝はイースタン・リーグ8試合に登板し、リーグトップタイの4勝(1敗)を挙げ、防御率1・54。3、4月度のファームMVPにも輝いた。16日の巨人戦では6回無失点と好投。今江監督は前日の投球も映像で確認したそうで「ちょっとずつまとまり出したというか、まだまだのとこもありますけど、しっかり投げきれてるし、いいんじゃないですか」と声を弾ませた。報道陣から来週中のデビューについて質問された指揮官は「もしかしたらね」と返答。早ければ25日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)、または28日から横浜で行われる交流戦のDeNA3連戦(横浜)でプロ初登板を地元で迎える可能性が浮上した。

◆オリックスが5試合ぶりに複数得点を記録した。1-2で1点を追う8回、2死二塁から1番福田周平外野手(31)が楽天早川から左翼線に落ちるヒットを放ち、二塁走者の太田が本塁へ生還。続く森が中前打でつなぎ、2死一、三塁から紅林弘太郎内野手(22)が楽天宋家豪の初球を捉え、三遊間を破る左前適時打で同点に追いついた。これで、5月6日楽天戦以来となる複数得点をマーク。5試合連続で1得点以下だった11年7月11~16日(1→1→1→0→1)以来となる球団ワーストタイ記録は回避した。

◆オリックスが1分けを挟んで今季ワーストタイの4連敗を喫し、借金は今季最多6に拡大した。楽天キラーの先発田嶋大樹投手(27)は粘りの投球をみせた。2回に3連打を浴びて先制点を献上。5回にも村林に右犠飛を許し1点を加点された。6、7回は無失点で切り抜け、8回は1死三塁から島内に右前適時打を許したところで降板。今季最長7回1/3を投げ、8安打3失点で今季2敗目を喫した。4試合連続1得点だった打線は5試合ぶりに複数得点を記録した。楽天早川に4回まで完全に抑え込まれ、2点を追う5回2死二塁からこの日1軍に昇格した太田椋内野手(23)が中前適時打で1点を返した。2点を追う8回、2死二塁から1番福田周平外野手(31)が楽天早川から左翼線に落ちるヒットを放ち、二塁走者の太田が本塁へ生還して2点目。続く森が中前打でつなぎ、2死一、三塁から紅林弘太郎内野手(22)が楽天宋家豪の初球を捉え、三遊間を破る左前適時打で同点に追いついた。ただ、9回に登板したルーキー高島泰都投手(24)が踏ん張れず、1死満塁から村林に左前適時打を許して勝ち越し点を献上。なおも満塁から浅村に右犠飛を許してリードを2点差に広げられた。そのまま追い上げは届かなかった。

◆オリックスは"疲労困敗"だ。1点を追う8回に同点に追いつく反発力は見せたが、9回に力尽きた。今季ワーストタイの4連敗で借金は最多6。首位ソフトバンクとの差はついに、10・5ゲームまで広がった。チームは6日に大阪を出発し、仙台、秋田、宮崎、鹿児島、沖縄、大阪と10泊11日、約5000キロの長距離遠征。16日の休日を挟んでようやくホームに帰ってきたが、無念のお疲れ負けだ。中嶋聡監督(55)は険しい表情を浮かべ、敗戦の責任を受け止めた。「流れが来ないのは、(全体が)最低限というところでまだまだ足りていないから。それができていないのは俺らの指導力不足でしょうし、責任はこっちにある。何かちょっと重荷を感じますよね」ただ、打線は復調の気配をみせた。2点を追う5回2死二塁からこの日昇格した太田が反撃の中前適時打。8回に再び2点差とされたが、福田、紅林のタイムリーで2点を加え、同点とした。6日以来11日ぶり、5試合ぶりの複数得点を記録し、5試合連続1得点以下の球団ワーストタイ記録は回避した。同点の9回に登板したルーキー高島が、1死満塁から村林に勝ち越しの左前適時打を浴びるなど2失点。踏ん張れなかった無念は残る。だが史上3人目のNPB250セーブに王手をかけている守護神平野佳が、右肘の張りが回復して1軍に戻ってきたのは明るい材料だ。首位ソフトバンクとはついに2桁のゲーム差が開いたが、21年は首位との11・5差を、22年は借金7からひっくり返して優勝した。ギブアップするにはまだ早い。【古財稜明】

◆楽天早川隆久投手(25)が、日頃の行いを悔いた。開幕投手を務めた今季は、ここまで3勝3敗。勝ち越しをかけて今季初のオリックス戦に臨んだが、8回途中5安打3失点、6奪三振で勝敗はつかなかった。「今季初対戦ではありましたけど、ある程度イメージ通りの投球はできましたし、最後は自分の日頃の行いかなっていうところはあるので、もうちょっと徳を積んでいければと思います」と振り返った。4回までは完全投球と快投した。チームとして5本塁打を浴びていた天敵セデーニョも2三振含む3打数無安打と完璧に封じた。しかし、2-0の5回に太田に反撃の適時打を許すと、3-1の8回2死二塁から福田のポテン安打で1点をかえされたところで降板。2番手・宋家豪が同点打を浴び、勝利投手の権利がなくなった。早川は「もうちょっと三振が増えれば楽になった場面もあったので、そういうところで決め球の部分を良くしていければと思います」と反省を口にした。力投した早川について、今江敏晃監督(40)は「早川がすごくいい形で投げてくれてたので、最後踏ん張りきれなかったというか、行ってほしかったですけどね。まだまだ彼の課題というか、あそこをしっかり行けるようになってもらいたいと思います」と期待を寄せた。

◆オリックス・平野佳寿投手(40)と斎藤響介投手(19)、太田椋内野手(23)が1軍に合流した。平野佳は3日に右肘の張りで登録を抹消され、ファームで調整していた。14日の練習試合で実戦復帰し、1回無失点だった。高卒2年目右腕の斎藤は4月28日の日本ハム戦(エスコン)で今季初先発し、四回途中2失点(自責0)。翌29日に登録抹消されていた。今回も先発要員とみられる。

◆オリックス・田嶋大樹投手(27)は今季最長の7回1/3を投げ、6安打3失点だった。二回に辰己に遊撃への適時内野安打を許すと、五回には1死満塁で村林の犠飛で追加点を献上。八回は先頭の村林の二塁打でピンチを招き、島内に適時打を浴びてマウンドを降りた。

◆オリックスは終盤に粘りを見せたものの競り負けた。これで引き分けを挟んで4連敗となり、2022年5月14日以来の借金6に。首位ソフトバンクとは最大の10・5ゲーム差に広がった。先発の田嶋は八回途中3失点。打線は五回に1軍昇格の太田がタイムリー。八回は2死二塁で福田の適時打で1点差に縮めた。その後、紅林が同点打を放って追いついたが、中川が凡退して勝ち越しはできなかった。九回には3番手・高島が踏ん張れず、勝ち越し点を献上。4番手で登板した井口も犠飛を許して2点差に広げられた。

◆楽天が競り勝った。3―3と追い付かれた直後の九回に1死満塁から村林一輝内野手が左前打を放って勝ち越し、続く浅村の犠飛でさらに1点を加えた。先発の早川は7回2/3を3失点。高島が今季初黒星のオリックスは1分けを挟んで4連敗。

◆マンゴーのように現実は甘くはなかった。オリックスは引き分けを挟んで今季ワーストタイの4連敗を喫し、借金は今季最多の6に-。中嶋監督は結果を受け止め、淡々と振り返った。「最低限(やるべきことをやる)というところで、まだまだ足りていないなと思いますし、俺らの指導力不足」1―3の八回に福田、紅林の適時打で同点に追いついたが、今季初の4番に座った中川が凡退して攻撃終了。「(追い)越さなきゃいけないですよね」ともう一押しが足りなかったことを指摘した。「キャンプ地みやざきシリーズ」として開催されたこの日は宮崎市から完熟マンゴー10キロが贈呈されたが、白星で応えることができず、首位ソフトバンクとは最大の10・5ゲーム差に広がった。11・5ゲーム差をつけられながらも逆転優勝した2022年の〝デッドライン〟が近づくなかで「なんとか打開したいところ。(調子を)上がろうと思ってやっているわけですのでポジティブに考えてやっていきたい」と前向きに語った。(織原祥平)

◆地元大阪で大暴れ! 楽天・村林一輝(いつき)内野手(26)が決勝打を含む2安打2打点と気を吐き、5-3の勝利に貢献した。「僕一人で取った点ではない。前の方々がつないでくれたので、何とか打ちたかった」同点に追いつかれた直後の九回1死満塁。3番手・高島から値千金の左前適時打。五回は1死満塁から右犠飛を放った。八回先頭では左中間二塁打で出塁し、島内の右前適時打で生還した。大阪・堺市出身。試合には家族や友人が応援に駆け付けた。「仙台よりは友人は来やすいと思う。こっそり見に来てくれる友人もいて、そういう人たちの前で活躍できるとうれしい」と気持ちが乗っていた。大阪入りした前夜は小深田とともに外食し、故郷の味で英気を養った。その小深田も9番で3安打。「大好きなこぶさん(小深田)と一緒に活躍できてうれしい」と村林。今江監督は「小深田の働きが大きかった。上位につないで村林がかえした」とたたえた。(広岡浩二)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
25102 0.714
(↑0.008)
-
(-)
106157
(+6)
87
(+2)
25
(+2)
31
(+1)
0.261
(↑0.002)
2.050
(-)
2
(-)
日本ハム
21142 0.600
(-)
4
(↓0.5)
106121
(+1)
107
(+1)
17
(-)
34
(+3)
0.235
(↓0.004)
2.520
(↑0.07)
3
(-)
ロッテ
17183 0.486
(-)
8
(↓0.5)
105110
(+1)
124
(+1)
18
(-)
13
(-)
0.236
(↓0.002)
2.960
(↑0.08)
4
(-)
楽天
17201 0.459
(↑0.015)
9
(-)
105130
(+5)
142
(+3)
13
(-)
28
(-)
0.245
(↑0.002
3.410
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
15212 0.417
(↓0.012)
10.5
(↓1)
105100
(+3)
113
(+5)
14
(-)
14
(-)
0.232
(↓0.001)
2.570
(↓0.07)
6
(-)
西武
13250 0.342
(↓0.009)
13.5
(↓1)
10594
(+2)
139
(+6)
20
(+1)
21
(-)
0.212
(-)
3.220
(↓0.08)